東方やる夫スレ纏め＆胡蝶のやる夫
思うがままに生きるのは難しいようです
大妖精ルート最終話
- 372 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:13:59 ID:3/fWHFzg
-
～～朝：二階やる夫自室～～
＿ -―- ＿
, ', -､ヽ'´ ｀'´, -､ヽ ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ・・・
! { / ﾞ } i
ヽ｀ｰ,' ● ＿ ● ﾞｰ'ノ
｀ ! , '´ ▼ ヽ l"
/ ｀ヽ. i 人 i ﾉ ヽ
ヽ./ ｀＝=ｧ'⌒ヽ=＝' ヽ/
〉 .／￣￣12￣￣＼. 〈
〃／ ＼ | ＼ヽ
｜ | 9 ○ 3 | ｜
｜ | | ｜
＼＼ 6 ／／
朝、目覚ましが鳴っている
目覚ましより遅く起きるのは久しぶりだ
. - 373 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:14:12 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／ ＼
／─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | ・・・起きるか、お
＼ ｀ ⌒´ _／
/ l ヽ
. / /l 丶 .l
/ / l } l
／ユ¨‐‐- ､_ l !
_ ／ ｀ ヽ__ `- {し|
／ ｀ヽ }／
／ ／/
,,, ＿＿ __＿ _／ ／_/
もう誰もやる夫を起こしに来ることはない
誰かのためにご飯を作ることも、誰かが部屋に飛び込んでくることも・・・ない
. - 374 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:14:31 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／ ＼
／ ― ‐
／ （ ●） ） ・・・少し前の生活に戻っただけだお
| （__ﾉ､_）
＼ ｀_⌒
／ ＼
けれども、それでも期待してしまう
じっと見つめる部屋の扉・・・
今にもそこが開いて彼女が飛び込んでくるのではと期待してしまうのだ
. - 375 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:14:47 ID:3/fWHFzg
-
～～一階リビング～～
| | | q+p
| | ―――‐, ――‐, ,===//====,‐,―――――
| |-｀ ´ - / .// ´ //
| |_´__｀___/________/__ｰ_-_-_-_--'/_________________
| | .o|o .|| o|o |
| | | || . | .|
| |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
|/二二二二二二二二二二二二二二/l
＿＿ l |
./ /'l ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿l/
／/ //|| ＿_
| |￣￣|| .|| /. |
ヽ,|＿＿|ﾚ/ / /l| |￣￣| |￣￣|
/. ./ / :l| /'￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣//|
|￣￣￣￣|/::|｡|| ./ // l|
| ||:｡|:: | / // . l|
| |l ::// / 甘 // l|
| |l:// |ニニ|￣￣|ニニニニニ|￣￣|ニニニ|/.
|＿＿＿＿|l/ |l | |/l|. .| |/l| .||
|| .|| ￣ || .|| ￣ || ||
／￣￣ ＼
. ／ ＼
. ／ _ ノ .ヽ、_ ＼
| （ー） （ ●） | ・・・
. ＼ （__人__） ／
. , '´７::::|.７ 「i .}::::ヾー､
|ヽ:::::|∧|/| .| ! |∧|:::::::|ヽ
|:::i::::::::lﾆﾄ i | |.,|ﾆl:::::::::i:::::|
/::ﾊ:::::::lﾆ|::＼／:|ﾆl:::::::::|::::ヽ
〉:::::|::::::lﾆ|::::::||:::::|ﾆl:::::::::|::/::|
. i::::::::!::::::::::|::::::||::::::ヽ_::::::::!::::::::|
|::::::::r::::::lﾆ|::::::||:::::::::＼::::_}:::::::::〉
〈::::::::|:::::::::::|::::::||::::::::::::::Y |ｿ::::::::|
着替えて一階へ下りても、そこは静まりかえっていた
部屋を暖めるエアコンの音も彼女が動き回る音も何もない
わかっていてもなかなかその事実が受け入れられない
あの日々が終わったと言うことを受け入れられない
. - 376 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:15:04 ID:3/fWHFzg
-
r-〈｀,
| ', ',｀,
! ', ', ',
l ', ', ',
{｀ヽ ｝ ', ', ', ｽｯ・・・
',´ ヽ / ｝
', ヽ､_/ /
ヽ /
`, 〃
ゝ ,'
ヽ !
ｌ ｌ
| !
戸に、手をかける
和室へと、彼女への私室へと続く戸へ・・・
. - 377 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:15:23 ID:3/fWHFzg
-
|┃
ｶﾞﾗｯ. |┃
|┃ ﾉ// .／￣￣￣ ＼
|┃三 ／ ― ― ＼
|┃ ／ （●） （●） ＼
|┃ | （__人__） | ・・・
|┃三 ＼ ｀ ⌒´ ／
|┃三 ／￣￣￣￣￣￣￣ ＼
.
.:.:.:| |.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:|||..:.:.:.:.:.:.:|| |.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:┌┐＿＿__
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.| | | . ||| ／／.. .|[二二二二]|／
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.＿| | |／
.／| | |
. | l／
.／~
解っている・・・解ってはいた
扉の向こうはやはり静かだった
布団は綺麗にたたまれ部屋も掃除がしてあった
まるで最初から彼女などいなかったかのように・・・
. - 378 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:16:00 ID:3/fWHFzg
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＿＿＿＿＿
／ ＼
／ ＼
／ -一' ﾞー- ＼
／ ／´ ｀ヽ /´ ｀ヽ ＼
／ （ ● l l ● ） ＼
| ヽ_ _ノ ヽ_ _ノ | ・・・今までありがとうだお、羽入
| ''"⌒'（ i ）'⌒"' |
＼ ｀ー ─'＾ー 一' ／
＼ ー一 ／
／ ＼
/ ヽ
| |
| i i |
そのままそっと戸を閉める
. - 379 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:16:17 ID:3/fWHFzg
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＿＿__
／ ＼ ﾓｸﾞﾓｸﾞ・・・
. ／ ＼
. ／ ― ー ＼
| （●） （●） |
. ＼ （__人__） ／
. ノ ｀ ⌒´ ＼
／´ ヽ
一人で朝食を食べる
当たり前だが向かいの席は空席だ
一人というのは寂しいのだとあらためて実感する
そこに誰かが座っているというのはやる夫が日頃考えていた以上に大切なことだったのだ
そんな当たり前のことを日常に忙殺され忘れていた
. - 380 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:16:30 ID:3/fWHFzg
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.. ＿＿＿_
／ ― -＼
. . ／ （●） （●）
／ （__人__） ＼ ・・・もう何もかも遅いんだお
| ｀ ⌒´ |
. ＼ ／
. ノ ＼
／´ ヽ
そう、気づくのはいつだって失ったあとだ
. - 381 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:16:43 ID:3/fWHFzg
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V::::::::::::::::ヽ 丶､ ヾ､ l ／ ／/ / |:::::::::::::/
ヽ:::::::::::::::::i＼. ￣ヽ￣ ､__ ＿_, ∠.... ィ ´ / / l:::::::::／
＼:::::::::::', ｀iｰ- ..＿_`_､ __ /l / ／ /:::／
丶､:::::ヽ l l ヽ、 , ィ´/ '´/ /イ 取り返しのつかないことなんて
iー-`.', ', l `丶､ , イ l /ｲ .／ l ! 何一つありませんよ、やる夫・・・
| Ⅵ､ ', ﾉ _!¨ ‐- -- '' ´ !、 l / ／ l |
| / _.. ---ヽ､ ﾍ‐ '' ´ ! | `ｰく‐､----- ､. |
／／ ,-‐､/ムヾ､ / r―ｷェ‐､ ヽ|
/ / `ｰ-ｲﾊ..._） ヽ‐イﾊ`‐' ',
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
. - 382 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:16:55 ID:3/fWHFzg
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／￣￣￣＼
／ ＼
/ ─ ─ ヽ
| （●） （●） | ！・・・
＼ ∩（__人/777／
／ （丶＿//// ＼
解った、解ったよ羽入・・・
. - 383 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:17:13 ID:3/fWHFzg
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＿＿
／..::::::::::::::..＼
／..:::::::::::::::::::::::::.＼
／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼
| :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |
＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...｀丶､
ﾉ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ
大ちゃんを受け入れる、受け入れない、そのどちらかにするにせよ
誰かの温もりに支えられながらするべき判断ではなかったのだ
自分だけ逃げ道を用意して為すべきことではなかったのだ
羽入はそれをわからせてくれた
止まっていた状況に変化の切っ掛けもくれた
だから・・・
. - 384 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:17:28 ID:3/fWHFzg
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＿＿＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ ／ ｀ヽ /´ ｀ヽ ＼
／ （ ● l ｌ ● ） ＼
| ヽ_ _ノ ヽ_ _／ | ありがとう、羽入・・・
| ´￣｀ （ i ） ´￣｀ |
＼ ー― ＾ ー― ／
＼ ー一 ／
／ ＼
/ ヽ
| |
| ｉ ｉ |
| | | |
やる夫は戻らぬ友人にもう一度そう囁いた
. - 385 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:17:39 ID:3/fWHFzg
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - 386 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:18:23 ID:3/fWHFzg
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～～体育館～～
` , -┬- 、- ― ‐― ――― ―――‐―‐―――――――――.…..... .. ...
. ／|! || || ＼ ＿＿ ＿＿ . . . . . : : : : : :___ : :: : : : : : :: ＿ :: : : :: :: :: : ::: : : : : `
./ .|ﾚ＝￢=、 |＼ . : : : : : : : : : : :: :: ::: :: :: : : : : : :: : : : : ::: : ::: : ::: : : :
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ｌ/ ＿」-‐T￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
」! __ィ王 {≡ﾄ、＿＿＿＿_ _＿＿＿__.{≡}＿＿＿__ ＿＿ _＿
|| _ィ壬三_≦]. ┌┤ |＼.||＿||＿|| ||＿||＿||／||＼|l＿||＿|| ||＿||＿
||ｪ=壬|ｌ=┬‐T’ | | ｜ |_|| ＼ | ||＿||_.／＿||___l＼_||＿|| ||＿||_／
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lﾚ'.|ﾖ| トｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｲ| |￣￣￣￣￣￣￣￣ ＼／ ＼／
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‐┴===‐┴ー-ニ」|__|:::]]]]]]]]]]]]]]|..| : : : : : :.:.:.:.:.::::::.:.:::::::::::::|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__|＿|ｌ|＿＿|ｌ|
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＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／
/ ::::i ＼
/ / ::::|＿/
＼／ ::|
| ::::| ｷｭﾑ
i ＼ ::::/ ｷｭﾑ
＼ |::／
|＼＿／/
＼＿／
朝食を終え、そのまま学園へと足を向ける
今夜のダンスパーティに向けての有志の設営があるからだ
家に一人でいるのは酷くつまらない
だから設営を手伝うのもいいと思った
やる夫は弱くなったのかもしれない
以前は一人でも平気だったのに・・・
・・・いやきっと気づいていなかったのだろう
大切にしなければならないこと全てに・・・
. - 387 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:18:33 ID:3/fWHFzg
-
/: : /:: : : / : : :.!:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : _: : : / 〈 {} |/ .ﾚ {} } |:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| おっ、やる夫か
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V
＼_! ＿ ' ! お前も設営に来たんだな！
ヽ Tﾆｰ‐‐‐,‐'' ／
___,ｒ| ＼ ｀二二´ ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
＿＿＿_
_,､ｒ'´:::‐､｀ヾ‐､｀丶、
／:::::l､:{⌒ヾヽ::ﾄ､:ヽ:::::ヽ
//!:::i:ｌ:!::ヾ､::::::ヾ::!｀ヽ:ヽ:::::ヽ
〃:!:l::::l!:ﾄ､::::liヽ､:::ﾘ:!::i:::ヽ:ヽ::::i
i:!::!i::i::::i::!:i:ヾ!:i::::!:､:::!:::l:i:!:ヽヽ:l:! おはようやる夫
ｌ!::!:!:iﾄ:::!:i:j/代トﾄ､ｌ:ﾊ::升ﾄ!:l::!:!lj
ｌi::l::N{:ヾVﾍ｢￣｀ lﾊ ｿｒ‐ﾃﾊ!:l/ まぁ暇人同士今日は頑張ろう
!:l!:ﾄ､ｌ::l{｀ ! j川/
ヾﾄ辷N! ‐ノ !:l/
Yｌ:ﾄ､ ヾ＝＝r ﾉ/
iN ＼. ｀ ニ′／}'
丨 丶、 ／
ノ￣´"''‐ 、 ｀¨´￤
＿rく /癶V⌒!=|￣￣￣￣￣|
＿_,､=Ｔ下､｀`ヽ /‐''"_, -ヘ｜ ｜
/「￣´ ヽヽ ＼ ヽ/ ´ _,,厶ﾍ ∧=､､
|八 ＼ ＿_/ ＿,）ヽ＿＿＿/ ヽ ``=､､
∥ ＼ ! Ｖ´￣:::::/ _,ノk>､｀Ｔ!::::::":::＼＿ ∥
. - 388 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:18:51 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ●） （●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼/⌒）
| |r┬-| | ﾉ おいーっす、だお！
_＿＼ `ー'´ ／/
（⌒ |_,,,ノ みんな今日は頑張るおー！
""''''''ヽ_ |
| |
| |
i ￣＼ ./
＼＿ |/
_ノ ＼＿＿_）
（ _／
|＿ノ''
体育館へと入ると次々と知った顔が挨拶を送ってくる
そんな彼らの声は少しやる夫の孤独を癒してくれた
. - 389 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:19:13 ID:3/fWHFzg
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～～設営作業中～～
＿＿＿_
. ／ ＼
. ／ ＼
. ／ ─ ─ ＼
. | .（ー） （ー） |
＼ （__人__） ,／
. / | レ兮y′/ l
〈 く ∨ l/ ,ｲ |
＼_,.>、 /,L..｣_
. 0ﾆﾆﾆ)而}ﾆﾆﾆﾆニ),ﾘﾘﾆﾆ)
. Ｌ| |＿＿,..-‐'"⌒`y'"￣`ｰ-､__
l | |.ﾆ／ ` ､ .__ ,;::ｨ'′ , ´ヽ
, l ＼ｲ ..:..(.,|ili|､);;:... ´‐ - ､ヽ
:, ____l＿! ., '"￣ ／｀~´ヽ ヽ
|＼ﾞ; ;;'/ / ヽ .::}
|＼＼ﾄ､::.... l i ......::::::}
|、 ＼八;;;;;:::::::l::..........::..........l...::::::::::::::::ﾉ
0ﾄ､＼＼ゝ,,::::::ゝ:::::::::::::::::::ﾉ:::::::::::::::/､
＼＼＼| I二二I二二I二二I二二]|
＼＼| 二I二二I二二I二二I二 |
＼ＬI二二I二二I二二I二二]]
0]] 0]]
挨拶もそこそこに早速作業へと混じる
今はハリボテを運んでいる所だ
元が体育館なこの場所はあまりダンス向きのフロアではない
それを社交ダンス部が徹夜で作った飾りでそれらしく見せる
中央にダンス用の広場を確保しそれを取り囲むように休憩用の椅子と机を設置
ちなみにパーティ時にはここに軽食と飲み物が用意されるが
毎年先生たちはそこに酒が混入していないか見張るのが通例となっている
. - 390 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:19:30 ID:3/fWHFzg
-
／￣￣￣ ＼
／ ─ ─ ＼ どうかお？ こんなもんかお？
ｨ'＾ '＾ '＾ヽ^),, ／ （●） （●） ＼.!^)'＾ '＾ '＾ヽ
￣￣Ｕ l l l. ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ | l l l∪￣￣￣
∪∪∪.. ∪∪∪
_＿_ ＿
.‐::::二´::イ:ｉﾄ､‐=-｀::.､_
／:::／／::::,:ｲ::ｉ:ｌ:ｉ::::､:::::｀:､::｀:.､
:::／／/:／/:ｉ: |:!:|:ｉ::::丶:::: ヽ丶＼
/:::/:::/´::〃ハ:ｌ::::!:!ｉ:::: ｉ丶｀:!ヽ:ヽ::ヽ
: /:: /::::/:ｉ::::: ﾊⅣ:;､!:::: ｌ::::ヽ!:::ｉ:::::::::::.
/ｉ: /:: /ｉ::ｌ::: /ｉ::ｌヽｌ::丶:::ｌ::::::ﾊ:ｉ|::ｉ: ｉ:､::ｉ
!:|ｉ:ｉ::: ｉ:ｉ:ｌｌ:::/∧:!:::ｌ｀ ､:ヽ!:ｉ/:::ｉ:ハ!::ｌ::ｉ ｌ
::|l::|::::|:|::ｌ: '/ ヽ: l ｉ::::!:!ﾄ､:!::::ｉ:ヽ! ! | もうちょっと左のほうがいいんじゃないか？
::!:|:|::::!:!: !/ィ示ヽ:! !ﾊ /ヽ !ヽ:ｌｉ:ｉ:N:::!
::: |:|::::ヾ:::!｀ヽ::ﾉ_ ' /' |! .ィ､ ｌ:!::|:!:: '
､ｉ:|:Ⅳ:::ｉヽ! !く:::ｿ ! !::::!' /
: ﾄ､!:! ヽ! , ｀ ´ /|::,':/
: !ｉ:N ｀ ノ /ｉ:!:'/
:､:!|ﾊ _ /::!:/′
小:!. ヽ ￣ ｀ 'Ⅵ'
::::ﾘ. ＼ ｀ ／
Ⅵ. ヽ､ ´
｀ ー _ T ´
､ ｀ ー ､
｀ ､ ｉ
. ､ ＼. ｌ
.､ 丶 ＼. !
＼ ＼ ヽ ｌ＼
ヽ ヽ | ヽ
. - 391 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:19:43 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ●） （●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼/⌒） 了解だお
| |r┬-| | ﾉ
_＿＼ `ー'´ ／/ こんなもんでどうかお？
（⌒ |_,,,ノ
""''''''ヽ_ |
!:/!:::::!::::::!::ヽ:ヽ{:::＼:::ヽ::::＼:::＼::ヽ:::::ヽ!::::}!::::l::li|
j/:::ｌ:::::!:､:::!::ﾄ､:､:ヽ:::::｀ヽ{､::::::＼::::＼{､:::::::::i::!::l:l !
l:i:ｌ::::i::i:､:l::lﾃ=-､:ヽ､_､::＼_,≧ｪｭ､_､＼:::::::::i::li::!::ﾘ
!ﾊﾄ:{:!:ｉ:ﾄN{､ﾋ_ﾗﾍ､{ ＞､{ 'ｲ ﾋ_ﾗ 》＼::l::!:ﾄ!!:l::l!
ヽ i､ヽ:ﾄ{､ヾ￣"´ l!＼ ｀"￣"´ |::!:l::! j:ll:!
!::､::::i ｌ |:::/lj/l:!ﾘ
うん、バッチリだよ ヾﾄ､:! ｊ!/ j|:::ﾘ
ヾ! ヽ ‐ /ｲ´ｌﾊ/
}ﾄ.、 ｒ ＝＝=ｧ /' !:://
ﾘl::l゛､ ､ ＿ ,ノ ／ |/:/
ｒｰ''"´ﾄ!::i{＼ ／ / !:/
/ ^ヽ ヾ! ヽ ＿,,、'´ / ｊ/
. - 392 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:19:58 ID:3/fWHFzg
-
/: : /:: : : / : : :.!:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : _: : : / 〈 {} |/ .ﾚ {} } |:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| お～い、やる夫、月！
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V
＼_! ＿ ' ! 有志の手伝いはもう終わりだってよ！
ヽ Tﾆｰ‐‐‐,‐'' ／
___,ｒ| ＼ ｀二二´ ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
＿_＿__
／ ― ＼
／ノ ( ●) ＼
. ｜ ( ●) ⌒） |
. ｜ （__ノ￣ / あれ、もう終わりなのかお？
. ｜ /
＼＿ _ノ＼
/´ |
. | / |
. - 393 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:20:11 ID:3/fWHFzg
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. ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 {} |/ ﾚ {} }|:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| もうって言っても結構時間経つぜ？
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V
＼_! ＿ ' !
ヽ ／ ｀t ／
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::
!:/!:::::!::::::!::ヽ:ヽ{:::＼:::ヽ::::＼:::＼::ヽ:::::ヽ!::::}!::::l::li|
j/:::ｌ:::::!:､:::!::ﾄ､:､:ヽ:::::｀ヽ{､::::::＼::::＼{､:::::::::i::!::l:l !
l:i:ｌ::::i::i:､:l::lﾃ=-､:ヽ､_､::＼_,≧ｪｭ､_､＼:::::::::i::li::!::ﾘ
!ﾊﾄ:{:!:ｉ:ﾄN{､ﾋ_ﾗﾍ､{ ＞､{ 'ｲ ﾋ_ﾗ 》＼::l::!:ﾄ!!:l::l!
ヽ i､ヽ:ﾄ{､ヾ￣"´ l!＼ ｀"￣"´ |::!:l::! j:ll:!
!::､::::i ｌ |:::/lj/l:!ﾘ
夢中で作業してると案外こんなもんだよ ヾﾄ､:! ｊ!/ j|:::ﾘ
ヾ! ヽ ‐ /ｲ´ｌﾊ/
}ﾄ.、 ｒ ＝＝=ｧ /' !:://
ﾘl::l゛､ ､ ＿ ,ノ ／ |/:/
ｒｰ''"´ﾄ!::i{＼ ／ / !:/
/ ^ヽ ヾ! ヽ ＿,,、'´ / ｊ/
. - 394 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:20:22 ID:3/fWHFzg
-
(ヽ三/) ））
＿＿ ( i)))
／⌒ ⌒＼ ＼
／（ ●） （●）＼ ）
.／:::::: ⌒（__人__）⌒::::＼
| (⌒)|r┬-| | まっ、それもそうだおね
,┌､-､!.~〈`ー´/ ＿/
| | | | __ヽ、 /
ﾚレ'､ﾉ‐´ ￣〉 |
｀ｰ---‐一'￣
/: : /:: : : / : : :.!:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : _: : : / 〈 {} |/ .ﾚ {} } |:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| よ～し！ それじゃあパーティは夕方からだし
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V いったん解散だな！
＼_! ＿ ' !
ヽ Tﾆｰ‐‐‐,‐'' ／
___,ｒ| ＼ ｀二二´ ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
. - 395 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:20:42 ID:3/fWHFzg
-
_＿_ ＿
.‐::::二´::イ:ｉﾄ､‐=-｀::.､_
／:::／／::::,:ｲ::ｉ:ｌ:ｉ::::､:::::｀:､::｀:.､
:::／／/:／/:ｉ: |:!:|:ｉ::::丶:::: ヽ丶＼
/:::/:::/´::〃ハ:ｌ::::!:!ｉ:::: ｉ丶｀:!ヽ:ヽ::ヽ
: /:: /::::/:ｉ::::: ﾊⅣ:;､!:::: ｌ::::ヽ!:::ｉ:::::::::::.
/ｉ: /:: /ｉ::ｌ::: /ｉ::ｌヽｌ::丶:::ｌ::::::ﾊ:ｉ|::ｉ: ｉ:､::ｉ
!:|ｉ:ｉ::: ｉ:ｉ:ｌｌ:::/∧:!:::ｌ｀ ､:ヽ!:ｉ/:::ｉ:ハ!::ｌ::ｉ ｌ
::|l::|::::|:|::ｌ: '/ ヽ: l ｉ::::!:!ﾄ､:!::::ｉ:ヽ! ! |
::!:|:|::::!:!: !/ィ示ヽ:! !ﾊ /ヽ !ヽ:ｌｉ:ｉ:N:::! そうだね、服も着替えなきゃいけないし
::: |:|::::ヾ:::!｀ヽ::ﾉ_ ' /' |! .ィ､ ｌ:!::|:!:: '
､ｉ:|:Ⅳ:::ｉヽ! !く:::ｿ ! !::::!' / そう考えるとあんまり時間に余裕はないかな
: ﾄ､!:! ヽ! , ｀ ´ /|::,':/
: !ｉ:N ｀ ノ /ｉ:!:'/
:､:!|ﾊ _ /::!:/′
小:!. ヽ ￣ ｀ 'Ⅵ'
::::ﾘ. ＼ ｀ ／
Ⅵ. ヽ､ ´
｀ ー _ T ´
､ ｀ ー ､
｀ ､ ｉ
. ､ ＼. ｌ
.､ 丶 ＼. !
_,,,..-.ｰ.─.-.-....､._
二ヽ,,..::"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:..､
／::::::::｀`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::ヾ:::::＼:::::::::',
/:::::::::::::::i:::::i!::::::::::::::::ヾ:::::,,∠,､_:::::＼::::＼:::::',
i::::::::::::::::!:::::i i:::::::::l::::::::イ＼＼＼:::::::::＼:::＼::',
l:::::::i::::::::!::::i,,ゞ;::::::::i:::::::::l >≧r､＼::::::ヾ＼_ r ､
ｌ::::::i!:::i::::l;/i ._,,＼::::!､::::::l 辻ヾ〉 ＼:::ヾ） (ヽ､｀＼ 俺らも今年で最後だから
i:::::ﾊ::::|::::l:::i〈｀（ﾍ＼! ＼:', ゞ-′ ラ∨/＼ ＼ ＼ 気合い入れて準備しないとな
. l:::i l:::|::::lヾ､ 弋i;） ヽ ＼ ┌::ソﾉ ＼ ＼ ＼_
∨ l::::l::::l:::＼ " ﾍ::::/ r--‐-､>､ ｀ヽ
＼|＼!＼ ′ ∨ ` ‐-､ ｀` `､
ヾ ヾ ､ ｰ ´ , ヽ､ -＼ `､
_, r ´:｀ ､ , ′ 、 | !:.:ヽ : ヽ ヽ
_, r'´:.:.:.:.:.:.:.:./:.....｀ ｰ ＜´ ヽ | |::.:.:ヽ: : ﾍ `､
_, r ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.| .ヽ -､ー_'/ !::.:.:.:.:ヽ: : ` ､ ____＿__i_
/ﾞ: : : : : : : : : : : : ヽ:.:.:.:.:.:.／i! | ﾍ i. / 入 |＼.:.:.:.:.ヽ;,r'`‐´_,, ..---┴‐,
l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼／:.:.:.:!'! /ヽ､ヽrk'´:_,r､ ｲ:.:.:＼／ _>-‐'´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.l ﾞ' ! ! ﾍ/|:.:.:.:.:.:＼/::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
l:.:.:.:.:.::i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:! ﾍ＿_/ |:.:.:.:.:.:.:./!:::::::::::..:.:.:.:.:.:.:.:.:..::.:.:.:l
/:.:.:.:.:.:.: !.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.| / ヽ i:.:.:.:.:.:.:/ ﾍ::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ
. - 396 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:20:59 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼ ま～た酒持ち込んで先生にバレるなお？
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| |r┬-/ ' |
＼ `ー'´ ／
＿＿＿_
_,､ｒ'´:::‐､｀ヾ‐､｀丶、
／:::::l､:{⌒ヾヽ::ﾄ､:ヽ:::::ヽ
//!:::i:ｌ:!::ヾ､::::::ヾ::!｀ヽ:ヽ:::::ヽ
〃:!:l::::l!:ﾄ､::::liヽ､:::ﾘ:!::i:::ヽ:ヽ::::i
i:!::!i::i::::i::!:i:ヾ!:i::::!:､:::!:::l:i:!:ヽヽ:l:!
ｌ!::!:!:iﾄ:::!:i:j/代トﾄ､ｌ:ﾊ::升ﾄ!:l::!:!lj 今年は担任が鷲頭先生だから本気でヤバイかもね
ｌi::l::N{:ヾVﾍ｢￣｀ lﾊ ｿｒ‐ﾃﾊ!:l/
!:l!:ﾄ､ｌ::l{｀ ! j川/
ヾﾄ辷N! ‐ノ !:l/
Yｌ:ﾄ､ ヾ＝＝r ﾉ/
iN ＼. ｀ ニ′／}'
丨 丶、 ／
ノ￣´"''‐ 、 ｀¨´￤
＿rく /癶V⌒!=|￣￣￣￣￣|
＿_,､=Ｔ下､｀`ヽ /‐''"_, -ヘ｜ ｜
/「￣´ ヽヽ ＼ ヽ/ ´ _,,厶ﾍ ∧=､､
|八 ＼ ＿_/ ＿,）ヽ＿＿＿/ ヽ ``=､､
∥ ＼ ! Ｖ´￣:::::/ _,ノk>､｀Ｔ!::::::":::＼＿ ∥
. - 397 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:21:17 ID:3/fWHFzg
-
/: : /:: : : / : : :.!:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : _: : : / 〈 {} |/ .ﾚ {} } |:./ヽ: : | へっ、今年はあんなヘマしねぇよ
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V んじゃまた後でな！
＼_! ＿ ' !
ヽ Tﾆｰ‐‐‐,‐'' ／
___,ｒ| ＼ ｀二二´ ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
!:/!:::::!::::::!::ヽ:ヽ{:::＼:::ヽ::::＼:::＼::ヽ:::::ヽ!::::}!::::l::li|
j/:::ｌ:::::!:､:::!::ﾄ､:､:ヽ:::::｀ヽ{､::::::＼::::＼{､:::::::::i::!::l:l !
l:i:ｌ::::i::i:､:l::lﾃ=-､:ヽ､_､::＼_,≧ｪｭ､_､＼:::::::::i::li::!::ﾘ
!ﾊﾄ:{:!:ｉ:ﾄN{､ﾋ_ﾗﾍ､{ ＞､{ 'ｲ ﾋ_ﾗ 》＼::l::!:ﾄ!!:l::l!
ヽ i､ヽ:ﾄ{､ヾ￣"´ l!＼ ｀"￣"´ |::!:l::! j:ll:!
!::､::::i ｌ |:::/lj/l:!ﾘ
僕も行くよ、また後で、二人とも ヾﾄ､:! ｊ!/ j|:::ﾘ
ヾ! ヽ ‐ /ｲ´ｌﾊ/
}ﾄ.、 ｒ ＝＝=ｧ /' !:://
ﾘl::l゛､ ､ ＿ ,ノ ／ |/:/
ｒｰ''"´ﾄ!::i{＼ ／ / !:/
/ ^ヽ ヾ! ヽ ＿,,、'´ / ｊ/
. - 398 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:21:36 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （⌒） （⌒） ＼l⌒l おうっ、また後でだお～
| （__人__） |`''|
＼ ｀ ⌒´ _／ /
/
. - 399 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:21:47 ID:3/fWHFzg
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・
・
・
・
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - 400 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:22:01 ID:3/fWHFzg
-
～～午後：二階自室～～
| ､
| ||＼
| || ＼
| || ＼
| || ||＼
| || || ＼
________＿＿,_____ | ＼､ || ＼|li,,
|| .| === | ｏ _|､,ニ、 | ＼､ || .||||
||::::::::::|..[ニ].|.◎..|､|＿| | ｢゛､､ ＼|| ||.||
,-ｌ|______|ｉニニ|_____|､|＿| ,,＿＿_＿＿＿＿＿___,,,,＿＿_|.| ゛､､. ＼、 || ||
l|＼＿＿＿＿＿＿＿＿＼ ｢|＼ ＼ （⌒ヽ, ゛､､. ＼､ .|l. ||
l|＼||l_||||||||｣ｌ_||||||||｣_凵､||' . |.| ＼ ＼ヽ､__,'＼. ｢| | | ||
l|| l|| ,==============､||￣|」＼ ＼ ＼, __ _,,,＼|.| ~'｀';l
~ ｉl|| ＼|＿＿||| ＼ 「|ー --- ''''-- ''' l,, |.| ＿
. ~ ~ ＼|.| |＿＿,,,,|.|| ＼ ＼
|」～～ー～ー-―～～''-' |｣||.＼＼ ＼
|ｌ ｌ |￣|l
＿＿＿＿＿＿＿＿,, |` ＼.n＿＿n
l＼ ＼ |l'､＼,||＼n_ ＼n
|＼＼ ＼ ＼゛､ ||＼||＿__||
'~ ＼ｌ二二二二二二二二l ＼||'!ﾚ||‐ｰ‐||
!|_| !ｌ_| ~ ゛''||"''''''||
~ ~＼
＼
手伝いが終わると友人達といったん別れ自宅へと戻る
といってもあまりゆっくりしている時間は無い
着替えをすませ、準備ができたら再び学園へ向かわなければならない
. - 401 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:22:18 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿ ｶﾞｻｺﾞｿ
／ ＼
／:::::::::::::::: ＼
／:::::::::::::::: ＼
|:::::::::::::::::::::::: | おっ、あったお
＼:::::::::::::::: ／
| ::::::::::::::: | iﾍ
| ::::::::::::: ゝ__/
目当てのものをタンスの奥から引き出す
それは父さんが結婚式の時に来ていたタキシード・・・
本来父さんはやる夫の結婚式の時にこれを着させたかったようだが
それももうかなわない
ならば今でいいだろう
. - 402 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:22:37 ID:3/fWHFzg
-
／: ￣￣￣￣￣￣ ＼
／: : : : ＼
／: : : : : : ＼
／: : : : : : : :.. ＼
.l : : : : : : : : ＿ ノ゛,, ;、､､ '⌒ゝ､ l
| : : : : : ::;;（ ● ）::::ﾉヽ::::::（ ● ）;;::: | うむ･･･完璧だお
.l : : : : : : : ´"''", "''"´ l
＼: : : : : : . . （ j ） ／
＼: : : : : : :.｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′ ／
_ノ＞'´小、 `ー―'´,),. /＼イ
＿,.二ﾆ-‐フ´ ／ ／!| ＼ ｀ ｰ --‐ , ｲl､ 丶、ト､__
,ｒ‐＜´ ／ ' /´ |ｊ ヽ、 __／ ' ﾊl、 ヽ ｀丶、 ／⌒〉
ノﾊ ＼ ／ ／ jl| ,' ｊゝｨ厂 ′/ｌ∧ ＼ ＼/ /
∧丶ヽ V / /ﾘ ; /⌒ｌ| ; / / ﾍ ヽ / /、
l l､ 、 } ヽ / ﾊﾉノ ／ ∧ ,' / / ﾊ ＼丿 厂＼
、_}／ﾉレｰ‐-､＼ / 、 |/'´ ／ ﾝ=c'､{ヽl ' / / }、 レ- '⌒ヽ__ ヽ
´ ／´{ ｀ヽV___､＞－-､ く /７个i/ ﾍ.0/ / ハ ／ _,. イへ＼ ＼
∧0 ﾉヽr─-､___）一´- ､／ ） ∨ / / jｌ ∨/=-、 (⌒＞‐イ _∠´ /ｌ /! ＼ ＼
{. ﾊ | {、_ ＿_＿_) ／ ／ / | / ＼ (⌒( __｀二´-‐┬' ７/ｌ | ハ ヽ
ヽ､ハ ＼￣￣ - '´ ／ｉ / ' / 'ｌ / ヽ＼ ￣ヽ、 _, ／ /∧リ-－ 〉 〉
、 〈 ｀＞‐-｀ニ＞─＜ !/ / | / ＼＼,＿ ￣ 丿_∠´ 厂丶 / /
鏡で確認、そんな戯れ言を口の端にのせるが
それに反応する者はもういない
・・・やはり一人は寂しい
準備は完了した、早く学園へ行くとしよう
. - 403 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:23:20 ID:3/fWHFzg
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - 404 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:23:54 ID:3/fWHFzg
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～～夜：体育館～～
ｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪ
i,,__＿i,,_＿i,,__＿i,,__＿i,,_＿i,,__＿i,,__＿i,,__＿i,,__＿i,,__＿i,,__＿i,,_＿i,,__＿i,,__＿i,,__＿i,,__＿i,,__＿i,,__＿i,,__|
|＿i,,__＿i,,_＿i,,__＿i,,__＿i,_＿i,,_＿i,,__＿i,,__＿i,,__＿i,,__＿i,,__＿i,,__＿i,,_＿i,,__＿i,,__＿i,,__＿i,,__＿i,,__＿|
llﾞllllWllｔllll,,l,llll|llﾞl;!llrlﾞllllllllWllｔllll,,l,llll|;!llrlll,,lﾞllllllllWllｔllll,,l,llll|;!llrlll,,lﾞllll;lll,,l,llll|llﾞl;!llrlﾞllllllllWllｔllll,,l,llll|;!lllll,,lllｔllll,,l,lll|
ll ﾞl,,_＿i,,,__＿i＿ll ﾞl,,_＿i,,,__＿i＿ll ﾞl,,_＿i,,,__＿i＿ll ﾞl,,_＿i,,,__＿i＿ll ﾞl,,_＿i,,,__＿i＿ll ﾞl
ll ﾞl__i,,,,_＿i,,__＿,ll ﾞl__i,,,,_＿i,,__＿,ll ﾞl__i,,,,_＿i,,__＿,ll ﾞl__i,,,,_＿i,,__＿,ll ﾞl__i,,,,_＿i,,__＿,ll ﾞl
ll ﾞl,,_＿i,,,__＿i＿ll ﾞl,,_＿i,,,__＿i＿ll ﾞl,,_＿i,,,__＿i＿ll ﾞl,,_＿i,,,__＿i＿ll ﾞl,,_＿i,,,__＿i＿ll ﾞl
ll ﾞl ﾍ . /. ll ﾞl__i,,,,_＿i,,__＿,ll ﾞl ﾍ . /. ll ﾞl__i,,,,_＿i,,__＿,ll ﾞl ﾍ . /. ll ﾞl
ll ﾞl ,, ヽ / ll ﾞl__i,,,,_＿i,,__＿,ll ﾞl ,, ヽ / ll ﾞl__i,,,,_＿i,,__＿,ll ﾞl ,, ヽ / ll ﾞl
ll ﾞl. ./⌒ ヽ ll ﾞl,,_＿i,,,__＿i＿ll ﾞl. ./⌒ ヽ ll ﾞl,,_＿i,,,__＿i＿ll ﾞl. ./⌒ ヽ ll ﾞl
ll ﾞl. .ｿ | ll ﾞl__i,,,,_＿i,,__＿,ll ﾞl. .ｿ | ll ﾞl__i,,,,_＿i,,__＿,ll ﾞl. .ｿ | ll ﾞl
ll ﾞl | | ll ﾞl,,_＿i,,,__＿i＿ll ﾞl | | ll ﾞl,,_＿i,,,__＿i＿ll ﾞl | | ll ﾞl
ll ﾞl | | ll ﾞl__i,,,,_＿i,,__＿,ll ﾞl | | ll ﾞl__i,,,,_＿i,,__＿,ll ﾞl | | ll ﾞl
ll ﾞl | | ll ﾞl,,_＿i,,,__＿i＿ll ﾞl | | ll ﾞl,,_＿i,,,__＿i＿ll ﾞl | | ll ﾞl
ll ﾞl | | ll ﾞl__i,,,,_＿i,,__＿,ll ﾞl | | ll ﾞl__i,,,,_＿i,,__＿,ll ﾞl | | ll ﾞl
ll ﾞl | | ll ﾞl,,_＿i,,,__＿i＿ll ﾞl | | ll ﾞl,,_＿i,,,__＿i＿ll ﾞl | | ll ﾞl
l圓圓 ﾞﾞﾞ ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ 圓圓圓 圓圓圓 ﾞﾞﾞ ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ 圓圓圓 圓圓圓 ﾞﾞﾞ ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ 圓圓圓
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i^i.i^i.i^i i^i.i^i.i^i.i^i. i^i.i^i.i^i.i^i i^i.i^i.i^i.i^i. i^i.i^i.i^i.i^i i^i.i^i.i^i.i^i
それがハリボテとはいえ、体育館の中は見事に中世の舞踏会を思わせる様相へと姿を変えていた
壇上にはこの日のために練習を繰り返していた管弦学部が勢揃いし音楽を奏でている
広くとられた中央のエリアでは様々な衣装をきた学生達が手に手を取っていた
なかでも目をひくのはやはり社交ダンス部の連中で、その洗練されたステップは美しかった
. - 405 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:24:21 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／ ＼
／ ― ‐
／ （ ●） ） ・・・
| （__ﾉ､_）
＼ ｀_⌒
／ ＼
やる夫はというと誰とも踊ることなくダンスエリアを取り囲む休憩用のエリアにいた
そこには軽食と飲み物が用意されている
やる夫はそれを少しずつ食べながらぼんやりと座っていた
元々羽入が居ることを前提に参加を決めたダンスパーティだ
その羽入が居なくなりやる夫が踊る相手が居るわけではない
. - 406 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:24:33 ID:3/fWHFzg
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
V::::::::::::::::ヽ 丶､ ヾ､ l ／ ／/ / |:::::
ヽ:::::::::::::::::i＼. ￣ヽ￣ ､__ ＿_, ∠.... ィ ´ / / l::::::
＼:::::::::::', ｀iｰ- ..＿_`_､ __ /l / ／ /:::／
丶､:::::ヽ l l ヽ、 , ィ´/ '´/ /イ 貴方のダンスの相手はわたしではありません
iー-`.', ', l `丶､ , イ l /ｲ .／ l !
| Ⅵ､ ', ﾉ _!¨ ‐- -- '' ´ !、 l / ／ l | 貴方の相手は他にいます
| / _.. ---ヽ､ ﾍ‐ '' ´ ! | `ｰく‐､----- ､. |
／／ ,-‐､/ムヾ､ / r―ｷェ‐､ ヽ|
/ / `ｰ-ｲﾊ..._） ヽ‐イﾊ`‐' ',
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
やる夫の相手、そんなものは・・・
. - 407 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:24:57 ID:3/fWHFzg
-
_,,,..-.ｰ.─.-.-....､._
二ヽ,,..::"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:..､
／::::::::｀`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::ヾ:::::＼:::::::::',
/:::::::::::::::i:::::i!::::::::::::::::ヾ:::::,,∠,､_:::::＼::::＼:::::',
i::::::::::::::::!:::::i i:::::::::l::::::::イ＼＼＼:::::::::＼:::＼::',
l:::::::i::::::::!::::i,,ゞ;::::::::i:::::::::l >≧r､＼::::::ヾ＼_ r ､
ｌ::::::i!:::i::::l;/i ._,,＼::::!､::::::l 辻ヾ〉 ＼:::ヾ） (ヽ､｀＼ おいやる夫！
i:::::ﾊ::::|::::l:::i〈｀（ﾍ＼! ＼:', ゞ-′ ラ∨/＼ ＼ ＼
. l:::i l:::|::::lヾ､ 弋i;） ヽ ＼ ┌::ソﾉ ＼ ＼ ＼_ 辛気くさい顔してないで、まぁ呑めよ！
∨ l::::l::::l:::＼ " ﾍ::::/ r--‐-､>､ ｀ヽ
＼|＼!＼ ′ ∨ ` ‐-､ ｀` `､
ヾ ヾ ､ ｰ ´ , ヽ､ -＼ `､
_, r ´:｀ ､ , ′ 、 | !:.:ヽ : ヽ ヽ
_, r'´:.:.:.:.:.:.:.:./:.....｀ ｰ ＜´ ヽ | |::.:.:ヽ: : ﾍ `､
_, r ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.| .ヽ -､ー_'/ !::.:.:.:.:ヽ: : ` ､ ____＿__i_
/ﾞ: : : : : : : : : : : : ヽ:.:.:.:.:.:.／i! | ﾍ i. / 入 |＼.:.:.:.:.ヽ;,r'`‐´_,, ..---┴‐,
l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼／:.:.:.:!'! /ヽ､ヽrk'´:_,r､ ｲ:.:.:＼／ _>-‐'´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.l ﾞ' ! ! ﾍ/|:.:.:.:.:.:＼/::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
l:.:.:.:.:.::i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:! ﾍ＿_/ |:.:.:.:.:.:.:./!:::::::::::..:.:.:.:.:.:.:.:.:..::.:.:.:l
/:.:.:.:.:.:.: !.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.| / ヽ i:.:.:.:.:.:.:/ ﾍ::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼ 誠かお・・・ってこれアルコールはいってるじゃないかお
| ／ .ｲ '（ー） （ー） u|
. /,'才.ﾐ). （__人__） ／ ホントに懲りない奴だお
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
／＼ ヽ ヽ
. - 408 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:25:16 ID:3/fWHFzg
-
/: : /:: : : / : : :.!:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : _: : : / 〈 {} |/ .ﾚ {} } |:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| へっ、周りを見ればどこもかしこもカップルばっかなんだぜ
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V
＼_! ＿ ' ! 呑まなきゃやってらんねーっつーの！
ヽ Tﾆｰ‐‐‐,‐'' ／
___,ｒ| ＼ ｀二二´ ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
＿＿＿_
／／ ＼＼
／（ ●） （●） ＼ やれやれ・・・で、酒が入ってるのはどこのテーブルなんだお？
／::::::⌒ ､_! ⌒::::: ＼
| 'ｰ三-' |
＼ ／
. - 409 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:25:46 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
_,､ｒ'´:::‐､｀ヾ‐､｀丶、
／:::::l､:{⌒ヾヽ::ﾄ､:ヽ:::::ヽ
//!:::i:ｌ:!::ヾ､::::::ヾ::!｀ヽ:ヽ:::::ヽ
〃:!:l::::l!:ﾄ､::::liヽ､:::ﾘ:!::i:::ヽ:ヽ::::i
i:!::!i::i::::i::!:i:ヾ!:i::::!:､:::!:::l:i:!:ヽヽ:l:!
ｌ!::!:!:iﾄ:::!:i:j/代トﾄ､ｌ:ﾊ::升ﾄ!:l::!:!lj
ｌi::l::N{:ヾVﾍ｢￣｀ lﾊ ｿｒ‐ﾃﾊ!:l/
!:l!:ﾄ､ｌ::l{｀ ! j川/ 一と七と十七番テーブルだよ
ヾﾄ辷N! ‐ノ !:l/
Yｌ:ﾄ､ ヾ＝＝r ﾉ/ 簡単でしょ？
iN ＼. ｀ ニ′／}'
丨 丶、 ／
ノ￣´"''‐ 、 ｀¨´￤
＿rく /癶V⌒!=|￣￣￣￣￣|
＿_,､=Ｔ下､｀`ヽ /‐''"_, -ヘ｜ ｜
/「￣´ ヽヽ ＼ ヽ/ ´ _,,厶ﾍ ∧=､､
|八 ＼ ＿_/ ＿,）ヽ＿＿＿/ ヽ ``=､､
∥ ＼ ! Ｖ´￣:::::/ _,ノk>､｀Ｔ!::::::":::＼＿ ∥
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ -=・=- -=・=- ＼ 了解だお！
| （__人__） |
＼ |++++|」_ｷﾗｯ／
`ー''´ l
. - 410 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:25:58 ID:3/fWHFzg
-
/: : /:: : : / : : :.!:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : _: : : / 〈 {} |/ .ﾚ {} } |:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| んじゃ、そういうわけで・・・
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V
＼_! ＿ ' !
ヽ Tﾆｰ‐‐‐,‐'' ／
___,ｒ| ＼ ｀二二´ ／ (⌒)
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ´ ﾉ ~.ﾚ-r┐､
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､ ､ ノ__ | .| | |
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､ 〈￣ ｀-Lλ_ﾚﾚ
￣｀ー‐---‐‐´
＿＿＿_
_,､ｒ'´:::‐､｀ヾ‐､｀丶、
／:::::l､:{⌒ヾヽ::ﾄ､:ヽ:::::ヽ
//!:::i:ｌ:!::ヾ､::::::ヾ::!｀ヽ:ヽ:::::ヽ
〃:!:l::::l!:ﾄ､::::liヽ､:::ﾘ:!::i:::ヽ:ヽ::::i
i:!::!i::i::::i::!:i:ヾ!:i::::!:､:::!:::l:i:!:ヽヽ:l:!
ｌ!::!:!:iﾄ:::!:i:j/代トﾄ､ｌ:ﾊ::升ﾄ!:l::!:!lj
ｌi::l::N{:ヾVﾍ｢￣｀ lﾊ ｿｒ‐ﾃﾊ!:l/ 。 ﾟ。
!:l!:ﾄ､ｌ::l{｀ ! j川/ （(,.)´)´)´))
ヾﾄ辷N! ‐ノ !:l/ |~U~ﾟ￣.|ﾟo
Yｌ:ﾄ､ ヾ＝＝r ﾉ/ 乾杯ッ！！！ ＿＿＿_ .｢ﾆ| u | O
iN ＼. ｀ ニ′／}' ／⌒ ⌒＼ , っΞl!. ｜
丨 丶、 ／ ／（ ●） （●）＼ ／ i L| _＿__ .|
ノ￣´"''‐ 、 ｀¨´￤ ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼／ ノ .￣''──┘
＿rく /癶V⌒!=|￣￣￣￣￣| | |r┬-| | ／
＿_,､=Ｔ下､｀`ヽ /‐''"_, -ヘ｜ ｜ ＼ ｀ ー'´ ／／
/「￣´ ヽヽ ＼ ヽ/ ´ _,,厶ﾍ ∧=､､ / ＿＿ /
|八 ＼ ＿_/ ＿,）ヽ＿＿＿/ ヽ ``=､､ (＿＿＿） /
∥ ＼ ! Ｖ´￣:::::/ _,ノk>､｀Ｔ!::::::":::＼＿ ∥
. - 411 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:26:15 ID:3/fWHFzg
-
. ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V ・・・プハッー！
＜ : ｣_: : / 〈 ﾟ |/ ﾚ ﾟ ..}|:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| でもホント、ダンスしてるやつら幸せそうだよな
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V
＼_! ＿ ' !
ヽ ／ ｀t ／
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::!
_＿_ ＿
.‐::::二´::イ:ｉﾄ､‐=-｀::.､_
／:::／／::::,:ｲ::ｉ:ｌ:ｉ::::､:::::｀:､::｀:.､
:::／／/:／/:ｉ: |:!:|:ｉ::::丶:::: ヽ丶＼
/:::/:::/´::〃ハ:ｌ::::!:!ｉ:::: ｉ丶｀:!ヽ:ヽ::ヽ
: /:: /::::/:ｉ::::: ﾊⅣ:;､!:::: ｌ::::ヽ!:::ｉ:::::::::::.
/ｉ: /:: /ｉ::ｌ::: /ｉ::ｌヽｌ::丶:::ｌ::::::ﾊ:ｉ|::ｉ: ｉ:､::ｉ
!:|ｉ:ｉ::: ｉ:ｉ:ｌｌ:::/∧:!:::ｌ｀ ､:ヽ!:ｉ/:::ｉ:ハ!::ｌ::ｉ ｌ
::|l::|::::|:|::ｌ: '/ ヽ: l ｉ::::!:!ﾄ､:!::::ｉ:ヽ! ! |
::!:|:|::::!:!: !/ィ示ヽ:! !ﾊ /ヽ !ヽ:ｌｉ:ｉ:N:::! なら西園寺さんか桂さんでも誘えばいいじゃないか
::: |:|::::ヾ:::!｀ヽ::ﾉ_ ' /' |! .ィ､ ｌ:!::|:!:: '
､ｉ:|:Ⅳ:::ｉヽ! !く:::ｿ ! !::::!' /
: ﾄ､!:! ヽ! , ｀ ´ /|::,':/
: !ｉ:N ｀ ノ /ｉ:!:'/
:､:!|ﾊ _ /::!:/′
小:!. ヽ ￣ ｀ 'Ⅵ'
::::ﾘ. ＼ ｀ ／
Ⅵ. ヽ､ ´
｀ ー _ T ´
､ ｀ ー ､
｀ ､ ｉ
. ､ ＼. ｌ
.､ 丶 ＼. !
. - 412 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:26:28 ID:3/fWHFzg
-
-─ ､ , -──- ､
, - ─｀＜::::::::::::::::::::::::ヽ
／::::::::::::::::::::ヾ::::::::::::::::::::::::::｀- ､
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/:.:.:.:.:.::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/: : : : : : ::::i: ::::ﾊ:: :::::::: : :::ﾄ:::::::: : i: : :::::::::::ヽ
/: : /: /: ::::::|::::/ V::ﾄ::::::: :::| ＼::: :V: : :::::::::::|
|: :/: /: :/:::::|∠─ V| ヾ:::::::|￣ V:::::i:::::::::::::::::}
ﾚ.|:.::::|:::i:::::/:/ .､ﾊi ＼:::ﾚｨ--V::ﾄ::::::::::::::::ヽ
・・・別にあの子達のこと嫌いじゃないけどさ .|::::::|:::l::/|::ﾚｲ飛ゝ ヾ| 'ｊ及ｧVﾊ::::::::::::::::ﾊ
|::::::|:::K .V 辻 tｊ} 弋 ｿ ' ﾊ::::::::::::ﾄ;;ゝ
かといって好きでもないし、そもそも一目惚れされたってもな |::::∧:r-､ ゞ- '´ ￣ i .ﾋ V:ﾊ::::i::＞
お互いのこと知らないわけだし、なんか違うだろ？ |::/ |:|ﾚヽ i レｲ/'ﾘ::::::＞
ヾ. | ヽ∧ ＿ r‐ム::ﾊ／
とりあえず俺のダンスの相手じゃないよ、あの二人は V:::/ ヽ､ ／'´
ヾi }＞ , イ
| ｀ - ´_ -┴┐
r‐'V/￣ /::＼
/ /:::::入 ./::::::::::|""＼
／:/ /:::::::::::∧ /::::::::::::|::::::::::::" - ､
／/:::::|V∧::::::/ ＼/::::::::::::::|::::::::::::::::::::::
／:::/:::::::| /:=:::i /::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::
/:::::::::|::::::::| /::/::::| /:::::::::::::::::/::::/:::::::::::::::::
＿＿＿
／ ＼
／（ー ） （ー ）＼
／:::::: （__人__） :::::ヽ ・・・
| |r┬ | （ヽ |
＼γ⌒=/⌒ヽ＿(⌒ |/
/ ( ^=/ / ヽ ノ＼
| / ,(⌒ヽ/ ＼
ヽ＿ﾉ ー '
. - 413 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:26:42 ID:3/fWHFzg
-
/: : /:: : : / : : :.!:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : _: : : / 〈 {} |/ .ﾚ {} } |:./ヽ: : | それに、それをいうなら月だって弥さんはどうなんだよ？
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V
＼_! ＿ ' !
ヽ Tﾆｰ‐‐‐,‐'' ／
___,ｒ| ＼ ｀二二´ ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
_＿＿__
,ィ7刈:从乂爪ミ≧.､
／:'::/彡//!::〃ｉl:ﾄ:ヽヽ､＼
. ／/,ィ/´::l〃::;ｲ/ｲ:!:ｉ:l::!:ｉ:ｉ:!:ｉ::|!
/:,ｲ///: ／!／:〃:://::l::ｉ:l:l:l::l!:l:l
,':/〃:ｉ:ｉ::/〃!,:イ/:://,'!::l::l:l:l:l::lｉ:!:l
ｉ:.!:'ｉ:ｉ/l::!'/ｲ l!:〃:,ｲ l/ lｉ::!'::l:l:!:ｉl::ｉl
僕も似たようなもんだよ |:ｉ:ｉ:l:l:.ﾊｿｲ !//,:ｲヾ//小ﾊ::ｌﾘ:/:l:ll
|:l:.l:l:!,:代ト/／ ィﾏﾗ７:/l〃,‐:!l:!
紳士を気取るわけじゃないけど |!l:ｉ:! ｉ ￣' ￣ ´/ｲｿ!'/ 〉}:l'
踊るなら僕は僕が踊りたい相手と踊るさ lﾊ:ﾊ ｉ 〃_才:ﾘ
! ヾﾊ _｀ ´ / .T:ｉ:ﾘ'
. ｀ ､ ､__￣ ｲ .Ⅵｰ,-､
. ヽ ／ . ' ＼
ｉ: .ー ´ ,.ィ ´ 冫､_
, -‐くl: : . .:lｉ⌒ヽ / ｀ｰ ､_
／ ヽ: : . . : ll.:.:. ｉゝ.._ / , ´ _＿_ﾐ:､
／ /ｉヽ: : : : 〃 ／ ヽ/ /／／ ヽ
／.- ⌒ヽ ,': :! }: : ／' ／. / / /´／ __ l
/.:.:.:.:... ...:.:} l : : : : ,' ! / l /' ´ ／ l!
. - 414 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:27:00 ID:3/fWHFzg
-
/::::::::::::/::::::::::::/:::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::',:::',
/:::::::::::/:::::::::::::/::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::!::::i
,'::::::::::::/::::::::::::: /::::::::::／::::::::::::|:::::::::::::i:::::::::i::::l
l:::::::::::/:::i::::::::: /＿::／|::::::::|::::::::|:::::::::::::l:::::::::l::::l
i:::::::::/:::/::::::丁:::／￣i::::::::l:::ｰ∧一:::::::|!:::::::|'ﾘ
_ノ::::┌i:::/::::::/斤心ヘ i:::::::::i::::ﾒ≧i::::::::::::i:!::::::!
＞:::::｛ ﾚ' |:::::7ﾚ升::｝ /:::／|:/辻:｝l::::::::::ハ:::::!
_,＞::::::::i ヘ|:::/ ゞ‐" /／ ′ゞ‐' l:::l:::/ ∨
￣｀￣｀＼:|:/ ′ ､ ∧!/ ははっ、そうかいそうかい
＼|＼ ＿ / ′
_{i ´ ／
// ｀＼ ＞ _ イ
_,､-;'´;;;i `ｰ ､, _ﾉ iヽ、
_,､-;;"´;;;;;;;;/;;;;;l ／ﾍ l;;;;;ﾍｰ,,､
_,､-;ｰ'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;ヽ ／::::::::∨;;;;;;;;ﾍ;;;;;｀';;;;;;;､_
＿＿＿_
_,､ｒ'´:::‐､｀ヾ‐､｀丶、
／:::::l､:{⌒ヾヽ::ﾄ､:ヽ:::::ヽ
//!:::i:ｌ:!::ヾ､::::::ヾ::!｀ヽ:ヽ:::::ヽ
〃:!:l::::l!:ﾄ､::::liヽ､:::ﾘ:!::i:::ヽ:ヽ::::i
i:!::!i::i::::i::!:i:ヾ!:i::::!:､:::!:::l:i:!:ヽヽ:l:!
ｌ!::!:!:iﾄ:::!:i:j/代トﾄ､ｌ:ﾊ::升ﾄ!:l::!:!lj
ｌi::l::N{:ヾVﾍ｢￣｀ lﾊ ｿｒ‐ﾃﾊ!:l/
!:l!:ﾄ､ｌ::l{｀ ! j川/ まっ、でもそれをいうなら一番は・・・
ヾﾄ辷N! ‐ノ !:l/
Yｌ:ﾄ､ ヾ＝＝r ﾉ/
iN ＼. ｀ ニ′／}'
丨 丶、 ／
ノ￣´"''‐ 、 ｀¨´￤
＿rく /癶V⌒!=|￣￣￣￣￣|
＿_,､=Ｔ下､｀`ヽ /‐''"_, -ヘ｜ ｜
/「￣´ ヽヽ ＼ ヽ/ ´ _,,厶ﾍ ∧=､､
|八 ＼ ＿_/ ＿,）ヽ＿＿＿/ ヽ ``=､､
∥ ＼ ! Ｖ´￣:::::/ _,ノk>､｀Ｔ!::::::":::＼＿ ∥
. - 415 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:27:12 ID:3/fWHFzg
-
＿＿_
..::´::::::::::::::::〃⌒ヽ､
_ ／::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::＼
ｊ/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
i::::::/::::::i::::::::!:::::::::::::､::::::::::::::::::::::::::',
|:::/::::::::ｉ::::::∧:::::::::::::ﾄ､::::::::::::::::::i､::l
､__Ⅳ::::/:::i:::::/__!::::::::::::匕ヽ:::::::::::::ハ:|
. ﾌ::l::ｒ'l:::/!::/ｾﾐl::::::ﾊ:::尨_ハ::::::i:::ﾄ､`!
´￣]八!/i」:瓜ﾘ !／ Ⅳ 小ハl
ｊ､八i ´ ｊ〉 爪i
ｊヽ､ ｔ＿ｱ .ｨ
_＿／/| ヽ __／/ |＼
,...-',,⌒ゞﾐ､::／::::| 〈 ／ .|::::＼ﾞ''ｰ-::､_
/::／.:::::::::::::..ヽ :::::/∧。V￣＼ |:::::::::＼:::::::::::::｀ヽ,
/:::::::::::::::::::..`ｰ-､::::|/＼丱／/ ヽ/|:::::::::::::::ゝ::::::::::::::::|::} お前だよ、やる夫！
. |::::::::::::::::::::::::::::::;;_ヾ| |＿/ .|―ー＜::::::::::::::::::::|::::i
|:::::::::::::::::::::::::::::::..｀''ヽ､ |;;| |::::::::_ノ⌒ ｰ - ,,,＿＿ ＿
. l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ﾞヽ.､ ,r‐'ﾞ ／/ ヽ
|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ヽf ヽ l / l
. l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,,-''',ﾆ,-'" ＼___ /
ヽ;::i:::::::::::::::::::::::::::::::::/ .／ l ＼X=-､,,＿_／
ヽl;:::::::::::::::::::::::::::::::| | ﾉ ` ､ ヽ ,ﾍ./::::::I
ヽ､:::::::::::::::::::::::::| l i´ ` ､ ﾉ ヾ|::::::::丿
.|｀ヽ;::::::::::::::::::::| | | ､ `'rイ ,ノ:::::::::＼
|:::::::::＼∩:::::::::| l＼ `=､.._＿,ノ 厂:::::::::::::::::/
|::::::::::::::::＼∩:/ | ヽ､＿ ﾉ:::::::| /:::::::::::::::::::::/
|:::::::::::::::::::| ＼:!`ｰ､ ,,='' | ｀､'‐-'ﾞ:::::::::| /:::::::::::::::::::::/
|:::::::::::::::::::::| ヽ_;;ｧ'~ |:::::::::::::::::::::::::|/:::::::::::::::::::::/
＿＿＿
／⌒ ⌒＼
／ （ ●） （●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::ヽ ・・・ん？ 何がだお？
| |r┬ | （ヽ |
＼γ⌒=/⌒ヽ＿(⌒ |/
/ ( ^=/ / ヽ ノ＼
| / ,(⌒ヽ/ ＼
ヽ＿ﾉ ー '
. - 416 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:27:27 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
_,､ｒ'´:::‐､｀ヾ‐､｀丶、
／:::::l､:{⌒ヾヽ::ﾄ､:ヽ:::::ヽ
//!:::i:ｌ:!::ヾ､::::::ヾ::!｀ヽ:ヽ:::::ヽ
〃:!:l::::l!:ﾄ､::::liヽ､:::ﾘ:!::i:::ヽ:ヽ::::i
i:!::!i::i::::i::!:i:ヾ!:i::::!:､:::!:::l:i:!:ヽヽ:l:!
ｌ!::!:!:iﾄ:::!:i:j/代トﾄ､ｌ:ﾊ::升ﾄ!:l::!:!lj
ｌi::l::N{:ヾVﾍ｢￣｀ lﾊ ｿｒ‐ﾃﾊ!:l/ とぼけないとぼけない
!:l!:ﾄ､ｌ::l{｀ ! j川/
ヾﾄ辷N! ‐ノ !:l/ 僕は羽入さんか大ちゃんだと思ってたんだけどねぇ
Yｌ:ﾄ､ ヾ＝＝r ﾉ/
iN ＼. ｀ ニ′／}'
丨 丶、 ／
ノ￣´"''‐ 、 ｀¨´￤
＿rく /癶V⌒!=|￣￣￣￣￣|
＿_,､=Ｔ下､｀`ヽ /‐''"_, -ヘ｜ ｜
/「￣´ ヽヽ ＼ ヽ/ ´ _,,厶ﾍ ∧=､､
|八 ＼ ＿_/ ＿,）ヽ＿＿＿/ ヽ ``=､､
∥ ＼ ! Ｖ´￣:::::/ _,ノk>､｀Ｔ!::::::":::＼＿ ∥
ヽ丶ｨ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`丶
. -－- γ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'ヽ
／::::::::::::::::::::::`::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ、
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ
. /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|＼ｨ:::: ﾒ::::::::::::::::::::::＼ィ
. ｌ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ｌ:::::::::::::::＼::::::: 〆 ＼::::|＼::::::::::::::::::::::_＞
ｌ::::::/:::::::::::::::::::::::::::::ｌ ＼:::::::::::::|.＼ ,,,;;ｨ=≦≠＼》::::ｌミヽ::::＼___
ｌ::::/|:::::::::::::::::::::‐‐-ｌ─X´＼:::::::| ≧'´ |＼} } <／
そうそう、なんでお前一人なんだ？ ｌ/ |::::::::::::::::::::::ﾊ::::| ,,,ｨ≦ ＼.| 。 j∧ ﾉ ＼
| |::::::::::::::::::/ {ｌｨゞ" u }ゝィ／ ￣￣
ｌ::::ﾊ│::::| ﾉ´'
ヽｌ ｌｌゝ::|ヽ u ｌ~｀丶 /
ｌV_ 人 ＾ ｲ
丶､ ,♂
´ ゝｰ一 七ゞ´ ｌ＼＼
/´|/ ＿ ﾍ/ /ヽ
八 |＼〔三 〕/ ./ /:::::::＼
. - 417 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:27:39 ID:3/fWHFzg
-
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼
| |r┬-| | ・・・・・・・・・羽入なら国に帰ったお
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
. ／: : : :u: : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : :u: : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 （・） |/:::::::ﾚ（・） }|:./ヽ : |
＜:: |. 小{ _,,.. - :::::::::::､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| えっ！？ マジかよ！？
厶ﾍ ﾊ ::::::::::::::::::::､::::::::::::::: {ﾊ/ V
＼_! u ＿ ' !
ヽ ／ ｀t u ／
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼u ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::!
. - 418 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:27:51 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼
／（ ●）（ ●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ ・・・別れが辛いんだってお
| （ （ | だからみんなには内緒にして欲しいって言われてたんだお
＼ `ー' ／
/::/:::::::/::l:i::::::::il::::::|::::|:::l::::::ヽ::::::::::::l:ヽ::::ヽヽ:'.,
./::/::::::::/:::l:li:::::::::l:::::l::::l::::::l::::::::l::::::::::::l:ヽ::::::::l:::l::',
/:::::::::::::::|::::|:::l:::::::::l:::l::::l､:::::::l:::::::::::::::l::::|､:l:::::::::l:::l::l
.l::l:::l:::l::::::l:::::|:::::l､::::::::l:::l::::::::::::l:::::::::::::::l:::|､::l:::::::::l::i:::|
l::::::l::::l:::::l::l::::l､::::l:､ヽl::lヽ::::::::::::l::::::::::::::l:::|:::::l::::::::|::i|:|
|l:::::l:i:l:l::::ﾄ:::ヽ:l`ヽ､://::::::ヽ::::::::l:::::::::l:l::l::|::::::l::::::::!:::i:|
そうなのか・・・ |ﾄl:::::il l､::ilヽ､:::l-‐,..-ｭｫ-､:::ヽ:::i|:::|:::l::l:lll|ヽ:::l:::l::::::::l:|
| ヽ::::il kｧ､ ､` - ' `‐'′ /ハl:::l:::l::l:::|::l| l:::::::l::::::ﾄ|.
それは残念だ・・・ ヽ ヽ､i `7 ´ // |ﾄ:::l/l::::::| }:::::::l::::i| |
ヽ .l/ ||:/ .ヽ::l _ノl:::::::l::::i| `
ヽ、 - l 〉l、|:::::|i::::::l::::|
ヽ｀ / .li:::lﾄ:l::::l:l|
ヽ ‐､ﾆ= ‐ ／ lヽl-ヽl::l|
ヽ ｰ ／ ,. r '´ ヽ､
l、 ,. '" ,. '´ ヽ
`ｰ‐ ' r1,. '´ ,. ‐ ' ´ヽ.,
<´ i'´ ,. ‐ ' ´,. ‐ ' ´::::::::ヽ
lヽ|.l ,. ‐'´,. -‐' ´:::::::::::::::::::::::::::::',
. - 419 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:28:09 ID:3/fWHFzg
-
_,,,..-.ｰ.─.-.-....､._
二ヽ,,..::"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:..､
／::::::::｀`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::ヾ:::::＼:::::::::',
/:::::::::::::::i:::::i!::::::::::::::::ヾ:::::,,∠,､ _:::::＼::::＼:::::',
i::::::::::::::::!:::::i i:::::::::l::::::::イ＼＼＼:::::::::＼:::＼::',
l:::::::i::::::::!::::i,,ゞ;::::::::i:::::::::l >≧r､＼::::::ヾ＼_::＞
でも、大ちゃんはどうなんだ？ ｌ::::::i!:::i::::l;/i ._,,＼::::!､::::::l 辻ヾ〉 ＼:::ヾ）::::＞
i:::::ﾊ::::|::::l:::i〈｀（ﾍ＼! ＼:', ゞ-′ ラ∨/"´
l:::i l:::|::::lヾ､ 弋i;） ヽ ＼ ┌::ソﾉ
∨ l::::l::::l:::＼ " ﾍ::::/
＼|＼!＼ ′ ∨
ヾ ヾ ､ ‐- , ゝ､
｀ ､ , ′ ／ ＼＿
｀ ｰ ＜ ／´ ／:::::￣｀ｰ-
_ノ´∧_∧ ／::::::::::::::::::::::
:::::´￣／ /〈::ヾ∧ /:::::::::::::::::::::
:::::::／ / ﾉ::::〈 ヽ /::::::::::::::::::::
＿＿＿
／ ヽ､_ ＼
／（● ） （● ） ＼
／:::⌒（__人__）⌒::::: ＼ ・・・ほら、あそこでちゃんと踊ってるお
| ｌ^l^lｎー'´ |
＼ヽ L ／
ゝ ﾉ
／ /
. - 420 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:28:23 ID:3/fWHFzg
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∨ ヽ ....:::/ _,.､／:∠＿
＿＿_, - ､ __,. -――＜二二二＞≦――-,､ ,. ‐'´::::ヽ:.:.:.:.:二ﾆヽ
ﾞーｧ:.:.:|::::::::｀` ―- ､、 _r:'Ti::､:::::::::::::::::::::::::: |:::::::::::::::::::::::::::::::/:ﾊ、 ,. ‐'´:::::::::::::::::|‐--―一'
／:_,:.:.,|::::::::::::::::::::::::::::｀`ｰ-‐'´:::::::ヾ', '、::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::://:ｨ::｀＞―‐-- ‐'´::::::::::::::::::,. - '
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,' ; .l ｌ ｌ !iｌl !i i:/ ﾒ､ｌ::::::::
,' ,: /| ｉ ｌ ｌ. iｌｌ. i ! ,i l:::::::::
,' / / l ｌ. il|ｉ ｌ ∧ﾒ !::::::::
,' ,' . ,'ｉ lﾊ ', i. iｌｌ X ',､::::::::::
,'f ,' ,' i i i! ! ｉ l i ｉl i i l.l! iヽ::::::::
li'} ﾊ: ,'i i､! ', ' ヾi i i ｉ ｌ l l ! i:::::::r^
i!.i ｿ il ir !ﾐ、､ i !､ ', ! ',l ｉ ', ',',::::i
l i ,' ﾊ i !! 廴ﾂ､ヾ ':､ i i i !ヽゝ::::l あぁ・・・やらない夫か
!.li!.l|!| リ ` ｪ､..ヾ ヾ､ ヽ:､ i ! ﾊ､!ｌ ヾ､::l
! !从 """ヽﾞ:､ヽﾞ: ､弌itｰマ､:ヽi
′ i .:: ヽ ｰ`=.公､`:i
､､＿ _,r:::i rｰ-‐ '''' ー ‐ --:: ､:ヽ::i
`''''"'''ｰ- ､､、､､､､､､ -‐ー''''''' /:::'. ｀`¨':':‐:::::::-::::::::､_ ヽ:;::l
'" ./" ﾞ:, ﾞ､ ヽ､,..:::::::::::::::／ , ` ､ `
__, ',::､ ﾞヽ ､:_:::::::::::r ;´ ' ヽ､ ` -､
`;;=--‐‐''''"" ',:::､ `'':::::::::::::;: ' i ヽ､,
i´ , ',::ヽ ::::;::i _ -t^ヽ､_ ﾞ`
l i ヽ::`:ー ':::::i .ﾉ:i ﾉ:::::::: 〉
' il ,.ゞ＝ｰ'"ﾒ /::::ﾚ:::::::::::/
i il _ ,ｨﾆ´ ﾆヽ ｰヽ:::::::::::::::/
i ill ,イ:::::iニニニｿ､ ヽ::::::::::/
i illl ´ lﾆニﾆ/ ヽ. ',::::::::i - 421 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:28:38 ID:3/fWHFzg
-
やる夫が指さす先
その先ではやらない夫と手を取り合って踊る大ちゃんの姿があった
白いドレスがよく似合っている
遠目から見てもそれがよくわかるほどに・・・
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （ー） （ー） ／^ヽ そ。というわけでやる夫は一人っていうことだお
| （__人__）（ / 〉|
＼ ｀ ⌒´ 〈 ／ ⌒^ヽ
―――――――― ＼ _ _ ＿ ）
. - 422 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:28:56 ID:3/fWHFzg
-
/: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ -=o=-| :/ |:./ Ｖ: |.: : : | V
＜ : _: : : / |/ ﾚ-=o=-|:./ヽ: : | あー、まぁ確かにやらない夫相手だと分が悪いかもなぁ
＜:: |. 小{ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V
＼_! ＿ ' !
ヽ ／ ｀t ／
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
＿＿＿
／⌒ ⌒＼
／（ー ） （ー ）＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::ヽ ・・・そういうことだお
| |r┬ | （ヽ |
＼γ⌒=/⌒ヽ＿(⌒ |/
/ ( ^=/ / ヽ ノ＼
| / ,(⌒ヽ/ ＼
ヽ＿ﾉ ー '
そう、そういうことなのだ
そのままお前は踊っていろ
そう思いながらグラスを傾け彼女を見る
彼女の踊りは几帳面な彼女らしい丁寧ね踊りだった
社交ダンス部の連中ほどではないがアレはきっとかなり練習したのだと思う
. - 423 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:29:07 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿＿＿
／ ＼
／ ＼
／ -一' ﾞー- ＼
／ ／´ ｀ヽ /´ ｀ヽ ＼
／ （ ● l l ● ） ＼
| ヽ_ _ノ ヽ_ _ノ |
| ''"⌒'（ i ）'⌒"' | 頑張ったおね、大ちゃん・・・
＼ ｀ー ─'＾ー 一' ／
＼ ー一 ／
／ ＼
/ ヽ
| |
| i i |
| i i |
, -‐┴-､__,i ゝ､ｰ┴‐--、
￣￣￣￣く / / ｧ- ,ﾉ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ （, -r ヽヽ 〉￣￣
`ｰ' ｰ´￣ ￣｀ｰ 'ｰ´
_＿_ ＿
.‐::::二´::イ:ｉﾄ､‐=-｀::.､_
／:::／／::::,:ｲ::ｉ:ｌ:ｉ::::､:::::｀:､::｀:.､
:::／／/:／/:ｉ: |:!:|:ｉ::::丶:::: ヽ丶＼
/:::/:::/´::〃ハ:ｌ::::!:!ｉ:::: ｉ丶｀:!ヽ:ヽ::ヽ
: /:: /::::/:ｉ::::: ﾊⅣ:;､!:::: ｌ::::ヽ!:::ｉ:::::::::::.
/ｉ: /:: /ｉ::ｌ::: /ｉ::ｌヽｌ::丶:::ｌ::::::ﾊ:ｉ|::ｉ: ｉ:､::ｉ
!:|ｉ:ｉ::: ｉ:ｉ:ｌｌ:::/∧:!:::ｌ｀ ､:ヽ!:ｉ/:::ｉ:ハ!::ｌ::ｉ ｌ
::|l::|::::|:|::ｌ: '/ ヽ: l ｉ::::!:!ﾄ､:!::::ｉ:ヽ! ! |
::!:|:|::::!:!: !/ィ示ヽ:! !ﾊ /ヽ !ヽ:ｌｉ:ｉ:N:::!
::: |:|::::ヾ:::!｀ヽ::ﾉ_ ' /' |! .ィ､ ｌ:!::|:!:: ' ん？ 何かいったかい？
､ｉ:|:Ⅳ:::ｉヽ! !く:::ｿ ! !::::!' /
: ﾄ､!:! ヽ! , ｀ ´ /|::,':/
: !ｉ:N ｀ ノ /ｉ:!:'/
:､:!|ﾊ _ /::!:/′
小:!. ヽ ￣ ｀ 'Ⅵ'
::::ﾘ. ＼ ｀ ／
Ⅵ. ヽ､ ´
｀ ー _ T ´
､ ｀ ー ､
｀ ､ ｉ
. - 424 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:29:25 ID:3/fWHFzg
-
。 ﾟ。
（(,.)´)´)´))
|~U~ﾟ￣.|ﾟo
＿＿＿_ .｢ﾆ| u | O
／⌒ ⌒＼ , っΞl!. ｜
／（ ●） （●）＼ ／ i L| _＿__ .|
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼／ ノ .￣''──┘ いや、なんでもないお！
| |r┬-| | ／
＼ ｀ ー'´ ／／ それよりもっと酒よこすお！
/ ＿＿ /
(＿＿＿） /
. ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 {} |/ ﾚ {} }|:./ヽ: : | 馬っ鹿、お前一気に呑みすぎだぞ
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V 顔赤いとバレるから酔い醒ましてこい
＼_! ＿ ' !
ヽ ／ ｀t ／
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::
. - 425 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:29:38 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼
／（ ●）（ ●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ ちぇっ、でもバレのは困るからそうするお
| （ （ |
＼ `ー' ／
!:/!:::::!::::::!::ヽ:ヽ{:::＼:::ヽ::::＼:::＼::ヽ:::::ヽ!::::}!::::l::li|
j/:::ｌ:::::!:､:::!::ﾄ､:､:ヽ:::::｀ヽ{､::::::＼::::＼{､:::::::::i::!::l:l !
l:i:ｌ::::i::i:､:l::lﾃ=-､:ヽ､_､::＼_,≧ｪｭ､_､＼:::::::::i::li::!::ﾘ
!ﾊﾄ:{:!:ｉ:ﾄN{､ﾋ_ﾗﾍ､{ ＞､{ 'ｲ ﾋ_ﾗ 》＼::l::!:ﾄ!!:l::l!
ヽ i､ヽ:ﾄ{､ヾ￣"´ l!＼ ｀"￣"´ |::!:l::! j:ll:!
!::､::::i ｌ |:::/lj/l:!ﾘ
ヾﾄ､:! ｊ!/ j|:::ﾘ
ははっ、また後でねやる夫 ヾ! ヽ ‐ /ｲ´ｌﾊ/
}ﾄ.、 ｒ ＝＝=ｧ /' !:://
ﾘl::l゛､ ､ ＿ ,ノ ／ |/:/
ｒｰ''"´ﾄ!::i{＼ ／ / !:/
/ ^ヽ ヾ! ヽ ＿,,、'´ / ｊ/
. - 426 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:29:57 ID:3/fWHFzg
-
:: ::: ::: ::: ::: ::: ::: ::: ::: ::: ::: ::: :::::: ::: :::::::::::::: ::: :::::: ::: ::: :::::: ::: :::::::: :::::: ::::: ::: ::: ::: ::: ::: ::: ::: :::::::::: ::: ::: :::::
:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :::: ::::::::::::::;;;;;;;;;;;,,,..:::::;;:... :: :: :: ::
: : : : : : : : : :γ'⌒`ヽ::: : :: : : :: :: : : : : : : : ::: : : : : : : : : : : : : : : : : : ::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;; :::;;,,,::::;;::::..... : : :
.. . . . . . . . . .ｌ ｌ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .::: ::: : ::::::: ;;;;;;;;:::::::,,,;;:::::::..:...,,,,..::......:.
. . . . . . . . . . ゝ､__.,ノ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ..,,,:::::::::;;;:: ;;; ;;;; ;;;;;;;;;:::::;:;;;;::::::.:::;;;;;;:::::.::'.'''''
::: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : '''';:::::;;;:;;: :::::,,:::::::::::;;;;::,..::::::::;;;;;;;;,;; ;;,; ;;:::::;;,...
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" ''''‐- ,..,,,... __,, -‐- ,... .-‐‐''''" ...:::::;;:::::::::::;;;;,:::::::::::::::::::::::::,,;;;;:/::::::::::;;;;;::;:::::;;;;:....
_,, - ''" ""'''"" `'' -,.. ::::;;; :::,,::::::: ::::;:;;;;;:: :::::::::::://...::::.::::;;;;:;;;;;,:;;;;;::
-‐" "'' -‐‐‐-,..,,. ::::::::::;;;;:::: ::::::::::,:::,:,,;;::::::::::::::::::;;;;;;,,,;;::'''
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::: :::.,,:;;::|:ll;;ii ! ;;;::::::..,::::: ::::::''''
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|!ill l;:;:::'';;:''
友人達と別れると、やる夫は体育館の外へと向かった
夜空を見上げれば綺麗な月が出ていた
今日は明るい夜らしい
. - 427 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:30:28 ID:3/fWHFzg
-
.. ＿＿＿_
／ ― -＼
. . ／ （●） （●）
／ （__人__） ＼ 雪・・・降らないかお？
| ｀ ⌒´ |
. ＼ ／
. ノ ＼
／´ ヽ
しかし一人旅をする羽入のことを思えば雪なんか降らない方がいい
と、そんなことを思った時、館内から聞こえてくる曲が終わった
楽団の休憩もあるため次の曲が始まるまでは少し間を置くことになっている
そのため他の学生達はパートナーを変えるたりするのに奔走したりもするが・・・
やる夫は踊る相手を探すつもりなどない
. - 428 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:30:46 ID:3/fWHFzg
-
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ― ー ＼
| （●） （●） | ・・・何しにきたんだお、やる夫は
. ＼ （__人__） ／
. ノ ｀ ⌒´ ＼
／´ ヽ
夜の帳へと一人ごちる
来る必要などないはずだ
羽入の居なくなった今、やる夫が学園に足を運ぶ理由はわずかだ
羽入との約束、そのためだけといっても過言ではない
. - 429 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:31:04 ID:3/fWHFzg
-
.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
. ＼ ＼ ＼ _ィ_ ／ ィ |
|ミ､_ ≧ ' ≦ ィ ! |
| 丁< ｀ ｰ ‐ ’ ｲ | | |
| | |＞ ．_ ／L! ! | |
| | | _｣｀ ¨ ´ / ハ.! | | いいですね？
| | | ／ |│ / / ＼ ! |
j |_,.rf ' |│ ./ / /￣￣＼ 勝負そのものから逃げてはいけませんよ
/ ／ .l ! | / / / ヽ
. / ／ | ! !／／ / 」
/ 〈 / .| .ヽ／ / ／ l
/ / ヽ / | ／ ／ ／ .}
. / | / .|／ ／ ,ィ ∧
// l 7 / .／ Y′ / ﾍ
// .l / / ／ ヽ} ハ ＼
. /人 .! { / / / / ＼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
大ちゃんの前に再び立つと言うこと
冬休みを控え恐らく今日がその最後のチャンスだろう
やる夫はきっと冬休み明けから学園に通えなくなっているだろうから・・・
. - 430 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:31:22 ID:3/fWHFzg
-
しかし踏ん切りがつかず自分から彼女の方に寄っていくこともできずにいる
やる夫は臆病だ
＿＿＿_
／ ＼
／ ― ‐
／ （ ●） ） ・・・やる夫はこれほどまでに羽入に頼っていたのかお
| （__ﾉ､_）
＼ ｀_⌒
／ ＼
一人になった途端、また何も進められなくなってしまった、羽入が現れる前のように
. - 431 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:31:38 ID:3/fWHFzg
-
.. ＿＿＿_
／ ― -＼
. . ／ （●） （●）
／ （__人__） ＼
| ｀ ⌒´ | でも、もう逃げるわけにはいかないお・・・
. ＼ ／
. ノ ＼
／´ ヽ
そうだろう？ 羽入・・・
もう会うことのない最後の友人・・・いや親友にそっと想いを馳せる
硬直したやる夫を揺り動かし、そして去っていった大切な友だった
. - 432 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:32:10 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿
／ ヽ､_ ＼
／（● ） （● ） ＼
／:::⌒（__人__）⌒::::: ＼ ・・・よし
| ｌ^l^lｎー'´ |
＼ヽ L ／
ゝ ﾉ
／ /
やる夫はようやく決心した
会って何を話すかはまだわからない
けれど大ちゃんの前には立たねばならない
羽入の言葉を借りれば、それがフェアな勝負というものなのだ
あの騒がしいサンタは、どうやらやる夫がそれができるくらいのギリギリの勇気を
置いていってくれたようだった
決心が鈍らないうちに身体を反転させ・・・
＿＿＿＿
／ ＼
─ ─ ＼
（●） （ ●） ＼
| （_人__） | 行く・・・！
＼｀ ⌒´ ／
/ ー‐ ヽ
. / ｀
. - 433 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:32:24 ID:3/fWHFzg
-
振り向いた視界の先・・・
そこに彼女は在った
_ ,.. -──-ｰ､
〃''"´ ｀ヽ
／ ﾞヽ
/ , , ゝ
./ /_| /| /! i ∧ .
i / ﾊ_」｀メ. | /､」__,/ ﾊ i
| 八 7´ i'｀ヽ !／'´i⌒ﾒ｀ヽ.! |
ﾚ' ,ﾊヽ|、 j_,り j__,り ﾉ| ｉ
/ !7,, . ,, ! 、 ｜
・・・ ／ , ﾄ､ rｧ‐-､ u ／ / |＼ |
_＿/ | /｀＞ ､｀ ー' ／ /|／ ）. i
＼ヽ|￣＼ |⌒,.ゝ‐ｧ'｀i''7"´/ ／⌒ヽ イ ＼ ＿,,,... --─ｧ
` ､ ｀/´ ,| /ﾑ'"´!,／ ｀Y´￣ア｀) ／
＼／ /|// ,ﾊ､／/ ! (´ ／
l !:::/ |::::::| | ／
,〈 ゝｧ‐-､,|く_ｒ‐'‐､〉::〈 ､_＿_/ 〉--─ ''"´
／ `/ ,!:::::::::::::::::::::::ｿ´ ｀'y-'´＼
∠..,,＿/ /:::::::::i::::::::::::/ /! (´ ＼
・・・その距離５メートル
いつの間にか彼女の方がやる夫を見つけて近づいてきていた
しかし彼女の歩みは５メートルを残して止まってしまっている
白いドレスがゆらゆらと揺れている
まるで彼女の不安を表すかのように
頭には首飾りがついている
そして・・・
そして彼女のトレードマークのお下げはもう結われてはいなかった・・・
. - 434 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:32:43 ID:3/fWHFzg
-
_ ,.. -──-ｰ､
〃''"´ ｀ヽ
／ ﾞヽ
/ , , ゝ
./ /_| /| /! i ∧ .
i / ﾊ_」｀メ. | /､」__,/ ﾊ i
| 八 7´ i'｀ヽ !／'´i⌒ﾒ｀ヽ.! |
ﾚ' ,ﾊヽ|、 j_,り j__,り ﾉ| ｉ
/ !7,, . ,, ! 、 ｜
・・・ ／ , ﾄ､ rｧ‐-､ u ／ / |＼ |
_＿/ | /｀＞ ､｀ ー' ／ /|／ ）. i
＼ヽ|￣＼ |⌒,.ゝ‐ｧ'｀i''7"´/ ／⌒ヽ イ ＼ ＿,,,... --─ｧ
` ､ ｀/´ ,| /ﾑ'"´!,／ ｀Y´￣ア｀) ／
＼／ /|// ,ﾊ､／/ ! (´ ／
l !:::/ |::::::| | ／
,〈 ゝｧ‐-､,|く_ｒ‐'‐､〉::〈 ､_＿_/ 〉--─ ''"´
／ `/ ,!:::::::::::::::::::::::ｿ´ ｀'y-'´＼
∠..,,＿/ /:::::::::i::::::::::::/ /! (´ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼ ・・・
| （__人__） |
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
５メートルの距離を挟み対峙するやる夫と大ちゃん
しかしお互いに動くことができない
そうしている時だった
館内から次の曲が聞こえてくる
. - 436 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:33:54 ID:3/fWHFzg
-
.. -――- .,,, .
／ ｀ヽ.
,ｨ,∠_ ゛ゝ
/ / ￣￣￣ _､ _ ∧.
/ ￣/ 丁 丁ヽ ヽ i
! | /| :ﾄ ﾄ､ l l
| |_l!斗ﾍ| :|弋トﾐﾄ_: | ! っ・・・
l: |,ｨf:てﾐ!|ヽ.:| '7:てﾒ､! |
ﾄ､ l 小 辷ﾂ ヽ. ＼ 辷ﾂﾉ | ／|
| ヽ, | /l! ::::::::: , ::::::::::: | ! ／ .|
| ＼ |／ {ヽ - - ｲ | ／ |
', ＼ i i | i:＞.. ..イ/ | | .／ ,:
.ヽ ヽ | | ﾄl ｀¨¨´ |ｲ/ / |/ i ／ ,:´
ヽ､ ヽ,. ''´￣,___ ｨ{′ }}イ:∠!ﾊ{- i、 / /
ヽ / / .|::::::::｀{ヒ_ｰ__-_ ｵﾌ´::::::i ヽ. , -'
"'''-.,, ,′ |::::::::::| }><{ .|:::::::::::::i i,.,, - "
! |::::::::::|／::::::::＼|:::::::::,ノ |
.| l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{, ,′
j l::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ {
./ l:::::::::::::::::::::::::::::::::/ |
{ _ . ィ´￣｀ト}::::::::::::::::::::::::::::/ィ⌒ヽ、 |
その瞬間、彼女が動いた
不安げな表情のまま揺れる視線をむけたまま、ゆっくりとやる夫の目の前までやってくる
・・・幸い、と言って良いのかどうかは解らないが彼女はまたやる夫の側まで来てくれたのだ
. - 437 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:34:15 ID:3/fWHFzg
-
_ ,.. -──-ｰ､
〃''"´ ｀ヽ
／ ﾞヽ
/ , , ゝ
./ /_| /| /! i ∧ .
i / ﾊ_」｀メ. | /､」__,/ ﾊ i
| 八 7´ i'｀ヽ !／'´i⌒ﾒ｀ヽ.! |
ﾚ' ,ﾊヽ|、 j_,り j__,り ﾉ| ｉ
あっ、あの・・・ / !7,, . ,, ! 、 ｜
／ , ﾄ､ rｧ‐-､ u ／ / |＼ |
_＿/ | /｀＞ ､｀ ー' ／ /|／ ）. i
＼ヽ|￣＼ |⌒,.ゝ‐ｧ'｀i''7"´/ ／⌒ヽ イ ＼ ＿,,,... --─ｧ
` ､ ｀/´ ,| /ﾑ'"´!,／ ｀Y´￣ア｀) ／
＼／ /|// ,ﾊ､／/ ! (´ ／
l !:::/ |::::::| | ／
,〈 ゝｧ‐-､,|く_ｒ‐'‐､〉::〈 ､_＿_/ 〉--─ ''"´
／ `/ ,!:::::::::::::::::::::::ｿ´ ｀'y-'´＼
∠..,,＿/ /:::::::::i::::::::::::/ /! (´ ＼
ためらいがちに腕を上げる大ちゃん
その腕が胸元の前で静止する
顔を見れば必死に微笑みを浮かべようとなんども目を閉じたり開けたりしている
そして・・・
. - 438 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:34:33 ID:3/fWHFzg
-
弋ゝ=､
＼::..＼
i: : :..＼ _,,.--─- .._
|: : : .. ＼ , '´ ｀ﾍ , -‐'フ
i: : : : .. ,｀ ､ ゞ ／／7´
|: : : : ,' , i ､ヽ ヽ ﾍ´ ／／´ ./
l: : :∨ / . i ｌ ::,λ::i :､:i 丶 ／／´ ,'
|: : i:::. | j,A- :ii .:::廾ト廾ﾄj i ／／´ /
ｷ: :|::i ::i !仆|,..ゝﾙ ::;.ﾚ-ﾚ､∨i | ／ , ' /
i , 圦从ﾊvィﾃﾊ ∨ イﾃミxﾉ . i ／ i ､ ./
∨ ヽ从 ﾊ ゞ- ' ゞ-‐'/ | ／ ゝ､_,/ /
∨::.// ヽ:ヽ"" .'_ . "゛/: .|／ ヽ､､_ ｀ヽ / ・・・踊って、いただけませんか？
ヽ ﾚ{ { .i＼ ` ; - ‐ '/ , i ｀ヽ｀; ,'
ﾍ ､{ ﾊ i/ヽi レﾍ_,／|/ ＼ﾘ ソ ｿノ
ヘ ._∨ ∧_ ,..‐ｧ }ゝ ⌒)) , .. '
/ ,'´,γi´ ﾒ , '＝==＝＝‐" ´
/ ∨/ i／ , 'ヽﾏヽｭ_,‐-､-‐‐､
_r'｀^ヽ/:.ヽ-'´ , ' ﾄ｀＼￣￣｀‐-;'´ﾉ､
／ / .::ヾ:::τ , ' 八 ! l ::,'.: : : : : : : :＼つ-､
, 厂二＝r‐ｲ´ ﾐ/´｀^ァ ノ ﾊ ﾉ レ'; : : : : : i ´￣)ヽ,
〃 ﾔｲ:::...｝ｲァﾉΥ ／ ‐- '´y'´::::: ! : : : : '; Σ-‐っ
/ムー'､_ ﾁ ﾄ＼}／‐-､_＿∠ ﾉ: : : .:::::::／ ｀i
,ｰ‐川 ´｀,::.. 大'ヽ i K.Y::::.. ､_＿ ＿／:: i::: ｀￣｀）
/ _ 从妖｝ ﾙ / ﾉ ﾄソ :.＼ ｀‐‐─'´:::: i:::: :::＜､￣｀,'
レ‐{:::::..｀‐-‐'ﾍ｀￢ｵ彡´＼ :.ヽ::. i::: ＿ノ i
／ (´.:; ｀ゝ､精／ ,､;ヽ´ :..＼::. : i::: :::::::） i
/ 厂:::i "｀"ﾚ~｀ /::::i:::.. ＼ :: /:: Σ´ /
i .゛｀ｺi ノ . : :/: : :.l : :.. ヽ ＼ .:: -‐｀ /
ｌ .::::(´:: イ .: : :/ .:: .::', : : :.. ', ` ..:::: ｀フ:::/
∨ ｀ｴ .. . . .. : : : :/ :: .::', : : :.. ＼::. .::: ､´＼::::/
/ L入 .:: : : : : : : :/ :: .:::', : : : : :.. ＼: : : : : : : :: ∠_,-' ヽ
{ / .: : : : : :/ : ', : : : : : :.. : : : : . ＿) /´
＼ ゝ-/ ,.: : :〃Wしﾍ_,ﾍ_M､_i＼ ゝﾞ ／
＼ ゝ‐'１_//',:::::::', ｀┐ ヽ‐--､_,' ／
｀‐-､.: : : : :./ ',::. ', ｀､∧j＼__i｀⌒｀､_i ／
｀￣｀' ',::彡', ＼＿＿＿_ , - ' "´
',::.. ', ∨:::..ﾘ
乂ノ j ヽ彡'
ヽ- '
言った
彼女は言った
微笑みを浮かべたその瞳の奥に隠しきれない不安を湛えながらも
それでもいった
彼女は最初から最後までフェアに己を貫いてきた
. - 439 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:35:08 ID:3/fWHFzg
-
・・・さぁ、今度はやる夫の番だ
やる夫は答えなければならない
この精一杯の勇気に、このフェアであるべき勝負に
＿＿
／..::::::::::::::..＼
／..:::::::::::::::::::::::::.＼
／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼ ｽｩ・・・ﾊｧ・・・
| :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |
＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...｀丶､
ﾉ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ
大きく息を吸い吐き出す
さぁ、やる夫はどうしたいのだ？？
どうするはずだったのか？？
準備はいいか？
ほら、行くぞ
いいな？
行くぞ！
. - 440 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:35:40 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼ ・・・・・・やらない夫と一緒に踊ってろよ、お前は
| （__人__） |
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
・・・そうだ、それでいい
羽入が来ようが来るまいが元からそうするはずだったのだ
遥 やる夫は、そうする男なのだ
. - 441 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:36:18 ID:3/fWHFzg
-
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圭圭圭圭圭圭圭ik会ｭ｡ ,ｨ劣lll斧ｱ Ⅵ会ｭ｡ .ﾞ㍉丞圭圭会ｭ｡_ ｀'守圭ik会ｭ｡
その言葉を放った瞬間、全身に苦痛が走る
想像以上の苦痛だ
以前彼女に酷いことを言った時もそうだったけれど
全てを失うという実感がやる夫に想像以上の負担をかけた
さらにあの時と違って羽入はいない
帰っても誰もおらず、誰もやる夫を理解するものはいない
ただ一人家にもどり、そしてその日が来るまで孤独に過ごすのだ
そしてその事実、現実は、やる夫に信じがたい恐怖と絶望を運んでくるのだった
. - 442 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:36:45 ID:3/fWHFzg
-
しかし、しかし、だ
やり直しは効く
羽入はそういった
でもやる夫はやり直したくはないのだ
それは全てに対する裏切りに他ならないのだから
やり直すと言うことは相手の優しさにつけ込むと言うことに他ならない
今までの自分をなかったことにして相手に許しを乞う
きっと大ちゃんは許すだろう
そしてホッと笑うだろう
羽入もうそういうやる夫を笑って許すだろう
彼女が手伝ってくれたことが全て無駄になったとしても、だ
. - 443 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:37:30 ID:3/fWHFzg
-
＿＿
／..::::::::::::::..＼
／..:::::::::::::::::::::::::.＼
／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼
| :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |
＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...｀丶､
ﾉ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ
しかし、他の誰かが許してもやる夫が許さない
やる夫はそんな自分を最後まで許すことができないだろう
やる夫は彼女たちほど優しくはない
自分が積み上げてきたものを突き崩して無かったことにはできない
それは今のやる夫に繋がる道なのだから
突き崩してしまえばやる夫がやる夫でなくなってしまうから・・・
ここへ立つ、遥 やる夫につながるものを壊してしまうと思うから・・・
それはとても恐ろしいことだ
やる夫はやる夫として生きてきた歳月を何一つ捨てることができなかったのだ
やり遂げると決めたことを投げ出すことができなかったのだ
. - 444 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:37:47 ID:3/fWHFzg
-
・・・そして、それは何一つ目標を、夢を、叶えることのできない男の最後の意地でもあった・・・
. - 445 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:38:48 ID:3/fWHFzg
-
.. -――- .,,, .
／ ｀ヽ.
,ｨ,∠_ ゛ゝ
/ / ￣￣￣ _､ _ ∧.
/ ￣/ 丁 丁ヽ ヽ i
! | /| :ﾄ ﾄ､ l l
| |_l!斗ﾍ| :|弋トﾐﾄ_: | !
l: |,ｨf:てﾐ!|ヽ.:| '7:てﾒ､! |
・・・どうして、そんなことを言うの？ ﾄ､ l 小 辷ﾂ ヽ. ＼ 辷ﾂﾉ | ／|
| ヽ, | /l! ::::::::: , ::::::::::: | ! ／ .|
| ＼ | {ヽ - - ｲ | ／ |
', ＼ i i | .i:＞.. ..イ/ | | .／ ,:
.ヽ ヽ | | ﾄl ｀¨¨´ |ｲ/ / |/ i ／ ,:´
ヽ､ ヽ,. ''´￣,___ ｨ{′ }}イ:∠!ﾊ{- i、 / /
ヽ / / .|::::::::｀{ヒ_ｰ__-_ ｵﾌ´::::::i ヽ. , -'
"'''-.,, ,′ |::::::::::| }><{ .|:::::::::::::i i,.,, - "
! |::::::::::|／::::::::＼|:::::::::,ノ |
.| l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{, ,′
j l::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ {
./ l:::::::::::::::::::::::::::::::::/ |
{ _ . ィ´￣｀ト}::::::::::::::::::::::::::::/ィ⌒ヽ、 |
きっと大ちゃんにとっては大決心だったに違いない
最後の寄る辺を失った彼女がそれでも差し伸べてくれた手だったのだから・・・
. - 446 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:39:05 ID:3/fWHFzg
-
_ ,.. -──-ｰ､
〃''"´ ｀ヽ
／ ﾞヽ
/ , , ゝ
./ /_| /| /! i ∧ .
i / ﾊ_」｀メ. | /､」__,/ ﾊ i
| 八 7´ i'｀ヽ !／'´i⌒ﾒ｀ヽ.! |
どうして私を側にいさせてくれないの？ ﾚ' ,ﾊヽ|、 j_,り j__,り ﾉ| ｉ
/ !7。ﾟ ﾟ｡~! 、 ｜
私のどこが悪かったの？ どうすればいいの？ ／ , ､ﾟ rｧ‐-､ ﾟ ／ / |＼ |
_＿/ | /｀＞ ､｀ ー' ／ /|／ ）. i
＼ヽ|￣＼ |⌒,.ゝ‐ｧ'｀i''7"´/ ／⌒ヽ イ ＼ ＿,,,... --─ｧ
` ､ ｀/´ ,| /ﾑ'"´!,／ ｀Y´￣ア｀) ／
＼／ /|// ,ﾊ､／/ ! (´ ／
l !:::/ |::::::| | ／
,〈 ゝｧ‐-､,|く_ｒ‐'‐､〉::〈 ､_＿_/ 〉--─ ''"´
／ `/ ,!:::::::::::::::::::::::ｿ´ ｀'y-'´＼
∠..,,＿/ /:::::::::i::::::::::::/ /! (´ ＼
大ちゃんは泣いていた
そして淡々と言葉をつむぐ
その平たい言葉には何の感情も感じ取ることができなかった
それはきっと激しすぎる感情の裏返しなのだろう
. - 447 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:39:28 ID:3/fWHFzg
-
,..:': :, r‐ｰ: : : : : : : : : : : : : :.ヽ.
..,.:': : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. ､
': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:',
: : : : : : : : : : : : : : : :l: : : : : : : : : : : : ',:',
: : : : : : : : : : : ::,!: : :ﾊ: i,: : : : : : : : : : :´:}
: : : : : : : : : : : ,'.l:.:./ ',:.!:.,: : :.:l!: : : : : :.',
: : : : : : : : : : :,'-':::'-'" ;:l. ',: : ::!l: : : : : : :l わっ、わたしが悪いのなら
: : :.: : : : : ,': ,' .,':/ l:! ',: :::!.!: : : l:.!:.:l
:.: :.:: : : : :;'ノ ;／ !' ',: :! !: l: ;l:.!l/ どうして、どうしてっ、そんなに辛そうな顔してるのっ？
:.l: :::: :.!:,!:l ､___ _, ',/ .!:.,':.l : i
::.! ::: :.l:.:l:.l xxxij￣ `‐='｡!;':.,'!::i::|
i',:! :: :..,:.!｀, ! , xx ,:'':/:::::::i
!.',', :: :..l'l ヽ. _ _ ...:'!,'/: ::::|::|
' ',: ::l:..! ｀ ヽ､ ...ィ l;:' i.:::::::::::/
-ｰ'.', :!:,!ヽ 、 .l｀ ¨;:´!l:./ :::::::::: :::::::|
::::::::'.,',:.:.! /-┴t､ ',:.!'´t' ^'::::::,l::::::|
' ,::::::::'',:.:! , '｀'., l ｀.',:!::::', ∧::::::｜
. ∨::::l::!,' ',-ｰ'., ',!:.:.', ∧:::/
そうか、辛そうな顔をしているのか、やる夫は・・・
その言葉に驚く
結局、やる夫は演技には向いていないのだろう
. - 448 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:39:40 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼ お前には関係ない
| （__人__） |
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
だからといってやめるわけにはいかない
やる夫はこのまま押し通さねばならない
. - 449 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:39:58 ID:3/fWHFzg
-
_ ,.. -──-ｰ､
〃''"´ ｀ヽ
／ ﾞヽ
/ , , ゝ
./ /_| /| /! i ∧ .
i / ﾊ_」｀メ. | /､」__,/ ﾊ i
| 八 7´ i'｀ヽ !／'´i⌒ﾒ｀ヽ.! |
ﾚ' ,ﾊヽ|、 j_,り j__,り ﾉ| ｉ
だって！ だって！！ / !7。ﾟ ﾟ｡~! 、 ｜
／ , ､ﾟ rｧ‐-､ ﾟ ／ / |＼ |
私には貴方しかいないのにっ！！ _＿/ | /｀＞ ､｀ ー' ／ /|／ ）. i
＼ヽ|￣＼ |⌒,.ゝ‐ｧ'｀i''7"´/ ／⌒ヽ イ ＼ ＿,,,... --─ｧ
` ､ ｀/´ ,| /ﾑ'"´!,／ ｀Y´￣ア｀) ／
＼／ /|// ,ﾊ､／/ ! (´ ／
l !:::/ |::::::| | ／
,〈 ゝｧ‐-､,|く_ｒ‐'‐､〉::〈 ､_＿_/ 〉--─ ''"´
／ `/ ,!:::::::::::::::::::::::ｿ´ ｀'y-'´＼
∠..,,＿/ /:::::::::i::::::::::::/ /! (´ ＼
怒り
やる夫に怒っている大ちゃん
その姿を見るのは初めてだった
勉強をサボった時の怒りとは違う
純粋に混乱しあるいは憎悪すらこもった文字通りの怒りだった
. - 450 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:40:20 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼ 駄目だお
| （__人__） |
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
そうだ、それでいい
怒れ、憎め
それでいい
全部やる夫が悪いのだ
やる夫がそれを全て持って行こう
そう思いながら彼女に背を向ける
.
＿＿ ｸﾙｯ
／..::::::::::::::..＼
／..:::::::::::::::::::::::::.＼
／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼
| :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |
＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...｀丶､
ﾉ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ
. - 451 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:40:50 ID:3/fWHFzg
-
_ ,.. -──-ｰ､
〃''"´ ｀ヽ
／ ﾞヽ
/ , , ゝ
./ /_| /| /! i ∧ .
i / ﾊ_」｀メ. | /､」__,/ ﾊ i
| 八 7´ i'｀ヽ !／'´i⌒ﾒ｀ヽ.! |
待って！ 待って！！ 待って！！！ ﾚ' ,ﾊヽ|、 j_,り j__,り ﾉ| ｉ
/ !7。ﾟ ﾟ｡~! 、 ｜
お願い逃げないでっ！！！！ ／ , ､ﾟ rｧ‐-､ ﾟ ／ / |＼ |
_＿/ | /｀＞ ､｀ ー' ／ /|／ ）. i
＼ヽ|￣＼ |⌒,.ゝ‐ｧ'｀i''7"´/ ／⌒ヽ イ ＼ ＿,,,... --─ｧ
` ､ ｀/´ ,| /ﾑ'"´!,／ ｀Y´￣ア｀) ／
＼／ /|// ,ﾊ､／/ ! (´ ／
l !:::/ |::::::| | ／
,〈 ゝｧ‐-､,|く_ｒ‐'‐､〉::〈 ､_＿_/ 〉--─ ''"´
／ `/ ,!:::::::::::::::::::::::ｿ´ ｀'y-'´＼
∠..,,＿/ /:::::::::i::::::::::::/ /! (´ ＼
彼女はやる夫の手を引き止めようとする
やる夫は強引にその手を振り払うと走り出した
. - 452 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:41:03 ID:3/fWHFzg
-
_/ / ヽ ／ （__人__） ＼
〈__／ . | | ｀ ⌒´ |
/ .＼ i⌒＼ /
/ ／ ⌒ヽ, ＿.ヽ .＼ ／
._＿ r ／ |／ｰ､＼ ＼
"ヽ | i, ﾉ .＼＾ i
| ヽ./ ヽ､_../ / . ヽ､__ノ
i / ／/ .／
ヽ､_.／ ./ ／
/ ／
ノ.＾/
|_／
逃げる
その通りだ
やる夫という男は何もかも放りだして逃げるのだ
. - 453 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:41:21 ID:3/fWHFzg
-
_ ,.. -──-ｰ､
〃''"´ ｀ヽ
／ ﾞヽ
/ , , ゝ
./ /_| /| /! i ∧ .
i / ﾊ_」｀メ. | /､」__,/ ﾊ i
| 八 7´ i'｀ヽ !／'´i⌒ﾒ｀ヽ.! |
待って！ やる夫君！ やる・・・きゃっ！？ ﾚ' ,ﾊヽ|、 j_,り j__,り ﾉ| ｉ
/ !7。ﾟ ﾟ｡~! 、 ｜
／ , ､ﾟ rｧ‐-､ ﾟ ／ / |＼ |
_＿/ | /｀＞ ､｀ ー' ／ /|／ ）. i
＼ヽ|￣＼ |⌒,.ゝ‐ｧ'｀i''7"´/ ／⌒ヽ イ ＼ ＿,,,... --─ｧ
` ､ ｀/´ ,| /ﾑ'"´!,／ ｀Y´￣ア｀) ／
＼／ /|// ,ﾊ､／/ ! (´ ／
l !:::/ |::::::| | ／
,〈 ゝｧ‐-､,|く_ｒ‐'‐､〉::〈 ､_＿_/ 〉--─ ''"´
／ `/ ,!:::::::::::::::::::::::ｿ´ ｀'y-'´＼
∠..,,＿/ /:::::::::i::::::::::::/ /! (´ ＼
背後に大ちゃんが追いかけてくるのがわかる
しかし、すぐに何かが倒れる音と共に聞こえていた足音が聞こえなくなる
それと共に最後に聞こえたその声・・・
. - 454 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:41:39 ID:3/fWHFzg
-
/ !7。ﾟ ﾟ｡~! 、 ｜
／ , ､ﾟ rｧ‐-､ ﾟ ／ / |＼ |
お願い・・・お願いだから、私を、私を・・・ _＿/ | /｀＞ ､｀ ー' ／ /|／ ）. i
＼ヽ|￣＼ |⌒,.ゝ‐ｧ'｀i''7"´/ ／⌒ヽ イ ＼ ＿,,,... --─ｧ
` ､ ｀/´ ,| /ﾑ'"´!,／ ｀Y´￣ア｀) ／
＼／ /|// ,ﾊ､／/ ! (´ ／
l !:::/ |::::::| | ／
,〈 ゝｧ‐-､,|く_ｒ‐'‐､〉::〈 ､_＿_/ 〉--─ ''"´
／ `/ ,!:::::::::::::::::::::::ｿ´ ｀'y-'´＼
∠..,,＿/ /:::::::::i::::::::::::/ /! (´ ＼
それは酷くやる夫の心をかき乱す
恨みや怒りなら良かった
そうされるためにやる夫はこんなことを繰り返していたのだ
なのに・・・
なのに・・・
.
. - 455 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/08/24(火) 20:42:11 ID:ltAVo0w6
- 「物語として」読んでる俺達でもこんなに辛いのに
「本人」の立場だったら、どんだけ辛いんだろうなぁ…創造もつかん…… - 456 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:42:13 ID:3/fWHFzg
-
:.l: :::: :.!:,!:l ',/ .!:.,':.l : i
::.! ::: :.l:.:l:.l xxxij !;':.,'!::i::|
i',:! :: :..,:.!｀, ! , xx ,:'':/:::::::i
!.',', :: :..l'l ヽ. _ _ ...:'!,'/: ::::|::| ・・・理由もなく、一人にしないで・・・
' ',: ::l:..! ｀ ヽ､ ...ィ l;:' i.:::::::::::/
-ｰ'.', :!:,!ヽ 、 .l｀ ¨;:´!l:./ :::::::::: :::::::|
::::::::'.,',:.:.! /-┴t､ ',:.!'´t' ^'::::::,l::::::|
' ,::::::::'',:.:! , '｀'., l ｀.',:!::::', ∧::::::｜
. ∨::::l::!,' ',-ｰ'., ',!:.:.', ∧:::/
彼女が最後に放った言葉・・・
それは切ないほどの懇願だった
. - 458 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:43:27 ID:3/fWHFzg
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・
・
・
・
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - 459 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:43:38 ID:3/fWHFzg
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・
・
・
・
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - 460 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:44:15 ID:3/fWHFzg
-
私はほんの小さな段差に足をとられた
逃げ去る彼を追うことばかり考えて、周りのことが何一つ目に入っていなかったのだ
大きくバランスを崩した私はそのまま地面に叩きつけられる
,..:': :, r‐ｰ: : : : : : : : : : : : : :.ヽ.
..,.:': : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. ､
': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:',
: : : : : : : : : : : : : : : :l: : : : : : : : : : : : ',:',
: : : : : : : : : : : ::,!: : :ﾊ: i,: : : : : : : : : : :´:}
: : : : : : : : : : : ,'.l:.:./ ',:.!:.,: : :.:l!: : : : : :.',
: : : : : : : : : : :,'-':::'-'" ;:l. ',: : ::!l: : : : : : :l
: : :.: : : : : ,': ,' .,':/ l:! ',: :::!.!: : : l:.!:.:l
:.: :.:: : : : :;'ノ ;／ !' ',: :! !: l: ;l:.!l/
:.l: :::: :.!:,!:l ､___ _, ',/ .!:.,':.l : i うっ・・・ううっ・・・
::.! ::: :.l:.:l:.l xxxij￣ `‐='｡!;':.,'!::i::|
i',:! :: :..,:.!｀, ! , xx ,:'':/:::::::i
!.',', :: :..l'l ヽ. _ _ ...:'!,'/: ::::|::|
' ',: ::l:..! ｀ ヽ､ ...ィ l;:' i.:::::::::::/
-ｰ'.', :!:,!ヽ 、 .l｀ ¨;:´!l:./ :::::::::: :::::::|
::::::::'.,',:.:.! /-┴t､ ',:.!'´t' ^'::::::,l::::::|
' ,::::::::'',:.:! , '｀'., l ｀.',:!::::', ∧::::::｜
. ∨::::l::!,' ',-ｰ'., ',!:.:.', ∧:::/
激しい脱力感
今日で終わりにしようと思ってやってきた
勇気を振り絞って彼に声をかけ疑問をぶつけた
・・・しかし、それでも駄目だった
納得のいく答えはもらえなかった
わかっているのは彼の強い拒絶
初めて会った頃のような孤独な顔をしながらの強い拒絶
ただそれだけが彼を支配していた
. - 461 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:44:42 ID:3/fWHFzg
-
学園にいる時もそうだった
外見はいつもと変わらずクラスメートと接していながら
その実器用に他人を拒絶していた
例外は唯一あの羽入という人物だけ・・・
,. -― - ､
＿,.／ ＞x
／ _＼
／ ヽ ＼::｀..ヽ
/⌒, ＼ ＼ ＼:::::::＼
／:::::/ { ヽ ＼ ヽ. ＼:::::::ヽ
/::::::::::| ∧ ∨ ハ } ヽ:::::ハ
. ,':::::::::::∧ ヽ ヽ l ﾊ | | Y:::::::}
l:::::::::::/ ヽ ＼ ＼ l斗f‐十.| lハ .ﾄ、:::l
{:::::::::{ ハ _＼x ― ＼ ハ/ 」l从 ;ｲ .! | }:::::|
l:::::::/{ ヽ ＿ _≧二｀ ｀ j/ rfう丁メ、 | ! / l:::::.}
l:::::::| l l ｧ孑'ハ {:{ ;り ∨ ./ ∧ }／
ヽ::::ト、. ∨ ! V j | 辷 タ 〃/ / |
. ＼ ＼ ＼ 弋 タ′ _ィ_ ／ ィ |
|ミ､_ ≧ ' ≦ ィ ! |
| 丁< ｀ ｰ ‐ ’ ｲ | | |
| | |＞ ．_ ／L! ! | |
| | | _｣｀ ¨ ´ / ハ.! | |
| | | ／ |│ / / ＼ ! |
j |_,.rf ' |│ ./ / /￣￣＼
/ ／ .l ! | / / / ヽ
. / ／ | ! !／／ / 」
/ 〈 / .| .ヽ／ / ／ l
/ / ヽ / | ／ ／ ／ .}
. / | / .|／ ／ ,ィ ∧
// l 7 / .／ Y′ / ﾍ
// .l / / ／ ヽ} ハ ＼
. /人 .! { / / / / ＼
羽入という人物も不思議な存在だった
やる夫君の恋人だと言うことだったけれど、どこかしら遠慮のようなものが感じられる人だった
そして屋上でのあの会話、さらに病院でのこと・・・
わからないことばかりだった
. - 462 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:45:00 ID:3/fWHFzg
-
ただひとつわかるのは、この胸にあいた大きな喪失感・・・
やっぱり自分には彼しかいないのだ
どれだけ繕ってもこの胸の中に済んでいる人間はたった一人しかいなかった
恋人がいようがどうしようが、私には彼しかいなかったのだ・・・
| （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ
| }
ヽ ﾍミ| ・・・ちゃん、大ちゃん
／,` 、` -`,--` ,
＿＿,---/;;;;;` `-,-/ニﾆ |
/;;;;;::::、:::::::::|、_ ,＞、 /::l,_l･ ,<、__
ノ;;;;;;;;;;;;:::|::::::::::＜:::::::ヽ``l::::| |`l,::::ヽ
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;;;;;/' `,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::|;;;::l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::l
;;;く ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
. - 463 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:45:20 ID:3/fWHFzg
-
_ ,.. -──-ｰ､
〃''"´ ｀ヽ
／ ﾞヽ
/ , , ゝ
./ /_| /| /! i ∧ .
i / ﾊ_」｀メ. | /､」__,/ ﾊ i
| 八 7´ i'｀ヽ !／'´i⌒ﾒ｀ヽ.! |
ﾚ' ,ﾊヽ|、 j_,り j__,り ﾉ| ｉ
あっ、えっ、あっ・・・あっ、やらない夫・・・君？ / !7,, . ,, ! 、 ｜
／ , ﾄ､ rｧ‐-､ u ／ / |＼ |
_＿/ | /｀＞ ､｀ ー' ／ /|／ ）. i
＼ヽ|￣＼ |⌒,.ゝ‐ｧ'｀i''7"´/ ／⌒ヽ イ ＼ ＿,,,... --─ｧ
` ､ ｀/´ ,| /ﾑ'"´!,／ ｀Y´￣ア｀) ／
＼／ /|// ,ﾊ､／/ ! (´ ／
l !:::/ |::::::| | ／
,〈 ゝｧ‐-､,|く_ｒ‐'‐､〉::〈 ､_＿_/ 〉--─ ''"´
／ `/ ,!:::::::::::::::::::::::ｿ´ ｀'y-'´＼
∠..,,＿/ /:::::::::i::::::::::::/ /! (´ ＼
どれだけそうして泣いていたのだろうか？
気がつくと私の前にはやらない夫君がいた
彼はいつものように優しげな微笑みを浮かべそこに在った
. - 464 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:45:56 ID:3/fWHFzg
-
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ 一）（●）
| （__人__）
| ｀⌒´ﾉ
| ,.<))／´二⊃ ははっ、ようやく気がついてくれたみたいだろ
ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃
ヽ､ｌ ´ヽ〉
''"::l:::::::/ __人〉
:::::::::|_/ヽ. /|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
:::::::/´∨/`ｰ'〉ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.: ',ゝ､_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
／: :／/: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|
.. -――- .,,, .
／ ｀ヽ.
,ｨ,∠_ ゛ゝ
/ / ￣￣￣ _､ _ ∧.
/ ￣/ 丁 丁ヽ ヽ i
! | /| :ﾄ ﾄ､ l l
| |_l!斗ﾍ| :|弋トﾐﾄ_: | !
l: |,ｨf:てﾐ!|ヽ.:| '7:てﾒ､! |
ﾄ､ l 小 辷ﾂ ヽ. ＼ 辷ﾂﾉ | ／|
| ヽ, | /l! ::::::::: , ::::::::::: | ! ／ .|
あっ、その・・・ | ＼ | {ヽ - - ｲ | ／ |
', ＼ i i | .i:＞.. ..イ/ | | .／ ,:
.ヽ ヽ | | ﾄl ｀¨¨´ |ｲ/ / |/ i ／ ,:´
ヽ､ ヽ,. ''´￣,___ ｨ{′ }}イ:∠!ﾊ{- i、 / /
ヽ / / .|::::::::｀{ヒ_ｰ__-_ ｵﾌ´::::::i ヽ. , -'
"'''-.,, ,′ |::::::::::| }><{ .|:::::::::::::i i,.,, - "
! |::::::::::|／::::::::＼|:::::::::,ノ |
.| l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{, ,′
j l::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ {
./ l:::::::::::::::::::::::::::::::::/ |
{ _ . ィ´￣｀ト}::::::::::::::::::::::::::::/ィ⌒ヽ、 |
. - 465 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:46:09 ID:3/fWHFzg
-
／￣￣￣＼
／ ＼
/ﾉ ヽ､_ ヽ
（ ●）（ ●） |
| { .! ) |.
|. ¨´ ｀¨´ l.
. | /.
| /
＼__ （ ・・・やる夫と何かあったんだろ？
_）_ =＝＝＼
／ ＼
/ ヽ
| , i
| | l.|
| l | |
| |. |. l
l | |.│
/ ﾉ | |
/ / l /
（ヽ､__,/＿＿__ _＿,У
ヽ_ｨ __ __￣￣_￣_,|
￤ ￤ ￤ j l |
_ ,.. -──-ｰ､
〃''"´ ｀ヽ
／ ﾞヽ
/ , , ゝ
./ /_| /| /! i ∧ .
i / ﾊ_」｀メ. | /､」__,/ ﾊ i
| 八 7´ i'｀ヽ !／'´i⌒ﾒ｀ヽ.! |
ﾚ' ,ﾊヽ|、 j_,り j__,り ﾉ| ｉ
・・・ / !7,, . ,, ! 、 ｜
／ , ﾄ､ rｧ‐-､ u ／ / |＼ |
_＿/ | /｀＞ ､｀ ー' ／ /|／ ）. i
＼ヽ|￣＼ |⌒,.ゝ‐ｧ'｀i''7"´/ ／⌒ヽ イ ＼ ＿,,,... --─ｧ
` ､ ｀/´ ,| /ﾑ'"´!,／ ｀Y´￣ア｀) ／
＼／ /|// ,ﾊ､／/ ! (´ ／
l !:::/ |::::::| | ／
,〈 ゝｧ‐-､,|く_ｒ‐'‐､〉::〈 ､_＿_/ 〉--─ ''"´
／ `/ ,!:::::::::::::::::::::::ｿ´ ｀'y-'´＼
∠..,,＿/ /:::::::::i::::::::::::/ /! (´ ＼
. - 466 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:46:54 ID:3/fWHFzg
-
／￣￣＼
／ ＼
| _ノ ヽ､ |
| （ー）（ー） |
| （__人__） |
. l ｀⌒ ´ }
ヽ ./
／:ヽ .ノ,'ヽ､--､
,.-‐,ｨ‐"/ゝ.ヽ.＿__ノゝ::::::::ヽ､:::ヽ. ・・・そうか
/／::_,､/,';;;;;;;ﾞ;;;;;;;;;;;;;";;;;;|:ﾞ､::::_::ゝ､ヽ.
ﾉ:::i￣／/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l::::/::::::::::::l:::ﾞi あの野郎、最後までやったか・・・
/:::: /::::｀ヽ,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|／:::::::::::::::l:::ﾞ,
|:::::|::/::,ｨ '";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ､::::::::::::::::/::::､ 馬鹿な奴だろ、本当に
l:::::;/:/: :|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::::::l::::::ﾞ,
i::::/,': : |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;lﾞ,::::::::::::::::ﾄ::::::}
〉/,': : :/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|ヽ.::::::::::::::::ゞｲ
.. -――- .,,, .
／ ｀ヽ.
,ｨ,∠_ ゛ゝ
/ / ￣￣￣ _､ _ ∧.
/ ￣/ 丁 丁ヽ ヽ i
! | /| :ﾄ ﾄ､ l l
| |_l!斗ﾍ| :|弋トﾐﾄ_: | !
l: |,ｨf:てﾐ!|ヽ.:| '7:てﾒ､! |
ﾄ､ l 小 辷ﾂ ヽ. ＼ 辷ﾂﾉ | ／|
| ヽ, | /l! ::::::::: , ::::::::::: | ! ／ .|
やっ、やらない夫君・・・ | ＼ | {ヽ - - ｲ | ／ |
', ＼ i i | .i:＞.. ..イ/ | | .／ ,:
.ヽ ヽ | | ﾄl ｀¨¨´ |ｲ/ / |/ i ／ ,:´
ヽ､ ヽ,. ''´￣,___ ｨ{′ }}イ:∠!ﾊ{- i、 / /
ヽ / / .|::::::::｀{ヒ_ｰ__-_ ｵﾌ´::::::i ヽ. , -'
"'''-.,, ,′ |::::::::::| }><{ .|:::::::::::::i i,.,, - "
! |::::::::::|／::::::::＼|:::::::::,ノ |
.| l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{, ,′
j l::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ {
. - 467 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:47:51 ID:3/fWHFzg
-
―― ､
／ 〉 ´ ＼
／ ／' __ ノ ゝ.__ ヽ
/ /／〉 ( ー) (ー ) ｌ
ｌ ´ イｌ (___人___) ｌ
. ｌ ｉYｌ ｀ ⌒ ´ ｌ わかってる。話すよ全部
. / ﾊ !.! !
. / / ' ヽ / もう大ちゃんが知っていい頃だ
ｌ ／/ ､ゝ ／ ヽ_ 大ちゃんの様子をみるに、やる夫は最後までやり遂げたみたいだしな・・・
´｀ ー‐ '｀./ ｀ー､ ,－´ / ＼
. ｉ ｉｉ / ｀:.ｉ ｉ´ヽ. / ｀ ､
. , 'ｌ ｌ.! / ｌ ! ﾊ / ＼
/ ,:| | ヽ/ !＿' V , , ヽ
. / / ｌ | /:.:.:.:ヽ / / ／ ｉ
. !/ ! ｌ＼. ｉ:.:.:.:.:.:.ｉ ／ / / ｌ
/ ! ヽ. !:.:.:.:.:. ! ´ ! / !
_ ,.. -──-ｰ､
〃''"´ ｀ヽ
／ ﾞヽ
/ , , ゝ
./ /_| /| /! i ∧ .
i / ﾊ_」｀メ. | /､」__,/ ﾊ i
| 八 7´ i'｀ヽ !／'´i⌒ﾒ｀ヽ.! |
ﾚ' ,ﾊヽ|、 j_,り j__,り ﾉ| ｉ
・・・やっ、やり遂げた？ / !7,, . ,, ! 、 ｜
／ , ﾄ､ rｧ‐-､ u ／ / |＼ |
_＿/ | /｀＞ ､｀ ー' ／ /|／ ）. i
＼ヽ|￣＼ |⌒,.ゝ‐ｧ'｀i''7"´/ ／⌒ヽ イ ＼ ＿,,,... --─ｧ
` ､ ｀/´ ,| /ﾑ'"´!,／ ｀Y´￣ア｀) ／
＼／ /|// ,ﾊ､／/ ! (´ ／
l !:::/ |::::::| | ／
,〈 ゝｧ‐-､,|く_ｒ‐'‐､〉::〈 ､_＿_/ 〉--─ ''"´
／ `/ ,!:::::::::::::::::::::::ｿ´ ｀'y-'´＼
∠..,,＿/ /:::::::::i::::::::::::/ /! (´ ＼
. - 468 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:48:10 ID:3/fWHFzg
-
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ ・・・そんなに難しい話じゃないだろ
. | . } とっても、簡単なことなんだ
. ヽ } (
_ヽ ノ｀ヽ､_ ）
_/｜＼ ` ､,__ ､小 L ￣ ヽ （
_, ハ ＼ ｀ ァ､ /ﾍ,レ―‐‐､__i__,）
, -‐ ´ ,ゝ ＼/ _ 又／ ,ヽ＼丁
/ ヾ. ＼ , ｲ{｀< ＿ ,ィ 〉〉〉|
/ ｀ﾞヾ＼ ヽ／ ヽ＼｀く´ / ｀ｰ(/ |
! ´⌒｀ ヽ ／ ｀ーヲ｀〈 i !
いったん言葉を切るとうつむくやらない夫君
その様子に不穏なものを感じる
. - 469 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:50:10 ID:3/fWHFzg
-
.／￣￣＼
_ノ ヽ,_ . ＼
（●）（● ） |
（__人__） |
ヽ｀⌒ ´ . |
{ . i あいつさ・・・もう長くないんだ
ヽ ノ
＞ー,-- ':;＼ 末期のガンでさ、春までもたないらしいんだと
/:;:/ﾚ'／;:;:;:;;:;:;:＼
{:;:〈／:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;＼
∧:;:;:;:;:;:;;:;:;:;＼:;:;:;:;:;:;:;}
／:;:;:;〉:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;〉:;:;::;:;/
／:;:;:;:;:/:;:;:;:;;:;:;:;:;:／:;:;:;:;:;/
＿＿_＿＿＿_<:;:;:;:;:;:;:/:;:;:;:;::;:;:;／:;:;:;:;:;:;:/＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
{~ ＞/:;:;:;;:;:;:;:;:;:＞ ､:;:;:;/
'T''''T T''''T T'''''T／:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:{ 厂┐ ┬─┐ ┬─┐ ┬‐
｜ ｜ | ｜ | ／:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;::￣~7| | ｜ | | ｜ |
.. -――- .,,, .
／ ｀ヽ.
,ｨ,∠_ ゛ゝ
/ / ￣￣￣ _､ _ ∧.
/ ￣/ 丁 丁ヽ ヽ i
! | /| :ﾄ ﾄ､ l l
| |_l!斗ﾍ| :|弋トﾐﾄ_: | !
l: |,ｨf:てﾐ!|ヽ.:| '7:てﾒ､! |
ﾄ､ l 小 辷ﾂ ヽ. ＼ 辷ﾂﾉ | ／|
・・・えっ？ | ヽ, | /l! ::::::::: , ::::::::::: | ! ／ .|
| ＼ | {ヽ - - ｲ | ／ |
', ＼ i i | .i:＞.. ..イ/ | | .／ ,:
.ヽ ヽ | | ﾄl ｀¨¨´ |ｲ/ / |/ i ／ ,:´
ヽ､ ヽ,. ''´￣,___ ｨ{′ }}イ:∠!ﾊ{- i、 / /
ヽ / / .|::::::::｀{ヒ_ｰ__-_ ｵﾌ´::::::i ヽ. , -'
"'''-.,, ,′ |::::::::::| }><{ .|:::::::::::::i i,.,, - "
! |::::::::::|／::::::::＼|:::::::::,ノ |
.| l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{, ,′
j l::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ {
./ l:::::::::::::::::::::::::::::::::/ |
{ _ . ィ´￣｀ト}::::::::::::::::::::::::::::/ィ⌒ヽ、 |
. - 470 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:50:27 ID:3/fWHFzg
-
_ ,.. -──-ｰ､
〃''"´ ｀ヽ
／ ﾞヽ
/ , , ゝ
./ /_| /| /! i ∧ .
i / ﾊ_」｀メ. | /､」__,/ ﾊ i
| 八 7´ i'｀ヽ !／'´i⌒ﾒ｀ヽ.! |
ﾚ' ,ﾊヽ|、 j_,り j__,り ﾉ| ｉ
やる、夫くんが・・死んじゃ、う・・・？ / !7,, . ,, ! 、 ｜
／ , ﾄ､ rｧ‐-､ u ／ / |＼ |
_＿/ | /｀＞ ､｀ ー' ／ /|／ ）. i
＼ヽ|￣＼ |⌒,.ゝ‐ｧ'｀i''7"´/ ／⌒ヽ イ ＼ ＿,,,... --─ｧ
` ､ ｀/´ ,| /ﾑ'"´!,／ ｀Y´￣ア｀) ／
＼／ /|// ,ﾊ､／/ ! (´ ／
l !:::/ |::::::| | ／
,〈 ゝｧ‐-､,|く_ｒ‐'‐､〉::〈 ､_＿_/ 〉--─ ''"´
／ `/ ,!:::::::::::::::::::::::ｿ´ ｀'y-'´＼
∠..,,＿/ /:::::::::i::::::::::::/ /! (´ ＼
彼が死ぬ？
その言葉に混乱していた頭が急速に冷える
そしてバラバラだったパズルのピースが次々と組み合わさっていく
それと同時に足場がゆらゆらと崩れていくような気がした
. - 471 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:50:41 ID:3/fWHFzg
-
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
| （__人__） 俺がそれを教えて貰ったのは８月７日だろ
| ｀ ⌒´ﾉ
| } 大ちゃんのところへは行かなかったのか？ やる夫は
ヽ }
ヽ､.,＿＿ __ノ
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::
その言葉に最後のピースがはまった気がした
. - 472 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:50:53 ID:3/fWHFzg
-
やる夫君はずっと私のそばにいてください
私もずっとそうしますから
. - 473 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:51:25 ID:3/fWHFzg
-
そう・・・全ての原因は私だったのだ・・・
_ ,.. -──-ｰ､
〃''"´ ｀ヽ
／ ﾞヽ
/ , , ゝ
./ /_| /| /! i ∧ .
i / ﾊ_」｀メ. | /､」__,/ ﾊ i
| 八 7´ i'｀ヽ !／'´i⌒ﾒ｀ヽ.! |
ﾚ' ,ﾊヽ|、 j_,り j__,り ﾉ| ｉ
あっ、あぁ！ なんてこと・・・私なんてことをっ / !7,, . ,, ! 、 ｜
／ , ﾄ､ rｧ‐-､ u ／ / |＼ |
_＿/ | /｀＞ ､｀ ー' ／ /|／ ）. i
＼ヽ|￣＼ |⌒,.ゝ‐ｧ'｀i''7"´/ ／⌒ヽ イ ＼ ＿,,,... --─ｧ
` ､ ｀/´ ,| /ﾑ'"´!,／ ｀Y´￣ア｀) ／
＼／ /|// ,ﾊ､／/ ! (´ ／
l !:::/ |::::::| | ／
,〈 ゝｧ‐-､,|く_ｒ‐'‐､〉::〈 ､_＿_/ 〉--─ ''"´
／ `/ ,!:::::::::::::::::::::::ｿ´ ｀'y-'´＼
∠..,,＿/ /:::::::::i::::::::::::/ /! (´ ＼
彼は私に話があると言って会いに来た
きっとそれを告げに来たのだろう
しかし、その前に私は言ってしまったのだ、あの言葉を・・・
なんて残酷な言葉
知らぬがゆえの残酷さ・・・
もうすぐ死ぬ相手を前にずっと側にいてくれと言ってしまった
そんなことは不可能だ
なにも答えられるわけがない
あの優しいやる夫君が言えるわけがない
側にいてくれと必死で訴える私を前に死ぬからそれは無理なんだと、
そんなことを言えるわけがなかったのだ！！
. - 474 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:51:38 ID:3/fWHFzg
-
,..:': :, r‐ｰ: : : : : : : : : : : : : :.ヽ.
..,.:': : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. ､
': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:',
: : : : : : : : : : : : : : : :l: : : : : : : : : : : : ',:',
: : : : : : : : : : : ::,!: : :ﾊ: i,: : : : : : : : : : :´:}
: : : : : : : : : : : ,'.l:.:./ ',:.!:.,: : :.:l!: : : : : :.',
: : : : : : : : : : :,'-':::'-'" ;:l. ',: : ::!l: : : : : : :l
: : :.: : : : : ,': ,' .,':/ l:! ',: :::!.!: : : l:.!:.:l いっ、言っちゃった、あの日、やる夫君が言い出す前に
:.: :.:: : : : :;'ノ ;／ !' ',: :! !: l: ;l:.!l/
:.l: :::: :.!:,!:l ､___ _, ',/ .!:.,':.l : i ずっ、ずっと一緒にいてくれって、いっ、言っちゃったのっ・・・
::.! ::: :.l:.:l:.l xxxij￣ `‐='｡!;':.,'!::i::|
i',:! :: :..,:.!｀, ! , xx ,:'':/:::::::i
!.',', :: :..l'l ヽ. _ _ ...:'!,'/: ::::|::|
' ',: ::l:..! ｀ ヽ､ ...ィ l;:' i.:::::::::::/
-ｰ'.', :!:,!ヽ 、 .l｀ ¨;:´!l:./ :::::::::: :::::::|
::::::::'.,',:.:.! /-┴t､ ',:.!'´t' ^'::::::,l::::::|
' ,::::::::'',:.:! , '｀'., l ｀.',:!::::', ∧::::::｜
. ∨::::l::!,' ',-ｰ'., ',!:.:.', ∧:::/
.／￣￣＼
/ ヽ､_ .＼
. （ （● ） . |
. （人__） |
r‐-､ . |
（三）） . |
そうか・・・ > ﾉ /
/ / ヽ、 . /
/ / ⌒ヾ .〈
（＿__ゝ､ ＼／. ）
. |＼ ,.1
. | ＼_／...|
. - 475 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:51:59 ID:3/fWHFzg
-
／￣￣＼
／ ＼.........:::::::::::...
|::::::: : | .... .........::::::::::...r‐ ' ノ.
. |::::::::::::: | .... .........::::::::＿ ) (_
|::::::::::::: |.. ..... ......:::（⊂ﾆﾆ⊃) それは確かにあいつはああするしかないだろ・・・
. |::::::::::::::: } ..... ......: ::::｀二⊃ﾉ.
. ヽ＿＿__ } ..... ......: :::: （( ￣
r'ﾆﾆヽ._＼. ﾉ.. ..... ......: :::::: ;;.
r':ﾆニ:_`ｰ三`:く._ [l、.
／: : : : : : :｀,ニ､: :_:_;＞ ／,ｨつ
. /: : : : : : : : / : : : ヽ＼ ,∠∠Z'_つ
| : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ. / .r─-'-っ
. |:.:.:.:.:.:.:.:.:.,' ''"￣: : :l: : : :l / ）:::厂 ´
|:.:.:.:.::.:.:.:ｌ -─-: : /:_:_:_:_l /￣｀Y´
. |:.:.::.:.::.::l._＿: : : :/::: : : : :l/⌒ヽ: :〉
だからやる夫君はあの日、言うはずの言葉を言わずに帰った
私の告白にも答えずに帰った
当たり前だ、彼は強いのだから
. - 476 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:52:17 ID:3/fWHFzg
-
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
| （__人__） ・・・で病気の兼ね合いで知り合った羽入さんに助けて貰ってご覧の通り
| ｀ ⌒´ﾉ
| } 今となっては羽入さんも国に帰っちゃっただろ
ヽ }
ヽ､.,＿＿ __ノ
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::
そういって盛大にため息をつくやらない夫君
. - 477 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:52:31 ID:3/fWHFzg
-
―― ､
／ 〉 ´ ＼
／ ／' __ ノ ゝ.__ ヽ
/ /／〉 ( ー) (ー ) ｌ
ｌ ´ イｌ (___人___) ｌ あの馬鹿、大ちゃんのこと大好きだから出来ちまうだろ
. ｌ ｉYｌ ｀ ⌒ ´ ｌ
. / ﾊ !.! ! こんな馬鹿なことを、さ・・・
. / / ' ヽ /
ｌ ／/ ､ゝ ／ ヽ_
´｀ ー‐ '｀./ ｀ー､ ,－´ / ＼
. ｉ ｉｉ / ｀:.ｉ ｉ´ヽ. / ｀ ､
. , 'ｌ ｌ.! / ｌ ! ﾊ / ＼
/ ,:| | ヽ/ !＿' V , , ヽ
. / / ｌ | /:.:.:.:ヽ / / ／ ｉ
. !/ ! ｌ＼. ｉ:.:.:.:.:.:.ｉ ／ / / ｌ
/ ! ヽ. !:.:.:.:.:. ! ´ ! / !
そう、全ては私のため
冷たく当たるのも、恋人が出来たというのも
やらない夫君と一緒にいさせようとするのも
想い出を踏みにじるのも・・・
全て私を守るため
彼に理不尽なことを求めた私に逃げ道を与えるため
自分が悪者になるために、だ
. - 478 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:53:01 ID:3/fWHFzg
-
全てを理解した、その瞬間だった
_ ,.. -──-ｰ､
〃''"´ ｀ヽ
／ ﾞヽ
/ , , ゝ
./ /_| /| /! i ∧ .
i / ﾊ_」｀メ. | /､」__,/ ﾊ i
| 八 7´ i'｀ヽ !／'´i⌒ﾒ｀ヽ.! |
わっ、私、行かなきゃ！！ ﾚ' ,ﾊヽ|、 j_,り j__,り ﾉ| ｉ
/ !7,, . ,, ! 、 ｜
／ , ﾄ､ rｧ‐-､ u ／ / |＼ |
_＿/ | /｀＞ ､｀ ー' ／ /|／ ）. i
＼ヽ|￣＼ |⌒,.ゝ‐ｧ'｀i''7"´/ ／⌒ヽ イ ＼ ＿,,,... --─ｧ
` ､ ｀/´ ,| /ﾑ'"´!,／ ｀Y´￣ア｀) ／
＼／ /|// ,ﾊ､／/ ! (´ ／
l !:::/ |::::::| | ／
,〈 ゝｧ‐-､,|く_ｒ‐'‐､〉::〈 ､_＿_/ 〉--─ ''"´
／ `/ ,!:::::::::::::::::::::::ｿ´ ｀'y-'´＼
∠..,,＿/ /:::::::::i::::::::::::/ /! (´ ＼
そういって髪の毛を一房手に取り編みながら私は叫んだ
. - 479 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:53:31 ID:3/fWHFzg
-
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ 一）（●）
| （__人__）
| ｀⌒´ﾉ
| ,.<))／´二⊃ 街外れの公園・・・
ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃
ヽ､ｌ ´ヽ〉
''"::l:::::::/ __人〉
:::::::::|_/ヽ. /|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
:::::::/´∨/`ｰ'〉ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.: ',ゝ､_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
／: :／/: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|
_ ,.. -──-ｰ､
〃''"´ ｀ヽ
／ ﾞヽ
/ , , ゝ
./ /_| /| /! i ∧ .
i / ﾊ_」｀メ. | /､」__,/ ﾊ i
| 八 7´ i'｀ヽ !／'´i⌒ﾒ｀ヽ.! |
えっ？ ﾚ' ,ﾊヽ|、 j_,り j__,り ﾉ| ｉ
/ !7,, . ,, ! 、 ｜
／ , ﾄ､ rｧ‐-､ u ／ / |＼ |
_＿/ | /｀＞ ､｀ ー' ／ /|／ ）. i
＼ヽ|￣＼ |⌒,.ゝ‐ｧ'｀i''7"´/ ／⌒ヽ イ ＼ ＿,,,... --─ｧ
` ､ ｀/´ ,| /ﾑ'"´!,／ ｀Y´￣ア｀) ／
＼／ /|// ,ﾊ､／/ ! (´ ／
l !:::/ |::::::| | ／
,〈 ゝｧ‐-､,|く_ｒ‐'‐､〉::〈 ､_＿_/ 〉--─ ''"´
／ `/ ,!:::::::::::::::::::::::ｿ´ ｀'y-'´＼
∠..,,＿/ /:::::::::i::::::::::::/ /! (´ ＼
. - 480 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:53:43 ID:3/fWHFzg
-
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （⌒ ）（⌒）
| （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ
| } 今、大ちゃんが一番に逢いたい人がそこにいるだろ
ヽ ﾍミ|
／,` 、` -`,--` ,
＿＿,---/;;;;;` `-,-/ニﾆ |
/;;;;;::::、:::::::::|、_ ,＞、 /::l,_l･ ,<、__
ノ;;;;;;;;;;;;:::|::::::::::＜:::::::ヽ``l::::| |`l,::::ヽ
|;;;;;;;;;;;;;;:::::|:::::::::::::ヽ:::::::＼|:::|`-‐'/::ヽ::::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;:::::::::::::::::::-、:::`;:ヽ;-';;;;;:::ヽ::l
;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;:::::::::::::::::::::`、;`l;;;;;8;;;;;::::`ヽ
;;;;;;;;;;;;/、;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::;`l;;;|;;;;;;;;;;;::::: `l|、
;;;;;/' `,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::|;;;::l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::l
;;;く ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
.. -――- .,,, .
／ ｀ヽ.
,ｨ,∠_ ゛ゝ
/ / ￣￣￣ _､ _ ∧.
/ ￣/ 丁 丁ヽ ヽ i
! | /| :ﾄ ﾄ､ l l
| |_l!斗ﾍ| :|弋トﾐﾄ_: | !
l: |,ｨf:てﾐ!|ヽ.:| '7:てﾒ､! |
ﾄ､ l 小 辷ﾂ ヽ. ＼ 辷ﾂﾉ | ／
なっ、なんで・・・ | ヽ, | /l! ::::::::: , ::::::::::: | ! ／ .
| ＼ | {ヽ - - ｲ | ／ |
', ＼ i i | .i:＞.. ..イ/ | | .／ ,:
.ヽ ヽ | | ﾄl ｀¨¨´ |ｲ/ / |/ i ／ ,:´
ヽ､ ヽ,. ''´￣,___ ｨ{′ }}イ:∠!ﾊ{- i、 / /
ヽ / / .|::::::::｀{ヒ_ｰ__-_ ｵﾌ´::::::i ヽ. , -'
"'''-.,, ,′ |::::::::::| }><{ .|:::::::::::::i i,.,, - "
! |::::::::::|／::::::::＼|:::::::::,ノ |
.| l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{, ,′
j l::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ {
./ l:::::::::::::::::::::::::::::::::/ |
{ _ . ィ´￣｀ト}::::::::::::::::::::::::::::/ィ⌒ヽ、 |
. - 481 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/08/24(火) 20:54:34 ID:ltAVo0w6
- 漢や…ない夫……
- 482 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:54:35 ID:3/fWHFzg
-
( ヽ、
＿＿＼ ＼
<＿＿ ＼ ＼
／<＿＿ ＼ ＼ ﾍ /⌒/
.／ └--ﾐ ヽ、＼ - ＼ |
. , '′ ⌒ヽ,__ﾉ丶 - 〉
/ （ ● >､ ､( ＼ ! おいおい、俺はあいつの一番のダチだろ
/ , `'''" _, ＼_ヽ {
./ { , （ ＼）、ﾍ > 、 それこそ大ちゃんなんかより、ずっとずっと付き合いの長い・・・ね
| ゝ-イ `''" ./ ＼ ∠／ヽヘ
,.-／| ゞﾆ>一′ .／ ＼(⌒) ﾉ ＼
／ | ＼ヽ .／ .ヾ、 ／ ＼
￣< ! `＼ ／＿＿＿ ＼／ ＼(
＿ ＼ ! > ー-- イ ＼_ ￣￣＼_＼
! ￣￣ ヽ ／{ )＼ | ∠ ノ）ヽ、
＼ /⌒＼ 〉 ￣ / / >＼
＼ い / / /／ノ
＿＿__,.'´￣｀ヽ／|
, ､ --─＼ ｀ヽ. ', /
, '"/ ＼ 〉 ‐-,ハ |.＞
, '´ ,' ＜.＿,,.イ | !
／ ,! ,ﾊ ─-/ ヽ.| ', 、
,:' ／| / _|_ ∧ | ','､ ヽ.＼
/ / 7￣.! /ｧ'"ｌ￣ヽ| | ! ヽ. ':, ヽ.
| .,' ,'ｧr=､|／ j__ｒソ| / | ,ﾊ. ', ﾊ
|. ! /ｲ | ,ﾊ xx |／ .| | | |
やらない夫君・・・ありがとう！ |、 '､ ,ﾊ. ゝﾟ' '＿＿ / ! ./7 ,! /
ﾚ'＼| ＼ |xx l/￣ ｀ ,' , !／|/ /ﾚ' ﾄ 、
.／人 ､ _.ノ ! ./| ,ﾊ ,' .／ ＿,.ノ ':,
,.' ／ ｀＞ ､., _,. イ|／｀|／、|/| ／ , '"´ ｀ヽ |
/ ／l´ ／ ヽ￣,| ／ /:::::::＼ﾚ'´ ／ .ﾉ !
.ﾚ'´∨ ∨ |.//／ /:::::::／ ｀ヽ ／ -‐''" ,'
/ /、 /::::::/ Y´ ./
/ﾚ{_」.＼ ./::::::/／ | ／
／）|/::/ !-‐'´::::::／ ﾊ＿＿,,,... - ''"´
楽しげに微笑む彼に礼をいい駆け出す
理由がわかった
彼が私を嫌っていないこともわかった
なら、私がやることはひとつしかない
今も昔もひとつきり・・・
. - 483 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:55:00 ID:3/fWHFzg
-
きっと彼は今も一人きりなのだろう
そして今も泣いているのだろう
はじめて出会ったあの日のように
涙なんか流さず、一人静かに泣いているのだろう
／￣￣＼
／ ヽ_ ＼
| （⌒ ）（⌒）
. | （__人__） おう！ 頑張るだろ、大ちゃん！！
| ｀ ⌒´ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
_,,,,ノ|､￣／/／/ ＼、
_,,..r''''"/ | ＼`'／ / | ￣`''ｰ-､
/ / | ／＼ / ／ / ヽ
ﾉ | ＞ |／）::::/＼/ ＼ ノ ／}
{ | { | ,r":::ヽ / / / // ハ
. - 484 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:55:19 ID:3/fWHFzg
-
やらない夫君の声が背後から聞こえる
私は彼に感謝しながら夜の闇へと飛び込んでいく
そう、彼が一人で先に行くというのなら
私は彼に追いつき続ける、ただそれだけのことなのだ
＿
,fて ｀＞へ、
＿＿ ＼' i /⌒ '<
,.-一 '´ ｀ Y 、 i｀ヽ
／ ヽ、{!1 i ! _
//7 i 、ヽ ､ ﾔ, l i l /! _,. '7
,.ｨ/ / / l, l、 i、 _＿Ⅵ､ l '､! l l //| ,. - _,. '´ '7/
／//!/l ﾊ 」L、 !´、 i l V ,ト､ l |// .| ／,ィ´ //
l Ⅳ ﾚ 1 N l ＼」,ィf卞Ⅳj Ⅳj ! | l ,/./ / //
! 7 | f下ﾊ ＼ﾏtり ! N ｀マr/ < //
／i ,Ⅳ ' tり xxx| ! | !ﾊ X_,jﾉ // すぐ行くよ・・・今すぐ行くよ
/ｨ人l＼xxx '_ __, / N i Ⅳl , ﾊ ! //
/ ! Ｎ! ｨ ＞ _ .. 7ｲ1j ﾊ ﾉ1 ! ﾍ ! l! ／/ やる夫君！
|１ l/八1 j,.z/ / 7」从j1∧!リ , ! | ／／
| ___}ﾘィ,r ' ￣ ﾄ、 ﾊ人j i !j, ´／
__!_ -f下、 _,. -‐1 - ､ l |!_／
7 _} ｨ 7´1ﾊ ／::::,．-─へ j ﾚ'´ﾊ !
i ７::／ ﾊi!::::::::／ , ￣ /f／ ' l|
lて:::7 1__,.jﾊ::::/ ' ﾍ |
|:::::::⌒ヽ__ r'::/ 〉
!::::::::::::::::::::::::::ヽ _,〈
j::::::::::::::::::::::::::::::::＼/ _」
ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r-‐ r '´ ﾍ
-z'´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ! !
ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::人 l i
}＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::7 ! !
l:::::::｀ー-=＝＝=z-_,. へ、 | l
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ !
. - 485 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:55:40 ID:3/fWHFzg
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・
・
・
・
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - 486 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/08/24(火) 20:55:41 ID:LeqVH8KA
- いい漢だなやらない夫
- 487 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:55:56 ID:3/fWHFzg
-
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ 一）（●）
| （__人__）
| ｀⌒´ﾉ ・・・
| ,.<))／´二⊃
ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃
ヽ､ｌ ´ヽ〉
''"::l:::::::/ __人〉
:::::::::|_/ヽ. /|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
:::::::/´∨/`ｰ'〉ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.: ',ゝ､_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
／: :／/: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|
|ミ､_ ≧ ' ≦ ィ ! |
| 丁< ｀ ｰ ‐ ’ ｲ | | |
| | |＞ ．_ ／L! ! | |
大妖精はいったようですね・・・ | | | _｣｀ ¨ ´ / ハ.! | |
| | | ／ |│ / / ＼ ! |
j |_,.rf ' |│ ./ / /￣￣＼
/ ／ .l ! | / / / ヽ
. / ／ | ! !／／ / 」
/ 〈 / .| .ヽ／ / ／ l
/ / ヽ / | ／ ／ ／ .}
. / | / .|／ ／ ,ィ ∧
// l 7 / .／ Y′ / ﾍ
// .l / / ／ ヽ} ハ ＼
. /人 .! { / / / / ＼
. - 488 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:56:45 ID:3/fWHFzg
-
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （⌒ ）（⌒）
| （__人__） ええ、これも貴方のおかげですよ
| ｀ ⌒´ﾉ
| } ああいってカッコつけましたけど
ヽ ﾍミ| さすがにやる夫がどこにいったかなんてわかりませんから
／,` 、` -`,--` ,
＿＿,---/;;;;;` `-,-/ニﾆ |
/;;;;;::::、:::::::::|、_ ,＞、 /::l,_l･ ,<、__
ノ;;;;;;;;;;;;:::|::::::::::＜:::::::ヽ``l::::| |`l,::::ヽ
|;;;;;;;;;;;;;;:::::|:::::::::::::ヽ:::::::＼|:::|`-‐'/::ヽ::::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;:::::::::::::::::::-、:::`;:ヽ;-';;;;;:::ヽ::l
;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;:::::::::::::::::::::`、;`l;;;;;8;;;;;::::`ヽ
;;;;;;;;;;;;/、;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::;`l;;;|;;;;;;;;;;;::::: `l|、
;;;;;/' `,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::|;;;::l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::l
;;;く ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
＼ こミ ' ／ ／ /::::::／
気にしないでください 人. ゝ ` ｰ 彡=-─厶／|
/ /＼ぐ＞､＿ イ_}｝ / / │
人を道案内するのはこれが初めてではないので・・・ 〃 / {／〈| __／ ∨／{ l.{
{ｆ斗―-イ _>＜´ ∠`ーｚ-八
／ { ,レ'´ _爪 ＼ ／ ／ ヽ＼
. / ｜ 〉 ／ﾉ |/／ / ／ | ヽ
. - 489 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:57:01 ID:3/fWHFzg
-
／￣￣＼
／ ヽ_ ＼
| （⌒ ）（⌒）
. | （__人__） だとしても、ですよ
| ｀ ⌒´ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
_,,,,ノ|､￣／/／/ ＼、
_,,..r''''"/ | ＼`'／ / | ￣`''ｰ-､
/ / | ／＼ / ／ / ヽ
ﾉ | ＞ |／）::::/＼/ ＼ ノ ／}
{ | { | ,r":::ヽ / / / // ハ
|ミ､_ ≧ ' ≦ ィ ! |
| 丁< ｀ ｰ ‐ ’ ｲ | | |
| | |＞ ．_ ／L! ! | |
ふふ・・・ | | | _｣｀ ¨ ´ / ハ.! | |
| | | ／ |│ / / ＼ ! |
貴方こそいいんですか？ j |_,.rf ' |│ ./ / /￣￣＼
/ ／ .l ! | / / / ヽ
一番の想い人を渡してしまって / ／ | ! !／／ / 」
/ 〈 / .| .ヽ／ / ／ l
/ / ヽ / | ／ ／ ／ .}
/ | / .|／ ／ ,ィ ∧
// l 7 / .／ Y′ / ﾍ
// .l / / ／ ヽ} ハ ＼
人 .! { / / / / ＼
. - 490 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:57:14 ID:3/fWHFzg
-
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ 一）（●）
| （__人__）
| ｀⌒´ﾉ
| ,.<))／´二⊃ ・・・それはお互い様ってやつじゃないですか？
ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃
ヽ､ｌ ´ヽ〉
''"::l:::::::/ __人〉
:::::::::|_/ヽ. /|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
:::::::/´∨/`ｰ'〉ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.: ',ゝ､_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
／: :／/: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|
＼ こミ ' ／ ／ /::::::／
人. ゝ ` ｰ 彡=-─厶／|
/ /＼ぐ＞､＿ イ_}｝ / / │
〃 / {／〈| __／ ∨／{ l.{
ふふ、それもそうですね・・・ {ｆ斗―-イ _>＜´ ∠`ーｚ-八
／ { ,レ'´ _爪 ＼ ／ ／ ヽ＼
/ ｜ 〉 ／ﾉ |/／ / ／ | ヽ
. - 491 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:57:36 ID:3/fWHFzg
-
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （⌒ ）（⌒）
| （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ
| } それに好きだからこそ、幸せになって欲しいんですよ
ヽ ﾍミ|
／,` 、` -`,--` , それが彼であっても、彼女であっても、ね
＿＿,---/;;;;;` `-,-/ニﾆ |
/;;;;;::::、:::::::::|、_ ,＞、 /::l,_l･ ,<、__
ノ;;;;;;;;;;;;:::|::::::::::＜:::::::ヽ``l::::| |`l,::::ヽ
|;;;;;;;;;;;;;;:::::|:::::::::::::ヽ:::::::＼|:::|`-‐'/::ヽ::::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;:::::::::::::::::::-、:::`;:ヽ;-';;;;;:::ヽ::l
;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;:::::::::::::::::::::`、;`l;;;;;8;;;;;::::`ヽ
;;;;;;;;;;;;/、;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::;`l;;;|;;;;;;;;;;;::::: `l|、
;;;;;/' `,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::|;;;::l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::l
;;;く ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
|ミ､_ ≧ ' ≦ ィ ! |
| 丁< ｀ ｰ ‐ ’ ｲ | | |
| | |＞ ．_ ／L! ! | |
| | | _｣｀ ¨ ´ / ハ.! | |
| | | ／ |│ / / ＼ ! |
j |_,.rf ' |│ ./ / /￣￣＼
そうですね、私もそう思います / ／ .l ! | / / / ヽ
/ ／ | ! !／／ / 」
/ 〈 / .| .ヽ／ / ／ l
/ / ヽ / | ／ ／ ／ .}
/ | / .|／ ／ ,ィ ∧
// l 7 / .／ Y′ / ﾍ
/ .l / / ／ ヽ} ハ ＼
人 .! { / / / / ＼
.
. - 492 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:57:49 ID:3/fWHFzg
-
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ 一）（●）
| （__人__）
| ｀⌒´ﾉ まっ、ただ一つ言えば・・・
| ,.<))／´二⊃
ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃
ヽ､ｌ ´ヽ〉
''"::l:::::::/ __人〉
:::::::::|_/ヽ. /|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
:::::::/´∨/`ｰ'〉ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.: ',ゝ､_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
／: :／/: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|
ﾚゝ＼lヾ!" ' , ｲイ＼ ::::::::::: ＼
|l !:::ゝ. ｀ ／ |::::::::::＼: :::::::::::::`. ､
|i :::::::::|｀..ｰ─r' ／ ＼::____:＼:::::::::::ヾ:::`..､
ゞ ::::::::ゝ::__,:イ／ ,.イ ,. ---､ヾヽ:::::::::::`:::::::＼
＼:,.ｲ´| ／ ／ / / |ﾄ､::::＼:::::::::::＼:::`i、
_/ノ! ／ ／ ﾚ' /:::::＼.:::: i､:::::::::::: 'i::::ヽ.
言えば？ /_/ ／ ／ 「_￣_:.`ｰく::＼::::::::ﾞl.,::::ﾊ ::::: |!:: !
〈 ,! ,' / ｢:.~: : :~: rィ'ヽ::::＼::: i::. |ヽ::: |!:: |
ｲ.:ﾚ / ,.ｲ: : : : : : ∧ :::::l::::::::ﾞ!::|: | |:: |!:: !
/: : :|＿__l!＿__/:.:|: : : : : :/ :::l::::: l :::::: !::!:: | |:. ﾉ ,.'
': : : ＞rt===.／/:.:| : : : :∧ :::|:::::ｲ::i:::. ﾚ|:: | j／ ／
/: ／ ,.イ|tｽ／: :/: : !: : : :/! :::: l::/ |: |:::: | |:: ﾚ'′／
. /: .lL_' ／!ﾊV: : : ' : : : : : :/三ゝj/ |::|!:: ﾉ ' ,' ,.イ/
.': : :くミ|^∨／: : : : : : : : :./三三三 ` ー＜j／ ﾚ′ '
i: : : へ'三/: : : : : : : : : :.:/ 三三三三三三 ＼
. - 493 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:58:02 ID:3/fWHFzg
-
( ヽ、
＿＿＼ ＼
<＿＿ ＼ ＼
／<＿＿ ＼ ＼ ﾍ /⌒/
.／ └--ﾐ ヽ、＼ - ＼ |
. , '′ ⌒ヽ,__ﾉ丶 - 〉
/ （ ● >､ ､( ＼ !
/ , `'''" _, ＼_ヽ { 最初からこうなる気がしてたんですよね、俺
./ { , （ ＼）、ﾍ > 、
| ゝ-イ `''" ./ ＼ ∠／ヽヘ
,.-／| ゞﾆ>一′ .／ ＼(⌒) ﾉ ＼
／ | ＼ヽ .／ .ヾ、 ／ ＼
￣< ! `＼ ／＿＿＿ ＼／ ＼(
＿ ＼ ! > ー-- イ ＼_ ￣￣＼_＼
! ￣￣ ヽ ／{ )＼ | ∠ ノ）ヽ、
＼ /⌒＼ 〉 ￣ / / >＼
＼ い / / /／ノ
＼ / / / ／￣
V::::::::::::::::ヽ 丶､ ヾ､ l ／ ／/ / |:::::::::::::/
ヽ:::::::::::::::::i＼. ￣ヽ￣ ､__ ＿_, ∠.... ィ ´ / / l:::::::::／
＼:::::::::::', ｀iｰ- ..＿_`_､ __ /l / ／ /:::／
丶､:::::ヽ l l ヽ、 , ィ´/ '´/ /イ ふふ・・・私もです
iー-`.', ', l `丶､ , イ l /ｲ .／ l !
| Ⅵ､ ', ﾉ _!¨ ‐- -- '' ´ !、 l / ／ l |
| / _.. ---ヽ､ ﾍ‐ '' ´ ! | `ｰく‐､----- ､. |
／／ ,-‐､/ムヾ､ / r―ｷェ‐､ ヽ|
/ / `ｰ-ｲﾊ..._） ヽ‐イﾊ`‐' ',
. - 494 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:58:26 ID:3/fWHFzg
-
_ ＿ _
´ 丶
／ 丶
/ 丶
/ ｜
/ _..,,ノ |
/ (● ) ﾉ
ヽ / / |ヽ
:::::｀ヽ､ ! 丶＿ / / ったく・・・今度手放したりしたら承知しねぇぞ
_, ‐､::::::￣ ) |￣￣ ‐ '─ !_ ノ ´
:::::::::::ﾚ' ￣ |::::::::::::::::::::::::::::::｀‐ _ ／ やる夫・・・
:::::::::::| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀‐､ _ ／
:::::::::/ ＿＿ _ -‐'￣｀‐- ､＿::::::::::::::::::::::::::::｀‐ <
:::::Ｖ |::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀‐-､ _:::::::::::::::::::::::::::>
::::::〈 __|::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ _:::::::::::::::／
::::::::}_r──´￣::::|:::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀‐､／
::::::´::::::::ヽ:::::::::::::::::::!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ ‐-､
::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
::::::::::::::::::::::::＼:::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
､＿＿＿＿＿＿＿|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｒ‐‐::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
|:::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::: {:::::::::::-‐‐‐:::::::::::::::::::::::::/
＿ ｌ::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
::::::::｀‐-､_ __ ｷ:::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::￣￣￣￣｀‐-､
:::::::::::::::::__ ＞-‐´::::::::ヽ:::::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
:::::::::-‐´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
. - 495 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:58:36 ID:3/fWHFzg
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・
・
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・
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - 496 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:58:47 ID:3/fWHFzg
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・
・
・
・
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - 497 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:59:25 ID:3/fWHFzg
-
～～公園～～
; ヾ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ; " ; ;ヽ. ... . .:.. .:.. . 。 .. . ......... . ... .. ..:..:.. .:. .... .:..:.. ... . .... .. .. . ... .. .:..:... .:. ... ... ..
" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; " ; ; ヾ, .:... i . .. ... . . .. ..:..:..:.. ... .:..:...... ... .. .:..:..:.. .. ... ..:..:..:.. .:. ... . . ..
;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ; ヾ ;ゞ . ... .,人,. .. ... ..:..:.:.... ... . .. ... .:. ..:..:..:... .. .. .. ...:..:..:..:..:... ... ... . .
" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; " ; ; ヾ,... く,r个､ゝ . .. .... .. . ...:..:..:..:..:.. .. . .. .:..:..:..:... .. .. ... .:..:.. .. . . .
;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ; ヾ ;ゞ.. .. . ヽ_|_/ . . .... ...:.:.... . .. . . ...:...:... .. . .. .. . .. .... .. .. .
" ;ヾ ; ;";ヾ; ;"/" ; ;ヾ ;ヾ "".. .. . . Ψ .. . ... . ... . . ... .. . . .. . ..... .. .
ヾ ;"; "i "; ;ヾ; ;ヾ; ;ﾒヾ " ||
゛ ヾ;ｉ;;ｉi ;ｉiメｿ ヾ; ;ゞ " . .. . . .. . ... || . .. .. .. .. .. . .. . . ... .. . . .. .. . . .. ... . . .. .
""|l!|| ｌｌ|ｿ "" ||
ｌi;;i:|il|| ||
|:l||ｌ |l| ||
|;l!ｌ| |;ｌ ||
|ilｌ|| ｌｌl || ┌──────────┐
,__,. .ｌliｌ|ｌ ｌ!| ,__, .|| ||三三三三三三三三三三 || ,__,
|;;:|─────────|;;:|──::::/ ヽ.::────::||三三三三三三三三三三 ||───|;;:|────
|;;:| iiｗﾉ iwiwWwii i..w wiW|;;:|iiwiiiwii:|;;;l |;Wwii i..w w/"￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ /i;;Wwii;;i.|;;:|iｗﾉ wWii i
ｌ二二ｌ二二ｌ二二ｌ二二ｌ二二ｌ二二::|;;;l | ｌ二二ｌ二 :!二二二二二二二二二二二ｉ/:二ｌ二二ｌ二二ｌ二二
,.|;;;|,j､,,. |;;l | |;;!| |_j
|_ｌj |_ｌj
＿＿＿_
／::: ＼
／:::::::::: ＼
／:::::::::: ＼
|::::::::::::::: | ハァ・・・ハァ・・・
／⌒::::::::: ⌒ヽ／
；/:::::::::::: ＼；
；/:::::::::::::: ＼ ヽ；
冬で縮まっているところに全力疾走・・・
それは弱ったやる夫の身体には充分過ぎるほどの負担だった
視界が暗くなり、吐き気がする
もう限界だ
ベンチに倒れ込むように座りこむ
. - 498 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 20:59:44 ID:3/fWHFzg
-
後悔という言葉ではきっと足りないだろう
何度も繰り返してきたが今日ほどではない
こうするしかなかったし、今までのことが無かったことにできるほどやる夫は強くなかった
.. ＿＿＿_
／ ― -＼
. . ／ （●） （●）
／ （__人__） ＼ ・・・これでいいんだろう、羽入？
| ｀ ⌒´ |
. ＼ ／
. ノ ＼
／´ ヽ
これで全部だ
大ちゃんの前に立ち、あらためて拒絶した
羽入がいなくてもちゃんとできた
これから独りぼっちだけどちゃんと出来た
. - 499 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:00:00 ID:3/fWHFzg
-
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ― ー ＼
| （●） （●） | ちゃんと出来たお、羽入・・・
. ＼ （__人__） ／
. ノ ｀ ⌒´ ＼
／´ ヽ
激しい後悔の中、それだけが唯一の満足だった
これで対等に終えることができる
やる夫だけが有利だったりはしない
. - 500 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:00:19 ID:3/fWHFzg
-
.. ＿＿＿_
／ ― -＼
. . ／ （●） （●）
／ （__人__） ＼ 初めはどうしてやる夫だけがって思ったなぁ・・・
| ｀ ⌒´ |
. ＼ ／
. ノ ＼
／´ ヽ
病気が発覚した頃の自分を思い出す
けれどすぐさまその思いは変わった
やる夫だけではない、あの病院には同じ病に苦しむ人がたくさんいる
だからやる夫は『やる夫だけが・・・』とは思わなくなった
口汚くののしり、自分の不満、不幸を並べるだけならきっとやる夫はもっと楽に生きていけるのだろう
. - 501 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:00:36 ID:3/fWHFzg
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／..::::::::::::::..＼
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／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼ ・・・
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＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...｀丶､
ﾉ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ
が、それができるほどやる夫は強くない
ただわめき散らすだけ、他人の不幸を想わず、醜態をさらすだけの余生などやる夫には無理だ
・・・結局のところ、なにもかも自分が蒔いた種だった
. - 502 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:00:50 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿＿＿__ ＿___
／ （＿＿ ゝ
／ （＿＿_ヽ_
／ ── ── （＿_ _ ヽ_
／ ／´ ｀ヽ /´ ｀ヽ （＿＼ 〈
／ `Ｔ;;;:::;;;Ｔ′ `Ｔ;;;:::;;;Ｔ′ ＼ ＼ どうしてやる夫だけが、かお・・・
| ヽﾞ''''''´"ノ ヽ⌒ﾞ''''''´" Ｕ | ）
| （ i ） |三三）
＼ ｀ー ─'＾ー 一' ／.:.| .|
＼ ￣￣ ／|.:.:.:.:| .|
〉三三三》 《三三三〈 |.:.:.:.:| .|
一人になり、誰にも見られることがなくなり心が緩む
その瞬間・・・
. - 503 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:01:03 ID:3/fWHFzg
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＿＿＿＿
,. -'"´ ｀¨ー ､
／::::＼::::::::::::::::::,／:: ヽ、
,.'"::::,.===､":::::::::::::'',===-､ ヽ、
, - ‐'ｰ―ｰ‐っ=γ' , ヽ'===ｧﾆヽ---― 、 ヽ、
ゝ‐─‐"￣:::::::::::丶__人＿ ノ ｀￣￣￣゛ー' ヽ
./::::::::::::::::::::::∧l___!__|_ノ| ヽ
/::::::::::::::::. ,' ｒ‐,ﾉ! i
ちくしょおおおおおおおおおおおおおお！！ /:::::::::::::: | ＿ ,.┴ ､」 l
,'. ﾚ／ ! }
なんでやる夫だけがこうなんだおおおおおおおおおお！！ i ﾄ､＿＿＿ｨ| /
', └┴┴┴'‐' ／
ヽ、 ／
ヽ､_ ／
｀¨i ヽ
/ ヽ
/ ヽ
. - 504 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:01:19 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／::: ＼
／:::::::::: ＼
／:::::::::: ＼ ・・・はっ・・・ははっ・・・ははははは・・・
|::::::::::::::: |
／⌒::::::::: ⌒ヽ／
；/:::::::::::: ＼；
；/:::::::::::::: ＼ ヽ；
わざとらしく叫ぶ
けれどもその後におとずれたのは、空虚な笑いだけだった
. - 505 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:01:34 ID:3/fWHFzg
-
＿＿
__ - ´´￣ ｀¨ ‐ ､
, -'"´: 丿 ヽ
／. : : : : ＿／ 、 丶
,,.'. : : : : / /::::::ヽ ｌ ヽ、
/. : : : : : { {:::::::::ﾉ ! ヽ
/. : : : : : 丶 ｀ ´ ノ ヽ
/. : : : : : ｀ー‐ ´ / ヽ
./. : : : : : !、 人ノ 全部・・・なくなっちまったお・・・
/. : : : : : Ｕ ｀i｀ ﾆ二-- i
/. : : : : : ｀´ l
,'. : : : : : : /
i : : : : : : : /
i : : : : : : : /
', : : : : : : : ／
', : : : : : : : ／
ヽ、: : : : : : . ／
ヽ､:_: : : : . ／
｀¨i : : : : : ヽ
羽入は去り、大ちゃんは振り払った
やらない夫は大ちゃんのそば
叶えたい夢もなければ、やることもない
やる夫の腕の中には何一つ残っていなかった
いや・・・たった一つだけ、意地だけは残っている
. - 506 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:01:53 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿＿＿__ ＿___
／ （＿＿ ゝ
／ （＿＿_ヽ_
／ ── ── （＿_ _ ヽ_
／ ／´ ｀ヽ /´ ｀ヽ （＿＼ 〈 意地だけかお・・・
／ `Ｔ;;;:::;;;Ｔ′ `Ｔ;;;:::;;;Ｔ′ ＼ ＼
| ヽﾞ''''''´"ノ ヽ⌒ﾞ''''''´" Ｕ | ） 結局なにもないんだおなぁ・・・
| （ i ） |三三）
＼ ｀ー ─'＾ー 一' ／.:.| .|
＼ ￣￣ ／|.:.:.:.:| .|
〉三三三》 《三三三〈 |.:.:.:.:| .|
まさにやる夫らしい結果だと思う
人を傷つけるのを怖れるあまり全ての決着を先延ばしにし続けた自分
だからこそ貫いた意地
やる夫に残っていたのはそんなものだけだった
けれども、それさえも何も残しはしない
そもそも別れの準備、ただそれだけを繰り返してきた
. - 507 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:02:15 ID:3/fWHFzg
-
.. ＿＿＿_
／ ― -＼
. . ／ （●） （●）
／ （__人__） ＼ ・・・別れの準備か
| ｀ ⌒´ |
. ＼ ／
. ノ ＼
／´ ヽ
自分の行動を言葉にして、やる夫は初めてその意味に行き当たった
そう、わかってしまえばなんてことはない
やる夫がやってきたのはただの別れの準備なのだ
終わる時を気にして、訪れる別れの対策を立て続ける
それが、そんなつまらないことがやる夫の人生の最後に躍起になっていたこと
こうやって終わってみて初めて気づいたことだった
. - 508 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:02:33 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿
_,, -''''"￣´ ￣￣''ｰ ,,
,..-'"゛ ｀'‐
／ ＿ -ｰ￢-､ ＼
／ ／ ｀'‐ ヽ,
／ .,, /￣￣￣ヽ .､ .＼.,＿ ヽ
/ ゛ ./ ● ゝ ` ′ ｀'-.ヽ
/ ﾍ ヽ, ,ﾉ .,! .＿＿＿.'.!
,! ｀―――／ .丿 ! ● ｀.ﾘ ははっ・・・そうかそうか
│ -ｰ￢' ﾞ弋＿__ 〉 やる夫は結局間違ってたのか
| l＼ 、 ｀'-､ "ヽ ははははは！
ヽ "`.ｧ._.（ .ｌ |
ヽ | ゞ弋,,,、 ± -'、 .｝ !
＼ !｀'''-､,.｀'｀-ﾆ二＿＿'';;i＿＿ｿ .!
/＼ | .､￢'''｀-ﾆ―- ....二 / |
._,,, ───/ ｀'-､ ｌ ヽ、 .ﾞ￣″.r‐./ !
._.. ｰ'"゛ ｀''-､、 ＼ ﾞ' ...,,＿＿_/ ./ ,./
''" ｀''ｰ..、 ｀'ｰ．＿＿＿_ﾉ . ／
... r''ヽ..,,、
￣￣￣￣ ﾞ ｀ﾞ''ｰ ､、
｀ヘ、
再び笑いがこみ上げてくる
そうなのだ
そんな馬鹿なことの繰り返しを人生などとはいわない
そんな風に思いたくはない
他にやり方があろうがなかろうが、この方法は間違いだったのだ
他にどうすればいいのかなんて解らない
けれど確かにこれは間違いないのだ
. - 509 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:02:48 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼
／｡（⌒） （⌒）｡＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::::＼ はははは！ でももう遅い！ 遅いんだお！！ ははははは！！
| ヽr┬-/ |
＼ `ー'´ ／
それは誰への言葉だったのだろう？
虚しく笑い続けるやる夫・・・
その時だった
. - 510 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:03:00 ID:3/fWHFzg
-
V::::::::::::::::ヽ 丶､ ヾ､ l ／ ／/ / |:::::::::::::/
ヽ:::::::::::::::::i＼. ￣ヽ￣ ､__ ＿_, ∠.... ィ ´ / / l:::::::::／
＼:::::::::::', ｀iｰ- ..＿_`_､ __ /l / ／ /:::／
丶､:::::ヽ l l ヽ、 , ィ´/ '´/ /イ 取り返しのつかないことなんて
iー-`.', ', l `丶､ , イ l /ｲ .／ l ! 何一つありませんよ、やる夫・・・
| Ⅵ､ ', ﾉ _!¨ ‐- -- '' ´ !、 l / ／ l |
| / _.. ---ヽ､ ﾍ‐ '' ´ ! | `ｰく‐､----- ､. |
／／ ,-‐､/ムヾ､ / r―ｷェ‐､ ヽ|
/ / `ｰ-ｲﾊ..._） ヽ‐イﾊ`‐' ',
. - 511 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:03:34 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿
／ ＼
／ノ ＼ u. ＼ ！？
／ （●） （●） ＼
| （__人__） u. |
＼ u.｀ ⌒´ ／
ノ ＼
／´ ヽ
きっと、それは空耳なのだろう
しかし、それは空耳というにはあまりに劇的な意味をもっていた
その空耳に導かれるように振り返る
そこには・・・
. - 512 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:03:51 ID:3/fWHFzg
-
弋ゝ=､
＼::..＼ , - ｧ
i: : :..＼ _,,.--─- .._ ／ /
|: : : .. ＼ , '´ ｀ﾍ/∠-‐'‐-ｧ , -‐'フ
i: : : : .. ,｀ ､ ゞ:::. __ イ＼ ／／7´
|: : : : ,' , i ､ヽ ヽ ﾍ´ i ／／´ ./
l: : :∨ / . i ｌ ::,λ::i :､:i ',:. | ／／´ ,'
|: : i:::. | j,A- :ii .:::廾ト廾ﾄj .:'::. l ,／／´ /
ｷ: :|::i ::i !仆|,..ゝﾙ ::;.ﾚ-ﾚ､∨i .:从 ',／ , ' /
i , 圦从ﾊvィﾃﾊ ∨ イﾃミxﾉ .::ﾊ ',::..､ ヽ i ､ /
∨ ヽ从 ﾊ ゞ- ' ゞ-‐'/ .::ハ∠ヽ.::. ヽゝ､_,/ / 見つけたよ、やる夫君！
∨::.// ヽ:ヽ"" .'_ . "゛/::., ' '､／ ヽ､､_ ｀ヽ /
ヽ ﾚ{ { .i＼ ` ; - ‐ '/ , ' ∧ i ｀ヽ｀; ,'
ﾍ ､{ ﾊ i/ヽi レﾍ_,／|/ ＼ﾘ ソ ｿノ
ヘ ._∨ ∧_ ,..‐ｧ }ゝ ⌒)) , .. '
/ ,'´,γi´ ﾒ , '＝==＝＝‐" ´
/ ∨/ i／ , 'ヽﾏヽｭ_,‐-､-‐‐､
_r'｀^ヽ/:.ヽ-'´ , ' ﾄ｀＼￣￣｀‐-;'´ﾉ､
／ / .::ヾ:::τ , ' 八 ! l ::,'.: : : : : : : :＼つ-､
, 厂二＝r‐ｲ´ ﾐ/´｀^ァ ノ ﾊ ﾉ レ'; : : : : : i ´￣)ヽ,
〃 ﾔｲ:::...｝ｲァﾉΥ ／ ‐- '´y'´::::: ! : : : : '; Σ-‐っ
/ムー'､_ ﾁ ﾄ＼}／‐-､_＿∠ ﾉ: : : .:::::::／ ｀i
,ｰ‐川 ´｀,::.. 大'ヽ i K.Y::::.. ､_＿ ＿／:: i::: ｀￣｀）
/ _ 从妖｝ ﾙ / ﾉ ﾄソ :.＼ ｀‐‐─'´:::: i:::: :::＜､￣｀,'
レ‐{:::::..｀‐-‐'ﾍ｀￢ｵ彡´＼ :.ヽ::. i::: ＿ノ i
／ (´.:; ｀ゝ､精／ ,､;ヽ´ :..＼::. : i::: :::::::） i
/ 厂:::i "｀"ﾚ~｀ /::::i:::.. ＼ :: /:: Σ´ /
i .゛｀ｺi ノ . : :/: : :.l : :.. ヽ ＼ .:: -‐｀ /
ｌ .::::(´:: イ .: : :/ .:: .::', : : :.. ', ` ..:::: ｀フ:::/
∨ ｀ｴ .. . . .. : : : :/ :: .::', : : :.. ＼::. .::: ､´＼::::/
/ L入 .:: : : : : : : :/ :: .:::', : : : : :.. ＼: : : : : : : :: ∠_,-' ヽ
{ / .: : : : : :/ : ', : : : : : :.. : : : : . ＿) /´
＼ ゝ-/ ,.: : :〃Wしﾍ_,ﾍ_M､_i＼ ゝﾞ ／
＼ ゝ‐'１_//',:::::::', ｀┐ ヽ‐--､_,' ／
｀‐-､.: : : : :./ ',::. ', ｀､∧j＼__i｀⌒｀､_i ／
｀￣｀' ',::彡', ＼＿＿＿_ , - ' "´
',::.. ', ∨:::..ﾘ
乂ノ j ヽ彡'
ヽ- '
そこにはお下げをたらしたやる夫のよく知る女の子がたっていた
. - 590 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:46:45 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／ u ＼
／ ／ ＼＼
／ し （○） （○） ＼ 大ちゃん・・・
| ∪ （__人__） J |
＼ u ｀⌒´ ／
＿＿__,.'´￣｀ヽ／|
, ､ --─＼ ｀ヽ. ', /
, '"/ ＼ 〉 ‐-,ハ |.＞
, '´ ,' ＜.＿,,.イ | !
／ ,! ,ﾊ ─-/ ヽ.| ', 、
,:' ／| / _|_ ∧ | ','､ ヽ.＼
/ / 7￣.! /ｧ'"ｌ￣ヽ| | ! ヽ. ':, ヽ.
| .,' ,'ｧr=､|／ j__ｒソ| / | ,ﾊ. ', ﾊ
|. ! /ｲ | ,ﾊ xx |／ .| | | |
|、 '､ ,ﾊ. ゝﾟ' '＿＿ / ! ./7 ,! /
ようやく追いついたよ！ やる夫君っ！ ﾚ'＼| ＼ |xx l/￣ ｀ ,' , !／|/ /ﾚ' ﾄ 、
.／人 ､ _.ノ ! ./| ,ﾊ ,' .／ ＿,.ノ ':,
,.' ／ ｀＞ ､., _,. イ|／｀|／、|/| ／ , '"´ ｀ヽ |
/ ／l´ ／ ヽ￣,| ／ /:::::::＼ﾚ'´ ／ .ﾉ !
.ﾚ'´∨ ∨ |.//／ /:::::::／ ｀ヽ ／ -‐''" ,'
/ /、 /::::::/ Y´ ./
/ﾚ{_」.＼ ./::::::/／ | ／
／）|/::/ !-‐'´::::::／ ﾊ＿＿,,,... - ''"´
／／）,'::/ |::::::::::::::{ ､_ ﾉ ｀ヽ
彼女はそういって朗らかに笑った
さっきまでの彼女とは違う
瞳に力がみなぎり、全身から活力が溢れている
そしてなによりもやる夫の視線を釘付けにするのは
あの日やる夫がほどいたはずのお下げだった
. - 514 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:04:17 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／ u ＼
／ ＼ ／＼ お前は馬鹿かお
／ し （○） （○） ＼
| ∪ （__人__） J | あれほど酷い目に遭わされてまだ付いてくるのかお
＼ u ｀⌒´ ／
＿
,fて ｀＞へ、
＿＿ ＼' i /⌒ '<
,.-一 '´ ｀ Y 、 i｀ヽ
／ ヽ、{!1 i ! _
//7 i 、ヽ ､ ﾔ, l i l /! _,. '7
,.ｨ/ / / l, l、 i、 _＿Ⅵ､ l '､! l l //| ,. - _,. '´ '7/
／//!/l ﾊ 」L、 !´、 i l V ,ト､ l |// .| ／,ィ´ //
l Ⅳ ﾚ 1 N l ＼」,ィf卞Ⅳj Ⅳj ! | l ,/./ / //
! 7 | f下ﾊ ＼ﾏtり ! N ｀マr/ < //
／i ,Ⅳ ' tり xxx| ! | !ﾊ X_,jﾉ //
そうだよ！ だってもうみんな聞いたんだから！ /ｨ人l＼xxx '_ __, / N i Ⅳl , ﾊ ! //
/ ! Ｎ! ｨ ＞ _ .. 7ｲ1j ﾊ ﾉ1 ! ﾍ ! l! ／/
やらない夫君から聞いちゃったから！！ |１ l/八1 j,.z/ / 7」从j1∧!リ , ! | ／／
| ___}ﾘィ,r ' ￣ ﾄ、 ﾊ人j i !j, ´／
__!_ -f下、 _,. -‐1 - ､ l |!_／
7 _} ｨ 7´1ﾊ ／::::,．-─へ j ﾚ'´ﾊ !
i ７::／ ﾊi!::::::::／ , ￣ /f／ ' l|
lて:::7 1__,.jﾊ::::/ ' ﾍ |
|:::::::⌒ヽ__ r'::/ 〉
!::::::::::::::::::::::::::ヽ _,〈
j::::::::::::::::::::::::::::::::＼/ _」
ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r-‐ r '´ ﾍ
-z'´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ! !
. - 515 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:04:30 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／ u ＼
／ ／ ＼＼ んなっ！？ 聞いただって・・・？
／ し （○） （○） ＼
| ∪ （__人__） J |
＼ u ｀⌒´ ／
＿＿__,.'´￣｀ヽ／|
, ､ --─＼ ｀ヽ. ', /
, '"/ ＼ 〉 ‐-,ハ |.＞
, '´ ,' ＜.＿,,.イ | !
／ ,! ,ﾊ ─-/ ヽ.| ', 、
,:' ／| / _|_ ∧ | ','､ ヽ.＼
だから、もういいんだよ / / 7￣.! /ｧ'"ｌ￣ヽ| | ! ヽ. ':, ヽ.
| .,' ,'ｧr=､|／ j__ｒソ| / | ,ﾊ. ', ﾊ
全部解ったから |. ! /ｲ | ,ﾊ xx |／ .| | | |
|、 '､ ,ﾊ. ゝﾟ' '＿＿ / ! ./7 ,! /
やる夫君がなんで病院に通っているのかも！ ﾚ'＼| ＼ |xx l/￣ ｀ ,' , !／|/ /ﾚ' ﾄ 、
.／人 ､ _.ノ ! ./| ,ﾊ ,' .／ ＿,.ノ ':,
,.' ／ ｀＞ ､., _,. イ|／｀|／、|/| ／ , '"´ ｀ヽ |
/ ／l´ ／ ヽ￣,| ／ /:::::::＼ﾚ'´ ／ .ﾉ !
.ﾚ'´∨ ∨ |.//／ /:::::::／ ｀ヽ ／ -‐''" ,'
/ /、 /::::::/ Y´ ./
/ﾚ{_」.＼ ./::::::/／ | ／
／）|/::/ !-‐'´::::::／ ﾊ＿＿,,,... - ''"´
／／）,'::/ |::::::::::::::{ ､_ ﾉ ｀ヽ
. - 516 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:04:48 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／ u ＼
／ ＼ ／＼ 関係ないお、そんなこと！
／ し （○） （○） ＼
| ∪ （__人__） J | 俺がお前を拒絶する、その事実と勝手に結びつけて考えるな！
＼ u ｀⌒´ ／
馬鹿・・・やらない夫、なんでいったんだ？
大ちゃんは全てを知ってしまった
いままさに、やる夫の言葉の力はどんどん薄れているのだろう
. - 517 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:05:03 ID:3/fWHFzg
-
／ .|
rﾍ / ／ _l
／: :l / ／_,.ｨ≠´｀ヽ _,,.. ． __
l､: : :.ヽ i _ノ´: : : : :._,.．-'''´ ￣¨フ
_,.rf≦¨¨¨: : ｀¨ﾆニz,r'¨l: : :._,.-'''´ ノ
,.＜´.:.: : : : : : : : : : : :.￣￣l ヾ´ ／
／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ''¨ヽ,ヽz_________,.ｨ ／
／.:.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヾﾊー-------‐ベ´
. |廴 _,.ィ´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.､: : l ',: : : : : : : : : : : ヽ､
. l: : ￣: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼: : ＼.: : :.＼: : l:.: : : : : : : :.:',: : : :ヽ､
l: : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : : : : _rz=- :ヾ.:__ ヽ.: : : :＼ ｌ.:.: : : : : : : :.'z､: : : :_＞
ヽ:;___ノi: : : : : :.:i!: : :.､.:.: : : : : :.／ ヽ｀'''ー'' ｀''''ヽ.: : : :.｀l : : : : : : : : : ',｀¨¨´
. l: : : : : : :,| ヽ､:ヾ¨ー――-'''''´ __,..．==._ ﾊ: : : : :.l.:.: : : : : : : : :.:', うん、関係ないよ！
|: : : : i.: : | ,ｨ｀ヽｌ ,.r''¨´ ｀ ',: : : : :.l:.:.: : : : : : : : :.ヽ
. ｌ.: : : :.',: : |.''´ ´ xxxx .i.: : : : :.l: : : : : : : : : : : ヽ
',.: : : : ヽ l ,.ｨ＝= xxxxxx ./.: : : : :.ﾊ : : : : : : : : : : : ヽ
ヽ､.: : :.ﾊ '' ; /: : : : : : : :ヽ、: : : : : : : : : :ﾊ
｀''ｰｧi, xxx ,. ノ: : :._,.r-､: :ﾉ :zr､.:.: : : : : : : : :.l
. /: lxx _,. ¨´ ／ ,:ｨ≦ ＼|ヾ' ｀ヽ､.,_.: : : : :.l
l.: :ハ ｰ ¨´ / :r''´ ＼. ヽ: : : :l
. |: : : : ｀ゝ- ．.,＿___,,.. z=r./: ,' ＼ ヽ: :j
. l.:.: : : : : : : :.l:. : : :.,: : /., i! :/ ヽ レ'
i: : :.,:.: : : : :.l: : : :ﾊ: / /i､.N' i j'
ヽ: :i!.: : : : :.:lヽ: :l .iVy'''¨ﾌ | l
ヾ'ヽ: : : : i ゝj jｼ /ヽ ､ .| .l_
＼: ﾉ ＞''´.l__ l ＼ ヽ、 rｰ''<´
´ ／ / ｀| ＼ ｀ｰ ／
彼女の言葉には何の迷いもなかった
清々しい微笑みとそして全力の言葉が溢れている
. - 518 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:06:36 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／ u ＼
／ ＼ ／＼
／ し （○） （○） ＼ じゃあ何でそんなことをいうんだお！？
| ∪ （__人__） J |
＼ u ｀⌒´ ／
＿＿__,.'´￣｀ヽ／|
, ､ --─＼ ｀ヽ. ', /
, '"/ ＼ 〉 ‐-,ハ |.＞
, '´ ,' ＜.＿,,.イ | !
／ ,! ,ﾊ ─-/ ヽ.| ', 、
,:' ／| / _|_ ∧ | ','､ ヽ.＼
/ / 7￣.! /ｧ'"ｌ￣ヽ| | ! ヽ. ':, ヽ.
| .,' ,'ｧr=､|／ j__ｒソ| / | ,ﾊ. ', ﾊ
|. ! /ｲ | ,ﾊ xx |／ .| | | |
やる夫君が私をどう思ってるかなんて |、 '､ ,ﾊ. ゝﾟ' '＿＿ / ! ./7 ,! /
ﾚ'＼| ＼ |xx l/￣ ｀ ,' , !／|/ /ﾚ' ﾄ 、
もうどうでもいいのっ .／人 ､ _.ノ ! ./| ,ﾊ ,' .／ ＿,.ノ ':,
,.' ／ ｀＞ ､., _,. イ|／｀|／、|/| ／ , '"´ ｀ヽ |
/ ／l´ ／ ヽ￣,| ／ /:::::::＼ﾚ'´ ／ .ﾉ !
.ﾚ'´∨ ∨ |.//／ /:::::::／ ｀ヽ ／ -‐''" ,'
/ /、 /::::::/ Y´ ./
/ﾚ{_」.＼ ./::::::/／ | ／
／）|/::/ !-‐'´::::::／ ﾊ＿＿,,,... - ''"´
／／）,'::/ |::::::::::::::{ ､_ ﾉ ｀ヽ
わからない・・・
彼女の言葉がわからない
あれだけ彼女を、彼女たちを振り回し続けたやる夫
今度は自身が振り回される番だった
. - 519 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:07:05 ID:3/fWHFzg
-
けれども・・・
＿＿
／..::::::::::::::..＼
／..:::::::::::::::::::::::::.＼
／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼
| :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | ・・・おいおい、関係ないって・・・
＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...｀丶､
ﾉ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ
＿＿__
／_ノ ヽ＼ ｸﾙｯ
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼
| |r┬-| | ・・・お前は馬鹿かお？
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
けれども、憑きものが落ちるかのように苦笑がもれる
きっとこれはもうどうにもならない
やる夫の言葉に彼女を追い払う力はなくなってしまった
しかし無責任だとは思うがやる夫の心は軽かった
たった一瞬前の冥い感情などまるでなかったかのように・・・
. - 520 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:07:33 ID:3/fWHFzg
-
, ィ: : : : : : : : : : :｀:"ヽl、 l
,..:': :, r‐ｰ: : : : : : : : : : : : : :.ヽ. ,l＿_
..,.:': : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ- ､: :｀:.､
': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヾ.:', ' ,: : ',
: : : : : : : : : : : : : : : :l: : : : : : : : : : : : ',:', ＼:',
: : : : : : : : : : : ::,!: : :ﾊ: i,: : : : : : : : : : :',:ﾄ---'´:}
: : : : : : : : : : : ,'.l:.:./ ',:.!:.,: : :.:l!: : : : : :.',!: : : :,'' _ - イ
: : : : : : : : : : :,'-':::'- ､ ;:l. ',: : ::!l: : : : : : :l: : :.,' , ', - ￣ 7
: : :.: : : : : ,': ,' .,':/ l:! ',: :::!.!: : : l:.!:.:l: : ,' ／, イ ,'
:.: :.:: : : : :;'ノ ;／ !' ',: :! !: l: ;l:.!l/: :.; ／／ /
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i',:! :: :..,:.!｀, ! , ,:'':/.´: : : ,' .／. ′ , ' うん！
!.',', :: :..l'l ヽ. r ､ ...:'!,'/: : : : :/ ／∠ ／
' ',: ::l:..! ｀ ヽ､ ｀ ´ ...ィ l;:' i.ｲl: :: : :,'／. ￣l/ ／
-ｰ'.', :!:,!ヽ 、 .l｀ ¨;:´!l:./ ' '´ l;! :: : {. ′ ' ／
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. ∨::::l::!,' ',-ｰ'., ',!:.:.', ∧.!l:/- ''"´
. ∨:l:!:'., l. ', l:.:.:.', '!/､ヽヽ、
〉:i':::.:',_,,,...L.....-'ｰ.':.:.:.:.'., ' / ＼＼
,ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.', 〈 ヽ ＼
大ちゃんは笑顔のまま涙をこぼし始めた
そんな彼女に何故だかやる夫は久しぶりに彼女にあったような気がしていた
毎日毎日顔を合わせていたはずなのにこうして今向かい合っているのが
随分久しぶりのことのように感じられる
. - 521 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:08:02 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼
／（ ●） （ ●）＼
／ ::::::⌒（__人__）⌒::::＼ まっ、やる夫も同じ馬鹿なんだけどお・・・
| ￣ |
＼ ／
＿＿__,.'´￣｀ヽ／|
, ､ --─＼ ｀ヽ. ', /
, '"/ ＼ 〉 ‐-,ハ |.＞
, '´ ,' ＜.＿,,.イ | !
／ ,! ,ﾊ ─-/ ヽ.| ', 、
,:' ／| / _|_ ∧ | ','､ ヽ.＼
/ / 7￣.! /ｧ'"ｌ￣ヽ| | ! ヽ. ':, ヽ.
| .,' ,'ｧr=､|／ j__ｒソ| / | ,ﾊ. ', ﾊ
|. ! /ｲ | ,ﾊ xx |／ .| | | |
|、 '､ ,ﾊ. ゝﾟ' '＿＿ / ! ./7 ,! /
いいよ、それで・・・ ﾚ'＼| ＼ |xx l/￣ ｀ ,' , !／|/ /ﾚ' ﾄ 、
.／人 ､ _.ノ ! ./| ,ﾊ ,' .／ ＿,.ノ ':,
,.' ／ ｀＞ ､., _,. イ|／｀|／、|/| ／ , '"´ ｀ヽ |
/ ／l´ ／ ヽ￣,| ／ /:::::::＼ﾚ'´ ／ .ﾉ !
.ﾚ'´∨ ∨ |.//／ /:::::::／ ｀ヽ ／ -‐''" ,'
/ /、 /::::::/ Y´ ./
/ﾚ{_」.＼ ./::::::/／ | ／
／）|/::/ !-‐'´::::::／ ﾊ＿＿,,,... - ''"´
／／）,'::/ |::::::::::::::{ ､_ ﾉ ｀ヽ
そういいきった大ちゃんは涙と汗と泥にまみれ疲れ果て
しかし楽しそうに笑っていた
どこにそんなにたくさん笑顔が詰め込まれていたのかと思うくらいの笑顔だった
その輝きはやる夫の胸の奥にある堅くねじくれた何かをゆっくりと解きほぐしていった
. - 522 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:08:24 ID:3/fWHFzg
-
そして・・・
_「≧=∠/_／.:.:.|､
, r ' ´ ｀ヽ:j::|
/ ′ , / l:. ﾍ ＼ ヾ
/ /:. /: |::. ﾊ. ＼ ﾍ
. ′ l: l: |: |::: }:. ､ , ﾊ
. l: l: l: |: l:::. 从 } l: l
. |: l: l: l:. ,斗‐ ､ 廾ト l:ﾊ:. |
、 ,:. λ∧. l γｨﾊヽ＼.j f小l j l Ⅵ､
､＼ ∨ 代 V ﾍ!代:_リ , ゞ,,,ﾚ' | ﾘヽ＼
r ヽ.＼ ∨l ｀ﾄ､∧j ｀''' ,ハ.ﾄ ､ ヽ＼
.( ⌒ヽ.＼ ヽ ﾍ: ﾄ､ヽ ､. ｀_´ イ､ﾍ lj xゝ ､ ヽ` ﾏ ・・・貴方なんて、大嫌い
､ ） ヽ.ヽ ヽ ﾍ ＼ ､_ ト ､ ＼ ,ヽ_/.:r ´: : Yｰ_＿j
ヽヽ ,.ヘヽ ､｀ ｀l-､VУ: : l: :| /⌒ ｀＞､
､ _ ヾ:､ _.ノ｀ヽ ` ＼. |__〉.〉＼: :l: :|' : : : : :／ ､ヽ
｀ ‐- ､ ﾍ / ⌒ヽ､ ヽ､_ ヽ.lハ l, ' ´oﾞ｀ヽ r‐＜_ﾊ } ヾ
｀ヽ ﾊ! ∨ l ｀ ,′ r ､ oヽ | ﾘ
. ヽ | ヽ､ ｀ ｰ- { く _ﾉ ﾊ、 l/
,.．--- .ゞヽ ｀lヽ __ ﾍ.．-‐y=､´ V｀ヾ= ､
／ >_ヽ i V´ '/ Y } ｀ 〉
. / /r‐┘ ヽ ﾍ '‐/ , , } l /
/ // vヽ ﾄ/ノィ.ノ0|_r─'
. l // ,ｨ=-} ＼ ,.．イ{ Lﾉ =ゝ
. j ､ｰ----'/ /λ´ ,.ヘｰ-‐ ´ ｌ Ⅵ
. / ｀ﾌ ノ λ ` =く ｀丶、 l Vl
. ／ 彡 ' Уヽ O ∧ ⊂// i V!
その優しい言葉がやる夫に届く
言葉こそ拒絶の言葉だったが、その姿、表情、声色は明らかに別物だった
. - 523 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:08:41 ID:3/fWHFzg
-
, ィ: : : : : : : : : : :｀:"ヽl、 l
,..:': :, r‐ｰ: : : : : : : : : : : : : :.ヽ. ,l＿_
..,.:': : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ- ､: :｀:.､
': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヾ.:', ' ,: : ',
: : : : : : : : : : : : : : : :l: : : : : : : : : : : : ',:', ＼:',
: : : : : : : : : : : ::,!: : :ﾊ: i,: : : : : : : : : : :',:ﾄ---'´:}
: : : : : : : : : : : ,'.l:.:./ ',:.!:.,: : :.:l!: : : : : :.',!: : : :,'' _ - イ
: : : : : : : : : : :,'-':::'- ､ ;:l. ',: : ::!l: : : : : : :l: : :.,' , ', - ￣ 7
: : :.: : : : : ,': ,' .,':/ l:! ',: :::!.!: : : l:.!:.:l: : ,' ／, イ ,'
:.: :.:: : : : :;'ノ ;／ !' ',: :! !: l: ;l:.!l/: :.; ／／ / 大っ嫌い！
:.l: :::: :.!:,!:l -‐＝' 、 ',/ .!:.,':.l:.,': : : ; .／∠. ｛
::.! ::: :.l:.:l:.l xxx －=.､!;':.,'!,': : :::,' .／. ￣ﾚ' , '
i',:! :: :..,:.!｀, , xx ,:'':/.´: : : ,' .／. ′ , '
!.',', :: :..l'l ヽ. r ､ ...:'!,'/: : : : :/ ／∠ ／
' ',: ::l:..! ｀ ヽ､ ｀ ´ ...ィ l;:' i.ｲl: :: : :,'／. ￣l/ ／
-ｰ'.', :!:,!ヽ 、 .l｀ ¨;:´!l:./ ' '´ l;! :: : {. ′ ' ／
::::::::'.,',:.:.! /-┴t､ ',:.!'´t' ^' ,. ',l: :: : l! , '
' ,::::::::'',:.:! , '｀'., l ｀.',:!::::', ∧ '! :: :,'' _ - '
. ∨::::l::!,' ',-ｰ'., ',!:.:.', ∧.!l:/- ''"´
. ∨:l:!:'., l. ', l:.:.:.', '!/､ヽヽ、
〉:i':::.:',_,,,...L.....-'ｰ.':.:.:.:.'., ' / ＼＼
,ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.', 〈 ヽ ＼
そういってスカートの裾をそっと左手でとり、すっと一礼する
やる夫に向けて腕が差し出される
. - 524 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:08:52 ID:3/fWHFzg
-
弋ゝ=､
＼::..＼ , - ｧ
i: : :..＼ _,,.--─- .._ ／ /
|: : : .. ＼ , '´ ｀ﾍ/∠-‐'‐-ｧ , -‐'フ
i: : : : .. ,｀ ､ ゞ:::. __ イ＼ ／／7´
|: : : : ,' , i ､ヽ ヽ ﾍ´ i ／／´ ./
l: : :∨ / . i ｌ ::,λ::i :､:i ',:. | ／／´ ,'
|: : i:::. | j,A- :ii .:::廾ト廾ﾄj .:'::. l ,／／´ /
ｷ: :|::i ::i !仆|,..ゝﾙ ::;.ﾚ-ﾚ､∨i .:从 ',／ , ' /
i , 圦从ﾊvィﾃﾊ ∨ イﾃミxﾉ .::ﾊ ',::..､ ヽ i ､ /
∨ ヽ从 ﾊ ゞ- ' ゞ-‐'/ .::ハ∠ヽ.::. ヽゝ､_,/ /
∨::.// ヽ:ヽ"" .'_ . "゛/::., ' '､／ ヽ､､_ ｀ヽ /
ヽ ﾚ{ { .i＼ ` ; - ‐ '/ , ' ∧ i ｀ヽ｀; ,'
ﾍ ､{ ﾊ i/ヽi レﾍ_,／|/ ＼ﾘ ソ ｿノ
ヘ ._∨ ∧_ ,..‐ｧ }ゝ ⌒)) , .. '
/ ,'´,γi´ ﾒ , '＝==＝＝‐" ´ ・・・踊って、いただけませんか？
/ ∨/ i／ , 'ヽﾏヽｭ_,‐-､-‐‐､
_r'｀^ヽ/:.ヽ-'´ , ' ﾄ｀＼￣￣｀‐-;'´ﾉ､
／ / .::ヾ:::τ , ' 八 ! l ::,'.: : : : : : : :＼つ-､
, 厂二＝r‐ｲ´ ﾐ/´｀^ァ ノ ﾊ ﾉ レ'; : : : : : i ´￣)ヽ,
〃 ﾔｲ:::...｝ｲァﾉΥ ／ ‐- '´y'´::::: ! : : : : '; Σ-‐っ
/ムー'､_ ﾁ ﾄ＼}／‐-､_＿∠ ﾉ: : : .:::::::／ ｀i
,ｰ‐川 ´｀,::.. 大'ヽ i K.Y::::.. ､_＿ ＿／:: i::: ｀￣｀）
/ _ 从妖｝ ﾙ / ﾉ ﾄソ :.＼ ｀‐‐─'´:::: i:::: :::＜､￣｀,'
レ‐{:::::..｀‐-‐'ﾍ｀￢ｵ彡´＼ :.ヽ::. i::: ＿ノ i
／ (´.:; ｀ゝ､精／ ,､;ヽ´ :..＼::. : i::: :::::::） i
/ 厂:::i "｀"ﾚ~｀ /::::i:::.. ＼ :: /:: Σ´ /
i .゛｀ｺi ノ . : :/: : :.l : :.. ヽ ＼ .:: -‐｀ /
ｌ .::::(´:: イ .: : :/ .:: .::', : : :.. ', ` ..:::: ｀フ:::/
∨ ｀ｴ .. . . .. : : : :/ :: .::', : : :.. ＼::. .::: ､´＼::::/
/ L入 .:: : : : : : : :/ :: .:::', : : : : :.. ＼: : : : : : : :: ∠_,-' ヽ
{ / .: : : : : :/ : ', : : : : : :.. : : : : . ＿) /´
＼ ゝ-/ ,.: : :〃Wしﾍ_,ﾍ_M､_i＼ ゝﾞ ／
＼ ゝ‐'１_//',:::::::', ｀┐ ヽ‐--､_,' ／
｀‐-､.: : : : :./ ',::. ', ｀､∧j＼__i｀⌒｀､_i ／
｀￣｀' ',::彡', ＼＿＿＿_ , - ' "´
',::.. ', ∨:::..ﾘ
乂ノ j ヽ彡'
ヽ- '
つい先程の彼女の姿がそこにダブる
しかしその姿はさっきとは違って明らかに力強かった
あらゆるものに裏打ちされた、そんな力強さだった
. - 525 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:09:09 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ ／ ｀ヽ /´ ｀ヽ ＼
／ （ ● l ｌ ● ） ＼
| ヽ_ _ノ ヽ_ _／ | ・・・やる夫も、大ちゃんなんて嫌いだお
| ´￣｀ （ i ） ´￣｀ |
＼ ー― ＾ ー― ／
＼ ー一 ／
／ ＼
/ ヽ
| |
| ｉ ｉ |
| | | |
やる夫はそっと一礼し彼女の手をとる
そしてそっと彼女を引き寄せ、抱きしめる
. - 526 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:09:20 ID:3/fWHFzg
-
／ .|
rﾍ / ／ _l
／: :l / ／_,.ｨ≠´｀ヽ _,,.. ． __
l､: : :.ヽ i _ノ´: : : : :._,.．-'''´ ￣¨フ
_,.rf≦¨¨¨: : ｀¨ﾆニz,r'¨l: : :._,.-'''´ ノ
,.＜´.:.: : : : : : : : : : : :.￣￣l ヾ´ ／
／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ''¨ヽ,ヽz_________,.ｨ ／
／.:.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヾﾊー-------‐ベ´
. |廴 _,.ィ´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.､: : l ',: : : : : : : : : : : ヽ､
. l: : ￣: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼: : ＼.: : :.＼: : l:.: : : : : : : :.:',: : : :ヽ､
l: : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : : : : _rz=- :ヾ.:__ ヽ.: : : :＼ ｌ.:.: : : : : : : :.'z､: : : :_＞
ヽ:;___ノi: : : : : :.:i!: : :.､.:.: : : : : :.／ ヽ｀'''ー'' ｀''''ヽ.: : : :.｀l : : : : : : : : : ',｀¨¨´
. l: : : : : : :,| ヽ､:ヾ¨ー――-'''''´ __,..．==._ ﾊ: : : : :.l.:.: : : : : : : : :.:', やっといってくれたね・・・
|: : : : i.: : | ,ｨ｀ヽｌ ,.r''¨´ ｀ ',: : : : :.l:.:.: : : : : : : : :.ヽ
. ｌ.: : : :.',: : |.''´ ´ xxxx .i.: : : : :.l: : : : : : : : : : : ヽ 直接嫌いだ、って・・・
',.: : : : ヽ l ,.ｨ＝= xxxxxx ./.: : : : :.ﾊ : : : : : : : : : : : ヽ
ヽ､.: : :.ﾊ '' ; /: : : : : : : :ヽ、: : : : : : : : : :ﾊ
｀''ｰｧi, xxx ,. ノ: : :._,.r-､: :ﾉ :zr､.:.: : : : : : : : :.l
. /: lxx _,. ¨´ ／ ,:ｨ≦ ＼|ヾ' ｀ヽ､.,_.: : : : :.l
l.: :ハ ｰ ¨´ / :r''´ ＼. ヽ: : : :l
. |: : : : ｀ゝ- ．.,＿___,,.. z=r./: ,' ＼ ヽ: :j
. l.:.: : : : : : : :.l:. : : :.,: : /., i! :/ ヽ レ'
i: : :.,:.: : : : :.l: : : :ﾊ: / /i､.N' i j'
ヽ: :i!.: : : : :.:lヽ: :l .iVy'''¨ﾌ | l
ヾ'ヽ: : : : i ゝj jｼ /ヽ ､ .| .l_
＼: ﾉ ＞''´.l__ l ＼ ヽ、 rｰ''<´
´ ／ / ｀| ＼ ｀ｰ ／
. - 527 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:09:32 ID:3/fWHFzg
-
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼
| |r┬-| | ・・・そうだったかお？
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
彼女の腕はやる夫の背中に回されしっかりと捕まえる
なんとなく捕まってしまったな、と言う言葉が脳裏をよぎった
. - 528 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:09:45 ID:3/fWHFzg
-
＿
,fて ｀＞へ、
＿＿ ＼' i /⌒ '<
,.-一 '´ ｀ Y 、 i｀ヽ
／ ヽ、{!1 i ! _
//7 i 、ヽ ､ ﾔ, l i l /! _,. '7
,.ｨ/ / / l, l、 i、 _＿Ⅵ､ l '､! l l //| ,. - _,. '´ '7/
／//!/l ﾊ 」L、 !´、 i l V ,ト､ l |// .| ／,ィ´ //
l Ⅳ ﾚ 1 N l ＼」,ィf卞Ⅳj Ⅳj ! | l ,/./ / //
! 7 | f下ﾊ ＼ﾏtり ! N ｀マr/ < //
／i ,Ⅳ ' tり xxx| ! | !ﾊ X_,jﾉ //
/ｨ人l＼xxx '_ __, / N i Ⅳl , ﾊ ! //
うんっ / ! Ｎ! ｨ ＞ _ .. 7ｲ1j ﾊ ﾉ1 ! ﾍ ! l! ／/
|１ l/八1 j,.z/ / 7」从j1∧!リ , ! | ／／
| ___}ﾘィ,r ' ￣ ﾄ、 ﾊ人j i !j, ´／
__!_ -f下、 _,. -‐1 - ､ l |!_／
7 _} ｨ 7´1ﾊ ／::::,．-─へ j ﾚ'´ﾊ !
i ７::／ ﾊi!::::::::／ , ￣ /f／ ' l|
lて:::7 1__,.jﾊ::::/ ' ﾍ |
|:::::::⌒ヽ__ r'::/ 〉
!::::::::::::::::::::::::::ヽ _,〈
j::::::::::::::::::::::::::::::::＼/ _」
ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r-‐ r '´ ﾍ
-z'´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ! !
ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::人 l i
}＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::7 ! !
l:::::::｀ー-=＝＝=z-_,. へ、 | l
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ !
『だから・・・』
そこでいったん彼女は言葉をきった
. - 529 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:09:58 ID:3/fWHFzg
-
, ィ: : : : : : : : : : :｀:"ヽl、 l
,..:': :, r‐ｰ: : : : : : : : : : : : : :.ヽ. ,l＿_
..,.:': : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ- ､: :｀:.､
': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヾ.:', ' ,: : ',
: : : : : : : : : : : : : : : :l: : : : : : : : : : : : ',:', ＼:',
: : : : : : : : : : : ::,!: : :ﾊ: i,: : : : : : : : : : :',:ﾄ---'´:}
: : : : : : : : : : : ,'.l:.:./ ',:.!:.,: : :.:l!: : : : : :.',!: : : :,'' _ - イ
: : : : : : : : : : :,'-':::'- ､ ;:l. ',: : ::!l: : : : : : :l: : :.,' , ', - ￣ 7
: : :.: : : : : ,': ,' .,':/ l:! ',: :::!.!: : : l:.!:.:l: : ,' ／, イ ,'
:.: :.:: : : : :;'ノ ;／ !' ',: :! !: l: ;l:.!l/: :.; ／／ /
:.l: :::: :.!:,!:l -‐＝' 、 ',/ .!:.,':.l:.,': : : ; .／∠. ｛
::.! ::: :.l:.:l:.l iｊ －=.､。;':.,'!,': : :::,' .／. ￣ﾚ' , '
i',:! :: :..,:.!｀, ! , ,:'':/.´: : : ,' .／. ′ , ' だから、許さないんだからっ
!.',', :: :..l'l ヽ. r ､ ...:'!,'/: : : : :/ ／∠ ／
' ',: ::l:..! ｀ ヽ､ ｀ ´ ...ィ l;:' i.ｲl: :: : :,'／. ￣l/ ／
-ｰ'.', :!:,!ヽ 、 .l｀ ¨;:´!l:./ ' '´ l;! :: : {. ′ ' ／
::::::::'.,',:.:.! /-┴t､ ',:.!'´t' ^' ,. ',l: :: : l! , '
' ,::::::::'',:.:! , '｀'., l ｀.',:!::::', ∧ '! :: :,'' _ - '
. ∨::::l::!,' ',-ｰ'., ',!:.:.', ∧.!l:/- ''"´
. ∨:l:!:'., l. ', l:.:.:.', '!/､ヽヽ、
〉:i':::.:',_,,,...L.....-'ｰ.':.:.:.:.'., ' / ＼＼
,ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.', 〈 ヽ ＼
. - 530 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:10:11 ID:3/fWHFzg
-
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼
| |r┬-| | おう、構わんお
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
結局・・・やる夫の独りよがりだった
そういうことなのだと思う
真実を知った彼女はやる夫が思っていた以上に元気で力強かった
やる夫が彼女を信じなかったせいで彼女を必要以上に追い込んでいたのだ
. - 531 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/08/24(火) 21:10:23 ID:5rnn/UQY
- 大ちゃんかわいいのお・・・
- 532 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:10:25 ID:3/fWHFzg
-
＿＿__,.'´￣｀ヽ／|
, ､ --─＼ ｀ヽ. ', /
, '"/ ＼ 〉 ‐-,ハ |.＞
, '´ ,' ＜.＿,,.イ | !
／ ,! ,ﾊ ─-/ ヽ.| ', 、
,:' ／| / _|_ ∧ | ','､ ヽ.＼
/ / 7￣.! /ｧ'"ｌ￣ヽ| | ! ヽ. ':, ヽ.
| .,' ,'ｧr=､|／ j__ｒソ| / | ,ﾊ. ', ﾊ
そういう嘘つきなところも大嫌い |. ! /ｲ | ,ﾊ xx |／ .| | | |
|、 '､ ,ﾊ. ゝﾟ' '＿＿ / ! ./7 ,! /
ﾚ'＼| ＼ |xx l/￣ ｀ ,' , !／|/ /ﾚ' ﾄ 、
.／人 ､ _.ノ ! ./| ,ﾊ ,' .／ ＿,.ノ ':,
,.' ／ ｀＞ ､., _,. イ|／｀|／、|/| ／ , '"´ ｀ヽ |
/ ／l´ ／ ヽ￣,| ／ /:::::::＼ﾚ'´ ／ .ﾉ !
.ﾚ'´∨ ∨ |.//／ /:::::::／ ｀ヽ ／ -‐''" ,'
/ /、 /::::::/ Y´ ./
/ﾚ{_」.＼ ./::::::/／ | ／
／）|/::/ !-‐'´::::::／ ﾊ＿＿,,,... - ''"´
／／）,'::/ |::::::::::::::{ ､_ ﾉ ｀ヽ
しかし全てを知って尚
彼女はやる夫を責めなかった
今こうして彼女が繰り返す悪態だって遊びにすぎない
. - 533 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:10:45 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼
／（ ●） （ ●）＼ ・・・やる夫も、そう思うお
／ ::::::⌒（__人__）⌒::::＼
| ￣ |
＼ ／
しょうがない
一瞬そう思う
しかし首を振ってその考えを追い出した
. - 534 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:10:59 ID:3/fWHFzg
-
, ィ: : : : : : : : : : :｀:"ヽl、 l
,..:': :, r‐ｰ: : : : : : : : : : : : : :.ヽ. ,l＿_
..,.:': : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ- ､: :｀:.､
': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヾ.:', ' ,: : ',
: : : : : : : : : : : : : : : :l: : : : : : : : : : : : ',:', ＼:',
: : : : : : : : : : : ::,!: : :ﾊ: i,: : : : : : : : : : :',:ﾄ---'´:}
: : : : : : : : : : : ,'.l:.:./ ',:.!:.,: : :.:l!: : : : : :.',!: : : :,'' _ - イ
: : : : : : : : : : :,'-':::'- ､ ;:l. ',: : ::!l: : : : : : :l: : :.,' , ', - ￣ 7
: : :.: : : : : ,': ,' .,':/ l:! ',: :::!.!: : : l:.!:.:l: : ,' ／, イ ,'
:.: :.:: : : : :;'ノ ;／ !' ',: :! !: l: ;l:.!l/: :.; ／／ /
:.l: :::: :.!:,!:l -‐＝' 、 ',/ .!:.,':.l:.,': : : ; .／∠. ｛
::.! ::: :.l:.:l:.l xxx －=.､!;':.,'!,': : :::,' .／. ￣ﾚ' , '
i',:! :: :..,:.!｀, , xx ,:'':/.´: : : ,' .／. ′ , ' 大大大大っ嫌い！ 誰よりもなによりも！
!.',', :: :..l'l ヽ. r ､ ...:'!,'/: : : : :/ ／∠ ／
' ',: ::l:..! ｀ ヽ､ ｀ ´ ...ィ l;:' i.ｲl: :: : :,'／. ￣l/ ／ 全てを引き替えにしたっていいくらい大っ嫌いなんだから！！
-ｰ'.', :!:,!ヽ 、 .l｀ ¨;:´!l:./ ' '´ l;! :: : {. ′ ' ／
::::::::'.,',:.:.! /-┴t､ ',:.!'´t' ^' ,. ',l: :: : l! , '
' ,::::::::'',:.:! , '｀'., l ｀.',:!::::', ∧ '! :: :,'' _ - '
. ∨::::l::!,' ',-ｰ'., ',!:.:.', ∧.!l:/- ''"´
. ∨:l:!:'., l. ', l:.:.:.', '!/､ヽヽ、
〉:i':::.:',_,,,...L.....-'ｰ.':.:.:.:.'., ' / ＼＼
,ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.', 〈 ヽ ＼
. - 535 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:11:18 ID:3/fWHFzg
-
／￣￣ ＼
. ／ ＼
. ／ _ ノ .ヽ、_ ＼
| （ー） （ ●） |
. ＼ （__人__） ／
. , '´７::::|.７ 「i .}::::ヾー､
|ヽ:::::|∧|/| .| ! |∧|:::::::|ヽ あぁ、大ちゃん。嫌いでいいから・・・
|:::i::::::::lﾆﾄ i | |.,|ﾆl:::::::::i:::::|
/::ﾊ:::::::lﾆ|::＼／:|ﾆl:::::::::|::::ヽ
〉:::::|::::::lﾆ|::::::||:::::|ﾆl:::::::::|::/::|
. i::::::::!::::::::::|::::::||::::::ヽ_::::::::!::::::::|
|::::::::r::::::lﾆ|::::::||:::::::::＼::::_}:::::::::〉
〈::::::::|:::::::::::|::::::||::::::::::::::Y |ｿ::::::::|
|:／:|::::::::::/===l=====::l＿人:::/
しょうがないなんて言葉は間違いだ
. - 536 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:11:31 ID:3/fWHFzg
-
／
}￣｀丶 ／ ＿_∠＿
, -─── ゝ ｀Y´￣ |
. ´ ｀丶､{⌒ ,. -──ｧﾍ
／ i ｀∨⌒丶 / l
／ | ﾊ l |
ｲ / ! l N ､ } 」 !
// | i |｜} ﾄ､ ｜ ﾊ ﾄイ￣ ﾄ､
{１ l 「 ﾅﾅメ } 升 二二 ; l | } };
l∧ '､ Vrfﾃぅ '{ﾍ､ rf示ﾊ l l | l l ' 、
| N ＼ﾍ弋り ＼ 弋り 川 l | '. ! ＼
|ﾄ､ Nﾄ､" ' "/ﾘ ﾉハ ! ' ､ うん？
＼ { ＞_｀ニ´ r＜ } / ∧ ; ト､
r =＝卞、 |-´ 丶 ／ １ /f⌒丶､| |
/.／ ﾄ､∧ r ﾍ､ |∧ ＼ / |
/,ｲ }ﾊ }､／⌒ヾ､ /|1 ! /| ﾉ
// | ﾍ{:Ⅵ/ ｀Y1 ﾊ/:::/ / / } l
// } ∨ ｜} l〉:/ / ∧ | |
. '/ '､ ﾍゝ- lﾟ lｰy:/ / } ∧ ﾍ｜!
/ｲ ∧ ＼,」o7´/ ト､ﾘ '. ∧}ﾘ
. '/ / ﾍ「:::::l ∧ ､ ﾍ
/ / {ト ､ /:!o::::＼ | '、ﾍ
. ′｀ｰｧ ｀ー- ､＿_ イ::::|:::::::::::/｀ー┬r──┘、 ﾍ ' 、
/ /ー' ﾍ:' ､ l::::::}:o::::/ /:ﾉ ＼ｰ' ＼
やる夫がそうしたいのだ・・・
. - 537 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:11:45 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ ／ ｀ヽ /´ ｀ヽ ＼
／ （ ● l ｌ ● ） ＼
| ヽ_ _ノ ヽ_ _／ | ずっと、やる夫の側にいてくれお・・・
| ´￣｀ （ i ） ´￣｀ |
＼ ー― ＾ ー― ／
＼ ー一 ／
／ ＼
/ ヽ
| |
| ｉ ｉ |
| | | |
彼女にそうして欲しいのだ・・・
. - 538 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:11:55 ID:3/fWHFzg
-
_「≧=∠/_／.:.:.|､
, r ' ´ ｀ヽ:j::|
/ ′ , / l:. ﾍ ＼ ヾ
/ /:. /: |::. ﾊ. ＼ ﾍ
. ′ l: l: |: |::: }:. ､ , ﾊ
. l: l: l: |: l:::. 从 } l: l
. |: l: l: l:. ,斗‐ ､ 廾ト l:ﾊ:. |
、 ,:. λ∧. l γｨﾊヽ＼.j f小l j l Ⅵ､
､＼ ∨ 代 V ﾍ!代:_リ , ゞ,,,ﾚ' | ﾘヽ＼
r ヽ.＼ ∨l ｀ﾄ､∧j ｀''' ,ハ.ﾄ ､ ヽ＼
.( ⌒ヽ.＼ ヽ ﾍ: ﾄ､ヽ ､. ｀_´ イ､ﾍ lj xゝ ､ ヽ` ﾏ
､ ） ヽ.ヽ ヽ ﾍ ＼ ､_ ト ､ ＼ ,ヽ_/.:r ´: : Yｰ_＿j
ヽヽ ,.ヘヽ ､｀ ｀l-､VУ: : l: :| /⌒ ｀＞､ ・・・うんっ
､ _ ヾ:､ _.ノ｀ヽ ` ＼. |__〉.〉＼: :l: :|' : : : : :／ ､ヽ
｀ ‐- ､ ﾍ / ⌒ヽ､ ヽ､_ ヽ.lハ l, ' ´oﾞ｀ヽ r‐＜_ﾊ } ヾ
｀ヽ ﾊ! ∨ l ｀ ,′ r ､ oヽ | ﾘ
. ヽ | ヽ､ ｀ ｰ- { く _ﾉ ﾊ、 l/
,.．--- .ゞヽ ｀lヽ __ ﾍ.．-‐y=､´ V｀ヾ= ､
／ >_ヽ i V´ '/ Y } ｀ 〉
. / /r‐┘ ヽ ﾍ '‐/ , , } l /
/ // vヽ ﾄ/ノィ.ノ0|_r─'
. l // ,ｨ=-} ＼ ,.．イ{ Lﾉ =ゝ
. j ､ｰ----'/ /λ´ ,.ヘｰ-‐ ´ ｌ Ⅵ
. / ｀ﾌ ノ λ ` =く ｀丶、 l Vl
. ／ 彡 ' Уヽ O ∧ ⊂// i V!
. - 539 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:12:09 ID:3/fWHFzg
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
:::::::::::::/::::::::::::/::::::::/ :.:.:.:.:.:.::::::::::::::.:.:.:.:.:. ヽく
::::::::::/::::::::::::/::::::::/ /'′::::ヽ、
:::::::/::::::::::::/::::::::/ ノ｀
::::/::::::::::::;:'::::::::;' ＜ ￣ ｀ヽ （
:::::::::::::::;:':::::::::;' ｀ ､_ ﾉ ﾉヽ、 ん・・・
::::::::::::/:{:::::::::{ ､_ ／:::::::｝､>
:::::::::/::::i:::::::::i ヽ ` ／:::::::::::〈
:::::::::::::::::';::::::::'; ＼ イ |:::::::::::::l ｀
:::::::::::::::::::';::::::::'; ＼ ＜:::/ ハ:::::::::l l
:::::::::::::::::::::';:::ﾄ;::'.、 ヽ .イi::|::::::/ /ｲ:::::::::::l l
::::::::::::::::::::::ヾj ヾ;:'; ／::＞.---.＜:::::::| |:::/ / |::::::::::::! ヽ、_＿＿___ ,,
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
. - 540 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:12:21 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿＿＿__ ＿___
／ （＿＿ ゝ
／ （＿＿_ヽ_
／ ── ── （＿_ _ ヽ_
／ ／´ ｀ヽ /´ ｀ヽ （＿＼ 〈
／ `Ｔ;;;:::;;;Ｔ′ `Ｔ;;;:::;;;Ｔ′ ＼ ＼ ・・・
| ヽﾞ''''''´"ノ ヽ⌒ﾞ''''''´" .| ）
| /// （ i ） /// |三三）
＼ ｀ー ─'＾ー 一' ／.:.| .|
＼ ￣￣ ／|.:.:.:.:| .|
〉三三三》 《三三三〈 |.:.:.:.:| .|
＿＿__,.'´￣｀ヽ／|
, ､ --─＼ ｀ヽ. ', /
, '"/ ＼ 〉 ‐-,ハ |.＞
, '´ ,' ＜.＿,,.イ | !
／ ,! ,ﾊ ─-/ ヽ.| ', 、
,:' ／| / _|_ ∧ | ','､ ヽ.＼
/ / 7￣.! /ｧ'"ｌ￣ヽ| | ! ヽ. ':, ヽ.
| .,' ,'ｧr=､|／ j__ｒソ| / | ,ﾊ. ', ﾊ
・・・えへへ |. ! /ｲ | ,ﾊ xx |／ .| | | |
|、 '､ ,ﾊ. ゝﾟ' '＿＿ / ! ./7 ,! /
ﾚ'＼| ＼ |xx l/￣ ｀ ,' , !／|/ /ﾚ' ﾄ 、
.／人 ､ _.ノ ! ./| ,ﾊ ,' .／ ＿,.ノ ':,
,.' ／ ｀＞ ､., _,. イ|／｀|／、|/| ／ , '"´ ｀ヽ |
/ ／l´ ／ ヽ￣,| ／ /:::::::＼ﾚ'´ ／ .ﾉ !
.ﾚ'´∨ ∨ |.//／ /:::::::／ ｀ヽ ／ -‐''" ,'
/ /、 /::::::/ Y´ ./
/ﾚ{_」.＼ ./::::::/／ | ／
／）|/::/ !-‐'´::::::／ ﾊ＿＿,,,... - ''"´
／／）,'::/ |::::::::::::::{ ､_ ﾉ ｀ヽ
背伸びする彼女にこたえ顔を寄せる
初めて交わした口づけなのに、何故かそれはやる夫達に懐かしい想いを運んできたのだった・・・
. - 541 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:12:34 ID:3/fWHFzg
-
──────────────────────────
──────────────────────────
この素晴らしき世界
──────────────────────────
──────────────────────────
. - 542 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:12:46 ID:3/fWHFzg
- ‘ ｀ , .. . ‘ ｀ , .. . + ’‘ :: . ..
. . ， . . ， ，:‘.。 + ，..
， ’， ’‘ + ，.. . ..; '， ，:
. .; : ’ ' ，:‘. . .; : ’ ' ，:‘.
，:‘. + ☆彡 ，:‘. + ☆彡 ，.. ，.. . ..; '，
.. .. ' .. .. ' ，:‘.. ...:: ’‘ ’‘.;
. 。 ，:‘. 。 . 。 ，:‘. 。 ，.. . .; '， ，:
， .. ' ， .. ' ，:‘.
:: . .. :: . ..
， ，:‘. ..; ， ，:‘. ..; '，
+ , .. .+ ’。 + , .. .+ ’。 .. ' ，
，:‘. 。 .. . . ::: ' ，:‘.，:‘. 。 .. . . ::: ' ，:‘. , .. . +
.. ' ，:‘.. ...:: ’‘ ’‘.. ' ，:‘.. ...:: ’‘ ’‘.; 。
_,......,M.,
,'´ `yj , － - ｷｭﾑｷｭﾑ
.ｌ ,ﾉﾉ ﾚﾉ ﾙﾘ / （● ●
.ﾙﾉ!;ﾟ ヮﾟ从' ゝ （__人）
/⌒<(つλ0i^ヽ ﾊ ＼
.ﾉ,.イ,くノﾉ__ヽゝヽ! （人 ＼ル）
!_ﾝ_ﾉ´ ‘ｰ´＼__）
公園から外に出る
二人並んで夜道を歩く
. - 543 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:13:13 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼
／（ ●）（ ●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ なぁ大ちゃん、家に帰らなくていいのかお？
| （ （ |
＼ `ー' ／
しばし歩いて、はたと気づく
大ちゃんの家は逆方向だ
. - 544 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:13:27 ID:3/fWHFzg
-
ﾄ､ ／|
i ':, ／ i
| ,i Y , /
_,,.. --─-' .!,_ | / ／- ､
,. :'"´ `''＜７ ':,
, '´ ／´ ､ ´｀ヾ. ,i,.. -‐ｧ
/ ,:' ,:' / i ! Y-___／
,' / ､/ ! /! /! ,' ', i
i .,:' / !,ゝ､,」'_ ! / ! /! ,ﾊ i |＞
i ∠_ ,' ｲ ﾄ､ 'i`ﾚ' ｧ;'ｰr'､!/i / i
, ', ヽ､iﾊ !ﾊ '､_ﾉ i, ﾘ !i ﾚ' i | もうっ、帰らせたいの？
/i .! /'! ﾚﾍ ひｰ `''_ノ ! ﾊ. ! !
/ |i. | ,' i ',"" U ,!/| ! |
,' |.! ! i ', ﾄ.､, ´ ,. ｲ ', ! |/!
i ',', ,' ﾊ ヽ. ! i_｀i` ーrｧ'"´i ! | ,ﾊ |' i
| ':', .i ,/i ', /V＞く´＼_ i｀7'､ !/ヽ,i / ', !. !
', ＼,ﾚ' |ﾍﾚ'ｧ'´ ｀ヽ;::＼_/ﾑﾝ:::i ヽ. ,:ﾚ'| /i/ ,'
ヽ. ､,__)'｀ヽ. / ';::::::/ iハ::',. Y/ ﾚ' /
｀' ､., ｀k' ､ , ,Y/ _」 i::::i i' ／
`'' ー '^'ﾍ-'^ｰ-r'::::7´ _｀ii´｀ヽﾝ-‐ '"
ﾊ ':,::ｲ -{)´ i
/::::':, -'‐' ,.ｨ^'ｧ-r'
＿＿＿
／ ヽ､_ ＼
／（● ） （● ） ＼
／:::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| ｌ^l^lｎー'´ |
・・・別にぃ ＼ヽ L ／
ゝ ﾉ
／ /
. - 545 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:14:13 ID:3/fWHFzg
-
拗ねたように眉をよせる大ちゃんに、やる夫はそっぽを向いた
すると大ちゃんはやる夫のタキシードに手を伸ばしてネクタイを直してながらこういった
＿＿__,.'´￣｀ヽ／|
, ､ --─＼ ｀ヽ. ', /
, '"/ ＼ 〉 ‐-,ハ |.＞
, '´ ,' ＜.＿,,.イ | !
／ ,! ,ﾊ ─-/ ヽ.| ', 、
,:' ／| / _|_ ∧ | ','､ ヽ.＼
/ / 7￣.! /ｧ'"ｌ￣ヽ| | ! ヽ. ':, ヽ.
| .,' ,'ｧr=､|／ j__ｒソ| / | ,ﾊ. ', ﾊ
私はネクタイのチェックすらできない人の世話を焼きたいな |. ! /ｲ | ,ﾊ xx |／ .| | | |
|、 '､ ,ﾊ. ゝﾟ' '＿＿ / ! ./7 ,! /
ﾚ'＼| ＼ |xx l/￣ ｀ ,' , !／|/ /ﾚ' ﾄ 、
.／人 ､ _.ノ ! ./| ,ﾊ ,' .／ ＿,.ノ ':,
,.' ／ ｀＞ ､., _,. イ|／｀|／、|/| ／ , '"´ ｀ヽ |
/ ／l´ ／ ヽ￣,| ／ /:::::::＼ﾚ'´ ／ .ﾉ !
.ﾚ'´∨ ∨ |.//／ /:::::::／ ｀ヽ ／ -‐''" ,'
/ /、 /::::::/ Y´ ./
/ﾚ{_」.＼ ./::::::/／ | ／
／）|/::/ !-‐'´::::::／ ﾊ＿＿,,,... - ''"´
／／）,'::/ |::::::::::::::{ ､_ ﾉ ｀ヽ
. - 546 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:14:27 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿
／ ＼
／ _ノ '' 'ー ＼
／ （●） （●） ＼ うるさいお、大ちゃん
| /// （__人__）/// |
＼ ｀ ⌒´ ／
, ィ: : : : : : : : : : :｀:"ヽl、 l
,..:': :, r‐ｰ: : : : : : : : : : : : : :.ヽ. ,l＿_
..,.:': : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ- ､: :｀:.､
': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヾ.:', ' ,: : ',
: : : : : : : : : : : : : : : :l: : : : : : : : : : : : ',:', ＼:',
: : : : : : : : : : : ::,!: : :ﾊ: i,: : : : : : : : : : :',:ﾄ---'´:}
: : : : : : : : : : : ,'.l:.:./ ',:.!:.,: : :.:l!: : : : : :.',!: : : :,'' _ - イ
: : : : : : : : : : :,'-':::'- ､ ;:l. ',: : ::!l: : : : : : :l: : :.,' , ', - ￣ 7
: : :.: : : : : ,': ,' .,':/ l:! ',: :::!.!: : : l:.!:.:l: : ,' ／, イ ,'
:.: :.:: : : : :;'ノ ;／ !' ',: :! !: l: ;l:.!l/: :.; ／／ / えへへ、ごめんなさい
:.l: :::: :.!:,!:l -‐＝' 、 ',/ .!:.,':.l:.,': : : ; .／∠. ｛
::.! ::: :.l:.:l:.l xxx －=.､!;':.,'!,': : :::,' .／. ￣ﾚ' , '
i',:! :: :..,:.!｀, , xx ,:'':/.´: : : ,' .／. ′ , '
!.',', :: :..l'l ヽ. r ､ ...:'!,'/: : : : :/ ／∠ ／
' ',: ::l:..! ｀ ヽ､ ｀ ´ ...ィ l;:' i.ｲl: :: : :,'／. ￣l/ ／
-ｰ'.', :!:,!ヽ 、 .l｀ ¨;:´!l:./ ' '´ l;! :: : {. ′ ' ／
::::::::'.,',:.:.! /-┴t､ ',:.!'´t' ^' ,. ',l: :: : l! , '
' ,::::::::'',:.:! , '｀'., l ｀.',:!::::', ∧ '! :: :,'' _ - '
. ∨::::l::!,' ',-ｰ'., ',!:.:.', ∧.!l:/- ''"´
. ∨:l:!:'., l. ', l:.:.:.', '!/､ヽヽ、
〉:i':::.:',_,,,...L.....-'ｰ.':.:.:.:.'., ' / ＼＼
,ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.', 〈 ヽ ＼
. - 547 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:14:42 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿
／）／ノ ' ヽ､＼
／ .ｲ '（●） .（●）＼ そういえば、お前が払えお、３千円
. /,'才.ﾐ)///（__人__）/// ＼
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ | 大ちゃんのせいなんだから
. ＼ ヽ ／
＿＿__,.'´￣｀ヽ／|
, ､ --─＼ ｀ヽ. ', /
, '"/ ＼ 〉 ‐-,ハ |.＞
, '´ ,' ＜.＿,,.イ | !
／ ,! ,ﾊ ─-/ ヽ.| ', 、
,:' ／| / _|_ ∧ | ','､ ヽ.＼
/ / 7￣.! /ｧ'"ｌ￣ヽ| | ! ヽ. ':, ヽ.
| .,' ,'ｧr=､|／ j__ｒソ| / | ,ﾊ. ', ﾊ
|. ! /ｲ | ,ﾊ xx |／ .| | | |
うん？ なんのこと？ |、 '､ ,ﾊ. ゝﾟ' ' / ! ./7 ,! /
ﾚ'＼| ＼ |xx ,' , !／|/ /ﾚ' ﾄ 、
.／人 ⌒ ! ./| ,ﾊ ,' .／ ＿,.ノ ':,
,.' ／ ｀＞ ､., _,. イ|／｀|／、|/| ／ , '"´ ｀ヽ |
/ ／l´ ／ ヽ￣,| ／ /:::::::＼ﾚ'´ ／ .ﾉ !
.ﾚ'´∨ ∨ |.//／ /:::::::／ ｀ヽ ／ -‐''" ,'
/ /、 /::::::/ Y´ ./
/ﾚ{_」.＼ ./::::::/／ | ／
／）|/::/ !-‐'´::::::／ ﾊ＿＿,,,... - ''"´
／／）,'::/ |::::::::::::::{ ､_ ﾉ ｀ヽ
. - 548 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:14:54 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿
／ ＼
／ _ノ '' 'ー ＼ クラスの中で誰がくっつくかみんなで賭けてたんだお
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | そんでやる夫は大ちゃんとやらない夫に賭けてたんだお
＼ ｀ ⌒´ ／
,,.‐ ''"´￣￣ ｀"''|´＼ _／|
,.'＾ｧ'´ ', ｀ｱ⌒ヽ!
/ / , ヽ､_ i ',＞
|.,' , / / / , ヽ.ヽ. i ∠| i |
|i ./ i /_,.ｨ' ハ ､!,,_|__ﾊ ',!.| ',
||. i |/ﾚ'__|/ V __ ﾚ' | .ﾄ､', ヽ.
ﾉ.| | ./ |'"￣｀ '´￣` | , | iヽ. ',
!ﾍ!.|ﾊ,. |"" ' ""| ﾊﾉ .| ', |
ﾄ､ ,' i.ヽ! ｒｰ-‐ 'ヽ u ,.ﾚ' | i ', /.／ /|
ホントにかけてたんだ・・・ | ヽ, / i | .|＞.､, `'ｰ‐‐'´,.イ | ! ﾊ ヽ! ／ |
| ､ノ＼ﾍ ,ハ| /_,.!ﾍ｀二ﾆ´,ﾍ.|_| / / |ノ'´ヽ､_）|
', ｀,ア''´￣7:::| ＼／ |::::Y ￣｀ヽi /
. ヽ､'⌒/ i:::::|／}><{＼|::::::i Y⌒／
,.ゝ〈 ､ |:::::::ヽ､ﾑゝ'":::::::| _, 〉く､
∠_____,.ゝ,r'"｀ヽ!:::::::::::::Yo::::::::::::!ｧ'" `ヽｨ'_____,,ゝ
', ';:::::::::::}:::::::::::::::/ /´
', ',:::::::::i:o:::::::::/ /
. - 549 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:15:08 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼
／（ ●） （ ●）＼ まったく・・・やらない夫にしておけばいいのに・・・
／ ::::::⌒（__人__）⌒::::＼
| ￣ | あいつは絶対大事にしてくれるお？
＼ ／
_「≧=∠/_／.:.:.|､
, r ' ´ ｀ヽ:j::|
/ ′ , / l:. ﾍ ＼ ヾ
/ /:. /: |::. ﾊ. ＼ ﾍ
. ′ l: l: |: |::: }:. ､ , ﾊ
. l: l: l: |: l:::. 从 } l: l
. |: l: l: l:. ,斗‐ ､ 廾ト l:ﾊ:. | 私もそう思うよ
、 ,:. λ∧. l γｨﾊヽ＼.j f小l j l Ⅵ､
､＼ ∨ 代 V ﾍ!代:_リ , ゞ,,,ﾚ' | ﾘヽ＼
r ヽ.＼ ∨l ｀ﾄ､∧j ｀''' ,ハ.ﾄ ､ ヽ＼
.( ⌒ヽ.＼ ヽ ﾍ: ﾄ､ヽ ､. ｀_´ イ､ﾍ lj xゝ ､ ヽ` ﾏ
､ ） ヽ.ヽ ヽ ﾍ ＼ ､_ ト ､ ＼ ,ヽ_/.:r ´: : Yｰ_＿j
ヽヽ ,.ヘヽ ､｀ ｀l-､VУ: : l: :| /⌒ ｀＞､
､ _ ヾ:､ _.ノ｀ヽ ` ＼. |__〉.〉＼: :l: :|' : : : : :／ ､ヽ
. - 550 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:15:24 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼
／（ ●）（ ●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ だったら・・・
| （ （ |
＼ `ー' ／
, ィ: : : : : : : : : : :｀:"ヽl、 l
,..:': :, r‐ｰ: : : : : : : : : : : : : :.ヽ. ,l＿_
..,.:': : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ- ､: :｀:.､
': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヾ.:', ' ,: : ',
: : : : : : : : : : : : : : : :l: : : : : : : : : : : : ',:', ＼:',
: : : : : : : : : : : ::,!: : :ﾊ: i,: : : : : : : : : : :',:ﾄ---'´:}
: : : : : : : : : : : ,'.l:.:./ ',:.!:.,: : :.:l!: : : : : :.',!: : : :,'' _ - イ
: : : : : : : : : : :,'-':::'- ､ ;:l. ',: : ::!l: : : : : : :l: : :.,' , ', - ￣ 7
: : :.: : : : : ,': ,' .,':/ l:! ',: :::!.!: : : l:.!:.:l: : ,' ／, イ ,'
:.: :.:: : : : :;'ノ ;／ !' ',: :! !: l: ;l:.!l/: :.; ／／ /
:.l: :::: :.!:,!:l -‐＝' 、 ',/ .!:.,':.l:.,': : : ; .／∠. ｛
::.! ::: :.l:.:l:.l xxx －=.､!;':.,'!,': : :::,' .／. ￣ﾚ' , '
i',:! :: :..,:.!｀, , xx ,:'':/.´: : : ,' .／. ′ , '
!.',', :: :..l'l ヽ. r ､ ...:'!,'/: : : : :/ ／∠ ／ でも、大事にし過ぎて冷たく出来ちゃう人の方が
' ',: ::l:..! ｀ ヽ､ ｀ ´ ...ィ l;:' i.ｲl: :: : :,'／. ￣l/ ／ 私は気になるの
-ｰ'.', :!:,!ヽ 、 .l｀ ¨;:´!l:./ ' '´ l;! :: : {. ′ ' ／
::::::::'.,',:.:.! /-┴t､ ',:.!'´t' ^' ,. ',l: :: : l! , '
' ,::::::::'',:.:! , '｀'., l ｀.',:!::::', ∧ '! :: :,'' _ - '
. ∨::::l::!,' ',-ｰ'., ',!:.:.', ∧.!l:/- ''"´
. ∨:l:!:'., l. ', l:.:.:.', '!/､ヽヽ、
〉:i':::.:',_,,,...L.....-'ｰ.':.:.:.:.'., ' / ＼＼
,ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.', 〈 ヽ
. - 551 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:15:39 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿
／ ＼
／ _ノ '' 'ー ＼
／ （●） （●） ＼ ・・・まっ、まぁ、なんだお、そんなわけで払うお３千円・・・
| /// （__人__）/// |
＼ ｀ ⌒´ ／
ﾄ､ ／|
i ':, ／ i
| ,i Y , /
_,,.. --─-' .!,_ | / ／- ､
,. :'"´ `''＜７ ':,
, '´ ／´ ､ ´｀ヾ. ,i,.. -‐ｧ
/ ,:' ,:' / i ! Y-___／
,' / / !,./! /! ,' ', i
i .,:' / !,.-''"､, ! / !メ､/!ﾊ i |＞
i ∠_ ,' ｲ ﾄ､ 'i`ﾚ' ,;'"r ､!/i / i
, ', ヽ､iﾊ !ﾊ '､_ﾉ i, ﾘ !i ﾚ' i |
/i .! /'! ﾚﾍ ｰ `''_ノ ! ﾊ. ! !
/ |i. | ,' i ',/// ,ー‐ｧ // ,!/| ! | だ～めっ！ 半分ならいいよっ！
,' |.! ! i ', ﾄ.､., ､_ノ ,. ｲ ', ! |/!
i ',', ,' ﾊ ヽ. ! i_｀i` ーrｧ'"´i ! | ,ﾊ |' i
| ':', .i ,/i ', /V＞く´＼_ i｀7'､ !/ヽ,i / ', !. !
', ＼,ﾚ' |ﾍﾚ'ｧ'´ ｀ヽ;::＼_/ﾑﾝ:::i ヽ. ,:ﾚ'| /i/ ,'
ヽ. ､,__)'｀ヽ. / ';::::::/ iハ::',. Y/ ﾚ' /
｀' ､., ｀k' ､ , ,Y/ _」 i::::i i' ／
`'' ー '^'ﾍ-'^ｰ-r'::::7´ _｀ii´｀ヽﾝ-‐ '"
ﾊ ':,::ｲ -{)´ i
/::::':, -'‐' ,.ｨ^'ｧ-r'
. - 552 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:17:04 ID:3/fWHFzg
-
今日の大ちゃんはやけに自信に溢れている
昨今見たことのないほどの穏やかで、それでいて確固たる意志
きっとそれは色々な感情や想いに裏打ちされたものなんだろうと思う
＿＿＿
／）／ノ ' ヽ､＼
／ .ｲ '（●） .（●）＼
. /,'才.ﾐ)///（__人__）/// ＼ どうして1500円なんだお？
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ |
. ＼ ヽ ／
. - 553 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:17:19 ID:3/fWHFzg
-
, ィ: : : : : : : : : : :｀:"ヽl、 l
,..:': :, r‐ｰ: : : : : : : : : : : : : :.ヽ. ,l＿_
..,.:': : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ- ､: :｀:.､
': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヾ.:', ' ,: : ',
: : : : : : : : : : : : : : : :l: : : : : : : : : : : : ',:', ＼:',
: : : : : : : : : : : ::,!: : :ﾊ: i,: : : : : : : : : : :',:ﾄ---'´:}
: : : : : : : : : : : ,'.l:.:./ ',:.!:.,: : :.:l!: : : : : :.',!: : : :,'' _ - イ
: : : : : : : : : : :,'-':::'- ､ ;:l. ',: : ::!l: : : : : : :l: : :.,' , ', - ￣ 7
: : :.: : : : : ,': ,' .,':/ l:! ',: :::!.!: : : l:.!:.:l: : ,' ／, イ ,'
:.: :.:: : : : :;'ノ ;／ !' ',: :! !: l: ;l:.!l/: :.; ／／ /
:.l: :::: :.!:,!:l -‐＝' 、 ',/ .!:.,':.l:.,': : : ; .／∠. ｛
::.! ::: :.l:.:l:.l xxx －=.､!;':.,'!,': : :::,' .／. ￣ﾚ' , ' 半分はやる夫君のせいだもの
i',:! :: :..,:.!｀, , xx ,:'':/.´: : : ,' .／. ′ , '
!.',', :: :..l'l ヽ. r ､ ...:'!,'/: : : : :/ ／∠ ／
' ',: ::l:..! ｀ ヽ､ ｀ ´ ...ィ l;:' i.ｲl: :: : :,'／. ￣l/ ／
-ｰ'.', :!:,!ヽ 、 .l｀ ¨;:´!l:./ ' '´ l;! :: : {. ′ ' ／
::::::::'.,',:.:.! /-┴t､ ',:.!'´t' ^' ,. ',l: :: : l! , '
' ,::::::::'',:.:! , '｀'., l ｀.',:!::::', ∧ '! :: :,'' _ - '
. ∨::::l::!,' ',-ｰ'., ',!:.:.', ∧.!l:/- ''"´
. ∨:l:!:'., l. ', l:.:.:.', '!/､ヽヽ、
〉:i':::.:',_,,,...L.....-'ｰ.':.:.:.:.'., ' / ＼＼
,ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.', 〈 ヽ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／⌒ ⌒ ＼
／（ ・ ） （ ・ ） ＼
・・・ | （__ |
＼ _ｌ ／
／ ｰ ＼
. - 554 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:17:34 ID:3/fWHFzg
-
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼
| ／ .ｲ '（ー） （ー） u| お釣りはでるかお？
. /,'才.ﾐ). （__人__） ／
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
／＼ ヽ ヽ
＿＿__,.'´￣｀ヽ／|
, ､ --─＼ ｀ヽ. ', /
, '"/ ＼ 〉 ‐-,ハ |.＞
, '´ ,' ＜.＿,,.イ | !
／ ,! ,ﾊ ─-/ ヽ.| ', 、
,:' ／| / _|_ ∧ | ','､ ヽ.＼
/ / 7￣.! /ｧ'"ｌ￣ヽ| | ! ヽ. ':, ヽ.
| .,' ,'ｧr=､|／ j__ｒソ| / | ,ﾊ. ', ﾊ
|. ! /ｲ | ,ﾊ xx |／ .| | | |
あははっ！ |、 '､ ,ﾊ. ゝﾟ' '＿＿ / ! ./7 ,! /
ﾚ'＼| ＼ |xx l/￣ ｀ ,' , !／|/ /ﾚ' ﾄ 、
.／人 ､ _.ノ ! ./| ,ﾊ ,' .／ ＿,.ノ ':,
,.' ／ ｀＞ ､., _,. イ|／｀|／、|/| ／ , '"´ ｀ヽ |
/ ／l´ ／ ヽ￣,| ／ /:::::::＼ﾚ'´ ／ .ﾉ !
.ﾚ'´∨ ∨ |.//／ /:::::::／ ｀ヽ ／ -‐''" ,'
/ /、 /::::::/ Y´ ./
/ﾚ{_」.＼ ./::::::/／ | ／
／）|/::/ !-‐'´::::::／ ﾊ＿＿,,,... - ''"´
／／）,'::/ |::::::::::::::{ ､_ ﾉ ｀ヽ
やる夫は大ちゃんに反論できなかった
財布を覗きながらため息をつく
そんなやる夫を見て大ちゃんはうっすら汚れたドレスをひらひらさせながら笑う
. - 555 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:17:45 ID:3/fWHFzg
-
＿
,fて ｀＞へ、
＿＿ ＼' i /⌒ '<
,.-一 '´ ｀ Y 、 i｀ヽ
／ ヽ、{!1 i ! _
//7 i 、ヽ ､ ﾔ, l i l /! _,. '7
,.ｨ/ / / l, l、 i、 _＿Ⅵ､ l '､! l l //| ,. - _,. '´ '7/
／//!/l ﾊ 」L、 !´、 i l V ,ト､ l |// .| ／,ィ´ //
l Ⅳ ﾚ 1 N l ＼」,ィf卞Ⅳj Ⅳj ! | l ,/./ / //
! 7 | f下ﾊ ＼ﾏtり ! N ｀マr/ < //
ねぇ、やる夫君 ／i ,Ⅳ ' tり xxx| ! | !ﾊ X_,jﾉ //
/ｨ人l＼xxx '_ __, / N i Ⅳl , ﾊ ! //
/ ! Ｎ! ｨ ＞ _ .. 7ｲ1j ﾊ ﾉ1 ! ﾍ ! l! ／/
|１ l/八1 j,.z/ / 7」从j1∧!リ , ! | ／／
| ___}ﾘィ,r ' ￣ ﾄ、 ﾊ人j i !j, ´／
__!_ -f下、 _,. -‐1 - ､ l |!_／
7 _} ｨ 7´1ﾊ ／::::,．-─へ j ﾚ'´ﾊ !
i ７::／ ﾊi!::::::::／ , ￣ /f／ ' l|
lて:::7 1__,.jﾊ::::/ ' ﾍ |
|:::::::⌒ヽ__ r'::/ 〉
!::::::::::::::::::::::::::ヽ _,〈
j::::::::::::::::::::::::::::::::＼/ _」
＿_＿__ ━┓
／ ― ＼ ┏┛
／ノ ( ●) ＼ ・
. ｜ ( ●) ⌒） | うん？
. ｜ （__ノ￣ /
. ｜ /
＼＿ _ノ＼
/´ |
. | / |
. - 556 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:17:55 ID:3/fWHFzg
-
, ィ: : : : : : : : : : :｀:"ヽl、 l
,..:': :, r‐ｰ: : : : : : : : : : : : : :.ヽ. ,l＿_
..,.:': : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ- ､: :｀:.､
': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヾ.:', ' ,: : ',
: : : : : : : : : : : : : : : :l: : : : : : : : : : : : ',:', ＼:',
: : : : : : : : : : : ::,!: : :ﾊ: i,: : : : : : : : : : :',:ﾄ---'´:}
: : : : : : : : : : : ,'.l:.:./ ',:.!:.,: : :.:l!: : : : : :.',!: : : :,'' _ - イ
: : : : : : : : : : :,'-':::'- ､ ;:l. ',: : ::!l: : : : : : :l: : :.,' , ', - ￣ 7
: : :.: : : : : ,': ,' .,':/ l:! ',: :::!.!: : : l:.!:.:l: : ,' ／, イ ,'
:.: :.:: : : : :;'ノ ;／ !' ',: :! !: l: ;l:.!l/: :.; ／／ /
:.l: :::: :.!:,!:l -‐＝' 、 ',/ .!:.,':.l:.,': : : ; .／∠. ｛ さっきは嫌いっていったけど・・・
::.! ::: :.l:.:l:.l xxx －=.､!;':.,'!,': : :::,' .／. ￣ﾚ' , '
i',:! :: :..,:.!｀, , xx ,:'':/.´: : : ,' .／. ′ , ' 本当はそうでもないんだよ！
!.',', :: :..l'l ヽ. r ､ ...:'!,'/: : : : :/ ／∠ ／
' ',: ::l:..! ｀ ヽ､ ｀ ´ ...ィ l;:' i.ｲl: :: : :,'／. ￣l/ ／
-ｰ'.', :!:,!ヽ 、 .l｀ ¨;:´!l:./ ' '´ l;! :: : {. ′ ' ／
::::::::'.,',:.:.! /-┴t､ ',:.!'´t' ^' ,. ',l: :: : l! , '
' ,::::::::'',:.:! , '｀'., l ｀.',:!::::', ∧ '! :: :,'' _ - '
. ∨::::l::!,' ',-ｰ'., ',!:.:.', ∧.!l:/- ''"´
. ∨:l:!:'., l. ', l:.:.:.', '!/､ヽヽ、
〉:i':::.:',_,,,...L.....-'ｰ.':.:.:.:.'., ' / ＼＼
,ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.', 〈 ヽ ＼
そういって彼女は抱きついてきた
. - 557 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:18:07 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿
／ ＼
／ _ノ '' 'ー ＼
／ （●） （●） ＼ ああっ、もう財布の中がよく見えんお
| /// （__人__）/// |
＼ ｀ ⌒´ ／
ﾄ､ ／|
i ':, ／ i
| ,i Y , /
_,,.. --─-' .!,_ | / ／- ､
,. :'"´ `''＜７ ':,
, '´ ／´ ､ ´｀ヾ. ,i,.. -‐ｧ
/ ,:' ,:' / i ! Y-___／
,' / / !,./! /! ,' ', i
i .,:' / !,.-''"､, ! / !メ､/!ﾊ i |＞
i ∠_ ,' ｲ ﾄ､ 'i`ﾚ' ,;'"r ､!/i / i
, ', ヽ､iﾊ !ﾊ '､_ﾉ i, ﾘ !i ﾚ' i |
/i .! /'! ﾚﾍ ｰ `''_ノ ! ﾊ. ! !
/ |i. | ,' i ',/// ,ー‐ｧ // ,!/| ! | ねぇやる夫君、子供出来るかな？ 私たち
,' |.! ! i ', ﾄ.､., ､_ノ ,. ｲ ', ! |/!
i ',', ,' ﾊ ヽ. ! i_｀i` ーrｧ'"´i ! | ,ﾊ |' i
| ':', .i ,/i ', /V＞く´＼_ i｀7'､ !/ヽ,i / ', !. !
', ＼,ﾚ' |ﾍﾚ'ｧ'´ ｀ヽ;::＼_/ﾑﾝ:::i ヽ. ,:ﾚ'| /i/ ,'
ヽ. ､,__)'｀ヽ. / ';::::::/ iハ::',. Y/ ﾚ' /
｀' ､., ｀k' ､ , ,Y/ _」 i::::i i' ／
`'' ー '^'ﾍ-'^ｰ-r'::::7´ _｀ii´｀ヽﾝ-‐ '"
ﾊ ':,::ｲ -{)´ i
/::::':, -'‐' ,.ｨ^'ｧ-r'
. - 558 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:18:21 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ | ・・・いきなり何いいだすんだお
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／
( ＼ ／ ＿ノ | | ていうかその年で母親になるのかお？
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿__,.'´￣｀ヽ／|
, ､ --─＼ ｀ヽ. ', /
, '"/ ＼ 〉 ‐-,ハ |.＞
, '´ ,' ＜.＿,,.イ | !
／ ,! ,ﾊ ─-/ ヽ.| ', 、
,:' ／| / _|_ ∧ | ','､ ヽ.＼
/ / 7￣.! /ｧ'"ｌ￣ヽ| | ! ヽ. ':, ヽ.
| .,' ,'ｧr=､|／ j__ｒソ| / | ,ﾊ. ', ﾊ
|. ! /ｲ | ,ﾊ xx |／ .| | | |
|、 '､ ,ﾊ. ゝﾟ' '＿＿ / ! ./7 ,! /
うん！ だからやる夫君は父親だね ﾚ'＼| ＼ |xx l/￣ ｀ ,' , !／|/ /ﾚ' ﾄ 、
.／人 ､ _.ノ ! ./| ,ﾊ ,' .／ ＿,.ノ ':,
,.' ／ ｀＞ ､., _,. イ|／｀|／、|/| ／ , '"´ ｀ヽ |
/ ／l´ ／ ヽ￣,| ／ /:::::::＼ﾚ'´ ／ .ﾉ !
.ﾚ'´∨ ∨ |.//／ /:::::::／ ｀ヽ ／ -‐''" ,'
/ /、 /::::::/ Y´ ./
/ﾚ{_」.＼ ./::::::/／ | ／
／）|/::/ !-‐'´::::::／ ﾊ＿＿,,,... - ''"´
／／）,'::/ |::::::::::::::{ ､_ ﾉ ｀ヽ
. - 559 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:18:38 ID:3/fWHFzg
-
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼ うるせぇお、ばーか！
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
／i
_,,.. -─- ､., / | ／i
ﾄ､ ,. '"´ `'| !/'⌒ヽ./
____ | ,ゝ' ｀ヽ!/i ',.
ヽ. ｀`ｱ / , i . ', Y| i
｀Y .,'./ /i , !-/‐-,ﾊ i| |
i !,' -‐'ｧﾄ./| /ﾚ'!_」_/ ,i |. |.
i ! !/__|/ ﾚ' '´ ｀ | | |
ふふふ・・・ . ', /ﾍ.7'´ ｀ , ".! | i ! | ／i
. V ,! !" , ,| !| | ,' ! | ／ .!
|/i ﾊ､ ` ´ ,ｲ ,ﾊ| ,ﾊ/ ﾊ/ ／ ,'
､., / /|/ i｀＞ ､.,,__,. イ _i / |/Vi / i '" /
. ｀ヽ,' ﾚﾍ. |_!＞rｧi__,,.インﾚ'´￣｀ヽ.!/ヽﾄ､.,_ﾉ /
､,ノﾚ'ヽ,アヽ!､:７/ム ／ /::i Y ／
ヽ､ / i::〈/ヽ､,〉､,/:::/ i_,,. -‐''"
`' ｰi _,!ﾚ'‐‐ﾍ|':::::::r!__,!ｰ- ､.,_/ﾄ､
／`Ｙ`'"´|:::::::i:o:::::::::::::'7 /ﾝ' ＼
. ,.' ! .!::::::l:o::::::::::::/ /ヽ､ ヽ.
/__,,.. ''"| ﾄ!;:ﾍ:::::::::::/ /､ `''ｰ----`'
. - 560 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:18:56 ID:3/fWHFzg
-
, ィ: : : : : : : : : : :｀:"ヽl、 l
,..:': :, r‐ｰ: : : : : : : : : : : : : :.ヽ. ,l＿_
..,.:': : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ- ､: :｀:.､
': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヾ.:', ' ,: : ',
: : : : : : : : : : : : : : : :l: : : : : : : : : : : : ',:', ＼:',
: : : : : : : : : : : ::,!: : :ﾊ: i,: : : : : : : : : : :',:ﾄ---'´:}
: : : : : : : : : : : ,'.l:.:./ ',:.!:.,: : :.:l!: : : : : :.',!: : : :,'' _ - イ
: : : : : : : : : : :,'-':::'- ､ ;:l. ',: : ::!l: : : : : : :l: : :.,' , ', - ￣ 7
: : :.: : : : : ,': ,' .,':/ l:! ',: :::!.!: : : l:.!:.:l: : ,' ／, イ ,'
:.: :.:: : : : :;'ノ ;／ !' ',: :! !: l: ;l:.!l/: :.; ／／ /
:.l: :::: :.!:,!:l -‐＝' 、 ',/ .!:.,':.l:.,': : : ; .／∠. ｛ 愛の始まりだね！
::.! ::: :.l:.:l:.l xxx －=.､!;':.,'!,': : :::,' .／. ￣ﾚ' , '
i',:! :: :..,:.!｀, , xx ,:'':/.´: : : ,' .／. ′ , '
!.',', :: :..l'l ヽ. r ､ ...:'!,'/: : : : :/ ／∠ ／
' ',: ::l:..! ｀ ヽ､ ｀ ´ ...ィ l;:' i.ｲl: :: : :,'／. ￣l/ ／
-ｰ'.', :!:,!ヽ 、 .l｀ ¨;:´!l:./ ' '´ l;! :: : {. ′ ' ／
::::::::'.,',:.:.! /-┴t､ ',:.!'´t' ^' ,. ',l: :: : l! , '
' ,::::::::'',:.:! , '｀'., l ｀.',:!::::', ∧ '! :: :,'' _ - '
. ∨::::l::!,' ',-ｰ'., ',!:.:.', ∧.!l:/- ''"´
. ∨:l:!:'., l. ', l:.:.:.', '!/､ヽヽ、
〉:i':::.:',_,,,...L.....-'ｰ.':.:.:.:.'., ' / ＼＼
,ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.', 〈 ヽ ＼
それはいつかのやる夫のセリフ・・・
やる夫が彼女とやらない夫に向かっていったあのセリフ
古い映画の、意地っ張りの男女の恋物語・・・
. - 561 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:19:07 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿＿
,. -'"´::::::::::::::::::::::｀¨ー ､
／:::::::::::::::::::::::::::::__,,,::::::::::::::::::ヽ、
,.'"ｰ､:::::::::::::::i:::::::ｒ":::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
/:::::::::::::::ﾞヽ:i:::::::ｰ"'_,-ｰ‐‐-´:::::::::: ヽ、
/:::::::,ﾆ=-ｰ:::::::::::::::::::::=-ー￢:::::::::::::::::::::.. ヽ
知るか！ やる夫に聞くなお！ ./::::::::::=-‐￢'::::::::::::::::::: 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::. ヽ
/:::::::::.:::l::l::l:i" i,, ＿__ ） i
/ ::::::i::i:'､__ノF￣ｰ┤ l
,'. | | }
i | _| /
', L'ﾆ￣‐┘ ／
ヽ、 ／
ヽ､_ ／
｀¨i ヽ
/ ヽ
/ ヽ
あの映画の主人公も最後はこう言う風に叫んでいたと思う
. - 562 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:19:54 ID:3/fWHFzg
-
＿＿__,.'´￣｀ヽ／|
, ､ --─＼ ｀ヽ. ', /
, '"/ ＼ 〉 ‐-,ハ |.＞
, '´ ,' ＜.＿,,.イ | !
／ ,! ,ﾊ ─-/ ヽ.| ', 、
,:' ／| / _|_ ∧ | ','､ ヽ.＼
/ / 7￣.! /ｧ'"ｌ￣ヽ| | ! ヽ. ':, ヽ.
| .,' ,'ｧr=､|／ j__ｒソ| / | ,ﾊ. ', ﾊ
|. ! /ｲ | ,ﾊ xx |／ .| | | |
|、 '､ ,ﾊ. ゝﾟ' '＿＿ / ! ./7 ,! /
い～やっ！ ﾚ'＼| ＼ |xx l/￣ ｀ ,' , !／|/ /ﾚ' ﾄ 、
.／人 ､ _.ノ ! ./| ,ﾊ ,' .／ ＿,.ノ ':,
,.' ／ ｀＞ ､., _,. イ|／｀|／、|/| ／ , '"´ ｀ヽ |
/ ／l´ ／ ヽ￣,| ／ /:::::::＼ﾚ'´ ／ .ﾉ !
.ﾚ'´∨ ∨ |.//／ /:::::::／ ｀ヽ ／ -‐''" ,'
/ /、 /::::::/ Y´ ./
/ﾚ{_」.＼ ./::::::/／ | ／
／）|/::/ !-‐'´::::::／ ﾊ＿＿,,,... - ''"´
／／）,'::/ |::::::::::::::{ ､_ ﾉ ｀ヽ
首に絡む腕、吐息、伝わる温もり
そして・・・揺れる髪
・・・髪
視線を移すとそこには揺れるお下げがあった
それは今のやる夫達のように、とてもとても不格好だった
笑ってしまいそうなくらい、きっと急いで結んだのだろう
しかし確かにそれはそこにあった
今二人でここにいるやる夫達のように
. - 563 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:20:11 ID:3/fWHFzg
- 弋ゝ=､
＼::..＼ , - ｧ
i: : :..＼ _,,.--─- .._ ／ /
|: : : .. ＼ , '´ ｀ﾍ/∠-‐'‐-ｧ , -‐'フ
i: : : : .. ,｀ ､ ゞ:::. __ イ＼ ／／7´
|: : : : ,' , i ､ヽ ヽ ﾍ´ i ／／´ ./
l: : :∨ / . i ｌ ::,λ::i :､:i ',:. | ／／´ ,'
|: : i:::. | j,A- :ii .:::廾ト廾ﾄj .:'::. l ,／／´ /
ｷ: :|::i ::i !仆|,..ゝﾙ ::;.ﾚ-ﾚ､∨i .:从 ',／ , ' /
i , 圦从ﾊvィﾃﾊ ∨ イﾃミxﾉ .::ﾊ ',::..､ ヽ i ､ /
∨ ヽ从 ﾊ ゞ- ' ゞ-‐'/ .::ハ∠ヽ.::. ヽゝ､_,/ /
∨::.// ヽ:ヽ"" .'_ . "゛/::., ' '､／ ヽ､､_ ｀ヽ /
ヽ ﾚ{ { .i＼ ` ; - ‐ '/ , ' ∧ i ｀ヽ｀; ,'
ﾍ ､{ ﾊ i/ヽi レﾍ_,／|/ ＼ﾘ ソ ｿノ 好きっ！！
ヘ ._∨ ∧_ ,..‐ｧ }ゝ ⌒)) , .. '
/ ,'´,γi´ ﾒ , '＝==＝＝‐" ´
/ ∨/ i／ , 'ヽﾏヽｭ_,‐-､-‐‐､
_r'｀^ヽ/:.ヽ-'´ , ' ﾄ｀＼￣￣｀‐-;'´ﾉ､
／ / .::ヾ:::τ , ' 八 ! l ::,'.: : : : : : : :＼つ-､
, 厂二＝r‐ｲ´ ﾐ/´｀^ァ ノ ﾊ ﾉ レ'; : : : : : i ´￣)ヽ,
〃 ﾔｲ:::...｝ｲァﾉΥ ／ ‐- '´y'´::::: ! : : : : '; Σ-‐っ
/ムー'､_ ﾁ ﾄ＼}／‐-､_＿∠ ﾉ: : : .:::::::／ ｀i
,ｰ‐川 ´｀,::.. 大'ヽ i K.Y::::.. ､_＿ ＿／:: i::: ｀￣｀）
/ _ 从妖｝ ﾙ / ﾉ ﾄソ :.＼ ｀‐‐─'´:::: i:::: :::＜､￣｀,'
レ‐{:::::..｀‐-‐'ﾍ｀￢ｵ彡´＼ :.ヽ::. i::: ＿ノ i
／ (´.:; ｀ゝ､精／ ,､;ヽ´ :..＼::. : i::: :::::::） i
/ 厂:::i "｀"ﾚ~｀ /::::i:::.. ＼ :: /:: Σ´ /
i .゛｀ｺi ノ . : :/: : :.l : :.. ヽ ＼ .:: -‐｀ /
ｌ .::::(´:: イ .: : :/ .:: .::', : : :.. ', ` ..:::: ｀フ:::/
∨ ｀ｴ .. . . .. : : : :/ :: .::', : : :.. ＼::. .::: ､´＼::::/
/ L入 .:: : : : : : : :/ :: .:::', : : : : :.. ＼: : : : : : : :: ∠_,-' ヽ
{ / .: : : : : :/ : ', : : : : : :.. : : : : . ＿) /´
＼ ゝ-/ ,.: : :〃Wしﾍ_,ﾍ_M､_i＼ ゝﾞ ／
＼ ゝ‐'１_//',:::::::', ｀┐ ヽ‐--､_,' ／
｀‐-､.: : : : :./ ',::. ', ｀､∧j＼__i｀⌒｀､_i ／
｀￣｀' ',::彡', ＼＿＿＿_ , - ' "´
',::.. ', ∨:::..ﾘ
乂ノ j ヽ彡'
ヽ- '
なんだかとても気持ちが良かった
昨日までの暗澹たる気分が嘘のようだ
. - 564 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:20:29 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ 言ってる場合かお！！
| |r┬-/ ' |
＼ `ー'´ ／
大ちゃんとならなんだってできる
今ならどんな夢だって叶えられる
きっとそれは気分だけなのだろうけど、そんなことが重要なのではない
. - 565 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:20:41 ID:3/fWHFzg
-
, ィ: : : : : : : : : : :｀:"ヽl、 l
,..:': :, r‐ｰ: : : : : : : : : : : : : :.ヽ. ,l＿_
..,.:': : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ- ､: :｀:.､
': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヾ.:', ' ,: : ',
: : : : : : : : : : : : : : : :l: : : : : : : : : : : : ',:', ＼:',
: : : : : : : : : : : ::,!: : :ﾊ: i,: : : : : : : : : : :',:ﾄ---'´:}
: : : : : : : : : : : ,'.l:.:./ ',:.!:.,: : :.:l!: : : : : :.',!: : : :,'' _ - イ
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:.l: :::: :.!:,!:l -‐＝' 、 ',/ .!:.,':.l:.,': : : ; .／∠. ｛ うん！ 言ってる場合だよ！！
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i',:! :: :..,:.!｀, , xx ,:'':/.´: : : ,' .／. ′ , '
!.',', :: :..l'l ヽ. r ､ ...:'!,'/: : : : :/ ／∠ ／
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在りたいように在る・・・
それはきっとこういうことなのだろう
. - 566 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:21:07 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ＞） （＜）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ ばーかっ！！
| /| | | | | |
＼ (、`ー―'´, ／
￣￣￣
叫ぶ
言葉にはもう何の意味もなかった
ただ内から溢れる声で、取り戻し、そして始まった、日々を確かめているだけなのだから
そんなやる夫の叫びは静寂の朝を突き抜けて朝日の中に吸い込まれていくのだった
. - 567 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:21:41 ID:3/fWHFzg
-
弋ゝ=､
＼::..＼ , - ｧ
i: : :..＼ _,,.--─- .._ ／ /
|: : : .. ＼ , '´ ｀ﾍ/∠-‐'‐-ｧ , -‐'フ
i: : : : .. ,｀ ､ ゞ:::. __ イ＼ ／／7´
|: : : : ,' , i ､ヽ ヽ ﾍ´ i ／／´ ./
l: : :∨ / . i ｌ ::,λ::i :､:i ',:. | ／／´ ,'
|: : i:::. | j,A- :ii .:::廾ト廾ﾄj .:'::. l ,／／´ /
ｷ: :|::i ::i !仆|,..ゝﾙ ::;.ﾚ-ﾚ､∨i .:从 ',／ , ' /
i , 圦从ﾊvィﾃﾊ ∨ イﾃミxﾉ .::ﾊ ',::..､ ヽ i ､ /
∨ ヽ从 ﾊ ゞ- ' ゞ-‐'/ .::ハ∠ヽ.::. ヽゝ､_,/ /
∨::.// ヽ:ヽ"" .'_ . "゛/::., ' '､／ ヽ､､_ ｀ヽ /
ヽ ﾚ{ { .i＼ ` ; - ‐ '/ , ' ∧ i ｀ヽ｀; ,'
ﾍ ､{ ﾊ i/ヽi レﾍ_,／|/ ＼ﾘ ソ ｿノ
ヘ ._∨ ∧_ ,..‐ｧ }ゝ ⌒)) , .. '
/ ,'´,γi´ ﾒ , '＝==＝＝‐" ´ やる夫君・・・世界で一番大好きだよ！！
/ ∨/ i／ , 'ヽﾏヽｭ_,‐-､-‐‐､
_r'｀^ヽ/:.ヽ-'´ , ' ﾄ｀＼￣￣｀‐-;'´ﾉ､
／ / .::ヾ:::τ , ' 八 ! l ::,'.: : : : : : : :＼つ-､
, 厂二＝r‐ｲ´ ﾐ/´｀^ァ ノ ﾊ ﾉ レ'; : : : : : i ´￣)ヽ,
〃 ﾔｲ:::...｝ｲァﾉΥ ／ ‐- '´y'´::::: ! : : : : '; Σ-‐っ
/ムー'､_ ﾁ ﾄ＼}／‐-､_＿∠ ﾉ: : : .:::::::／ ｀i
,ｰ‐川 ´｀,::.. 大'ヽ i K.Y::::.. ､_＿ ＿／:: i::: ｀￣｀）
/ _ 从妖｝ ﾙ / ﾉ ﾄソ :.＼ ｀‐‐─'´:::: i:::: :::＜､￣｀,'
レ‐{:::::..｀‐-‐'ﾍ｀￢ｵ彡´＼ :.ヽ::. i::: ＿ノ i
／ (´.:; ｀ゝ､精／ ,､;ヽ´ :..＼::. : i::: :::::::） i
/ 厂:::i "｀"ﾚ~｀ /::::i:::.. ＼ :: /:: Σ´ /
i .゛｀ｺi ノ . : :/: : :.l : :.. ヽ ＼ .:: -‐｀ /
ｌ .::::(´:: イ .: : :/ .:: .::', : : :.. ', ` ..:::: ｀フ:::/
∨ ｀ｴ .. . . .. : : : :/ :: .::', : : :.. ＼::. .::: ､´＼::::/
/ L入 .:: : : : : : : :/ :: .:::', : : : : :.. ＼: : : : : : : :: ∠_,-' ヽ
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＼ ゝ-/ ,.: : :〃Wしﾍ_,ﾍ_M､_i＼ ゝﾞ ／
＼ ゝ‐'１_//',:::::::', ｀┐ ヽ‐--､_,' ／
｀‐-､.: : : : :./ ',::. ', ｀､∧j＼__i｀⌒｀､_i ／
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乂ノ j ヽ彡'
ヽ- '
～～想うがままに生きるのは難しいようです～～
～大妖精ルート fin～
. - 568 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/08/24(火) 21:22:41 ID:ltAVo0w6
- 乙！圧倒的乙！！
大ちゃんがかわいすぎて抱きつきたい - 570 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/08/24(火) 21:31:18 ID:LeqVH8KA
- 乙！
大ちゃんが可愛いすぎる
でも目から出る汗のせいで画面が見づらくて仕方ないぜ… - 571 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/08/24(火) 21:32:02 ID:5rnn/UQY
- 個々のやる夫にはとてももげろなんて言えない・・・でも羨ましい・・・
- 572 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/08/24(火) 21:32:18 ID:CkiWgGjY
- 乙です。
良いと思う、こういう終わり方。きっとハッピーエンドだ。 - 574 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/08/24(火) 21:36:47 ID:3zng2IMg
- 乙です
でもこの後を想像すると泣けてくるな… - 585 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/08/24(火) 21:41:27 ID:yG2jGHAE
- 乙は取っておいてよかったぜ、終了宣言ないから怪しいとは思ったがｗ
- 586 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:41:31 ID:3/fWHFzg
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>>568-572
どうもご覧いただきありがとうございました
このエンドはもっとも健速さんらしいエンドともいえますね
私もこれはハッピーエンドだと思います
>>三つ編み
そうです・・・お下げですorz
原作キャラは三つ編みなんですよね・・・あとで訂正させていただきます
それともともと大ちゃんを起用しようと思った理由が
ドレス姿のAAがあったからなのですが
このドレス（ウエディング）AAも田舎カブ様スレで作られたもののようです
なんかもうホント足向けて寝れません、ありがとうございました
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