東方やる夫スレ纏め＆胡蝶のやる夫

剣と魔法と邪道プレイ　目次 東方やる夫スレ纏め＆胡蝶のやる夫

剣と魔法と邪道プレイ　第157～159話


236 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/25(日) 22:19:33 ID:T2/KTjxw

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│透明化したままの異貌化で音声を省略し、【シースルー】（透視）の魔法で壁の向こうを覗きこむ。. |
│地下に埋もれた天窓も無く、星明かりも届かない密室も　今は練技【オウルビジョン】を　　　 　 　 ｜
｜起動しており、「暗視」を得ているため まるで昼間のようにはっきりと見える。　　　　　　 　 　 　 　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ 　|　 l l　　i l',ｌ　! ｲて「ｱヽ.i　 ,ｲ､
　　　　　　　　　　　　　　　　 .:|　　　|. 　l l 　 !.lri　　 Lﾕｿ　 ﾄl／ ヽ＼　　　ふん、ぬぬぬ……！
　　　　　　　　　　　　　　　 . :.:|_,..．‐'─　',ｌヽ ',!L!　　 , -、uｲｉ l. :..　＼＼
　　　　　　　　　　　　　　 . .: :::i　　　|　 ,　', /ヽヽ､._く＿ ／ l ｌ l.:::::. :.　ヽ､＼
　　　　　　　　　　　　 　. . :.:.: :|　 　 ｌ.　ｌl　 / / 入ｰ-:::::::::ヽ Lﾘ ヽ::::. :　 　 ｀` ‐- ､
　　　　　　　　　　　 .:. :. :.:.::.:::::ｌ_,..．‐'‐ |l／ / l:::::::::::::::::::::::/二l ／｀ヽ..:.　　　 　 ヽ ＼
　　　　　　　　　. :. :. :.f´￣￣￣￣ ヽ.／ ／　,.l::::::::::::::::::::〈l　　l i::::::::::l::::::: .:　　　....＼ ヽ
　　　　　　. :. :.: .: .::.: :.|　ｼﾞﾘ､ｼﾞﾘ　　　／.====l|.l:::::::; ーヽ､ゝ　 l 〉:::::/.::::::::::::: .:.　　.....ヽ. ',
　　　　. :. :. :.:::::::::. :.:::..ヽ＿＿＿＿乂_. ||￣￣. {三三三三三三三三ｿ.:::::::::::::::::. :.　　　.', ',
　 . :. :. :.:::::::::::. :.:::.:::::::::::::::::::::::／' ´､,_,l'_|l==='~i,l.{三三三三三三三 ﾉ.::::.））.::::::::::::::: .:　　ｉ l
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│そのため、部屋の中では、縄で縛られている少女が　　　　　　　　　 　 　 　 │
│くねくねと身をよじって木箱に体を押し付けている姿がキッパリと見えた｡ 　 │
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237 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/25(日) 22:19:46 ID:T2/KTjxw

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│しっかり縛られているおり、やはり誘拐されたのかと息を吐く華扇。　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
│だがよくよく部屋を見回すと、小柄ながらも もう一人の人間の姿が同じ室内にあることに気づく｡　│
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　　 /ゝ　　　　_ _,,_ _
　　/　ゝ　／´ 　　 　 ＾'' .､　　　,､
　　＼　｀´　　　　　　　　　 ヽ／/
　 ｰ=ヾ 　　　　　　　　　　　､ヽ､＼
　 　　/ 　　　　　　　　　　 　// ゝ､｀ｉ
　　 　|　　　　　　　　　　 　/从ﾘ　 リ
.　　　|　　　　　　　　　　　/rl　/｀ｉ
　 　　| 　　　　　　　　　 ,,.-'＝ｉ＝l
　　　 ヽ 　　　　　　　 ／ /　　!　ﾉ
　　　　 ヽ　　　　　　 /iｌゝヽ　/ｰ'
　　　　　　ヽvvvvvv.'　　 ｀' /
　　　　　ノ二冖-､_　　　　 /
　　　／　　　" ｰ,,｀ｒｰ ､.／
　　/l　　　　　　　 ｀ヽ
　 / l　　　　　　　／⌒ヽ
　{三三三三三三三三三}
　{三三三三三三三三三}
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│少女と同じく縄で縛られたまま あちらを向いており、顔を伺えないが　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│あの特徴的な髪型は、恐らく 初めに私へ声をかけるよう促した少年で間違いないだろうが.　 |
│縛られているところを見ると、誘拐の場に居合わせたのだろうか。　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
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238 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/25(日) 22:20:48 ID:T2/KTjxw

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│見つけたら【テレポート】の魔法でさっさと帰るつもりだったが、想定よりも救助する相手が増えた。　│
│魔法は、対象となる数を増やすと それだけ消費MPも倍増する。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│朝から仕事で潜入した時に、度々魔法をかけていたため MPの残量がやや心許ない。　　　　　　　 .│
│手持ちの魔晶石も合わせれば、私自身を含めた３人分を輸送するのに十分だが……　　　 　 　 　 .｜
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239 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/25(日) 22:21:33 ID:T2/KTjxw


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│しかし部屋に進入する前に、同じ廊下の扉が開いたので咄嗟に近くの影に身を隠す。　　　　　　　　.│
│透明化してるとはいえ、物音を立てたりぶつかったりと何かの拍子にバレることは珍しくないし…… .│
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240 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/25(日) 22:21:46 ID:T2/KTjxw
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　　　 ||: : : i::i: : : |　　　　　　　ヾミﾐ｀　　/{. ､　,　}､ ﾉL/'彡iｿ
　　　 ||: : : i::i: : : |　　　　　　　　i　　}　　　＿|＿　 ｀l「{ 　/　　　　　チッ、早く出て行きなさい。
　　　 ||: : : i::i: : : |　　　　　　　　＼ヽ　´ <王王王>｀ ﾉ .ｲ
　　　 ||: : : i::i: : : |　　 　 　 　 　 　 iヽ　　,￣￣￣、 ／i
　　　 ||: : : i::i: : : |　　　　　　　　　_|ヽ＼{　　　　　}イ／ }__
　　　 ||: : : i::i: : : |　　　　　　　／/',　ゝ､｀ ── ´ イ　/ヽﾑ
　　　 ||: : : i::i: : : |　　　　　 ／　/　',　 　 ￣天￣　　./　 }　＼　　　　　　 　 　 　 |::|: : : |
　　　 ||: : : i::i: : : |　　　　i¨　 　.l ┌レ ´　 | 　 |｀ヽ　{ 7　{　　 ＼_　　　　　　　　　|::|: : : |
　　　 ||: : : i::i: : : |　　＜7　　　 |　}　　 イ￣￣￣ ヾ　.{　 ',　　　　｀l　　　　　　　　|::|: : : |
　　　 ||: : : i::i: : : | ´　 /　　　　{　 ｀ イ　　 {c　　　 |　　　 }　　　　 弋 - ､　 　 　 .|::|: : : |
　 ｰ､_||: : : i::i: : : |. 　/　　　　　|　　 {　　　 }　　　　|　　　 i　　　　　　/　　｀　　　..|::|: : : |
　:ｰ-､.|: : : i::i: : : | 　 ＼　 　 　 ',　　ﾑ　　 /.　　　 .:　　　/ 　 　 　 ／　　 　 　 　 |::|: : : |
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│しかし中から出てきたのは変哲もない人族の男性が１人、　 　 　 　 　 ｜
｜それと小さな子どもが２人だけ。また別の攫われた子どもだろうか？　. |
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241 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/25(日) 22:22:03 ID:T2/KTjxw

　　　　| 　__
　　　　|⌒ヾ,)　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 _＿_,.｡≦二7
　　　　|ヽ ) )）　（また子どもが二人？）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｡＜二二二二∠Z
　　　　|- ﾟﾉi　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 _　 -=ﾆﾆ:::ヽ　　　　　　　 　 　 ｡＜二二二二二二二ニ＼
　　　　.⊂i)　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ´　　＿__　 ヾ}　 　 　 　 　 .ｒ≦ｚ_二二二二二二二二二二＼
　　　　|._`|ヽ,　　　　　　　　　　　　　　　　　.　┤::::::::::`≠　.　　　　 　 .}/,／:｀::＜二二二二二二二二二ﾆ､
　　　　|i_ﾌ~　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／ :::: |::::::::::::::::::::::::::`　　　　　}./:::::::::::::::::｀:＜二二二二二二二二ﾆ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ　 　 }{:{::::::::::::::::::}!::::ｨ｀:＜二二二二二ﾆﾆﾆﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /イ::/::::::ﾊ::::::i_::::i::::::::::::ヽ::::i　　..∧:＼:::::::::::/|:/ }:::/ﾘ::｀::＜二二二二二7
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::i::::i:７´',::::| ',`ト､::::::::i:::: ′　 }ﾆ＼::ヾ≠ミ;′≠＝zxイ:::〉＜二二ﾆ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:;|:::l/T勿i'.| ┬ｫT:::::i:l::: ′.　‘ミ↓:::::ヽヾj　 　 ∨ノ´ レ::,:ｲニニ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |'.|::从ー‐⌒'辷ﾟ・ｨ}/N:::′　　　...|::::::::八　　 _ 　 /::::::::／ｲﾆ＞'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |/ i::≧ . -＿ .ィ|:::::|::::′　　　　レ'〔:::_,ノ＞-..イー:イ∠ﾆﾆ>,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |:::::rイV　 仄|:::::癶!　　 　 __,r:::::ソ f{≧=-_ﾉ__〉:kﾆﾌﾐ,イrｪﾐ）､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |:::/:;::::}l〃:￣|:/:::::::〉　））.ｆ:::::j-''’ /fj.ﾄヾ三三;〉:〈=イfﾖ)彡ニ{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 l:/:/:::::У:::rｰ|:i::::::::ﾊ. 　,fｺ¨´　　/{fｪ)}=ミﾆﾆﾆ〉:〈fE彡"二ﾆﾆ｝　） ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /:/::::〃:::::::￣l:|:::::: l::'. /:::::} 　　,化/f古ﾐ7ヾｯｆ}f,ｺﾚ∠二二ニ7　） ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ノ::::::{{::::::::::::::::ﾘ、::: l::::'.Vﾊ{　　〈二{>==<ミｿ二{::::!:）二二ﾆﾆ７
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 fェﾑ△ﾑイfｪﾍ〉N｛二二二ﾆ{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 <ｿﾆ{｛二二ヾェﾄ,二二二二,イ
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│どうも あの様子だと、他の部屋にも同じように　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│誘拐された子どもがいるのかもしれない、と華扇は考える。　　　　　　　　　　　│
│目立つ行為、余計な行為は控えようと言いながらも救助を考えてしまう癖だ。 │
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242 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/25(日) 22:22:41 ID:T2/KTjxw
　 　 　 　 　 ／　　　　 ｀ヽ､ ...::::／　 〃　　　　ヽ 　　＼ノ＿
　　　　　　　l　　　　　　　　 ト.:/::.. 　 / 　 　 　 　 ',　　　＼＿￣｀ヽ
　　　　　　 ｲ　　　　　　　　 l__〉　　 //　　　　　　　　　　　 ｀ヽ￣｀丶. ､
　　　　　 / ｉ　/　　　　　　 / ７　 // 　 |　　　　　　iヽ､ 　 ヽ 　 :.　 　 ヾ＼
　　 　 　 !〃 ﾊ　　　　　 〃_/　　,'　　　lヽ　　　　　|　',ヽ　 ﾊ　　 .　　　 ∨l
　　　　　 ヽ　　ヽ　　　／ (::　　 　 　 /ｲ　 ＼　 　 ,:　 l _∨　!　　 ',　　　 !/
　 　 　 　 イゞ､rf ､_ ノ_ｒ ｲ::　 　 　 ｉ/　　　 　丶　/ ｲ´ __.!　 l　 　 ｉ　　 /'
　　　　／／｀⌒7ムイ:: : :!　　　　　|-‐ 　￣　　∨ /,ｨ示ミ､,ｲ　 　 |
　　 ／／　　　//.: : :|.: : :ﾊ 　 　 　 !　,ｨ示ミ､　　}/　{!:::::ﾘｲ:::|　 　 l
-‐".／　 　 ／ｲ:: 　 :ｌ: : : : ';.　　　　}Y )::::::ﾊ　 　 　 　ー'　l: :l: /　∧
-‐´　 　 ／ /　!　　 ,' : :i　: :ゝ　 　 l从辷_ ﾉ 　 　 　 ,　 　 }::ﾉｲ　/ ﾘ
　　　 ／　 /　 ;　　/　 从　{ ｌ＼　　ヽ｀¨ ´　　　　　 　 　 ハ　ﾚヾ　　　　　　　（参ったな。これほど多いなら
　　 /　_／ 　 /,ｲ./ 　 //　 ヽﾞ -＞､ _ ＞　　　 　_ ｨ 　 . ': : l丶　 !　　）　　　　 一箇所にまとめて【ディメンジョン・ゲート】か……
　　 ! (　　　 /´ .!'　　/　　i　　 丁::::/}丶.　 　 　 ￣　. :'ヽ:: :,' 　∨|
　 　 )'　 　 ﾉ　 / 　 /　　 从　　ｌ:::〈ｲ､ 　 ｀　　┬＜ヽ 　 ∨　　 !/　 ）　　　　　　……しかしあの男、どこかで見たような）
　　　　　　 　 /　 イ　　 //l ヽ　|::::ﾉ＼＼＿___,ｲ/::::::＼ 　 !
.　　　　　 　 /／!　l 　 ハ　!＼才:::::/::::￣￣｀i l !::::＿::::>､ ﾄ､
　　　　　 　/´　 |　|　 !　 )'　 ／:::〃::::::::::::::::::::>＜⌒ヽ｀ヾﾘ　〉
　　　 　 　 　 　 乂| 从　　 /:::::／:::::::::::::::::::::/〈 んてﾊ )　〉Y ､
.　　　　　　　 　 　 ｊ/　　 イ￣ ｀丶::::::::::::::::::::〉､辷ゞ-‐"〃 〉:::::丶
　　　　　　　　　　　　　/´　　　｀ヽ ヽ:::::::::::::::＼lヾ⌒＞〉 ｲ:::::::::::ハ
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│華扇はふと、男の顔に見覚えがあるような気がして　　 .│
│一旦子どもから目をそらし、男性の姿をよく確認する。　 |
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243 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/25(日) 22:23:30 ID:T2/KTjxw


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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾚﾍメ:.:.:.:.:.:i|　_＿ 　 　 　 　 　 ﾐ:.:.:.:.:.:.:.、
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　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 '.:.:.Yy=ﾐl::i:､:.:.| ｉi　　　　 　 　 `、　 〈川|り
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｉ.:.:.:.|　　〈トﾄ､:| lj　　 　 　 'ｰ ／　　 /　ﾚ’　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ⌒　　⌒
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 乂ﾍ　 (＿>　)i　 く 　＿　_＿＿__　,′　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⌒　　⌒
　　　　　　　　　　 　 　､　　　　　 ⌒＼　　 　 　 　 /_　 ｀¨¨¨ア　,′　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　　　｀丁i　 　 　 　 ｀¨ニニ　 ,′　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 -ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-
　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ　 　 　 　 　 |　､　　　　 　 　 　 　 ,　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 -ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ. ＼
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　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼　 　 　 |'//////＞ 、　　　ｊ′　　　　　　　　　　 　 ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ. /ﾆﾆﾆﾆⅤ
　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ　¨´　 　 ﾊ　 　 rﾍ　'///////,`ー‐t´　　　　 　 　 　 　 　 ／ ／ ＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ /ﾆﾆﾆﾆﾆ Ⅴ
　　　　　　　　　　 　 　 〉　　　　　 }　／　 V＼　 　 　 　 　 ﾄ､_　　　　　　　 　 　 .′./　　　 ＼ニニニニニﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ..／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆⅤ
　　　　　　 　 　 　 　 ./　　　　　　,'"　　　　Ｖ/＼　　　　　　〉ﾍ＼__　 　 　 　 　 .|ﾆ./.　　　　　 ≧　．ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.i|
┌──────────────────────────────────┐
│ここ最近、二～三ヶ月以内に見た相手ではないだろう。　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│蛮族領に長く離れていたのもあったが、少なくとも一年以内には　　　　　　 　 　 　 .│
│出会った記憶があるが……はて、エミニムでなければどこで会った相手だったか。│
└──────────────────────────────────┘


244 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/25(日) 22:23:46 ID:T2/KTjxw

　　　＿ ／/厶/: : : : : :ｉ: : : : :ヽ　　　　 　 ｲ: : 人
. 　 / ／／＿/イヽ: : :从: :ヽ: ヽ ＞´_｀.イ: :!: :ﾘ
　 / /／:::::::::::::::: ＞‐ヾ|⌒ヽ: ＼＼ /: :从: ﾄ､/
／ ／:::::::::::::::::::/::::::::｀ヽ:::::::＼ヽ-､ｲ |/: :.∨　　　　　　　（蛮族領ではない、ジンルーでもない、
　/:::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::丶:::/ _ニ､ﾌ|!:::::＼::＼　　　　　　..イシェスでもナイムハイラでも……　あ）
./:::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::〉　┐ﾘ ||:::::::::::ヽ:::: ー´
＿＿＿__::/:::/::::::::::::::::::::__::/＜ﾆ!/! ||:::::::::::::从::::::::::
:::::::::::::::::::/:::/::::::／::／ﾑイ ＼_＿ｲ .||:::::::::::/::::::::::::::
::::::::::::::::::::::/::::::/::::/:::/　| !＼ 　イ|　||__;;／ヽ＼::::::::
:::::::::::::::::::::l::::::〃:::::::/＼_＞イ二二￣ イ}ﾌ::::::＼＼::
:::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::!￣ 　 / ￣￣ .〈　※>::::::::::::＼
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　／￣￣ll￣ ＼/ヾ:::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::八::::::::::::::::!　/:::::::::::::::::ヾ＼:::::::::::::＼::::::::::::
──-:::::::::::::::::::::::::::レ::::::::::::::::::::::::ヽ ヽ:::::::::::::|＼::::::
::::::::::::::::::｀ヽ:_::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::',､ ＼:::::::!::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::￣:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l　＼ ＼|!::::::::::

┌─────────────────────┐
│ハインラト地方にある全ての村・街と、　　　　　　　 .│
│ここ一年の思い出を逆順に振り返って思い出す。　 |
└─────────────────────┘


245 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/25(日) 22:23:56 ID:T2/KTjxw



　　　,～'⌒～'⌒～'⌒～'⌒～'⌒～'⌒～'⌒～'⌒ヽ.
　　（ 　思い出した あの男、　　　　　 　 　 　 　 　 　 ）
　　（ 　ハインラトで天龍くんを利用してたっていう　 ）　　　　／:. 　:.Ｖ:. 　 :.､　 :　 ::
　　（ 　武田商会の会長ではありませんか。 　 　 　 ）　　.／:.　　　 .:i!:.　　 :.＼: 　::
　　　` ～ー ～ー ～ー ～ー ～ー ～ー ～ー ～ー '　　 /:.　 　 /へ.:i!:ィ.ﾊ:.　　:　 ::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i:.　 　 :ｉミﾐﾐＶ/〃i:. .i:. :　 :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{:.　　ｉ:.i!　　　　　 }:i:.i:.i.:　::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i:.ｉ　 .ｌ_i!＿.､　/ __|_!ﾘ:.!.:　:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　冫:. .:!ィ　 ､ _ｉ_ ィ　 ､.小:. :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　　　　　　　　　ｉ〈ｉ:.iﾍ'〔二〕丁〔二〕´ｲｿ :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヾ. i　 　　.:.:|!､　　　.:i／:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊ 　 _　ヽ 'ﾞ _,ヽ ./ :: :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ二ﾆィヌ.,′:: :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i>.　 ￣　 ﾞX ＼: :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　　　　　　　　　　　　_|　＼＿／ |_＼ｼﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／/＼　 ￣　 ノi ＼＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　―…　./　 i　　＞―＜　| 　∨ ￣¨　　…‐　　＿
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┃　　　　　　　　　　　| _γ ⌒ヽ_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃
┃　　　　　　　　　　 A ..l.i i:I I:i iI＿＿＿____＿＿∧＿＿___＿＿＿　　　　　　┃　　　O
┃　　　　　　　　　　龠./|.i_i:I I:i_il　________i龠i____/∧ ______i龠i________＼　　 　 .┃
┃　　　　　　　　　　 ./　|.ﾛ:IﾛI:ﾛl/::.::.:::.::.::.::..:::.../　[] `::..:::.::.::.:::.::::.:::.::.:..|　　 　 .┃　○
┃　　　　　　　　　　===.|　　　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ　　　　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ　　 　 .┃
┃　　　　　　　 　 　 .|∩| l'⌒`l | l'⌒`l　l'⌒`l |γΠヽ| l'⌒`l　l'⌒`l |　　　......┃
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│そしてようやっと思い出したのは、確か冒険者学校に来てからさほど経ってない頃の出来事だ。　　　　　　 .│
│イシェスとナイムハイラの外へ出かける初めての護衛を請け負い、その先で天龍と初めて会った時のこと。│
│あの時にマジックアイテムの売買に訪れた商会の主が、あの男だった。そうだ。　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
└────────────────────────────────────────────┘


246 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/25(日) 22:24:27 ID:T2/KTjxw


　　　　　（アバン殿からは、失踪したと
　　　　　　聞きましたけど何故ここに……）


　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／三 ﾞヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　/////＿_ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　l/l､li'l　, ､　l'ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　}､＼≦',=;≧'/　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,..　-─……－-　... _
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ; `,＿,_l_､/　　　 -―→＼__.ハ_　-―--　､　　　　 ム=＝‐　､　　　　　　　＞_
　　　　　　　　　　　　　　　　　,_,l＼ヽ三'/.　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＿＞　　 ／　　　　　 ＼　　　　　　´/　　 　 　 　 ,,;;
　　　　　　　　　 _ ､-― ≦二//､ ､＼_,ｨ､ /::::::::/｀::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＜　　　　../ 　 、　　.ｨ ﾊ /l＼　 　 　 /　　　　,,,,;;::''''
　　　　　＿　- "　　ヽ　　　　l　l　＼／ l./::::::::/::::::::::::::::::l::::::::::::::::､::::::::::::::｀丶. 　,′ N_ヽ／孑─ﾐレ１ 、　　′,,,,..;;''..;;;;;;;,, 　,,,
　,　-‐　´　　,-､-､‐､'､ﾞ　　　 l　l　//〉　 l::::::::/:::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::/ｽ::::::::::::ヾ＼＼.　　ｌ,zx　　 ,才i刃 ,/ ハ　 {;;;;;;;;;;;;;;:::;;::'''::;;;;;;;;
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 !:::::/::::::::::::::_:ｨ'´ ,!:::::::::/　 l:::::::::::::::',　ヽﾉ 　 !似　　　戈戎/ 　.ハ ｛;;;;;;;;::''　　　　;;;;;;;;,,,　,
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l:::/:::::::;i:::::::/　　 !::::::/　　_!::::::::::::::::!
┌────────────────────────────────────┐
│奥歯にかかった小骨が取れたような気分になれたところで、ふと華扇は思考を戻す｡　 .│
│短い時間ながら、しばし回想に思いふけっていて注意を怠っていた。　　　　　 　 　 　 　 │
└────────────────────────────────────┘


247 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/25(日) 22:26:06 ID:T2/KTjxw




　　　　　　　／//////////////////i///;ー＜￣￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 入_　_,.ィ(　__,,...-ｧ
　 　 　 　 ／;/／//////;イ////////}///////ミｚ　　 　 　 .f´￣￣￣￣｀ヽ　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ三三三三三三{
　　　　　/;/／//////／::/;/|//////i:///////;＼ヘ　　　　 |　…………　　　　　　　　 　 _ノ{__,,....-=ﾆ三三三三三√｀j〉
　　　　 /://////;＿/∠/;/ |//////ﾊ//.l://////;＼ﾍ　　.....ヽ＿＿＿＿_乂_　 　 　 　 ,ｨﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ三三三三三ﾌ__.ｨゝ　_
　　　　j/／////;//;／/;/　|:///;/|:i__|//;ﾙ//ﾄ////;;ト､:ﾐ:,　　　　　　　　　　 　 　 　 ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ三三三三三℡___.ﾉﾆゝ
　　　 /////;//;/／　 j/　　|//;/　j:j　Ｎ////;|//l///l　＼',　 　 　 　 　 -─=ミ　 ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ三三三三三三三戈ァ
　　　/;/ｲ:.////i ﾃ＝＝ｧ　 |/;/ 　 j/　|:./X//l//;|///l　　　　 　 　 　 .／.::::::::::::ｱΤニア⌒￢ニﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ三三三三三三三(
　　 /:ｨ':.:ﾚ//ｲ| l!{o:.:.::ﾙ!　　j:;/ 　 ﾃ＝土__|//j://;|､/;;|　　　　　　 　 :':::::::::::::/´}二|ﾆ7 /　 j{　 ｀￢ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ三三三三三三才
　　,'ｨ' !:.r|/;;//!　辷__ﾉ/ i __/_{　　 {o:.:.:ﾙ'ﾃ !////;;ハ;;l　　　　 　 　 ::::::::::::::::{　ﾉf7ル　' 　 八　　 　 ｀寸ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ三三三三三ｱ
　　 　 |:.ゝ!/:/人　 ＿　ノ´￣‘、　 辷::ノ/ ' ｨ::///;/　l/　 　 　 　 　 :::::::::::::ﾊ{　}/ 从　:.　 厂｀ヾ　　 廴 ＼ニﾆﾆﾆﾆ三三三三〈
　　 　 |//Y///|　　　　　　 　 　ゝ ＿｀ノ:/:.|/|;/;/　ｸﾙｯ　　　　　　 ..:::::::::::'　　 '　　__ゝﾍ､jfミ:､ ﾍ 　 !　j｀ヽ＼ニﾆﾆﾆ三三三三}
　　 　 |//|///;;|＼　　　　 -　 　 　 　 ・////|;;/　　　　.-_-. ､　　　...::::::::::{ rf厂iてイ/　ｨ{ 乂jﾘ　乂_jrfミ:､　j: ＼ニﾆﾆ三三三ｲ　　､
　　 　 |//;|///;|:.:: ＞､　　　　　　 _　イ////;|/　　　　　　 `i　丶　　.:::::::r '＾Y´⌒ヾ〈　(叭　 　 　 　 l乂jﾘﾊハ　 }＼ニﾆ三三乂　 ﾉ:{
　　 　 |//;;|///;|r'￣|　 ｀　 7≦ ´;;;;;;;;;l////;;|　　　　　.._ ,ノ　)　) 　 ::::/　 ﾊ{　　　 人_jﾆﾆ､　 '　　　｀ー '"　ﾉ　ﾉノ ヽﾆﾆ三7 (,.ィニ7
.　　 　ﾙ//;l///;l: :r'´　　　　ゝj: ﾋ_;;;;;;;;l////;;l　　 　 .- --－´, ´　　.:::{ j{ ｛ ′　 　〕,ｨ(ﾆﾆﾆ＼丶　　乂ｰ=彡　´　ｲ/∧ﾆﾆ7ﾆﾆﾆ／
　　　 j:>､'´l///;l: :l　　 ＿　　j: : : : :.ヽl////;;j　-－=＝''''' "´　　　　 　 .＼､　,ｨ　 ,ｨ(｀ゝﾆﾆﾆﾆ≧=─－＞　　／ /㌻ﾆﾆ/ﾆﾆ厂｀ヽ
　　／ﾍ＼ヽl///;l: :「￣　 ￣7: : : : : : : l////ﾍ　　　　　 　 　 　 ボソッ　　....../{　/__/{ハﾍﾆ=‐ ７/　 -‐┬=f彡 .ｲﾆﾆﾆイニﾆ廴
　/　＼＼＼|///l: :|　　　　,' : : : : : ://l//;;//ﾍ　　　　　　　　　　　　　 　 　 ' : .　Ti　{:､ ∨廴.ノ-= ／{〈 ! /　／ニﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{__.ノ)
┌───────────────────────────────┐
│だがまあ、見えなければまず大丈夫だろう……と油断していた。　　　 　 　 .│
│ここのところ潜伏の経験を積んで、失敗知らずだったのもあって慢心して、 ｜
｜自分の過ちには自分では中々気づけないものだ。　　　　　　　　　　 　 　 　 ｜
└───────────────────────────────┘


248 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/25(日) 22:26:29 ID:T2/KTjxw


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.／:::::_／::::::::i:::::::::|:::'::::::::::::::'::::::{::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／＞イ:::::/:::::::{:::::::::}:::::i､::::::::::::':::::l｀丶:::::::::::::::ヽ::::;:::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. ／´　./:::::::/:::::::::l::::::::::!､::|. V::::::::::'::::'.　 ､_＞＜￣:ヽ:::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::::: ;':::::::::: |:::::::::l. '.:|.　ヽ::::::::::':::{　　 ...．ｪェ三ｱｰr､::::::::::::::::::::'.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ./::::::::::}:::::::::::::l::::＿L.」!'　　＼:::::::'::l　　丁￣:ハ ト{ ト､::｀:T ＜:::::::'.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }::::::::::/:::::::::::::::'::::::::|　 レ'"〉　 ヽ::::::'.　 , }:::::::::::::} }　{:_」_:::::'.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::::/'.::::::::::::::::::'.:::孑;イ´::心　　 ＼:::V　 う＿_」 j　 !:∧ヽ:::!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::/　 }::::::::＿_:::K〈　{:::::::::::ﾊ　｀ヽx==ﾍ　　　　　 ・ ｲ:::::V:::::!　　　ｼﾞｰ‥
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }:/　　 !:::::::V ∧:::ﾄ/　か::::＞'　　 } '　 .ゝ..＿___／　j::::::::ヽ:::!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |′　　V⌒ﾞV ∧V　}　ヽ'´　　　 /　　　　　　　　 ,.ｲ:::::::::::::ヽ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　　　 ﾊ.　　V ∧'.　'.　　　　 .／　　 丶　　　 .／::::':::::::::::::::::::'.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{　ゝ..__V ∧ `ーr―‐ ´　　　　　　　, イ::::_:::::::':::::::::::::::: 丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （（　,｝　　　_爪´　　ﾉ＞--------､-‐ ´　 L_l:.:.:.￣'.::::::::::::::::::::ヽー
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'.　　 ｆ´　　　　{:.:.ヽ:::::::::::::::::r-vー-､ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':::::ﾄ､::::::::::::':.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣ｱｰ,　　　/:.:.:.:.}:::＼:_／:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ{:.:＼:::::::::'.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ./:.:.:.}　 ／:.:.:.:.:.:|:::::::::＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:U:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼::::::'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {:.:.:.:.'¨´:.:.:.:.:.:.:.:.:{:::::::::::::::ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.}}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:

┌──────────────────────────────┐
│ぼそりと、耳元や目元まですっぽり覆い隠すフードを被った少女が　　 　 │
│何かヒソヒソともう一人の眼鏡の少女に耳打ちしたかと思えば、次には.　│
│その少女が少しも目を躍らせることなく まっすぐと私の方を見る。　 　 　 │
└──────────────────────────────┘




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::::: ;':::::::::: |:::::::::l. '.:|.　ヽ::::::::::':::{　　 ...．ｪェ三ｱｰr､::::::::::::::::::::'.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ./::::::::::}:::::::::::::l::::＿L.」!'　　＼:::::::'::l　　丁￣:ハ ト{ ト､::｀:T ＜:::::::'.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }::::::::::/:::::::::::::::'::::::::|　 レ'"〉　 ヽ::::::'.　 , }:::::::::::::} }　{:_」_:::::'.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::::/'.::::::::::::::::::'.:::孑;イ´::心　　 ＼:::V　 う＿_」 j　 !:∧ヽ:::!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::/　 }::::::::＿_:::K〈　{:::::::::::ﾊ　｀ヽx==ﾍ　　　　　 ・ ｲ:::::V:::::!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }:/　　 !:::::::V ∧:::ﾄ/　か::::＞'　　 } '　 .ゝ..＿___／　j::::::::ヽ:::!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |′　　V⌒ﾞV ∧V　}　ヽ'´　　　 /　　　　　　　　 ,.ｲ:::::::::::::ヽ!


┌──────────────────┐
│「偶然」にも、私と彼女の、目と目が合った。 |
└──────────────────┘


250 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/25(日) 22:28:22 ID:T2/KTjxw

　　 　 {　/| 　 .／|　 ./|　l u　　 _　　　 /　八､ ＼
　　　　∨ｿ 、/　人 ,ﾊ ﾚ |＼　 ｀　　　ノイ　　）＼ ﾊ
　　　　 　 　}／こ ヽ|/-､ /　＞=ァl斤/　|　イ　 ﾘﾚ'
　　　　　　 /─- ､ｒ }-r‐|7〒ア´／::/7´￣｀ヽイ
　　　　　 ./　 ‐-､ｿJ:::ｒん）ヽrイ:::::://　　　 　 ＼　　　　　（……え？）
　　　　 .r'　-､ ,イ:::::::{ゝ_ンノ:::::::::::::|{　 　 　　 　 .}
　　　　/＼--//:::::::::::::l/:::::::::::::::::::::|ﾄ、 　　、__」_/
　　　./ ─ヽﾑ{::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::八∨､rﾍ_/|/
　　 .;'-- ､　ﾄ人:::::::::::::::l!::::::::::::::::;:ｲ 　/ ∨
　 　{　 　 ヽ} ／}｀:::::::::::'､/）:::ｰ-::||　/
　 　 ､　　_／　/::::::::::::::::::）-:::::::::/ﾚ/
　　　　￣　　./:::::::::::::::::Y::::::::::::// ﾑ、
　　　　　　.／::::::::::::::::::/|::::::::::::{ |/　 ＼
┌──────────────────────────┐
│はて、私の後ろに何かあったろうか　と　　　　　　　　　　　　　　 │
│一瞬 違うことに気を取られる。ここまでして　　　　　　　　　　　　│
│気のせいかと思うあたり、心底気が抜けている私こと華扇｡　　 │
└──────────────────────────┘


　　　 {::{　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀丶、
　　 　 ヾ　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　>′.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ.::.::.::.::.::. ＼-.::.::.::.::.:＼_.::.::.＼
.　　 　 /.::.::.::／ :.::.::.::.::.::.:: |.::.::.::.::.::.::.|::＼.::.＼.::.::.:＼｀＼|　　　　　　　　　　　　　　 　 _.......―‐‐　..._
　　　　|.::.:: /.::.::.::.::.::／|⌒:j.::.::.:.:::.::.:: |.::| _＼.::.ヽ.::.::. ヽ　　　　　　　　　　　＿＿_..-//////////////｀　‐　_
　　　　|.::.:/.::.:: /.::.::.::.: | .:/ ＼.::.::.::.::.:ﾚﾁ斤| ﾄ.::.',.::.::.::.:l　　　　　　 　 　 .／//////////////////////////
　　　　|.:/.:,'.::.::|.::.::.::.::/|:/__　　ヽ.::.::.::|ち:::l:　l|:Ⅳ＼.::.j　　　　　　 　 　 .|　//////////////////////////
.　　 　 Y.:/! .:: l.::.::.: / ｨチ行ﾞ`ヽ ＼八.Vﾋi, ﾉi::.l　　∨　　　　　 　 　 .／///////////////////////////
　　　　 ﾚ.::|.::.::.|.::.::.ﾊfﾍﾉ:::::ハ　 }'´　　　　 ・}.::.ｌ　　　　　　　　 　 　 /// |/￣ ｌ｀//｀ヽ＿＿/////////////
　　　　 l.::.:.:ゝ､∧.::.ｌ/八:V;少'' ノ　 　 '　 　 ｲ.::.|　 　 　 　 　 　 　 //　/ ／ｌ´|/ .|/ｌ ./.ｌ /ｌ ヽ///////////
　　　　 j.:.::.::(　)ﾄ∨.:::.ヽ, -､　　　　, -　.∠ | ::.:|　　　　　　　　　　 ´＼￣|　|＿__ 　|/ ./　|　|＼//////////
.　　 　 ,'.::.::.（￣｀ヾｰ､_/　/、 ＿＿　／　 │ .:l　　ﾎﾞｿﾎﾞｿ　　　　　　 L__| /弋_ｿ 　　＿__ |// ﾍ/////////
. 　 　 /.::.::.: (￣ ヽﾉ　 　 {＼　　　ハ丶 　│.::.!　　　　 　 　 　 　 .＿/　 /〈　　　,　　 弋_ｿ ./／/ﾍ///////
　　　/.::.::.::.:r'¨`ｰt'　　　ﾉ.::. ＼ｰ‐'´|　 /＼∨ﾘ　　　 　 　 　 　 ./　 /￣￣＼　　　　　　　/　/_／|///////〉
.　　/ :.::.::.::. `ﾄ ー′　 ｲ ＼.::ヽ＼　|　/ 　 '.,　　　　　　　　 　 /ﾍ／ｌ 〔〕/////ー---＿__／￣／//////／
　／.::.::.::.::.::.:人ゝ､_　　 lﾉ　ﾊ.:.:}∨ヽ!./　　　 ',　　　　 　 　 　 .|　ノ //〈冫//////////　 ｀|￣/////////〉　　――ｻﾞｽ、ｵﾙﾀﾞ、ﾙ、ﾊﾞﾝ。
/.::/.:::.:::.::.::〃　＼ ＼／　/） V　 　 l　　　}　 i　 　 　 　 　 　 〈´ｌ ///く二>､///////〉　／===ｌ///ｰ―´
.::/|.::/.:::.::.::{{　　　＼＿／人.　　 　∂ 　　|　 |　 　 　 　 　 .／　|/////☆　ヽ==「／　「__「」|＝=／
/　V.:::.:::.:::.:::ヾ　　　　　 ｲ　 ｀_ 　 　 　 　 |　 ｊ　 　 　 　 .／＼_//////|　　　/==」　　/￣￣///ｌ
┌───────────────────────────────┐
│眼鏡の少女は、指を私の方向にさし　フードの少女に何かを伝えると、　 .　│
│フードの少女は何かの文言を呟き始める。ほんの少し嫌な予感がしたが、 ｜
｜隠密だったこともあって 行動に移る反応は遅れた。　　　　　　　　　　　　 　 ｜
└───────────────────────────────┘


251 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/25(日) 22:29:48 ID:T2/KTjxw
　　　　　　 __／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ爻:､
　　　　　　 7ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=－￢ﾆﾆﾆﾍ　　 _＿___
　　　　　／ニﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＞ '^~　　｀ヽ　　｀マﾆ∨´: : : :｀ヾミ:､
　　_ｧ=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＞　　　　　　　　､}　　 　 ＼〉: : : : : : ｀: : :
　　 丈ﾆ､ニﾆﾆﾆﾆﾆﾆ７　　　　　　　　　　 } -=ミ}　　 ヽ: : : :､ : : : : :
　　　　ヾ}ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ7 　 :{_,.. -=ミ　　 　 /ゝミ::::}｀　 }　 : : : : ヽ : : :
ノー夊__ﾊニﾆﾆﾆﾆﾆ:ﾊ　　{::::::ゝ‐::､ヽ_ _./frﾍ,　ヾ 　 ハ l: : :}i : : : : :
: : :／: : : jニﾆﾆﾆﾆﾆ{:从　{ .ｲ'f:rfﾍ::::::^:::::乂_j　ﾉ　 /　ﾊ{ : ﾉ{ : : : : :
: : : : : : :/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{　 ｀ ､八乂_.ﾉj! 　 　 ､ｰ　ﾑイ ､ l: : : : : :} : : : :
: : : ;　イニﾆﾆﾆﾆﾆﾆ八　　 、 ｀　 ´′　 　 '　 　 从 ﾊ{､ ￢､: : : : : :
: : :{! ｀ヾニﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ＼　 ＼　　　　　　　　　.ｲ｀ヾﾆﾆ〉 　 }:} : : : :　　　ﾊﾞｸﾗ ﾄｷｼﾗ ﾌｫｰｼｪｲﾌ
: : :ﾊ　　 Vニﾆﾆﾆ〔≧s。 ゝ √ 　 　 　 r ,　／　 　 }ニ{　　 ﾙ: ; : : :　　　邪雲、猛毒、変化、
: : :}:乂　rﾍﾆ=─‐=ﾆ八　　　〉　 ≧ｧ- 　 イﾆ乂_　 jヾ´　／ : : : : : |
: : :｀ー=≧s。ﾆr＜＞､≧ｰ　' ヽ=-〔_ﾉﾆﾆr≦ニ〈　 r :‐ :´: : :/: : : :ﾉ
: : : : : : :｀ヽ: : :｀ マ＜＞乂　　ﾉ､ニﾆﾆﾆ∨〉ニﾆ｢ ﾉ: : : : : : : : : ／
: : : : : : : : : : : : : : :ヾﾆ＜＞f　　 〉ﾆ㌃　 マ*,ﾆ イ:_:_:_:_:_:_,:厶イ
､:_: :ィﾆﾆ=-　: : : : : {ﾆﾆﾆ'*,〉､_/ﾆﾆ'　 ⌒　Y&ﾆﾉ爻{ニﾆ､
　　/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ℡､: :乂ﾆﾆﾆ}爻{＜八　　　 ﾉ＞{ﾊ从 ヽニj
　ノニﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＞､:＼ﾆﾊ从ヽ＞ ≧=彡＜}乂ﾉﾉﾙﾆ〔: ､
┌───────────────────────────────┐
│その文言は無意味なものではない。魔法文明語……魔法の詠唱文だと 　 │
│華扇が気づいた時には、魔法は既に後一語を残したところまで完成した。 .｜
│今から詠唱の妨害に動くにはもう遅すぎる。回避も間に合わない。　　　　　.｜
└───────────────────────────────┘


─_￣─_─　￣─＿─￣─_─　　￣─￣─_─￣─＿─￣─_─￣─￣─_─￣─＿─￣─_─￣─
─￣─￣_─￣＿￣─_　─￣─￣─_─￣─＿─　￣─_─￣─￣─_─￣─＿─￣─_─￣─
─￣─_─￣─＿─￣─_─　￣　─￣　─_─￣─＿─￣─_─￣─￣─_─￣─＿─￣─_─￣─
　　　　　　 　 　 ／ 　 r《⌒　ミ　　　　 　＿＿ -￢
　　 　 　 　 　／./.-…:込　　　)＿xｧ孑¨￣￣￣
　　　　 /　 ,. : : /__: : :__`冬sぞこ≦⌒==━ｰ=…=ﾆﾕ
　 　 　 {:､./{: : ｲ: : : : : : : :ﾆ=ｰ: : : :ヽ
　 　 　 ゝ:Ⅵ: : トミ: : :ｰ≦__: : : :ﾆー…‐ミ　　　　　　　＼∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧／
　　　 〃 >:＾: : : :ヽ: :∠_不⌒: : :≧=ｰ: : : : :ﾐ　　 　 　 ＜　 ッ、間に合わな……　＞
　　　 {　/: : : ＼: : v'ィ'｀んﾘ刈: : ＼: : : : : : : : : : )　　 .／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
　　 　 Y: : j{: : ト｀ :ゝ　　 　 从: : : ＞―＜⌒ヽ(
　　　　ｲ!: j{: : :k佼､　　　　　 ｊ:＼:〈_{　　　 ヽ
　　　　 }Ⅳ八:.圦 u　 r ‐　　人 /＼v　　　　 ＞､　　　　　＿＿━ｰ==ﾆコ
　　　　　 ){⌒＼:ｊ≧　__　ｧﾍ⌒ﾊ 二ゝ 　 　 　 ＿〉＿　彡冖￣￣
　　　　　　　　　)ﾙ:ﾊ: :rf＾ん癶 仁ﾆ||　　　 xf≪¨＜￣￣￢ー…＝
　　　　　 　 　 　 　 ｊ:ﾉ乂乏ン二二 ]L_ゝ ji　　 　　ﾆ=-＿
　 　 　 　 　 　 　 　 ,' j二二二二二ニマ/へ 　 　 　 ￣ﾆ=-彡
　　　　　　　　　　　〈 /二二二二二二二マ尖，　　　　　　￣ﾆ=-≫
　　　　　　　　　　　 〈二二ﾆﾆー　￣¨¨ ＜ﾆﾆ*≪　　》＿　彡⌒ ＿
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254 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/25(日) 22:36:12 ID:T2/KTjxw



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 （
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・　　　　　　　　　　）　　　ﾉﾉ
　　　　　　　 　 ／　 ⌒ヽ　　　　 　 　 .i。　　　　 　 （（　　 ,,,;）
　　　　　　 　 .〔　　　　　ﾉ　 　 　 。 'i;i　．　　　　　 　 .）　 ﾉ 　 ＼∧∧∧∧∧∧∧／
　　　 　 　 　 　 ＼　　 (　　　 　 　 ! |’i¨　・。　　　....（ _　⌒).　＜　 ビシャッ！　　＞
　　　　 　 　 　 　 ﾉ　 　 ヽ　　　　　i |　l　．　　・　　．..（ 　(　　.／∨∨∨∨∨∨∨＼
　　　 　 　 　 　 （_　　　 ノ　　　　....iﾘ　 ',°　,　　°　　..)　ﾉ
　　　　　　　　　 　 つ （　　　　　　'i`　　 'i !’　,'　 （　　...)ﾉ
　　　　　　　 　 　 （　⌒　 ’　　。　:|　　　.l　,' ′’　） 　）
　　　　　　　　 　 　 ヽ（　 　 　 　 、|　 　 　,′ｲ 　 （ ::（　　ｼﾞｭｳｳ‥
　　　　　　　　　　　　．・　　　 　 　 |　　　　,'　 |　 　 ） ::）.
　　　　　　　　　　・　　 .） ::） ’．:, .ivi　,　　　,　.|.　 　、　　　　　..、　o
　　　　　　　　　　　’. （:: .（・;:',、___!　 !　 　　 , 」__. 　（,　、　　...:::）　・
　　　　　　　　ｼﾞｭﾜｧ　　）::）　二=-j__,　　　　　,、≧.　（　 ,'　..;;,） ：
　　　　　　　　　　　 　 ,,l/　 　´' －---__－ﾆ-=＝ﾆニ（　 ...::）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣　　￣　―　￣　 　 ＿　.:)　ｼｭﾜﾜﾜ
┌──────────────────────────────┐
│相手はすぐ目の前だというのに、先手を取られるという失態を犯した私、. |
│その私のいる場所へむかって酸の雲が投げかけられる。　　　　 　 　 　 .│
│直撃被弾は免れたが、それでも魔法による被害は免れない。　　　 　 　 .│
└──────────────────────────────┘


255 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2015/01/25(日) 22:36:51 ID:LJo7T6eE
あ、これデスクラウドじゃね（白目）


256 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/25(日) 22:37:30 ID:T2/KTjxw
┌─────────────────────────────────┐
│あくまで、ダメージは低い。せいぜい今の私の半分に満たないレベル魔法だ。 　 |
│もっともこの場合、問題なのはダメージではない。　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
└─────────────────────────────────┘

　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 , ＜::::::::::::::::ヽ
　|　な、なにをするお前ら！　　　　　　　　　　　　 　 ／:::::::::::::::::::::::::::::＼__　　　ρ
　|　いきなり建物を壊……　　　　 　 　 　 　 　 　 ／:::::::::::::::／ ⌒ ヽ､::::::::ヽ　　　　ρ
　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_　　　　　　　　　∠::::::::::::::::::/　　　　　　ヾ:::::::ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾑ:::::::::::::::::::/ ￣｀´￣　　　ﾏ::::::ﾑ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ﾑ::::::::::::::::::/三z i　ﾉ三三=､|:::::::::::.
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |::::::::::::::::::::|≧　 ___　≦≧_　|:::::::::ﾑ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |:::::::::::::|::::ﾘてﾂ}´　｀{ノゞﾂ }-|::::::::::::}
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |::::::::::::|,ﾘﾘ￣￣　|　￣￣￣ｦ:::::::::::ｿ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼:::::::::|　　´　,　:|　､　｀ 　 ﾉ:::::::::イ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヾミﾐ｀　　/{. ､　,　}､　　/'彡iｿ
　　　　　　　　　　　　　 ⌒　　　　　　　　　　　　　　i　　}　　　＿|＿　｀　 { 　/
　　　　　　 　 　 　 　 .＿＿　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ヽ　´ <王王王>｀ ﾉ .ｲ
　　　　　　　　 （　　／x--.､:＼　　）　　　　　　　　　　 iヽ　　,￣￣￣、 ／i
　 　 　 　 　 　 　 /／　　　＼::ヽ　 　 　 　 　 　 　 　 _|ヽ＼{　　　　　}イ／ }__
　 　 　 　 　 　 __」'´￣￣＞-/^'ゝ..._　　　　 　 　 .／/',　ゝ､｀ ── ´ イ　/ヽﾑ
　　　 　 　 　 　 ／:::::::／:::: ;ｲ:::::i::::::::::＞ ､
┌─────────────────────┐
｜私とそう変わらない年頃に見える少女が 　 　 　 　 │
│中レベルの操霊魔法を操ったことに驚く間もなく､　. |
｜もう一人の眼鏡の少女が飛び込んでくる。　　　　　.│
└─────────────────────┘
　　　　　　　　　　　 　 　 ､、　　　　　　　　　　　　｀ヾｯ ､、
＼　　　 　 -=ニ/////77ｧゝ＞､＿＿＿　　　　　　　　ヾ/ 、 ／　　　　／
　 ＼　　　　　 _,,＞‐ｧ77////// /ヽ/////7ｯ, ,,_　 　 　 l/ﾊ　　　　 .／
　 　 　 　 ,-'////////////// /////////////＞、 ／//ﾉ　 　 ／
＼　＼.／///ム／／//////// ////|/////i/////く‐''"　 　 ／､
　　...../''"´　, '/／//////-‐/!/////jl//////i/////,ヽzニ　 　 　 　 　 　 -‐'"´
　　　　 　 //／///////'//' i/!////j l//////i'//////i///
　　　 　 //ィイ/////,///　 j/l!////! ∨､///ハ/////,|7く
　 　 　 /′' ////／イ/≧zﾖ'l !////　 V/`///ﾊ/////l//,　　　　　　　　　　　　__ 00　 　 　 　 ∩
　　　 　 　 .///／ /| /!￣ﾞﾞ|!|　!///ミｭ､ヾ////ハ////l///　　　 　 　 　 　 　 く,ﾆ !　　　[][]「l　∪
　　　 　 　 i//' 　 /X　|し 'ハ,Lj'/l　 /｀ミ≧//,|､ﾊ //｛///　　　　　　　　　　　 くノ　　　　 くノ　○
　　　　 　 j/　 ,,ィ//,!` ｰ-- '′ Ｖ　/:し ':::/入/,|/,ﾄ:､//`//
　　　　　 　 ／ﾞ///〈　　 　 '　　　＼ヾ_シ//ハ/!､ｲ/`////
　　 　 　 ／　/'////丶､　　_　　　　:｀ ｧｰ７/,ハ|)/j/////_ﾑ
　　 　 , '′　/////　　　|'i:- ..,,,＿,,-''///∠ーﾍミﾆ≦､´
　 　 /　　　 ｌ |///　　　 | |　/ '／////／　｀ヽ、　`ｰ-z=''´
　　　　　 　 l　!/,|　　　 λl /L"///∠--―￢_ニく''"´　　　　＼
　　 　 　 　 |　V,|　　　 ,{ l /／/∠-‐ァフ"￣　　　　　　 　＼ 　 ＼

┌─────────────────────────────────┐
│緋弾はしたものの、依然 人間の目には透明の私に格闘戦を挑もうとする……　｜
｜そのはずなのだが、少女の顔はこちらを向き、眼はしかと私を捉えている。　 　 │
│理屈は知らないが この少女には「見えている」のだろう。人間ではないのか？　.｜
└─────────────────────────────────┘


257 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/25(日) 22:38:02 ID:T2/KTjxw

　 　　　＼　　　 　 　 　 ヽ　　　　　　　　 |　 　 　 　 　 　/　　　 　 　 　 　／
　　　　　　＼　　　　　　　ヽ 　 　 　 　 　 |　　　　　　 　/　　　　　　　　／
　　　　　　　 ＼　　　　　　ヽ　 　 　 　 　 |　　　　　 　 /　　　　　　　／
　　　　　　　　　 ＼　　 　 　ヽ　　　　 　 　 　 ___.　 　/　　　　　　／
‐､、　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　　 ,,／´　　＼　　 　 　 .／　　　　　 　 　 _,,－''
　　｀－､、　　　　　　　　　 　 ,..-‐--..==''　　　　　　.ヽ　　　 　 　 　 　 　 _,,－''
　 　　　　｀－､、　　　 　 　 _/　　　　　　i　　　　　　　}　　　　　 　 ._,,－''
　　　　　　　　　｀　　　　..／ .{　　　　　 .i　　　　　　　,'＼　　　　　　　　　　　　　　ビュン！
　　　　 　 　 　 　 　 　 _/　　ヽ　　　　　i　　　　　　 /　　＼
───────‐　 /´　　　 .ヽ　　　　!　　 　 　 ./　　　　.ヽ　 . ───────‐　　　　　ビュン！
　　　　　　　　　　　　 〉　　　　　',　　　 .{　　　 __,,/　　　　　　}
　　　　 　 　 　 　 　 /　　　　　　',　　.≧ゞ-='´　 ｀　　　　　 /
　　　　　　 　 　 _,,.　{　　　､.　　　'., ./´.-‐､　　　　　　 }　.／.　.｀－､、
　 　 　 　 _,,－''　 　 .ヽ　　 ＼　　ﾉ`{ ( 　 ﾉ 　 　 . __,,ノ;／　　　 　 　 ｀－､、
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　≧ ｧ‐'`ー‐＝‐‐-''´　　　　 .＼
　　　　　　　　　 　 　 　 　 `ー-‐'

　　　　　　　　　　　　　 　 　 /　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ
┌─────────────────────────────────┐
│２発の拳打、飛んでくる。　　　　　　ｸﾞﾗｯﾌﾟﾗｰ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│追加攻撃を含めた格闘攻撃……、『拳闘士』の技だ。　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│どうやらフードの少女は操霊魔法を、この少女は格闘技術を収めているらしい｡ │
└─────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. '"￣｀ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, '"￣｀ヽ _r‐＜´￣｀Y　　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　./　　ｒ＞'"/　　 　 　　 ヽ┐　　　ﾉ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{　ｒ／　　 ' 　　　 }｀ヽ　｀ヽl＞-ｒﾍ_」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｒ'7 　.;' ／|　　　./_￣ﾊ　 ﾊ 　八＼`ｰ─┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|/ 　 |/'´_」　　 /ｧfてﾊﾄ　 |　､ 　＼＼ ￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .;' | 　 | ｨ'f'ﾇ､　 '　 ｊ__,ン　 八　＼　!＼」　　　　（しまった。そういえば、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /{ .|　 八| j_り ＼|　 　 　 |／,ﾘ「 ￣｀|　　　　　　 .この子らの実力を測っていなかった……
　 　 　 　 　 {　　　　　　　　　 　 　 く/|八ﾚ'　 | 　 　 ' 　 　 　 / ´　 |　　.人
..　.＼　　　　|l|w/L ,r_／　　　ｽｯ 　　　　 ヽ　/、u.　 ｒ ､ 　 ／/ 　 /|　 ,' 　 ヽ.　　　 　 今の攻撃の手応えは、随分 格下のようだけど）
　　　.＼＼{ｗ└ ¨ ´ ／　　　　　 　 　 　 ./イ　へ、　 　　/　/|　_/_ 　/　　 ;　}
　　　　...＼´　　　　　彡x　　　　――　／　/　　/ ＞-rｧ'|／|:ｧ'"::::::｀ヽ.　／ﾚ'
　 　 　 　 >　 ； ’　　∠─　　――　.,:'　／|　／|、 ./ ｆ斤:::／::::::::::::::::::ﾊ'　}
　　　　.／　　　　　　}|　　　　　―― ﾚ'´　 ∨　 ﾚ∨_」ｰイ/::::::::::::::::::::::::| /
　　...／´ヾ,　　r､r‐|＾`　　　　　　　　　　　　　　　 r'ｱｒヽ:::/::::::::::::::::::::::::::ﾚ'
　 　 　 　 /／　 }´　　　　　　　　　　　　――　 /{八ンﾉ}:{::::_;:-=＝=-､/
　　　　.../　　　　　　　　　　　　　　　 ――　 ／｀ヽ､-ｧ::'::ヽ/::::::::::::::::∧＼
┌─────────────────────────────┐
│冒険者のようには見えないし、装備も貧相。　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│ならばこの技術をどこで鍛えたのか……心当たりがあるとすれば　　　│
│盗賊ギルドか暗殺者か、もしくは闘技場のグラディエーター出身か､ 　 ｜
｜いずれにせよ日に当たらぬ場所で育った者らだろう｡　　　　　　　　　　 ｜
└─────────────────────────────┘


258 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/25(日) 22:39:31 ID:T2/KTjxw

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,≠ ´￣　ミ三ー 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｒ≦三三　　 　 　 　 　 ＼
　 .　'::二ﾆ=ｰ　 、　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 }三三ﾆ　 　 　 ＿__　　 　 ＼
. ':／　　　　　　　　　　　　_　　- =-　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ｆ三三　　 　 ／...:.:.:.:.:｀.:. ､_ ＿〉
::/　　　　　　 ,、.　-=:::::::::::＿=　´　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 〈三.　　, 冖イ.:.:.:.:..:..: 　 　　 ＼
:l　　　　 .　 ７:::::､::::::::::::::::::::::::::::￣　　 ミ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Y=　./.:. 　 |､　_ノ　 　 |　}　？
::、_ .　´::::::::::::::::::丶::::::::::::::::::::::::::::::::､:::::::::`　、　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |= ./|.:|　ｉ 七＼jｈ　 尤ィﾟ |ノ
ア::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､::::::::::::､::::::::::::::＼￣￣　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 しｲ｜ 、ｰ{也ｿ　j／也}|　|
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',＼:::::::::＼::::::::::::::＼　　 　 　 　 　 　 　 　 ＿　　　　└丿 >､ ＼〕　　　 ,　　厶ｲ ､
:::::::::::::::i:::::､::::::::::::::::::::::',　＼:＿::ヽ::::::::::::::::＼　　　　　　　　 ｚ≠￢　　 　 ┌公く ＿ノf＼　 冖 ,イ｝ ノ　|　　　　【フードの少女】
::::i::::::::::'.::::::i＼::::::::::::::::::',￣´＼:::::'.::::::::::::::::::::ヽ　　　　　r≠'”　 　 　 　 広乞_厂´い{伐T炸二〈 % 丿　 |　　　　コンジャラー８（華扇調べ）
::::l::::::::::::'.::::|　ﾉ＼::::､:::::::'.　　　_x:::'.::::::::::',＼::::',　　　　 .込､＿　　　　_庁┘　 　　　ＹⅥY´￣ ヽ心┐
::::l:::::::::::::i:>f´　　 ＼:::､::::'.≦斧:: lヽ',＼::::',　＼'.　））　　.￣⌒气ミ ‰┘　　　　　　 |　Ⅵ　　　 |　え瓦三こﾌ
::::l:::::::::イ ',:|　 ,ｘｚ　 ＼ト､',　ﾟｶィ:| .l::l:::::＼'.　　ﾞl　　　　　　　 　 .〉% 三 　 　 　 ＿ ⊥　父n一く苅、
::::l:::::::::::| ｘ≦:::":::ヽ　､. -ﾍ　 ゞ-'　V:::::::::::＼
':::l',:::::::::|ヾ　ﾟら:-1ﾊ　 l　　 　 ―‘ ´!＼:::::::::::＼　　　【眼鏡の少女】
､'.|::', ::: l:::::{　 ﾏ＞'´　.'　 ′ 　　　.ｲ::::::＼:::::::::::ヽ 　 グラップラー７、スカウト３（華扇調べ）　　　　...::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
..ヾ:〔'､:::|:::::ゝ-､--　 ´　　r-　　イ:::::::::::::::::ヽ::::::::: '.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : :……レベルは低い、技能持ち。　　　　　　 : : .
　 ＼ｰ､|＼::::::::＼ 　　＿　 イ⌒ｰ┬=ミ､::::::'.:::::::::::'.　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 : :見た目は人間だけど　　　　　 　 　 　 　 　 : : .
┌────────────────────────────┐　　　　　　　　　　 　 : :もしかしたら見抜けていない能力がある？: : .
│どうやらその力量は、私には及ばないようだが　　　　　 　 　 　 　 　 │　　　 　 　 　 　 　 　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :
│それでも平均としてみればかなりの強者だ。　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
│負ける相手ではないが、これほどの実力を持つことに疑いを持つ。..│
└────────────────────────────┘


259 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/25(日) 22:40:49 ID:T2/KTjxw
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／＼ ,　＜´＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ::::::::::::|ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ'|:::::::::::ﾑ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ∧:::::::::|　､　　　　,　 |:::::::::::::ﾑ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ∧::::::::::|　　ヽ　　/　　|:::::::::::::::ヘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ∧:::::::::::|-ーﾍ ',　,'/｀ー|',::::::::::::::::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼::::::::::k　　　＿　　　 .ﾄ|::::::::::／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ゝ|ﾍ| |¨￣|. | .|￣￣| ﾘ||,イ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i∧| ヽ　￣　 |　￣￣彡ｿﾟﾞ ｿ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ圦　　　　　|　　　　 　/-'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾍ　　　 ヽ '　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ　､-─ ─-,　 /　　　　　おい、暴れる前に
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 iﾍ　＼　　 /　/i　　　　　..私の言うことに返事しなさい！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾏﾍ　　　　　/ /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,{　｀ ── ´λ　　　　　 お前たち何を……
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／/{　 i　　　 ,　{ ヾ ､
　　　　 　 見たところレベル０、一般人→　　　 　 　 　 ,イ　 /　ヽ i　　　i /　 ',　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　 　 |　　 ヽ　　／　　 |　　 i､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜:/ 　 　 |　　　,-.Y-､　　　|　　 ﾍ＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜´ 　 /　　 　 |　 ／ﾐ ─ ｿ＼　.| 　 　 ﾍ　　｀＞
┌────────────────────────────────────────┐
│残る男性一人だけは、どうやら私のいることに気づいてないらしい。　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│観柳斎が空気を読まず叫ぶが、さておき騒ぎになったこの状況は不味い。　　　　　　　　　　　　　 │
│今日はこいつらの相手をしに来たわけじゃないし、残り少ないMPを用いて一発で状況を収めよう｡.|
└────────────────────────────────────────┘


260 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2015/01/25(日) 22:41:15 ID:dD73omNM
むぅ　グラップで五感魔力？


261 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/25(日) 22:42:58 ID:T2/KTjxw


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 __
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　|
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 __　　 　 　 .ｉ　｜　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼∧∧∧∧∧∧∧∧／
　　　　　　　　　　　　　　　　 （.　.:::::::::::::::::::::::......　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＜　 【スリープ】！　　＞
　　　　　　　　　　ﾊﾟｯ　　　　　::::: 　＼　　｜..:::::..　　　 　 　 ﾊﾞｯ　　　　　　 　 　 ／∨∨∨∨∨∨∨∨＼
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ::::::. 　＼　＼_ﾉ　 . ::::::.
　　　　　　　　　　　　　　　::::::　　　　＼　　　　...::::::　 　 　 .＼
　　　　　　　　　　　　　　　::::::..￣￣￣　　 　 ／::::::.｀￣）　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　 ::::::.ｰ―― ､　　 ﾉ　::::::.´￣　＼　　＼＼
　　　　　　　　　　　　　　 　 ::::::　　 　 /　|く_ノ::::::　　　　　 .ヽ--､＼＼
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 :::::...................:::::/　 　　　　　　 ＼ ＼:＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｀￣　ヾﾆ´＜_　　 　 　 　 　 　 丶　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼ `丶、　　　　　 　 　 　 ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼＼　 ＼　　　 丿　　　　.
┌──────────────────────────┐
│いつも通り、睡眠の魔法で速攻に限る。　　　　　　　　　 　 　 　 │
│レベルは十分低いようだし、抵抗される可能性も無いだろう｡　 │
└──────────────────────────┘

　　　. 　::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: .
　　　 .: :……眠った。魔法生物や変な人外が: : .
　　　 .: :偽っていたわけではないようですね｡ : : .
　　　　: ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: :

　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　　　 　 ＼　　　　　 　 z
　　　　　　　　　　　　　　　{　　　　　　　ヽ　　　　...z　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 _＿_,.｡≦二7
　　　　　　　　　＿＿＿＿ 　 ハ　　　　　}　　　 .z　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｡＜二二二二∠Z
　　　　　　　　￣｀＞:::::::::::: ∨: : ー‐　--yz 、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｡＜二二二二二二二ニ＼　　　　 　 　 z
　　　　　　　　 ／:::::::::::::::::: /::::::::::::::::::::::::::、::::＼　　　　　　　　　　　　 　 　 ｒ≦ｚ_二二二二二二二二二二＼　　　　　z
　　　　　　　／:_::::::::::::/:::::/::|:::::::::::::::::::::::::::＼::::::ヽ　　　　　 　 　 　 　 　 　 }/,／:｀::＜二二二二二二二二二ﾆ､　 　 z
　　　　　　/ ／//::::::/:::::/:/:!:::::::: |、::::::::::::::::::＼:::::',　　　　　　　　　　 　 　 }./:::::::::::::::::｀:＜二二二二二二二二ﾆ､
　　　　　 .{/　//::::::/:::::/_/:小::::::::|_ヽ＿＿:::::::::::ヽ::l　　　　　　　 　 　 　 　 }{:{::::::::::::::::::}!::::ｨ｀:＜二二二二二ﾆﾆﾆﾊ
　　　　　　　 l/l:::::::!:::::7ﾞ/ノ l|　Ｖ::|　 ＼:::::::::、::::: ｌ::|　　　　　　　　 　 　 　 ∧:＼:::::::::::/|:/ }:::/ﾘ::｀::＜二二二二二7
　　　　　　　　 |:: /|:::/:/　　j|　 ヽ|　　　＼:::: ＼::::!::＼＿　　　　　　　　　　}ﾆ＼::ヾ≠ミ;′≠＝zxイ:::〉＜二二ﾆ／
　　　　　　　　 |/　|;/l/x≡≡ !　i' ≡≡z．ハ::::ヽl＼:::::::::＼　　　　　　　　‘ミ↓:::::ヽ ==　 　 ==,::´ レ::,:ｲニニ／
　　　　　　　　r┬z/:.:|ー―‐ '⌒ ー―‐ ∠─-ﾍトr-く￣ヽ:＼　 　 　 　 　 　 |::::::::八　　 _ 　 /::::::::／ｲﾆ＞'´
　　　　　　　r「「l　{: : :＼ 　　,ｰ 、　　 ／///「 { ＼ヽ:.:＼　＼::＼　　　　　　　レ'〔:::_,ノ＞-..イー:イ∠ﾆﾆ>,,_
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
┌────────────────────────────────┐
│３人に３倍でかけてやれば、奇跡的に抵抗なんてこともなく 揃って昏倒する。..│
│つい先まで敵意をまき散らしていた少女も、眠ってしまえば可愛らしい。　　　 .│
└────────────────────────────────┘


262 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2015/01/25(日) 22:44:44 ID:LJo7T6eE
蛮族とかなら感覚：五感だろーし・・・


263 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/25(日) 22:44:57 ID:T2/KTjxw


　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　|　正体を暴きたいとこだけど、騒ぎを聞きつけた　｜
　|　増援が来るまで時間がないでしょう。仕方ない｡　|
　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／



　　　_,n＿00　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|//,|.　　ヽ
　　└l ｎ |　 　 ,⊆.己　　_,n___　　　　 　 　 　 　 |//,|　　　 ヽ　　　　　f´￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　　 U Ｕ　 　 ｀ﾌ_厂　　`l_ﾔ′　　　 　 　 　 　 |//,|.　 　 　 ヽ　　　...|　【アンロック】。　|
　　　　　 　┌―――――――――――――..|//,|.　　　　　 ヽｰ┐.乂＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　　　　| |三三三三三＿. . .-―-. .y │⌒. |//,|　　　　　 　 ヽ.|
　　　　　　　| |　　 　 ._. .-: :_:v／.:-:―:..─＋─ .|//,|　　　　　　　 | |
　　　　　　　| |　　⌒ヾｧ'':"¨ : 　 　 ‐-: : :.　|... 彡|//,|　　　　　　　 | |
　　　　　　　|../　　 ｨﾝ: : : : :　　 　 :.　　　 ､: : :ヾ.|//,|　　　　　　　 | |
　　　　　　 l.| {　ン: : : : : : : :　　 　 ト:　　　　＼:. |//,|　　　　　　　 | |
　　　　　- + -.　 : /: : : : : :{: : :　　　　＼: :.　　.....|//,|　　　　　　　 | |
　　　　　　 l.| |.; : /: :;': : i: 八: : : 　:ﾄ: : |: : : :　 　 |//,|　　　　　　　 | |
　　　　　　　| |.{i:,': : ; : : |/　 ﾄ: : :　|　斗-Ⅵ: : : . |//,|　　　　　　　 | |
　　　　　　　| |.{ﾊ|: :i: : : ⌒ヾ{　､: : :ｘぇチ刈: :ﾘ : |//,|　　　　　　　 | |
　　　　　　　| |. 　|: :i: : : 不弐ﾊ ＼{ゝ Vｒり. : :价.|//,|　　　　　　　 | |　　　　全く、世話のかかる。
　　　　　　　| |.　八: :､: {ト Vり　 ､　　　 ノｲ: :i|: |.|//,|　　　　　　　 | |
　　　　　　　| |　　.|:＼: :､　　　 　 　 　 　 八: |: |.|//,|　　　　　　　 | |　　　　二人とも、助けてあげますから
　　　　　　　| | 　　|: :.个:込.　　　 ,- 、　.ｲ._ﾊﾙﾉ.|//,|　　　　　　　 | |　　　　ちょっと静かにしてなさい。
　　　　ﾝ¨ｽ,,| |　　 ,|: : i|: : : :}:≧..　__　イ /:::::._ｉ_ .|//,|　　　　　　　 | |
　　　/_／,/‐ぅ 　ﾉ{ハ乂{: :厂-…ｆﾆｴィ::::／::::.! : |//,|　　　　　　　 | |
　　　{ ヾ_んへ,〉__　　(　 ）ﾉ〃:::::::::ｰ}i}=‐::::::::::::::::.|//,|　　　　　　　 | |
　　　 ＼｛ {yノ　 ﾑ　　／　,{::::::::::::rfてけa::::::::::::: |//,|　　　　　　　 | |
　　　 　 　 ＜　ノ　ﾄY　 　 i{::::::::::に述ぅろ:::::::::::i{
┌───────────────────────────────────┐
│魔物であれば　このままトドメを刺しにいくのだが、相手は人族だし　　　　　　　　　 　 │
│今はそんな状況ではない。結構な騒音を立てたので、早ければ上から増援が来ても │
│おかしくはないだろう、と急ぎ あの少女が閉じ込められている扉を開ける。　　　　 　 .│
└───────────────────────────────────┘


264 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/25(日) 22:45:39 ID:T2/KTjxw


f´￣￣￣￣ ヽ
|　…………. |
乂＿＿＿＿ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　 　 ,　-─　- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､_　　　 く,　　　　...／　　　　　　　　 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{_,ﾍ　　 }　 . , イ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　 ゝ　　./　　　 ｌi　ヽ＼　 ヽ　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `　　　 l i　　　 ｌ lヽ ＼ヽ､　',　 ､l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 l l　　i l',ｌ　! ｲ「てｱヽ.i　 ,ｲ､
　　　　　きっと来ると思っていたぞ、冒険者！　　　 　 　 　 　 　 l l 　 !.lri　　 ヽﾕｿ　 ﾄl／ ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ',ｌヽ ',!L!　　 , -､　,ｲｉ l　　 ＼＼
　　　　　さあ、早く私をこの細長い邪魔な奴から助けてくれ！　　..', /ヽヽ､._く＿ ／ l ｌ l　　　　ヽ､＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / / 入ｰ-:::::::::ヽ Lﾘ ヽ　　　　　｀` ‐- ､
　　　　　　　 ⌒　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ / l:::::::::::::::::::::::/二l ／｀ヽ　　　　　　ヽ ＼
　　　　　　　 ⌒　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ ／　 l::::::::::::::::::::〈l　　l i::::::::::l　　　　　　　＼ ヽ
　　　 　 ,.　-─-　、　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ ／ 　 　　l:::::::; ーヽ､ゝ　 l 〉:::::/　　　　　　　　 ヽ. ',
　 ,ﾍ.／:::::::::::::::::::::::::Y⌒ゝ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／／　　　　　 {三三三三三三三三ｿ　　　　　　　　　 ', ',
　　7::::::::::::::::::::::::::::::::::'⌒ヽ　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／' ´　　　　　　　 {三三三三三三三 ﾉ　　　　　　　 　 　 ｉ l
　　{:::::::::::;ｨz'_,.ィ,ﾉjﾊゞ!ﾊ）｀　　　　　　　　　　　 　 　 ／　　　　　　　　　　 人三三三三三三三}　　　　　　　　　　 l l
　　ヽ.__.ｲ ｆr-z Y-=z^/｝′　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　 　　　　 ／三三三三三三三三ゞ　　　　　 　 　　　l l
┌───────────────────────┐
│中に入れば、早速 あの家出少女が　　　　　　　 　 　 　 │
│助けられる身のくせに偉そうに命令口調で言ってくる。　 |
│ちゃんと助けてあげるけど、こちらをイラつかせる子だ。│
└───────────────────────┘


265 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/25(日) 22:48:09 ID:T2/KTjxw
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |￣|　|　　 　 　　　　　 ||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 |　|　　 　 　　　　　 ||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 |　|　　　　　　 　 　 ||
　　　　 　 ,'　　　　　　　　　　!: : : : :ヾ: : : :ヘィ　￣　ヽ　　　　....|　 |　|　　 　 　　　　　 ||
　 　 　 　 ｉ　　 　 　 　 　 　 ﾑ: : : : : : :',: : : : :ヽ　　　　 丶　 　 .|　 |　|　　 　 　　　　　 ||
　　　　　_ﾑ　　　　　　　　／〉 : : : : : : : l: : : : : :ﾄ､　　　　 }　　　|　 |　|　 _　　　　　　　 ||
　　　 　 ヽ人　　　　　　ｨ ､∧: : ｉ: : : : : :|: : : : : :|: ',　　　/　　　 |　 |　| （_))　　 　 　 　 ||
　　　　　ィ辷ﾘ斗ｲ厂てｲ :/　':,: :|: : : : :∧: : : : : |: :ｌ　　ﾑ　　 　 |　 |　|　　 　 　　　　 　||　　ﾃﾞｨﾒﾝｼﾞｮﾝﾄﾞｱｰ
　　　／//: : ': : : : l: : : : :/丶　ヽ|: : : : :|: !: : : : : |: :|" rx′　　　|　 |　|　　　　　　 　 　 ||
　 ／ﾐ//: : :/: /: : :ﾘ: : :/ ＿ ヽ､j|: : : : :|: |: : : : : |: :ﾄ<│!ヽ　 　 |　 |　|　　 　 　　　　　 ||.
／三/ｲ: : :ｲ 7 : ／: :,ｲ＿＿__,　ヽ : : : :|∧: : : : :∨: :|//}!|　　....|＿|__|＿＿＿＿＿＿_.||
ヾ⌒　 !: /: lﾄ|＜ニイ |!:::::::::::::∧　＼: : :|　ヽ: : : : :＼匕ｨ/　 　／　　r──────t　＼
　　　　!/: :从ゝ: : : :ﾘ代辷＞´ j!`　　＼j _⌒` ┬─＜　　　....￣￣ 　　　　　 　 　 　 ￣
　　 ／: : :/: : : 〉.: : : :|　゛ｰ　　　　　 _＿_ﾆr､/∧: : : : ＼　　　／ }
　／: : :／: : : ｲ : : : : |　　　　　 　 ,　辷´　"//: : : ､: : : : :＼／　 ﾉ　　　【ハードロック】。
/: : : ://: :／: :|: : : : /u　　　　　　　　　ﾞ ／´＼:＿:.＼:＿／⌒／
: : : : :ﾘ: /: : : 人: : : l 丶　　<⌒,　　　　人: : : : :＼ ￣_／へ /　　　　　　縄は後でです、姿を見られて
: : : : :ヾ{三三辷＼: ﾄ､　＼ _＿＿　＜:＼ ＼: : : : :Y　 　ゝ､へ＞七7　　 騒ぎになったので先に逃がします。
: : : : : :∧三三三≧､　＼/／＞'弋辷⌒ヽ　 ＼: :/　ヽ/　 )　〈 　／　　　……申し分も向こうで聞きます。
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 ＼ -､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 （__丿
┌────────────────────────────────────────┐
│面倒を見てやるつもりはないと述べておいたにも関わらず　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 .｜
│仕方なく助けに来てやってこの態度。親ではないが、流石にここまで言われて　　　　 　 　 　 　 　 ｜
｜こちらも黙っているつもりはない。でも私が仕置きするよりは、親元にさせる方が良いかな……　 . |
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266 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/25(日) 22:48:21 ID:T2/KTjxw
とりあえずここまで


269 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2015/01/25(日) 22:53:33 ID:USKqCJS.
乙ですー
ナギのお仕置きタイムｗｋｔｋ


274 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2015/01/26(月) 00:00:07 ID:hItGYAeM
コナンが不審な動きをしている……


284 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/28(水) 13:50:35 ID:aEClGgZU


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　　}三{ 　 .}二{}三{　　　　,,}三{　 }二{　　　　　　　　　,,,　　　　　　　　　　　　　 　 　 }二{}ﾆ}三{,,
　　}三{　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,,　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 }三{
┌────────────────────────────────┐
│翌日早朝、ジンルーの街へ中間報告に。　家出少女を昨晩の件で　　　 　 　 .│
│叱りつけたい気持ちだが、それよりひとまず仕事の方が大事だ。　　　　　　 　 .|
│もしかしたら向こうも何か分かっているかもしれないし、ささっと立ち寄る。 　 . │
└────────────────────────────────┘


285 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/28(水) 13:51:03 ID:aEClGgZU

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃≧、=‐、_／　｜　 { : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ;ゝ　　　...┃
┃　　ヽ、ヽ-= ≦￣￣￣iﾞi、⌒ ⌒ ⌒ ⌒⌒ ⌒　 ⌒ "　　　　　 ┃
┃　　　 ヾ 　　　　　＿＿!.! }　　....／　 　 　 　 ＼　　　　　　　.....┃
┃＼＿ _,.ﾞ=-=ﾆ二´　　　iﾞi }　　〃　　//　　　 　 ',　　　　　　　...┃
┃　 `-=ﾆﾆ二"´　　 　 ,,,|.|,!　　iｲl ｌ 从{ 从Ｎ　 i、|　　　　　　　 .┃
┃　　　　　 　 　 　 　 　 ,|.|　　　.|ﾊi7tu,　 tu.|　| ﾘヽ　　　　　　...┃
┃　　　　　 　 　 　 　 　 ,|.|　　／x込 r―x　ﾉＶｼ ＼＼　　　　.....┃
┃　　　　　 　 　 　 　 　 ,|.|.　//　_|ﾚ个云≦ﾚ(, 　 　 Ｖﾍ　　　.....┃
┃　　　　　　　　　　　　 ,,|.|..//　/ {三三三三三}　　　Ｖﾍ　　　...┃
┃　_.　--‐‐……‐‐‐ '´￣.//　/ /{三三三三三} 　 　 Ⅵ　　　...┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛　○　O o
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾟ

┌───────────────────────────────┐
│あの後、早朝に改めて少女は縛り上げておいた。　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
│前にかけた【ブラッドマーカー】は３日が経ちすでに解けたし、　　 　 　 　 　 .│
│魔法をかけ直すのも手間なので逃げられるとまた探すことも出来ないし。.　│
└───────────────────────────────┘
※【ブラッドマーカー】など、異界の魔神の力を借りる召異魔法の発動に必要な触媒、
　〈魔神の誓約書〉は予め羊皮紙なり紙で自作する必要がある。
　コストは安いのだけど、自作という点で 手間がかかって面倒なことこの上ない。









￣￣￣￣￣|＼.＼l＼.＼.＼l＼|::::::::::::::::::::|　　　|
ｌ二ｌ二ｌ二ｌ二ｌ＼.＼.＼l＼.＼.＼|::::::::::::::::::::|　　　|
＿＿,　⌒ヽ..|＼l＼.＼.＼l＼.＼|::::::::::::::::::::|　　　|
　　（::::::::::::　　ヽ.　 l＼.＼.＼l＼|::::::::::::::::::::|　　　|
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::::::::::::　'　:::::::ヽ⌒ヽ.　 ＼l＼.＼|::::::::::::::::::::|　　　|
ゝ:::::ヾ::　｀ヽ(::::::::::::::: ） 　 ＼l＼|::::::::::::::::::::|　　　|
:::::::　､⌒ヾ　:::::::::::::ヽ　　 , ⌒ヽ.|::::::::::::::::::::|　　　|
(:::::(⌒:::::::://:::::::::::）　　(:::::::::ヽ⌒ヽ : ::::::::::|　　　|
::（::: :::ヾ::://:::::::::::::　｀)ヽ::::ヾ:::::::::　｀):::::⌒::)　 　 !
::::ヽ:::::::::| (:::::::::::::　ノ　(:::::(⌒::/:::　ノ::::(:::::::: )::: )　　 　　　　 ,ﾍ,ﾍ　　　∧＿∧
　（::::::ヽ!　|::／:::)　　　　ゝ:::| |/:::) 　 ヽ::|| 　 ∥　　 　,､,､　　(　　)　　（　　　　）
　　　　 |　|::::）　　　 　 　 (::| | 　 　 　 . ||　　i'i'i　　 　(　)　　(　　)"''-（　　　　）
　　　　 |　| 　 　 　 　 　 　 | |　　　 　 l'l'l'l　　　　　　 只　　 ＵＵ　　　/　/|　 |""''∧＿∧ __
　　　　 |　|　　　　　 　 　|~|~|~|~|　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 （＿）（＿）　（　　　　）　""
　　|~|~|~|~|~|~||l　　　　　　　　　　　　∧＿∧
┌───────────────────────────────┐
│あの性格だときちんと言い含めても懲りずに外出して　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│誘拐の危険がありそうだし……ちなみに昨日、外出した理由は　　　　　 　 .｜
│どうやら魔動機協会に新しい魔動機のゲーム本を買いに行ったんだとか。 │
└───────────────────────────────┘


286 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/28(水) 13:51:13 ID:aEClGgZU

┌──────────────────────────────────┐
│公衆の目前で誘拐するなど 度胸のある貴族だ、とは思うが　彼女も彼女で　 　 　 │
│実家の手のものに見つからぬよう、人目を避けて行動したのが裏目に出たとさ。.　 |
│裏路地なんか歩いてちゃあ、誘拐されたのは自業自得ではないか。　　　　　 　 　 .│
└──────────────────────────────────┘



　　　　　　　　　　｜
　　　　　　　　　　｜　　　　　　　　　｜　　　　　＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　｜　　　　　　　　　｜　　　　　|　　　　　　|
　　　　　　　　　　｜　　　　　　　　　｜　　　　　|　　　　　　|;　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　　　　　　　　　｜　　　　　　　　　｜　　　　　|　　　　　 ,,|;:　　　 .|　……ということでして。蛮族の姿は見えませんが、
　　　　　　　　　　｜　　　　　　 ／￣'＼　　　　 ￣￣￣￣　　　　....|　大量の魔動機械を頼りに独立したようです。
　　　　　　　 _　-´:::::::｀　､..　.／　　　 　|　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　Y:::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ　　　　　.｜
　　　　　 ./::::::::::::::::::::::::::::::::ｨ､|　　　　 ／￣￣￣＼　　.＿＿＿　　 |￣￣￣￣
　　　　　 .|::::::::::::／｀ヽ､__//|::|　　...／　 　　　　.／|.／'======'￣￣＼
　　　　　　､:::::::::ﾌ　ｨｪ-､　|_/|).　／　　　 　　.／ ／　[:二]　　　　　　　 ＼
　　　　　　 .| .ヽ:|　弋__ﾂ .ヽ .|　 　　 　　　.／ ／l二二二二二二二二二 」
　　　, -‐ /Yヽ_|::|　　　　 ./ ./　　 　 　 ／ ／　　 | |　　　　　　　　　　| |
／　´ / /..|:::|::::ヽヽヽ--‐- /..￣￣＼／ ／　　 　.| |　　　　　　　　　　| |
　　　/./　.|::::ゝ::::::ヽヽ　　　|｀ヽ　　　 .|／　　　　　￣ 　 　 　 　 　　　 ￣
　　　 / 　 |::::::ゝ::/´:|｀ l--.'..￣￣￣￣￣´゛゛゜
　　　/　　 |::::::/‐!-､|　 |　　/　　ふんふん。
. Y　.|　　　|､/:ﾍ__/::|　 .|　 /
　Y /　　　.|::::::/　|::::|　 .| ./
┌───────────────────────────┐
│それはさておき、ジンルーに戻った私は　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│冒険者の宿を通してルパンを呼び出し、経過報告を行うとともに...│
│今後の予定について相談した。　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
└───────────────────────────┘


287 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/28(水) 13:51:32 ID:aEClGgZU

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. '"￣｀ヽ.
　　　　　　　　　　　, '"￣｀ヽ _r‐＜´￣｀Y　　　　　 ',
　　　　 　 　 　 　 /　　ｒ＞'"/　　 　 　　 ヽ┐　　　ﾉ、
　　　　　　　　　　{　ｒ／　　 ' 　　　 }｀ヽ　｀ヽl＞-ｒﾍ_」
　　　　　　　　　　ｒ'7 　.;' ／|　　　./_￣ﾊ　 ﾊ 　八＼`ｰ─┐
　　　　　　　　　　|/ 　 |/'´_」　　 /ｧfてﾊﾄ　 |　､ 　＼＼ ￣
　　 　 　 　 　 　 ;' | 　 | ｨ'f'ﾊ､　 '　 ｊ__,ン　 八　＼　!＼」
　　　　　　　 　 /{ .|　 八| j_り ＼|　　　　 |／,ﾘ「 ￣｀|　 　 　 もう少し探りたかったのですが、
　　　　　　　　く/|八ﾚ'　 |　　　 ' 　 　 　 / ´　 |　　.人　　　　勘の良い護衛に出くわしまして……
　　　　　　　　 　 　 ヽ　/、　　 ｒ ､ 　 ／/ 　 /|　 ,' 　 ヽ.
　　　　　　　　　　　 /イ　へ、　 　　/　/|　_/_ 　/　　 ;　}　　 見つかる恐れがあったので
　　　　　　　　　　／　/　　/ ＞-rｧ'|／|:ｧ'"::::::｀ヽ.　／ﾚ'　　　その場では一旦 身を引きました。
　　　　　　　　　,:'　／|　／|、 ./ ｆ斤:::／::::::::::::::::::ﾊ'　}
　　　　　　　 　 ﾚ'´　 ∨　 ﾚ∨_」ｰイ/::::::::::::::::::::::::| /
　　　　　　　　　　　　　　　　r'ｱｒヽ:::/::::::::::::::::::::::::::ﾚ'
　　　　　　　　　　　　　 　 /{八ンﾉ}:{::::_;:-=＝=-､/
　　　　　　　　　　　　　／｀ヽ､-ｧ::'::ヽ/::::::::::::::::∧＼
　　　　　　　　　　　　/ヽ _ンﾉ::::::::::::/::::::::::::::::/|__|＼|
　　　　　　　　 　 　 ;'ｰ-イｧ'::::＼:;r':::::::::::::::;:'/
　　　　　　　　　　　ﾑ＿ﾉ|::::::::::／:::｀::::::::／/
┌────────────────────────────────────────┐
│元々の依頼は、エミニムの独立が蛮族と内通して手を組んだのではないかという　　　　　　 　 　 .│
│疑いからなるものだが、事情が変わってくるとなれば依頼内容も見直す必要がある。　　　　 　 　 │
│相手の器量によるが、「蛮族は関係なかったので報酬は無し」なんて言われかねない事もある。...│
└────────────────────────────────────────┘


　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ...-─-...
　　　　　　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::ヽ
　 　 　 　 　 　 　 　 　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::.
　　　　　　　　　 　 　 /:::::::/´＼::::::::::::::::::::ｌ
　 　 　 　 　 　 　 　 〈:::::::/　　　＼::::r‐く:::|
　　　　 　 　 　 　 　 　Y´ 　 /⌒ 〈::::ｌ´) ｌ::
　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ､_/「 o 　i:::ﾚ' ﾉ:{　　　　 欲を言えば　出所も知りたいが、
　　　　　　　　　　 　 　 　 ）　ｰ' 　 L厂 ヾ!　　　　持って帰るだけでも十分ありがたい話だね。
　　　　　　　　　　　　　　〈_　 　 7　ﾐ ｌ　 人_
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｰr　　 　 /／／ 　 > -‐ ､　　　（しかし大量の魔動機械の産地となると
　　　　　　　　　　　　　 　 　 }　　　/ ／ 　 ／　 　 　 ＼　　ハインラト地方では “ここ”しかねェ。
　　　　　　　　 　 　 　 　 r ＝ｰ　ﾁ´-‐　　　　　　　　　 ｌ|　 そんな売買の話は聞いたこともないが……）
　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　＼　　　　　　　　　 　 　 ||


288 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/28(水) 13:51:47 ID:aEClGgZU


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　　　　　　　　　　　　,. -─-　､　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　それでですが、今回の独立が
　　　　　　　　　　 　／: : : : : : : : :＼　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　蛮族が関係ないと分かったからには
　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : :ヽ　　　　　　　　　　　　　　　|　本来の依頼は自動的に解決しましたが。
　 　 　 　 　 　 　 |: : : : : : : : : : : : : : : :|　　　　　　　　　　　　　 　 |　依頼は完了ということでよろしいですか？
　　　　　　　　　　| : : : : : : : : : : : : :／|:|　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　 　 　 　 　 　 　 |: : : :/^ ‐- ,＿／/ |/￣''''─-　＿_
　　　　　　　　　　ヽｨ､: 7　　　_,,　,r'fﾘ|)＼　　 　 　 　 ｀ヽ　　そうなるか……いや、悪いが
　　　　　　　　　 　 ,!d.l:|　てﾋｯ　ヽ　　i　　ヽ　　　　　　　|　　今から依頼の内容を変更して、
　　　　　　　　　／|ﾍ､,l:|　　　　　冫　 ﾄ　　 ヽ　　　　　　|　　新たに２つ仕事を請け負ってもらいたい。
　　　　　　　 ／　.|　 |:;ﾍﾐ　　　　 ＿/^i;|　　　 >　　　 　 「｀l
　　　　　　／　　 |　　|:;:r‐､　　／_　|　|;:|　 ／　　　 |　　 　 ＼　　　　　その代わり、報酬も上乗せする。
　　　　 ／　　　　|　　.|:;`i　ヽ　　 ／ ./);匕　　 　 　 |/　　　　 ＼
　　　／　　　　　 |　　 |:;:;| 　 `‐'´　 //);:;|　￣|　 　 ト､　 　 　 　 ＼
　 ／　　　　　　　 ￣７|;:;{　　　　　　　|;:;:;|　　 |　　 |　 ＼　　　　　　＼
　{　　　　　　　　　　/　|;:;＼　　　　 ／;:;:;:|　　 |　　| 　 　 ＼　　　　　　＼
　ヽ　　　　ヽ　　 | く　　|;:;r‐|　 ィ''´ |;:;:;:;:;:|　　 |　　|　　　 　 ＼　　　　　　＼
　　＼　　　　＼　|　ヽ　ト|_　`'''┤　 |;:;:;:;:;|　　 |　　|　　　　　　 ＼　　　　　　＼
　　　| ＼　　　 ∨ 　 ヽ|　 `''‐‐->　 |;:;:;:;:;|　　/　　|　　　　　　　 〈　　　　　　　｝
　　　ヽ　　　　　 |　 　 ﾘ　　　　 /　 ﾍ;:;:;:;:;|　./　　 |　　　　　　 　 /　　　　　　/




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,, -‐‐‐ｰ- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　 丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　 `､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　ｒ　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ／´＼,,,...--‐'´´';　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　〈 ヽ'´＼　 ..,__,,,,..､ | ｒ''´'ｉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 丶| (´,';〉　〈 '-' ,　| |/ /
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｌ 　/　　　　　 //／　　　　一つはその施設にあるっていう
　　　　　　　　　　　　　　　　 ､、　|　〈,.　　　　　 ｌ ｌﾞ　　　　　 魔動機械の調査。種類とその数を記録してほしい。
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 )) 丶,.-,　　　　 ／|
　　　　　　　　　　　　　　　　 （(　 ／,､"　　 ／　 |　　　　　　　　 もう一つは、その腕の立つ護衛の
　　　　　　　　　　　　　　　　　　<／ |ヽ.,,／　／´|＼＿＿＿＿　素性調査をしてほしい。
　　　　　　　　　　　　　　　　,､‐'"~/´|＼＿／　 /|　 |　　　　　 |＼
　　　　　　　　　　　　　　 ／/　　/ /|／　ﾉ＼,／/　 |　　　　　:|　/＼
　　　　　　　　　　　　　／　ｌ　　/ /　〈ｰ､″　　/ 　　ｌ　　　　　　　　 |
　　　　　 　 　 　 　 　 |　　″ / ,/　 /　《　　　,'　　　| 　 　 　 　 　　|


289 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/28(水) 13:53:01 ID:aEClGgZU

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 -─ -　　 　 __
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／⌒ ／ .:::::::::::::::::::::::::厂/´　　 ｀　、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　. ' .:::::::::::::::::::::::::::::::(　 {　　　　　　Y
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｌ　　/ .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ﾄ、　　　　　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 .' .::: ::::::: l .::::::::i:::_::_＼ :::: Y⌒ヽ.＿ メ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　人　|.::::::l:: __:l＼:::´ﾄ､ .:::::::ヽ.:: l⌒ /∧Ⅴ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　rｧ从::::!´::: |　 ＼j　＼_::::ハﾘ::: 〈/∧ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈/ 从ﾙハ:j　_　　 ´「r'!:「Ⅴ:::::::::::Li」::ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/::::::::::::ﾉx＝.　　　j以ﾘ/.::::::::::::::ﾘ:::::::::}　　　　前者はすぐに承ります。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |::::/::: 入　　　　 　 　 i:::::/::::::::/:::i: :: ﾘ　　　　しかし後者は難しいですね、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚ'i!::::::::/ ＞ -- 号 ＜!::/:::: イ::::ルイ　　　　 不可ではありませんが相手が相手……
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(＼人ﾙ( ﾙ　厂 /⌒ヾ:/7⌒＼!　　　　　　　　 今度は相応の料金を頂きますよ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＥｦY}＿__r ｭ　入苞ﾒ::/i　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ｰ┴┴1 }ﾋ/ :::::::: || l|　　 ,ｨﾍ　　　　　腕利きの相手にバレないのは一苦労ですから。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚ'r/ :::::::::: ||/⌒ﾇ´ 卯
┌─────────────────────────────────────────────┐
│中途半端な形で報酬を渡してくれるわけもなく、向こうは新たに条件を出してきた。　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│しかしあの野良英雄を相手に追いかけるのは、正直見つかる可能性があって難しい。　　　　　　　　　 　 　 　 │
│今までの依頼では、格下相手だからこそ３６分の１の自動失敗以外でトチることはないから安心だったのだ。 │
└─────────────────────────────────────────────┘
┌────────────────────────────┐
│尤も、つい半日前に、その格下相手に理由もよく分からないまま 　 .│
│発見されるという油断慢心を見せたばかりだが、それはおいといて｡│
└────────────────────────────┘


290 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/28(水) 13:53:11 ID:aEClGgZU
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　(_｀X´
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ）
　　　　　　　　　　　　　　　　 (_｀Ｘ´
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 _)
　　　　　　　　＿_,,, 匕二`ヽ､　　　 　 　 　 　 　 　 　 __,,, --‐- ､
　　　　　　 ／::::::::::::::::::::::弋　`ヽ 　 _, --､ --─ ''''"￣　　　　　　ヽ
　　　　　 ィ:::::::::::::::::::::::::::入＼　`--| ヽ　　　　　　　　　　___,,y　　　|
　　　　　 |:::::::::::ィ‐‐--‐' /`｝| 　 ,.-|＿| 　 _,, --─ ''"￣／　 　 ／
　　　　　 '､::::::::::|　_,ノ"　 何ﾐ-‐'　　　 ｀`´　　　　　　／　　　／
　　　　　　＼::::::!､´ｲ可　ヽ　 ヽ　　　　 , -‐ ､ 　　.／ 　 　.／
　　　　　　　 <^､ﾍ　　　　 冫 　i__,,. -‐'　　　 i^ヽ" 　 　 ／　　　ああ、いいぜ。
　　　　　　 　 ＼ゞヽ　　　 ＿_, |ヽ　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　 ~｀ﾐ>　∠-'´　 ｝ ヽ　　　　　|　　　／
　　　　　　　 　 ,.ｨ'´ﾄ｀ヽ､　 ´ ノ　　 ＼　　　 |　 ／
　 　 　 　 　 ／　|　| `ヽ､ﾆ厂　|ヽ　 　 >　　 |／
　　 __,,,. -‐'´　　|　 ﾄ､. 　/ ^' ﾄ､| ヽ ／ _　　 |
　 /　　　　　　　| 　 | ヽ,/＼　|　　 ヾ￣ |　　 |
　 |　　ヽ　　　　|　　 ヽ　　　i^i　　　 |　　|　　 |
　 (　　 ヽ　　 　 ｀`フ |　　　.| ヽ.　 　| 　 |　　 |
┌───────────────────────────────┐
│ルパンと改めて報酬と契約を結ぶ、少々値切られたが1万3000G。　　　 　 .│
│基本ルールブックに書かれた10レベル冒険者相応の報酬が7500Gだから. │
│これでも１５レベル冒険者を雇うにはまだ安い価格だと思われる。　　　　　..│
└───────────────────────────────┘


: : : : : : : : : : : : : |!　 |XX| ⊆|: : :{三二{=l ||────||: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : |!　 |XXl　　| : : ｀¨ﾍf'¨´[ニニ二ニニ] : : : : : : :__ : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : :_:_: : : : : : |!　 |XXl　　| : : : : : |! : : { i -==- o゜| } : : : : : /　　¨　‐　,,: : : : : : : : : : : : :
: : : ／゛、＼ : : : |!　 |XXl　　| : : : : : |! : : {ニニニニニ} : : : : /　 ' 　 /　 　　 ＞　,, : : : : : :
: ／ヘ　 ＼ ＼.:/´￣￣￣￣　 　 　_|!_ 　￣￣￣￣￣＼ : :/ 　゛ 　/ 　,ﾞ 　/　　,　 　 ＞
ﾍ　ヽ　＼　丶 }───‐ ､　　　　jI斗　-=　──　≦ ￣￣＼ '　 ,　　, 　 /　　 '　　 /
､ ＼　ﾞ　,　　 /______________）　　　 ∨//////////////＼＿＿＼　　 ﾞ　 /　 　ﾞ
　ﾞ　　　　　 /＿＿＿＿＿)　　 　　∨///////////////＼　　　＼ﾞ　 /　　,　　　/
＼ 　＼　 ,/＿_______________)　 　　　,}∨////////////////＼＿＿_ヽ　　　　　 /
　　ヽ　　,/＿＿＿＿＿＿_）　　　　⌒∨/////////////////＼　　　 ＼"　　/
┌────────────────────────────────────┐
│確かフェイダン地方にいるどこぞの１５レベル英雄集団が貰った前金が　　　　　　　　　 │
│15000Gだし、５レベル下の倍くらいが適正価格だろう。尤も、これで貰える報酬よりも.　.│
│魔物の戦利品……特にあの蛮族領周辺にうろつく魔物の方がよっぽど金になるけど。..│
└────────────────────────────────────┘


292 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/28(水) 13:54:44 ID:aEClGgZU
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | | l　│]|[]|ミ.＼　　　　　　　　　　　　　(ﾞ;;;,,,,　(ﾞ;;;;;;;;;;;;,,, ,,;;;　;;;;,;>)
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ _ _ _ _ ! | |i|''''|i| 　l“』 :'ヽ＼　　　　　　　　:::::)　ゞ;,,;;;;,,,,ヾ ;;;;;;;;;,,,,, 　,,,,;;;)::;;lliｒ）
:::::::::::::::|　＼　　　　　　　　　　　　　＼!|i|'.'.|i|'.'.|i| 』l|　』;;;;ヽlll　　　　　(::::::::::）::(;;,, ,;;,　ﾞ'､ ;;;;;;;;;; ,,,;;;;;ｌｉ;;;;l;;;/
:::::::::::::::|　　 ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＼!.,|i|,,,,|i| 』l|　』 'lr-､ﾞll　　　　ゞ,,,;;;;;;,ﾉゞ,,,;;;;;;,,,　ゞ,,;;;;;;ﾘ(;;;;;;;;(丿
:::::::::::::::|￣￣￣ヽ～～～～～～～～～ヽ:..,,,,|i| 』l|　』!』l|　』|　　　　ヾ_;iil;;' ゛ヾ_;;iil;;' ~ﾞヾ;;:il;;;ﾚ';''''''ﾞ~
:::::::::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| | |　|:: |／|l!i!i!|. lllllllll-l::l:::l　|　.|　　　,,-、 |;:|.　　　　 |,ii! 　 　 l;l;ii;/
:::::::::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| | |　|:: |＿|l!i!i!|. lllllllll'll:.l:;;l,,''l,,-"　　　丶ヽ,|;:|ヽ 　 　 |;liｌ 　 　 |;i|lｌ|
:::::::::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| | |　|".|　 |l!i!i!i￣~l;;;;;;;∩;,-"　　　　　　＼ヽ､~:;;,,,,､ｰｌ;li;|ｰｧ、 ｌ;iil;;!
__ .. .--|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| | |　|　|　 |l!i!i!|　　|;;;;-"　　　　　　　　　　 ＼r'''ヽ, lｌ~~lｌ~~lｌ~~ll|lil;;:ｌ--ヽ,
!.　　 　|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| | |　|　|　 l:i!:!|l,- "　　　　　　　　　　　　　　 ＼γ'ヽ､,`ｌl＼~~ll|;lli;;|~,　ｌｌ＼,
!.　　 　|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| | |　|　|,,,.-"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼γ'ヽ||,;; ｌｌ~~ｌｌ~~ｌｌ~~ｌｌ~~ｌl
!.　　 　|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,| | ,.-- "　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　 """""""~~~~~~~~~~~~~~
!.　　 　|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,.. .-- "
!.　　 　|;;;,,,,.. .-- "
!,,,,.. .-- "

┌───────────────────────────────────────┐
│出来れば メイにも顔を見せたかったが、方角からして今はシーン神殿にいるようだ｡　　 　 　 　 |
│宿の方に少女を縛り上げたまま放置しているし、いくらなんでも肉体的に負担のかかる状態で..｜
｜待たせるのは可愛そうだし、体罰のしすぎはｲｸﾅｲと華扇はすぐ帰ることにした。　　　　 　 　 　 │
└───────────────────────────────────────┘


293 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/28(水) 13:55:02 ID:aEClGgZU
　　　 　 | |　 　 |: 　 　 　 　 |　　 |　　　;:　　　　　:;　　　　　ｉ　　　 　 ;:　　 　 ::; 　 　 　 ||　 　 :|　　　::／
　　　 　 | |　 　 |: 　 　 　 　 |　　 |　　　;:　　　　　:;　　　 　 !　　　 　 ;:　　 　 ::;　　　 　 ||　 　 :| 　::／
,＿＿_,　|_|＿＿|: 　 　 　 　 |　　 |　　　;:　　　　　:;　　　　　ｉ　　　 　 ;:　　 　 ;　 　i"`i　||　0　 | ／
　　　　ヽ.　　,, -‐=‐ 、,　 　 |　　 |　　　;:　　　　　:; 　 　 　 ! 　 　 　 ;:　　 　 :;　＿_,||＿||　 　 :| ￣￣￣〒~〒
　　　　 ∧／　　　 　 ヽ..　　|　　 |　　　;:　　　　　:;;　 　 　 .ｉ 　 　 　 ;;:　　 　 :;;ｉ＼＿＿||　 　 :|　　　　　{-=ﾆ
＝＝＝＝ゝ　　 ,／｀｀ヽ∨_＿＿＿_ ＿;;:＿＿＿_:;;＿　 　;!　　　　　;;;　　 　:;; | 　l─‐ ||,,,_ 　 |　　　　　{ﾆ=-
　 }: :: :{l　| |　,／、′ノ（ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ　ｉ　　　　　;;;　　 　:;;;;| 　|　 .:::||　`ヽ_|　　　　　{-=ﾆ
　 {: :: :}l　|／,(⌒ヽ／ ノ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 〃: : ｀} !_　__　_ ; ;;; _＿ _ _:;| 　|　 .:::|ト、 _ :|　　　　　{ﾆ=-
　 }:.:.:.:{|　|ニニニニ { : : : : : : : : : : ──────"、: :（　　　　　　　 　 　 　 | 　|　 .:::||　＼ :|　　　　　{-=ﾆ
匕＿__,,ゝ￣／|　　 ,,）: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ハ _ノ 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼|＿_.!||＼　 :|　　　　　{ﾆ=-
≧、=‐、_／　｜　 { : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ;ゝ　　　　　　　　　　　　　　　　　 ||＼.＼|　　　　　{-=ﾆ
　　ヽ、ヽ-= ≦￣￣￣iﾞi、⌒ ⌒ ⌒ ⌒⌒ ⌒　 ⌒ "　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾞ|_|￣￣￣i!{ﾆ=-
　　　 ヾ 　　　　　＿＿!.! }　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 {-=ﾆ
＼＿ _,.ﾞ=-=ﾆ二´　　　iﾞi }　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┼┐``　 ニﾆ,　　 　 ‐-　　　　　　　　　　　　　　{ﾆ=-
　 `-=ﾆﾆ二"´　　 　 ,,,|.|,!　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾉ　ｊ　　 　 .／.￣￣　 .__／＇＇＇＇＇＇ 　 　 .{-=ﾆ
　　　　　 　 　 　 　 　 ,|.|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 {ﾆ=-
　　　　　 　 　 　 　 　 ,|.|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ-=ﾆ
　　　　　 　 　 　 　 　 ,|.|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 , ≦´──
　　　　　　　　　　　　 ,,|.|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {＿＞ 、--
　_.　--‐‐……‐‐‐ '´￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｀￣￣"
　　　　　 　 ＿,.ｘｪ≧＝＝＝=zxく_
　 　 　 fﾆ三三三三三三三三三三三}
　　　　 |ﾆ三三三三三三三三三三三|
　　　　 |ﾆ三三三三三三三三三三三|　　←切られたロープの跡
　　　　 |ﾆ三三三三三三三三三三三|
　　　　 |ﾆ三三三三三三三三三三三|
┌────────────────────────┐
│尤も、宿に帰った時には 既にもぬけの殻だったという｡　　│
│あいつ……ロープから抜けだして、逃げたか。　　 　 　 　 .│
└────────────────────────┘


294 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/28(水) 13:55:16 ID:aEClGgZU

　　 ／￣ヾｽ-―‐-､r' ⌒ヽ
　　{　　 ,／´:::::::::::::::::::`ヽ、 l
　　ヾ_ィr'::::/::::,:iヽ/i::::,::::::､:ｽ
　 　 //::::l::l::,ハl　　l/l/i　l .|
　　/∧::::|::ﾚ -‐‐　 ‐- l .ﾊ/
　 〈/l::::トi::::{" 　 r┐　 }/＼>
　　　∨ｉｲﾍ|ゝ､__　_.,イﾚ　ー ３
　　　 　　 ／`,:`ｉｒ‐':.｀ヽ、
　　　　　〈ヘ/ 〉/::＠:::）､〉
　　　　　 辷|〉}::{|:::＿ﾑ__|
　　　　　ﾑミ|/辷::::::::::.}　|ゝ
┌─────────────────────────┐
│縛り上げたまま放置したから恨まれても仕方ないかもだが､ .│
│せめて世話になった後に一言くらい残していってほしい。　　 │
└─────────────────────────┘


　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /￣￣/￣￣￣,xzﾐ';;;';';;;';'彳;;';';;;'彡;';;;';;';';;'ゞ;;;'
ヽ.:. .:.:.... .... .　　　 　.　......　　.. .　/￣￣/￣￣￣￣,xﾃ';;;';';;;';';;;';';;;';'/{;;;';';;;';';;;ノﾉ;;;';
　 Y⌒ ヽ　　　　.. .... . ... :. .:.:. .. /￣￣/￣￣￣￣￣｢'⌒X';;;'ｿ=ﾆ二ヾ;';';;;；';'ミ';';;;';
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┌──────────────────────────────────────────┐
│それに、この宿は一週間しか宿泊金を先払いしていなかった。　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│魔動機械の数調査はすぐに終わるだろうし、人一人の素性調査に何日もかかるか分からないが、　　.│
│そこはかとなくきな臭さが漂ってるので、最悪 強行手段に出ても良さそうだし長くかからないかと思う。. |
│なのでこの際 宿は取らずにチェックアウトし、一気に済ませようと思う。　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｜
｜あと、上手くいけば我が儘な恩知らずの少女への仕返しにもなるから。　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｜
└──────────────────────────────────────────┘


295 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/01/28(水) 13:56:32 ID:aEClGgZU
とりあえずここまで


296 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2015/01/28(水) 13:57:20 ID:t8OCITY.
乙ぱい
幼女を縛り上げてる……いいね！


297 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2015/01/28(水) 13:57:43 ID:8FOjOc/U
乙ー
ナギは自業自得だし仕方ないねｗ


298 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2015/01/28(水) 19:59:32 ID:0XbXZcY2
乙
ナギはコナンに言いくるめられたんだろ（震え


299 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2015/01/28(水) 21:03:39 ID:e4InSXmI
乙
全部バーローの仕業


11 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/14(土) 21:01:02 ID:j8JNiPyc
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　　　　.;　　|　　　　　　　　　 ,.イ ! 　 ￣冫､. 　 　〃〃　　┃ :::::::::::::::::: ┃　　　　　　　　　　　　　　　.;
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　.;　　　　　|. 　/ ,匀ｰ-.､　|[:===テ-（(.)） ==| ： （)）.　| 　..┃:::::::|:::::::::::::┃..|　　　　　 |　　　　 ／￣￣回　|　　　　　　　.;
　　　　　.;　|.　ﾊ〃'´　 　 `i.､ニ¨(()))二ニニヽ_Ｔ｡￣ ＼ . ┃:::::::|:::::::::::::┃..|　　　　　 |　 .|￣￣￣i￣　__ ￣|　 .;
　　.;　　　　|./~ﾞ´　　　　　 |q＿＼ lニｺ　　　　 ＼｡　　 `,.ﾆﾆﾆﾆ|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|ﾆ...|...〃ヾ　i. 　_i　ｉ 　|...＿＿＿＿＿
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ. |｡-｡　　　 　 ,｡/曰| l.冫ニﾆﾆﾆ‐‐‐‐ ､ヽ　　ﾉ.==|＼======|＼======|＼==|. ヽ ノ　|.　i__＿ｉ　|.======|＼=
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾞ⌒l＼＼__／,.' l曰| ﾚ /　　_／／￣｣ | |ﾟ_ﾟ 〈===|==＼====|==＼====|==＼i＿＿＿ｉ＿＿＿_ |.＼====|==＼
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/　　 ,|／¨テ,K´　 ￣/ /へ 〉二=====二ヽ,.イ　==|====＼==|====＼==|=== //"! ミ 　　　　 彡| ==＼==|===　　. 　::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: .
ﾆﾆﾆﾆﾆ/..　.,--､ヽ　|_』_{T￣￣!.,'へ.//⊂ニニニ⊃ |　|;,=＼|======＼|======＼|==.//　 i　 (￣｀(二O　| ====＼|====　 .: :ひの、ふの、みのよの……: : .
ﾆﾆﾆﾆ/　　..|　　l ﾚ l》||《|_|　　 |! ￣/　 　 　 　 　 　 |　|.￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣..○.二二○￣　　.l　 |二二○ ￣￣　　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: :
ﾆﾆﾆ/＞＜. Y´/⌒l-廿-lﾛ　　 |　 /⊂ニニニニ⊃ /ｰ.ヽ　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 l　 |　 |　　　　 l　 |
　 　 　 　 　 .!` 　,ｲ』ﾟ廾ﾟ『＼＿ ￣￣￣￣￣￣二 ヽ()）|　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l　 |＿| ＿＿_ .!＿!
┌─────────────────────────────────────┐
│宿を取っ払い、早速やって来た先はこの前知った魔動機械を保管している倉庫。 　 　 　 .│
│徒歩で入ろうとすると、どうしても透明なだけではごまかしきれない自動ドアだとか 　 　 　 .│
│機械のシャッターとかがあるので、そのあたりを【テレポート】で直接跳ぶことで省略した。..│
└─────────────────────────────────────┘


12 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/14(土) 21:02:15 ID:j8JNiPyc
　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　 lｱ─- ､
　　　　　　　　 　 　 　 <从　　　　 ､_〃: : : : : : :ヽ､
　　　　　　　　　　　　＜ __,ｲてゞ〈斗': : ｊ! : : /: : ヾ￣｀ヽ
　　　　　　　　　＿＿／イ〃⌒ー':: :i: :ハ: : !: : : : ﾄ､　　i
　　　　　　∠斗七フ⌒//: :_/ ｉ: ! : //｀ヽ∨: : : : :i :ﾊ　/
　　　　　　　　　／/: ://.:〃 Y: :|: :ｉ/心ﾐ､/: : : : 〃 : Y
　　　　　　　 ／ ,ｲ: ://.:∧ゞ〉!: l: 从辷ンj!: : ,イ: : : : :i
　　　　　　 /: : / ｌ 〈/: : : :| 　l: :|: : :i ヽ　 ヽ/　|人: : : ',
.　　　　　 /: : /　 ヽ : : : /:〉　ヾj : : ｌ　 　 　 ,心゛ﾊ＼: :ヽ､＿ノ
　　　　　 i: :〃　　│: : /: ﾄ､＼ 〉: ;ｲ 　　 　 ﾏイ: : : l　￣￣
　　　　　 ヽ!　　　 人: :l: :/彡:､/X ﾘ,､　　　 ノ: |: : ｉ/　　　　　　（ウォードゥームが８機、
　　　 　 　 i!　　　　　X::<´￣ヽ＼ヽｒ-‐＜ : : : i: : l!　　　　　　　 マグニドゥームが２機。
　　　　　　 ヾ､__,　／　 ｀＼　　|三>!＿　 ｀ヽ 人: : ヽ　　　　　　 通常のドゥームが２……２４機）
　　　　　　　　　　l　 　 　 　 　 |＞⌒Y｀ヽ　 )'　　￣｀ヽ
　　　　　　　　　　ゞ＿__　　　　l|〉＜て⌒) ´　　　 　 ソ
　　　∠二ニ＝≠K二_　ヽ._／::辷/７ゞ┤ﾄ､
┌────────────────────────────────┐
│訓練時間ではないからか、倉庫内の人影は以前より減っており　　　　　　　　 │
│巡回の警備が三名一組で歩き回りながら見張っている。　　　　　　 　 　 　 　 .│
│勘のいい人間には見えないので、音に気をつければ彼らにバレないだろう。　 |
└────────────────────────────────┘


　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／/
　　　　　　　　　　　　　　　〈::〈　＿ __　　/´￣ ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　 . -‐‐' ´: : : : : : :｀　、　　　　.
.　　　　　 /´ ￣ ｀Y´. : : : : : : : : : : : : :＼: ＼ 　 　 }
　　　　　 ｌ 　 　 ／. : : : : :{ : : : : : : : : : : :.＼: ＼__ノ
　　　　　 |　　 /. : : : : : :/:!: : : ＼: : : : _: : : :.＼. ＼≦≠ ニ二フ
　　 　 　 ゝ.__/: /: /: :.ィ.升ﾄ: : : : ヽ:´＼: : : : : :)＞:＼　＼ ＼
　　　　　　　ﾉ: ﾉ!: ｌ: : :|:ｌ:|:.|:ﾉ＼: : : .!: ,ｨ≦k: : : ＼: :}: :＼　＼/
　　 　 　 ／／/ｌ: :!: : :!:l:|人　 )＼: :}´ == ﾘハ ＼ )ﾒ、}ﾉ:.ヽ
　　　　 く／〈./人:j: :从八x==彡　)ﾉ　　　 |:i: : : : ＼:＼:ﾉ: :〉　　　　（それぞれ部位数が３、５、２だから……
　　　　　　　　　/:＼: :.Ⅵﾊ　　　 '　　　　 ﾘ:i: :＼: : :.＼ :ヌ´　　　　　１３レベルが１０体、９レベルが２４体、
.　　　　　　 　 /: : : /)ハY入　　　/ }　 ／く: : : :l＼: : : )　　　　　　　５レベルが１２０体分相当）
　　　　　　　 /: :/:.//: :.:i:|: l }≧= i　|＜.┐ :): : :ﾉ ハイ
　 　 　 　 　 レ〈:.∧!: : :リ人!:Ｆ干| .j´ニ.|イ⊥く ⌒＼　　　　　　　 （半自動だから操縦者は必要だけど、
　　　 　 　 　 　 )／＼:.(｀Y r┤厂　∨::::::::// 　 　 　 ヽ　　　　　　　それでも一国の軍勢と戦うには
　　　　　　　 　 /　　　ヽ) | j::ﾊ厂 　 |}｀ヽ:j/　　　 　 　 i　　　　　　　十分なんじゃないかしら）
　　　　 　 　 ／ 　 　 　 Ⅵ::::{〈し'⌒ ﾘ }:〉/　　 　 　 　 .ﾄ、


14 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/14(土) 21:02:58 ID:j8JNiPyc

　　　　 |　　　　　　　 　 　 　　　　 　 　 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣／
　　　　 |　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | |二二二二二二二二二|| |二
　　　　 |　 ＿＿＿＿＿＿　　　　 　 　 | |=|≡=y=］　　　　 　 　 .|| |
　　　　 |　 || 　 　 　 :ｆﾆﾆ||　 　 　 　 　 | |==================|| |=
　　　　 |　 || 　 　　:fﾆﾆﾆ||　 　 　 　 　 | | 　 　 　 .━＝γ＝γ .|| |
　　　　 |　 ||:::　　 fﾆﾆﾆﾆ||　 　 　 　 　 | |======／￣￣￣￣￣￣￣　　　　　　　. 　::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: .
　　　　 |　 ||　　 fﾆﾆﾆﾆ:::||　 　 　 　 　 | | 　 　 : | |二二二二二二二　　 　 　 　 　 : :（ハインラト王国の練度がどれだけかは、　　　　　 　 　 : : .
　　　　 |　 ||　 fニニニニ||　　　　　　　:| |===== | |－≡≡y≡y　　 　 　 　 　 　 　 : :　よく知らないけど……以前 将軍閣下の元で　　　　 　 : : .
　　　　 |＿||／　　　　 　 ||＿＿＿＿＿| | : 口 :: | |==============　　 　 　 　 　 : :　戦った騎士団の１５倍の人数くらいなら張り合えるか）: : .
　　　／　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |_|ﾆﾆﾆﾆ::| |=|≡=y=　　　　　 　 　 .: ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..: :
　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 | |==============
／　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | |　 　 　 　 ━＝y＝　　　　　　　. 　::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 | |==============　　　　　　　　 : :（閣下本人が出てきたら分からないけど…….　: : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 | | ===≡γ≡］　　　　　　　　　 　 : :　それでも金属鎧を身に纏う以上、その防護を: : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |_|二二二二二二二　　　　　　　　 : :　貫通する魔動機械との相性は悪いですか）.　: : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :






　　　　　　　　 　　_,,..,,_　,,,..　--- ...,,_
　　　　　　　　 ., '´ 　 　｀ヾ　　　　　　｀'　 、
　　　　　　　　 {　　　 r／]／　　　　　　　　＼- ､
　　　　　　　　ｒゝ-='"￣, '　 .／´　　　ﾊ　　　 ヽﾊ
　　　　 　 　 く/ 　　　|/ 　 /_」- ／|　　|　　　　∨、
　　　　　 　 /'/ 　 　 .;'　 ./fてl!｀ヽ |　 /　|　　　 |/　　　　（機械はこれで全部でしょうか）
　　　　　 　,|／　　　r|　　{弋_ﾘ　　 |／ト./　 |　 ﾊ＼
　　　　　／ ,　　　　.八　 | ｀　　　　　.ｧr'| 　,ﾊ /l」ヽ/
　　　　/ 　;'　　　 , 　　＼| 　 　 　　, lﾘﾊ!／|イ、
　　 　 {　/| 　 .／|　 ./|　l　　　 _　　　 ./　八､ ＼　　　（計算だけなら、本気で
　　　　∨ｿ 、/　人 ,ﾊ ﾚ |＼　　　　　ノイ　　）＼ ﾊ　　　ハインラト王国にも劣らない軍勢だとも思う）
　　　　 　 　}／こ ヽ|/-､ /　＞=ァl斤/　|　イ　 ﾘﾚ'
　　　　　　 /─- ､ｒ }-r‐|7〒ア´／::/7´￣｀ヽイ　　　　（攻め入るにはまだ不十分だけど、
　　　　　 ./　 ‐-､ｿJ:::ｒん）ヽrイ:::::://　　　 　 ＼　　　　 打って出てくる王国軍を撃退するくらいなら余りある。
　　　　 .r'　-､ ,イ:::::::{ゝ_ンノ:::::::::::::|{　 　 　 　 　 }　　　　戦になれば長引くに違いない）
　　　　/＼--//:::::::::::::l/:::::::::::::::::::::|ﾄ、 　　、__」_/
　　　./ ─ヽﾑ{::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::八∨､rﾍ_/|/
　　 .;'-- ､　ﾄ人:::::::::::::::l!::::::::::::::::;:ｲ 　/ ∨ 　 ;'


15 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/14(土) 21:05:32 ID:j8JNiPyc

　　　　（間に挟まれたイシェスの動向は気になりますけど……
　　　　　戦場になることがなければいいのですが）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　（まあ、もし実家の二人が危険に晒されるようなら
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　その時に手を打ちましょう……しかしよくよく考えると
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　軍勢に個人で手を打てるのは今更どうかと思えますね）

:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
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　　　　　.;　|　　　　　　　　　　　　　#;　　　　　　　　 　　 　 　 (　　　)　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.;
　　　　　.;　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.;　　　　┏━━━━┓　　　　　　　ξ
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　　　　.;　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　.;　　　　　　　　┃ :::::::::::::::::: ┃　　　　　　　　　　　　　　　.;
　　.;　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.;　　┃。:::::::::::::::: ┃　　　　.;
┌────────────────────────────────┐
│蛮族領のあの“魔境”のように、強力な敵が詰めているのであれば別だが、.　│
│そうでない一般の国なら単身で落とせる自信がある。また、簡単ではないが.　 |
│あの魔城でも時間と工夫を凝らせば、蛮族を撃滅出来ると思っている。　　　 .│
│しかし 切っ掛けもないなら、自ら それを行うことは決して無いだろう。　　　　....│
└────────────────────────────────┘


16 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/14(土) 21:08:15 ID:j8JNiPyc

┌─────────────────────────────────────────────┐
│華扇は自分を鍛え、力を得ることを望むがその理由、目的は　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
│危険の多いラクシアで何事も撃退できるようにし、安全に暮らすため。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│次点に家族弟妹の無事を願うのであり、力を求めた結果的に災い、厄介事を招くのは望むところではない。　 |
└─────────────────────────────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼:::::: ::.:.:.:.:.:........　　　 ヽニニニニニニニニ/
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼:::.:. :.:.:.: ::. : :: .:
　　　　 　 　 　 　 　 、　 　 　 　 　 ＼＿::. :.: .: . .:. :. ..: .:　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿_ ／
　　　 　 　 　 　 　 　 ｌ゛ 、　　　　　　 ｌ 　|＼　_＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ／.ｌ　 ｌ　_／
　　　 　 　 　 　 　 　 | 　 丶.　　　　　|　 |　ｌ　　　　　　　　＿＿＿＿　　 　 　 　 　 　 |　 |　 ｌ　|
　　　 　 　 　 　 　 　 |　　　　丶,　 　 |　 |　ｌ　　　　　　　　[○ ○ 室]　　　　　　 　 　 |　 |　 ｌ　|
　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 ｌ　 　|　 |　ｌ　　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.　 　 |　 |　 |　|
　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 |　　 |　 |　|　　| |￣￣￣￣￣ || ￣￣￣￣￣| |　　　|　 |　 |　|
　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 |　　 |　 |　|　　| | 　 　 　 　 　 || 　 　 　 　 　 | |　　　|　 |　 |　|
　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 |　　 |　 |　|　　| | 　 　 　 　 　 || 　 　 　 　 　 | |　　　|.´￣￣｀|
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　　　 　 　 　 　 　 　 | ／:::::: ::.:. :.:.:.:.:. : .: : .: . .　　　　 　 　 　 　 　 　 / 　 |　　 ﾉ―‐＾⌒＼／⌒^― ＼　　|　∧
┌──────┐
│うだうだ。　　　│
└──────┘


17 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/14(土) 21:11:58 ID:j8JNiPyc

　　　　　　　　　　○

　　　　　　　　　　○

　　　　　　　　　　○

┌──────────────────────────────────┐
│数をメモし終えたので、次。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│ここはシュバルリッツ=ロンゲーナ大佐……だったか、を探して館までやってきた｡　│
│なお大佐までが名前である、今時代のラクシアにそんな役職無いので。 　 　 　 　 .│
└──────────────────────────────────┘


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
─────────────────────────────────
|==|　／´￣￣￣｀＼...|==|　 |==|　／´￣￣￣｀＼...|==|　 |==|　／´￣￣￣｀＼...|==|
|　 |..=============..|　 |　 |　 |..=============..|　 |　 |　 |..=============..|　 |
|　 |　|￣|　|￣|　|￣|　|　 |　 |　 |　|￣|　|￣|　|￣|　|　 |　 |　 |　|￣|　|￣|　|￣|　|　 |
|　 |　|∥|　|∥|　|∥|　|　 |　 |　 |　|∥|　|∥|　|∥|　|　 |　 |　 |　|∥|　|∥|　|∥|　|　 |
|　 |　|∥|　|∥|　|∥|　|　 |　 |　 |　|∥|　|∥|　|∥|　|　 |　 |　 |　|∥|　|∥|　|∥|　|　 |
|　 |　|＿|　|＿|　|＿|　|　 |　 |　 |　|＿|　|＿|　|＿|　|　 |　 |　 |　|＿|　|＿|　|＿|　|　 |
|==|_＿＿＿_＿＿＿__|==|＿|==|_＿＿＿_＿＿＿__|==|＿|==|_＿＿＿_＿＿＿__|==|_


　　　　　　　　　　　　 ⌒　　⌒
　　　　　　　　　　　　 ⌒　　⌒
　　　　　　　, -- 、　　　　　　　　　, -- 、
　　　　　　 .i　 　　> -――――-<　　　i
　　 　 　／iヽ、／: : : : : : : : : : : : : : ヽ /i＼
　　　　　　　　/: : : : : 人: : :ﾄ､: : : : : : : i　　　　こそこそ
　　　　　　　 i: : : : :/　　ヽ: !　 ヽ : : : : |
　　　　　　　/: : : :/ ●　　ﾘ　● ヽ: : : ヽ
　　　　　　　iﾉヽノ⊃　 ､_,､_,　⊂⊃ヽノiﾉ
┌─────‐ `ー―＝-―一’ . ─────────────────────────────┐
│今回は、前とは違って念入りに消音し、感付かれぬようこそこそと歩きまわらねばならない。　 　 　 　 .│
│１４レベルの直感力は馬鹿にならないのだ、透明でも正確に場所を把握することとか稀によくある。..　.│
│遭遇したことはないが、今の自分でも インビジブルビースト（2レベルの透明になれる蛮族）くらいなら　 |
│簡単に場所を察知し、透明なまま接近戦にて撃破できる実力がある。　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
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18 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/14(土) 21:18:16 ID:j8JNiPyc

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│また、透明、消音以外にも工夫を凝らした。　　　　　　　　　　　　　　　　│
│【浮遊(ﾚﾋﾞﾃｰｼｮﾝ)】の呪文で天井付近に浮きながら探索することで、　 │
│足で踏んだマットが沈むことでバレるのを防げる。　　　 　 　 　 　 　 　 │
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│浮遊している間はあまり激しい姿勢制御を行えないが、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│元より【サイレントムーブ】で消音している間でも激しい移動が出来ないのでなんら問題ない。.　│
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19 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/14(土) 21:24:44 ID:j8JNiPyc
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│そうそう、透明といえば　この前何故か発見される自体があったけども　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│あれは恐らく、なんらかの特殊な知覚を得た少女だったのではないかと思う。　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│光の妖精魔法【ｲﾝﾋﾞｼﾞﾋﾞﾘﾃｨ】では、殆どの動物が持つ「五感」的な知覚からは感知されないが、　　 　 │
│魔動機械などの「機械」的、あるいはラクシアの植物やアンデッドなどが有する「魔法」的な知覚には 　 |
│あの魔法だけでは目視されるのを防げず、【スニーク】という別の魔法が必要なのである。　　　　　 　 .│
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　　　　 'i,　　　　 'i,
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│そちらの魔法は、今かけている魔法と同じく 何ら行動を起こすと解けてしまうため　　　　　│
│普段はMP節約も込めて かけていない。しかし、あの少女たち……恐らく眼鏡の方、は　　│
│マジックアイテムか特殊能力でそれら知覚を持っていたため私を見破ったのではないか。. |
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20 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/14(土) 21:30:48 ID:j8JNiPyc
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│その肝心の仕組みについては、あの時調べられなかったので　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│何故かは分かってないけど……　何かしら装備していたマジックアイテムの力か、　　　 　 │
│私の見立てが間違っていて少女が純粋な人族ではなかったか、大体その２択に尽きる｡ . │
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│おっと、そうこう話しているうちに目的の片方を発見だ｡ .│
│あの時に護衛を連れていたエミニムの貴族様の姿だ。..│
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21 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/14(土) 21:35:12 ID:j8JNiPyc
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│彼を張っていれば、あの護衛も姿を現わすと見て　　　　　　 　 　 　 　 .│
│しばらく付きっきりで取りかかる。本当に彼女が護衛だったなら、　　　 │
│外行きの時にでも合流するだろうから その時に追跡対象の変更だ。...│
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22 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/14(土) 21:37:25 ID:j8JNiPyc
この先からどうするか迷ってるので、一旦投下止め。
２週間ぶりでした。


23 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2015/02/14(土) 21:40:47 ID:j8JNiPyc
必要筋力21のシャムロッククロススピアをオーダーメイドで筋力-1したなら
二刀無双で持てるじゃないかと思った矢先にQ&Aの存在を思い出す
あのQ&A消えないｶﾅｧ


25 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2015/02/14(土) 22:20:19 ID:kOjBDJjk
次を楽しみに舞ってるんだぜ！


26 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2015/02/14(土) 22:23:09 ID:36MFfbRs
おつおつ


29 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2015/02/14(土) 22:55:29 ID:.ejH5l5k
乙ぱい

バーサイタルと音運びの二つで証拠を固めておきたいところやね


コメント
次の話へ

剣と魔法と邪道プレイ　第160～162話

　　｡ 　　　:::::　　　　　　　　　　　　*　　　　　　　　　　* 　　　　　 ::::;;::::　　｡　　　　　　　o　　　｡　　　　　　　o　　ﾟ　　ﾟ 　　　　　　:::::　　　　　　　　｡　　　　　　　　　　　｡　　　　　　　　　　　｡ 　　　ﾟ　　　　　　　.　　　ﾟ　　　 ::　　　　.　　　ﾟ　　　 ::　　　　　　　+ 　* 　　　　　　　　　　* 　　　::;;::　　ﾟ　　　* 　　　::;;::　　ﾟ　　;　　　; 　　　:::　　　｡　　　　ﾟ　　　　　::;;;::　　　　ﾟ　　　　　::;;;::　　　` :　` ::　 :::; 　　　　　　　　　　　*　　　　::;;;:　　　　　　o　　　　　+　::　::::: 　::　　, 　　 ;　　　 ;　　::::;　:::::　　　　　　　　｡　　　　　　　　　　　.　　　ﾟ　　　 :: .　｡　　　　　　　o　　ﾟ　　　　　　　.　　　ﾟ　　　 ::　　　　 　　　　　　　* 　　　::;;::　　ﾟ 　　　　　　｡　　　　　　　.　　　　　　　* 　　　::;;::　　ﾟ　　　｡　　　　ﾟ　　　　　::;;;:: 　.　　　ﾟ　　　 ::　　　　　.　｡　　　　ﾟ　　　　　::;;;::　　　　 　　　　　　*　　　　::;;;: 　　　* 　　　::;;::　　ﾟ　　;　　　　　　　*　　　　::;;;:　　　　　　 ;　　　 ;　　::::; 　　ﾟ　　　　　::;;;::　　　` :.　 ;　　　 ;　　::::;　　　　　　　　 　　　o　　ﾟ o　　　　　+　::　　, 　　 ; 　　　o　　ﾟ　　　　　　　　　　　.　｡ ┌────────────────────────┐ │言葉にすると容易いようだが、半日かけて大佐を追跡し 　 | │ようやく件の護衛に出会えたのが夜のこと。　　 　 　 　 　 .│ └────────────────────────┘