東方やる夫スレ纏め＆胡蝶のやる夫
思うがままに生きるのは難しいようです
羽入ルート「合唱」
- 592 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:58:42 ID:3/fWHFzg
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＿＿＿_
／ ＼
／ ― ‐
／ （ ●） ） いや・・・これ以上やる夫がしてやれることなんてないお
| （__ﾉ､_）
＼ ｀_⌒
／ ＼
結局再び布団へと潜り込む
羽入の見せたい部分は受け入れたのだ
だから彼女が見せたがらない部分までは踏み込んではいけない
そんな権利、やる夫にはない
. - 593 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:59:01 ID:3/fWHFzg
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|{ r'／＿ ＿＿＿
ヾ､｛ ' ´ ｀ヽ ,--- ､｀ ヽ、
_,-ー‐ ､ヽ' ＼ ｀ヽ ｀ヽ、
／ ／ .／｀r ', ヽ , ､ヽ_ i
. /rク ,／ ,-{ .ｽ ', { i ',｀ｰﾄ､
ﾚ'/ / / ヽ } ヽヽ '￣ ヽ ﾊ } ヽ:::::::＼
| .| / ハ ! ＼', ヽ ＿_ } .} ｜ ヽ::::::::ヽ
| ｛ | ｛ r-､ ´ i､_ﾊヽ} .ハ i ヽヽ:::::::::i
ヽﾄ, ヽ ',/ i ﾊ ｜::::} ! ﾊ.,.ﾍ｝ iヽ',:::::: }
ハ ﾚヽ,_ .i }ﾘ ￣ ´//ｸ} リ ﾄ､',}:::::::}
. /ヽ}::::} ﾋiｰ ,,, ｀＿, - ､"" /' -' }ｽ ｝ ヾ:::: /
. ',:::::: /｀ヽて ヽ } ノ｀ ﾌ ｛ ﾉ ﾉ:::/__r'￣::
｀ ー-､_',:::::{ ', ｀ｰ ､ ' , ｲ ／ ﾚ/､'ｰ '_r' ,=,::::::::
::::::::,ｲ｀r ヽ{__ 〉､ヽ、 ｀ヽ-i'´ _少ﾍ＿,.⊥__／ |:::}::|:::::::::
:::::::=':::{ ｀ー―ｧ--､r' /／ ／ i / l:::::,=､::::::
:::::::|:|:::{ / / { ,／ ／ !｛ ヽ::ヽ｣:::::
:::ヽ､｣､_ﾌｰ , ､___ / ﾚ' /´ i | _,-'::_, t‐'´｀ｰ'てｰ
::::::/ ／ ｝ ./ ./, / ヽ .´:: r1 i ヽ ',.ヽ
‐ ' .ﾚ' / / ./ ', i .} i | }ヽ
｝ i' ノ /´ l ﾉ { .| .} .}
羽入のことを思い出す
子供・・・独りぼっちで世界を彷徨う子供
彷徨う子供は相手を求めて、ただ手を伸ばす
純粋にただただ救いを求めて・・・
. - 594 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 21:59:13 ID:3/fWHFzg
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＼ ミ ゞ , ≦ィ_ .イ .!
| ＞__ ≧ ､_ ..， /l | !
| | ,へ _ イ l | !
| |′ _≧ ‐ ' } }¨ヽ. | !
. j | 厂| | ./ / V＿_.! ＿＿＿
. / ／￣| | | / / / ＼ ／＼ ／ ＼
/ ／ | | |／／ / ヽ ｷﾘｯ! ／ 〓 〓 ＼
. / {{ | |_／ / .イ /⌒ヽ|⊃ (_,､_,) ⊂⊃ |/⌒i
. / | ﾐ / ! ／ ／ ／ l ＼ ﾍ / /
// ! { ' !/ ／ ／ ハ
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. - 595 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:00:13 ID:3/fWHFzg
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＿＿＿＿
／ ＼
/ ─ ─ ＼
/（ ●） （ ●） ＼
| （__人__） | ・・・！
＼ ｀ ⌒´ ／
/ ー‐ ヽ
/ ｀
・・・待て
いま脳裏をよぎったあれはなんだ？
子供・・・迷子・・・現れた救いの手・・・
. - 596 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:00:32 ID:3/fWHFzg
-
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＼ ＼ ／ ィ |
. |ミ､_ ｘｘｘ ' ｘｘｘ ィ ! |
| 丁< ｀ ｰ ‐ ’ ｲ | | |
はい、わたしはその人が困っていたので | | |＞ ．_ ／L! ! | |
助けるつもりでここで話を聞いていたのですが | | | _｣｀ ¨ ´ / ハ.! | |
| | | ／ |│ / / ＼ ! |
その人は実はわたしの方が困っているんだということを j |_,.rf ' |│ ./ / /￣￣＼
あっさりと見抜いてしまったんです . / ／ .l ! | / / / ヽ
/ ／ | ! !／／ / 」
/ 〈 / .| .ヽ／ / ／ l
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
頭の中で渦巻く言葉
欠けた追憶が一つ一つ元に戻っていく
. - 597 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:00:49 ID:3/fWHFzg
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＿＿＿_
／ u ＼
／ ／ ＼＼
／ し （○） （○） ＼ そっ、そんな馬鹿な・・・
| ∪ （__人__） J |
＼ u ｀⌒´ ／
. - 598 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:00:59 ID:3/fWHFzg
-
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.:: ＼.::.::.::.:l∨{ （ / l| /.::.::.::／ ::
:: |＼.::.:| 人 ＼ """ : """ / ノ|／|.::.:／| :::
:: l ＼| ＞---r- 、 , -r-＜ ﾉ j／ | ::
.:: ﾉ / ﾉl ＼ ￣ ／ l | :: ええ・・・桜の綺麗な季節でした
..:: ／ / / ,' ! ＞ ＿_ 个 、 ｌ l l 八 ::..
..:: ／ / / | _ノ /（ ）| ＼l l ＼ ::..
:: / 「 {..:..＼. ／/ }＼ 、 ヽ ::
/ ７ 八 ヽ ..:..:＼ ／.:./ ′ 丶 ヽ
／ ／ / / ', ＼..:..:＼／.:..:./ / 丶 ＼
/ ／ ／ / / 、 ＼／..:..:／ / ＼
/ / / / ヽ ＼／ ／ ヽ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
そう・・・なのか？
そういうことだったのか？
. - 599 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:01:14 ID:3/fWHFzg
-
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／￣￣￣＼
／ ＼
/ ─ ─ ヽ なにか・・・そう、約束でもあればいいんだけどお・・・
| （●） （●） |
＼ ∩（__人/777／
／ （丶＿//// ＼
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だから彼女は現れたというのか？
そんなことを未だに覚えていて尋ねてきたのか？
. - 600 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:01:27 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿
／ ＼
／ ＼ , , ／＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | ・・・！
＼ ` ⌒ ´ ,／
ノ ＼
／´ _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ
| ｌ （ l / / / l
l l ヽ /
ある
やる夫にはある
彼女を捜しに行かなければならない理由がある
悲しんでいるなら慰める理由がある
戦っているなら側で見守るなり共に戦うなりする理由がある
そして謝らなければならない
彼女はやる夫にあうためにやってきたのだから
. - 601 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:01:40 ID:3/fWHFzg
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＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （一） （一） ＼ そして、なにより・・・
| （__人__） |
＼ `_⌒ ´ ／
.
.
そう、なによりも・・・
. - 602 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:01:50 ID:3/fWHFzg
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伝えたい言葉があるのだ
. - 603 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:02:00 ID:3/fWHFzg
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - 604 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:02:11 ID:3/fWHFzg
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ヘ从彡ミﾐミミゝv彡 彡元ー- ;,,
l。;;;;;;;;;;; く> ／ﾉ丿ﾙﾙﾙﾙﾙﾊﾙﾊ
く二三ー三ﾐミ三くノ (ﾙﾙﾚﾙﾚﾙﾙﾚﾊ
ﾊll~^~^~^^《ミミﾐﾐｲﾀﾞｵ^"" ７ﾙ-く
彡ｶﾞﾄイーかミ巛ミﾐ从}h_, ≠ｧ Vゝ｝
彡从hか λﾐミ《从ﾐ ! i, ﾙ"i それで本気なのか？ 吸血鬼
彡ﾄﾞﾌﾞL（,,_,,_,,从ミ从从ﾄﾞl ヽ ﾉ |
彡从从彳ミ三ブﾉﾉ巛ミミﾐ从 ヽt-イ |
彡彡≡≡ミ土彡ヾミミミミミミ从tト、v,,-ﾄ-'"7ヽ-,_
巛ﾐ-'""ﾄﾞ-'ミミミミミミミミミ从:::::::::::::::::::::::/ トー ,＿
};;;;;;;;;;;;,-ぅ ﾐミミミミミ从::::::::::::,r----/ / ヽ
<_)_,-"ソド⌒）ミミミ从::::::ヽ、:/:::::::::::/ l |
ド二ノ, - '⌒ヽ从:::::::::::::::∨:::::::::::/ / / / ヽ
, - ' " / ヽ ヽ ヽ )ﾄﾞ:;ヾ:::::::::::/::::::::／ l l l |
／ 丿 へ ヽヽ-';;;;;;;|;:;ヾ___;:|;:;:;:;:ハ,_ _ l l l |
/,.,.,.,.,.;:;:;:;く |:;:;:ト-'"";;;;;;;;;;;'|;:;:;:;:;/__:;:/ "'二ヽ-ｲ l l |
|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ト-ｲ:;:;|彡彡彡ドェ|,____人,,,,..| > l l l |
ヾ_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:レ"彡彡三三|;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:| / l l l |
￣""''--r彡彡彡ミミミミト-,-,-,-,-| / l l l ＿,-'
く ,-｡,ミﾐﾐﾐﾐﾐドl_l_l__l__l_l_l/ /＿_,-,＿_|__,- ' ￣ |
ノ ﾐﾄ-'巛ﾐﾐﾐミミｶﾞl_l l l l | / /| |
,- ' 彡"ュhuﾐミミミν" "" | / ／ | |
'--ｪｪhuド-" ドﾐh-ﾌ_ _ _ | / / | |
/ ｶﾞｿ从 l l l l | / "l | |
l ュh彡从_l__l l l l l / | | |
l ド-'"-'";::;:;:H;;;H;;H;;;Hl | | |
l '- '"l:::;:;:;;;;::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;l | | |
黒いコートを来た男がいた
場所は屋上、月明かりを浴びた男と対峙するわたし・・・
わたしはその男を前に舌打ちするばかりだった
. - 605 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:02:31 ID:3/fWHFzg
-
／:::::::::::/ / l ヽ ! l. ﾊ ﾊ:::::::::::::ヽ.
/:::::::::::::::,' { l ! ', .l ! i i::::::::::::::::ﾊ
,':::::::::::::::::i ヽ、 ', ! i l,' ﾊ l. l l:::::::::::::::::::',
,':::::::::::::::::::l i ＼ ﾍ` 、ヽ. l. l /! / ?＿ ./ !:::::::::::::::::::l
!::::::::::::::::::/＼ ﾍ￣ ＞ミ ､ヽ.iヽ､li //z≠≦､! /ｉ ,'ヽ::::::::::::::::l
l:::::::::::::::∧ ｀丶､ﾍ/ l: : :*: :iヾトｨ}l /´イ : *: : }!ｲ/ / .l ',::::::::::::,' くっ・・・
. ',::::::::::::{ ', .ﾍ` `ｰ-- ' }／ ､_ `ｰ-- ' / / / !::::::::/
＼:::::::', ヽヽ. ＼ ￣￣ "´ ´ ｀ ￣￣イ ／ ,ｲ ,'::::::/
. ＼:.:', iヽ`i ､ `ｰミ.=- i ∠... - '' ／ ! ,'::／
ヾ､ ,' ﾍヽヽ￣ iヽ､ ‐-‐ ／ 〃 ／､ l ' ´
/〈´:.i､ ヾ､ l l` ‐ - ... __ ... ｨ ´:.／ム-'' ./ ハ l
／ ',:.:ヽヽ l l l:.:.:.:.l ／:.:.:／ , ' ヽ.ヽ、
／ 〉:.:.:.ヾ l ', ヽ:.:.ﾍ ／:.:.:／ ／ ＼＼
. ／ .ﾊ:.:.:.:.:.:｀! ', ヽ/:.:.:／ ／ / _ .. ヽ,ヽ､
. ／ i:.:.:.:.:.:.`ｰ!. ヽ ｀／ ／ 〃 , - '' ´ i ｀i `ー
状況は一言で劣勢
わたしは怪我をしているわけではない
しかし体は重く上手くコントロールできない
ほんの少しだけ歯車に砂が噛んだように、身体が軋む
・・・恐らく数日前に取り込んでしまったやる夫の薬
その薬の副作用による影響が未だに続いているのだろう
. - 606 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:02:50 ID:3/fWHFzg
-
他にも問題はあった
エネルギーの絶対量が不足している
わたしは吸血鬼だ、故にそのエネルギー源は血液だ
しかし、この何日かの間、それを全く口にしていない
人間の食事をいくら口にしたとしても、現状維持がせいぜいなのだ
不足したエネルギーの回復という意味では全く役にはたたないのだ
／ ／ ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
イ l ＼:::::::::::::::::::::::::::∧
／ l | ＼:::::::::::::::::::::::::∧
, イ i ﾄ . ＼ ヽ Vゝ.:::::::::::::::::::::l
/ | | z==＼==-＼- | | ヽ::::::::::::::: |
. / : | | ! _ ゝ.==_=z | | /:::::::::::::: l
/ : :::| | | | !/ 彳 ,' :::::ヽ＼ | i/::::::::::::::: ｲ
| :::::::| '. ＼ ＼V' |::::::::::ﾊ ＼リ r '":::::::::: イ´ |
| :::::::l ! メ´ ＼ l`' --ゝ |ﾍ _ ﾉ l i ＼ `ー┬ ´ │ !
| ::::::ハ i l l!`z=.ゝ､ ＼ ゝ-－ ' ,' .' │ ,' | （やる夫・・・）
| ::::::::::∧ ＼ ＼ l:::_ハ ` ─‐ ゝ / ／, / ／ │
V ::::::::::∧ ゝ ＿ _ゝ__少 -=' イ / ,. ' イ ＼
V:::::::::::::::ゝ _ 二=- ｀ /∠...イ ゝ ＼
ゝ._:::::::::::＼ ゝ=-_＿＿ r _っ . ' | ! ! │ ＼ ＼
￣￣ゝ＼ ゝ ＿＿ ノ ／ _ __从＿__ | ゝ. ＼ ＼
V ゞ- ≧__ ゝ---/⌒ヽ´ ／,. -- ── -ゝ ＼ ＼ ＼
) ゝ￣ j＿ ＼/ _＿_（＿___ ヾ ゝ－ゝ
/ ＿ ,.イ´＿ | ´ ,.. -─- ､ ｀ヽ ヽ. ゝ-ゝ
／ , イ´ ,.- !´ ＿. |／ ／ ヽ Y ＼ |
／ / / / ､ Y´_ | / | }:: ゝ │
／イ / ' ／ ー─し'! l_＿_| .' / /::::Y i
／/ . | ! ー‐ v' 人 ／::_:_:_::V / / ::::: ! i
,' ＿_/ i! ! `ー v / ゝ'::::r::::_::_:_i:L--- ､ / / :::::::: ! ,'
/ /:::::::::¨≧V│ ｰ ノ/ ／:::::::::V:::::::::::::::ヽ:::::::::＼j／ :::::::: ノ ｲ
. - 607 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:03:02 ID:3/fWHFzg
-
／{ ィ＾ ー‐‐‐ ァ
⌒＞｀Y ＜__
／ . . :.:.:.:.:.:.:.: : : : : : . . . ｀ ＜
／. . : : :./.:.:.:: : :!:. : :.:. : : . . . . ｀丶、
/／/／//.:::／.::::l.::ミメ、: :.:}.:::::::｀ヽ : : :く⌒
ノl. . .:.:.:::::/／/／:::厂｀丶｀ヽハ::::::::::::l::::ヽハ
ﾉ. .:.:::::::::::::::::::::::::,:｣｀ヽ ＼ ｀ヽハl::::l:l:::::ﾄ､
イ. .:.:::::ｊ｀ヽ:::::::::／ ノ ｀≧:ｘ、＼ 八从ﾊｊ
|. .:.:::/ ＾ヽ }:::/ ⌒ヽ {｢ ｏ｀ヾ:.､ ＼l / やれやれ、近くに食料があるというのに
|: : :.:| こ（ 〉' { } ゝ==- }::ﾊ ﾉ ﾉ { 何故口にしなかった
jｨ. :/{ ヽ } }:::::.､）人ノノ 厂 ⌒ﾞﾞ ､___,,｣
/}:/ ＼ゝ' // / /:::::... ノ⌒ Y ｒ''"´ 吸血鬼ともあろう存在がそれを拒むなど
／ / / /ゝ / 二ﾆ=彡 ヽ. ｜| 笑い話にもならん
／{｢三三三三/{// ／ / 八.:::/ 〃´ _ |｜
///,||:::::::::::::::::::///／{ ／{ / ヽ / ／ ￣ ｀ヽ､ｒ‐―┘ それも・・・
,////,∧::::::::::::://从{〃{ // / } ｀ く ／／ ｀ヽ｢
//////,∧::::イ////ハ//V/ / / / ＼< / /´
////////∧///////ハ//从〈 ノ / / /ヽ.＿＿ｊ
/////////∧/////人ハ//ハ/{/{/{/ /////∧:::ヽ
//////////∧////イ{/∧//∧{/{/{/イ｀ヽ;'///∧::::::.、
| | | | ＼ | | |＼| 川 | ＼ ＼＼ ＼ | |
| | | |＼ ＼|彡三三ﾐヾ. ＼川.|＼ ＼ !i ＼ !i | |
| | | | |＼ 巛 / ミヾ＼.| |. i | | !i | / |
| | | | | ﾚ| | (_) ﾐﾐ..＼ | | | | | / / ∧
＼＼＼＼ | i }川| ヾ | | | | / ｲ / | :|
i i i 廴 ＼ ＼＿＿/ ／ | !i !i i /／ .| / / !
＼＼＼ 廴 ￣￣￣ヽ／ ／／ ／／､-===､_ / ！ 黙りなさい！
i ＼＼ ＼ : : : : : : : : : : : 彡＿彡 彡===ﾐﾐ､≠｀ ／ /
､|＼＿＿ ≧ : : : : : : / / (_) ミ＿＿／ 〃
＼＼ ＼三≧ ゝ.{i ／/彡 ／
＼＼ ＿＿＿＿＿ ´ ＼ニ´_／彡 ／ /
￣T--≧ ／ ＼ ￣＼＼ ≦三＿＿＿彡／ 〃
／ | { ＼ ＼| / ／ ／
!i ＼ ＼ ／ /彡彡 ／
＼ ＼ .|／ ≦￣￣ ／ ／
.＼ ＼_＿／ ＿＞ニニニニーー≠
｀ヽ、 : : : : ＿,,､T￣ |
入＿＿_,,,-ｰ''' | ／
. - 608 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:03:12 ID:3/fWHFzg
-
_,,,､-‐''"´ ＼
,r` `;､
ﾉｨ /／ｖｗ' ／レ ｖ ヾ
/ ／ﾚｖ'´! V＼|` |
ﾚ'! /ﾚ^′ /（└-ｯ、 _, 、 i
V , ´⌒ ミ､ !´ｒ' ､＼ i
i / ,ｒ‐′ /,r ﾐ ﾉ〔´ ） ） |` あの串刺し王の娘の貴様がな・・・
ﾉ ,r,ｨ=1′ ` ） （ j′ ﾉ!
ヽ`' ｲ_? /" '､ ノ / /′ なぁハィ＝リューン・イェアソムール・ジェダ
ｿ,` ゛´ ､,／ヾ､, /
_ // ＼ | `'i′
, -'´ `''ー- ､_ ＼` /_, -‐'"`'''┴､、
_, -'" ￣￣`ｰ＜"´ `''i
,r'´ 、 `ヽ、 i
l ヽ、 `ヽ、_ i
! i′ `､ `ヾｰ-､_ `;
,l i `! `､ `''ｰ,┴-､_
;l i ! ` ! ￣`';、
i! ! ! ! i
i! / ! ﾉ !
i! / ! i i,
i|'/ ! i !
l|' ! i i
／ :/ :;i : : : : : : : :::;/: : : : : ;ヽ :::ヽ : : : ::::＼ : : : : :::ヽ :::::＼
/ ::/ : :i : : : ::i : :;/ : : : : : ::;i :::::} : :: : : :::::ヽ : : : :::::i : : : ::::ヽ
/ : : :;f : :i : : : ::;i : :;{ : : : : : : : :;;i ﾘ::》 : : : : : :: | : : : ::::::i : : : : : :;i
f : : : :i : : {, : : : :;|.. : :;{ : : : : : : ::::;;|:::,ｲ |＼: : : : : :! : : : ::::::| : : : : : ::;i
{ : : : ::;{ : : ::ﾄ､: : : : :;| :: : :.＼ : : : : : ::::;ﾚ'ﾚﾘ ヽ : : : | : : : :::::::| : : : : : ::::;}
| : : : :::::;ゝ : : ヽ ＼ -弌=zｪ､,,,.＼: : i : ::::/ ,,,､ｪzz==ｻ: : / : : : ::::::| : : : : : ::::::;|
| : : : :::::;/: :＼ : : ＼ _,ｪz-ｰ-､.＼＼:: !i:::/ ／_,,,-ｰ-zｪ,_イ : : : :::::::::ﾄ､: : : : : ::::::;| 黙れぇぇえええええええええ！！
{ : : : ::;/| : : : :｀ヽ､ﾐ 〃ﾍ:::::(_)::下､ ﾘ }/ iﾍ:::::(_):.::/ミ､ | : : : : :::/ /| : : : : ::::|
| : : ::;i: :|: : : : : :::＞ヽ ヾ､::夕 / 〃 ヽヾ:_:_夕／ / : : : :／ / | : : : ::::!
ヽ ::::::{: :ﾄ､ : : : ::::＼｀'''¨¨￣ ￣¨'''' ∠ _,,／: :,イ .} : : :::/
＼::;;}: : : ＼ : : :ヽ､≧ .:i ≦-イ: : : :／ | ./ :::／
｀ / .＼ i｀¨ヽ_≧ cｪｪｮ _,／/ / : ／i : : : | {／
/| . ヾ ｀i¨ー､,,_ := _,,,-ｰ´.／ /／i :＼ i
/: :{ i: i:: i i:: ¨'''ｰ'''／ ／ 〃/ :＼i
／ : : :}: ＼|:: i i:: ／ ／ : ::/ ::＼
／: : : : :/::::. |:: i i::.／ ／ : : ::/ _,,, ＞､
／: : : : : :| :::: i:: ヽ／ ／ : : :::／ ／ _,,,-ｰ''¨: :::| /
. - 609 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:03:23 ID:3/fWHFzg
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/ ,/ - 610 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:03:35 ID:3/fWHFzg
- :,: :(::)
/⌒''⌒) :,,゜ ' ,,,,,,,
(:::::::::::::::!' (::::::)
ヽ::::::::';''' ''`` 。
τ'::/ .;:
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。 ' 、 ;: 。
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f''`⌒( ,,,, !:(',,,,、 ::,,,,,、...
,!,,,、( /::τ ノ:::::::::::::::::) 。 !::::::::::`! 、
:.、 !:::( ﾉ::`! o (::::::::::::::::::τ (:::,,;,;,、; 。
゜ (/ ⌒・ . ・、;::::::::::::;;.;`` ''
,,、.. ／/ ノ' /／'''`'`'` ` ..,,.. _,,,.、 ・ ,, ...:・..
π /;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ・っ ;,;;( ):::::;. c::── '`'''::::::::::;''
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τ !::::::::::::::::::::::::::::)／,,,,, γ :'`'``:!
(::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`' 、,:'::::::`:::,,,, !:::::ノ ・
::：':'::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ｰ''''`'`''''''''" - 611 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:03:55 ID:3/fWHFzg
-
ヘ从彡ミﾐミミゝv彡 彡元ー- ;,,
l。;;;;;;;;;;; く> ／ﾉ丿ﾙﾙﾙﾙﾙﾊﾙﾊ
く二三ー三ﾐミ三くノ (ﾙﾙﾚﾙﾚﾙﾙﾚﾊ
ﾊll~^~^~^^《ミミﾐﾐｲﾀﾞｵ^"" ７ﾙ-く
彡ｶﾞﾄイーかミ巛ミﾐ从}h_, ≠ｧ Vゝ｝
彡从hか λﾐミ《从ﾐ ! i, ﾙ"i
彡ﾄﾞﾌﾞL（,,_,,_,,从ミ从从ﾄﾞl ヽ ﾉ | やれやれ、先達として少しは意地を見せて欲しいのだがな
彡从从彳ミ三ブﾉﾉ巛ミミﾐ从 ヽt-イ |
彡彡≡≡ミ土彡ヾミミミミミミ从tト、v,,-ﾄ-'"7ヽ-,_
巛ﾐ-'""ﾄﾞ-'ミミミミミミミミミ从:::::::::::::::::::::::/ トー ,＿
};;;;;;;;;;;;,-ぅ ﾐミミミミミ从::::::::::::,r----/ / ヽ
<_)_,-"ソド⌒）ミミミ从::::::ヽ、:/:::::::::::/ l |
ド二ノ, - '⌒ヽ从:::::::::::::::∨:::::::::::/ / / / ヽ
, - ' " / ヽ ヽ ヽ )ﾄﾞ:;ヾ:::::::::::/::::::::／ l l l |
／ 丿 へ ヽヽ-';;;;;;;|;:;ヾ___;:|;:;:;:;:ハ,_ _ l l l |
/,.,.,.,.,.;:;:;:;く |:;:;:ト-'"";;;;;;;;;;;'|;:;:;:;:;/__:;:/ "'二ヽ-ｲ l l |
|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ト-ｲ:;:;|彡彡彡ドェ|,____人,,,,..| > l l l |
ヾ_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:レ"彡彡三三|;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:| / l l l |
￣""''--r彡彡彡ミミミミト-,-,-,-,-| / l l l ＿,-'
く ,-｡,ミﾐﾐﾐﾐﾐドl_l_l__l__l_l_l/ /＿_,-,＿_|__,- ' ￣ |
ノ ﾐﾄ-'巛ﾐﾐﾐミミｶﾞl_l l l l | / /| |
,- ' 彡"ュhuﾐミミミν" "" | / ／ | |
'--ｪｪhuド-" ドﾐh-ﾌ_ _ _ | / / | |
/ ｶﾞｿ从 l l l l | / "l | |
l ュh彡从_l__l l l l l / | | |
l ド-'"-'";::;:;:H;;;H;;H;;;Hl | | |
l '- '"l:::;:;:;;;;::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;l | | |
響く破壊音
軽々とわたしを迎え撃った男が遠くポツリとつぶやく
. - 612 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:04:09 ID:3/fWHFzg
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／ :/ :;i : : : : : : : :::;/: : : : : ;ヽ :::ヽ : : : ::::＼ : : : : :::ヽ :::::＼
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/ : : :;f : :i : : : ::;i : :;{ : : : : : : : :;;i ﾘ::》 : : : : : :: | : : : ::::::i : : : : : :;i
f : : : :i : : {, : : : :;|.. : :;{ : : : : : : ::::;;|:::,ｲ |＼: : : : : :! : : : ::::::| : : : : : ::;i
{ : : : ::;{ : : ::ﾄ､: : : : :;| :: : :.＼ : : : : : ::::;ﾚ'ﾚﾘ ヽ : : : | : : : :::::::| : : : : : ::::;}
| : : : :::::;ゝ : : ヽ ＼ -弌=zｪ､,,,.＼: : i : ::::/ ,,,､ｪzz==ｻ: : / : : : ::::::| : : : : : ::::::;|
| : : : :::::;/: :＼ : : ＼ _,ｪz-ｰ-､.＼＼:: !i:::/ ／_,,,-ｰ-zｪ,_イ : : : :::::::::ﾄ､: : : : : ::::::;| グッ、ガハッ・・・ガフッ！
{ : : : ::;/| : : : :｀ヽ､ﾐ 〃ﾍ:::::(_)::下､ ﾘ }/ iﾍ:::::(_):.::/ミ､ | : : : : :::/ /| : : : : ::::|
| : : ::;i: :|: : : : : :::＞ヽ ヾ､::夕 / 〃 ヽヾ:_:_夕／ / : : : :／ / | : : : ::::!
ヽ ::::::{: :ﾄ､ : : : ::::＼｀'''¨¨￣ ￣¨'''' ∠ _,,／: :,イ .} : : :::/
＼::;;}: : : ＼ : : :ヽ､≧ .:i ≦-イ: : : :／ | ./ :::／
｀ / .＼ i｀¨ヽ_≧ cｪｪｮ _,／/ / : ／i : : : | {／
/| . ヾ ｀i¨ー､,,_ := _,,,-ｰ´.／ /／i :＼ i
/: :{ i: i:: i i:: ¨'''ｰ'''／ ／ 〃/ :＼i
／ : : :}: ＼|:: i i:: ／ ／ : ::/ ::＼
／: : : : :/::::. |:: i i::.／ ／ : : ::/ _,,, ＞､
／: : : : : :| :::: i:: ヽ／ ／ : : :::／ ／ _,,,-ｰ''¨: :::| /
わたしといえば、仕掛けたつもりが逆に屋上の端・・・
院内へと続く階段がある扉の前まで吹き飛ばされる
息をつくたびに血の味が口内に広がる
・・・内臓を痛めたか
わたしは口を拭った
. - 613 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:04:27 ID:3/fWHFzg
-
' ,' ,' ＼ ｀､::::::::＼
. i i .i ヽ ! ',:::::::::::::｀､
. ヽ ヽ. { { } ! ! i i ﾄvﾍ::::::::::::::::!
＼ ＼ ＼ __. i/ 从/ 从i v}::::::::::::::::!
ー===ェｪ-、ヽ | __ｪｪ==ー-.i |:::::::::::::::}
＼ |_,, ｲ⌒:ﾍ､,, | 厂_,ｲ⌒:ゝ、 j {:::::::::::::::,!
＼ｲヽ {:::(_):::} /／ ' {::::(_):::} ヽ .{::::::::::::::/ （結局・・・わたしもやる夫と何も変わらないのです）
ヽ .ヾ::少 '' ヾ:__夕 _,/_,' ハ::::::::::/
＼ ≧ ， ≦ ﾉ }:::::::/
|＼ _ ＞ ＿ ≦￣＿, -'/ /:::,::'
| 「￣'|'ｰ、_ _,才￣ ／ ／∠:-'''!
../ .| ! | '''ｰ .__, - ' | Y ,ｲ i
/ j _厂.j ﾄ､_. | ./| i
. 人 ／/ / レ' )| | ', i
,´／ ＼＼ ／／. i/＼ ＼ i
／ ＼＼ ／／ ＼｀ー- i
なんてことはない、わたしもやる夫と同じで本音が二重構造だったのだ
やる夫は己の弱さを晒して見せることで真の弱音を起用に覆い隠した
それに対してわたしは最初は心を偽り、
そしてそれを明かしてからも吸血行為をしなようとしなかった
やる夫の言うとおりだ、わたしたちは本当によく似ていた
. - 614 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:04:44 ID:3/fWHFzg
- ＿ ＿
／／ ￣｀ヽヽ、
, -i_ -＜"ニ￣｀ヽ ＼
,,,;;'''／Z ヽ、 ヽ、 ヽ ＼
,,,;;''''' / / ＼ ヽ、 ＼ ;;;'':::,,,
,,,;'';;;''' ,i ﾄ ＼ Y } ! }::;; ''':,,
,;;;;; { | ｀ヽK ＼ ﾊ ﾆﾆLﾘ } !/ }:::;;;; '''::,
;;;;; ,;;'| t=―、y`ゝ {￣`iヽﾉ ﾊ i::::::;;;;; ;;''
;;;;' ,;;' ! i`辷 j' ﾉノ,辷,ﾉ/' / ｝::::;;;; ;;;:
'';;, ;, Lﾍ ﾐ ノ ノ j::::;;;; ／ (やる夫・・・)
;,,;;, 丶,-‐代 ｀ ノｲ彡/ /::;;／i、
;;; ﾉ ＞´｀ - '"_|〉ヽ、 /／ ヽ、
／ ／-'"´i i'" ／／ /｀＼ ｀ヽ}
／ （ｒ´ | i!／／ ／ ＼ ＼
/i />、/ | ／ ／ ／￣Y/ ヽ i
i { i. { / .|/ / ／ } i } }
i! {＼ヽi i / / / /i ﾉ } }
ヽt ＼i | / / /￣￣￣''＝-, / i
r-‐＝￣T |! / / / / i
＼ | .|! / ! / ／ /
わたしは血を吸いたくなかった
吸ったとしても、やる夫はわたしを嫌わないという自信はあった
それは解っていた
・・・けれども
けれども血を吸ってしまえば、自分とやる夫の違いを思い知らされてしまいそうで・・・
やる夫が苦しんでいたとはいえ、意識がなかったとはいえ
あの日、副作用に苦しむやる夫からそれを抜き取るときでさえ
わたしは今までで一番の恐怖を感じた
しかも、それですらも抗がん剤のカスを吸い取るだけで血を吸収することはできなかった
. - 615 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:04:56 ID:3/fWHFzg
-
:::::::::::::::::: : : : : :/ ', _..lゝ-―- ..ト_､ ヽ l / ,'
::::::::::::::::: : : : .:/ ヽ. ￣l￣ヾ二_‐l‐-¨ﾆ､=' ﾄ､ l /l. / l
::::::::::::::::: : : .:/ ＼ l , z==≧､l二_‐ ヽ. l ! `=lニ≠/=､ ./ l
:::::::::::::::::: .:.:.l ｌ l ヽ､ /Vｨ ）:::::ヽ｀ヾ V l} ム≦/ ,ｨ′ /
:::::::::::::::::::::::::! ', ', l` V ﾄ:才::::::lヾ} ,ｨﾉ ,ｨ{._ノV ﾊ´ ,' /
ヽ:::::::::::::::::::::l ', ', l l´ {:::::::ﾉ. ,' / ／,'ィ::::lイ l l / , '
iヽ:::::::::::::::::', ヽ ヽ. ﾍ ゝ､￣ _ノ ' ´ .l {::::ﾉ,' 〃/ ／ （わたしは勘違いをしていたのです・・・）
l ｀丶、::::::ヽ ヽ ヽ ﾍ ￣ ゝﾆノ ｲ7 ,
ｌ / `ｰ- -` ` ` ､ ヾ、 l /／ , イ
l / / ﾍ. ﾍ`ｰ---` ＿_ ′ _... - '´ _.. イ:::::::!
/ / lヽ. ﾍ. ￣´ ｀フ￣ l l::::::ﾉ
./ ,〃 l ヽ ﾄ､! 丶、 ,, ィ´ ', / レ′
／/ / / ∧ ! 丶､ , ィ ´} }∨
.／ / r‐ =ﾆ／ ', / ｀7 ‐- ´ / l /
／ ,' r└‐-､ `丶､ﾚ′ / .／ ! /
.i | `丶､ `ｰ- ､ / ／ | ／
ちょっとくらい特別なことができたとしても
吸血さえしなければ、ただの人間でいられるような・・・
やる夫のクラスメート、ごくごく普通の女の子でいられるような・・・
そんな勘違い
. - 616 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:05:09 ID:3/fWHFzg
-
／ ／ ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
イ l ＼:::::::::::::::::::::::::::∧
／ l | ＼:::::::::::::::::::::::::∧
, イ i ﾄ . ＼ ヽ Vゝ.:::::::::::::::::::::l
/ | | z==＼==-＼- | | ヽ::::::::::::::: |
. / : | | ! _ ゝ.==_=z | | /:::::::::::::: l
/ : :::| | | | !/ 彳 ,' :::::ヽ＼ | i/::::::::::::::: ｲ
| :::::::| '. ＼ ＼V' |::::::::::ﾊ ＼リ r '":::::::::: イ´ |
| :::::::l ! メ´ ＼ l`' --ゝ |ﾍ _ ﾉ l i ＼ `ー┬ ´ │ ! （わたしはなんて弱いのでしょう）
| ::::::ハ i l l!`z=.ゝ､ ＼ ゝ-－ ' ,' .' │ ,' |
| ::::::::::∧ ＼ ＼ l:::_ハ ` ─‐ ゝ / ／, / ／ │
V ::::::::::∧ ゝ ＿ _ゝ__少 -=' イ / ,. ' イ ＼
V:::::::::::::::ゝ _ 二=- ｀ /∠...イ ゝ ＼
ゝ._:::::::::::＼ ゝ=-_＿＿ r _っ . ' | ! ! │ ＼ ＼
￣￣ゝ＼ ゝ ＿＿ ノ ／ _ __从＿__ | ゝ. ＼ ＼
V ゞ- ≧__ ゝ---/⌒ヽ´ ／,. -- ── -ゝ ＼ ＼ ＼
) ゝ￣ j＿ ＼/ _＿_（＿___ ヾ ゝ－ゝ
/ ＿ ,.イ´＿ | ´ ,.. -─- ､ ｀ヽ ヽ. ゝ-ゝ
／ , イ´ ,.- !´ ＿. |／ ／ ヽ Y ＼ |
／ / / / ､ Y´_ | / | }:: ゝ │
／イ / ' ／ ー─し'! l_＿_| .' / /::::Y i
／/ . | ! ー‐ v' 人 ／::_:_:_::V / / ::::: ! i
,' ＿_/ i! ! `ー v / ゝ'::::r::::_::_:_i:L--- ､ / / :::::::: ! ,'
/ /:::::::::¨≧V│ ｰ ノ/ ／:::::::::V:::::::::::::::ヽ:::::::::＼j／ :::::::: ノ ｲ
そんな些細なことに逃げ道を求め
この身が吸血鬼であるということを結局認めることができなかったのだ
. - 617 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:05:28 ID:3/fWHFzg
-
・・・先程
やる夫はわたしを受け入れた上で否定した
彼が否定したのはまさにわたしが見せたくなかった部分
そして認めたくなかった部分
吸血鬼の側面。孤独な自分の元凶。それでも彼の命のために出そうとした部分
／ ヘ
/ ヽ__ ﾍ
_/ / / i ﾊ ﾊ:::::＼ヽ
／/ / / ﾍ i / i ﾊ::::::::::ヽ
. /::/ i i i ﾊ i i ｲ i i::::::::::::::ヽ
/:::| i i i ﾊ i i /i i i::::::::::::::::ﾊ
::::::i ヽ ヽ .i i i リ人7、i ｲ ﾊ::::::::::::::::::}
::::::＼ ゝ、>=ﾚヽ i /ｨﾁ心ハレﾉ 人::::::::::::::ﾉ＼
:::::::::::＞、 ﾊｲ佇心ヽ ﾉﾚ 弋少 / ／/ｿ .〉:::::::::;/ ＼
:::::::::::{ 人＼トﾊ 弋少 ヽｲ , , , , , / イ / /::::::／ （やる夫は本当に強い人です・・・）
＼:::::ﾍ/ ヽ ｀＼, , , , ` ／イ |ノ /／
＼:::ﾍ ＼i｀ー＜ - - ＜人ヽー‐‐--､-､
＼| i ?─‐ ＞ - ｨ 〃 / ／ Y{
/ ﾊ .i {〈 / |ト .} __〃 / ／ } |
/ 人 ヽi ヽ | {| 〃 ｲi / i 〉
/ ／ ヽ i ゝﾘ .|i 〃 / ﾘ/ ﾉ /
// ヽ i ｿ ヽｙ〃 / __/ __ //
i { ＼_」-‐{ i ｀/ , /= ￣::::::｀∨ｲ
人ヽ、 ＿_f=:::::=| ヽ / / /::::::::::::ヾゝ::::∨
＼｀ ´,─ヘ:::::::人 Y ／ /::::::::::::::::::::ヽゝヽ
￣ ﾑ::::::::ヽ 〈 | /::::::::::::::::::::::::::ヽゝ|
Y::::::::::::〉 ＼ ｿ:::::::::::::::::::::::::::/::／
|::::::::::ヽ--＞/:::::::::::::::::::::::::/イ::|
心の深い部分を見せているようで、その実決して弱い部分は見せなかった
死なないためには吸血鬼としてのわたしが必要だった
けれども彼は最後まで吸血鬼ではないただの羽入を
力もなく、弱く、ワガママな泣き虫な女の子を望んでくれたのだ
わたしは自分自身が否定していたものを、例外のために肯定してしまったというのに
彼は最後までそれを不要だといってくれた
. - 618 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:05:41 ID:3/fWHFzg
-
わたしはやる夫に比べ、どうしようもなく卑屈で弱かった
そして今、わたしは己のずるさのつけを払おうとしている
_ _ _ _ _
, r ' ´ ｀ ヽ、
, ' ヽ
,.:' , ,.' ヽ ヽ
,' ,' .,' 、 i i .', .',
,:'/ i i i ', :. ｌ. ｌ ｌ ::i:ヽ､i
,'::i .! ! .i i .i.i i .i ::.i:::::::ヽ
.l::::i .', ゝ､ i i i .iiソﾘ∨i.ﾉ ::.:i:::::::::::',
.l:::::〉､::`ゝ ィ沁､ ｿイｌ:心 ,' ..::::|::::::::::::l ・・・それもいいかもしれません
l::::iｿ ＼ゞ.杙り ∨ 弋り ﾉ ,イ∧::::::::人
ヾゞ iヾミゞ 、 イ,イiソ /:::;イゝ､＼
/ i :i::. ::. _:_`:..､.‐ __, rイ､_:_:_:_/;イ: : : : :.`
/:∧: : i:/i .｀7´i｀;´ _ ／ / ／ヾ: : : : : : :.
./:/ ヾ:: :i i 、 /｀ ／ ./ ,r' .l: : : : : : :
ｲ:ｲ ゞ| ゞi i.ｯ./ .∧/ /: : : : : : :.
i:i .r=== !.i .Y .,ｲ-'- ､ /: : : : : : : :
ﾘ ヽ i .i,／ ／./ ∨: : : : : : : : :
i ! .i i´ / i: : : : : : : :.:.:
やる夫と同じ場所へ逝けるかもしれないのなら・・・
. - 619 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:05:54 ID:3/fWHFzg
-
l;ヽ ／;:i ,;,;, ／;:;:/;,.:,;:..;,:;
i;:;:ﾚ'.;:;:;/,;,; ,;,;,;,;,;,;/.;:,;.:,;:
,. --=ーヽ,/;:;:;:;:;:;/,;,:;:;:;:;:;;:／;.:,;.:;,:;.
／ ., ;:;:;:/,;,.;;:;:;;;:／:.;,:.;,:;.:;,:.;,:
/ i , ヽ｀' ;:;/;:;:;:;／;:;:;:;:／,.,.; ; ; ; ; ; ; ;
彳 L_ ヽヽ、ヽ;:;:ﾚ,; ',;,''',;:;:;:;:;:;:;:イ.;,:;.:,;.:;,:.;,:;.:;,:
ﾚ' / ﾞ' ｀'ゝヽi;:;:;:;:;;:;'',,:;:;:;;:;:;:;:;,.フ.;:,;.:;,:.;:,;.:,;.:;,:.;:,;.:;,:.;,:
」_,! __‐-、 ;:;:;:;:;:_;:'イ;:;:;;:;;:;;:;;:;;:,. ;:.:;.:;.:;.:;.;:.:;.:;..
/ ﾍヽ.土ﾝ`ー ;:;:∠__ノ;.;.',;:;:;:;:;:;＞;:;:;;:;:;:;:.;...;.;.;.;.;.;
＼_sレ ' ;:;:;:;:;.;.;.;.;.;.;, ;:;:'',,''''.;.;.;:..;,:.;:,;.:;,:.;:,;
`'i ,' ヽ_;:,.ノ /ｦ .;:.',.;:.:;:.:;.:;:.;,:;.:,;.:
ヽ、{w.,.,.,.,.,.,.,.w' ｦ:.:.;.;;:,';:;:;:;:;:;.,:;.:,;.:;, ふんっ・・・興ざめだ
i ＼￣￣｀ﾞﾞﾞﾞﾞ' /:::;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
| ;. ＼__ _,. イ´;:;:;:;:;:;／|;:;:;:;:;:;:; 終わりにするとしよう
/´ ! ヽ ,;':;:;:;:;:;::;/:.:.:.|;:;:;:;:;
,. イ / ; ヽ ,;';:;:;:;:;:;;:;/.:.:.:./;:;:;:;:;:;:;:;
_,.-‐'´ / /:,:,:,:,:,:,:,:,:,';:;:;:;:;:;:;:;/.:.:／;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:
,.-‐'´￣ / i:,:,:,:,:,:,:,:,:,:,:,:,:,:,:,:,:Lー_」;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
／ ／ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:..:..:.Y^>;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
／ |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Lー」;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
〈 ○ !.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.〈〉;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;
ヽ i!.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;;:;;:=;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
> |.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;';,';,';,
| ／ !;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
| | i.;.;.;.;.;.;.;;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;;;;;;;;;;;;;;;.:.:.:.:.:.:.:.:.:
| ii i.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;┬‐-v.;.;.;.;.;.;.;;;;;;;;;;.;.;.;.;.:.:.:.:.:.:.:.:
:! | /.;.;.;.;.;.;;;.;.;.;.;..ヽ、 i ヽ.:.:.:.:.:;:;:;:;,.イ￣ﾌ.:.:.:.:.:
‐- ＿ノ| ￣ | /.;.;.;.;.;.;.;;;;.;.;.;.;.;.;..;.｀￣´.:.:.:.:.:..:.:.:`ー‐´.:.:.:.:.:
i ,' ´／.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;ﾊv、.:.:.:.:.:.:.:
i ／.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;_vxV. }.:.:.:.:.:.::.:.
.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;rVVVY´ ,. ∧∧!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.
.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;ヽ, rvrv∧'';:;:;:;:;:;:;〉.:.:.:.:.:.:.::.
.;.;;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.L 〉";:;:;:;:;:;:,,,イ.:.:.:.:.:.:.: : : : : : :
ゆっくりと男が近づいてくる、その時だった
. - 620 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:06:04 ID:3/fWHFzg
- ＼ /
＼ ＼ 丶 / / ／
＼ ＼ 丶 i | ./ / ／
ヽ ＼ ＼ 丶 i | / / ／ ／
ヽ ＼ ＼ 丶 i. | ./ / ／ ／
ヽ ＼ ＼ ヽ i. .| / / ／ ／
ヽ ＼ ＼ ヽ i | / / ／ ／
ヽ ＼ ／
＼ ／! ,,.rｧ
／ lﾞ ,,､r'´ / ---‐‐‐
‐‐‐‐--- | l_,.r''´ /
| ,.､r'! / -----‐‐‐‐‐
ー―――――――― ,,l ,,r'’ l /
_____＿＿＿＿＿＿＿ .／ .lﾞ l ./ -----------
二二二 ／ ./! l! lﾞ／ _,,.rｧ ＝＝＝ 二二二
￣￣￣￣￣￣￣￣ r'´ ./ .| | r''´! ./ﾞ / ￣￣￣￣￣￣
--------‐‐‐‐‐‐‐‐ | ./ | | ／| .| ,l / ./ ‐‐‐‐‐‐‐‐-----
| ./ | | | | |／./ . /
---‐‐‐‐‐ レ' | / .| ./ ./ ./ ‐‐‐‐---
|./ l/ / ./
／ ／ ;'_／
／ ／ / ＼
／ ／ ／ 丶 ＼ ＼
／ ／ / / | i, 丶 ＼ ＼
／ ／ / / | i, 丶 ＼ ＼
／ ／ / / | i, 丶 ＼ ＼
／ / / | i, 丶 ＼ ＼
／ / / | i, 丶 ＼ - 621 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:06:17 ID:3/fWHFzg
-
／ ヾ 〃￣ﾞ ii ヽ
/ {{ ,..、ヽ､ ヽ
ｉ ＼ ゞ ヾﾂ ,}ヾ､, 、 ヽ
ｉ ,. -‐'" ｀' /1
ｉ ＼ ／ {)
／￣⌒''''''ヽ､ ＼ ｉ､ / K ｉ
/ ｀ヽ､ ／ヽ､ ／'ｉ ヽ' ｉ 羽入！！！！！
/ `ヽ､ /: : : : : ｀─'''´: : : : ､ ｉ ｉ
/ ヽ､ /: : : : : : : : : : : : : : : /'‐--'´ ｉ
ｉ ヾ: : : : : : : : : : : : : : : / ｉ
ｉ ヽ＿_＿: : : : : : : : 〃/ ｉ
ｉ ､ ヽ ｀ヽ｀ゝ' く /
ｉ ヽ ⌒￣｀ ‐-､ ｀' __／ ／
ｉ ─-ゝ､ ヽ､ ＿__ -‐´
i ヽ ヽ､＿ -- ､
そこに愛しい人の姿を見た
. - 622 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:06:28 ID:3/fWHFzg
-
──────────────────────────
──────────────────────────
あるいは、こなたよりかなたまで
──────────────────────────
──────────────────────────
. - 623 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:06:43 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼ r ⌒j
／（ ○）}liil{（○）＼ / /
／ （__人__） ＼/ / ／ ）
| |i|||||||i| / / ／ ／
＼ |ｪｪｪｪ| / '` ´ ／ 羽入！
r´ (⌒'ー―- イ′ ´廴
/ ＞ 、 ヽ _ ￣￣￣)
/ -､ } ( ￣¨´
/ ヽ._ __ ＼
｀ --‐'´ ｀ﾞ' 、_.)
状況はすぐに把握した、すぐさま羽入にかけよる
彼女は地面に倒れていて、口元に血が滲んでいる
そういう状況だ
. - 624 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:06:57 ID:3/fWHFzg
-
／{ ィ＾ ー‐‐‐ ァ
⌒＞｀Y ＜__
／ . . :.:.:.:.:.:.:.: : : : : : . . . ｀ ＜
／. . : : :./.:.:.:: : :!:. : :.:. : : . . . . ｀丶、
/／/／//.:::／.::::l.::ミメ、: :.:}.:::::::｀ヽ : : :く⌒
ノl. . .:.:.:::::/／/／:::厂｀丶｀ヽハ::::::::::::l::::ヽハ
ﾉ. .:.:::::::::::::::::::::::::,:｣｀ヽ ＼ ｀ヽハl::::l:l:::::ﾄ､
イ. .:.:::::ｊ｀ヽ:::::::::／ ノ ｀≧:ｘ、＼ 八从ﾊｊ
|. .:.:::/ ＾ヽ }:::/ ⌒ヽ {｢ ｏ｀ヾ:.､ ＼l / ほう今頃現れたか
|: : :.:| こ（ 〉' { } ゝ==- }::ﾊ ﾉ ﾉ {
jｨ. :/{ ヽ } }:::::.､）人ノノ 厂 ⌒ﾞﾞ ､___,,｣ しかし遅かったな、もう待てん
/}:/ ＼ゝ' // / /:::::... ノ⌒ Y ｒ''"´
／ / / /ゝ / 二ﾆ=彡 ヽ. ｜| 血を吸わせる前にもろとも我が一部となれ
／{｢三三三三/{// ／ / 八.:::/ 〃´ _ |｜
///,||:::::::::::::::::::///／{ ／{ / ヽ / ／ ￣ ｀ヽ､ｒ‐―┘
,////,∧::::::::::::://从{〃{ // / } ｀ く ／／ ｀ヽ｢
//////,∧::::イ////ハ//V/ / / / ＼< / /´
////////∧///////ハ//从〈 ノ / / /ヽ.＿＿ｊ
/////////∧/////人ハ//ハ/{/{/{/ /////∧:::ヽ
//////////∧////イ{/∧//∧{/{/{/イ｀ヽ;'///∧::::::.、
いつぞやの化け物がそういって距離を詰めてくる
速い
慌てて羽入を抱え上げるがとてもじゃないが間に合わない
. - 625 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:07:07 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／ u ＼
／ ＼ ／＼
／ し （＞） （＜） ＼ （！！ やられるっ！！ せめて羽入だけでも・・・）
| ∪ （__人__） J |
＼ u ｀⌒´ ／
ノ ＼
. - 626 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:07:18 ID:3/fWHFzg
-
＼
＼＼ ／
＼.＼ ／／
＼ ＼ | ／.／
丶＼ ＼丶. || ／／ ／
ヽ＼ ＼ヽ... O |│ ／／ ／／
＼＼ ＼＼ 。./ ／／ ／／
ヽ ＼＼ ＼＼ .。／／ .／／
〇 ヽ＼ ／ ／／
- -＝二二 三 三二 ≡ = - - ｷﾝｯ！
o ＼ ＼＼ 。
／／ O.＼＼ ＼＼ ０
0 ／／ ／ 。// ＼＼ .＼＼
／／ ／／ / ｀~´ ヾ＼ ＼ヽ
／／ ／／ ○/ 。 ヽ＼.＼丶
／／ ／／ ＼＼
／.／ ＼
／／ ＼
／
. - 628 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:07:29 ID:3/fWHFzg
-
甲高い金属音が響く
やる夫は生きていた
羽入ももちろんいきていた
なぜなら・・・
ﾊ ', | ＼ -‐‐ /!;;;;;;;;;|ヽ ﾊ＼､
| .| ヽ;;;;;;丶、 .／ .|;;;;;;;;;ﾘ ヽ ﾊ ',!.
| .| .|;;;;;;;;;;;;;｀`＿¨＿____|､;;;;;く ヽ | ｊ
__ ヽヽ レイ ／＼ ＼ ｀i | |
/:::::|￣ヽ', ', ／ |,,ヽ ／ー―-ァ-.､. いったでしょう？ 夜に出歩くなと
. /::::::::|:::::::::〉ヽ ヽ、/ >-‐-ﾚ'´ヽ／::::::::::::::::::/::::::::＼
/il､:::::::|::::::/::＼iヽ？ｙ' /| |ヽ::::::::::::::::::ヽ:::::人::::::ｆｆ oヽ、
/ｔ' '/::::::::|::/:::::::::::::::::::/ /ii| |iヽ:::::::::::::::::::|::::!:::::＼＼ｒ-."＼
. /"ﾌ/:::::::::::ｙ:::::::::::::::::::/ |iiii| |iiヽ::::::::::::::::::|:/:::::::::::ヽ::＼ｒ‐7'＼
. /＾ﾉﾉ:/:::::::::|,,,,,,,:::::::::‐/ |iii| .|iiiヽ,,,,,,,,:::::::::|＼:::::::::::::＼::￣7:::::＼
/￣:::/::::::::::::!;;;;;;;;,,,,,,,,,,| iii iiiiヽ;;;;;;;;,,,,,,ｙ||||;;;;;;;::::::::::::￣|;;;;;:::::::::＼
. /::::::::/:::::::::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｒ－-､i_ ,ｒ'''ｰ ､」;;;;;;;;;;;/ヽ:||||;;;;;:::::::::::::::|::::::::::::::::::::＼
ｆ::::::ノ::::::::::::::::||||;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|||､￣;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ヽ|||;;;;;:::::::::: リ:::::::::::::::::::::::::|
ｒ;;;イ::::::::::::::::::/||||| /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;||;;;;ヽ||;;;;;;;;;;;;;;;||;/ ヽ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|､
. - 629 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:08:07 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ●） （●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| |r┬-| |
＼ `,. -'"´´￣｀ヽ ！ シオンさん！！
／ （＿＿＿ |
／ |
（￣ |
￣￣￣| |
_,,.-''" ＿,.-'".r''";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`-.|/''"'i
く`'―――''";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,....---'''''''''''''''--!
＼::::::::::::＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_,...-_,ニ---''''''''''""""''''''i,
`'ヽ,::::::;_`_ -ニ<''" .＼ ヽ
√'''''T-<'''" .＼`＼_ . ＼ 'ヽ
/ | ｜ ＼ ＼ `'''-..,_ _ ＼ `ヽ
!｜ ｜ ＼ ヽ _,＞＜ ＼ ;;`,
｜ ! .,,,_| ＼ ',..-''",..--''''T'7"-,_`,;, , ';;;ヽ
| .ﾊ |`''''''''- `-.,_"＼"ﾍ., ﾉｲ `t`,;;;;, ,;;;;;|
下がっていなさいやる夫 !| ヽ'''''!<"(""ヽ `''-.,＼ゝ--'" ! ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
ヽ .＼ '.,` ,`",_,) `'ヽ〃 .｜ ;;;i;;;;;;;;;;;;;;;/
わたしが時間を稼ぎます |ヽヽ `''" , | ;;|;;;;;;;;;;;;/
| `.＼ ` _ ! |;;;;;;;／
| i'- ,_ ￣￣ ／| | ];;;;／
| i |ヽ_ ''-.,_ _,.-'" | | |;;;;`ヽ,
| | | `'''--., T''" | ! .ﾊ,;;;;;;;;`i
| | | _,..-'",! _,.-| ! / .＼;;; .|
| ! !--イ L.......--'" |/ / ／`'''''---.....,__
r''"::] ! /:::/ ／ ＼ ]|.| !_／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`>.,_
/:::::::::::|! /:::::| ,ィ ＼ |' ﾚ";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_,r'''';;,,,,＼
./:::::::::::::::| /:::::::ﾚイ'"~`ヽ_,,.-'"> ／::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::_,ノﾉ''-.,_
人:::::::::::::::::y:::::::::／ 'i .／ `'"::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::'i f＼'v'"-.,_
. - 630 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:08:29 ID:3/fWHFzg
-
_,,,､-‐''"´ ＼
,r` `;､
ﾉｨ /／ｖｗ' ／レ ｖ ヾ
/ ／ﾚｖ'´! V＼|` |
ﾚ'! /ﾚ^′ /（└-ｯ、 _, 、 i
V , ´⌒ ミ､ !´ｒ' ､＼ i ふんっ、貴様か・・・
i / ,ｒ‐′ /,r ﾐ ﾉ〔´ ） ） |`
ﾉ ,r,ｨ=1′ ` ） （ j′ ﾉ! 貴様では役者不足だ
ヽ`' ｲ_? /" '､ ノ / /′
ｿ,` ゛´ ､,／ヾ､, / 邪魔するなら容赦はせんぞ
_ // ＼ | `'i′
, -'´ `''ー- ､_ ＼` /_, -‐'"`'''┴､、
_, -'" ￣￣`ｰ＜"´ `''i
,r'´ 、 `ヽ、 i
l ヽ、 `ヽ、_ i
! i′ `､ `ヾｰ-､_ `;
,l i `! `､ `''ｰ,┴-､_
;l i ! ` ! ￣`';、
i! ! ! ! i
i! / ! ﾉ !
i! / ! i i,
i|'/ ! i !
l|' ! i i
,. -―- ､
,､‐''´ ｀`丶､
,､‐'´ ｀ヽ、
＼ 〉
}＼ ＿,,.. =-‐…ァ''Ｔﾌ
ノ＼ ｀ ｰ―''´＿_,,.. -‐ __,,.ﾆ=ｲ
ーｧ' , / >､ー‐'',. --ｒ=''"´ i l
f辷タ1 /〈､{.| 丁{´ l l l
j::::::::: |ﾊ lﾄﾐ､ {ヾ ｌ j l l
ト===1Λ }'､込 ', ‐ｧ=ﾆ丁 / ﾑ l ならば、試してみますか？
/_］j::i::: |｜,ﾊ.{ ﾉ ＼⌒fぞjア /｀〉 l
_｣´rｎ::!o:i/lｲ ,ハ. ｀ ｀´jﾉ //_ノ! |
ｒ'l´|｜辷!」_::Ｌj'/{ ＼` ,/ //ｌ､ ! j
| |._!_l:::::{´∨:|ﾐ} !／¨二｀_フΤ/ ,.ｲ'／ Ｖ ' /
l｀::::::::_;人 ＼｣／ / ／ _/_j /／ ／∨ Λ
｀,エ´‐''"´ ヽ／ ,ﾉ￣ ヽ ｌ′ ／ ｉ ∨ Λ
'ｰｒr ',__,／＼__／}__／ '､___∨ 〉
. ／|,>､ ',ヽ / { ´ } /＼
/ ｰ' ／＼＿ / /ノ /| , ,. ==､ |′ /
ーイ ｜Λ / Λ,＿ん' / //77l l |､ /＼
. - 631 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:08:40 ID:3/fWHFzg
- l .： _..-‐' ...-.‐''.″ '． ｌ
" .‐ .,〃 .,..-'"゛ ,..､- '"゛ ‐ |
" ﾞ, ,ﾉﾞ/ ._..-'" .,,, ｰ'"゛ ", l |
.‐ ＿'ｉ .〈rlｒ'" _..-'"゛ |.ヽ .|! ′ i
. _ゝ゛ ,..-'" ! . ｌ .lﾞ| ._,, -－''.'''''''''".''丶ヽ.! !
'｀-､ 彡=┘ ′ .ｌ .,! !,／´ ! |
.'“ﾞ7 ./ '!ｯ、 l ﾞ'‐ ゛ .....| ,i
.／ ._ ｌ _..__. ,,,,,, ._ヽﾞ'″ ,／″ ! l!
,／ .／.彡i,i． ｌ. ., .､ .－'.'.'.`゛´ / | ′
／ .／ .j″ ｌ .ﾞｌ,ﾞ´ / ._ ! |
../ . ／ !_ -''丶 .ヽ .........-.‥‐.￢'''丶- ..、 "丶''.'._./ ´ ! l
..." ,./ ,,, -'"´ ′ .ヽ uii_-----┴ , ／ .,! ｌ
.,i彡'"´ _ . -'''" '、 .ヽ ￣"'''';;r ,ﾞﾆ＋ | "
./ _,..-‐'″ .ｌ ヽ ,..-'" ._,, /ヶ ‐ i′
. / '″ ..ｌ ヽ .,..-',ﾞ.. -'''ジ″ ｌ ｢ ｌ
″ .ヽ .i=ﾞ‐'^゛ ._∠―''Ｔ ｌ │ /
ｌ ＼ r ｌ ｌ /
ヽ ヽ. / ? .i､i､ .?ヽ / / 、
ヽ ＼ / / ′| ﾞ ＼ |ヽ .ヽ/ /.,.〃
ヽ ﾞ'､.／ .／ .! l ＼.,, ｌ .ｌ.ｭ.l /"./ _,,?
ヽ ＼ ,／ l! ﾞ'!,ﾞ'-､ ｌ ｀ﾞ /''ン"
_.‥‐-ヽ､､......、 ヽ ヽ, ／ ｌ, ｀'″ ﾞ”.'''"″
´."."'ヽ‐‐--.．.´,ﾞﾞ,,ﾞ._"_∵￢'.ー‐―ｰ .--- --- ......... .ﾞく......................．..... ､.---‐ｰ.┘
´￣ ﾞ´.^".''("'''''' '''''' ―.ー‐.--..-.v..... ．............. .................. .,, ｯ‐t..'''.'''"｀ﾞ｀
,／'､ ＼. ., 彡ii? .il!､ﾗl ＼
／ .ヽ ＼ r''"／ / /､ ｌ! ＼
／ ,／'､, ＼ / ./ ﾞ''∴ .＼
／ ,／゛ .＼ ﾞ'-、 ./ / ﾞ'-､ ｀
. - 632 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:08:54 ID:3/fWHFzg
-
互いの言葉を皮切りに両者がぶつかる
が・・・確かに化け物のいうとおり、形勢は化け物に傾きつつある
けれどもシオンさんもそれは承知の上だ
だからこそ、だからこそやる夫は・・・！
＿＿＿
／）／ノ ' ヽ､＼
／ .ｲ '（●） .（●）＼
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼ 羽入
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ |
. ＼ ヽ ／
:::::::::::::::::: : : : : :/ ', _..lゝ-―- ..ト_､ ヽ l / ,'
::::::::::::::::: : : : .:/ ヽ. ￣l￣ヾ二_‐l‐-¨ﾆ､=' ﾄ､ l /l. / l
::::::::::::::::: : : .:/ ＼ l , z==≧､l二_‐ ヽ. l ! `=lニ≠/=､ ./ l
:::::::::::::::::: .:.:.l ｌ l ヽ､ /Vｨ ）:::::ヽ｀ヾ V l} ム≦/ ,ｨ′ /
:::::::::::::::::::::::::! ', ', l` V ﾄ:才::::::lヾ} ,ｨﾉ ,ｨ{._ノV ﾊ´ ,' /
ヽ:::::::::::::::::::::l ', ', l l´ {:::::::ﾉ. ,' / ／,'ィ::::lイ l l / , '
iヽ:::::::::::::::::', ヽ ヽ. ﾍ ゝ､￣ _ノ ' ´ .l {::::ﾉ,' 〃/ ／ ・・・嫌です
l ｀丶、::::::ヽ ヽ ヽ ﾍ ￣ ゝﾆノ ｲ7 ,
ｌ / `ｰ- -` ` ` ､ ヾ、 l /／ , イ
l / / ﾍ. ﾍ`ｰ---` ＿_ ′ _... - '´ _.. イ:::::::
/ / lヽ. ﾍ. ￣´ ｀フ￣ l l::::::ﾉ
./ ,〃 l ヽ ﾄ､! 丶、 ,, ィ´ ', / レ′
／/ / / ∧ ! 丶､ , ィ ´} }∨
.／ / r‐ =ﾆ／ ', / ｀7 ‐- ´ / l /
／ ,' r└‐-､ `丶､ﾚ′ / .／ ! /
.i | `丶､ `ｰ- ､ / ／ | ／
. - 633 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:09:15 ID:3/fWHFzg
-
羽入は怯えていた
紡ぎ出されるやる夫の言葉に怯えていた
さながら子供のように抵抗する彼女
駄々をこねるようにやる夫の言葉を否定する
＿__、
,,, -'''"´ .｀ﾞﾞ''ｰ ､,
_..-'" ｀''-､、
／ ｀''-、
／ ＼
.／ ヽ,
./ ヽ
./ ヽ
./ ―-..＿___, i 、 ｌ 羽入！ 違うんだお！ 聞いてくれお羽入！！
/ ,．.、 ` " ､ ｌ
! ,i ､ ＾ ! ,,ﾉ ヽ,,_ ｌ
.,! .ｌ弋ﾌ､/ - l 、 . 二'ｰ ､、 |
ｌ. ﾞ＞'ﾞ " .''i.二,、 ｀ﾞ'‐ ｀''-､ !
_|， / ｌ,弋ア--ヽ/ /
. ‐'″ ﾞ‐{ ｀ﾞ''―-‐" /
｀'- -‐| ″ ,／
｀' !ｰﾐi､_. _./ _／'ｰ､,
｀'-,,｀''二二コ _,,.. -'"゛ .｀''-、
｀''ｰ--､, ___,,,.... -‐"゛ ＼
￣￣￣ﾞ´ ＼
. - 634 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:09:35 ID:3/fWHFzg
-
／ | | | | ヽ
/ | }､ ﾊ | |
/ ハ :!＼ ｰーミA､∧ |
r‐v | ＼ 斗 ヽ. .' / j/｀ ! / ト..､
. /:::::::| ヽ ／＼ ≦ ＼ /／ｲ孑示､| / :!:::::::＼
{::::::::::| ｀ ー‐ ≦孑k } ／ ん'' ∧! ｲ |::::::::::::::ヽ
∨:::::::ヽ、 ∨ ん ﾊ }´ 弋 ｲり从v ∧::::::::::::::::}
. ∨::::::::::|｀¨ ー ム弋込 り ｀ ｰ= ′ / ィ' |:::::::::::::/
∨::::::::'. ヽ ゞ ´ ' ／ ／ / /:::::::::::.'
わかっています！ このままだとわたしは負けます！！ ∨:::::∧ ＼ r‐ ﾍ ≦ _ ィ ´ / /::::::::.ィ
∨:/ ヽ｀ト ､ ≧ ｰ‐′ ／.' / /:::／ !
. ヽ }＼人 ￣}ゝ、 ィ / ／ /／ |
/ '. ! ＞ ,_ . ´ _トム´ |
/／｀Y ヽ | / ∧ ／／Y ｀ V⌒ Y ￣￣_二_ヽ
〃 ／ヽ ヾ ／ / /' ／／/⌒ヽ. ヽ. | ／ ヽ ＼
/ ./⌒Y Y l l ／／ /⌒ヽ ｀ .| ／ '.
. 八 l | .l l / / {_ﾊ |' |
{ ヽ | .l |/ / | / |
このままではやる夫達は殺される
その事実を認めた上で、なお彼女は彼女が浮かべるやる夫の言葉を否定している
. - 635 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:09:54 ID:3/fWHFzg
-
,. -───- _
-‐ v' ＼
／ ﾚ ´ ＼
' / ,l ヽ. ＼ヽ.
/, / ,.ｲ│ ヽ｀ｬ Vー ､' l
jﾚイ|! |:l |､ l! | |!::: ∨::::::ﾄji､
／::::::ハ ヽﾉ ＼ ヽ/__/! /l ハ:: ﾚ'::::ヽ,.
,'::::::::::::l ﾄ,.ィ=､´i ＼! /j/､i｀メ / V ＼:::::: |
i :::::::／'ゝ､Vl:::::j j/ 7:::::rﾞi!イ:: ﾘ |::::,.' 貴方はずるい、ずるいです！
l ::::/ i′ ハ!ゞラ ゞ.フ(..) ハ j／
ゝ| ゝ､ ゝ,ﾊ :::: '__ ::::.,ィ'-,イ :: l | わたしは貴方に生きて欲しかった
／ ／￣＞ゝ､. ‘ｰ‐` イ-,|i::::l| ::: | |
／ ／ '´ （ rイi｀￣／´ ＼;.j_:::::| ヽ. 一緒に歩いて欲しかった！！
′ ′ / r イ´| :|:| ／ ／ フl|:| ＼
l ′ / ,r ﾚ′| :|:/ ／ ／´ V|: ゞ ＼ ﾞ!
| |::::rー-|/ ／ ／ /, |´:::ヽ ﾄ ﾞ!
ノ| | ::| 三（ ' ｲ / l .＿_j__:::__|::: |ゞ. l
`ーゝ.. ゝ| 三 ヽ | | レ' ´_ rｭ r-t}:::: | | l/
＼ハ '⌒j..＿|＿|＿|::::::ｲｭ ﾚ ´三三〆::::: | j/
/ イ ￣）二二二_ ,.＞|〆 三三三| ::::::ﾚ
彼女はやる夫の胸元を強く握りしめて号泣していた
. - 636 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:10:12 ID:3/fWHFzg
-
/ ハ :!＼ ｰーミA､∧ |
r‐v | ＼ 斗 ヽ. .' / j/｀ ! / ト..､
/:::::::| ヽ ／＼ ≦ ＼ /／ｲ孑示､| / :!:::::::＼
{::::::::::| ｀ ー‐ ≦孑k } ／ ん'' ∧! ｲ |::::::::::::::ヽ
だから貴方の命が大事だった！ ∨:::::::ヽ、 ∨ ん ﾊ }´ 弋 ｲり从v ∧::::::::::::::::}
∨::::::::::|｀¨ ー ム弋込 り ｀ ｰ= ○′ / ィ' |:::::::::::::/
でも貴方はそれを赦さなかった！ ∨::::::::'. ヽ ゞ ´ ' 。ﾟ ／ / /:::::::::::.'
∨:::::∧ ﾟ。 r‐ ﾍ ｡ ﾟ ィ ´ / /::::::::.ィ
なのにわたしには血を吸って生きろというんですか！？ ∨:/ ヽ｀ト ､ 。ﾟ ｰ‐′ ／.' / /:::／ !
ヽ }＼人 ￣}ゝ、 ィ / ／ /／ |
/ '. ! ＞ ,_ . ´ _トム´ |
/／｀Y ヽ | / ∧ ／／Y ｀ V⌒ Y ￣￣_二_ヽ
〃 ／ヽ ヾ ／ / /' ／／/⌒ヽ. ヽ. | ／ ヽ ＼
/ ./⌒Y Y l l ／／ /⌒ヽ ｀ .| ／ '.
八 l | .l l / / {_ﾊ |' |
{ ヽ | .l |/ / | / |
違う、そうじゃない
確かにさっきまでのやる夫なら彼女に血を吸えと言ったかもしれない
しかし今言いたいのはそんな事じゃない
けれども彼女の言葉は止まらない
あたかも今までの鬱積したもの全てを吐き出すように・・・
だからやる夫は彼女が落ち着くまで待つことに決めた
. - 637 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:10:23 ID:3/fWHFzg
-
,. -───- _
-‐ v' ＼
／ ﾚ ´ ＼
' / ,l ヽ. ＼ヽ.
/, / ,.ｲ│ ヽ｀ｬ Vー ､' l
jﾚイ|! |:l |､ l! | |!::: ∨::::::ﾄji､
／::::::ハ ヽﾉ ＼ ヽ/__/! /l ハ:: ﾚ'::::ヽ,.
,'::::::::::::l ﾄ,.ィ=､´i ＼! /j/､i｀メ / V ＼:::::: |
i :::::::／'ゝ､Vl:::::j j/ 7:::::rﾞi!イ:: ﾘ |::::,.' ご自分は決して『やる夫』をやめようとはしないのに！！
l ::::/ i′ ハ!ゞラ ゞ.フ(..) ハ j／
ゝ| ゝ､ ゝ,ﾊ :::: '__ ::::.,ィ'-,イ :: l | わたしにだけそれをいうんですか！！！！！
／ ／￣＞ゝ､. ‘ｰ‐` イ-,|i::::l| ::: | |
／ ／ '´ （ rイi｀￣／´ ＼;.j_:::::| ヽ.
′ ′ / r イ´| :|:| ／ ／ フl|:| ＼
l ′ / ,r ﾚ′| :|:/ ／ ／´ V|: ゞ ＼ ﾞ!
| |::::rー-|/ ／ ／ /, |´:::ヽ ﾄ ﾞ!
ノ| | ::| 三（ ' ｲ / l .＿_j__:::__|::: |ゞ. l
`ーゝ.. ゝ| 三 ヽ | | レ' ´_ rｭ r-t}:::: | | l/
＼ハ '⌒j..＿|＿|＿|::::::ｲｭ ﾚ ´三三〆::::: | j/
/ イ ￣）二二二_ ,.＞|〆 三三三| ::::::ﾚ
/ /| |ゝ-イ三レｲ三| ミ :7:三三三三|／
' ｲ三 ゝ／|三|三| lE| ミ:/ 三三i三三|
/三三:「!∨::|,. ｲ三| |ﾖ|三' 三三i|三三l
羽入の涙は勢いを増していく
やる夫の服を掴み、子供のように泣いている
その取り乱した様子にやる夫は苦笑するしかない
この薄紫色の少女は本当に馬鹿が付くくらいに、必死で、全力で、やる夫を愛してくれているのだ
そしてやる夫と共に歩めないことを嘆いてくれているのだろう
. - 638 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:10:43 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ ／ ｀ヽ /´ ｀ヽ ＼
／ （ ⌒ l ｌ ⌒ ） ＼
| ヽ_ _ノ ヽ_ _／ | 羽入・・・
| ////´￣｀ （ i ） ´￣｀//// |
＼ ー― ＾ ー― ／
＼ ー一 ／
／ ＼
/ ヽ
| |
| ｉ ｉ |
| | | |
だからやる夫は出来る限り、最大限、心からの誠意をこめて微笑んだ
そんな顔をしたことなんて今までに一度もない
でも今は必要だ
今までやる夫は必要に迫られて作る顔に価値はないと思っていた
でもそれは違った、それは人と関わらない独りよがりの人間の発想だった
今のやる夫にはそれがよくわかる
. - 639 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:10:56 ID:3/fWHFzg
-
,. -───- _
-‐ v' ＼
／ ﾚ ´ ＼
' / ,l ヽ. ＼ヽ.
/, / ,.ｲ│ ヽ｀ｬ Vー ､' l
jﾚイ|! |:l |､ l! | |!::: ∨::::::ﾄji､
／::::::ハ ヽﾉ ＼ ヽ/__/! /l ハ:: ﾚ'::::ヽ,.
,'::::::::::::l ﾄ,.ィ=､´i ＼! /j/､i｀メ / V ＼:::::: |
i :::::::／'ゝ､Vl:::::j j/ 7:::::rﾞi!イ:: ﾘ |::::,.'
l ::::/ i′ ハ!ゞラ ゞ.フ(..) ハ j／
ゝ| ゝ､ ゝ,ﾊ :::: '__ ::::.,ィ'-,イ :: l | ！！
／ ／￣＞ゝ､. ‘ｰ‐` イ-,|i::::l| ::: | |
／ ／ '´ （ rイi｀￣／´ ＼;.j_:::::| ヽ.
′ ′ / r イ´| :|:| ／ ／ フl|:| ＼
l ′ / ,r ﾚ′| :|:/ ／ ／´ V|: ゞ ＼ ﾞ!
| |::::rー-|/ ／ ／ /, |´:::ヽ ﾄ ﾞ!
ノ| | ::| 三（ ' ｲ / l .＿_j__:::__|::: |ゞ. l
`ーゝ.. ゝ| 三 ヽ | | レ' ´_ rｭ r-t}:::: | | l/
＼ハ '⌒j..＿|＿|＿|::::::ｲｭ ﾚ ´三三〆::::: | j/
/ イ ￣）二二二_ ,.＞|〆 三三三| ::::::ﾚ
/ /| |ゝ-イ三レｲ三| ミ :7:三三三三|／
' ｲ三 ゝ／|三|三| lE| ミ:/ 三三i三三|
/三三:「!∨::|,. ｲ三| |ﾖ|三' 三三i|三三l
羽入は肩を震わせ逃げるように顔を背ける
彼女は怖れているのだ、何もかもを・・・
. - 640 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:11:08 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ ／ ｀ヽ /´ ｀ヽ ＼
／ （ ● l ｌ ● ） ＼
| ヽ_ _ノ ヽ_ _／ | 羽入・・・
| ////´￣｀ （ i ） ´￣｀//// |
＼ ー― ＾ ー― ／
＼ ー一 ／
／ ＼
/ ヽ
| |
| ｉ ｉ |
| | | |
もう一度彼女の名を呼ぶ
出来るだけ優しげに
出来るだけ楽しげに
出来るだけの真心をこめて・・・
. - 641 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:11:28 ID:3/fWHFzg
-
＿ , -―- ､
／ `ｰ-､
∠ /＾ ⌒＼ ＼
／:::::::}／ / ヽ く⌒ヽ
/::::::::/{ ヽ ｛ j } } ハ:::::::',
{::::::::ｲ ＼斗＜ヽ 从-ﾘ :/ j::::::::|
＼{ハ ヽ､{xぅ外ヽﾘノｨぅ外ｲ ﾊ::::::j
ヾ ﾍ＼ く辷j 辷ｿ/ ／/j／ ・・・
} ゝ r; ∠イ /
ﾉ＿__,r≧ァ-fう≦L.| 八
_, -=彡(>ｘ ∨‐┘∨└‐∨７く ヽ _
／ ／ ｛ ∨: : <ヽ|/> : : ∨ ｝ ＼ （⌒)
/ ／ _人/{.: : : : : :|: : : : : :}ヽ/ ｀ー＝=-'
. / :／ ／ ﾄｲ: : : : : :!: : : : : :ﾄｲ＼ ＼
{ / { ／ 弋: : : : :.入: : : : :':人. ＼ ヽ
ヽ｛ ヽ／ ∧｢} _,ﾆ７ヽ: : ［{::::}］ : : ﾉ|ヽ＼ ＼ }
/ /＼>'´: : : : ﾉ: : : : Y: : : : :.∧_ﾄ､ ） }ヽ ﾉ
｛ ｛ ‘ー一ｧ-､＿_／ﾊ: : : :/ ∠ ／ ｝／
＼八 / / /小､_ノ'´ }´ '´
｀ / ￣＼/川___＞ |
そんなやる夫の言葉に彼女はこちらをみた
その瞳に宿るのは、哀しみと怯え。哀願と切望。
そして・・・絶望
そんなどうしようもないやり場のない、逃げ場もない渦巻く感情が瞳に取り憑いていた
美しく澄んだ瞳が冥く濁ってしまっていた
. - 642 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:11:41 ID:3/fWHFzg
-
, - ｧべー-- ､
／ i - 、 ＼
.,ｨ / ! ＼ ﾄ､
/::i | | i _ ! ! !::＼
/:::::| 孑!T'「 | i |了￢! ﾊ |:::::::ヽ
!::::::i ヽiｨr=ヽ! ﾄ!≠ヽ / j::::::::::}
|::::∧. !i ﾄ- 1ヽ }ﾄ- 1〉 / /1ヽ:::::, ・・・
ヽ::! ヽﾄ!ゞ- ' ､´ ゞ- 7イ / | }::/
ヽ |_公"_ c-っ "_彡ｲ-､ ! /'
ﾉ「! ! ヽ ￣ /j ! ﾊ ヽ
/ | Y’ﾍ ＼// / / ! ﾄ
/ rfi / ヽ / / 「 _,|〉、 |
/ F弌 y / Ｆ‐' ! |
' / 〉 ヽ i ! _ﾉ { i
! ｲ { ! }三圭盂ヲ三{ ﾍ !
|! ヽｿ fﾆ イ / | ヽ | ! |
羽入は必死で笑顔を浮かべようとしていた
それはきっとやる夫のためであり
崩れかける自分を支えるためでもあるのだろう・・・
もういい、もういいんだ羽入
ちゃんと全部思い出したから、だから羽入がそんな顔をする必要なんてない
必要があるのはただ一つ、最後の確認、それだけだ
. - 643 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:11:55 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ ／ ｀ヽ /´ ｀ヽ ＼
／ （ ● l ｌ ● ） ＼
| ヽ_ _ノ ヽ_ _／ |
| ´￣｀ （ i ） ´￣｀ | ・・・楽しいこと、なかったかお？
＼ ー― ＾ ー― ／
＼ ー一 ／
／ ＼
/ ヽ
| |
,. -───- _
-‐ v' ＼
／ ﾚ ´ ＼
' / ,l ヽ. ＼ヽ.
/, / ,.ｲ│ ヽ｀ｬ Vー ､' l
jﾚイ|! |:l |､ l! | |!::: ∨::::::ﾄji､
／::::::ハ ヽﾉ ＼ ヽ/__/! /l ハ:: ﾚ'::::ヽ,.
,'::::::::::::l ﾄ,.ィ=､´i ＼! /j/､i｀メ / V ＼:::::: |
i :::::::／'ゝ､Vl:::::j j/ 7:::::rﾞi!イ:: ﾘ |::::,.'
？？ l ::::/ i′ ハ!ゞラ ゞ.フ(..) ハ j／
ゝ| ゝ､ ゝ,ﾊ :::: '__ ::::.,ィ'-,イ :: l |
／ ／￣＞ゝ､. ‘ｰ‐` イ-,|i::::l| ::: | |
／ ／ '´ （ rイi｀￣／´ ＼;.j_:::::| ヽ.
′ ′ / r イ´| :|:| ／ ／ フl|:| ＼
l ′ / ,r ﾚ′| :|:/ ／ ／´ V|: ゞ ＼ ﾞ!
| |::::rー-|/ ／ ／ /, |´:::ヽ ﾄ ﾞ!
ノ| | ::| 三（ ' ｲ / l .＿_j__:::__|::: |ゞ. l
`ーゝ.. ゝ| 三 ヽ | | レ' ´_ rｭ r-t}:::: | | l/
. - 644 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:12:09 ID:3/fWHFzg
-
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼ 世界をぐるっと見てきても、楽しいこと無かったのかお？
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
/ ハ :!＼ ｰーミA､∧ |
r‐v | ＼ 斗 ヽ. .' / j/｀ ! / ト..､
/:::::::| ヽ ／＼ ≦ ＼ /／ｲ孑示､| / :!:::::::＼
{::::::::::| ｀ ー‐ ≦孑k } ／ ん'' ∧! ｲ |::::::::::::::ヽ
∨:::::::ヽ、 ∨ ん ﾊ }´ 弋 ｲり从v ∧::::::::::::::::}
∨::::::::::|｀¨ ー ム弋込 り ｀ ｰ= ○′ / ィ' |:::::::::::::/
∨::::::::'. ヽ ゞ ´ ' 。ﾟ ／ / /:::::::::::.'
∨:::::∧ ﾟ。 r‐ ﾍ ｡ ﾟ ィ ´ / /::::::::.ィ
∨:/ ヽ｀ト ､ 。ﾟ ｰ‐′ ／.' / /:::／ !
！！！！！！ ヽ }＼人 ￣}ゝ、 ィ / ／ /／ |
/ '. ! ＞ ,_ . ´ _トム´ |
/／｀Y ヽ | / ∧ ／／Y ｀ V⌒ Y ￣￣_二_ヽ
〃 ／ヽ ヾ ／ / /' ／／/⌒ヽ. ヽ. | ／ ヽ ＼
/ ./⌒Y Y l l ／／ /⌒ヽ ｀ .| ／ '.
八 l | .l l / / {_ﾊ |' |
{ ヽ | .l |/ / | / |
彼女の反応はまさに劇的だった
そこに浮かぶ感情は、純粋な驚き・・・
. - 645 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:12:20 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿＿
/ ⌒ ⌒ ＼
./( ―） （ ●） ＼
/::⌒（_人＿）⌒::::: | ほら、どうだったかお？
| ー .|
＼ ／
／ ヘ
/ ヽ__ ﾍ
_/ / / i ﾊ ﾊ:::::＼ヽ
／/ / / ﾍ i / i ﾊ::::::::::ヽ
. /::/ i i i ﾊ i i ｲ i i::::::::::::::ヽ
/:::| i i i ﾊ i i /i i i::::::::::::::::ﾊ
::::::i ヽ ヽ .i i i リ人7、i ｲ ﾊ::::::::::::::::::}
::::::＼ ゝ、>=ﾚヽ i /ｨﾁ心ハレﾉ 人::::::::::::::ﾉ＼
:::::::::::＞、 ﾊｲ佇心ヽ ﾉﾚ 弋少 / ／/ｿ .〉:::::::::;/ ＼
:::::::::::{ 人＼トﾊ 弋少 ヽｲ , , , , , / イ / /::::::／
＼:::::ﾍ/ ヽ ｀＼, , , , ` ／イ |ノ /／
・・・うん ＼:::ﾍ ＼i｀ー＜ - - ＜人ヽー‐‐--､-､
＼| i ?─‐ ＞ - ｨ 〃 / ／ Y{
/ ﾊ .i {〈 / |ト .} __〃 / ／ } |
/ 人 ヽi ヽ | {| 〃 ｲi / i 〉
/ ／ ヽ i ゝﾘ .|i 〃 / ﾘ/ ﾉ /
// ヽ i ｿ ヽｙ〃 / __/ __ //
i { ＼_」-‐{ i ｀/ , /= ￣::::::｀∨ｲ
人ヽ、 ＿_f=:::::=| ヽ / / /::::::::::::ヾゝ::::∨
＼｀ ´,─ヘ:::::::人 Y ／ /::::::::::::::::::::ヽゝヽ
￣ ﾑ::::::::ヽ 〈 | /::::::::::::::::::::::::::ヽゝ|
Y::::::::::::〉 ＼ ｿ:::::::::::::::::::::::::::/::／
|::::::::::ヽ--＞/:::::::::::::::::::::::::/イ::|
. - 646 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:12:37 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼
／（ ●） （ ●）＼
／ ::::::⌒（__人__）⌒::::＼ そっかお・・・
| ￣ |
＼ ／
彼女が揺れる感情・・・
それは戸惑い
それは当惑
それは不安・・・
. - 647 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:12:47 ID:3/fWHFzg
-
だから・・・
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ―） （―）＼ じゃあ、しょうがないおね
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| |
＼ ／
『やる夫』は決心した
. - 648 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:12:57 ID:3/fWHFzg
-
―――在りたいように在る
. - 649 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:13:07 ID:3/fWHFzg
-
ということはとても難しい
それは生きることが難しい事だと思う
やる夫は今になってそう思うようになった
. - 650 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:13:18 ID:3/fWHFzg
-
在りたいように在るには、他人を考えずに行動しなければならない。
しかしおおよそ人間は他人の感情を無視して行動する事を良しとしない。
だからこそ時に人は迷い、そして予期せぬ生き方を強いられる。
それはどこまでも『自分』についてまわる永遠のジレンマだ。
. - 651 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:13:29 ID:3/fWHFzg
-
本当に自分のしたいように生きるためには
たった一人孤島で暮らす事が必要なのかもしれない。
でも、もしかすると、在りたい自分、というものをはき違えているかもしれない。
時折、そう思う事がある。
本当に大切な事は、例外なく成り立つはずなのだ。
他人がいようがいまいが、そんな事は関係なく成り立つはずなのだ。
. - 652 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:13:40 ID:3/fWHFzg
-
それが分かっていてもやる夫は迷う。
どうしても人と時に迷う。
迷いを断ち切る事ができない。
頭で考えた事を心が拒絶する。
その当たり前の現実に押しつぶされそうになる。
. - 653 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:13:51 ID:3/fWHFzg
-
砂時計が落ちきる前に、心と折り合いをつけなければならない
そうでなければ生きる事にならない
起きて、食べて、寝る、そんな諾々と生きるためだけの人生など願い下げだ
そんなの生きているうちから死んでいるようなものだ
. - 654 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:14:04 ID:3/fWHFzg
-
もっと違う人生を・・・
. - 655 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:14:15 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ ／ ｀ヽ /´ ｀ヽ ＼
／ （ ● l ｌ ● ） ＼ 結婚・・・するお、羽入
| ヽ_ _ノ ヽ_ _／ |
| ´￣｀ （ i ） ´￣｀ |
＼ ー― ＾ ー― ／
＼ ー一 ／
／ ＼
/ ヽ
| |
| ｉ ｉ |
| | | |
／ | | | | ヽ
/ | }､ ﾊ | |
/ ハ :!＼ ｰーミA､∧ |
r‐v | ＼ 斗 ヽ. .' / j/｀ ! / ト..､
. /:::::::| ヽ ／＼ ≦ ＼ /／ｲ孑示､| / :!:::::::＼
{::::::::::| ｀ ー‐ ≦孑k } ／ ん'' ∧! ｲ |::::::::::::::ヽ
∨:::::::ヽ、 ∨ ん ﾊ }´ 弋 ｲり从v ∧::::::::::::::::}
. ∨::::::::::|｀¨ ー ム弋込 り ｀ ｰ= ′ / ィ' |:::::::::::::/
∨::::::::'. ヽ ゞ ´ ' ／ ／ / /:::::::::::.'
！！・・・ ∨:::::∧ ＼ r‐ ﾍ ≦ _ ィ ´ / /::::::::.ィ
∨:/ ヽ｀ト ､ ≧ ｰ‐′ ／.' / /:::／ !
. ヽ }＼人 ￣}ゝ、 ィ / ／ /／ |
/ '. ! ＞ ,_ . ´ _トム´ |
/／｀Y ヽ | / ∧ ／／Y ｀ V⌒ Y ￣￣_二_ヽ
〃 ／ヽ ヾ ／ / /' ／／/⌒ヽ. ヽ. | ／ ヽ ＼
/ ./⌒Y Y l l ／／ /⌒ヽ ｀ .| ／ '.
. 八 l | .l l / / {_ﾊ |' |
{ ヽ | .l |/ / | / |
. - 656 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:14:26 ID:3/fWHFzg
-
／ ／ ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
イ l ＼:::::::::::::::::::::::::::∧
／ l | ＼:::::::::::::::::::::::::∧
, イ i ﾄ . ＼ ヽ Vゝ.:::::::::::::::::::::l
/ | | z==＼==-＼- | | ヽ::::::::::::::: |
. / : | | ! _ ゝ.==_=z | | /:::::::::::::: l
/ : :::| | | | !/ 彳 ,' :::::ヽ＼ | i/::::::::::::::: ｲ
| :::::::| '. ＼ ＼V' |::::::::::ﾊ ＼リ r '":::::::::: イ´ |
| :::::::l ! メ´ ＼ l`' --ゝ |ﾍ _ ﾉ l i ＼ `ー┬ ´ │ !
| ::::::ハ i l l!`z=.ゝ､ ＼ ゝ-－ ' ,' .' │ ,' | でっ、でも・・・
| ::::::::::∧ ＼ ＼ l:::_ハ ` ─‐ ゝ / ／, / ／ │
V ::::::::::∧ ゝ ＿ _ゝ__少 -=' イ / ,. ' イ ＼
V:::::::::::::::ゝ _ 二=- ｀ /∠...イ ゝ ＼
ゝ._:::::::::::＼ ゝ=-_＿＿ r _っ . ' | ! ! │ ＼ ＼
￣￣ゝ＼ ゝ ＿＿ ノ ／ _ __从＿__ | ゝ. ＼ ＼
V ゞ- ≧__ ゝ---/⌒ヽ´ ／,. -- ── -ゝ ＼ ＼ ＼
) ゝ￣ j＿ ＼/ _＿_（＿___ ヾ ゝ－ゝ
/ ＿ ,.イ´＿ | ´ ,.. -─- ､ ｀ヽ ヽ. ゝ-ゝ
／ , イ´ ,.- !´ ＿. |／ ／ ヽ Y ＼ |
／ / / / ､ Y´_ | / | }:: ゝ │
／イ / ' ／ ー─し'! l_＿_| .' / /::::Y i
／/ . | ! ー‐ v' 人 ／::_:_:_::V / / ::::: ! i
,' ＿_/ i! ! `ー v / ゝ'::::r::::_::_:_i:L--- ､ / / :::::::: ! ,'
/ /:::::::::¨≧V│ ｰ ノ/ ／:::::::::V:::::::::::::::ヽ:::::::::＼j／ :::::::: ノ ｲ
驚愕、理解、不安
そして見上げる瞳・・・
. - 657 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:14:38 ID:3/fWHFzg
-
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／ ・・・ホレッ
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
そんな彼女に向かってやる夫は小さな箱を投げた
. - 658 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:14:50 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿＿＿＿
／ ,〃 ＋. ／i
／ .＋ ,〃 ／+. .!
／ 彡川. . ／ +..!
.／==巛_彡"===, ' . + i
／ .彡,〃 ミﾐ.／{i} .+／
／ .＋ ,〃 ／ . {i}. .+／
.／ ＋. ,〃 .＋.／ .+ {i}+／
|￣￣ {ii} ￣￣| .{i} '
| ＋ {ii} ＋ | . + .／
| ＋{ii} ＋ | +.／
| ＋ {ii} ＋ | ／
￣￣￣￣￣￣￣
:::::::::::::::::: : : : : :/ ', _..lゝ-―- ..ト_､ ヽ l / ,'
::::::::::::::::: : : : .:/ ヽ. ￣l￣ヾ二_‐l‐-¨ﾆ､=' ﾄ､ l /l. / l
::::::::::::::::: : : .:/ ＼ l , z==≧､l二_‐ ヽ. l ! `=lニ≠/=､ ./ l
:::::::::::::::::: .:.:.l ｌ l ヽ､ /Vｨ ）:::::ヽ｀ヾ V l} ム≦/ ,ｨ′ /
:::::::::::::::::::::::::! ', ', l` V ﾄ:才::::::lヾ} ,ｨﾉ ,ｨ{._ノV ﾊ´ ,' / ・・・こっ、これは・・・？
ヽ:::::::::::::::::::::l ', ', l l´ {:::::::ﾉ. ,' / ／,'ィ::::lイ l l / , '
iヽ:::::::::::::::::', ヽ ヽ. ﾍ ゝ､￣ _ノ ' ´ .l {::::ﾉ,' 〃/ ／
l ｀丶、::::::ヽ ヽ ヽ ﾍ ￣ ゝﾆノ ｲ7 ,
ｌ / `ｰ- -` ` ` ､ ヾ、 l /／ , イ
l / / ﾍ. ﾍ`ｰ---` ＿_ ′ _... - '´ _.. イ:::::::!
/ / lヽ. ﾍ. ￣´ ｀フ￣ l l::::::ﾉ
./ ,〃 l ヽ ﾄ､! 丶、 ,, ィ´ ', / レ′
／/ / / ∧ ! 丶､ , ィ ´} }∨
.／ / r‐ =ﾆ／ ', / ｀7 ‐- ´ / l /
／ ,' r└‐-､ `丶､ﾚ′ / .／ ! /
.i | `丶､ `ｰ- ､ / ／ | ／
. - 659 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:15:15 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ 給料3ヶ月分・・・で済むのかな？ まっ見ての通りだお
| |r┬-/ ' |
＼ `ー'´ ／
やる夫の言葉に彼女は箱の中をのぞき見る
そしてすぐさまうつむき、そっと箱を閉じた
. - 660 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:15:26 ID:3/fWHFzg
-
,. -───- _
-‐ v' ＼
／ ﾚ ´ ＼
' / ,l ヽ. ＼ヽ.
/, / ,.ｲ│ ヽ｀ｬ Vー ､' l
jﾚイ|! |:l |､ l! | |!::: ∨::::::ﾄji､
／::::::ハ ヽﾉ ＼ ヽ/__/! /l ハ:: ﾚ'::::ヽ,.
,'::::::::::::l ﾄ,.ィ=､´i ＼! /j/､i｀メ / V ＼:::::: |
i :::::::／'ゝ､Vl:::::j j/ 7:::::rﾞi!イ:: ﾘ |::::,.'
l ::::/ i′ ハ!ゞラ ゞ.フ(..) ハ j／
ゝ| ゝ､ ゝ,ﾊ :::: '__ ::::.,ィ'-,イ :: l | やっ、る夫・・・私たちの、結婚・・・は、エンゲージを、含み、ます・・・
／ ／￣＞ゝ､. ‘ｰ‐` イ-,|i::::l| ::: | |
／ ／ '´ （ rイi｀￣／´ ＼;.j_:::::| ヽ. からっ、から・・・
′ ′ / r イ´| :|:| ／ ／ フl|:| ＼
l ′ / ,r ﾚ′| :|:/ ／ ／´ V|: ゞ ＼ ﾞ!
| |::::rー-|/ ／ ／ /, |´:::ヽ ﾄ ﾞ!
ノ| | ::| 三（ ' ｲ / l .＿_j__:::__|::: |ゞ. l
`ーゝ.. ゝ| 三 ヽ | | レ' ´_ rｭ r-t}:::: | | l/
＼ハ '⌒j..＿|＿|＿|::::::ｲｭ ﾚ ´三三〆::::: | j/
/ イ ￣）二二二_ ,.＞|〆 三三三| ::::::ﾚ
/ /| |ゝ-イ三レｲ三| ミ :7:三三三三|／
' ｲ三 ゝ／|三|三| lE| ミ:/ 三三i三三|
/三三:「!∨::|,. ｲ三| |ﾖ|三' 三三i|三三l
やる夫が拒否したその力・・・
確かにやる夫はエンゲージだけなら受け入れるつもりはなかった
しかし、今となってはそれは些末なことだ
. - 661 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:15:39 ID:3/fWHFzg
-
,ﾍ
＿＿＿_ / /
／＼ ／＼ ／ /
／（ ⌒） （⌒）＼／ /
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼ /
| |r┬-| | それは結果としてだお！
＼ ｀ ー'´ ／
／ ＼ やる夫が羽入と結婚すること、それ自体に関係はないお！
/ ＼
/ ／＼ ヽ
／ ＼ ﾉ
U ヽ ノ
＿ , -―- ､
／ `ｰ-､
∠ /＾ ⌒＼ ＼
／:::::::}／ / ヽ く⌒ヽ
/::::::::/{ ヽ ｛ j } } ハ:::::::',
{::::::::ｲ ＼斗＜ヽ 从-ﾘ :/ j::::::::|
＼{ハ ヽ､{xぅ外ヽﾘノｨぅ外ｲ ﾊ::::::j
ヾ ﾍ＼ く辷j 辷ｿ/ ／/j／
でっ、でも・・・今の生活、を、捨てな・・・ければ・・・ } ゝ r; ∠イ /
ﾉ＿__,r≧ァ-fう≦L.| 八
_, -=彡(>ｘ ∨‐┘∨└‐∨７く ヽ _
／ ／ ｛ ∨: : <ヽ|/> : : ∨ ｝ ＼ （⌒)
/ ／ _人/{.: : : : : :|: : : : : :}ヽ/ ｀ー＝=-'
. / :／ ／ ﾄｲ: : : : : :!: : : : : :ﾄｲ＼ ＼
{ / { ／ 弋: : : : :.入: : : : :':人. ＼ ヽ
ヽ｛ ヽ／ ∧｢} _,ﾆ７ヽ: : ［{::::}］ : : ﾉ|ヽ＼ ＼ }
. - 662 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:15:49 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ ／ ｀ヽ /´ ｀ヽ ＼
／ （ ● l ｌ ● ） ＼
| ヽ_ _ノ ヽ_ _／ |
| ´￣｀ （ i ） ´￣｀ | 捨てない
＼ ー― ＾ ー― ／
＼ ー一 ／
／ ＼
/ ヽ
| |
| ｉ ｉ |
| | | |
/ ハ :!＼ ｰーミA､∧ |
r‐v | ＼ 斗 ヽ. .' / j/｀ ! / ト..､
/:::::::| ヽ ／＼ ≦ ＼ /／ｲ孑示､| / :!:::::::＼
{::::::::::| ｀ ー‐ ≦孑k } ／ ん'' ∧! ｲ |::::::::::::::ヽ
∨:::::::ヽ、 ∨ ん ﾊ }´ 弋 ｲり从v ∧::::::::::::::::}
∨::::::::::|｀¨ ー ム弋込 り ｀ ｰ= ○′ / ィ' |:::::::::::::/
∨::::::::'. ヽ ゞ ´ ' 。ﾟ ／ / /:::::::::::.'
∨:::::∧ ﾟ。 r‐ ﾍ ｡ ﾟ ィ ´ / /::::::::.ィ
！？ ∨:/ ヽ｀ト ､ 。ﾟ ｰ‐′ ／.' / /:::／ !
ヽ }＼人 ￣}ゝ、 ィ / ／ /／ |
/ '. ! ＞ ,_ . ´ _トム´ |
/／｀Y ヽ | / ∧ ／／Y ｀ V⌒ Y ￣￣_二_ヽ
〃 ／ヽ ヾ ／ / /' ／／/⌒ヽ. ヽ. | ／ ヽ ＼
/ ./⌒Y Y l l ／／ /⌒ヽ ｀ .| ／ '.
八 l | .l l / / {_ﾊ |' |
{ ヽ | .l |/ / | / |
. - 663 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:16:03 ID:3/fWHFzg
-
_,, -- _
,ィ ´ ::::::::::::`::. ,
/ ,ｨ :::::::::::::::＼
/ / ,ｨ::::jヽ :::::::::::::::ヽ
ﾄ ゝ `¨′ :::::::::::::::〉
,v､ !::::. ｀ヽ .:::::::::::::/.
j )'j.) .ﾍ:::::. ﾉ _,;..---.ｲ-､ ,-.､
〈.//j f.〉 !:::l ヽ, -‐'" r-',::::::::::::::::,-:ｲ::::/:ﾍ
.}! L-'.ゝ ',::`ｰ' ..lﾊﾍ::::::::;イ::::::::::/::::::::-'-､
ヽ ヽj ヽ ..::::::::r ',.〉::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::ヽ
今の生活も捨てない、羽入とも結婚する >_,,ィ>､ ＞ｰr-‐‐‐7ﾊ 〈:::::::::::::::::::::::｀ヽ:::::::::::::::::ﾍ
/､, イ::::ﾍ ＼',ヽ / 〈 .∨::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::ﾍ
『遥 やる夫』はそういう男だお？ 〈':::::::::::::::::ﾍ _/｢::ヽｲ l ∨::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::ﾍ
∨:::::::::::::::ﾍ /::ヽ:::!::l ヽr' ＼:::::::::::::::::::::::::::::::〉イ`:::::∧
ヽ::::::::::::::::ﾍ .／:::::_:::::l::! ', ヽ::::::::::::::::::::::::::｢'':::::,イ::::/
∨:::::::::::::::〉:､:::::::::::::::! .! ＼::::::::::::::::::r'イ::::::::::::/ヽ
∨:::::::::::'::::::｀::::::::;ｲl ! ＼::::::::::/::::::::::::::::/::::::ﾍ
∨::::::::::::::::::;イ ,':::, l ＼::/::::::::::::::::/:::::::::::∧
ヽ:::::::; ＜ ,::::::; 〉 ／ /:_:::::::::::::/::::::::::::::::∧
￣ ,:::::::::, ヽ ／ ／ｲヽ､ヽ:::::/､::::::::::::::::::∧
,:::::::::::> ／ ／ |:::::::::｀ヽ':::::::_｀> ､::::::::::ﾍ
,::::::::::::ｲ r､ !::::::::::::ﾍ´ ｀ヽ:::::!
,::::::::::/ /::::ヽ l:::::::::::::::ﾍ jﾉ
なんて格好つけるが本当は忘れていたのはやる夫の方だ
簡単・・・実に簡単なことだ
大事な人たちに危険が迫るなら護ればいい
それだけのことだ
誰かのために、なんて独善はいらない
それが間違いだということは、やる夫はよく知っている
. - 664 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:16:18 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ●） （●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ 無限に踏みこむからって自分を変える必要なんてないお！
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
そのままのやる夫で生きればいい
病気になったって生きようとしたやる夫だ
それが出来ないわけがない
シオンさんに協力して貰うのもいい
やる夫でいればいいのだ
そしてなによりも『やる夫』と言う男は約束を守るのだ
これだけは間違わない
そこに無限が潜もうが構わない
やる夫はそういう奴だったはずだ
どうしてやる夫はこんな簡単なことを忘れていたのだろう？
. - 665 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:16:41 ID:3/fWHFzg
-
/ ハ :!＼ ｰーミA､∧ |
r‐v | ＼ 斗 ヽ. .' / j/｀ ! / ト..､
/:::::::| ヽ ／＼ ≦ ＼ /／ｲ孑示､| / :!:::::::＼
{::::::::::| ｀ ー‐ ≦孑k } ／ ん'' ∧! ｲ |::::::::::::::ヽ
∨:::::::ヽ、 ∨ ん ﾊ }´ 弋 ｲり从v ∧::::::::::::::::}
∨::::::::::|｀¨ ー ム弋込 り ｀ ｰ= ○′ / ィ' |:::::::::::::/
∨::::::::'. ヽ ゞ ´ ' 。ﾟ ／ / /:::::::::::.'
・・・ ∨:::::∧ ﾟ。 r‐ ﾍ ｡ ﾟ ィ ´ / /::::::::.ィ
∨:/ ヽ｀ト ､ 。ﾟ ｰ‐′ ／.' / /:::／ !
ヽ }＼人 ￣}ゝ、 ィ / ／ /／ |
/ '. ! ＞ ,_ . ´ _トム´ |
/／｀Y ヽ | / ∧ ／／Y ｀ V⌒ Y ￣￣_二_ヽ
〃 ／ヽ ヾ ／ / /' ／／/⌒ヽ. ヽ. | ／ ヽ ＼
/ ./⌒Y Y l l ／／ /⌒ヽ ｀ .| ／ '.
八 l | .l l / / {_ﾊ |' |
{ ヽ | .l |/ / | / |
そして気づく
彼女は馬鹿だ、やる夫と同じくらいに・・・
やる夫が大ちゃんに病気を明かせなかった
それとまさに同じ理由で彼女はやる夫に結婚しに来たとは言えなかった
「結婚しに来た」
その一言でやる夫は彼女に応えただろう
だが言えなかった
無限の生に、愛故に付き合ってくれとは言えなかった
だからやる夫の死を感じた時、先に目前の死と無限の生を選ばせようとした
あるいはやる夫が無限に生きるなら、共に歩めると思っていたのかもしれない
. - 666 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:16:56 ID:3/fWHFzg
-
そうなのだ
やる夫達は背中合わせのままにどこまでも不器用で馬鹿だったのだ
無限に生きられるから共に歩める・・・
いつの間にか目的と手段が逆転してしまっていた
本当は、共に歩むから無限を生きる・・・
そうあるべきだったのだ
＿＿＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ ／ ｀ヽ /´ ｀ヽ ＼
／ （ ⌒ l ｌ ⌒ ） ＼
| ヽ_ _ノ ヽ_ _／ | だお？ 羽入
| ´￣｀ （ i ） ´￣｀ |
＼ ー― ＾ ー― ／
＼ ー一 ／
／ ＼
/ ヽ
| |
| ｉ ｉ |
| | | |
後から後から笑いがこみ上げてくる
これを笑わずにいわれようか？
どうしてこうもやる夫達は馬鹿なのか？
どうしてこうも独りよがりなのか？
. - 667 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:17:08 ID:3/fWHFzg
-
∨::::::::'. ヽ ゞ ´ ' 。ﾟ ／ / /:::::::::::.'
∨:::::∧ ﾟ。 r‐ ﾍ ｡ ﾟ ィ ´ / /::::::::.ィ
∨:/ ヽ｀ト ､ 。ﾟ ｰ‐′ ／.' / /:::／ !
ヽ }＼人 ￣}ゝ、 ィ / ／ /／ |
/ '. ! ＞ ,_ . ´ _トム´ |
/／｀Y ヽ | / ∧ ／／Y ｀ V⌒ Y ￣￣_二_ヽ
〃 ／ヽ ヾ ／ / /' ／／/⌒ヽ. ヽ. | ／ ヽ ＼
/ ./⌒Y Y l l ／／ /⌒ヽ ｀ .| ／ '.
八 l | .l l / / {_ﾊ |' |
{ ヽ | .l |/ / | / |
彼女の表情が徐々に喜びに包まれていくのがわかる
あたかも陽射しを浴びて花が咲いていくかのように
冥い瞳が一気に輝き始める
やる夫の言葉を噛みしめるように笑顔にそまっていく
そして・・・
. - 668 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:17:19 ID:3/fWHFzg
-
..:: / / ＼.::.:＼ ::.
..:: ／/ / / ヽ ヽ.::.::ヽ ::..
..:: /.::.::′ ′ / / / ', ヽ l ｌ l.::.::.::.ヽ ::
.:: /.::.::.:.| ｌ ｌ ∧ l 、 |｜ ｌ |.::.::.:＜ ::
:: |.::.::.::.:| | ｌヽ {_ム- （ ( | }ハ┤|_ | |.::.::.::.::| ::
:: |.::.::.::.:| | | ）ﾉ Vハ＼ ヽ ﾉﾉ ﾉﾉﾉ )７メ､| |.::.::.::.::| ::
:: |.::.::.::.:...、 |＼イ ィ爪抔不 ＼ （ 不孑丐ミx ハ ﾉ.::.::.::.:.| ::
.:: 、:.::.::.:.::ヽ /l | L :::::::::」 ） ﾉ L ::::::::」 }/ | /.::.::.::.::.ﾉ ::
.:: ＼.::.::.::.:l∨{ （ ｡ ﾟ ﾟ｡ / l| /.::.::.::／ :: ・・・はい
:: |＼.::.:| 人 ＼｡ ﾟ : """ ﾟ ｡/ ノ|／|.::.:／| :::
:: l ＼| ＞---r- 、 , -r-＜ ﾉ j／ | ::
.:: ﾉ / ﾉl ＼ ￣ ／ l | ::
..:: ／ / / ,' ! ＞ ＿_ 个 、 ｌ l l 八 ::..
..:: ／ / / | _ノ /（ ）| ＼l l ＼ ::..
:: / 「 {..:..＼. ／/ }＼ 、 ヽ ::
/ ７ 八 ヽ ..:..:＼ ／.:./ ′ 丶 ヽ
／ ／ / / ', ＼..:..:＼／.:..:./ / 丶 ＼
/ ／ ／ / / 、 ＼／..:..:／ / ＼
/ / / / ヽ ＼／ ／ ヽ
そして羽入は笑顔を満開にする
あふれ出す彼女の喜びが見ているやる夫にも伝わってくる
その仕草、その顔、その瞳・・・
. - 669 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:17:30 ID:3/fWHFzg
-
それはきっと・・・
. - 670 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:17:42 ID:3/fWHFzg
-
親を見つけた子供のように・・・
. - 671 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:17:57 ID:3/fWHFzg
-
/:::::::::::::/ l l ヽ ', l /! l } l ﾊ:::::::::::::::::::l
. /::::::::::::::il ! ヽ、 ＼__ヽ ', l-/十‐l- ..._/ l i::::::::::::::::::|
,'::::::::::::::::ｌ| ヽ ＞=''二_￣ `ヽヽ ヽ ｌ/ l / /l｀ .,' l !:::::::::::::::::|
!::::::::::::::::l l ヽ、 ´ ﾍ ¨ ‐-､ﾄ､ } / 'ｲ ／ ! / l l:::::::::::::::::|
!::::::::::::::::l ', `t‐---` ＿ ﾘ ／ --/／ ｜ / / l::::::::::::::::::!
l::::::::::::::::ﾍ ヽ ', _..´---､ }／ zニニ_‐-､ l / / ,'::::::::::::::::,' はいっ！！
.V:::::::::::::::ﾍ ＼ ヽ zﾆ-‐ ￣ ｀ ｀ヾｨ'′ ,ｲ ,ｲ:::::::::::::::/
V::::::::::::::::ヽ 丶､ ｡ ﾟ。 l ﾟ ｡ ／/ / |:::::::::::::/
ヽ:::::::::::::::::i＼. ￣ヽ｡ ､__ ＿_, ﾟ 。. ´ / / l:::::::::／
＼:::::::::::', ｀iｰ- ..＿_ﾟ_､ __ ﾟ ｡l / ／ /:::／
丶､:::::ヽ l l ヽ、 , ィ´/ '´/ /イ
iー-`.', ', l `丶､ , イ l /ｲ .／ l !
| ?､ ', ﾉ _!¨ ‐- -- '' ´ !、 l / ／ l |
| / _.. ---ヽ､ ﾍ‐ '' ´ ! | `ｰく‐､----- ､. |
／／ ,-‐､/ムヾ､ / r―ｷェ‐､ ヽ|
/ / `ｰ-ｲﾊ..._） ヽ‐イﾊ`‐' ',
再びうなずく
力強い了承の声と共に彼女は身体ごとやる夫に飛び込んでくる
やる夫は涙を拭ってやる
けれどその顔は既に涙でぐちゃぐちゃで・・・人様に見せるのはちょっとあれなのだが構わない
これが羽入、いや、やる夫の羽入なのだから
. - 672 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:18:19 ID:3/fWHFzg
-
,. ---- ､
／ ` ｰ- ､ ｷﾞｭｯ
' ／ ＼ ＼
/ ' / | V r
/:::| ' l |! | v l:::::ヽ
|:::::| | | .ﾊ ! i .∧. │ !::::: |
|:::::| | |/-|‐|‐. i | ‐|-ﾊ | |:::::::| やる夫！ やる夫！！ やる夫～～～～～～！！
l::: | |. ﾚ V- ヽl | -V |/ .'::::::/
ゝﾚヽ l.ｨ ==､ ＼| r==､ﾚ /:::／
＼:丶_ゝ::::: , ::::::j!イ:イ
ハ::|ハ. _i_ヽフ 人レヽ
/:::::::/::::::!＞'rー ､ヽ.イ:::::::＼:: ＼
／ _-_/ :::ｨ' | (二´､ V= -､__＼:: ＼ ）
／ V /,イ |＼ ─ < /| .／⌒ヽ::: ＼ _ ＿／./
r "´ :::::: | // │ .|: : :ヽ「__／:..i / ハゝ＿＿＿ ノ
イ / :::::::: |/ (-､ | ﾊ: : : : |: : : : :|r-―- ､.∧::＼ ＼
／/ /| :::::::::く ゝ-`=＼/: : : : : : ヽ: : :.:|---ｫ : :.＼ ::::: ＼ jヽ
' :/ / l :::::::::::j二}:{二}/: : : : :＼: : : ＼:|￣:~: :.く V ＼ :::: i l '
/ /! ! | ::::::::: | : : : : / : :l : : : : : : : : :／! : : : : : / ::::| :::| ::l ! |
| | ゝ ＼ ヾi:::::::i|: : : :ｲ: : :.:|::: : : : : : ／: : ,ｲ: : : :./ ::::: | :ﾉ::ﾉ ｲ: |
| | ＼ ` ー'V|: : /: : : : .|!:::::::....／: : : : l |:ヽ:.:/:／::/:: ／ / |: |
V `ー-- ， ＼: : : : : : : : ／ ＼: : : :.ヽヽﾝ_＿／--' ／ / ﾉ
ヽ V: : : :: :/ ! : : : : 〉-r─── ' ／ ／
j 人: : :／ ＼: :（ ｨ ゝ二二二.. '
､＿j／ ´ ` ＼!
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／ なんだお？
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
. - 673 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:18:33 ID:3/fWHFzg
-
/:::::::::::::/ l l ヽ ', l /! l } l ﾊ:::::::::::::::::::l
. /::::::::::::::il ! ヽ、 ＼__ヽ ', l-/十‐l- ..._/ l i::::::::::::::::::|
,'::::::::::::::::ｌ| ヽ ＞=''二_￣ `ヽヽ ヽ ｌ/ l / /l｀ .,' l !:::::::::::::::::|
!::::::::::::::::l l ヽ、 ´ ﾍ ¨ ‐-､ﾄ､ } / 'ｲ ／ ! / l l:::::::::::::::::|
!::::::::::::::::l ', `t‐---` ＿ ﾘ ／ --/／ ｜ / / l::::::::::::::::::!
l::::::::::::::::ﾍ ヽ ', _..´---､ }／ zニニ_‐-､ l / / ,'::::::::::::::::,' やる夫！！！！！！！！！
.V:::::::::::::::ﾍ ＼ ヽ zﾆ-‐ ￣ ｀ ｀ヾｨ'′ ,ｲ ,ｲ:::::::::::::::/
V::::::::::::::::ヽ 丶､ ヾ､ l ／ ／/ / |:::::::::::::/
ヽ:::::::::::::::::i＼. ￣ヽ￣ ､__ ＿_, ∠.... ィ ´ / / l:::::::::／
＼:::::::::::', ｀iｰ- ..＿_`_､ __ /l / ／ /:::／
丶､:::::ヽ l l ヽ、 , ィ´/ '´/ /イ
iー-`.', ', l `丶､ , イ l /ｲ .／ l !
| ?､ ', ﾉ _!¨ ‐- -- '' ´ !、 l / ／ l |
| / _.. ---ヽ､ ﾍ‐ '' ´ ! | `ｰく‐､----- ､. |
／／ ,-‐､/ムヾ､ / r―ｷェ‐､ ヽ|
/ / `ｰ-ｲﾊ..._） ヽ‐イﾊ`‐' ',
彼女の呼びかけに苦笑する
結局嬉しくても悲しくても呼ぶだけか、羽入・・・
. - 674 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:18:45 ID:3/fWHFzg
-
／｀＞－ ¨ヽ
.. '/ l´ヽ￣丶
／ / / / / | ＼ ＼
/ / 斗―| | ｣_ ヽ ヽ ヽ ヽ
/ ,ｱ / /| | ∧メ | ', ハﾊ
| /;';! ﾚテ下ﾊ ! /Tﾊ ! | .| ﾄ､!
l /;';';l Vf、ｨ} ＼/刋 }/ ハ| /
､|;';';';', ゝ-‐' , ゝ' /_,.イ;';';'} /
ﾄ､;';';'ヾ ｰ-ゝ r―v / } |__,ノヾ
/ /ヽ.__ゝ､ ＼ ｰ ' .. く /／| ＼ .、
／ /／ / ＞く ｰく￣ {ニヽ!-- ､／ヽ ｀￣￣ }__／ / や～る～夫！
／ / {／｀＼＼ ＼ ヽﾊ. l＼ >′＼＿__,.／´ ＼/ }
-‐ ´ ／ r―┴ ､ ＼＼ ＼| | ヽ ｀丶､/ ∧ ＼ ∨
/ / { ﾊ.イ｀ ヽ ＼ ＼ ＼ ヽノ } ヽ
/ { /＝＝ ∧ﾊ ', ＼ '; } ! /
ゝ‐ ´ ヾ〉ハヽ ､ 〉 Ｖ / / /
‐＜ ＼ ヽ＼｀7ー- / ／__. ＜ｰ-､ ／
＼ ! ｀{￣￣￣／＼ﾊ ＼ ＼
ヽ |＼/{ ー-／ / ヽ}、 ￣ 〉
i |／ /＼/（.ノ / l＼ __／､ ／
l i | ,′ ＼ ノ |ヽ ＼
| l |/ i ヽ}＼.／ | ＼ ＼
| | ﾄ、! ／ / , ＞｀￣
l l ﾊ.∧／ / | ／
/ }／ / !.／
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼ はいはい聞こえてますお、お姫様
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
. - 675 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:18:55 ID:3/fWHFzg
-
,. -― - ､
＿,.／ ＞x
／ _＼
／ ヽ ＼::｀..ヽ
/⌒, ＼ ＼ ＼:::::::＼
／:::::/ { ヽ ＼ ヽ. ＼:::::::ヽ
/::::::::::| ∧ ∨ ハ } ヽ:::::ハ
,':::::::::::∧ ヽ ヽ l ﾊ | | Y:::::::}
l:::::::::::/ ヽ ＼ ＼ l斗f‐十.| lハ .ﾄ、:::l
{:::::::::{ ハ _＼x ― ＼ ハ/ 」l从 ;ｲ .! | }:::::|
l:::::::/{ ヽ ＿ _≧二｀ ｀ j/ rfう丁メ、 | ! / l:::::.}
えへへ・・・それじゃあ行ってきます l:::::::| l l ｧ孑'ハ {:{ ;り ∨ ./ ∧ }／
ヽ::::ト、. ∨ ! V j | 辷 タ 〃/ / |
＼ ＼ ＼ 弋 タ′ _ィ_ ／ ィ |
|ミ､_ ｘｘｘ ' ｘｘｘ ィ ! |
| 丁< ｀ ｰ ‐ ’ ｲ | | |
| | |＞ ．_ ／L! ! | |
| | | _｣｀ ¨ ´ / ハ.! | |
| | | ／ |│ / / ＼ ! |
j |_,.rf ' |│ ./ / /￣￣＼
/ ／ .l ! | / / / ヽ
/ ／ | ! !／／ / 」
/ 〈 / .| .ヽ／ / ／ l
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ー） （ー） ＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| |r┬-| | ・・・その前に手をだすお
＼ `ー'´ ／
r´､＿__∩∩＿_, /
＼＿_ ´人 ｀ ＿ﾉ
ヽ ￣ ￣ |
｜ /
| ｒ /
ヽ ヽ／
>__ノ;:::......
. - 676 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:19:07 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿＿_
＿,／. . . . . . . . . ￣ヽ、
／. . /. . . . . ._._. . . . . . . ..＼
/. . . . .|. . . . ＼ . .＼ . . .＼. . ﾊ
／/. .| . .l . . . . . .ヽ . . ヽ. . . ヽ＼!
/;;;;;;|､. ヽ. .ヽ . . . . . . }. . . .} . . ..',;;;;;＼
/;;;;;;;;|. 丶.,＞.‐. . . .├.|‐.-.､!. .l. ..l;;;;;;;;;ﾍ
|;;;;;;;;;ゝ､.´ﾍｒ＝､ヽ,. ィi＝=､/ . |. .|;;;;;;;;;;;;|
|;;;;;;∧. . .|〈 トｲﾘ ソ .ト;ｲﾘ 〉../. /ヘ ;;;; |
はい？ ﾍ;;;;{ .ヽ. .ﾍ ゞ ' , ｀ ´ｲ./.／..!. .};;;;/
ヾゝ へ._._.＞ ∠ｲ. . ..| /イ
|. ..ヽ､ ⊂⊃ イ |.!. . . l. . .|
/. . . . . .≧ァ ' _,／ >, . .l. . .!
/. . r ''"¨/ /! ／ ／ ｀丶､. .!
/. . .r| l i／ ／ , -＝､ﾍ＼ ＿,ノ
/. . .ｲﾞ〉' ／ ／ イ /}.|.ヽ
/. r==!l / / //＿＿_./ ソ. .}
l. . ト=ト! / / /〆 ￣〉. . |
|. . | |_/＿/＿＿__/ /. !....|
|,r┼＝ｆ-,へ= ニ / /. /!. ﾉ
ｲ ￣￣厂ヽへ / /.ソ !ｲ
l ／／／川 |.ニ/ /ソ
∨_/ / / | / /
言われるがままに両手をあげる羽入
その中には大事そうに先程の小箱が握られている
. - 677 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:19:29 ID:3/fWHFzg
-
. ＿,. -―‐- ､:
. ｘ＜´ ＞ｘ、ヽ,
. ／ ／ ｀丶、
／⌒}／／ / ヽ ＼ヽ.__ﾑ
／:::::::／／ ! i ｉ ∧::::＼
/::::::::::/ ./ ! :} :| j | ﾊ:::::::ﾊ
{:::::::::::{ ＼_ ＼--＼. ∨-/､/| ! i::::::::::!
V:::::::ﾊ＼ {／ーゝｰ-ヽﾉイ／ ＼ / ∨:::::|
ヽ:::{ '. ｀ド ,ｨたう} fうﾇメ､|｜ :}:::::/
＼ ＼ ＼ 弋ｔり 弋ｔり !/ //／
｜{丶ミ /// ' /// イ :ｆ| :.',
j ＼{ ＼_,.-､ ‘’ イｲ ﾘ/∧ あっ・・・
,/ / | | ｀i'´ -'‐ﾞﾆ! ｲ i i |
. ／/ / i ﾉ | ´-‐.' { 丶 ＼ i
／.／ / /.ﾘ-┤ .iﾆ! .├-｀-ゝ___｀ヽ_｝
‐'´／ ,／. r.,' /...｜ l i .｝乞_．≦-､
/／ ,／ ／./ ,.' j ノ . ,l ｝乞r"‐ ‐､j､
.. . ／ ,': /. .〃 /. ./ ./ヽ /. ｝ﾆr" _,. ヽ}
. . / . ,/ / ' ,ｲ /. / ,' ヽ ノ }.rﾞ '_ - ､ _ヽ
. ,' .. ,/ ∧:,' .|ﾞ | . ./ .,' /:.:.＼ '; ; ,/ ',´_',.´- ｀.ヽ
. ,ﾞ . ／/ /| / ／ / / .,' ./v_:_ﾉ:::ヾ!,'_,-＝―ミ､、 ｀ヽ
. { ./ .{ / Ｋ/_,, ノ / .,ﾞ /ｲ:.;':.l:ﾍ:::/'´ ヾ,､ ﾍ
ﾚ .ﾚ .{ : : :}ﾆ. ./ ,ﾞ / ;.':.;.':ﾍ.' ヾ,､ ﾍ
_j.イ彡' ,', ／／:.;':.／ l,ﾞ､ .ﾍ
_ ＿,,,..- ﾆ´ ／／{ / ':.／ :.:.:.;':.:/ 、 |','､ヽ .',,
..￣｀ - ...,,_／ .〃 .｀ヽ＿ノ ／ :.:.:.:.:.;':./ l i l .','､ .ヽ ll
. _,.イ 〃 . _jヽ、 :.:.:.;':./ . } . | .! , l ','､ ヽ ll
--‐ '" .iﾞiﾞ / .':::'､ .:.:r:/ .ﾉ! | r!―::､! ,' .','､ ヽ ',,
. l.l / . '::::｀ｰ'::. ヽ! .| .ﾞl.￣`ﾄ’ ,'.､ ','､ ヽ',
、. |.| ／ ':::::;'::::::ヽ ﾞ! Y¨ヽ、 .} .,' ./ ヽ .','､ ヽ
. ヽ .l.l iﾞ '::;':::::::::::::ヽ | '､ ヾ、 .,'.／´_ .} .','､ .ヽ
ヽ ﾉﾉ .l ,':::::::::::::::::::` .| ﾄ､ ＼- '´ .l ヾ,､ ヽ
＝＝= _-,.'.ｲ .,' /::::::::::::::::::::::::::. l ＼ .＼ | ヾ,､ ヽ
/ ./::::::::::::::::::::::::::::::、 .l / /ﾞl | ヾ,､
ノ r"- ､::::::::::::::::::::::::::¨ i._,'ﾞ¨ | .| ヾ,､
やる夫は箱を手に取りその中身を彼女の薬指にそっとそえた・・・
. - 678 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:19:48 ID:3/fWHFzg
-
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼ 返品は受け付けないお
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
やれやれ・・・負けたよ、店長
確かにこれじゃあ半分だ
また後日、きちんと残りの半分を買いに行かねばなるまい
待ってろよ店長！ きっちりしっかり払ってやるからな！
. - 679 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:20:04 ID:3/fWHFzg
-
/:::::::::::::/ l l ヽ ', l /! l } l ﾊ:::::::::::::::::::l
. /::::::::::::::il ! ヽ、 ＼__ヽ ', l-/十‐l- ..._/ l i::::::::::::::::::|
,'::::::::::::::::ｌ| ヽ ＞=''二_￣ `ヽヽ ヽ ｌ/ l / /l｀ .,' l !:::::::::::::::::|
!::::::::::::::::l l ヽ、 ´ ﾍ ¨ ‐-､ﾄ､ } / 'ｲ ／ ! / l l:::::::::::::::::|
!::::::::::::::::l ', `t‐---` ＿ ﾘ ／ --/／ ｜ / / l::::::::::::::::::!
l::::::::::::::::ﾍ ヽ ', _..´---､ }／ zニニ_‐-､ l / / ,'::::::::::::::::,' やる夫・・・
.V:::::::::::::::ﾍ ＼ ヽ zﾆ-‐ ￣ ｀ ｀ヾｨ'′ ,ｲ ,ｲ:::::::::::::::/
V::::::::::::::::ヽ 丶､ ヾ､ xxx l xxｘ ／ ／/ / |:::::::::::::/
ヽ:::::::::::::::::i＼. ￣ヽ￣ ､__ ＿_, ∠.... ィ ´ / / l:::::::::／
＼:::::::::::', ｀iｰ- ..＿_`_､ __ /l / ／ /:::／
丶､:::::ヽ l l ヽ、 , ィ´/ '´/ /イ
iー-`.', ', l `丶､ , イ l /ｲ .／ l !
| ?､ ', ﾉ _!¨ ‐- -- '' ´ !、 l / ／ l |
| / _.. ---ヽ､ ﾍ‐ '' ´ ! | `ｰく‐､----- ､. |
／／ ,-‐､/ムヾ､ / r―ｷェ‐､ ヽ|
/ / `ｰ-ｲﾊ..._） ヽ‐イﾊ`‐' ',
＿＿＿＿
/ ⌒ ⌒ ＼
./( ―） （ ●） ＼ 倒すならさっさと倒してこいお、あんな雑魚
/::⌒（_人＿）⌒::::: | それとも血がいるかお？
| ー .|
＼ ／
. - 680 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:20:16 ID:3/fWHFzg
-
,. -― - ､
＿,.／ ＞x
／ _＼
／ ヽ ＼::｀..ヽ
/⌒, ＼ ＼ ＼:::::::＼
／:::::/ { ヽ ＼ ヽ. ＼:::::::ヽ
/::::::::::| ∧ ∨ ハ } ヽ:::::ハ
,':::::::::::∧ ヽ ヽ l ﾊ | | Y:::::::}
l:::::::::::/ ヽ ＼ ＼ l斗f‐十.| lハ .ﾄ、:::l
大丈夫です {:::::::::{ ハ _＼x ― ＼ ハ/ 」l从 ;ｲ .! | }:::::|
l:::::::/{ ヽ ＿ _≧二｀ ｀ j/ rfう丁メ、 | ! / l:::::.}
l:::::::| l l ｧ孑'ハ {:{ ;り ∨ ./ ∧ }／
ヽ::::ト、. ∨ ! V j | 辷 タ 〃/ / |
＼ ＼ ＼ 弋 タ′ _ィ_ ／ ィ |
|ミ､_ ｘｘｘ ' ｘｘｘ ィ ! |
| 丁< ｀ ｰ ‐ ｲ | | |
| | |＞ ．_ ／L! ! | |
| | | _｣｀ ¨ ´ / ハ.! | |
| | | ／ |│ / / ＼ ! |
j |_,.rf ' |│ ./ / /￣￣＼
/ ／ .l ! | / / / ヽ
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼
| |r┬-| | そうかお？
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
. - 681 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:20:29 ID:3/fWHFzg
-
＿,. -―‐- ､
ｘ＜´ ＞ｘ、
／ ／ ｀丶、
／⌒}／／ / ヽ ＼ヽ.__ﾑ
／:::::::／／ ! i ｉ ∧::::＼
/::::::::::/ ./ ! :} :| j | ﾊ:::::::ﾊ
{:::::::::::{ ＼_ ＼--＼. ∨-/､/| ! i::::::::::!
V:::::::ﾊ＼ {／ーゝｰ-ヽﾉイ／ ＼ / ∨:::::|
. ヽ:::{ '. ｀ド ,ｨたう} fうﾇメ､|｜ :}:::::/
大丈夫です。もう、まるで負ける気がしません ＼ ＼ ＼ 弋ｔり 弋ｔり !/ //／
｜{丶 xxx ' xxx イ :ｆ
j ＼{ ＼_,.-､. ー _,.-､ イｲ ﾘ/ |
／ ＿厂｀＼ﾏf／´￣{､＿_ ！
_／ r＜ /二ﾕ Y ﾏ二V ./｀ﾏﾍ.
. ｘ≦二￣ ／ ｀{ ∨ 〈ヽ{/.〉 V } ＼ r=､、
／／/ ,. ´ _ﾑ. _| V|V ﾄ､. / ＼ ＼ }}
/／ / ／ ,. ´ /t:! 〈.!〉 :!〉ﾊ ` ｰ-ミ=====‐'"
. // ./ ./ .／ {__ | ! | _j ＼ ＼
| ! ｆ / ／ 廴| j f } ＼＼ー- ､ ヽ
| ! | ／ /|＿＿_ .ｲ -rイﾄ､ !、 ＼＼ ＼ '，
ヾ、 |/ , |＼|｜,. ´ ＼ ﾚ' :!ﾉ｀ ,小＼ | ヽﾊ. Y }
. / ／ ＼}ム=== __ ノﾉ ,ﾉ .ﾍ __／ j{__＼ヽ. ! } } ＿ノノ
｜ / 廴___, く.＿＿_ ⌒ヾ ,.イ ! ＼〉 / ｀| } / ノｲ ￣´
｜ !ゝ一'´ j ＼___／ / |ヽ _ / ＿l_//
. ＼.廴_ / / / :| | |_レ' ￣「
｀￣ / ⌒V :! ∨ﾏ.二ﾌ !
. - 682 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:20:42 ID:3/fWHFzg
-
-―-=――-
'" ｀丶、
_∠ -‐ ／ ヽ、
／ ' 、 ＼ ヽ
. / ／ ／ 〃 j } ヽ`く＾ヽ、ハ
/ ｲ { ｛{ / j / ,' } ヽ:::::＼}
{! /::{ 人 从 〃 /,ｲ / l:::::::::ﾍ
∨::小 ｛`＜⌒{{ ／￣jノﾄ､ / } ::::::::::}
. {:::::ﾊ ヽ､_＞ 二八_（ _ 厶j＼ ｌ::::::::::,'
それに・・・ ∨八. ＼'¨￣` ＝=ﾐ ﾉ , /:::::::::/
＼ こミ ' ／ ／ /::::::／
人. ゝ ` ｰ 彡=-─厶／|
/ /＼ぐ＞､＿ イ_}｝ / / │
〃 / {／〈| __／ ∨／{ l.{
{ｆ斗―-イ _>＜´ ∠`ーｚ-八
／ { ,レ'´ _爪 ＼ ／ ／ ヽ＼
. / ｜ 〉 ／ﾉ |/／ / ／ | ヽ
＿＿＿＿
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./( ―） （ ●） ＼
/::⌒（_人＿）⌒::::: | それに？
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. - 683 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:20:52 ID:3/fWHFzg
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/:::::::::::::/ l l ヽ ', l /! l } l ﾊ:::::::::::::::::::l
. /::::::::::::::il ! ヽ、 ＼__ヽ ', l-/十‐l- ..._/ l i::::::::::::::::::|
,'::::::::::::::::ｌ| ヽ ＞=''二_￣ `ヽヽ ヽ ｌ/ l / /l｀ .,' l !:::::::::::::::::|
!::::::::::::::::l l ヽ、 ´ ﾍ ¨ ‐-､ﾄ､ } / 'ｲ ／ ! / l l:::::::::::::::::|
!::::::::::::::::l ', `t‐---` ＿ ﾘ ／ --/／ ｜ / / l::::::::::::::::::!
l::::::::::::::::ﾍ ヽ ', _..´---､ }／ zニニ_‐-､ l / / ,'::::::::::::::::,'
.V:::::::::::::::ﾍ ＼ ヽ zﾆ-‐ ￣ ｀ ｀ヾｨ'′ ,ｲ ,ｲ:::::::::::::::/ 貴方の花嫁は世界一ですから！
V::::::::::::::::ヽ 丶､ ヾ､ l ／ ／/ / |:::::::::::::/
ヽ:::::::::::::::::i＼. ￣ヽ￣ ､__ ＿_, ∠.... ィ ´ / / l:::::::::／
＼:::::::::::', ｀iｰ- ..＿_`_､ __ /l / ／ /:::／
丶､:::::ヽ l l ヽ、 , ィ´/ '´/ /イ
iー-`.', ', l `丶､ , イ l /ｲ .／ l !
| ?､ ', ﾉ _!¨ ‐- -- '' ´ !、 l / ／ l |
| / _.. ---ヽ､ ﾍ‐ '' ´ ! | `ｰく‐､----- ､. |
／／ ,-‐､/ムヾ､ / r―ｷェ‐､ ヽ|
/ / `ｰ-ｲﾊ..._） ヽ‐イﾊ`‐' ',
なんて、あまりにも自信満々な彼女
やる夫はその姿に思いっきり吹き出してしまった
. - 684 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:21:04 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼
／（ ＞） （＜）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ ははっ！ 知ってるお！ 羽入は世界一だお！
| |r┬-/ |
＼ `￣'´ ／
,,.............,,,_
,.- ''"...... _ ー;;;"..ヽ.、
., '"´ー 、 ヽ.、 ＼"'';;;-,,,,、
.／.,: l ＼::.＼ヽ::＼ ヽ;;;;;;;;;;;;＼
//./:i | :. ::., ヽ;::.ヽ;＼:.ヽ:. ヽ;;;;;;;;;;;;;;i
/i., :i :::|:l .::i :'; ,:l:- i‐';-i-::L:.. l;;;;;;;;;;;;;l
/;|: .::| :::l::'; _!_ ::i; |.';:!＿!:|ヽ:i::::. /;;;;;;;;;;;;;!
;';;;l.l ::l: ::ﾚ';ﾞ;ヽヽ.、::::|/Zﾞilllliiiliヽl::::: i;;;;;;;;;;／、
でも・・・ . i;;;;;|.|, :|::. :! ﾞ,zrs、ヽｿ ﾞii|!!!;|!. l::/ !;;;;／:::..ヽ
ヾ;;l !',.ヽ:::ヽ'!.ﾞ;||i, ' ‐ ' //:／'ﾞ:ヽ:::::::..＼
ﾞ!;ヾlヽ＼:::', '‐ﾞ ' ' ´lヽ:::::::＼:::::::.ヽ
ヾ;'ヽ ::ヽ::ﾞ':i -- ' , !;:::::＼::::ヽ:::::::::＼
l :::l:::!: ヽ.、 ／ ,. -''i: ::::::::ヽ:::::ヽ:::::::::''-..、
.l ::::!:::! :l::::::"': ‐- r.'ﾞ .／ ヽ::;;_::::::::::''-::;;::'':::-:::::ヽ
'; ::';::ヽヽ::::::;;ヽ'/'／ ／,.-,... ニヽ;::::.. ::＼::.. :::::::
ヽ ::ヽ;:r‐'/ / ' ／ ./／ ヽ'i;:::::::. ＼::::...
ヽ;// .l ／ ／ .i// ,!/::ヽ::::... ヽ::;:
. - 685 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:21:17 ID:3/fWHFzg
-
＿_＿__ ━┓
／ ― ＼ ┏┛
／ノ ( ●) ＼ ・
. ｜ ( ●) ⌒） |
. ｜ （__ノ￣ / うん？
. ｜ /
＼＿ ⊂ヽ∩＼
/´ (,＿ ＼.＼
. | / ＼＿ﾉ
/:::::::::::::/ l l ヽ ', l /! l } l ﾊ:::::::::::::::::::l
. /::::::::::::::il ! ヽ、 ＼__ヽ ', l-/十‐l- ..._/ l i::::::::::::::::::|
,'::::::::::::::::ｌ| ヽ ＞=''二_￣ `ヽヽ ヽ ｌ/ l / /l｀ .,' l !:::::::::::::::::|
!::::::::::::::::l l ヽ、 ´ ﾍ ¨ ‐-､ﾄ､ } / 'ｲ ／ ! / l l:::::::::::::::::|
!::::::::::::::::l ', `t‐---` ＿ ﾘ ／ --/／ ｜ / / l::::::::::::::::::!
l::::::::::::::::ﾍ ヽ ', _..´---､ }／ zニニ_‐-､ l / / ,'::::::::::::::::,'
.V:::::::::::::::ﾍ ＼ ヽ zﾆ-‐ ￣ ｀ ｀ヾｨ'′ ,ｲ ,ｲ:::::::::::::::/ 私の知る限り、貴方も世界一です！
V::::::::::::::::ヽ 丶､ ヾ､ xxx l xxｘ ／ ／/ / |:::::::::::::/
ヽ:::::::::::::::::i＼. ￣ヽ￣ ､__ ＿_, ∠.... ィ ´ / / l:::::::::／
＼:::::::::::', ｀iｰ- ..＿_`_､ __ /l / ／ /:::／
丶､:::::ヽ l l ヽ、 , ィ´/ '´/ /イ
iー-`.', ', l `丶､ , イ l /ｲ .／ l !
| ?､ ', ﾉ _!¨ ‐- -- '' ´ !、 l / ／ l |
| / _.. ---ヽ､ ﾍ‐ '' ´ ! | `ｰく‐､----- ､. |
／／ ,-‐､/ムヾ､ / r―ｷェ‐､ ヽ|
/ / `ｰ-ｲﾊ..._） ヽ‐イﾊ`‐' ',
. - 686 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:21:31 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ ／ ｀ヽ /´ ｀ヽ ＼
／ （ ⌒ l ｌ ⌒ ） ＼ ははっ、馬～鹿！！
| ヽ_ _ノ ヽ_ _／ |
| ´￣｀ （ i ） ´￣｀ |
＼ ー― ＾ ー― ／
＼ ー一 ／
／ ＼
/ ヽ
| |
| ｉ ｉ |
| | | |
やる夫は笑う、彼女も笑う
命がかかった状況とは思えぬほどに場違いな笑顔だが・・・
後ほど彼女が言うには今のやる夫の笑顔を見て惚れ直したそうだ
. - 687 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:21:41 ID:3/fWHFzg
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
＼ こミ ' ／ ／ /::::::／
人. ゝ ` ｰ 彡=-─厶／|
. / /＼ぐ＞､＿ イ_}｝ / / │
今まで見たこと無いようなそれは果てしない、春の風を思わせるような・・・ 〃 / {／〈| __／ ∨／{ l.{
そんな素敵な笑顔でした {ｆ斗―-イ _>＜´ ∠`ーｚ-八
／ { ,レ'´ _爪 ＼ ／ ／ ヽ＼
/ ｜ 〉 ／ﾉ |/／ / ／ | ヽ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.
まぁ、自分の顔なんてどうでもいい
. - 688 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:21:56 ID:3/fWHFzg
-
,. -― - ､
＿,.／ ＞x
／ _＼
／ ヽ ＼::｀..ヽ
/⌒, ＼ ＼ ＼:::::::＼
／:::::/ { ヽ ＼ ヽ. ＼:::::::ヽ
/::::::::::| ∧ ∨ ハ } ヽ:::::ハ
,':::::::::::∧ ヽ ヽ l ﾊ | | Y:::::::}
ひとつだけ教えてください l:::::::::::/ ヽ ＼ ＼ l斗f‐十.| lハ .ﾄ、:::l
{:::::::::{ ハ _＼x ― ＼ ハ/ 」l从 ;ｲ .! | }:::::|
貴方がここに来たのは偶然でしょうか？ l:::::::/{ ヽ ＿ _≧二｀ ｀ j/ rfう丁メ、 | ! / l:::::.}
l:::::::| l l ｧ孑'ハ {:{ ;り ∨ ./ ∧ }／
ヽ::::ト、. ∨ ! V j | 辷 タ 〃/ / |
＼ ＼ ＼ 弋 タ′ _ィ_ ／ ィ |
|ミ､_ ｘｘｘ ' ｘｘｘ ィ ! |
| 丁< ｀ ｰ ‐ ｲ | | |
| | |＞ ．_ ／L! ! | |
| | | _｣｀ ¨ ´ / ハ.! | |
| | | ／ |│ / / ＼ ! |
j |_,.rf ' |│ ./ / /￣￣＼
/ ／ .l ! | / / / ヽ
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ―） （―）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 運命だお、運命！ それもとびっきりの！
| |++++| 」_ ｷﾗｯ |
＼ `ー''´ l ／
. - 689 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:22:09 ID:3/fWHFzg
-
/:::::::::::::/ l l ヽ ', l /! l } l ﾊ:::::::::::::::::::l
. /::::::::::::::il ! ヽ、 ＼__ヽ ', l-/十‐l- ..._/ l i::::::::::::::::::|
,'::::::::::::::::ｌ| ヽ ＞=''二_￣ `ヽヽ ヽ ｌ/ l / /l｀ .,' l !:::::::::::::::::|
!::::::::::::::::l l ヽ、 ´ ﾍ ¨ ‐-､ﾄ､ } / 'ｲ ／ ! / l l:::::::::::::::::|
!::::::::::::::::l ', `t‐---` ＿ ﾘ ／ --/／ ｜ / / l::::::::::::::::::! ふふ・・・
l::::::::::::::::ﾍ ヽ ', _..´---､ }／ zニニ_‐-､ l / / ,'::::::::::::::::,'
.V:::::::::::::::ﾍ ＼ ヽ zﾆ-‐ ￣ ｀ ｀ヾｨ'′ ,ｲ ,ｲ:::::::::::::::/ きっとそういってくださると思いました
V::::::::::::::::ヽ 丶､ ヾ､ xxx l xxｘ ／ ／/ / |:::::::::::::/
ヽ:::::::::::::::::i＼. ￣ヽ￣ ､__ ＿_, ∠.... ィ ´ / / l:::::::::／
＼:::::::::::', ｀iｰ- ..＿_`_､ __ /l / ／ /:::／
丶､:::::ヽ l l ヽ、 , ィ´/ '´/ /イ
iー-`.', ', l `丶､ , イ l /ｲ .／ l !
| ?､ ', ﾉ _!¨ ‐- -- '' ´ !、 l / ／ l |
| / _.. ---ヽ､ ﾍ‐ '' ´ ! | `ｰく‐､----- ､. |
／／ ,-‐､/ムヾ､ / r―ｷェ‐､ ヽ|
/ / `ｰ-ｲﾊ..._） ヽ‐イﾊ`‐' ',
そういって笑う羽入は本当に嬉しそうで、美しかった
文字通り、惚れ直してしまうくらいに・・・
. - 690 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:22:26 ID:3/fWHFzg
-
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ / i { ヽ l ヽ ＼ ＼.:.:.:.:.:.:.:.:＼
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ｌ l l ﾍ l ハ i 丶.:.:.:.:.:.:.:. ＼ ｻﾞｯ！
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ l ヽ ; ヽ ヽ ', ', l l .l ﾊ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
ｌ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/l l ヽ i ＼ ', .i ,i ﾊ .l .l i|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}
{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ l .l ＿ｌ＼ __ヽ＼ ＼ ', , j / } .∧ ,,, ｌ l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ
{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ l ゝ ￣ |￣＼= ＼=ヽ､ ､＼ , ,/__─l‐/＝ｌ￣ / .l..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
ゝ.:.:.:.:.:.:.:/ .∧ ＼ i／_,三＝ーﾐ､＼ j ヽ j , ,/,V_xｲ l/Zﾐy, / / j.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ シオン！
ゝ..:.:.:.:.:{ { ﾍ ＼〈 / /し_ﾉ:::__ヽ`ヽ ` ﾉ/ ./ｲ/' __ﾉ"_ `l_､＼l / /.i.:.:.:.:.:.:.:/
ヽ.:.:.:.:i .l `､ | V lﾉ l:o:::ｊ::::l / ／ .l`"l:ﾟ:::::jヽl 〉/ / / ./:.:.:.:.:.:/ もうよい！ あとは我に任せよ！
＼.:.:.:i l i`､ `､ 弌, 辷' ソ ｀' 弋｀辷-' ﾉ '"./ / ./:.:.:.:.:V
＼.:.:.:＼ l ゝ `､ ￣￣´ ￣￣´ ／ ／ ./.::.:.:／
＼.:.:.:＼l 丶､_ ＼＼. i ,／ _／ ,'.:.:／
ゝ-ゝl ＼ . 丶､＿ﾆ- , - ､ ｰ─'' 7 ''''" ／.:／
| ＼ ゝ . ｰ ‐' ,_ｲ'" y' ''i" .|
| .`､ |｀ｌ`ヽ､_ ,_イ´/´ ／| .|
| ∧ l | __,-|.＞, _ _., -＜,, ｌ/ ／ l |
| / `､l ﾚ /.:.| ｀' - ''" j.:〉ﾊ ／ i l ﾊ
| ./ / {.:.:.:＼ ／.:.:ｊ ,i / i l ﾍ
/ ,/ / ヽ.:.:.:.:＼ ／.:.:.:.:/ ゝ i l ﾍ
. - 691 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:22:45 ID:3/fWHFzg
-
＼::::::::::::＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_,...-_,ニ---''''''''''""""''''''i, ｻﾞｯ
`'ヽ,::::::;_`_ -ニ<''" .＼ ヽ
√'''''T-<'''" .＼`＼_ . ＼ 'ヽ
/ | ｜ ＼ ＼ `'''-..,_ _ ＼ `ヽ
!｜ ｜ ＼ ヽ _,＞＜ ＼ ;;`,
｜ ! .,,,_| ＼ ',..-''",..--''''T'7"-,_`,;, , ';;;ヽ
| .ﾊ |`''''''''- `-.,_"＼"ﾍ., ﾉｲ `t`,;;;;, ,;;;;;|
!| ヽ'''''!<"(""ヽ `''-.,＼ゝ--'" ! ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
ふっ・・・手のかかる子供ですね羽入、貴方は ヽ .＼ '.,` ,`",_,) `'ヽ〃 .｜ ;;;i;;;;;;;;;;;;;;;/
|ヽヽ `''" , | ;;|;;;;;;;;;;;;/
| `.＼ ` __ ! |;;;;;;;／
| i'- ,_ ￣￣ ／| | ];;;;／
| i |ヽ_ ''-.,_ _,.-'" | | |;;;;`ヽ,
| | | `'''--., T''" | ! .ﾊ,;;;;;;;;`i
| | | _,..-'",! _,.-| ! / .＼;;; .|
| ! !--イ L.......--'" |/ / ／`'''''---.....,__
r''"::] ! /:::/ ／ ＼ ]|.| !_／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`>.,_
,. -― - ､
＿,.／ ＞x
／ _＼
／ ヽ ＼::｀..ヽ
/⌒, ＼ ＼ ＼:::::::＼
／:::::/ { ヽ ＼ ヽ. ＼:::::::ヽ
/::::::::::| ∧ ∨ ハ } ヽ:::::ハ
. ,':::::::::::∧ ヽ ヽ l ﾊ | | Y:::::::}
l:::::::::::/ ヽ ＼ ＼ l斗f‐十.| lハ .ﾄ、:::l なら、迷惑ついでにやる夫を頼みます
{:::::::::{ ハ _＼x ― ＼ ハ/ 」l从 ;ｲ .! | }:::::|
l:::::::/{ ヽ ＿ _≧二｀ ｀ j/ rfう丁メ、 | ! / l:::::.}
l:::::::| l l ｧ孑'ハ {:{ ;り ∨ ./ ∧ }／
ヽ::::ト、. ∨ ! V j | 辷 タ 〃/ / |
. ＼ ＼ ＼ 弋 タ′ _ィ_ ／ ィ |
|ミ､_ ≧ ' ≦ ィ ! |
| 丁< ｀ ｰ ‐ ’ ｲ | | |
| | |＞ ．_ ／L! ! | |
| | | _｣｀ ¨ ´ / ハ.! | |
| | | ／ |│ / / ＼ ! |
j |_,.rf ' |│ ./ / /￣￣＼
/ ／ .l ! | / / / ヽ
. - 692 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:22:59 ID:3/fWHFzg
-
,. ‐::''::´￣￣｀'':‐-.､
／::::::::::::::::::::::::::::_;;､--‐｀!
/::::::::::::::::::::::::::::／rぅ::::::::::::|
/:::::::::::::::::::::::::／::::｢じﾅ:::::::::::〉
./::::::::::::::::::::::／:::::::::::::,:r ´￣｀ヽ
〈::｀''ー--‐''´::::::::::::／:.:.:.:.:.:.＼:.:.＼
ヽ_:::::::::::::::::::::_;∠:_:.:.;＞､:.:.:.:.＼:.:.ヽ
｢`┬-:rく:.:ヽ ,ｨr'Tト＼:.:.:.:ヽ:.:.:l
|:.:.:l‐-l;-､＼＼ `ﾆﾞ rへ:.:.:.:l:.:.:}
|l:.:.l:.ヾl'=' ヽゝ }L:.:.ヽ:.:.∨ 了解しました
l:ヽ:.＼:{ ` _.ノ ,/ |) |:.:.|ヽ:.:|
l:.|＼:.ヽ{＞ ､_ |＼ '／ .Yヽﾊ:.:|＿,,..、 貴方はさっさとあの木偶を倒してきなさい
ヽ| ＼:＼,r〈 |>‐＼. /::::::::::|:.|:::/::::::＼
, -:|-一へ:＼:|,人_,人_Ｘ::::::::::::::}:|:/::::::::::::;入
/::::::::::::::::::::::｀'‐ゝｲ ｌ ∨:::＼:::::::::|/::::::::::::}} (Ｘ＼
/^{{::::l:::::}::::::::::::／/ | | ヽ:::::::＼:::::|::＼::::::＼｀r'ひ＼
/ｲ〃::::|::/::::::::::/ / ,r:ｰ-､ 〉::::::::::＼|::::::ヽ::::::::｀'==='ｲ｀ｰ ､
/_／:::::::::リ::::::::::::ヽ/ / /＞-V:::::::::::::::::::＼:::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
ノ´::::::::::::::::|:::::::::::::::::l.-'| { ＼::::::::::::::::l;::＼::ヽ:::::::::::::;:::::::::::::::::::|
／:::／::::::__::::::|:::::＞ '´ .ヽ,ヽ、 ＼:::::::::/＼::＼:}::::::::::::l::::::::／::／:>
シオンさんは笑っていた
そんな彼女に微笑みを返すと静かに化け物と相対する羽入・・・
. - 693 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:23:32 ID:3/fWHFzg
-
ヘ从彡ミﾐミミゝv彡 彡元ー- ;,,
l。;;;;;;;;;;; く> ／ﾉ丿ﾙﾙﾙﾙﾙﾊﾙﾊ
く二三ー三ﾐミ三くノ (ﾙﾙﾚﾙﾚﾙﾙﾚﾊ
ﾊll~^~^~^^《ミミﾐﾐｲﾀﾞｵ^"" ７ﾙ-く
彡ｶﾞﾄイーかミ巛ミﾐ从}h_, ≠ｧ Vゝ｝
彡从hか λﾐミ《从ﾐ ! i, ﾙ"i
彡ﾄﾞﾌﾞL（,,_,,_,,从ミ从从ﾄﾞl ヽ ﾉ |
彡从从彳ミ三ブﾉﾉ巛ミミﾐ从 ヽt-イ | ふんっ、好き放題いってくれる・・・
彡彡≡≡ミ土彡ヾミミミミミミ从tト、v,,-ﾄ-'"7ヽ-,_
巛ﾐ-'""ﾄﾞ-'ミミミミミミミミミ从:::::::::::::::::::::::/ トー ,＿ せっかく時間を与えたというのに血を吸わぬとは・・・
};;;;;;;;;;;;,-ぅ ﾐミミミミミ从::::::::::::,r----/ / ヽ
<_)_,-"ソド⌒）ミミミ从::::::ヽ、:/:::::::::::/ l | 失望したよ、祖たる吸血鬼よ
ド二ノ, - '⌒ヽ从:::::::::::::::∨:::::::::::/ / / / ヽ
, - ' " / ヽ ヽ ヽ )ﾄﾞ:;ヾ:::::::::::/::::::::／ l l l |
／ 丿 へ ヽヽ-';;;;;;;|;:;ヾ___;:|;:;:;:;:ハ,_ _ l l l |
/,.,.,.,.,.;:;:;:;く |:;:;:ト-'"";;;;;;;;;;;'|;:;:;:;:;/__:;:/ "'二ヽ-ｲ l l |
|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ト-ｲ:;:;|彡彡彡ドェ|,____人,,,,..| > l l l |
ヾ_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:レ"彡彡三三|;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:| / l l l |
￣""''--r彡彡彡ミミミミト-,-,-,-,-| / l l l ＿,-'
く ,-｡,ミﾐﾐﾐﾐﾐドl_l_l__l__l_l_l/ /＿_,-,＿_|__,- ' ￣ |
ノ ﾐﾄ-'巛ﾐﾐﾐミミｶﾞl_l l l l | / /| |
,- ' 彡"ュhuﾐミミミν" "" | / ／ | |
'--ｪｪhuド-" ドﾐh-ﾌ_ _ _ | / / | |
/ ｶﾞｿ从 l l l l | / "l | |
l ュh彡从_l__l l l l l / | | |
l ド-'"-'";::;:;:H;;;H;;H;;;Hl | | |
l '- '"l:::;:;:;;;;::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;l | | |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
―――貴方は
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
. - 694 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:24:02 ID:3/fWHFzg
-
_,. -──-- ､_
,.-__ r-､-. ト--.､
' ｲ ＼＼＼ ＼::::::＼
/ ｲ | ヽﾊ. ＼ ヽ:::::::ヽ
' ' |│､| ｫ什十ﾄ! | ﾚ::::::::l
/li! | vl-ﾄゝ､,. j/z!‐j/､ﾚｲr::::::::::ｲ そう思われても仕方がないでしょう・・・
(:::|l ヾ ヽj =,､ l./ ﾍﾊt! j {:::／..ヽ
V|ゝ ＼ﾊ 7rj ｀ "/ イ ::::::::::: ＼ ですが、貴方のような輩にはこれで充分です
ﾚゝ＼lヾ!" ' , ｲイ＼ ::::::::::: ＼
|l !:::ゝ. ｀ ／ |::::::::::＼: :::::::::::::`. ､
|i :::::::::|｀..ｰ─r' ／ ＼::____:＼:::::::::::ヾ:::`..､
ゞ ::::::::ゝ::__,:イ／ ,.イ ,. ---､ヾヽ:::::::::::`:::::::＼
＼:,.ｲ´| ／ ／ / / |ﾄ､::::＼:::::::::::＼:::`i、
_/ノ! ／ ／ ﾚ' /:::::＼.:::: i､:::::::::::: 'i::::ヽ.
/_/ ／ ／ 「_￣_:.`ｰく::＼::::::::ﾞl.,::::ﾊ ::::: |!:: !
〈 ,! ,' / ｢:.~: : :~: rィ'ヽ::::＼::: i::. |ヽ::: |!:: |
ｲ.:ﾚ / ,.ｲ: : : : : : ∧ :::::l::::::::ﾞ!::|: | |:: |!:: !
/: : :|＿__l!＿__/:.:|: : : : : :/ :::l::::: l :::::: !::!:: | |:. ﾉ ,.'
': : : ＞rt===.／/:.:| : : : :∧ :::|:::::ｲ::i:::. ﾚ|:: | j／ ／
/: ／ ,.イ|tｽ／: :/: : !: : : :/! :::: l::/ |: |:::: | |:: ﾚ'′／
. /: .lL_' ／!ﾊV: : : ' : : : : : :/三ゝj/ |::|!:: ﾉ ' ,' ,.イ/
.': : :くミ|^∨／: : : : : : : : :./三三三 ` ー＜j／ ﾚ′ '
i: : : へ'三/: : : : : : : : : :.:/ 三三三三三三 ＼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
―――数ある人々の中から巡り会った相手をただ一人のパートナーと認め
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
. - 695 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:24:28 ID:3/fWHFzg
-
_,,,､-‐''"´ ＼
,r` `;､
ﾉｨ /／ｖｗ' ／レ ｖ ヾ
/ ／ﾚｖ'´! V＼|` |
ﾚ'! /ﾚ^′ /（└-ｯ、 _, 、 i
V , ´⌒ ミ､ !´ｒ' ､＼ i
i / ,ｒ‐′ /,r ﾐ ﾉ〔´ ） ） |` その傲り・・・高くつくぞ吸血鬼
ﾉ ,r,ｨ=1′ ` ） （ j′ ﾉ!
ヽ`' ｲ_? /" '､ ノ / /′
ｿ,` ゛´ ､,／ヾ､, /
_ // ＼ | `'i′
, -'´ `''ー- ､_ ＼` /_, -‐'"`'''┴､、
_, -'" ￣￣`ｰ＜"´ `''i
,r'´ 、 `ヽ、 i
l ヽ、 `ヽ、_ i
! i′ `､ `ヾｰ-､_ `;
,l i `! `､ `''ｰ,┴-､_
;l i ! ` ! ￣`';、
i! ! ! ! i
i! / ! ﾉ !
i! / ! i i,
i|'/ ! i !
l|' ! i i
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
―――敬い、慈しみ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
. - 696 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:24:57 ID:3/fWHFzg
-
／｀＞－ ¨ヽ
.. '/ l´ヽ￣丶
／ / / / / | ＼ ＼
/ / 斗―| | ｣_ ヽ ヽ ヽ ヽ
/ ,ｱ / /| | ∧メ | ', ハﾊ
| /;';! ﾚテ下ﾊ ! /Tﾊ ! | .| ﾄ､!
l /;';';l Vf、ｨ} ＼/刋 }/ ハ| /
､|;';';';', ゝ-‐' , ゝ' /_,.イ;';';'} /
ﾄ､;';';'ヾ ｰ-ゝ r―v / } |__,ノヾ
/ /ヽ.__ゝ､ ＼ ｰ ' .. く /／| ＼ .、
／ /／ / ＞く ｰく￣ {ニヽ!-- ､／ヽ ｀￣￣ }__／ /
／ / {／｀＼＼ ＼ ヽﾊ. l＼ >′＼＿__,.／´ ＼/ }
-‐ ´ ／ r―┴ ､ ＼＼ ＼| | ヽ ｀丶､/ ∧ ＼ ∨ 夫を待たせています
/ / { ﾊ.イ｀ ヽ ＼ ＼ ＼ ヽノ } ヽ
/ { /＝＝ ∧ﾊ ', ＼ '; } ! / 来るなら早く来なさい
ゝ‐ ´ ヾ〉ハヽ ､ 〉 Ｖ / / /
‐＜ ＼ ヽ＼｀7ー- / ／__. ＜ｰ-､ ／
＼ ! ｀{￣￣￣／＼ﾊ ＼ ＼
ヽ |＼/{ ー-／ / ヽ}、 ￣ 〉
i |／ /＼/（.ノ / l＼ __／､ ／
l i | ,′ ＼ ノ |ヽ ＼
| l |/ i ヽ}＼.／ | ＼ ＼
| | ﾄ、! ／ / , ＞｀￣
l l ﾊ.∧／ / | ／
/ }／ / !.／
/／ 〃
／ ／/
／ ／ /
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
―――富める時も、貧しき時も
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
. - 697 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:25:25 ID:3/fWHFzg
-
＼
ｨ ＼
／ / ／l／ vWVvｙ ＼
l l l ,､vw ゛`l
l lヾ＼lヽ!`^／ ゛＼ | _ﾆ三
ヽ| l / _,.-一 ゝ, | ﾆ二
|＼ /／ _ ,ィ _ l,/￣l | 二三
ヾ_`lK ｲ{ﾋ●}' ´ |l/ } | l ﾆ二三
lﾉ|| ｰ ､ ´＿ __ン/_二三二三
,＿_ |' || ﾐ､ ヽ_ ＼ / |!" 二三二三 殺す、ハィ＝リューン・イェアソムール・ジェダァ・・・
/￣￣￣／ ￣ ヽL／ _ ＼／, l|l|! 三二三二三
／ / ヽ´￣ `ｿ l i|l l||､ー､＝ﾆ三二三
/ 〉､＿／´, 川 lヽヾ| ＼ 二三
/ // 〉v/ /ﾆ彡"ﾉﾊヾl ＼二三
_ﾆ / /| l l|〈 / / 二彡"三"/ 二三二三
三ﾆ / /ﾆ_ヾ ﾚ ／∠三彡'ﾆ／_ﾆ二三二三
二三ﾆ_ lミミミヽ r=´ニー= ／ ﾆ二三二三二三
三二三ﾆ_ ﾆ_ lミミミ､yﾆ三ﾆ三"ｼ_二三二三二三ﾆ
二三三二三ﾆ_ _二ヾミﾐヾrｰﾆ三二三二三二三二三二_
_ﾆ三二三二三二三二三二三二三二三二三二三ﾆ=_
. ヾﾆ二三二三二三二三二三二三二三二三二三ﾆ=_
. `ヾ二三ﾆ=￣ ＝ﾆ三二三=_ ﾆ=ヾ二三二_
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―――健やかなる時も、病める時も
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. - 698 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:25:53 ID:3/fWHFzg
-
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ / i { ヽ l ヽ ＼ ＼.:.:.:.:.:.:.:.:＼
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ｌ l l ﾍ l ハ i 丶.:.:.:.:.:.:.:. ＼
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ l ヽ ; ヽ ヽ ', ', l l .l ﾊ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
ｌ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/l l ヽ i ＼ ', .i ,i ﾊ .l .l i|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}
{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ l .l ＿ｌ＼ __ヽ＼ ＼ ', , j / } .∧ ,,, ｌ l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ
{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ l ゝ ￣ |￣＼= ＼=ヽ､ ､＼ , ,/__─l‐/＝ｌ￣ / .l..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
ゝ.:.:.:.:.:.:.:/ .∧ ＼ i／_,三＝ーﾐ､＼ j ヽ j , ,/,V_xｲ l/Zﾐy, / / j.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ 違います
ゝ..:.:.:.:.:{ { ﾍ ＼〈 / /し_ﾉ:::__ヽ`ヽ ` ﾉ/ ./ｲ/' __ﾉ"_ `l_､＼l / /.i.:.:.:.:.:.:.:/
ヽ.:.:.:.:i .l `､ | V lﾉ l:o:::ｊ::::l / ／ .l`"l:ﾟ:::::jヽl 〉/ / / ./:.:.:.:.:.:/
＼.:.:.:i l i`､ `､ 弌, 辷' ソ ｀' 弋｀辷-' ﾉ '"./ / ./:.:.:.:.:V
＼.:.:.:＼ l ゝ `､ ￣￣´ ￣￣´ ／ ／ ./.::.:.:／
＼.:.:.:＼l 丶､_ ＼＼. i ,／ _／ ,'.:.:／
ゝ-ゝl ＼ . 丶､＿ﾆ- , - ､ ｰ─'' 7 ''''" ／.:／
| ＼ ゝ . ｰ ‐' ,_ｲ'" y' ''i" .|
| .`､ |｀ｌ`ヽ､_ ,_イ´/´ ／| .|
| ∧ l | __,-|.＞, _ _., -＜,, ｌ/ ／ l |
| / `､l ﾚ /.:.| ｀' - ''" j.:〉ﾊ ／ i l ﾊ
| ./ / {.:.:.:＼ ／.:.:ｊ ,i / i l ﾍ
/ ,/ / ヽ.:.:.:.:＼ ／.:.:.:.:/ ゝ i l ﾍ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
―――互いに助け合い
.
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. - 699 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:26:20 ID:3/fWHFzg
-
／{ ィ＾ ー‐‐‐ ァ
⌒＞｀Y ＜__
／ . . :.:.:.:.:.:.:.: : : : : : . . . ｀ ＜
／. . : : :./.:.:.:: : :!:. : :.:. : : . . . . ｀丶、
/／/／//.:::／.::::l.::ミメ、: :.:}.:::::::｀ヽ : : :く⌒
ノl. . .:.:.:::::/／/／:::厂｀丶｀ヽハ::::::::::::l::::ヽハ
ﾉ. .:.:::::::::::::::::::::::::,:｣｀ヽ ＼ ｀ヽハl::::l:l:::::ﾄ､
イ. .:.:::::ｊ｀ヽ:::::::::／ ノ ｀≧:ｘ、＼ 八从ﾊｊ
|. .:.:::/ ＾ヽ }:::/ ⌒ヽ {｢ ｏ｀ヾ:.､ ＼l /
|: : :.:| こ（ 〉' { } ゝ==- }::ﾊ ﾉ ﾉ { 何がだっ！！
jｨ. :/{ ヽ } }:::::.､）人ノノ 厂 ⌒ﾞﾞ ､___,,｣
/}:/ ＼ゝ' // / /:::::... ノ⌒ Y ｒ''"´
／ / / /ゝ / 二ﾆ=彡 ヽ. ｜|
／{｢三三三三/{// ／ / 八.:::/ 〃´ _ |｜
///,||:::::::::::::::::::///／{ ／{ / ヽ / ／ ￣ ｀ヽ､ｒ‐―┘
,////,∧::::::::::::://从{〃{ // / } ｀ く ／／ ｀ヽ｢
//////,∧::::イ////ハ//V/ / / / ＼< / /´
////////∧///////ハ//从〈 ノ / / /ヽ.＿＿ｊ
/////////∧/////人ハ//ハ/{/{/{/ /////∧:::ヽ
//////////∧////イ{/∧//∧{/{/{/イ｀ヽ;'///∧::::::.、
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
―――堅く貞操を守り
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. - 700 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:26:39 ID:3/fWHFzg
-
,,.............,,,_
,.- ''"...... _ ー;;;"..ヽ.、
., '"´ー 、 ヽ.、 ＼"'';;;-,,,,、
.／.,: l ＼::.＼ヽ::＼ ヽ;;;;;;;;;;;;＼
//./:i | :. ::., ヽ;::.ヽ;＼:.ヽ:. ヽ;;;;;;;;;;;;;;i
/i., :i :::|:l .::i :'; ,:l:- i‐';-i-::L:.. l;;;;;;;;;;;;;l
/;|: .::| :::l::'; _!_ ::i; |.';:!＿!:|ヽ:i::::. /;;;;;;;;;;;;;!
;';;;l.l ::l: ::ﾚ';ﾞ;ヽヽ.、::::|/Zﾞilllliiiliヽl::::: i;;;;;;;;;;／、
. i;;;;;|.|, :|::. :! ﾞ,zrs、ヽｿ ﾞii|!!!;|!. l::/ !;;;;／:::..ヽ 訂正しなさい
ヾ;;l !',.ヽ:::ヽ'!.ﾞ;||i, ' ‐ ' //:／'ﾞ:ヽ:::::::..＼
ﾞ!;ヾlヽ＼:::', '‐ﾞ ' ' ´lヽ:::::::＼:::::::.ヽ
ヾ;'ヽ ::ヽ::ﾞ':i -- ' , !;:::::＼::::ヽ:::::::::＼
l :::l:::!: ヽ.、 ／ ,. -''i: ::::::::ヽ:::::ヽ:::::::::''-..、
.l ::::!:::! :l::::::"': ‐- r.'ﾞ .／ ヽ::;;_::::::::::''-::;;::'':::-:::::ヽ
'; ::';::ヽヽ::::::;;ヽ'/'／ ／,.-,... ニヽ;::::.. ::＼::.. :::::::
ヽ ::ヽ;:r‐'/ / ' ／ ./／ ヽ'i;:::::::. ＼::::...
ヽ;// .l ／ ／ .i// ,!/::ヽ::::... ヽ::;:
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
―――死が二人を別つその時まで
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. - 701 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:27:05 ID:3/fWHFzg
-
:::::::::::::::::: : : : : :/ ', _..lゝ-―- ..ト_､ ヽ l / ,'
::::::::::::::::: : : : .:/ ヽ. ￣l￣ヾ二_‐l‐-¨ﾆ､=' ﾄ､ l /l. / l
::::::::::::::::: : : .:/ ＼ l , z==≧､l二_‐ ヽ. l ! `=lニ≠/=､ ./ l
:::::::::::::::::: .:.:.l ｌ l ヽ､ /Vｨ ）:::::ヽ｀ヾ V l} ム≦/ ,ｨ′ /
:::::::::::::::::::::::::! ', ', l` V ﾄ:才::::::lヾ} ,ｨﾉ ,ｨ{._ノV ﾊ´ ,' /
ヽ:::::::::::::::::::::l ', ', l l´ {:::::::ﾉ. ,' / ／,'ィ::::lイ l l / , ' /
iヽ:::::::::::::::::', ヽ ヽ. ﾍ ゝ､￣ _ノ ' ´ .l {::::ﾉ,' 〃/ ／ / 私は・・・
l ｀丶、::::::ヽ ヽ ヽ ﾍ ￣ ゝﾆノ ｲ7 , ／
ｌ / `ｰ- -` ` ` ､ ヾ、 l /／ , イ
l / / ﾍ. ﾍ`ｰ---` ＿_ ′ _... - '´ _.. イ:::::::!
/ / lヽ. ﾍ. ￣´ ｀フ￣ l l::::::ﾉ
./ ,〃 l ヽ ﾄ､! 丶、 ,, ィ´ ', / レ′
／/ / / ∧ ! 丶､ , ィ ´} }∨
.／ / r‐ =ﾆ／ ', / ｀7 ‐- ´ / l /
／ ,' r└‐-､ `丶､ﾚ′ / .／ ! /
.i | `丶､ `ｰ- ､ / ／ | ／
.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
―――あるいは
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. - 702 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:27:29 ID:3/fWHFzg
-
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:'':,;::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::`ヽ、`ヾ､`.､ ヾ;､
ｰ-:.;,_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:'':.:.;,:::::::::::::;;`;;､;;;;:::`ヾ`ｰ`､:::`ｰ-,,_ ヾヽ、
::::::::::::::`ｰ--::,;,;__:.:.:.:.:.:''`ｰ-:.::::::::::::::::;;;;;;:`:.､:`ヾ､::::::`､`､ｰ--’;;;;;`.､ iヽ、
''::::;;::::::::::::::::::::::::::::`ー--::::;,;,;,:.`:.､:::::::::::::::::::::`::､::`;､;;;;::`ヾ､:;;;;;;;;;;;;;;;;`､ !::::i
::::::''::'';;::::::::::::::::::::::::::::::::::::r‐-::;;;`´i:.:.`ヾ､;;;;;;;;:::::::`::､:::::;;;;;;;:`､:::;;;::;;;;;;;;;`､_!:::!
;;::::::::::::::::''::::-:::;;::::::::::::::::::::`::::‐..￣,,,'''' - `ｰ-` >;;;;;;;:::::::::;;;;;;::`､:::'';;::::;;;;;`､::i,
:::::::'';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::'':::-::::;;:::::::::::::::::::::::￣:::''..-.._￣`ｰ--::;;;_:::::::::`::::'';;:`､;;;;`:::i
､::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::`ｰ-::::::;;;;フ-..､ `ヾ､;;:::::::::::::`､;;;::i`､
:.:.`ｰ --::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;r''''''''´,r'''''''''''''''ヽ､ `､;;:::::::::::::;!;;:!:;;;`ｰ'!
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`､ __;;;;;;;;;;;;;;;;;;;r---;;;r''''''´_;,;,;,;／;;;;;;;::::::;;;;;;;;;;;`ｰ `ｰ..､ ,!;;;:::::::::;!;;::::::::::::::i,
:.:.:.:.:.:.:.:.:.;,;,_:.:.:.:.`ｰ-‐''´:.:.:.:.:.:.:,r''''´;;;;::::::::'':::::::::'':´:::::::::::;r---､::::`ヾ､`ｰ'´ｰ::::::`､:::::i
`ｰ--;,;,;/;;;;;;`ｰ-､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;r'::::::::::::::;i`ｰ''<:::::::::::::::::::::'´;;;;;;;;;;;;`､:`ヾ､`ｰ､`::､::`ヾ::::;!
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i.:.:.:.:.:.:.／:::::::::;;;／,;r''´￣:::::::::;r:::::::::::;;;;;;;;;;;;__:::`::::::::::::::::::::::`､;;;`< 御託はいらん！
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i:.:.:..;r"::::::;;／;r'''´;;;;:::::::::／／::::::::;ri" ,i´ ;i'´ヾｰ､::::::::/`:::::::::::::;;;`､
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i:.:.:.i;;__;／:.:.;/:::;;;;;;;::::::／／::::::::／ﾚﾚ' レ'7 ／!'''`i､::::;;;;;ﾆ==:､::::::::`.､ 死ねぇええええええええええ！！
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i,:.:.:.:.:.:..;r'''´::::;;;;;;:::::;/::; /;;;;::::／ヽ __''´ ,i .,イ-,ヾ:::;;;;;;;;;;;;`:::::::::::/
;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::;;;;;;`､.:.:;/:::::::::';';;;::::;/::; /;;;:::::;/.:.:.:,/ f ,ﾚ'`i-､.,! ,ｲ-`､:::::::;;;;;r‐‐‐'"
'';;;;;;;:::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;`､:::::::::::::;:::;/;;;;;;;;;;::::;/:.:.:.:.:i ﾚ'レ'7_／!'´,i ／ゝ;;;／
;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;`､::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::;/:.:.:.:.:.:,! ,r'´ ﾚ'レ',/! /´
;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;`､;;;;;;;;;;;;;;::::::f'''7:.:.:.:.:,! ,r' ｀'
;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;`､;;;;;;;;;;;;::::ﾚ'-'7:.:.:.i,r''i ,ri´ r.､
;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;`､;;;;;;;r､;:`､/-''7:i_,/-'7;;;;;`､ i;::`､
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;ﾉ:.;r''´::::::::`､_/／! ,/／!;;;;;`ｰ-':::::::`
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;'''´i;;;;;;;;;;::::::::`< i／ ! ,ri;;;;:::::;;;;;;;;;;;::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;r'''´;;;;;;;;;;;`ヾ i､;;;;;;;;::::::::::`<i___/'´ ﾚ'i;;;::;;;;;;;;;;;;
:::::::::::::::::::::::::::::::::;;／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;;:::::::::::::`ヾ i__,ｲ ,!;;;;;::::;;;;;;;
:::::::::::::::::::;;r‐ ''''´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`､;;;;;;::::;;;;;;;;､;;::::::`ｰ -!;;;;;;;;;::::::
::::::::;;r‐ ''´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;:::::::`ヾ､ _:::;r''’;;;;;;;;;;;::::
::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`;;､::::::::::::::::::;f;;:::::::;;;;;;;;;;;:::::::
. - 703 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:27:47 ID:3/fWHFzg
-
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ / i { ヽ l ヽ ＼ ＼.:.:.:.:.:.:.:.:＼
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ｌ l l ﾍ l ハ i 丶.:.:.:.:.:.:.:. ＼
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ l ヽ ; ヽ ヽ ', ', l l .l ﾊ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
ｌ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/l l ヽ i ＼ ', .i ,i ﾊ .l .l i|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}
{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ l .l ＿ｌ＼ __ヽ＼ ＼ ', , j / } .∧ ,,, ｌ l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ
{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ l ゝ ￣ |￣＼= ＼=ヽ､ ､＼ , ,/__─l‐/＝ｌ￣ / .l..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
ゝ.:.:.:.:.:.:.:/ .∧ ＼ i／_,三＝ーﾐ､＼ j ヽ j , ,/,V_xｲ l/Zﾐy, / / j.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ 我はハィ＝リューン・遥・ジェダとなる
ゝ..:.:.:.:.:{ { ﾍ ＼〈 / /し_ﾉ:::__ヽ`ヽ ` ﾉ/ ./ｲ/' __ﾉ"_ `l_､＼l / /.i.:.:.:.:.:.:.:/
ヽ.:.:.:.:i .l `､ | V lﾉ l:o:::ｊ::::l / ／ .l`"l:ﾟ:::::jヽl 〉/ / / ./:.:.:.:.:.:/
＼.:.:.:i l i`､ `､ 弌, 辷' ソ ｀' 弋｀辷-' ﾉ '"./ / ./:.:.:.:.:V
＼.:.:.:＼ l ゝ `､ ￣￣´ ￣￣´ ／ ／ ./.::.:.:／
＼.:.:.:＼l 丶､_ ＼＼. i ,／ _／ ,'.:.:／
ゝ-ゝl ＼ . 丶､＿ﾆ- , - ､ ｰ─'' 7 ''''" ／.:／
| ＼ ゝ . ｰ ‐' ,_ｲ'" y' ''i" .|
| .`､ |｀ｌ`ヽ､_ ,_イ´/´ ／| .|
| ∧ l | __,-|.＞, _ _., -＜,, ｌ/ ／ l |
| / `､l ﾚ /.:.| ｀' - ''" j.:〉ﾊ ／ i l ﾊ
| ./ / {.:.:.:＼ ／.:.:ｊ ,i / i l ﾍ
/ ,/ / ヽ.:.:.:.:＼ ／.:.:.:.:/ ゝ i l ﾍ
. - 704 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:28:00 ID:3/fWHFzg
-
rfヽ.
l l,
| .l
l, !
l:. ヽ
|:: ヽ､
'l::. ｀ﾞ'''⌒ヾｰ'''=-､ ｽｯ・・・
.ヽ:: ヽ､
.i:: ｀ヽ､ ＿＿
l::.. ,, -‐''ニ=-'''''￣ ｀''''= ､
l:::::. ／ ,, -''´ ヽ
/:::::::. /／::. `ｰ-
ノ:::::::::::.. /,ﾞ::::::::::
,, -‐‐'''..::::::::::::::::::::/.:::::::::::::::.
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::.
l::::::::;;;;::-‐-::､:::::::::::l::::::::::::::::::::::::...
`'''´ `ｰ-､|::::::::::::::::::::::::::::...
ｌ:::::::::::::::::::::::::::::::::..
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::...
（:::::::::i;:::::::::::::::::::::::::::::::::..
＼:::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::...
. - 705 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:28:10 ID:3/fWHFzg
-
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―――あるいは、こなたよりかなたまで
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
. - 706 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:28:21 ID:3/fWHFzg
- ｀'-、 ＼ . ''､ .ヽ .'､ .ｌ ｌ .! .! :i .| / / .,i' ../ .／ ／ . ／
＼ .｀'､、 ＼ ヽ ヽ .ヽ ｌ ! ! :| │ / ./ ./ ／ ,／ .,／ . ／
｀'-､ ＼ ＼. .＼ .ヽ ヽ .ヽ ! : ! :| .| ｌ / / .／ ／ . ／ .,／゛ ,..-
｀'-､. `'-、 ｀'-、 ＼ .ヽ ヽ .ｌ ! │ .｝ ./ / / / / ...／ ,／゛ .,..‐″
｀'‐､、 ｀''-､ ＼ ＼ ＼ .＼ .ヽ .ヽ .ｌ ｝ ｝ ! ./ ./ ./ ／ .,／ ,／゛ .,..ｒ'" ,..-''
...,, ｀''-..、 ｀''-､ ﾞ'-､ `'､. ＼ ヽ, .ヽ ヽ ｌ. :| ! / ./ ./ ／ .／ ,／ .,／゛ ,..‐'゛ ._..-'″
｀''ｰ､,、 ﾞ''-､、 .｀'-､. `'-、 .＼ ＼ ヽ. ヽ.ヽ .ｌ | ! lﾞ ,i′ / ／ ／ . ,／. ／ . ,..ｒ'" .,..-'″ _.. ‐'"
- ..,_ ｀'''-､、｀'‐､、 ｀'-,,. ＼ .｀'､,＼. ＼.ヽヽ ." | ! / ./ / ／.／ ／ ／ ,..ｒ'" ._..-'″ . _.. -'"゛
.｀'''ｰ ,,_ ｀''-..,,｀''-､. ｀'-､ ＼ `-,＼ .ヽ.ヽ.ｌ. :! .| ./ / ／,／.,／／ﾞ.,..ｒ'"._..-'" ._..-‐″ . _,,
～ ,,,_ .｀''ｰ ,,. ｀''ｰ､,ﾞ'-､,.｀'-..＼,` ＼ . ヽヽ‐ | ! . ,/／ .ﾞ 'ﾞ_..‐'ﾞ_..-'" _.. ‐'" _,, ｰ'''"゛
.｀ﾞ'''ｰ ..,,、 ｀'''ｰ ..,, ｀''-ミ;; ､ﾞ' ＼ ､ .ヽ' .| | .".,／／゛ '',ﾞ..-'ﾞ,ﾞ..-'"゛ _,, ｰ'''" ._,,,.. -ｰ'
‘''''―- ..,,,,_, ｀ﾞ"'ｰ-..,,,_｀ﾞ''ｰ ..,｀''ｰ ＼＼＼,! :!. ／／ ／ -'"゛ ._,, ｰ'''"゛_,,,.. -ｰ''"´ _,、
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__＼ ＼ ! .| ／＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ カッ！ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣／ ／ ＼￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
., ┐ .!ﾞ'-､ ﾞ''-、 ﾞ''- 二'ｰ ..,,_ '／／ ＼
_,,,.. -‐'''"´ _,,, ｰ''二-‐''" _..-''./ -"／ ／／| !＼ ＼ -､、 ｀''ｰ､,,.｀ﾞ''ｰ ,,,、 . ´ﾞ"''― ..,,_,
｀ ._,,, ｰ'''"_,, ‐''"゛ ,.. ‐'ﾞ,ﾞ ‐彡'', ／ ／ | ! ,.＼＼＼ﾞ'-､ ｀'-..、 ｀''ｰ ..,, ｀'''ｰ ,,,、
-‐''"゛._.. -''''" _.. ‐'"_..-'',ﾞ／ﾞ ／ ／ . ,ﾉ / | ! .ヽヽ ＼.＼ ﾞ''-、 ｀''-､. ｀''ｰ .._ ｀ﾞ'''ｰ ,,_
. -'''" ._..-'"´._..-'",..-'´ ／ .／ .／ / ./ / | ! ヽ ヽ .＼ `-、 ＼ ｀''-､, ｀ﾞ'ｰ .._
. _..-'"´ ,..-'" ,..-'´ .,／ ／ ／ ./ / / | ! ヽ ヽ. ＼ ＼ ＼ ﾞ''-..、 ｀ﾞ''- ．
.. -'" ._..-'" ,／´ . ／ .／ ／ . / / / .! .| ､ .ヽ .ヽ. ..＼ `-、 ｀'-､ ｀''-､,
_..-'" ._／´ . ／ ,／ / ./ ,/ ./ ,｜ .,! .ｌ ヽ ヽ. .＼ ＼. ｀'-、 ｀'-､、
'"゛ . ,..-'´ . ／ ／ ,./ / / ./ !│ .lﾞ .ｌ .ヽ ヽ .＼ ｀'-、 ﾞ'-､ ｀''-､
._／´ ／ ,／ .／ ./ ./ ./ lﾞ .｝ ｝ .ｌ ヽ .ヽ. ＼ . ＼ ＼
. ／ ／ ／ . / / / / ! :| ..ｌ ヽ .ヽ. ＼ ＼ `'-、
／ ／ .／ .／ ,/ ./ ｌ .｝ ｝ .ｌ ヽ ヽ ＼ .＼. ＼ - 707 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:28:31 ID:3/fWHFzg
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_,. -──-- ､_
,.-__ r-､-. ト--.､
' ｲ ＼＼＼ ＼::::::＼
/ ｲ | ヽﾊ. ＼ ヽ:::::::ヽ
' ' |│､| ｫ什十ﾄ! | ﾚ::::::::l
/li! | vl-ﾄゝ､,. j/z!‐j/､ﾚｲr::::::::::ｲ
(:::|l ヾ ヽj =,､ l./ ﾍﾊt! j {:::／..ヽ
V|ゝ ＼ﾊ 7rj ｀ "/ イ ::::::::::: ＼
ﾚゝ＼lヾ!" ' , ｲイ＼ ::::::::::: ＼ ゆめゆめ、それを忘れることのないように・・・
|l !:::ゝ. ｀ ／ |::::::::::＼: :::::::::::::`. ､
|i :::::::::|｀..ｰ─r' ／ ＼::____:＼:::::::::::ヾ:::`..､
ゞ ::::::::ゝ::__,:イ／ ,.イ ,. ---､ヾヽ:::::::::::`:::::::＼
＼:,.ｲ´| ／ ／ / / |ﾄ､::::＼:::::::::::＼:::`i、
_/ノ! ／ ／ ﾚ' /:::::＼.:::: i､:::::::::::: 'i::::ヽ.
/_/ ／ ／ 「_￣_:.`ｰく::＼::::::::ﾞl.,::::ﾊ ::::: |!:: !
〈 ,! ,' / ｢:.~: : :~: rィ'ヽ::::＼::: i::. |ヽ::: |!:: |
ｲ.:ﾚ / ,.ｲ: : : : : : ∧ :::::l::::::::ﾞ!::|: | |:: |!:: !
/: : :|＿__l!＿__/:.:|: : : : : :/ :::l::::: l :::::: !::!:: | |:. ﾉ ,.'
': : : ＞rt===.／/:.:| : : : :∧ :::|:::::ｲ::i:::. ﾚ|:: | j／ ／
/: ／ ,.イ|tｽ／: :/: : !: : : :/! :::: l::/ |: |:::: | |:: ﾚ'′／
. /: .lL_' ／!ﾊV: : : ' : : : : : :/三ゝj/ |::|!:: ﾉ ' ,' ,.イ/
.': : :くミ|^∨／: : : : : : : : :./三三三 ` ー＜j／ ﾚ′ '
i: : : へ'三/: : : : : : : : : :.:/ 三三三三三三 ＼
. - 708 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:29:08 ID:3/fWHFzg
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／ / ／l／ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｙ ＼
l l l ,､vw ゛`l
l lヾ＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ゛＼ | _ﾆ三
ヽ| l / _,.-一 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
|＼ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; l,/￣l | 二三
ヾ_`lK;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; |l/ } | l ﾆ二三
l;;;;;;;;; ｰ ､ ;;;;;;;; __ン/_二三二三
;;;;;;;;;;;;;;;;;|' || ;;;;;;;;; ヽ_ ＼ / |!" 二三二三 馬鹿な、この力は？ 消えるというのか？
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;￣／ ￣ ヽL／ _ ＼／, l|l|! ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
／ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ヽ´;;;;;;;;;;;;;;;;;; l i|l l||､ー､＝ﾆ三二三 この私が？ もっとも不死身に近いと言われたこの私が！？
/ 〉､＿／´, 川 lヽヾ| ＼ 二三
/ ;;;;;;;;;;;;;;; // 〉v/ /ﾆ彡";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 馬鹿な！ 馬鹿な！！ 馬鹿な！！！！
_ﾆ ;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;二彡"三"/ 二三二三
三ﾆ / /ﾆ_ヾ ﾚ ／∠;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;二三 一撃で？！ 馬・・・鹿な・・・強・・・すぎる・・・！！！
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ r=´ニー= ／ ﾆ二三二三;;;;;;;;;;;
三二三ﾆ_ ﾆ_ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;三ﾆ三";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;二三ﾆ
二三;;;;;;;;;;;;;;;;ﾆ_ _二ヾミﾐヾrｰﾆ三二;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;二_
_ﾆ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;三二三二三二三二三二三二三ﾆ=_
. ヾﾆ二三二三二三二三二;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;二三二三ﾆ=_
. ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾆ三二三=_ ﾆ=ヾ二三二_
. - 709 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:29:24 ID:3/fWHFzg
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
―――変わらぬ愛を誓いますか？
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
. - 710 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:29:49 ID:3/fWHFzg
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/:::::::::::::/ l l ヽ ', l /! l } l ﾊ:::::::::::::::::::l
. /::::::::::::::il ! ヽ、 ＼__ヽ ', l-/十‐l- ..._/ l i::::::::::::::::::|
,'::::::::::::::::ｌ| ヽ ＞=''二_￣ `ヽヽ ヽ ｌ/ l / /l｀ .,' l !:::::::::::::::::|
!::::::::::::::::l l ヽ、 ´ ﾍ ¨ ‐-､ﾄ､ } / 'ｲ ／ ! / l l:::::::::::::::::|
!::::::::::::::::l ', `t‐---` ＿ ﾘ ／ --/／ ｜ / / l::::::::::::::::::!
l::::::::::::::::ﾍ ヽ ', _..´---､ }／ zニニ_‐-､ l / / ,'::::::::::::::::,'
.V:::::::::::::::ﾍ ＼ ヽ zﾆ-‐ ￣ ｀ ｀ヾｨ'′ ,ｲ ,ｲ:::::::::::::::/ 当然です！
V::::::::::::::::ヽ 丶､ ヾ､ xxx l xxｘ ／ ／/ / |:::::::::::::/
ヽ:::::::::::::::::i＼. ￣ヽ￣ ､__ ＿_, ∠.... ィ ´ / / l:::::::::／
＼:::::::::::', ｀iｰ- ..＿_`_､ __ /l / ／ /:::／
丶､:::::ヽ l l ヽ、 , ィ´/ '´/ /イ
iー-`.', ', l `丶､ , イ l /ｲ .／ l !
| ?､ ', ﾉ _!¨ ‐- -- '' ´ !、 l / ／ l |
| / _.. ---ヽ､ ﾍ‐ '' ´ ! | `ｰく‐､----- ､. |
／／ ,-‐､/ムヾ､ / r―ｷェ‐､ ヽ|
/ / `ｰ-ｲﾊ..._） ヽ‐イﾊ`‐' ',
最後の断末魔を残し化け物は塵のように消えた
彼女は満足そうにこちらを振り返る
薄紫色の髪が美しく輝いている
. - 711 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:30:12 ID:3/fWHFzg
-
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼
| |r┬-| | はいはい
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
＼::::::::::::＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_,...-_,ニ---''''''''''""""''''''i,
`'ヽ,::::::;_`_ -ニ<''" .＼ ヽ
√'''''T-<'''" .＼`＼_ . ＼ 'ヽ
/ | ｜ ＼ ＼ `'''-..,_ _ ＼ `ヽ
!｜ ｜ ＼ ヽ _,＞＜ ＼ ;;`,
｜ ! .,,,_| ＼ ',..-''",..--''''T'7"-,_`,;, , ';;;ヽ
| .ﾊ |`''''''''- `-.,_"＼"ﾍ., ﾉｲ `t`,;;;;, ,;;;;;|
!| ヽ'''''!<"(""ヽ `''-.,＼ゝ--'" ! ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
ヽ .＼ '.,` ,`",_,) `'ヽ〃 .｜ ;;;i;;;;;;;;;;;;;;;/
やれやれ、付き合いきれませんね |ヽヽ `''" , | ;;|;;;;;;;;;;;;/
| `.＼ ` __ ! |;;;;;;;／
| i'- ,_ ￣￣ ／| | ];;;;／
| i |ヽ_ ''-.,_ _,.-'" | | |;;;;`ヽ,
| | | `'''--., T''" | ! .ﾊ,;;;;;;;;`i
| | | _,..-'",! _,.-| ! / .＼;;; .|
| ! !--イ L.......--'" |/ / ／`'''''---.....,__
r''"::] ! /:::/ ／ ＼ ]|.| !_／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`>.,_
. - 712 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:30:59 ID:3/fWHFzg
-
:.:.:::.:::.:::.::.::(
.. :::.:::.::.::ヽ
:::::.... :::::::::`'''‐‐--''''つ
.:.:.:.:.:.:.... ::::.:::.:::.::(´
::::::::::::::::::::.... :::::::ヽ､＿＿-‐ ､
:::::::::::::::::::::::::::.... :::::::::::.:::.:::.ﾉ
:::::::::::::::::::::::::::::::::.... ::.::.::.:（ ,.-
::::::::::::::::::::::::::::::::::::.... :.:｀￣: : :
:.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::....
_ _＿:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::....
:::.. :::.. ｀ヽ、｀＼:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::....
::::.. :::::::.. ｀ｰ､ ヽ,＿:.:.:.:.:.:.:.:::::::::...
::::::.. :::::::::.. ,> └―‐‐ ､:.::::::::::...
::::::::.. :::::::::::.. '‐、 「´￣"''ｰ､ ＼:.:::::::::..:..
:::::::::::.. ::::::::::::.. ｀′ ｀゛｀ :.::.:.:..:.:.:.:...
::::::::::::::.. :::::::::::::.. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.::.:.:::....
, ⌒ヽ:::::::::::::::.. . .. ...::.::: ＿＿__ .:::...
丶''′ / :::::::::::::::::.. __┌‐ｰ'´,--‐'"´ :.:.:.::....
（ :::::::::::::::::::.... r'´_,.-‐-、''ｰ、 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.....
`‐' ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.. ,ｨ'´''"´ ﾚ'"´ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::....
丿:::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.. : : : : : : : : : : : : : : .
ヽ___ノ´￣￣｀ｰ､ : : : : : : : : : : : : : : .
）:::.. : . : : : : : : : : .
/:::::.:.::..
（_::::..:.:.:.::..
:.:.:.:.:.:..:.. :.:.:.:.:.:.::..
: : : : :::.. :::: : : : :..
呆れて笑うやる夫にシオンさん
皆でそろって笑いあう
気がつけば、いつの間にか朝日が昇り始めていた・・・
. - 713 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:31:14 ID:3/fWHFzg
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - 714 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:31:25 ID:3/fWHFzg
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - 715 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:31:37 ID:3/fWHFzg
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - 716 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:32:09 ID:3/fWHFzg
-
ぼくはひとりだった
おはなみにきていたのに、おかあさんといっしょだったのに、いつのまにかひとりぼっちになっていた
＿＿＿
／ノ ｀ヽ＼
／ ○ ○ ＼ ここはどこだお・・・
|⊃|｜(_,､_,)|｜⊃ |
＞ ヽ._） ィ’
. - 717 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:32:28 ID:3/fWHFzg
-
|ミ､_ ≧ ' ≦ ィ ! |
| 丁< ｀ ｰ ‐ ’ ｲ | | |
| | |＞ ．_ ／L! ! | |
| | | _｣｀ ¨ ´ / ハ.! | |
| | | ／ |│ / / ＼ ! |
j |_,.rf ' |│ ./ / /￣￣＼
/ ／ .l ! | / / / ヽ ぼうや、迷子？
. / ／ | ! !／／ / 」
/ 〈 / .| .ヽ／ / ／ l
/ / ヽ / | ／ ／ ／ .}
. / | / .|／ ／ ,ィ ∧
// l 7 / .／ Y′ / ﾍ
// .l / / ／ ヽ} ハ ＼
. /人 .! { / / / / ＼
きがつくと、むらさきいろのおねぇさんがいた
とってもきれいなひとでびっくり
どきどきする
. - 718 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:32:41 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／ ノ ヽ_＼
／ ○ ○ ＼ だおー・・・ひとりでさみしかったお、こわかったお・・・
| ⊂|｜(_,､_,)|｜⊂|
ヽ （_.ノ ィ‘
＼ こミ ' ／ ／ /::::::／
ふふ、そうですか・・・ 人. ゝ ` ｰ 彡=-─厶／|
/ /＼ぐ＞､＿ イ_}｝ / / │
もう大丈夫 〃 / {／〈| __／ ∨／{ l.{
{ｆ斗―-イ _>＜´ ∠`ーｚ-八
／ { ,レ'´ _爪 ＼ ／ ／ ヽ＼
. / ｜ 〉 ／ﾉ |/／ / ／ | ヽ
そういっておねさんはあたまなでてくれた
うれしい
. - 719 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:33:00 ID:3/fWHFzg
-
そのままおねえさんとおはなしをする
おねえさんはひとりでたびをしてるんだそーだ
そんなおねえさんに、ぼくはおもった
＿＿＿_
／― ―＼
／ ● ● ＼
|⊃ (_,､_,) ⊂⊃ |
さみしくないのかお？ /⌒l ィ’
/ / ヽ
| l Y |
＼:::::ﾍ/ ヽ ｀＼, , , , ` ／イ |ノ /／
＼:::ﾍ ＼i｀ー＜ - - ＜人ヽー‐‐--､-､
＼| i ?─‐ ＞ - ｨ 〃 / ／ Y{
/ ﾊ .i {〈 / |ト .} __〃 / ／ } |
/ 人 ヽi ヽ | {| 〃 ｲi / i 〉 ・・・どうして、そう思うのですか？
/ ／ ヽ i ゝﾘ .|i 〃 / ﾘ/ ﾉ /
// ヽ i ｿ ヽｙ〃 / __/ __ //
i { ＼_」-‐{ i ｀/ , /= ￣::::::｀∨ｲ
人ヽ、 ＿_f=:::::=| ヽ / / /::::::::::::ヾゝ::::∨
＼｀ ´,─ヘ:::::::人 Y ／ /::::::::::::::::::::ヽゝヽ
￣ ﾑ::::::::ヽ 〈 | /::::::::::::::::::::::::::ヽゝ|
Y::::::::::::〉 ＼ ｿ:::::::::::::::::::::::::::/::／
|::::::::::ヽ--＞/:::::::::::::::::::::::::/イ::|
. - 720 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:33:20 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿
／― ―＼
／ ● ● ＼
おねえさんをみてたら、なんとなくそうおもったお /⌒ヽ|⊃ (_,､_,) ⊂⊃ |/⌒i
＼ ﾍ / /
l ::::/ i′ ハ! ij ハ j／
ゝ| ゝ､ ゝ,ﾊ :::: '__ ｌ ィ'-,イ :: l |
／ ／￣＞ゝ､. ‘ｰ‐` イ-,|i::::l| ::: | |
／ ／ '´ （ rイi｀￣／´ ＼;.j_:::::| ヽ.
′ ′ / r イ´| :|:| ／ ／ フl|:| ＼ ・・・
l ′ / ,r ﾚ′| :|:/ ／ ／´ V|: ゞ ＼ ﾞ!
| |::::rー-|/ ／ ／ /, |´:::ヽ ﾄ ﾞ!
ノ| | ::| 三（ ' ｲ / l .＿_j__:::__|::: |ゞ. l
`ーゝ.. ゝ| 三 ヽ | | レ' ´_ rｭ r-t}:::: | | l/
＼ハ '⌒j..＿|＿|＿|::::::ｲｭ ﾚ ´三三〆::::: | j/
/ イ ￣）二二二_ ,.＞|〆 三三三| ::::::ﾚ
/ /| |ゝ-イ三レｲ三| ミ :7:三三三三|／
' ｲ三 ゝ／|三|三| lE| ミ:/ 三三i三三|
/三三:「!∨::|,. ｲ三| |ﾖ|三' 三三i|三三l
そういったらおねえさんはなきだしてしまった
どうしよう
おとうさんにばれたらおしりをたたかれる
！ そうだ、げんきにすればいいんだ
. - 721 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:33:34 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／― ―＼
／ ● ● ＼
|⊃ (_,､_,) ⊂⊃ |
/⌒l ィ’
おねえさん、ひとりはさみしいかお？ / / ヽ
| l Y |
l ::::/ i′ ハ! ij ハ j／ ｺｸﾘ
ゝ| ゝ､ ゝ,ﾊ :::: '__ ｌ ィ'-,イ :: l |
／ ／￣＞ゝ､. ‘ｰ‐` イ-,|i::::l| ::: | |
／ ／ '´ （ rイi｀￣／´ ＼;.j_:::::| ヽ.
′ ′ / r イ´| :|:| ／ ／ フl|:| ＼ ・・・
l ′ / ,r ﾚ′| :|:/ ／ ／´ V|: ゞ ＼ ﾞ!
| |::::rー-|/ ／ ／ /, |´:::ヽ ﾄ ﾞ!
ノ| | ::| 三（ ' ｲ / l .＿_j__:::__|::: |ゞ. l
`ーゝ.. ゝ| 三 ヽ | | レ' ´_ rｭ r-t}:::: | | l/
＼ハ '⌒j..＿|＿|＿|::::::ｲｭ ﾚ ´三三〆::::: | j/
/ イ ￣）二二二_ ,.＞|〆 三三三| ::::::ﾚ
/ /| |ゝ-イ三レｲ三| ミ :7:三三三三|／
' ｲ三 ゝ／|三|三| lE| ミ:/ 三三i三三|
/三三:「!∨::|,. ｲ三| |ﾖ|三' 三三i|三三l
おねえさんにきいてみたら、おねえさんはうなずいた
でもまだないている
. - 722 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:33:44 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／ ● ● ＼ じゃあ、ほんとうにそうなのかぐるっとみてきてくれお
| ⊂⊃ (_,､_,) ⊂|
ヽ （_.ノ ィ‘
l ::::/ i′ ハ! ij ハ j／
ゝ| ゝ､ ゝ,ﾊ :::: '__ ｌ ィ'-,イ :: l |
／ ／￣＞ゝ､. ‘ｰ‐` イ-,|i::::l| ::: | |
／ ／ '´ （ rイi｀￣／´ ＼;.j_:::::| ヽ.
′ ′ / r イ´| :|:| ／ ／ フl|:| ＼
l ′ / ,r ﾚ′| :|:/ ／ ／´ V|: ゞ ＼ ﾞ!
・・・ぐるっと？ | |::::rー-|/ ／ ／ /, |´:::ヽ ﾄ ﾞ!
ノ| | ::| 三（ ' ｲ / l .＿_j__:::__|::: |ゞ.
`ーゝ.. ゝ| 三 ヽ | | レ' ´_ rｭ r-t}:::: | | l/
＼ハ '⌒j..＿|＿|＿|::::::ｲｭ ﾚ ´三三〆::::: | j/
/ イ ￣）二二二_ ,.＞|〆 三三三| ::::::ﾚ
/ /| |ゝ-イ三レｲ三| ミ :7:三三三三|／
' ｲ三 ゝ／|三|三| lE| ミ:/ 三三i三三|
/三三:「!∨::|,. ｲ三| |ﾖ|三' 三三i|三三l
. - 723 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:34:06 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿
／― ―＼
／ ● ● ＼
だお！ そしたらぼくもおとなになるしおねえさんもみてこられるお！ /⌒ヽ|⊃ (_,､_,) ⊂⊃ |/⌒i
＼ ﾍ / /
|ミ､_ ≧ ' ≦ ィ ! |
| 丁< ｀ ｰ ‐ ’ ｲ | | |
| | |＞ ．_ ／L! ! | |
| | | _｣｀ ¨ ´ / ハ.! | | ・・・・・・・・・そう、ですね
| | | ／ |│ / / ＼ ! |
j |_,.rf ' |│ ./ / /￣￣＼
/ ／ .l ! | / / / ヽ
. / ／ | ! !／／ / 」
/ 〈 / .| .ヽ／ / ／ l
/ / ヽ / | ／ ／ ／ .}
. / | / .|／ ／ ,ィ ∧
// l 7 / .／ Y′ / ﾍ
// .l / / ／ ヽ} ハ ＼
. /人 .! { / / / / ＼
おねえさんはすこしだけわらってくれた
ようし、あとすこしだ
. - 724 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:34:26 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／ ● ● ＼ それでもだめだったら・・・こんどはぼくとけっこんしてふたりでみにいくお！
| ⊂⊃ (_,､_,) ⊂|
ヽ （_.ノ ィ‘
おとうさんがいっていた
けっこんしよう、はおんなのひとと、ともだちになるひっさつわざだって
けっこん・・・
このおねえさんならいいな
うん、このむらさきいろのおねえさんがいい
. - 725 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:34:45 ID:3/fWHFzg
-
.
V:::::::::::::::ゝ _ 二=- ｀ /∠...イ ゝ ＼
ゝ._:::::::::::＼ ゝ=-_＿＿ r _っ . ' | ! ! │ ＼ ＼
￣￣ゝ＼ ゝ ＿＿ ノ ／ _ __从＿__ | ゝ. ＼ ＼
V ゞ- ≧__ ゝ---/⌒ヽ´ ／,. -- ── -ゝ ＼ ＼ ＼
) ゝ￣ j＿ ＼/ _＿_（＿___ ヾ ゝ－ゝ ・・・
/ ＿ ,.イ´＿ | ´ ,.. -─- ､ ｀ヽ ヽ. ゝ-ゝ
／ , イ´ ,.- !´ ＿. |／ ／ ヽ Y ＼ |
／ / / / ､ Y´_ | / | }:: ゝ │
／イ / ' ／ ー─し'! l_＿_| .' / /::::Y i
／/ . | ! ー‐ v' 人 ／::_:_:_::V / / ::::: ! i
,' ＿_/ i! ! `ー v / ゝ'::::r::::_::_:_i:L--- ､ / / :::::::: ! ,'
/ /:::::::::¨≧V│ ｰ ノ/ ／:::::::::V:::::::::::::::ヽ:::::::::＼j／ :::::::: ノ ｲ
おねえさんはめをぱちくり
そしてもっとなきだしてしまった
どっ、どうしよう、おとうさんにおこられる
. - 726 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:35:00 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿
／⌒ ⌒＼
〃 ／ ● ● u＼ ミ
/⌒ヽ|⊃u(_,､_,) ⊂⊃ |/⌒i
きっとたのしいお！ ね？ ね？ ＼ll|l ヽ._） u l|lll /
人l||l |l||l 从 ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ
( ⌒ ) ( ⌒ )
だからぼくはもっとがんばっておねえさんにげんきになってもらおうとした
. - 727 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:35:22 ID:3/fWHFzg
-
.:: ＼.::.::.::.:l∨{ （ ｡ ﾟ ﾟ｡ / l| /.::.::.::／ ::
:: |＼.::.:| 人 ＼｡ ﾟ : """ ﾟ ｡/ ノ|／|.::.:／| :::
:: l ＼| ＞---r- 、 , -r-＜ ﾉ j／ | :: ・・・そうですね、きっと楽しいですね
.:: ﾉ / ﾉl ＼ ￣ ／ l | ::
..:: ／ / / ,' ! ＞ ＿_ 个 、 ｌ l l 八 ::..
..:: ／ / / | _ノ /（ ）| ＼l l ＼ ::..
:: / 「 {..:..＼. ／/ }＼ 、 ヽ ::
/ ７ 八 ヽ ..:..:＼ ／.:./ ′ 丶 ヽ
／ ／ / / ', ＼..:..:＼／.:..:./ / 丶 ＼
/ ／ ／ / / 、 ＼／..:..:／ / ＼
/ / / / ヽ ＼／ ／ ヽ
けれど、おねえさんはさいごまでずっとなみだをながしていたのだった・・・
. - 728 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:35:34 ID:3/fWHFzg
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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・
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - 729 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:35:46 ID:3/fWHFzg
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - 730 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:35:57 ID:3/fWHFzg
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - 731 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:36:15 ID:3/fWHFzg
-
/:::::::::::::/ l l ヽ ', l /! l } l ﾊ:::::::::::::::::::l
. /::::::::::::::il ! ヽ、 ＼__ヽ ', l-/十‐l- ..._/ l i::::::::::::::::::|
,'::::::::::::::::ｌ| ヽ ＞=''二_￣ `ヽヽ ヽ ｌ/ l / /l｀ .,' l !:::::::::::::::::|
!::::::::::::::::l l ヽ、 ´ ﾍ ¨ ‐-､ﾄ､ } / 'ｲ ／ ! / l l:::::::::::::::::|
!::::::::::::::::l ', `t‐---` ＿ ﾘ ／ --/／ ｜ / / l::::::::::::::::::!
l::::::::::::::::ﾍ ヽ ', _..´---､ }／ zニニ_‐-､ l / / ,'::::::::::::::::,' ・・・夫！ やる夫！
.V:::::::::::::::ﾍ ＼ ヽ zﾆ-‐ ￣ ｀ ｀ヾｨ'′ ,ｲ ,ｲ:::::::::::::::/
V::::::::::::::::ヽ 丶､ ヾ､ l ／ ／/ / |:::::::::::::/
ヽ:::::::::::::::::i＼. ￣ヽ￣ ､__ ＿_, ∠.... ィ ´ / / l:::::::::／
＼:::::::::::', ｀iｰ- ..＿_`_､ __ /l / ／ /:::／
丶､:::::ヽ l l ヽ、 , ィ´/ '´/ /イ
iー-`.', ', l `丶､ , イ l /ｲ .／ l !
| ?､ ', ﾉ _!¨ ‐- -- '' ´ !、 l / ／ l |
| / _.. ---ヽ､ ﾍ‐ '' ´ ! | `ｰく‐､----- ､. |
／／ ,-‐､/ムヾ､ / r―ｷェ‐､ ヽ|
/ / `ｰ-ｲﾊ..._） ヽ‐イﾊ`‐' ',
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （ー） （●） ＼ ・・・ん、羽入かお
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
.・ ・
ぼくの名を呼ぶ声で目覚める
どうやら夢を見ていたようだ
はじめて彼女と出会った日の・・・
. - 732 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:37:03 ID:3/fWHFzg
-
, ' ;: ; ￣ ￣ ￣｀丶､
_rﾞej◯,.ヘi^ビ、,,-─､!、 ヽ
,{_(Yj､｡ｿ＠ﾉノﾄjヾニヽ,-,-=ﾆヽ ヽ
r´. : ..: ..:.::::.:::::::::::::::::::＼､./'{_r7｀ﾄ､'"ヽ､ `､
／ ' 、 jｿ } f ／--､ ,
/ ／ ／ 〃 j },,...ノ_/｀i '~_,,/~ ヽ
/ ｲ { ｛{ / j / ,'_入_ ,ﾉr'" ｀､
{! /::{ 人 从 〃 /,ｲ / (⌒) 7,-､ ,､ｨ|' , 、
∨::小 ｛`＜⌒{{ ／￣jノﾄ､ ○こ)Oう ﾞヾ､ . ' , ､
はい、貴方の花嫁です {:::::ﾊ ヽ､_＞ 二八_（ _ 厶j‘ｰﾍ_ﾉ::::‘ｰ’ ', . ヽ ､
∨八. ＼'¨￣` ＝=ﾐ /:/ 丿:::::|ﾍヽ::､ ､_ ', ヽ ､
＼ こミ ' ／ ::◯:::::::::::ﾄ!|＼_ ', ` ､
人. ゝ ` ｰ 彡=-:: トヽo:::::::::::ヽ. ''ｰ'::＼ `､
/ /＼ぐ＞､＿ イ_}゜´￣ ヽ:::::::＼:::::::::＼
/ / ≧ ｧ …ｭﾔ ｏ◯/ ヽ::::::::＼:::::::::＼ｏ◯
|.,.-‐ ﾆ二ﾌ. 〉-丿,. - ;' ヽ::::::::::＼::::::::＼
,-─､. , イ. ､_／ .P{ﾆ二ﾌ／ ｀ ｿ '',:::::::::::::＼:::::::＼ ,
,-=ﾆヽ 7'"ヽ / .ニ二ﾌ__} /￣｀_/ },:::::::::::::::::＼:::::::＼ ,
l''"/'{_r7｀ﾄ､'"ヽ､ / ! 厂" 7 /-'ア/ / {ヽ rﾉ / ノ ::::::::::::::::::: ＼::::::＼
ﾆ~ ll `i"ゞヽ_jｿ } f ／--､ ,′.ﾍ__〃 ／ ／ ｀ヽ〈ヽﾄ､!ヽﾄ､!ヽﾄ､!〉ヽ:::::::::::::::::::: ＼::::
. ヾ_i'"＼_て,,...ノ_/｀i '~_,,/ニ_ ,!.ﾄ / / ./〈ﾄ､ヽﾄ､!ヽﾄ､!ヽﾄ〉＼:::::::::::::::::::: ＼
,-､ l＼_ 入_ ,ﾉr'"r..┤ l./( / / ／ Уl l ､ ＼::::::::::::::::::::
てOう ~７ﾞｰ'" 7`i"ﾙ,､ｨ(⌒) /⌒!、 ,l / / l l :::::::::＼:::＼:::::::::::::
‘ｰ(⌒),,-､ |ゝレ(⌒)ﾞ(こ○こ) .|=ニヽ､ / , ′ 仆～～～|＼:::::::::::::＼:::＼::::::
(こ○こ)う ,-､ こ○ ‘ｰﾍ_ﾉゝ ,ノ ＼ ヽ / /:::::i |::::: ‐ - --＼::::＼
‘ｰﾍ_ﾉ‘ｰ’てOう,-､ ﾍ_ﾉ-(⌒)=二 ､ 丿丿__/＿r′:::ﾚ--ﾄ､ |´ ,''::::
／(こ○ ‘ｰてOう lメ~(こ○こ)､､"'''‐'´イ ￣￣ | ,'::｀＼
（ （‘ｰﾍ_ﾉ| ノ ‘ｰ’ヽ__ノ‘ｰﾍ_ﾉ-＞, イO ｜____ ,'!:::::::::::
） ） 巛（ （彡r'|／／⌒ソ! / /｀`'＞ー -- 、 ____ へ、 ￣~' ,' ＼::::::
（ ／( 彡） ）巛从彡 !/ / ｜ ヽ ヽ ヽ ,' ＼
） ） 巛（ （´ ミﾐ |! | ｜ ヽ ヽ ヽ ヽ ,'
目の前を見れば、純白のドレスに身を包んだ羽入がいた
やれやれ・・・執念深い女だ
しみじみそう思う
が、それを口にしてはいけない、またへそを曲げる
男は黙って尻に敷かれるのだ
. - 733 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:37:25 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ ／ ｀ヽ /´ ｀ヽ ＼
／ （ ● l ｌ ● ） ＼
| ヽ_ _ノ ヽ_ _／ | ・・・いま、楽しいかお？
| ´￣｀ （ i ） ´￣｀ |
＼ ー― ＾ ー― ／
＼ ー一 ／
／ ＼
/ ヽ
| |
| ｉ ｉ |
| | | |
だから、変わりにひとつ問うてみた
. - 734 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:37:40 ID:3/fWHFzg
-
/:::::::::::::/ l l ヽ ', l /! l } l ﾊ:::::::::::::::::::l
. /::::::::::::::il ! ヽ、 ＼__ヽ ', l-/十‐l- ..._/ l i::::::::::::::::::|
,'::::::::::::::::ｌ| ヽ ＞=''二_￣ `ヽヽ ヽ ｌ/ l / /l｀ .,' l !:::::::::::::::::|
!::::::::::::::::l l ヽ、 ´ ﾍ ¨ ‐-､ﾄ､ } / 'ｲ ／ ! / l l:::::::::::::::::|
!::::::::::::::::l ', `t‐---` ＿ ﾘ ／ --/／ ｜ / / l::::::::::::::::::!
l::::::::::::::::ﾍ ヽ ', _..´---､ }／ zニニ_‐-､ l / / ,'::::::::::::::::,'
.V:::::::::::::::ﾍ ＼ ヽ zﾆ-‐ ￣ ｀ ｀ヾｨ'′ ,ｲ ,ｲ:::::::::::::::/
V::::::::::::::::ヽ 丶､ ヾ､ xxx l xxｘ ／ ／/ / |:::::::::::::/
ヽ:::::::::::::::::i＼. ￣ヽ￣ ､__ ＿_, ∠.... ィ ´ / / l:::::::::／
＼:::::::::::', ｀iｰ- ..＿_`_､ __ /l / ／ /:::／
丶､:::::ヽ l l ヽ、 , ィ´/ '´/ /イ
iー-`.', ', l `丶､ , イ l /ｲ .／ l !
| ?､ ', ﾉ _!¨ ‐- -- '' ´ !、 l / ／ l |
| / _.. ---ヽ､ ﾍ‐ '' ´ ! | `ｰく‐､----- ､. |
／／ ,-‐､/ムヾ､ / r―ｷェ‐､ ヽ|
/ / `ｰ-ｲﾊ..._） ヽ‐イﾊ`‐' ',
花嫁はじっとこちらをみつめ、うなずいた
その表情はあまりに綺麗で・・・
やはりやる夫はこの女性と歩んでいくようだ
. - 735 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:37:51 ID:3/fWHFzg
-
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼
| |r┬-| | ブーケ、誰がとると思うお？
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
しかし、二人とも不器用で頭が悪い
. - 736 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:38:04 ID:3/fWHFzg
-
,. -― - ､
＿,.／ ＞x
／ _＼
／ ヽ ＼::｀..ヽ
/⌒, ＼ ＼ ＼:::::::＼
／:::::/ { ヽ ＼ ヽ. ＼:::::::ヽ
/::::::::::| ∧ ∨ ハ } ヽ:::::ハ
. ,':::::::::::∧ ヽ ヽ l ﾊ | | Y:::::::}
l:::::::::::/ ヽ ＼ ＼ l斗f‐十.| lハ .ﾄ、:::l
{:::::::::{ ハ _＼x ― ＼ ハ/ 」l从 ;ｲ .! | }:::::|
l:::::::/{ ヽ ＿ _≧二｀ ｀ j/ rfう丁メ、 | ! / l:::::.} 大ちゃんがとってくれると嬉しいです
l:::::::| l l ｧ孑'ハ {:{ ;り ∨ ./ ∧ }／
ヽ::::ト、. ∨ ! V j | 辷 タ 〃/ / |
. ＼ ＼ ＼ 弋 タ′ _ィ_ ／ ィ |
|ミ､_ ≧ ' ≦ ィ ! |
| 丁< ｀ ｰ ‐ ’ ｲ | | |
| | |＞ ．_ ／L! ! | |
| | | _｣｀ ¨ ´ / ハ.! | |
| | | ／ |│ / / ＼ ! |
j |_,.rf ' |│ ./ / /￣￣＼
でも、もう背中合わせではない
. - 737 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:39:07 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿＿
/ ⌒ ⌒ ＼
./( ―） （ ●） ＼ そういえば、すっかり仲良くなったおね
/::⌒（_人＿）⌒::::: |
| ー .| それなら大ちゃんにあげるお、本気出せば狙えるんだお？
＼ ／
きっちりと向かい合って相手が何を求めているのか知っている
. - 738 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:39:25 ID:3/fWHFzg
-
-―-=――-
'" ｀丶、
_∠ -‐ ／ ヽ、
／ ' 、 ＼ ヽ
. / ／ ／ 〃 j } ヽ`く＾ヽ、ハ
/ ｲ { ｛{ / j / ,' } ヽ:::::＼}
{! /::{ 人 从 〃 /,ｲ / l:::::::::ﾍ
∨::小 ｛`＜⌒{{ ／￣jノﾄ､ / } ::::::::::}
. {:::::ﾊ ヽ､_＞ 二八_（ _ 厶j＼ ｌ::::::::::,'
ええ ∨八. ＼'¨￣` ＝=ﾐ ﾉ , /:::::::::/
＼ こミ ' ／ ／ /::::::／
人. ゝ ` ｰ 彡=-─厶／|
/ /＼ぐ＞､＿ イ_}｝ / / │
〃 / {／〈| __／ ∨／{ l.{
{ｆ斗―-イ _>＜´ ∠`ーｚ-八
／ { ,レ'´ _爪 ＼ ／ ／ ヽ＼
. / ｜ 〉 ／ﾉ |/／ / ／ | ヽ
だから足がもつれて何度も転ぶだろうけど、きっとそのたびに立ち上がれる
やる夫達はそんな二人三脚だ
. - 739 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:39:41 ID:3/fWHFzg
-
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼ まっ、こういうときぐらいズルしてもいいかもだお
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
/:::::::::::::/ l l ヽ ', l /! l } l ﾊ:::::::::::::::::::l
. /::::::::::::::il ! ヽ、 ＼__ヽ ', l-/十‐l- ..._/ l i::::::::::::::::::|
,'::::::::::::::::ｌ| ヽ ＞=''二_￣ `ヽヽ ヽ ｌ/ l / /l｀ .,' l !:::::::::::::::::|
!::::::::::::::::l l ヽ、 ´ ﾍ ¨ ‐-､ﾄ､ } / 'ｲ ／ ! / l l:::::::::::::::::|
!::::::::::::::::l ', `t‐---` ＿ ﾘ ／ --/／ ｜ / / l::::::::::::::::::!
l::::::::::::::::ﾍ ヽ ', _..´---､ }／ zニニ_‐-､ l / / ,'::::::::::::::::,' ふふふ・・・
.V:::::::::::::::ﾍ ＼ ヽ zﾆ-‐ ￣ ｀ ｀ヾｨ'′ ,ｲ ,ｲ:::::::::::::::/
V::::::::::::::::ヽ 丶､ ヾ､ l ／ ／/ / |:::::::::::::/
ヽ:::::::::::::::::i＼. ￣ヽ￣ ､__ ＿_, ∠.... ィ ´ / / l:::::::::／
＼:::::::::::', ｀iｰ- ..＿_`_､ __ /l / ／ /:::／
丶､:::::ヽ l l ヽ、 , ィ´/ '´/ /イ
iー-`.', ', l `丶､ , イ l /ｲ .／ l !
| ?､ ', ﾉ _!¨ ‐- -- '' ´ !、 l / ／ l |
| / _.. ---ヽ､ ﾍ‐ '' ´ ! | `ｰく‐､----- ､. |
／／ ,-‐､/ムヾ､ / r―ｷェ‐､ ヽ|
/ / `ｰ-ｲﾊ..._） ヽ‐イﾊ`‐' ',
・・・まったく、我ながらややこしい人生だ
. - 740 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:39:57 ID:3/fWHFzg
-
r――' 二ニニェ‐=ニニニニ＝――､
>――?＿＿＿_＞―――――---く
>― '／ f⌒ヽ _＿＿＿＿＿_ノ
＞' ＼____＞' ﾉ ＼ ／￣￣￣￣￣￣
／ ￣ ＜ ＼ ／ ⌒ヽ
￣￣￣￣￣ ?￣ヽ_＿＿＿_／ ,.＜ `ー―――――――――＼
ヽ ＼ ／ ＼ ＼
', ヽ ／ ＼ ＼
} | ／ .＼ ＼
| |＿＿,. ------- ´ ｀ ー---一 冖 ー――――――t―t―――＼
/＿＿＿j ＼ ＼
/ ＼ ＼
/ ＼ ＼
羽入の手をとり立ち上がる
そこにはいつかのエンゲージリングと、新たに身につけたマリッジリング・・・
先日買ってきた残りの半分だ
. - 741 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:40:12 ID:3/fWHFzg
-
そんなやる夫の視線に気づいた羽入が微笑む
伝わってくるのはあたたかさ、そして鼓動
それは命の力・・・
..:: / / ＼.::.:＼ ::.
..:: ／/ / / ヽ ヽ.::.::ヽ ::..
..:: /.::.::′ ′ / / / ', ヽ l ｌ l.::.::.::.ヽ ::
.:: /.::.::.:.| ｌ ｌ ∧ l 、 |｜ ｌ |.::.::.:＜ ::
:: |.::.::.::.:| | ｌヽ {_ム- （ ( | }ハ┤|_ | |.::.::.::.::| ::
:: |.::.::.::.:| | | ）ﾉ Vハ＼ ヽ ﾉﾉ ﾉﾉﾉ )７メ､| |.::.::.::.::| ::
:: |.::.::.::.:...、 |＼イ ィ爪抔不 ＼ （ 不孑丐ミx ハ ﾉ.::.::.::.:.| ::
.:: 、:.::.::.:.::ヽ /l | L :::::::::」 ） ﾉ L ::::::::」 }/ | /.::.::.::.::.ﾉ ::
.:: ＼.::.::.::.:l∨{ （ / l| /.::.::.::／ :: ・・・もう離しません、絶対に
:: |＼.::.:| 人 ＼ """ : """ / ノ|／|.::.:／| :::
:: l ＼| ＞---r- 、 , -r-＜ ﾉ j／ | ::
.:: ﾉ / ﾉl ＼ ￣ ／ l | ::
..:: ／ / / ,' ! ＞ ＿_ 个 、 ｌ l l 八 ::..
..:: ／ / / | _ノ /（ ）| ＼l l ＼ ::..
:: / 「 {..:..＼. ／/ }＼ 、 ヽ ::
/ ７ 八 ヽ ..:..:＼ ／.:./ ′ 丶 ヽ
／ ／ / / ', ＼..:..:＼／.:..:./ / 丶 ＼
/ ／ ／ / / 、 ＼／..:..:／ / ＼
/ / / / ヽ ＼／ ／ ヽ
望む所だ
だが、そういえば自信過剰な花嫁はきっとつけあがるだろう
. - 742 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:40:25 ID:3/fWHFzg
-
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼
| |r┬-| | ・・・そいつは困ったお
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
だから困った顔をしておくことにした
. - 743 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:40:37 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ ／ ｀ヽ /´ ｀ヽ ＼
／ （ ● l ｌ ● ） ＼
| ヽ_ _ノ ヽ_ _／ | それじゃあ・・・行くお
| ´￣｀ （ i ） ´￣｀ |
＼ ー― ＾ ー― ／
＼ ー一 ／
／ ＼
/ ヽ
| |
| ｉ ｉ |
| | | |
これがやる夫達の第一歩
何度も足踏みし、後ろに下がり、同じところを行った来たりした日々からの
ようやく踏み出した第一歩だ
. - 744 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:40:49 ID:3/fWHFzg
-
,. -― - ､
＿,.／ ＞x
／ _＼
／ ヽ ＼::｀..ヽ
/⌒, ＼ ＼ ＼:::::::＼
／:::::/ { ヽ ＼ ヽ. ＼:::::::ヽ
/::::::::::| ∧ ∨ ハ } ヽ:::::ハ
. ,':::::::::::∧ ヽ ヽ l ﾊ | | Y:::::::}
l:::::::::::/ ヽ ＼ ＼ l斗f‐十.| lハ .ﾄ、:::l
{:::::::::{ ハ _＼x ― ＼ ハ/ 」l从 ;ｲ .! | }:::::|
l:::::::/{ ヽ ＿ _≧二｀ ｀ j/ rfう丁メ、 | ! / l:::::.} ふふ・・・どちらまでですか？
l:::::::| l l ｧ孑'ハ {:{ ;り ∨ ./ ∧ }／
ヽ::::ト、. ∨ ! V j | 辷 タ 〃/ / |
. ＼ ＼ ＼ 弋 タ′ _ィ_ ／ ィ |
|ミ､_ ≧ ' ≦ ィ ! |
| 丁< ｀ ｰ ‐ ’ ｲ | | |
| | |＞ ．_ ／L! ! | |
| | | _｣｀ ¨ ´ / ハ.! | |
| | | ／ |│ / / ＼ ! |
j |_,.rf ' |│ ./ / /￣￣＼
/ ／ .l ! | / / / ヽ
.
ゴールは遠い・・・
. - 745 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:41:40 ID:3/fWHFzg
-
＿＿＿＿
/ ⌒ ⌒ ＼
./( ―） （ ●） ＼
/::⌒（_人＿）⌒::::: | さぁ？ どこへ行きたいかお？
| ー .|
＼ ／
それどころかゴールなんてないのかもしれない
. - 746 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:41:58 ID:3/fWHFzg
-
. / : :! . i: : : ::::i: :.:i: : : : : : : : :i: : :.!: : :.!: : : : :.i: . : :.!;;;;;;;;
/! : |. : : :!: : : ::::!: :.i: : : : :/: : :.:!: :./:: : :j::. : : : :i: : : . . ｉ;;;;;;;;
,';;! i : !: : : :!: : : ::::i: : !: : :.:,' : : :.:.|: /::. : /!:::. : : : !:. : : : : :i;;;;;;;;
i;;;! i : :.: : : :ヽ:. : :::ﾄ.::ﾄ.: :.:i: : : : :.i/ ｊ.j: / ｉ::j:: : :./:::. : : : : :!;;;;;;;
|;;;! | : :＼:. : : !>' ＜⌒､: j: : :./:/ //⌒＞ ﾉ: ノ:::: : : : : : :!;;;;;;;
|;;;i ｊ :i: : : ヽ::.:.ヽｘ,==ｒミ＼ .::ﾙ' ｒ==ｒミ/／|.:::/:::.:. : :./;;;;;;;;;
. !;;;ヽ ハ: : : :::ヽ.,.ｲゝｲil::| ヾ! |ゝｲil:::| ﾚﾉ.:/::::.: : :./:!;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;>、ヽ:.:.:.:.:.＼ゞﾟｰ''ﾉ ゞﾟｰ'':ｿ /／:::. : :／!.:|;;;;;;;;;;
・・・そこでなにをするのですか？ ヾ;;;ｊ ＼ :｀￢‐- ￣｀ , ´￣ ／::. : :／: .ｲ ﾉ;;;;;／
ヾ! ヽ:: : :＼ '' '' ｒ―‐ ､ '' '''／:: ::...ィ::::／iイ;;;／::::::
//.:i.:::::::..､ ヽ..___ﾉ ´￣了:::: /::::::|::!´::::::::::::
. ｉ iﾊ:|.:.:::::::/:＞.... . ..イ !::: : /､::::::|::i:::::::::::::::
. ｉ ｉ: ﾊ :.::::i:::::::i::i::::＞--ｒ |ｲ::/: : ＼j:::!::::::::::::::
. ｉ ｉ: : :〉:::::!‐ｧ': : /: : : : ヽ ノｉﾘ/: : : : /`ｰ‐-... __
. ｉ ｉ: :/ ヽ|/: : : :! : : : : : : Ｖ´ : : : : : : : : /:::::::. : : : :ﾉ
それでもやる夫達は行くだろう
. - 747 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:42:12 ID:3/fWHFzg
-
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼
| |r┬-| | みんなと一緒ならなんでもいいお
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
立ち止まるのは止めたのだから・・・
. - 748 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:42:30 ID:3/fWHFzg
-
,. -― - ､
＿,.／ ＞x
／ _＼
／ ヽ ＼::｀..ヽ
/⌒, ＼ ＼ ＼:::::::＼
／:::::/ { ヽ ＼ ヽ. ＼:::::::ヽ
/::::::::::| ∧ ∨ ハ } ヽ:::::ハ
. ,':::::::::::∧ ヽ ヽ l ﾊ | | Y:::::::}
l:::::::::::/ ヽ ＼ ＼ l斗f‐十.| lハ .ﾄ、:::l
他にも、あるのでしょう？ {:::::::::{ ハ _＼x ― ＼ ハ/ 」l从 ;ｲ .! | }:::::|
l:::::::/{ ヽ ＿ _≧二｀ ｀ j/ rfう丁メ、 | ! / l:::::.}
l:::::::| l l ｧ孑'ハ {:{ ;り ∨ ./ ∧ }／
ヽ::::ト、. ∨ ! V j | 辷 タ 〃/ / |
. ＼ ＼ ＼ 弋 タ′ _ィ_ ／ ィ |
|ミ､_ ≧ ' ≦ ィ ! |
| 丁< ｀ ｰ ‐ ’ ｲ | | |
| | |＞ ．_ ／L! ! | |
| | | _｣｀ ¨ ´ / ハ.! | |
| | | ／ |│ / / ＼ ! |
j |_,.rf ' |│ ./ / /￣￣＼
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ―） （―）＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ ・・・まっ、強いて言うなら出会いを探しに、だお
| |
＼ ／
それがなにより大切なことなのだと、知っているから・・・
そう、ここから、はるけき無限の果てまで
. - 749 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:42:57 ID:3/fWHFzg
-
/:::::::::::::/ l l ヽ ', l /! l } l ﾊ:::::::::::::::::::l
. /::::::::::::::il ! ヽ、 ＼__ヽ ', l-/十‐l- ..._/ l i::::::::::::::::::|
,'::::::::::::::::ｌ| ヽ ＞=''二_￣ `ヽヽ ヽ ｌ/ l / /l｀ .,' l !:::::::::::::::::|
!::::::::::::::::l l ヽ、 ´ ﾍ ¨ ‐-､ﾄ､ } / 'ｲ ／ ! / l l:::::::::::::::::|
!::::::::::::::::l ', `t‐---` ＿ ﾘ ／ --/／ ｜ / / l::::::::::::::::::!
l::::::::::::::::ﾍ ヽ ', _..´---､ }／ zニニ_‐-､ l / / ,'::::::::::::::::,'
.V:::::::::::::::ﾍ ＼ ヽ zﾆ-‐ ￣ ｀ ｀ヾｨ'′ ,ｲ ,ｲ:::::::::::::::/ ・・・ふふっ
V::::::::::::::::ヽ 丶､ ヾ､ l ／ ／/ / |:::::::::::::/
ヽ:::::::::::::::::i＼. ￣ヽ￣ ､__ ＿_, ∠.... ィ ´ / / l:::::::::／
＼:::::::::::', ｀iｰ- ..＿_`_､ __ /l / ／ /:::／
丶､:::::ヽ l l ヽ、 , ィ´/ '´/ /イ
iー-`.', ', l `丶､ , イ l /ｲ .／ l !
| ?､ ', ﾉ _!¨ ‐- -- '' ´ !、 l / ／ l |
| / _.. ---ヽ､ ﾍ‐ '' ´ ! | `ｰく‐､----- ､. |
／／ ,-‐､/ムヾ､ / r―ｷェ‐､ ヽ|
/ / `ｰ-ｲﾊ..._） ヽ‐イﾊ`‐' ',
・・・・・・・・・いや、こう表現すべきだろう
. - 750 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:43:09 ID:3/fWHFzg
-
──────────────────────────
──────────────────────────
こなたよりかなたまで
──────────────────────────
──────────────────────────
. - 751 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:43:37 ID:3/fWHFzg
-
～～想うがままに生きるのは難しいようです～～
～羽入ルート 合唱fin～
. - 752 ： ◆HrtGSGllns ： ：2010/08/24(火) 22:44:12 ID:3/fWHFzg
-
どうもご覧いただきありがとうございました！
本日は以上となります - 753 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/08/24(火) 22:44:54 ID:jK8gbWUI
- 乙でした！ EDが流れてきそうです
あ、圧倒的すぎる… がなくてちょっと残念ｗ - 754 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/08/24(火) 22:45:51 ID:3zng2IMg
- 乙でした！
やる夫、羽入幸せになれよ！！ - 755 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/08/24(火) 22:46:47 ID:R9YPWCps
- 今度こそ乙
なんというか、これが一番しっくりくるな - 756 ： 名無しのやる夫だお ： ：2010/08/24(火) 22:47:02 ID:ziC.JTRE
- 乙。
すげーよかった。
終わってふー・・・って息を吐いたよ。
あと大ちゃん強すぎﾜﾛﾀ
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