東方やる夫スレ纏め＆胡蝶のやる夫

剣と魔法と邪道プレイ　目次 東方やる夫スレ纏め＆胡蝶のやる夫

剣と魔法と邪道プレイ　第205～207話


277 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/06(月) 02:54:24 ID:xbVzZwXQ

　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　 lｱ─- ､
　　　　　　　　 　 　 　 <从　　　　 ､_〃: : : : : : :ヽ､
　　　　　　　　　　　　＜ __,ｲてゞ〈斗': : ｊ! : : /: : ヾ￣｀ヽ
　　　　　　　　　＿＿／イ〃⌒ー':: :i: :ハ: : !: : : : ﾄ､　　i
　　　　　　∠斗七フ⌒//: :_/ ｉ: ! : //｀ヽ∨: : : : :i :ﾊ　/
　　　　　　　　　／/: ://.:〃 Y: :|: :ｉ/心ﾐ､/: : : : 〃 : Y
　　　　　　　 ／ ,ｲ: ://.:∧ゞ〉!: l: 从辷ンj!: : ,イ: : : : :i
　　　　　　 /: : / ｌ 〈/: : : :| 　l: :|: : :i ヽ　 ヽ/　|人: : : ',
.　　　　　 /: : /　 ヽ : : : /:〉　ヾj : : ｌ　 　 　 ,心゛ﾊ＼: :ヽ､＿ノ
　　　　　 i: :〃　　│: : /: ﾄ､＼ 〉: ;ｲ 　　 　 ﾏイ: : : l　￣￣
　　　　　 ヽ!　　　 人: :l: :/彡:､/X ﾘ,､　　　 ノ: |: : ｉ/　　　　　　砂獣騎士団の方々ですね。
　　　 　 　 i!　　　　　X::<´￣ヽ＼ヽｒ-‐＜ : : : i: : l!　　　　　　 きあらさんは無事ですか？
　　　　　　 ヾ､__,　／　 ｀＼　　|三>!＿　 ｀ヽ 人: : ヽ
　　　　　　　　　　l　 　 　 　 　 |＞⌒Y｀ヽ　 )'　　￣｀ヽ
　　　　　　　　　　ゞ＿__　　　　l|〉＜て⌒) ´　　　 　 ソ
　　　∠二ニ＝≠K二_　ヽ._／::辷/７ゞ┤ﾄ､
　　　　　　 　 イ/ 　 　 ヾ／.:::::::::ゝ､ｰ /_ﾑY
.　 　 　 　 ／//　　　　/ ∨:::＿＿;ｨ千ｒ'/丁
.　　　　　〈／/　　　　∧　 ￣l　/ /::三/　 !



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _,ｘ=ぅ=ｘ,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,．'"´ ‘ー- ‐'　 ｀丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,xく 　 　 　 　 　 　 　 　 ,>､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃ン　　　　　　　　　　 　 ヾ:ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i/ｉ{: :x冖=‐-'ﾝ　v, -=冖ｘ　 :{/i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |/ﾘ ..:f_二ﾆｨ.::{　}ヽﾆ二_j_:.　:{/|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｘ‐|ｼ’.:'´　 ¨~:r‐.:　:.┐｀¨　 ｀　 Vl‐ｘ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |f＾i′:. 　 　 ,ハr ;::rｯ:.ヽ 　 　.: .: `!＾j|
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 V(j:　 :.　　 /_,．r:ｪ r‐ ､_　 　 :.　 :|):/
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 Ⅵ:.　 ‐=冖''^¨二二¨^''冖＝‐　.;ｌ:/　　　　　一度、奇襲を受け ブレスに巻き込まれました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｀l、:..　 　 .: ｀ｰ 　 ‐ '　　　 　 .:/!´
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l:.＼:.:... .:　　　　　　 :.　 ..:_,. ｲ l　　　　　　 しかし華扇様からいただいた
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |:.:.:ｌ:＞　.,_:.:... 　 ...:_,.　＜:.: 　 l　　　　　　 魔法の首飾りにより、幸い傷もなく
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.￣￣:.:.:.ノ.:.:.:　 　 l　　　　　　 怪我なしに無事でございます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _|:.:.:ｌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:　.::　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,xrif:.:.ｌ:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.: 〃.:.:.:.:.　.:.:.　,．'´＼
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／.:.:Vﾊﾉ:.:.ﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:/ .:.:.:.:..:.. .,．／ : : : : :｀丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ .:.:.:.:.:.Vﾊ:.:.:.:.', .:.:.:.:.:.:′:.:.:.:.,．'／: : : : : : : : : : : :＼


278 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/06(月) 02:54:35 ID:xbVzZwXQ

　　　　　　　　　　　　　　　／￣　＿＿｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　 -┴/´￣: : : : : :￣:｀:.ヽ
　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　／￣ ｀ヽｰ"､: : : : : : : : : : : : ､: : : : : : : : : : : ＼
　 　 /　　　　　　ヾ 〉: : : : : : : : : : : : :＼ __: : :-‐ : :＼: ＼
　　/　　　　　　　 |ﾄヽ: : : : : : : : : :ｉ､: : : :ヽ´: : :__: : : : ', ｀ヽ
　　|　　　　　　　〃　}: : : : : : : : : :|_ヽ: : : : ヽ彳､ヽ: : : l __
　　l　　　　　　　　 ﾉ: : : : :ヾ.: :／ :|　 ＼.: : :| ヾ::ヽ ､: : :ヽ ￣. .―. .､
　　丶　　　 ノﾌ　/: : : : : : : :メ: : : :!≧= ヽ: :|　 ゝ'　 ＼: : ＼: : : : : : :＼
　　　 ヽ､ﾞﾃ/┌": : : l: : : : : : : : : :ん_ハ　 ∨　 　 　 　 ', : : :ヽ￣　― ､ ',
　　　　　7/-┘丶: : :'､: : : : : : : i:||:::::::::〉　　　　　　｀　　l: : :/:|､　　　　 )'　　　そう……
　　　　//ﾘ: : : : : :ﾞ､: : : : : i.: : : :l: |ゝ-"　　　　　　 ,ｨ　 /レ': :l: :ヽ
　　　//　 |: : : : : : :l: : : : : |: : : :|: : ヽ　　　　　　　//　/: : : :/: : : l　　　　　　（もっと、窮地の時にこそ
　　//　　 l: : : : : : :l: : : :i: :|: : : :|: : :ﾊ:.＼　　　　　｀　/: : : /: : : :/　　　　　　　使ってほしかったのだけれども）
　//　　　/: : : : : :/: : : /: :l: : : :l:／: :ヽ: :ヽ―――＜.: :／: : :／
//　　　/.: : : : : :/: : : /: :/ : : ,ｲ: : : : : ∧: :|　　　 //／_:, -'‐　､ _　　　　　　　いえ、ならば後は合流します。
/　　　/.: :/.: : :/: : ,イ.: :/: : :/: |: : : : : :|=∨＝＝' ´::::/　　　 ￣ 　＼　　　　　今のところ異変はありませんが、
　　　/.:／.: : :/:.: :/. |: /.: : :/／〉.: : : :/ヽ :::::::::::::::::::( {　 /￣ ソ⌒　　ヽ　　　 成竜の姿を見かけました。
　　 /ｲ: : :/イ:.: :/　 |/l: :／´　 l: : :／　　 ＼::::::::::::::::ヽ　}　　 )ヽ　　ヽ |




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.　-iiﾒｌﾘﾘﾘｌｌi一-　､ 　　|
　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ィ´　 　 ゛゛'""'"'　 　 　 ヽ,､|　　ご
　|　いかに名高き砂獣騎士団でも.　.|　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 〃i|　　　　　　　　　　　　 　 }ll| 　 ゆ
　|　あの相手は難しいでしょう。　　....|　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 〃ill|　　　　　　　　　 　 　 　 ﾘl| 　 る
　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　,ﾐミﾄiﾄ､　　　　　　　　 　 　 　 ﾉ}|　　り
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i´､Yミﾐ､` 　 　　 　 　 　 　 　 　 "' |　　と
　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽﾘ|ミﾐ j_　 　 　　　　　　　　 ,. - ､｜ 　・
　|　先ほどのメテオで誘われたようなので、　　　　　　　　　　　　|.ヾミ ≦ﾍミﾏｭ､ 　八　 ,.ィｱｨ' ⌒゛ ｌ　　・
　|　私があまりに暴れるとあれを引き寄せる危険があります。　|.ﾋi{ 　{` ‐==ｰ->ﾋ'__ ソ´ｰ==‐' ´r' l 　 ・
　|　なので、ほどほどの助力になりますがご了承を。　　　　　　..|..`tﾐ　`　　‐' 〈 ヽ　´７/　‐　' 　{ 　〉､　　ノ
　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ. 　｀i　　　　　r'_ j 　 i_｝､ 　　　 〉 /　 ￣／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{ 　　　ゝ ､ ＿ 　　` = " 　　＿　-　ｌ　　イ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i　　　　 {＼　　￣｀_ニ_´￣7 　 ,. ｨ′　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i 　＼　　ヾ ` ｰ ､　　　　　　／　〃 　 く
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 丶　 ヾ　　　´ ￣ ｀ 7　　〃 ＿ 　 ヽ
┌─────────────────────────────────────┐
│合流した砂獣騎士団の方々に、期待する働きはしないだろうと予め告げておく。　　　　　　│
│派手な動きを見せるほどMPリソースに余裕もないのだから、それを前提をされても困る。.│
└─────────────────────────────────────┘



279 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/06(月) 02:54:45 ID:xbVzZwXQ


　　　　　　 　 　 　 　 .,ﾍ　　　　　　 　 　 　 　 .,ﾍ　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,ﾍ　　　　　　 　 　 　 　 .,ﾍ
.. 　 　 　 .,ﾍ　　　　 .,ﾊ';'ヽ、.　　　　　　 　 　 ,ﾊ';'ヽ、.　　　　　　　　　　　 　 ,ﾊ';'ヽ、.　　　　　　 　 　 ,ﾊ';'ヽ、.
　　　 　 ,ﾊ';'ヽ、.　 ノﾊil;:ヽゝ　. : .:,ﾊ　 　 　 ノﾊil;:ヽゝ　. : .:,..,ﾍ　　　　　　　ノﾊil;:ヽゝ　. : .:,ﾊ　 　 　 ノﾊil;:ヽゝ　. : .:,
　　 　 ノﾊil;:ヽゝ,, ...: .:,ﾊ.ハ,ゝ..... ,ﾌ;:,'ゝ-.,,, ノ'ﾉ,'ﾊハ,ゝ..... ,ﾌ.ﾊ';'ヽ、　 __,.,,, ノ'ﾉ,'ﾊハ,ゝ..... ,ﾌ;:,'ゝ-.,,, ノ'ﾉ,'ﾊハ,ゝ..... ,ﾌ
...-.,,, ノ'ﾉ,'ﾊハ,ゝ..... ,ﾌ;:,'ゝ-.ﾞゝ, ﾌ.:;ilゞ,ﾊ.:.....:.,ﾍ'ﾍ;;ﾊﾊﾞゝ,　ノﾊil;:ヽゝ　　 　ノﾉ;:'ﾍ;;ﾊﾊﾞゝ, ﾌ.:;ilゞ,ﾊ.:.....:.,ﾍ'ﾍ;;ﾊﾊﾞゝ, ﾌ.:;
.,ﾊ.:.....:.,ﾍ'ﾍ;;ﾊﾊﾞゝ, ﾌ.:;ilゞ,ﾊ.:.....:.,ﾍ.ﾊﾊﾞゝ;>.:,ﾊ';'ヽ、 ゞ';'ヽ.ノ'ﾉ,'ﾊハ,ゝ　ﾊ　彡ﾞ;:.'ﾊヾゞ';'ヽﾍ;;ﾊﾊﾞゝ;>.:,ﾊ';'ヽ、 ゞ';'ヽﾍ;;
ﾞゝ;>.:,ﾊ';'ヽ、 ゞ';'ヽﾍ;;ﾊﾊﾞゝ;>.:,ﾊ';'ヽ、.ゝ ノﾊil;:ヽゝ...;;:.　 彡;:'ﾍ;;ﾊﾊﾞ ノﾊヽ、,ﾂﾉﾉ;:'ﾊ;;:.　ノﾊil;:ヽゝ ノﾊil;:ヽゝ...;;:.　ノﾊi
.ゝ ノﾊil;:ヽゝ...;;:.　ノﾊil;:ヽゝ ノﾊil;:ヽゝ..ﾉ ノ'ﾉ,'ﾊハゝ　ﾉ. ﾊヾゞ;;:.　ゞﾉｖﾉ;:,l'ﾚゝ,ﾊ';'ｼハﾉｼ;:,ﾍ,　ノﾉ ノ'ﾉ,'ﾊハゝ　ﾉｼ;:,ﾍ,
...ﾉ ノ'ﾉ,'ﾊハゝ　ﾉｼ;:,ﾍ,　ノﾉ ノ'ﾉ,'ﾊハゝ...::...,ﾍ、ﾊ.:;>ﾍ.:;il...ｼハﾉｼ;:,';,ノﾉゝﾊハ,ゝﾍ,::..ﾍ.:;ilゞ　ﾊ';'ヽ..::...,ﾍ、ﾊ.:;>ﾍ.:;ilゞ
'ヽ..::...,ﾍ、ﾊ.:;>ﾍ.:;ilゞ　ﾊ';'ヽ..::...,ﾍ、ﾊ.:;>.;:ヽﾊ,ﾊ';'ヽ、 .ﾊ';' ﾊ.ﾉ;|ililヾｖフﾉ;:,'ﾊ';'ヽ;;ﾊﾊﾞゝﾊ';' ﾊ';'ヽﾊil;:ヽﾊ,ﾊ';'ヽ、 .ﾊ';' ﾊ';
..il;:ヽﾊ,ﾊ';'ヽ、 .ﾊ';' ﾊ';'ヽﾊil;:ヽﾊ,ﾊ';'ヽ、; ノﾊil;:ヽゝﾌ.il;:ﾊil;:ヽ...ﾊil;:ヽノﾉハﾊｌ;:.'ilゞノﾊil;:ﾊil;:ヽハﾊｌ; ノﾊil;:ヽゝﾌ.il;:ﾊil;:ヽ
..ｌ; ノﾊil;:ヽゝﾌ.il;:ﾊil;:ヽハﾊｌ; ノﾊil;:ヽゝﾌ.ノ'ﾉ,'ﾊハ,ゝ .ハﾊｌ;:.'ilﾊil;:.｀ヽ､ﾉﾊ ノハゝ;ﾉ,'ﾊハﾊｌ;:.'ilﾊil;: ノ'ﾉ,'ﾊハ,ゝ .ハﾊｌ;:.'i
.l;: ノ'ﾉ,'ﾊハ,ゝ .ハﾊｌ;:.'ilﾊil;: ノ'ﾉ,'ﾊハ,ゝ.;:.'ilゞヾﾍﾞ .:;.;ﾊﾊﾞゝ　ハﾊ.:;、｀ﾉ;:'ﾍ;;　ノﾉ;:'ﾍ;;ﾊﾊﾞゝ　ハﾊｌ;:.'ilゞヾﾍﾞ .:;.;ﾊﾊﾞゝ
. ｌ;:.'ilゞヾﾍﾞ .:;.;ﾊﾊﾞゝ　ハﾊｌ;:.'ilゞヾﾍﾞ .:;.. .:;>ﾍ:..::ﾊ::...ゞ;;:.　,ﾊ';'ヽ、.: ﾉﾊハ　彡ﾞ;:.'ﾊヾゞ;;:.　,ﾊ';'ヽ、 .:;>ﾍ:..::ﾊ::...ゞ;;:.　,ﾊ';
.、 .:;>ﾍ:..::ﾊ::...ゞ;;:.　,ﾊ';'ヽ、 .:;>ﾍ:..::ﾊ::...ゝ li＞ノﾊﾊ ;:'ﾊ;;:.ノﾊil;:ヽゝ.:;.:'lilﾍﾞ: ﾌ ﾌ,ﾂﾉﾉ;:'ﾊ;;:.ノﾊil;:ヽゝ li＞ノﾊﾊ ;:'ﾊ;;:.ノﾊ
┌───────────────────────────────────┐
│騎士らに先導され 合流に向かう途中、１、２匹ほどドラゴンに見つかりそうになるも 　 |
│適当に魔法で足止めをすれば、その場を離れるだけの時間は稼げた。　　　　　　　　│
└───────────────────────────────────┘


280 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/06(月) 02:54:59 ID:xbVzZwXQ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 -― ‐-
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　＿＿＿＿ 、｀　､
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,　/三三三三三三， 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　i≫ｨ^^^^＼^^^ヾハ　 　 :‘，
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　. :!/ ‘，　　　ヽ、　ヽi　　　: :i'.
　　　　　　　　　　　　　 　 　 i　. :i!―-＼　 　 i-＼. i!　 　 : :!i
　　　　　　　　　　　　　　　　 !　: : 芹拆　ヽ　/芹拆j!　　 : : !i　　　華扇！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　: : i 沙　　 }/ 　 沙/　 . : : / !
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ‘， 人　　 ' .　　　　/　. : : : ':　　　　 連絡では気になることを言っていたが、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　}､／¨ｦ≧r―=≦　. : : ／:　　‘，　そちらの用事は無事 片付けてきたのか？
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ;/　ノ rz=’⌒¨7　. :.／: : : 　 　 ＼
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /'　 ! ,/　`栞´ .;　 : /Y: : : : .　 　 　 ｀ 　 .,
　　　　　　　　　　　　　　　　 / ｉ　 |/'ｭ｡.＿＿_i　 /　| : : : : .　　　　　　　 ｀　　、
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,.　　 |　 i j/ｱ三ﾄ､ｲjィiゝ　!: : : : : : .　　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　／　　 圦__ ｨ! ¨∨ヾ!　　:! 　 !: : : : : : : : .　　　　　　　　　　ヽ
┌─────────────────────────────┐
│その消費MPも、魔晶石を割るだけで消耗も殆どせずに済む程度。　　│
│金の問題はあるが、そこまで困窮する出費でもなく心配無用である。　│
└─────────────────────────────┘


　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／/
　　　　　　　　　　　　　　　〈::〈　＿ __　　/´￣ ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　 . -‐‐' ´: : : : : : :｀　、　　　　.
.　　　　　 /´ ￣ ｀Y´. : : : : : : : : : : : : :＼: ＼ 　 　 }
　　　　　 ｌ 　 　 ／. : : : : :{ : : : : : : : : : : :.＼: ＼__ノ
　　　　　 |　　 /. : : : : : :/:!: : : ＼: : : : _: : : :.＼. ＼≦≠ ニ二フ
　　 　 　 ゝ.__/: /: /: :.ィ.升ﾄ: : : : ヽ:´＼: : : : : :)＞:＼　＼ ＼
　　　　　　　ﾉ: ﾉ!: ｌ: : :|:ｌ:|:.|:ﾉ＼: : : .!: ,ｨ≦k: : : ＼: :}: :＼　＼/
　　 　 　 ／／/ｌ: :!: : :!:l:|人　 )＼: :}´ i以ﾘハ ＼ )ﾒ、}ﾉ:.ヽ
　　　　 く／〈./人:j: :从八x==彡　)ﾉ　""".|:i: : : : ＼:＼:ﾉ: :〉
　　　　　　　　　/:＼: :.Ⅵﾊ""　　'　　　　 ﾘ:i: :＼: : :.＼ :ヌ´　　　　いえ。半分は倒しましたが、
.　　　　　　 　 /: : : /)ハY入　　　/ }　 ／く: : : :l＼: : : )　　　　　　残りの半分こそが真打ちで、黒幕でした……
　　　　　　　 /: :/:.//: :.:i:|: l }≧= i　|＜.┐ :): : :ﾉ ハイ
　 　 　 　 　 レ〈:.∧!: : :リ人!:Ｆ干| .j´ニ.|イ⊥く ⌒＼　　　　　　　 ですがここは戦場です、
　　　 　 　 　 　 )／＼:.(｀Y r┤厂　∨::::::::// 　 　 　 ヽ 　 　 　 　 その話はまた後でゆっくりと。
　　　　　　　 　 /　　　ヽ) | j::ﾊ厂 　 |}｀ヽ:j/　　　 　 　 i
.


281 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/06(月) 02:55:10 ID:xbVzZwXQ
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ　ゞ:;ヾ　ゞ:;ヾ　ゞ:;ヾ　:::ゞ:;ヾ　:::ゞゞ:;ヾ　:::ゞ:;ヾ　:::ゞ:;ヾ　:::ゞゞ:;ヾ:.:..:..::..
　　　　　　　　　　　　　　　　　ゞ:;ヾ　ゞ:;ヾ　:::ゞ:;ヾ　:::ゞゞ:;ヾ　:::ゞ:;ヾ　:::ゞ:;ヾ　:::ゞゞ:;ヾ　:::ゞ:;ヾ:.:..:..::.
　　　　　　　　　　　　　　　　　.:...:..:..:...:ヾ;;　ｉ r´;ヾ　:::ゞ;.lｉ:::ゞ:;ヾ　..　 l;.i|ヾ;;　ｉ r´;ヾ :::ゞl.;l::ゞゞ:.:..:..::.
　　　　　　　　　　　　　　　　　.:..::.:..:...::..:.ll. i ;|::::ll. i ;|:::|,;i.l.　.　..　.　 . |l,;ｌ::::ll. i ;|::ll. i ;|::::|,;il.:..::.:..:...::
　　　　　　　　　　　　　　　　　.:..::.:..:...::.. | l; .lｉ::::| l; .lｉ: l ;li|　.　..　.　.. .|,i;|:: | l; .lｉ::| l; .lｉ:: l ;i|:.:..:..::.:.:..:..::.
　　　　　　　　　　　　　　　　　.:..::.:..:...::..:|, ;i0.l:: |, ;i .l::|l: i;ｌ　.　..　.　..丿;;;::.|, ;i0.l::|, ;i .l:: |l,i;ｌ.:..::.:..:...::
　　　　　　　　　　　　　　　　　.:..::.:..:..::.. l ; l. i|:::l ; l.i|::|i,i;.;|　.　..　.　..　.　. l ; l. i| l ; l.i|:: |i,i;|.:.:..:..::.
　　　　　　　　　　　　　　　　　.:..::.:..:... . |l:; .l,i;ｌ |l:; .l;ｌ/::i;;'ヾ　.　..　.　..　. . |l:;..l,i;ｌ:|l:; .l;ｌ丿;i;.ヾ.:..::.:..:...::
　　　　　　　　　　 _,,..,,_　,,,..　--- ...,,_::..|0l i .;|:| l .;:.|　.　..　.　..　.　..　..　 |0l i .;|| l .; |.:.:..:..::.:.:..:..::.
　 　 　 　 　 　 , '´ 　 　｀ヾ　　　　　　｀'　 、.丿;i;;'; ヾ　.　..　.　..　.　..　..丿;i;'､:丿;;i;;';ヾ.:..::.:..:...:::.:..:..::.
　　　　　　　　 {　　　 r／]／　　　　　　　　＼- ､.''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::'':;: :::'' ::''::.;' ;;:;::.;;'' ;;:;: :::'':;: :::'....
　　　　　　　　ｒゝ-='"￣, '　 .／´　　　ﾊ　　　 ヽﾊ
　　　　 　 　 く/ 　　　|/ 　 /_」- ／|　　|　　　　∨、
　　　　　 　 /'/ 　 　 .;'　 ./fてl!｀ヽ |　 /　|　　　 |/
　　　　　　 ,|／　　　r|　　{弋_ﾘ　　 |／ト./　 |　 ﾊ＼
　　　　　／ ,　　　　.八　 |x｀　　　　　ｧr'| 　,ﾊ /l」ヽ/
　　　　/ 　;'　　　 , 　　＼| 　 　 　　, lﾘﾊ!／|イ、
　　 　 {　/| 　 .／|　 ./|　l　　　 _　　　x/　八､ ＼　　　　あまり目立つと成竜が飛んできます、
　　　　∨ｿ 、/　人 ,ﾊ ﾚ |＼　　　　　ノイ　　）＼ ﾊ　　　なので目には見えない形で援護をしますから
　　　　　 　 }／こ ヽ|/-､ /　＞=ァl斤/　|　イ　 ﾘﾚ'　　　騎士団の方々だけで頑張ってください。
　　　　　　 /─- ､ｒ }-r‐|7〒ア´／::/7´￣｀ヽイ
　　　　　 ./　 ‐-､ｿJ:::ｒん）ヽrイ:::::://　　　 　 ＼　　　　簡単な怪我ならこちらで癒やしましょう。
　　　　 .r'　-､ ,イ:::::::{ゝ_ンノ:::::::::::::|{　 　 　　 　 .}
　　　　/＼--//:::::::::::::l/:::::::::::::::::::::|ﾄ、 　　、__」_/
┌───────────────────────┐
│きあらと合流した華扇は、矢面には立たず　　　 　 　 　 │
│あくまで後衛魔術師として飛来するドラゴンの足止め、　 |
│あるいはその猛攻を和らげる援護を行った。　　　　　　 │
└───────────────────────┘


282 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/06(月) 02:55:28 ID:xbVzZwXQ
　　　　　　_入＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _/三三三三三三三三三三／.　 　|,!　　　　　　　　|｀＼ヽ|
　　　　　<二:::::::::｀ゞ'"v=z　　　　　　　　　　 　 　 , ′三三三三三三三三三／　　　　,!|　　　　〈〉'll　　!　 　㍉/
　　　　　-=ﾆ≧:::L∠ﾆ=-　　　　　　　　　　　 　 /j=ﾆ二三三三三三三三／　　　　　 .|.|　l7　　　 .l.ｌ　│l7　 ./〕
　　　　　　　｀ヽ::::::::::::::} 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /三三三三三三三彡ﾍ;／　　　　　 　 l│　　　　　.|.| .,!,!　　 / !| ＊
　　　　　　　　　',::::::: Y　　 　 　 　 　 　 　　 　/三三三三三三三リ　 　 　 　 　 .l7　　l│　　　　　 ! ! l |　 ./／|
　　＼　　　　　　!:::::::::| 　 　 　 　 　 　 　 　　/:三三三三三三三/　　　　　　　　　　　,! !　　　　〈〉.lﾞ | ! !　│ヽlﾞ
　　三＼ 　　　　|:::::::: !　　　　　　　　　 　 　/三三三三三三∧:/　　　　 　 　 　 　 　 ! l　　　　　　!　!! |　　! /
　　三三＼　　　|:::::ﾒ∧　 　 　 　 　 　 　　/三三三三三三/　ﾘ　　　　　　　　　　 　 ］ !　　　，　 .l　　 |　　|/ 〈〉
　　三三三｀ー=zz､弋ｦ､　　 ,ｨヘ ＿＿ ／::∧ﾆ三三三三,」　　　　　　　　　　　　　　lﾞ !　　./ |　　l　　 l
　　三三三三三:::/¨＼ﾆ＞'"三三三三∨Ⅵ∧ﾆ三三三:/　　　　　　　　　　 　 　 　 l lﾞ　 / /.| 　 !　　 !　　ｌ ＊
　　三三三三三:/__人_＼ﾆ三三三三三∨:/::::}三三三 /　　　　　　　　　　　　 　 　 !/ ./／∨　│.z　.!　　.l、
　　=三三三三:/ /_人_〉:::＼ﾆ三|＼＿三∨,ｨ'"ﾚ､／｀∨　　　　　　　　　 　 　 　 　 !lﾞ.l /　./ 　 /./l　,!　　 !|
|/|.＼ﾆ三三三{:V＼_,ノ人＿≫爪:::::::::ｿ从从ﾙﾙL_　　　　　　　　　　　　　　　　　　il"lﾞ |／　　 .,!/.l │　　ｌ ,! 〈〉
|　|.!...＼三三三〉 ∨∨::::::∨ゞ､≧z､:::::廴O＞从二>　　　　　　　　　　　　 　 　 　 / i!./ 　　　 .l}".! /　　│ !
.l .lﾞ　 .!. ＼三三!三三三三三＞=ー-x〈＿＿_:::::::｀ヽ　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,/　　 ,ii　　〈〉" ,!/　　　l　.| l7
_|/　　 ! 　 ＼ソ´入三三三三!ﾆ三三r'V∨∨`ゞ::::::;〉　　　　　　　　　　　　　 　 /┼　,/.l　　┼　〃　　　!　 l
.ｌ .､､　 .ｌ. 　／ﾆ三∧=三三三{三三{V￣｀ヽ:::∨_,／　　　　 　 　 　 〈〉、　　　 ./〈〉　/ │　　　 .‘　　　 /　 .lﾞ ＊
. ｌ .!..ｌ.＊.／三三三:∧三三三:',ﾆ三|V::::::::::::.∨＼　　　　　　 　 　 　 .亅　　　 　　 ./ 　ｌ　　　　　　　　 /　　l . l7
　.ｌ ! ....ム三三三三 ∧=三三∧三:Ⅳ ::::::::∨ﾆ三〉　　　　　　　 　 　 lﾞ　　l7　　 ./ 　./　.,r|!|'i　　l7　 /　〈〉!,l|
　 ﾞｌ｝∠´三三三三三=＼jﾆ三∧三jⅣ::::::∨ﾆ三j　　　 　 　 　 　 　 ,l　　　　　./ 　 /　,ﾉ./ | .|./ 　　/　　 〃.!
　　　 ∧三三三三;／｀ー--一"乂ﾆ乂__,ノ三三/.　　　　　　　　 　 〃　l7　　/ 　 ./ ./　/ .,! 　!　　/ l7　 ,l′!　/
ヽ. 　/三＼__ﾆ三イ　　　　　　　　八ﾆ三/三三〈　　　　　　　　　　 /,!　　　 ./┼ .,/,r′/　,.!　　|ｨ /　　　/　　!″
　'､./ﾆ三三<九´ 　　　　　　　　　　ﾚ!:::/{ﾆ三三:＼　　　　　　　　,/.lﾞ　　　/　　 ,iﾝ′ ./／　ｌ　 i|ﾚ゛　　 /.,イ
ｉ,　 7三三{｀ゞ　　　　　　　　　　　　　∨/三三三三ヾ-､.　 　 　 / ./　　／　　 .`l7　 ,ｉ″　 .┤ l″　l7　/ . |
＼..廴∧ノ　　　　　　　　　　　　　　　　|:::/￣｀v''¨ヽ::: /... /しt/ 　し_／　　l7　　　　　　　　　ｌ′　　 ./ 　 .! l7
　.゛＼.＼＼　　　　　＼|　　　　　　　　 |∧/￣∧:: /∨..｀¨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ´　＼,/　∨
┌───────────────────────────────┐
│空を飛び、ブレスを一方的に放とうとする輩には【コアーシブ】で封じたり､　　|
│あるいは【レジスト・エナジー】で属性ダメージを緩めたりと、神官のように。 │
└───────────────────────────────┘


283 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/06(月) 02:55:41 ID:xbVzZwXQ
┌───────────────────────────────────┐
│地に降り立ったドラゴンの爪牙は【ブラント・ウェポン】で鈍らせてしまえば、　　　 　 　 │
│騎士団の重鎧はそうそう貫けない。だがある程度齢を取ったレッサードラゴンは　 　 . |
｜魔法も使えるが、そこは私が片手に持つ<イェルグンムの禁書>がある。　　　　 　 　 .｜
└───────────────────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／／
　　　　　　　　　　　　 ,. -＝=く.／
　 　 　 　 　 　 　 　 /:,.､:__:::::::::!
　　　　　　　　 　 　 |::{,.:'´}j:r､:::}
　　　　　　　　　　　 y':rﾝ':::ゝ':/
　　　　　　　　　　 ,:'::r,:'--‐ '´
　　　　　　 　 ,.-y':::r/
　 　 　 __　／ﾞy'::rlV⌒!　　　　ヽ.__,.､__
　　　 /　V:::../:::rlV ﾞｰ'!　　　　_,.ｲﾉﾉ::}::}- ､_
.　　 /　 / ::/-､lV::::::::/ 　 ,.ｨ'´: : :ヽ-ｰ': : : : iヽ、
　　〈　Y:::.. lf^i l/ 　 /ヽ /ミ{　　　　　　　　 彡ｿﾊ
　　 |ヽ|　::::lゝ'/:::..../　/ﾞl!ミド .:　　 .:::.　　 .::. 彡ｲ|,.-‐''´
　　 |｀ｿ　l　`'´:　 /:. /: ﾊミ､ :::.......:::: :::.......::::: 彡ｲ!'ヽ,
　　 | {:..　l:　/　l::.,:'　::: }`!〉 z=､､__　　　 _,r=､　{ﾐlｿ/ヽ
　　 |　 :　:　 ::} '.:　.::　/､:|: ｰr‐-ミﾘj　!/ィ-‐;r /ﾘｿ!､
　 _∧　 .: / / /　　, ',rヽ.!::..　￣｀! {　} l'´￣ /.::|ノ　ヽ
／/　ヽ.:_/ /　'´,ｨ'´ { r'´j:ヽ､　 .:(ﾆj__iﾆ):.　/ _, !ヽ、
l /　　 .:　　:::: '´ jヽ.__ノ｀`ヽ､｀`ー-----一'´_ノヽ　　　　その首、もらった！
| !　　.::　　::::::::.::/|: : ヽ: : : : : :＼_｀¨￣¨´,.ｨ' !!:|_ ﾉ
| |　 .:::　　:::／:::|　! : : ヽ: : : : : : :ヽ￣￣´/　!|:ハヽ―-､
:! !　::::　 ::/::　::::|　|: : : : ヽ: : /´￣｀`ｰ-､　.::l !| : !: :ヽ: : :＼
:ﾍ∨:::　 /::::　:::::|　|: : : : : :∨::　::､! ::.　!､ヽ.//:l: : | : : : l: : : ＼
: :ﾍヽ.　/:::::　.:::::j!　! : : : : : i /　:ヽ　|::: | :i　｀` ￢ヽｰ､: |:,. ―一- ､
: : : ヽヽ:::::::...::／ !　!: : : : : :!l　: :. |:. ヽ: ヽヽ:::...　　ﾞ､ﾞ､: ｀` ー‐￢-､l
: : : : :ヽヽ::／　　 l　| : : : : {:ﾊ.:{ :::{ヽ、}|､ }､!::::::...　　! !: : : : : : : : : : ｀ヽ
┌──────────────────────────────────────────────┐
│術を使うドラゴンといっても、たとえエルダードラゴンだろうが所詮 私と同レベルの魔法使い。　　　　　 　 　 　 　 │
│勿論 魔物レベルの差による魔力の差はあるけれど、この魔術書は魔力に依らず　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│使用者が使えるレベル以下の真語・操霊・深智魔法であれば、周囲の術者の魔法行使を封じる効果を持つ。　 │
└──────────────────────────────────────────────┘
　　　　　:il|lｉ
　　　　　 il|li
　　 　 　 :il|li
　 　 　 　 il|li
　　　　　　Ⅷ!
　　　 　 　 Ⅶ
　　 　 　 　 Ⅵi　　　　　　　　　　　　　､__人_人_人_人_人_人_人__,
　　　 　 　 　Ⅵi　　　　　　　　　　　 　 ） 敵竜、討ち取ったり！（
.　　　　　　 　 ﾏ　　　　　　　　　　　　 ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
　　　　　　　 　 Ⅵ
　.　　 　 　 　 　 ∨
　　　　　　　 　 　 ∨
　　　　　　　　　　　∨
　 　 　 　 　 　 　 　 ∨
　　　　　　　　　 　 　 ∨
　　　　　　　　　　 　 　 ',
　　　　　　　　　　　　 　 V
　　　　　　　　　　　　　　　､
　　　　　　　　　　　　　　 　 Ｖ
　　　　、　　　　　　　　　　　 丶
　 　 　 ＼　 　 丶 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　＼　 　 ＼丶 　 　 　 　 ＼
　. 　　　　 ＼＼　　　＼＼　　　 　 　 寸
　 ＼　　　 　 　 ＼　 ＼＼＼　　　　　　`マ
┌─────────────────────────────────────┐
│ただし効果を発揮するには片手に保持(装備)しなければいけない上、　　　　　　　　　　　　│
│装備中は最大HPが減少するペナルティはあるけれど　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
│騎士団に前衛を任せ 後方に立つだけの今　そのペナルティはあってないようなものだ。.　│
└─────────────────────────────────────┘


284 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/06(月) 02:55:53 ID:xbVzZwXQ

.　　　　　　 　 　 ＼:... 　＼　　　　　　　　　 ＼:＜__|＼∧
　　 　 　 　 　 　 　 ＼::＞':＼∧　　　　　　　　＼ :/: : ⌒二ニ=-　.. _
　　　　　 　 　 　 　 　 `く　:.::::::::＼‐-　　_　 　 　 |　 /　,..￣¨　 -=ミヽ二ﾆ=-
　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼::::::::::::::＞‐=ｧ　＼__ノし/／ ､ ＼　　 　 冫 ⌒　--　.、　.
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ∨{_／: : : /＿＿)/⌒ヽ(＿ ',.丶　 {乂__{ /⌒ヽ i⌒ヽ〉　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　_ノ: : : : : :_: : :.　￣)ヽ__ノ（￣￣￣.　｀二^八＿_ﾉﾉ　　　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　/┴v＜￣／:': :ｘ.／⌒|「⌒＼..　.: : ::.ヽ-ミヽー＜`ーｧ　-―-　＜＼
　　　　　　　 　 　 　 　 /:::::::└tﾁｱ: : : : {У: : : :＜＿　 　 |: : ::. {乂」:ト､. 　|　 /　,　 　 　 　 `＼
　　　　 ∧　　　　　　 八::ｘr‐r≠⌒>､ : : :.＼: ': : : ＜__　　j: : : | `Y/.＼__ノし/／ ､　　　　　　　　　３倍拡大……
　　　　 | :|　　　　　　　　　ｘ:父=ﾆ´___｝: : :}　 ヽ: : : : ／⌒:ｰ: : :|　＿＿)/⌒ヽ(＿ ',　　　　　　　　＼∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧／
　　 　 ｜:|　　　　　　　　/／´￣　　　): : ハ　　: : : : 　 . : : : : /　　..￣)ヽ__ノ（￣￣￣　 　 　 　 .＜　 【エネルギー・ボルト】！！ 　＞
　　　　 |__|　/}　　　　　　　　　　　 __厶イ¨∧ 　 ＼::. : : ／:＜　　.....／⌒|「⌒＼.　　　　　　　 　 ／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
　　_＿/ : ∨/　　　　　　　　　　　 ＞　 . :/ 　 ＿彡ヽ : : : :...|　 /　,/
.　⌒ヽ: : : : :' --‐ｧ　　　　　　 　 〈r:.､ . : :{　　　　　　|:.＼__ノし/／ ､
-=ﾆ二l: : : : }ﾆ二　　　　　　　　　/^x:_: :八　　　　..＿＿)/⌒ヽ(＿ ',
　　 ／>､i:∨/⌒　　　　　 　 　 八厶ｲУ＾＼　 _／: :.￣)ヽ__ノ（￣￣￣
　　 ￣　 V:ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: :　　....／⌒|「⌒＼
.　　　 　 　 : :＼　　　　　　　　　 　 　 ＿ 　 ': : __: .　 . : : : :/
.　　　　　　 ＼: :`: .　　　　　　　　　／＞､ヽ乂: : :し-: 、 ／
　　 　 　 　 　 ＼: : :`: : . _　　　　.厶ｲ　 」_: : :.＼:_ : : イ/
　　　　　 　 　 　 ＼: : : : : : : : ‐--‐: ｌ∠ .._}ノ-＜: : : ／
　　　　　　　　　　　 `　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　´
┌────────────────────────────┐
│あとは、敵味方無差別に魔法を封じるデメリットもあるのだけど、 　 │
│どうせ彼らの魔法は竜の抵抗を殆ど通らないから効き目は薄いし、.│
│それ以上の働きを私が行っているから問題無し。　　　 　 　 　 　 　 .│
└────────────────────────────┘


285 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/06(月) 02:56:07 ID:xbVzZwXQ

　　　　　　　　　　　　　　　　 　 _＿　　 　　＿＿＿　斗-､
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　　　 ｀〆´　　　　　/ <⌒)'　　　　　　　　初級呪文なら、どこぞの魔術師が放った
　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　／　,　´　 ⌒ Y　￣｀X´￣　丶 　 　 .当たりどころが良かったで、ごまかしは効きます。
　　　　　　　　　　 　 　 　 {　　　／　／　　　　　　!　/　　 ヽ　　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿ﾑ イ　／　　　　　 ∨　　 /　 ＼　　 !
　　　　　　ｨェ＝＝＝＝＝彳＞辷 ／　　 / 　 /　/　　 /| 　　　＼/　　　　　　　　　　　　¨￣￣　　　､
　　　　　　　　　　 　 　 　 /ｲ　　 /　　￣7ヽ /　/　　 /　|ヽ　 ヽ　ヽ　　 　 　 　 .／　　　　　　　　　 　 ＼
　　　　　　　　　＿＿　_／ / !　　|　　／/／人/　 ／　 /　ｉ　　!　　∨　　　 　 /　　　　　　　　　　--―━ヽ＿
　　 　 　 　 　 ﾑｲ￣⌒´／　'　　 |　ｲ行示ミ､/_／斗七て丁　 ' 　 　|=＝ﾆ＞､.　　 　 　 ＜ニニ＞_≦三三≦⌒ ￣＼＿
　　　　　　　　　　　　／__／　　　∨代ﾄ-ｲﾘ ヽ　　 ィ示芹ﾐ.}　/　/ ! |＝=､..　.i　　 ＜ニﾆ＞　 ノ｢　ハ　　＼＼　 　 　 　 乂_
　　　　　　　　　　　　∨　　／　／|! 　｀¨´ 　　　　 弋ﾄﾍﾘ / /　/ ∧|　　 》.　.|／ﾆﾆ＞　 r　´　Τ/ヽ　　 　 ｉヽ Y　　 　 　 　 〕
　　　　　　　　　　 　 / X´　　/　 八 """ 　　　　 '　　｀¨ /イ ／|/　　　　ヾ.　.V 　´　　／ 　 ｉ　伝斥　 ヽ　/　 !　　　　　　　 〉
　　　　　　　　　　 　 |∧ !　　'　　|　丶　　　/⌒ヽ　　"" ,ｲ∧　 ＼　　　　　 ／　 　 ／　 ｣ 　l ﾊ辻ﾘ　 　 jｲ　 人 　 　 　 　 /
　　 ＿＿＿＿_ 　 　 i' ﾉ_| 　 |＿_|　├＼ 　ヽ 　ﾉ　　　/　! 　ヽ　　〉　 　 ／ 　 　 ｨ　　 /r|　 l′　 　　　　 Y　　　　　 ＿／
　　　 ｀ヽ:::::::::::::＼　／´ムイ三三ミ､」ミミ＞― ｒｒ―＜　　l　 　＼/..　.／　　r ⌒/i　　人 |　　　　　　 　 　 ハ　 ＿r ⌒　　　　　派手な働きを嫌っていたはずだが、
　　　　　　￣￣＼＼ ／三三三三三ﾄ､:::::::::｀Yイ＝＝､ヽ/　　　 /ヽ.　　r ⌒′　ｉ│ 　 　 !　' 　 　 　 ‘’／|ヾ¨￣　　　　　　　　 とどめを刺してもいいのか？
　　　　　　　　　　 ヾ〈三三三三三三ヽ三ヽ:::::ノ)⌒｀ヽ三三ﾐ! ノ!ヽ　〉　━…―┤ 、　　_｣/】≧o｡一　´ヽ│　＼
　　　　　＿＿ ィ⌒ヽ 〉}/⌒ヽﾐミヽ三三ｌ三/´ ん⌒)　 〉三i三}ノ　 |/　 　 　 　 .│　＼/⌒ヾ「￣¨〔　　　　i|
　　　　／￣ヽ{､ 　　├{!＼　 l}三ﾐ三／三〈　｀! し´ヽ　ヽミ|ミム､　　　　＿＿＿_l　 　 l 　 　 i:　　　　ト　　|!
　　ｒ‐〈ヽ､ 　　ゝ､ 　ノ人　ヽノ､三∨三三三ヾ､二　 ﾉ ノ｀ヾ.三三〉　／:::::::::::::/´　　　..|　 　 ||i　　 　 lｉ　 V′
┌───────────────────────────────────┐
│まめに魔晶石をパリンパリン割りながら、騎士団にドラゴンを処理させていく。　　　　 │
│速やかに次々とドラゴンを片付けていくその血の臭いが、また新たなドラゴンを呼び　 |
│気づけばあっという間に４体目を屠るところだ。　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
└───────────────────────────────────┘


286 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/06(月) 02:56:18 ID:xbVzZwXQ

　　　　　.:.... 　　:.　:.　.... .. 　　　　　　　　　　　　　　 　..
.,_:.　　　　　　　　　　　　　　　　　:.　.... .. 　　　　　　　　　　　　　　 　..
'"　　　　　　　　　　　　　 　 ..　　 .. . ...　　　 :. 　.:.:.:
...'''"'''''''''''''''':;:;:'''""''''"":;:;''"'';:;,.,.,　　　　"":::::::::.　　　 ....
　　　　　　　　　　,.,;:;:;:;:;'''"..,.;:.,..,;:;:;:,.,._,　...,,,...,,,,,,,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,...;:;:;;:'''""'''';:;;:,.,.,...
　　　　　　　.,;:,.'"" 　 .,,_,,,...;:;::''""''''"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 .,,,,__...,,;:;'''""''''::;;;;.......,,,,...;:;:;;''''"　　　　　　　　　..,:
　　　...........,,,;:;;:;,,,..;:.;:;;:;;::''"".';:;:;,.,＿,.　　　　　　　　　 　 :::::::::;;;;;;;;;;;''''''"""'''""""　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ::;
　　　　　.,,.,;:;:;:;;:'""''""'''''''::::;:;:;;,..,,.,.,＿.:::::::::;;;;;;;;;;;'' 　 　 　 　 　 ""''''''''':::::......"""''''''"""''''…　　　　　　　　　　　...::::::'''
':.,　　…'"　 ...,,,,__...,,;:;''..,.,.,.,.　　__.,.,.;:'"';:,.__,　　""''''''''':::::......"""''''''"""''''…　　　　　　　　　　　...::::::'''　　.:::::::. .""
''''"""'''"""".""""""""'''''""""""　　　　　　" "'''''''''''''''':;:;:'''""''''"":;:;''"'';:;,.,.,　　　　"":::::::::. .""
　　　　.....,,,,,;:;'''"'''"　　　　　　　　　　　　　....,,_,,,...;:;::''""''''"　　 　 .,,,......,,,,,;:;''"''':::...,,...;:;:;;:''""'''"";:;.:;;''　　　　　::.....;;;:.; "''"''';:;:;;,,.._
,.,;:;:;:;:;'''""""""　　　　　　　　　...,,,;:;;:;,,,..;:.;:;;:;;::''""　　　:.　　　　......,,_,,,...;:;::''""''''".;;;;.......,,,,...;: """''''''''"''''"'''''''''''''''':;:;:'''""''''"":;:;''"''
　.,;:,.'""""'''''''::::;:;:;;,..,,.,.,:;;:'""''''''''　　.　:..　　 　 ;;;;;;;;;;;'....,,,;:;;:;,,,..;:.;:;;:;;::''""　　　　　　 　 　 　 　 .""''''''''':::::......"""''''''"""''''…
　　　　　　　　　　.　.:.　　.　.　.　　　. .. .. 　 . "';:,.__,　　""'''''''''::::.""'''''''::::;:;:;;,.., ''''… 　　　　　　.,.,;:;:;:,.,.,_
.　　.　:.　 .. .　:.:..　..　　. .　.. .,.　　　　　　　　　　　　　　.....,,,,__...,,;:;'''""''''::;;;;.　　　 　 　 　 ""'"　　　　　　　　　　　　　....,,_,,,...;:;::''"
　....,,.,;:;:;:;;:'""''''''''''''''""""　　　　:::::::::;;;;;;;;;;;''''''"""'''""""　　　　　　　　 　 ::::;;;;;;;;;,,,,..... 　...,,,;:;;:;,,,..;:.;:;;:;;::''""
…'"　　　"''':;:,.,,.,..,.,.,.,.　　__.,.,.;:'"';:,.__　 　 ....　 ...　.　　.. .　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 　 　""'''''"''''':::::;;:;;,..,,.,.,:;;:'""''''''''
:.:..,;:'"""""""""　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 .: ..
...;:,.,.,.,...._
┌───────────────────────────────────────┐
│この砂獣騎士団だけで４体屠ったのだ、全体ではそろそろ３０は削れたのではないだろうか。　│
│そう華扇が適当な計算をし始めた頃、ついに懸念した出来事が起こりだした。　　　　　　　　　　│
└───────────────────────────────────────┘


287 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/06(月) 02:56:31 ID:xbVzZwXQ
　　　　　　　　　゛゛. .:::::::.　　'''::::::...　　　　　　　　　　　…''''゛゛゛''''''゛゛゛......:::::'''''''''゛゛　　,__.,:;'゛':;.,.,.__　　.,.,.,.,..'';:;,,...__,,,,... 　゛'…　　,.:'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　゛゛. .:::::::::゛゛　　　　,.,.,;:;''゛'';:;:゛゛''''゛゛''':;:;:''''''''''''''''゛ ゛　　　　　　゛゛゛゛゛゛'''''゛゛゛゛゛゛゛゛.゛゛゛゛'''゛゛゛''''
_..,,;;:;:;'''゛''゛ ;.:;;;.....::　　　　　'';;:.;:;゛゛'''゛゛'':;;:;:;...,,...:::'''゛'';:;,,,,,......,,,. 　 　　゛''''゛゛''::;:;...,,,_,,....　　　　　　　　　　　　　゛'''゛''';:;,,,,,.....
''゛'';:;:゛゛''''゛゛''':;:;:''''''''''''''''゛''''゛''''''''゛゛゛ :;...,,,,.......;;;;.゛''''゛゛''::;:;...,,,_,,......　　　　.:　　　゛゛''::;;:;;:;.:;..,,,;:;;:;,,,...　　　　　　　　　゛゛゛゛゛゛''';:;:;:;:;,.,
　　　…''''゛゛゛''''''゛゛゛......:::::'''''''''゛゛. 　 　 　 　 　　　　　　゛゛''::;;:;;:;.:;..,,,;:;;:;,,,....';;;;;;;;;;; 　 　　..:　.　　''''''''゛゛':;;:,.,.,,..,;;:;:;::::'''''''゛゛゛゛'.,:;,.
　　　　　　　　　　　　　　_,.,.,:;:;:;,.,.　　　　　　 …'''' ,..,;;:;:;::::'''''''゛゛.::::'''''''''゛゛　　,__.,:;'゛ . 　 .. .. .　　　.　.　.　　.:.　.
゛''::;:;...,,,_,,....　　　　　　　　　　　　　゛'゛゛ 　 　 　 　　　.;;;;::''''゛゛''';:;,,...__,,,,.....　　　　　　　　　　　　　　.,. ..　. .　　..　..:.:　. .. 　.:　.　　.
　　　　　　　　　　　　゛゛''::;;:;;:;.:;..,,,;:;;:;,,,...　 .....,,,,;;;;;;;;;:::: 　 　　　　　　　　゛゛゛゛'''゛゛゛'''''';;;;;;;;;;;:::::::::　　　　゛゛゛゛''''''''''''''゛゛':;;:;:;:;,.,,....
''''''''゛゛':;;:,.,.,,..,;;:;;:::::'''''゛'''''゛゛　 　 　　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　. ..　　.　... 　.... 　 　__.,:;'゛':;.,.,.__　　.,.,.,.,..,.,,.,:;:'''゛　　　゛'…
　　　　　　 　 .__＿　　　　＿____　　　　　　 　 　 　 　 　 　 .. :. 　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　゛゛゛゛゛゛゛゛゛':;,..:.:
　　　　　　／　　⌒＞ｰく⌒.: : : :. :.｀`'く⌒＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 _....,.,.,.,:;...
　　　　 ／　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : :＼　 ＼
　　　 ﾉ　　　／: : : : : : : : :.|.: : : :. :. :.＼: : :.＼ 　＼
　　 ./　 　 /: : : : : : : : : |: :|: : : : : : : : : ＼: : ‘，
　　｛　　　/: : :./.: : : : : :.|: :|: : : : : : :|: : :.＼ : : ‘，　|
　　 ＼　 ′: ://.: : : :. :.ｉ|.: : : :. :. :. :.|: :|_＿ ＼: :｝_丿
　　　　`77: : :./￣｀`ト 八: : : :｜: : ﾅ~｢＼: : : : {[__＼
　　　／ /.: : : :. :. :._｣I=ミ､＼: :｜,ｨ竺ミ、｛＼: : :⌒＼_>
　　<__／｝ : : |.: :.|y'´笊ﾊ 　 ＼|　 笊ﾊ 狄＼ : : : : ＼
　　　　 .ﾉ: : | |: : 圦 乂ツ　　　 　 乂ツ 小: : ＼ : : : : ＼　　　　霧……
　　　.／: : : |.: : :.l　　 　 　 　 '　　 　 　 ハ ＼: : : : :.丿⌒ヽ
　 ／イ: ，: ｉ|: : : 乂＿_　　　　　　 　 　 __ﾉ : : ＼ ＼(
　　　人｛: :八: : : : ｰく⌒　　 rｰ 、　　,:辷__.: : : :. :. :.＞ｰ
　　　　 .)＼: :＼.: :. :.介 ､、 　 　　_ イ.: : : : : :.＼ーく
　　　　　　　｀`ヽ＼.: :.＼ ｰうｺ千‐7(.: : : :.ーく⌒ヽ
　　　　　　 　 .斗--＼: :(＼ﾆ]__[ニﾆ>ーく⌒`ヽ
　　　　 ／　 　 ｝ﾆﾆニ＼ﾆﾆと⌒ﾃくﾆﾆニ＼ 　 ＼
　　　 ./　 　 　 ｝ﾆﾆﾆﾆﾆニ(｛ ひﾉ)ﾉﾆﾆﾆニ｛ 　 　 ｝
┌──────────────────────────────────┐
│霧。そう、霧である。夜明けで日が昇り始め、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│気温が上がってきたのなら、そういう意味では出てもおかしくない時間帯だが…… │
│華扇はフォールンのそれを真っ先に警戒した。　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
└──────────────────────────────────┘


288 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/06(月) 02:56:44 ID:xbVzZwXQ



　　　　　 ‐-ミv､,.　-――― -
.　 　 / 　　　　}__) : : |: : : : : : : : : ＼
　　　{　　　　〃):i: : : |: : : :/: : : : : : :.＼
　 　 乂＿彡Yi : |: : : :', : /＿{_ : |: : :.}:. `､
　　　 ／-|{: :八: |: : : : ∨}:／ ､:.:|: : ,__: : : .
　　 //:.:|:.||:. :. :.､:､:. :.:.斗笊㍉ V|: /_ヽ.:. :. :.
.　　Vﾉ:.:l八〉 :. :. ＼:. :.:.弋:ｿ　　 j/ｆ笊 :. :. : :.　　　　……きあら！
　　 /:. /:. :.. ､ :. 人_）:. :/ ''''　　 　 ゞ',,∧: : ﾊ!　　　 急いでこの場から軍を移動させる指示を。
　　,:. :/:. :.|:. : ＼{＼{:∨ 　 　 　_　 　 }__:､/＿___　　後方には殿を任せられる人員を当てるのを怠らないように。
　　{:. ｉ:. :.:.|:. :. :.{::::::. :.:}　　　 (::::::)　　ﾉ{__7　　 ヽ＼
　 人 |:. :.:.|＼:.:.|:::::::}ノ=-　　..,,_　 イ_､シ＿ィ__ノ ノ{ >┐
　　　＼:.:人:. ＼:. :./＼￣ ＼　-=二ﾆ=-― ミ人i 　V ‐┐
　 　 　 ´ 　 ｀⌒)７　　 ＼　　V¨　　 　 　 　 }　}:＼　＞廴､
┌─────────────────────────────────┐
│即座にきあらを通して、砂獣騎士団に避難するよう告げる。　　　 　 　 　 　 　 　 │
│フォールンドラゴン化が起きれば、死んだドラゴンは実質蘇って、王国の企てた..│
│ドラゴンの数減らしのための奇襲はおじゃんになり、どのみち遁走するだろう。　│
└─────────────────────────────────┘





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,　 ' ´　 　 　 ｀ '　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／、 　 　 ｀' 、　 　 　 ヽ
　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ　　　 　 　 　 ./i;,;i;ili;,､　　　　 '､　　 　 　 '
　　|　さあ。ですが、霧が現れ 戦場に　　　　 .|　　　　　　　　,il||l!l!''´ﾞ´'.､　　　 .',
　　|　動きがあってもおかしくはありません。　|　　　 　 　 　 l'´ﾞ´ l>´､.　', 　 　 .l
　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ　　　　　　　 .',　　,l ｨ令; ｀i　 　 .l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ' ､ ',ヽ弋!　.|　　 .l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ,!　　　l　　/　　　　来るのか華扇？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ､-_ ﾉ ／|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ´　 ｀ー｜　　　　フォールンとかいう、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 '　　　,　　ﾊ　　　　 ドラゴンゾンビの発生現象が。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　 ｲ　 /　',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,il,　　.l＿＿_∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 illl;　　 l￣￣l￣'､
┌──────────────────────────────┐
│それにもし何も起こらなくても、この部隊で４体以上も倒したのだから　　 │
│十分御役目は果たしたと、撤退しても良いだろう。　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│きあらに確認、相談を取り　速やかに森を立ち去ることが決定された。 　 |
└──────────────────────────────┘


289 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/06(月) 02:56:54 ID:xbVzZwXQ

;;.ii!;;::,,､"";;,,;;,゛:　　　|i!|il|!ll|　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　.|i||　　.|l||
il|!ll| Y ;;／,,""　　　 |liiil|!i!|";"゛ﾉ)|;;.;;;;;::,,､"";;(;;;;;::::゛""　　　　.|l||.　　||i|";"゛ﾉ)|;;.;;;;;::,,､"";;(;;;;;::::゛""
.|lii!|ノ ）`~...,,,,,,.....,,,　|!!ilill|!l;;　゛ヾ;;::il|!ll| Y ;;／　　　　　　　　　||i|;,゛　|il|;;　゛ヾ;;::il|!ll| Y ;;／
,!（(／（;;,,ヽ;;;...（_;;::,, |ll!i（!ll| ￣"＼）l.ii!!ノ ）`~.⌒;:.　　､"";;,,;;,゛|il|　　 |ilｌ ￣"＼）l.ii!!ノ ）`~.⌒;:.　　､"";;,,,;,゛
il|!ll|　　　　Yii!　　　.|!i!|il|ll|　　　　|,!（(／（;;,,ヽノ ;;／,,""　　　.|ilｌ 　　|!i|　　　　|,!（(／（;;,,ヽノ ;;／,,""
il|!ll|　　　　|!,ii　　　 |ill|il|!l） 　 　　|i|!ll|　　　`（~...,,,,,,.....,,,⌒)　.|!i| 　 .|ill| 　 　　|i|!ll|　　　`（~...,,,,,,.....,,,⌒)
.|lii!|　　　　|ill| 　 　 |!!iill|!li　　　　.|il|lil|　　　　（;;,,ヽ;;;...（_;;::,,　.|ill|　　|ilｌ| 　　　.|il|lil|　　　　（;;,,ヽ;;;...（_;;::,,
.|lii!|　　　　|ilｌ| 　 　（il|!llli!i| 　 　　||!li!i|　　　　　　　Yii!　　　 .|ilｌ|　　|l|!| 　 　 .|!lｌi!i|　　　　　　　Yii!
il|!ll|　　　　|l|!|　　　|!!iill|!ll|　　　　||liii!|　　　　　　　|!,ii　　　　|l|!|　　|l|!| 　　　|!lｌi!i|　　　　　　　|!,ii
|!!iil|,,,,.., ,vv|Mvv(/"从ll|ﾉ(　　　　|il|!ll|　　　　　　　|ill| 　 　 vv|Mv vv|Mv , , |!lｌi!i|..,,..,.　,　. ,,,,,.|ill| 　 　 v
!ｿ;ﾊj|W "" Vv,w,.vw,.v"ji,,Iw,,MW w,,Mv,w,.vw,.vW "" V"ji,,Iw,,MW "" w,,Mv,w,.vw,
┌───────────────────────────────────────┐
│撤退に際し、華扇はこの場に残ることにした。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│フォールンドラゴン化が起これば、死んだはずのドラゴンが敵味方無差別に襲いかかるのだし.│
│ドラゴンも王国軍もそちらに目をやられて、私の動きを目に入れる余裕もなくなろう。　　　 　 　 │
└───────────────────────────────────────┘


290 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/06(月) 02:57:07 ID:xbVzZwXQ

'　,　 ;　^ : ;_;_:,.;_:_;_ :　　　　　　　.;.;.;.;.;{､ 　}ゝ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_:才／:.:.:.:.｀ヽ､///////////////
　　＿;∠,;;;;.:;::::;:､:;ﾞヾ　　　　　　　.;.;.;.;.;.;V}:.:.ィ:.才:i i i i ＞‐-;,;_: : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＞､///////////
::;／べ;:::.::'.:.￣ヾ::;:;;;,:;　　　　　.;.;.;.;.;{ゝ:.:.ｲ:.//: イ´i i i i i i i i ,ﾊ: : : {:.:.:.:.:.:.:.:.iー--､ヽ//////////
/　.::;:.::::.:;:::::.;::':ヾ＞ｰ-:;.　　.;.;.;.;.;.;{ヽ､/:.::,:’:.//／:.才'´￣　｀{:､: : :ヽ〃ヽ:.:.:.:.:.:.i｀￣ヽ､ハ//////
└ヾ,;:::':::::;ｨ;;;;;;;;:;;ﾂ::::::;;;;＼.;.;.;{ヽ,>ﾘ:.:.:/:.:.ｨ/::::／.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;ヽヽ-‐;ﾊ: : : ヽ:.:.:.:.i: : : : :i: }:ﾊ//////ｲ
;＾::;”v:";y;''ﾟ　;:; ';v:'';'' ;~'',;',、 ンｲ:.:.:.:/:.://:.:./.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;Vヽ／.ヽ: : :ﾊ:.:.:.i: : : : ﾊ:{:.:ﾊ:///ｲ
　　　　　　　　　　.;.;.;.;,孑'´,.</ｨ}:.:/:.://:.:/.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;V: : ヽ､_}: : :}:.:.:.:i: : : :>'´｀:.ﾊイ
　　　　　　　　.;.;.;.;.;／:.,ィ､,.ィ,ィ:./:.:.,’ｲ:./　　　　.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;V: : :i　／:.:./:.:.}: :/: : : /:.:.:､＞
　　　　　　　.;.;.;.;.;/:./:/ィ: ／´ｱ:.:.//:.:./　　　　　　.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;}: : ／:.:才:.:ィ´:.,:’: :ィ:.:.:.:.:.:ハ
　　　　.;.;.;.;.;.;.;.;,ィ:.,/壬.／ィ´ ;{:.:.//:.:/:; : ;:; 'ﾐﾞ': ;: ',;:; ;~'',;'':; ;　 /: :/:.:.:/,イ>{: : :才:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ
　　　.;.;.;.;.;.;.;.;/:.ｨｧ:.／´:.ヾ:.≧ {://:,ｲ　　　　 　 　 　 .;.;.;.;.;.;.;.;/:.:/:.:.:.{≦: : : }’:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i}
　.;.;.;.;.;__ 才＜}｀ヾ }:.:.:⌒ヽ_.ｪﾒ才　　　 　 　 　 　 　.;.;.;.;.;.;ｨ:{:_:{:.:i{:.:{: : : : : {:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.ｲ:.:}>
　.;.;.;.;{:.:ィ:.:.:ﾏ'´ﾞ'': : : ._..ィ´＞´　　　　　　　　　　　.;.;.;.;.;.;.;.;i:.:.}､{i:.i{:.:}: : : : :ﾊ:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ＿_,,ｲ:}: i}
　　.;.;.;｀ヾi｀'｀´才:.＞-‐‐''´　　'　;ヾ: ;:; ';｀"""　　　　x:;'　.;.;.;{i、} ii:.iﾊﾊ: :ﾊ￣｀{:.:.:.:.:.:.:.:.{: : : :,ｲ: ,’
　　　.;.;.;.;ヽ_,イ.イ´ 　　　　　　;y ::; : ;:; 'ﾐﾞ': ;: ',;:; ;~'',;'':; ;:'.;.;.;.;ﾚﾘ　ﾚﾙﾘ:.:.:.:ﾊヽ 　ヽ:.:.:.:.:.:ヽ: /:.:./￣
　　　　　　 ￣　　　　　　　　:;~'',;:;　　　　　:; ';　　　;~'',;'　　　｀　.;.;.;｀　ヽ:.:.:.:.ヾヽ’.｀}:./:.:.:.ヾ:./､
　　:; : ;:; 'ﾐﾞ': ;: ',;:　　　:; ;　　　;:;　　　'ﾟ ":;;;:　: 　;　　: ;:　: ;:; ';v:'';'' ;~.;.;.;}:.:.:} ./: : : }三二'':/─
┌─────────────────────────────────────────┐
│その間に、マルフォイ家を探す。恐らく、あの家にいなかった当主アドルフマルフォイか、　　　　　 　 │
│あるいはそれに連なる何らかの存在がこの戦場で悪事を働いているはずだ。　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│だから、屋敷で出来なかったもう半分、マルフォイ家との因縁をこの場で突き詰め、ケリを付ける。　 |
└─────────────────────────────────────────┘


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　.　　 ｎ 　00　　　　　　　.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,,x≦ミ､__　　　 　 |　　,⊆ ⊇､　　　　[][]「l. 　|
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,,x≦三彡¨⌒　　　 　 .|　　￣U￣　　　　　 くノ. 　|
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,,x≦三ﾂ' ¨　　　 　 　 　 　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　,,,x≦三≧x彡
　　　　　　　　　　　　　　 _,,,彡≦　　　　　从
　　　　　　　　　　　 __,,≦彡' Ａ　::}}
　　　　 _,,ｨ'　 　 x≦ｱ"´ :.､:. ∀ .:'　　　 /
　　　　{{　　 ,,〃　 i{　 　　　ｰ=彡　　　ｲ{
　　　= ヾミ彡'　__　”¨ヾ､ __,, __　_,,x≦ﾊ､
　　　　　　　　　”｀　　　 ”　　　 ￣¨”⌒｀


291 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/06(月) 02:57:17 ID:xbVzZwXQ


　 　 　 　 Y.//;;::::;;:::::::i i::;;::::｀､､;.　､ﾊ　　　}　 　ﾞ､　　　|　　　　　　　　　　　　 ,'.;;;;||;;;;:::::::::::::::::::＼ ､::::::::::X ､;;:
　　　　　 /.//:;;::::;;:::::::i i:::::;;::::;;:､ _ｒ.}　X＿,ﾉ　　　i　　　 !　　　　　　　　　　　 /...::::|'i;;::::;;:;;::::::;;::::;;;;:＼.､::::;;;:::X ､:
　　　　_ノ.//;;:::;;:::::;;;;;;::i i::;;:::;;:::::...i_>'´;;;;;;;;;;;￣~'''‐《　　､∧　　　　　　　　　　/...::::_| };;::::::::::;;:::::::;;::;;::::::Yｘ:::;;::::;;;ﾞｘ
　　　　 Y !：;;;;;;;::;::::::;;;::::i i:::;;::;;:...ｒ';;;;;;;;;;ｒ=ｖｖｖｖｖｖ;;;; |＼| Y .ﾄｖ１　.　　　　_／ _＞'._X;;;;:::::::::::;;:::::;;;:::;;:::::|.i:::::;;::::::;;;
　 　 　 .ｊ i：::;;;;;::::::::::::;;:::::i i:::;;;;;...|;;;ｒ<＼ヽ.从从从＜ｒ‐'ァﾆ|__>kｧ､　　_／＞'´.ｘ＜;;;:::::;;;;;;::::::::;;::::::::;;:::::::|.i::::;;;:::::;;;
ｨ彡三ﾐ.＾ヾ.､;;;:::ｘ ' ⌒ ヾx V´ヽ.ﾄﾄ､ `ｙ〈;;;;;;:::::.￣ ）{彡（ ヾ{ii}>>=} ﾞX 　´ｘ＜´;;:::::::::::::;;:::::::::;;::::::;;＿;;:::::::| |::::;;;;;;;;;　　　　　　　　　　　　　　　　　　_
彡'⌒ヾﾐヽ ヾｊ´　　　　　　ヾ､　 `ﾄ､　／.ﾉ;;;;;::;;:::... ７､彡ﾞX ﾄ､__　＼ V　...;;::::::::::::::::::::::::;;;_＞'~´　　 ｀'''''|.ｒ‐''⌒ ｘ　　　　　　　　　　　　　　　　　　_｀V
　　　　　ヾ､. !i,　　　　　　　　ヽ　`ﾄ､ ／ ７;;;;;;:::;;;;.. ´'iﾞ>ｘ_ ＼.!!!|ﾄｪｪ>ﾞX　...::::::::;;;;;;;;＞'´　　　　　　　 ｒ' ｊ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;;;;`､V
　　＿　　　｀. `ヽ　　　　　/ /　　　＼／　ﾉ::ｊ;;;;;;;;;;;:.. !=‐_＞ｘ二ﾆ.-､　｀`ー　...;;;ｒ'´ ;;;`'''ト‐-､＿ 　∠ノ　　　 .｀　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー､_ﾄ V
彡三ミﾐヽ　　　　 　 　 　 l　l 　　　　　＼/　/::;;};;;/::;;;;;::::.. ｀!,､.`-'ｊ .｀ヾ　...;;;;;;;;;`::' ;;;;;;:::;;;;;::::;;;;;;;;;;;;`'''''ー-､...,,,,＿　}ﾉ　 　 .彡三ミﾐヽ.ｙ'　　　　　　　 `ﾄ.`､
彡'　　　ヾ､ 　　　＿ノ　　l　l　　　　　　　`ト､/　i.;;;;,､.::;;;;ｙ､;. V´ヾ ...;;;;;;;;;:::::::::::;;.:;;;;;::::::::;;;;::::::::::::::::::＿＿＿:::::.＼＿　　　ヾ´　　　　´ミ　　　 　 　 　 .‘=､`Y
　　　　　　｀ー '　　 　 　 .ヽ ヽ 　　　　　　ﾍ ﾞV_`ｘi.;;X.;;;.;;;}.:.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,､ｒ''''''ｖ '.;;;;:::::::::;〈:::::;;;;,ィT| | | | | | |~|TTﾄｔ..｀ー ´　.;;;;;:::::　}ﾉ　　　　　 　 　 　 　 |‘ｪ
　,ｨ彡三ﾆﾐヽ　　＿_ノ　　 　 　 　 　 　 　 　 `＜X_` ､.;;;;!;;;.X ./ ﾉY´|`i ﾐｊ //∧_ヽ.;;::::::;;《.／;ｔ_=-― '''　´　￣　´ '''=..,ｨ彡三ﾆﾐヽ.;;;;;;`７-, .　 　 　 　 　 ﾞ〕｝
彡'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `'''ァ_＞'.;;;;_}> .}　i　! .ﾝ' ////　`‐ﾞ､.::::::;《;:::::::.`┐　　　　　　　　　　　　　`= ､|_i~.ミ'._{;;;;{'''ｧ.　　　　　 　 ﾘ
　　　　　　＿　　＿＿ ノ　　　 　 　 　 　 　 　 　 _／.;;;;;;;;;_X>.-'=ｊﾆﾉ''´ //////',　 　Y.::;;;;;;;;;;;;;;;;;.i　　　　　　　　　 　 ＿　 　 　 `ー､|_i､| {∩
　　　,ｨ彡'　　　　　　　　.　　　　 　 　 　 　 　 _／.;;;,.';;;;ｘX}'`’　　　　　`ワ////,.'　　 '´YY´´V.;;;;;.V　　　　　　　　　 　 ,ｨミ'　 　 　 　 .V`､∩
ﾐ三彡'　　　　　　　 ／⌒　　　　 　 　 　 　 _/, ' ／;;;i´ ///!,. . .　　_ｒ ' ´///ｒ'´　　　　 　 　 ｒ'.;;;;;;;;i､　　　　　　　　 　 　 　 ﾐ三ミ'　　　.ﾞ　ﾉ､}
　　　　　　 ｨﾆﾆ=- '　　　　　　　　　 　 _,,,ｒ'’.ﾉ ｒ';;;;.;ｒ' ///',/`､,, ,.;;'´ ////''''i|　　　　　　, = ''ﾞ／;;;;.|》　　　　　　　 .ｨﾆﾆ=- '　　...,.ｘ '''''ｧ, '７|ﾉ
　　 　 ,ｨ彡'　　　　　　　　　 　 -=ﾆﾆ三,,ｘ''´ _/;;;ｲヾ､´´　 ´´´´￣'''''''´´　　　　　　　　￣~７=-―､》　　　　　　　 .｀ミｨ,　　....／　　 /////
┌─────────────────────────────────┐
│そんな私の心意気を感じたかのように、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│竜の骸は不可思議な霧のような瘴気を振りまきながら、ムクリと起き上がり……│
│こちらを睨み据えている。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
└─────────────────────────────────┘


292 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/06(月) 02:57:30 ID:xbVzZwXQ



　　　グゴゴゴ…
　　　　　　　　　　　　　　　　 , =ァ　__　　.　_
　　　　　　　　　,-、　　 　 ／／ ／／　 ／ ::..、
　　　　 　 　 ／,''i':ヽ　 .／,::/.／／　　 /　/| ﾄ:ヽ　 /三　　　　　 　 　 　 　 　 , =ァ　__　　.　_
　　　　　　 / /l /＼ ∨ :／,　:}´　　　 {= 〈 .| |::ミ- '-≡　　　　　.,-、　　 　 ／／ ／／　 ／ ::..、
　　　　　,..:／..:/ 　　Yr｡,/｡} ハ｀i　, =彡':ｱヘ,|＞ミ从 彡’　　／,''i':ヽ　 .／,::/.／／　　 /　/| ﾄ:ヽ　 /三
　　　　 l /　 } {　 , ,:´　 _ 彡::ミ〉 }|イノレ'- 、 ヽ／/{　　　　./ /l /＼ ∨ :／,　:}´　　　 {= 〈 .| |::ミ- '-≡
　 　 　 |:l　　| l　 ゝ’≦:::毟' /气'乍彡《　　 ヽ:/／ヽ:.　　.,..:／..:/ 　　Yr｡,/｡} ハ｀i　, =彡':ｱヘ,|＞ミ从 彡’
　　　　,:/　　| |　 , ´ ミ}::炒':广--ﾄ 二彡、 　| |　　　|:l　 l /　 } {　 , ,:´　 _ 彡::ミ〉 }|イノレ'- 、 ヽ／/{
　 （（　|l　　 .｀ l　.}_|,ﾍ ｰ=彡, |　::|_`ｰ=' /　 //　　　 |j.　|:l　　| l　 ゝ’≦:::毟' /气'乍彡《　　 ヽ:/／ヽ:.
　　　　lj　　　 |j .〈ヽﾐ､,.-}､_／〉v〈 ヽ＿:l　　ｌｊ　 　 　 　 ,:/　　| |　 , ´ ミ}::炒':广--ﾄ 二彡、 　| |　　　|:l
　　　　　　＿_　／::,、ミF:.|　｀ｰii‐ :´　 ヽ　　 　 　 （（　 |l　　 .｀ l　.}_|,ﾍ ｰ=彡, |　::|_`ｰ=' /　 //　　　 |j
　　　　, =}_/__i　r=≧､_{-__ _ ミ::::彡_ __.ノ　　））　 　 　 .lj　　　 |j .〈ヽﾐ､,.-}､_／〉v〈 ヽ＿:l　　ｌｊ
　　 -´- '..　　.￣フ=┴　　:）::｀＿´::/_　 ｀::..　　　　　 　 　 .＿_　／::,、ミF:.|　｀ｰii‐ :´　 ヽ　　　　　））
　　　　　　　　　｛..::）_,{ ￣｀ｰ'¨ 　 ¨　 冫人ﾉ　　　　 　 ., =}_/__i　r=≧､_{-__ _ ミ::::彡_ __.ノ
　　　　　 　 　 　 ＼::＼l　　　　　　 ／::::／__　 　 　 .-´- '..　　.￣フ=┴　　:）::｀＿´::/_　 ｀::..
　　　　　　　　 ＿_ 冫、,＼　　　　}-,-、ミｰ-､l　　　　　　　　　　 ｛..::）_,{ ￣｀ｰ'¨ 　 ¨　 冫人ﾉ
　　　　　　 =二_..ィ､_┬ へ:}　　　 ー'　￣ 　 '　　　　　 　 　 　 　 .＼::＼l　　　　　　 ／::::／__
　　　　　　　　 ー '　　　　´　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＿_ 冫、,＼　　　　}-,-、ミｰ-､l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 =二_..ィ､_┬ へ:}　　　 ー'　￣ 　 '
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ー '　　　　´
┌──────────────────────────┐
│それも１体だけではない。　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│倒して、そのまま地に転がしていた竜の死体４つ全てが　　　　 │
│次々と起き上がり、例外なくフォールンドラゴンと化していた。.　│
└──────────────────────────┘


293 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/06(月) 02:57:46 ID:xbVzZwXQ
￣￣¨７⌒//: : /: :/: |: : : : : : : : : : :.＼: : : : : : : :ヽ: : :L　l|:::::::::::::..　　　: : :..|
　　　〃Zｲ/: : /: :/: : |: : : :ｉ: : : : : : : : : ＼: : : : : : : ';: :)　 ､::::....... 　 　 / .:::/
＿／´　イ: : :/: :/: : :│ : : | : ｉ: : : : : : : : : ＼ : ｉ: : : ﾍ｀√l`ヾ､　　..::::/斗<
￣　／: /: : /: :/: : : :/!: : :i:| : |: : : : : :i: : : : : : : ! : : : l|: : :つ　7⌒l￣ﾄ､__ム＿＿＿＿ノ!
　イ: :／i: : :l: : | ｀ヽ/,_|: : :l:| : |: : : : : :|: : : : : :./|: : : /:ｉ: |: :ヽ_ﾑ＿ﾄ､__ゞ＼ー────'
￣￣l: :/: : :|: : !: : /､__ヽ､:|:!: :ﾍ.: : : : :|ヽ: : : :/ .l: : / /: :l: : : : : : |: : : : : ＼＼
　 　 l ﾊ: : : ! 从 : |rfて心从ヽ : ＼: :_|x‐＼7￣l :/:./: : :!.: : : : : :l: : : : : : : :＼＼　　 　 ｉ!
　 　 |:| !: : ハ: : ヽ|! {!/:::ハ　　＼: :＼!,ｒｆてうミX: :/: : :∧: : : : : :!: : : : : : : : : :＼〉　　 /ｊ　　　　動く竜の死体といっても、
　 　 |:l ヽ: : : ヽ: :ハ ヽ::::ン　　　　￣7∨､:::::::/;;;;》|! : /: :ヽ.: : : : |ヽ: : : : : : : : : : :＞＜<　　　　.本物のドラゴンゾンビの相手よりはずっと楽ですがね。
　　ノｲ　　＼: : :＼:l ｀　　　　　　　　　　ゞ. 　ン",ｲ: :/ヽ: : : ＼ :￤: ＼──‐＜⌒ヽ　 ヽ
　　＿＿__　 ヽ: :　ﾊ ""　　　,　　　　　　　 　 　 /／i　　)､: : : ヽ:!: : : : ＞─ ､　　 ｿ　　 !　　　 さて、ここに残った理由は３つ。
￣｀ヽ　　　＼　';､ ハ　　　　　　　　　　　"""　　ﾘ: :l斗.' : :＼: : : ＼￣ヽ: : : : :ヽ　　　　ﾉ　　　 １つはきあらたちへの追撃を止めるため。
　　　 ',　　　 lヽﾑ:＼::＼　　 ｧ ‐,､　 　 　 　 　,イ| : |: :ヾ: : : : ＼ : : ﾍ : : '; : : : : :',　　　　　　　 .１つは単なる後始末。
　　　　ヽ　　 |/ ハ: :lヽ::::＞′/ヽ＼　_,,.　＜ l八ヽ: ＼: :｀ヽ: : ＜￣ﾉｲヽﾉ｀ヽ: : /　　　　　　　　そして残った１つは、フォールンドラゴンにどれだけ
　　 ＼　i　　//:三|! |三ミ/　/ 丁＼＼_＿ 　 |三/:;ｲ⌒ヽ￣ ¨⌒ﾞヽ　　 　 　 !:/　　　　　　　　　手品が効くのか試すため。
_,､　　 ∨　//:三ｴj;人_ ./　/ィ/　　　⌒￣｀ヾｘ彡ｒ＝ニ二￣￣￣￣￣｀ヽ　ｊ'
　/￣７ｰ‐'-'､三彡ｲ＼/　/二二二二二ニィ'三ﾐﾉ三}　　　　￣￣￣￣⌒ヾ
,/　//　/　／ ￣ 7‐＜.／ヽ三三三三三／三少´三ミ:､　　　　　　　　　　ﾉ
┌──────────────────────────────────────┐
│華扇の覚えでは、フォールンドラゴンの発生は、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│竜の死体に偶然導かれたフォールンソウルが……といったように　　　　　　　　　　　　　　　　│
│やや偶発的な現象のはずなのだが、どうみても何らかの作為が加わっているように見える。.│
└──────────────────────────────────────┘


294 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/06(月) 02:57:56 ID:xbVzZwXQ
　　　　　　　　　　　＿　 ＿
　　　　　　　　　 /　 ／: : : : ヽr― ､
　　　　　　　　　人 ' : : : : : : : :〉{　　;
　　 　 　 r===彡:/: : : |: : : : |: 乂 _ノ　　 ＿
　　　　 　 r=彡ノ:.|: : : |: : : : {: : :Y_≧=彡⌒´
　　　　　　 ＿ {:.|:.|: : :人: : : :＼: : `＜⌒
　　　　　　{乂ﾊ人|: : : : :＼: : : : : : : : : ＞　　　　　フォールンの発生は、アンデッドに似た過程ながら
　　　　　　　Yﾆ〕ノ{Vﾍ从V´￣ ｀ー､¨´ ＿_　　　　データ的には生物とほぼ一切変わらない。
　　　　　　　 }}/　 {:i:i:i:i:(:i:{ ､　　　　/＜＝´
　　　　　　＿人＿厶:i:i:i:＼:､＼＿,/ <//{ト　_　　　　　　　　　　　　　　　手下であり「子」であるダムドは
　　　　　　<／ノ〕ノ〕 ヽ＼:i:ヽ　　| ｀⌒ヽ{{_{ { {＞ .,,__　　　　 ＿_　　　　“穢れ”こそ持ちますが、アンデッドなら普通持つ
　　　　 　 　Uヽ_ノ　　 }-=ミハ　 |　　　　　 }V/- _人_）- '≦ヽ<´　　　　精神効果や毒といった心身への耐性をデータ上持たない。
　　　　　　　　 --==ミ〈:i:i:i:i:i:i:i廴_）　　　　　し'　　　　｀⌒¨¨´
　　　　　　　　　　　 ／:i:i:i:i:i:i:/￣ ＼＝＝ミ､　　　　　　　　　　　それが間違いないかを、この場で確かめる。
　　　　　　　　　__／:i:i:i:i:i:i:／　＿　　＞～ｧ
　　　　　＿ ＜:i:i:i:i＞～～～´⌒ー彡-＜
　 r＜_-_-_-_-_-_-_-_-／_/_-_-|_-_-_-_-｀`～､、_
┌────────────────────────────────┐
│単なる自然発生ではない。恐らく、華扇の予想だと　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
│どこかにクイーン種……フォールンソウルを生み出す母体を兼ねる、　　　　....│
│フォールンドラゴンがいるはずだ、恐らくはマルフォイ家に連なる者の所に。.　│
└────────────────────────────────┘


295 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/06(月) 02:58:39 ID:xbVzZwXQ

/　ｉ　/　　　　　　 / ７　 // 　 |　　　　　　iヽ､ 　 ヽ 　 :.
! 〃 ﾊ　　　　　 〃_/　　,'　　　lヽ　　　　　|　',ヽ　 ﾊ　　 .
ヽ 　　ヽ　　　／ (::　　 　 　 /ｲ　 ＼　 　 ,:　 l _∨　!　　 ',
イ ゞ､rf ､_ ノ_ｒ ｲ::　 　 　 ｉ/　　　 　丶　/ ｲ´ __.!　 l　 　 ｉ
／｀⌒7ムイ:: : :!　　　　　|-‐ 　￣　　∨ /,ｨ示ミ､,ｲ　 　 |
　　　//.: : :|.: : :ﾊ 　 　 　 !　,ｨ示ミ､　　}/　{!:::::ﾘｲ:::|　 　 l　　　　　　深、第六階位の幻。
　 .／ｲ:: 　 :ｌ: : : : ';.　　　　}Y )::::::ﾊ　 　 　 　ー'　l: :l: /　∧
／ /　!　　 ,' : :i　: :ゝ　 　 l从辷_ ﾉ　　　 　 ,　　 .}::ﾉｲ　/ ﾘ　　　　　 強化、囁き、誘い―――【スリープ・クラウド】。
　 /　 ;　　/　 从　{ ｌ＼　　ヽ｀¨　　 　 　 　 　 　 ハ　ﾚヾ
／ 　 /,ｲ./ 　 //　 ヽﾞ -＞､ _ ＞　　　 　_ ｨ 　 . ': : l丶　 !
　　 /´ .!'　　/　　i　　 丁::::/}丶.　 　 　 ￣　. :'ヽ:: :,' 　∨|　　　　　　　ο　　　　　　　　 ／　ﾊﾞｼｭｯ！
　 ﾉ　 / 　 /　　 从　　ｌ:::〈ｲ､ 　 ｀　　┬＜ヽ 　 ∨　　 !/　　　　　　　 　 .Ｏ　　　　　／　　　　　　ο
　 　 /　 イ　　 //l ヽ　|::::ﾉ＼＼＿___,ｲ/::::::＼ 　 !　　　　　　　ο　　　　　　　　　／/　　Ｏ
　　/／!　l 　 ハ　!＼才:::::/::::￣￣｀i l !::::＿::::>､ ﾄ､　　　　　　 　 　 　 　 .,;:''"ﾞﾞ'':.,／
.　/´　 |　|　 !　 )'　 ／:::〃::::::::::::::::::::>＜⌒ヽ｀ヾﾘ　〉　 　－―＝＝ニ二 ;:　　　　 :;　二ニ＝―‐‐
　 　 　 乂| 从　　 /:::::／:::::::::::::::::::::/〈 んてﾊ )　〉Y ､　　　　　 　 　 Ｏ　　 :､,.　..,::'､‐-　 _　 ,､.
　　 　 　 ｊ/　　 イ￣ ｀丶::::::::::::::::::::〉､辷ゞ-‐"〃 〉:::::丶　　　　 .Ｏ 　　／／｀ｖ::　､
　　　　　　　　/´　　　｀ヽ ヽ:::::::::::::::＼lヾ⌒＞〉 ｲ:::::::::::ハ　　　　　　　/／　　 |　　　ヽ
　　　 　 　 　 ｌ´　　　｀ヽ　＼　､:::::::::::::::＞＜ノ彡::::::／::::::!　　　　　 .／　　　 ο　 　　Ｏ
　　　　　　　 ｲ　　　　　　＼ ∨!:::::::::::::::::::::::| |:::::::::〃:::::: /　 　 　 ／　　ｒ─-‐　フ
　　　　　　 / :!　　　　　　　 ヽ| |::::::::::::::::::::://:::::／::::: ／　　　　　-‐ｙ´　　-＜二＿_
　 　 　 　 〈　　　　　　　　　　y.ハ::::::::::::／.::::"´::::,:イ　　_　-‐/　　/　　　　　　　ー‐-三_フ


296 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/06(月) 02:58:49 ID:xbVzZwXQ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;　|;　 ililil|::＜il"　:;:;:;:;(^_ｰ-'"ilililili:;:;:;lililil
　　 ／￣ヾｽ-―‐-､r' ⌒ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　:;:;:;:;:;ilililililililililililililililililililililil:;:;:;:;:;|;:　 　 |:::;:;:;:; _ ⌒"ξililili::;;:;lililililililil　il
　　{　　 ,／´:::::::::::::::::::`ヽ、 l　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 :;:;:;:;:;:;:;:;:;ililil　　 ililil|;:ilil／ |;:　　' 　　￣　ヽ､__:;:;ilililil::;;ililililil
　　ヾ_ィr'::::/::::,:iヽ/i::::,::::::､:ｽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:;:;:;ilililil :;:;:;:;:;:;:;:;i:;:;:;:;:;〈;:. / :　|;;:ilililil-＜"~"'"＼~￣､ｰ-　＿＿:;
　 　 //::::l::l::,ハl　　l/l/i　l .|　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 :;:;:;:;:;ililililil＼ilililil∨　: 〈;;:　,:;':;:;:;:;｀:;:;:;:;:;:;:; ＼'ζ'"~￣ililili
　　/∧::::|::ﾚ -‐‐　 ‐- l .ﾊ/　……ホントに寝ちゃったよ。　　 　 　 　 　 　 　 :;:;:;:;)r､/:;:;:　　ilV"ililililil　　〉ililililil　＼　　__
　 〈/l::::トi::::{u 　 r┐　 }/＼>.いいんですかこれで。　　 　 　 　 .i　　　　　　＼　　 /　::;:;:;:;:;　 i　　 　 у　　　　ililil＼二r`=-
　　　∨ｉｲﾍ|ゝ､__　_.,イﾚ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｉ | ｉ　　　　　 __ ＼_／　:　　　　　 `ｰ-　〈　　　ilililililililil＼ililililili
　　　 　　 ／`,:`ｉｒ‐':.｀ヽ、　　　　　　　　　　　　　　　ｽﾞｼｬ　　　 .| | |　　 ._／　 __／　　　　　　　／~"ｰ　　＼　　　：　　　＼
　　　　　〈ヘ/ 〉/::＠:::）､〉　　　　　　　 f´￣￣￣｀ヽ　　　　　　　,ヘ、_／ /／_, - :"~　　　　 ／　　__／`i. ζу'　　　　　　＼
　　　　　 辷|〉}::{|:::＿ﾑ__|　　　　　　 　 |　Z Z Z.　　　　...／r~''ｰ'－/ "''ｰ-'"~ヽ　　:　　　　ζ＿ ／ :　 _／　/
　　　　　ﾑミ|/辷::::::::::.}　|ゝ　　　　　　 .ヽ＿＿＿乂_　　 ｝　:　　　　　〃rz/`ｰ'-　ﾆ＝=―-,'￣　__r―'"　　（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 _/vV,i ,､,　,　　"',ﾍ　　､ヾ､ ー―-/ | ,' ζ~　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼~'ﾍﾚ'=!/乂ＸVﾚ'/　　 ＞ ﾆ=-､'　（/（'/　　, '　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :::::::::::　　~"''ー-　＿＿ :`' > _>、__ ノ＿`　　　　　　　,　'　　　　＼　　　　　::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :::::::::::::::::::::::::::::`y'ヽ| ´`　　< ＿￣　　／　("~￣~"''ｰ-- ｝
┌────────────────────────┐
│だが、思ったよりも手強い相手じゃ無いのかもしれない。　│
└────────────────────────┘


6 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2016/06/06(月) 08:05:11 ID:qaQ5aVmg
立て＆投下おつ
スリープクラウドほんと強力すぎてな……名指しで禁止する卓もあるぐらいだしな


7 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2016/06/06(月) 18:40:02 ID:Gn6JB6SY
深夜投下乙でしたー
普通モンスターは眼鏡とか掛けさせれないからなぁｗ


19 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2016/06/13(月) 05:28:55 ID:ZkLXA59k

...'''"'''''''''''''''':;:;:'''""''''"":;:;''"'';:;,.,.,　　　　"":::::::::.　　　 ....
　　　　　　　　　　,.,;:;:;:;:;'''"..,.;:.,..,;:;:;:,.,._,　...,,,...,,,,,,,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,...;:;:;;:'''""'''';:;;:,.,.,...
　　　　　　　.,;:,.'"" 　 .,,_,,,...;:;::''""''''"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 .,,,,__...,,;:;'''""''''::;;;;.......,,,,...;:;:;;''''"　　　　　　　　　..,:
　　　...........,,,;:;;:;,,,..;:.;:;;:;;::''"".';:;:;,.,＿,.　　　　　　　　　 　 :::::::::;;;;;;;;;;;''''''"""'''""""　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ::;
　　　　　.,,.,;:;:;:;;:'""''""'''''''::::;:;:;;,..,,.,.,＿.:::::::::;;;;;;;;;;;'' 　 　 　 　 　 ""''''''''':::::......"""''''''"""''''…　　　　　　　　　　　...::::::'''
':.,　　…'"　 ...,,,,__...,,;:;''..,.,.,.,.　　__.,.,.;:'"';:,.__,　　""''''''''':::::......"""''''''"""''''…　　　　　　　　　　　...::::::'''　　.:::::::. .""
''''"""'''"""".""""""""'''''""""""　　　　　　" "'''''''''''''''':;:;:'''""''''"":;:;''"'';:;,.,.,　　　　"":::::::::. .""
　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　 lｱ─- ､
　　　　　　　　 　 　 　 <从　　　　 ､_〃: : : : : : :ヽ､
　　　　　　　　　　　　＜ __,ｲてゞ〈斗': : ｊ! : : /: : ヾ￣｀ヽ
　　　　　　　　　＿＿／イ〃⌒ー':: :i: :ハ: : !: : : : ﾄ､　　i
　　　　　　∠斗七フ⌒//: :_/ ｉ: ! : //｀ヽ∨: : : : :i :ﾊ　/
　　　　　　　　　／/: ://.:〃 Y: :|: :ｉ/心ﾐ､/: : : : 〃 : Y
　　　　　　　 ／ ,ｲ: ://.:∧ゞ〉!: l: 从辷ンj!: : ,イ: : : : :i
　　　　　　 /: : / ｌ 〈/: : : :| 　l: :|: : :i ヽ　 ヽ/　|人: : : ',
.　　　　　 /: : /　 ヽ : : : /:〉　ヾj : : ｌ　 　 　 ,心゛ﾊ＼: :ヽ､＿ノ
　　　　　 i: :〃　　│: : /: ﾄ､＼ 〉: ;ｲ 　　 　 ﾏイ: : : l　￣￣
　　　　　 ヽ!　　　 人: :l: :/彡:､/X ﾘ,､　　　 ノ: |: : ｉ/　　　　純粋なアンデッドよりも耐性が脆弱な分
　　　 　 　 i!　　　　　X::<´￣ヽ＼ヽｒ-‐＜ : : : i: : l!　　　　 絡め手は有効ですね。
　　　　　　 ヾ､__,　／　 ｀＼　　|三>!＿　 ｀ヽ 人: : ヽ
　　　　　　　　　　l　 　 　 　 　 |＞⌒Y｀ヽ　 )'　　￣｀ヽ　　魔法が通らないほどレベルの高い、
　　　　　　　　　　ゞ＿__　　　　l|〉＜て⌒) ´　　　 　 ソ　　あのエルダードラゴンのようなフォールンだと
　　　∠二ニ＝≠K二_　ヽ._／::辷/７ゞ┤ﾄ､　　　　　　　　また別ですが……
　　　　　　 　 イ/ 　 　 ヾ／.:::::::::ゝ､ｰ /_ﾑY
.　 　 　 　 ／//　　　　/ ∨:::＿＿;ｨ千ｒ'/丁　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ザクッ／
┌─────────────────────────────────────┐
│たった今眠らせたフォールンらにとどめをさすが、霧が晴れる様子はない。　　　　　　　 　 │
│まだ他にもフォールンがいるのだろう……おそらくは死んだドラゴンの多くが蘇った形で。 . |
└─────────────────────────────────────┘


20 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2016/06/13(月) 05:29:07 ID:ZkLXA59k

　　　　　　　　　　　＿　 ＿
　　　　　　　　　 /　 ／: : : : ヽr― ､
　　　　　　　　　人 ' : : : : : : : :〉{　　;
　　 　 　 r===彡:/: : : |: : : : |: 乂 _ノ　　 ＿
　　　　 　 r=彡ノ:.|: : : |: : : : {: : :Y_≧=彡⌒´
　　　　　　 ＿ {:.|:.|: : :人: : : :＼: : `＜⌒　　　　しかしこの状況。
　　　　　　{乂ﾊ人|: : : : :＼: : : : : : : : : ＞
　　　　　　　Yﾆ〕ノ{Vﾍ从V´￣ ｀ー､¨´ ＿_　　 ドラゴンの方は想定しているのでしょうか？
　　　　　　　 }}/　 {:i:i:i:i:(:i:{ ､　　　　/＜＝´　　 勢力的に、意図して味方につく、つけられる相手でも、
　　　　　　＿人＿厶:i:i:i:＼:､＼＿,/ <//{ト　_　 そもそもつけたいと思う相手では無いように思えますが……
　　　　　　<／ノ〕ノ〕 ヽ＼:i:ヽ　　| ｀⌒ヽ{{_{ { {＞ .,,__　　　　 ＿_
　　　　 　 　Uヽ_ノ　　 }-=ミハ　 |　　　　　 }V/- _人_）- '≦ヽ<´　　　きあらたちを撤収させた後に
　　　　　　　　 --==ミ〈:i:i:i:i:i:i:i廴_）　　　　　し'　　　　｀⌒¨¨´　　　　　調べてみましょうか。
　　　　　　　　　　　 ／:i:i:i:i:i:i:/￣ ＼＝＝ミ､
　　　　　　　　　__／:i:i:i:i:i:i:／　＿　　＞～ｧ
　　　　　＿ ＜:i:i:i:i＞～～～´⌒ー彡-＜
┌─────────────────────────────────────────────────┐
│フォールンドラゴンは、霧……に見える瘴気の中にいる人間をダムドという擬似アンデッド化させる能力がある。　　　　 │
│変化には一日以上かかるので、戦力を蓄えさせたくないのであれば今すぐに瘴気を解消しなければならないのだが｡　 │
└─────────────────────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:;l;l|　　　　 　 | .:::;i;;::l|　　　　|;;.::ll| 　 　 　.|;;;::.;l::l|　ゞ;;;:;;|.:;;.:::;;;ｌ:;l||;/ 　 |.:;l;l|
　　　,,.、　　　　　　 　 -─ -　　 　 __　　..::;, 　 |:: ::;l;;:ll| 　 ,; :::.|.:;;ｌ;l|:: 　　.; :;|.:::,;;::ll|　　　 .|;;il.::;;ll:;;l|| ;; 　 |;;::ll|
　　　　／⌒ ／ .:::::::::::::::::::::::::厂/´　　 ｀　、.:::　|::. :;;:.;il| 　;:: ,;; | ,;::ll| 　 ;;:.　 |;;..il;::;l| ;;::. 　 |.;ll;:.::;l;;:l|!.::.　.:;|::;l;l|
　　　/　　. ' .:::::::::::::::::::::::::::::::(　 {　　　　　　Y.;:: |: l|;;:::;;l|;;::.　.:;;ﾉ.:::;;lﾘ、　.:::: ;;|.::;;:::;ll|　 .::　 |.:;,.::;;ll;;:l|! ,vj､ |.::;ll|
　　 ｌ　　/ .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ﾄ、　　　　　}..　|.:;l,;:.::;ll| 　 　 .:::　 ''';;;::::..　　|.::.;:;;:ll|　 　 .::|;;:i;;;:.;;l:;l|!　　 ﾉ :;从
　　 |　 .' .::: ::::::: l .::::::::i:::_::_＼ :::: Y⌒ヽ.＿ メ　 | :: ;;:;;ill|　　　　　　　　 　 ..ｿ;;::.:;;;llﾊ .:::;;;　|:;:l.::;;ll:;;l||　　`" '';;;:::..
　　人　|.::::::l:: __:l＼:::´ﾄ､ .:::::::ヽ.:: l⌒ /∧Ⅴ　,;ﾉ ::.::;;ｉ;;ll|;;､ .;;:::..　 　　.:::. 　 ..:::　 ;;;;, :::"´　|.::;;:;;;:li::l|!
　　　rｧ从::::!´::: |　 ＼j　＼_::::ハﾘ::: 〈/∧ﾊ　 　:::::: ;;;;;; ;; 　 .::;;, 　 　 　 　 　 ,.vVw,　 .::;;; |.::;;:il.;;:;;l||　 　.::::　 ,;;;,
　　　〈/ 从ﾙハ:j　_　　 ´「r'!:「Ⅴ:::::::::::Li」::ﾊ　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |:;;,.::;;,:::;l|| 　 　 　 　 ,;;:.
　　　　/::::::::::::ﾉx＝.　　　j以ﾘ/.::::::::::::::ﾘ:::::::::}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .:;;:. :.. /.; ::;;l|.;;::il|l､,fﾞ; "´'''::
　　 　 |::::/::: 入""　　　　 ""i:::::/::::::::/:::i: :: ﾘ　　　　　　　 .:;;:.:. 　　　　　　　　　　　　 ノ;;ﾉ ::;;ﾊ ::;;t;;ヾ ::;;,　　 .:::;;
　　　　ﾚ'i!::::::::/ ＞ -- 号 ＜!::/:::: イ::::ルイ　　　　ヽ 、　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ;;'''"""　 ::;;;;;;;;;;, 　 :::.
　　'''.(＼人ﾙ( ﾙ　厂 /⌒ヾ:/7⌒＼!　　　 　 　 　 ノ ﾉ
　　　 ＥｦY}＿__r ｭ　入苞ﾒ::/i　　　 }　　　　....,,.￣　　しかし、残りMPが辛い。
　　　　 `ｰ┴┴1 }ﾋ/ :::::::: || l|　　 ,ｨﾍ　　　　 　 　 　 今後のリソース対策は必須ですね、
　　　　　　　　　ﾚ'r/ :::::::::: ||/⌒ﾇ´ 卯　　 　 　 　 　 .手頃な値段で補いたいものですが……
　　　　　　　　 ／/::::::::::::::::||只< Ｘ´


21 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/13(月) 05:29:28 ID:ZkLXA59k

｀'＜＞.､',;,,　';｀ヽ、　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＜二／爻イ彡イ.:::::::'´｀ ::::::::::　　　 ＼
｀ヽ、.｀ヽ＞､;;,,,,;'　＼　　　　　　　　　　 　 　 　 ＜二二／爻ｲ:／.::::'´　＿＿＿＿＿＿＿＿＞、__　>
'': ..､＼　＼戈x;;;,,　,,,＼　　　　　　　　　　　 ＜｀ヽ二／爻∨二二二二＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＞.
＞.､ ':.､＼＿　火x､;,',,,　＼　　　　　　 　 　 　 .＼.:ノ爻爻丿,;;;;;;;;;;;;,,,,,,,,,,,,;;''　　　　　　　,，'’´.＿＿＿＿＞、__
｀'＜＞.､',;,,　';｀ヽ、..x､;,,''''';;＼＿,，　　　　　　　　 ＼爻,イ乂＼　　　　　'''';;;,,,,,,,;;;.''　 ／＿＿＿＿＿＿＿＿＿＞
　　　｀ヽ＞､;;,,,,;'　＼　 x､＜≧三＜　　　　　　　 　 .｀'＜乂乂弋、　　　　　　;;;, 　 /''　　　　　　　,，'’´
　　　　　＼戈x;;;,,　,,,＼.　≦ ―ﾆ三≧＜　 ∧／ト､＿＿｀ヽ、乂㍉、　 　 　 ;;;　 /'''';;;,,,,,,,;;;.''　 ／
　　　 　 　 .＼火x､;,',,,　＼｀ー＜三三≧ｨ个ノ二.:＞'´Σ≧ﾆ>―乂㍉、　　,;;;　ﾉ　　　　;;;, 　 /
　　 　 　 　 　 ＼戈x､;,,''''';;＼＿,，≦三|∧/ .::..／,ィ彡个≦ノ.::::::乂乂ノ≧　.／　 　 　 ;;;　 /　　 .、
　　　　　　 _　　....＼火x､＜≧三＜ﾆ.::/l∧!. .:/ .::ォﾆｱ´!／.::::::乂乂／　　 ./. ㍉、　　,;;;　ﾉ　 　 　 .),
　　　　　(（　　　　...弋_三≦ ―ﾆ三|.:/.::∧|.:./!.:,ィニｱ／.::,.x乂乂＜.::　　 ./.乂乂ノ≧　.／　　　彡
　　　　　　 `　　　 　 　 ￣｀ー＜三ミｘ:::∨∨.!!,ｨﾆｱ./ .:: .::..　　　 :::::.:: 　 ノ乂乂／　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　≦三ﾐヾ弋||:i∧∧i<::　　.:::::　　　 　 ＼/,.x乂＜:,.x＜
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ｀＞l弋ミヽi∨∧:∨|:.:..　 :::::.　　　　,ｨ三＞､ ＜
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｀ヽ　ﾏiiiii弋|::: !:|iiiil7.:::.　::::　　　/爻爻爻ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ゝ弋iiiii弋i全!ii/|　.:::.　.:..　　 |从人从从!
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 , - == -､ .∧ミヽ＼＼川//|　.::　 .:::.:　　||从人从从!
　　　 　 　 　 　 　 　 　 /:.....r 、　_./川＼ｿ:杙戈三/∧ :　 人.: 　 l从人从从人
　　 　 　 　 　 　 　 　 i´ ﾏ　ﾄ=-く.ｌl＼_　∧:ｌ弋_|三!/＼!￣　　＼ .|_人__人/.::::.∧
　　　 　 　 　 　 　 　 弋 弋_＞.ノ ﾘ　 .下マ:＼ ｀ヽﾉ　　　　　　　 ｀|__! ∨个vイ.:∧
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼_二≧´　　　 　 .＼!∨/　　　　　　　　　　|／!爻乂_ノ　ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼l　 　 　 　 　 　 　 　_ノ　ノ 人 .: .: |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,.＜.::./.:::::/.:::|:. :. :|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 / l.::::.:/.:::::/|.::/:. .: ::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |.::|.:::/l.::::/　リ.: . .,.ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 弋.!:/ .|::/　　|.::.　.|.:|
┌─────────────────────────────────────┐
│森から退却する騎士団の、殿を受け持つ華扇の前に次々とやってくる、多翼複眼の竜｡　 │
│強くはないが、魔法抜きで相手できるほど弱くもない。　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│むしろ相手も少なくない魔法使いなので油断すると苦戦する要員になる。　　　　　　　　　　│
└─────────────────────────────────────┘


22 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2016/06/13(月) 05:29:52 ID:ZkLXA59k
┌───────────────────────────┐
│だがここで発想を逆に変えることを思いつく。　　　　　　 　 　 　 　 │
│消耗するのなら、消耗しないように回復しながら戦えばいいと。. 　 |
│テンプレ的な、【ドロー・アウト】連打によるやや持久戦の戦法だ。.│
└───────────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　 　 .　 -―: .　 .
　　　 　 　 　 　 　 , -‐くｽ´ . . . .: .: .: .: .: .｀: .、
　　　　　　　　 　 / 　 　 Y〉.:.:.:.:/.:.:.:.:.:._;.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　 　 　 _|　　　 /〉.:.:.:./. :.:.:／.'.:.:.:.:.:.:.:.:.:'.
.　　 　 　 　 　 〈入＿rくｿ.:.:.:./＼>'　//.:.:.:l、.:.:.:.:ト､
　　 　 　 　 　 く／// ﾊ_〉_:_;':／｀ヽ |:l:.:.:.:.ハ/|.:.:|　l
　　　　　　　　,く／/ /.:/|ハ/..＼､　 Ｗｌﾙ'‐〈/l.:.ｉ|　|
. 　 　 　 　 ／.:/.:〈_/.:人|.:ｌ:i^ー′　 　 ＿_∧;'.:.|レ′
　　　 　 　 ￣/／/.:.:.:.:.:.|.:|:|'''　　　　 〈_「/ﾉ.://.:廴〉
.　 　 　 　 　 ´　/.:/.:.:.:.:.|.:|:|　 　 　 '　,,, /.://.:/lヽ＞
　　　　　　　 　 '／７.:r,=|.:N＼__´’　　イ.://.:/l |
　　　　　　 　 , -‐くr‐|ｌ.:ﾍ:|/,三三]__,⊥!//.:/八|　　　　攻撃魔法としては火力は一段落ちる半端な呪文、
.　　　　　 　 /　 ／:::::Y乏)ﾘ:::::::::::／　∠ 'イi/　　　　　 という印象でしたがやはり持久戦となればとても活躍しますね。
　　　　　　　ｉ ／::::::::::::ﾍﾆノ:::::::::::|　　　　ヽ　 ／＼
　　　　　　　/::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::|　　　　 |／ｲｪﾙ｀ヽ　　相手にされ返されるのが懸念ではありますが、
　　　　　　　i:::::::::::::::::::j:::::::::::::::::::::|　　 .／__ｸﾞﾝﾑ／　　　元より格上でもなければ、本気の装備である必要も無し。
　　　　　　　i::::::::::::::::::::!::::::::::::::::::::ヽ_／_,ゝ、ヽ／
　　　　　　　ヽ:::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::/< rく ＼ ヽ 〉
　　　　　　　|.-|::::::::::::::::::::::::::::::::::::l/ ∨　　　／
　　　　　　　|　|::::::::::::::::::::::::::::::::::〈　 /〉￣￣/
┌─────────────────────────────────────────┐
│一度の回復量に上限はあるが、HPとMP両方ダメージを与えながら吸収する優秀な魔法。　　 　 　 .│
│回復量の上限は相手の最大MPに依存するが、魔法使いでもあるドラゴンは当然それなりにある。. │
│少なくとも消費と吸収量が五分五分になる程度には元が取れる状態で戦えた。　　　 　 　 　 　 　 　 │
└─────────────────────────────────────────┘


23 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2016/06/13(月) 05:30:04 ID:ZkLXA59k
　　　　　　　ｏ　　　　　　　ο　　　　　　　　　　　　　　｡
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾟ　　°　　　　　　　　Ｏ
　O　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｡
　　　　　　　◯　　　　　　　　　　　o　　　　　　　°｡　　　　　　　　　　　　　　　　　　　o
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｏ
　　　　　　　　　　　　ﾟ　　　　　　゜。　　　　　　　　　　　　　　　　◯
　　　。　　　　　　　　　　　　ﾟ　　　　　　　　　　°　　　　　　　　　　　　　　　。°｡
　　　　　　　　　　　Ｏ　　　　　　　　　　°。
'"｀ﾞヾ　　　　　　 　 　 　 o　　　　ο　　　　　　　　｡　°　　　　　ｏ
,.　'"⌒ヾ.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　O
;;.:''ﾞ'　ﾞ　,,）　　....｡°　　　　.,.. -､　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｡　゜　　　　　　　　　　　ﾟ゜　o
　　　　 ﾘ　　　　...ｏ. 　ｒ'"´　　 ⌒ヽ,
;.,　　　　'"⌒ヾ ⌒ ｀ヽ'　　,､_,,.;.,'´￣｀ヽ　　　　　　 　 Ｏ　　　　　｡
　　　　　　　　　　,.､.ﾞ､　ﾞ､ /l　,;'　　,.　 ,;'r'"⌒ヽ,　　　 　 　 　 　 .ﾟ°
　　　゜　　　　　　　　　　ｏ　 　ヽﾄ､;.,､　,.;'　　,,._;;')　 　 .ο　　　　　　　　　　　　　Ｏ
ﾚ'ｒ'"´　｀ヾヽ　　　　　　　､;.,_', ,'|l! r'ゞ,,;'　　　　　｀ヾ　　　　　　 　 　 　 .ｏ
l!./ゞ､　.,.;;'ノ　　　　　　　　　/⌒ヾi! ,/､;.,.''.,;　　　 , ,. ';
i´　／/　　,.､　　　　　　　　 ;.,､_,.;'')'/ ､.,;''/　　　　 ., ;:.')
|／.／'".,ﾞ'"　　　　　　　　 ., ;:' ;.,'")ﾉ　|i!l|_/､;.,　､.,;;.　,.;'ハ､
l!／　(⌒;.,;.　　　　　　　　　;､.,;ll! l|.ヽ|i!l| lｖ/;.,､__,.､.;:ノ'"　｀ヽ
|､wv从/l'|､wv从/l'|､wv从/l';.,'|l! l|.　|i!l| |i!|.'|i!|' ､.,;'ﾞ:､.,;., ,.;_..;')
川　/|ﾉﾙ'川　/|ﾉﾙ'　ﾉﾙﾊﾞl 彡ﾊ/／/vw彡|i!|,,;.､,:'ﾞ､,:' ,:;ﾞヽ,;.,ヾ
VjjNw/〃lVjjNw/〃ﾚ'ﾍ　 lﾙ'/vwjj/从jj/彡彡,..|i!|,,,,,,＿＿__ハ
---――''"""""´´~.""""""￣￣￣　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣｀｀｀ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ''''''''''―――--
┌─────────────────────────────────┐
│３体ほど沈めた頃に、ようやく森を包み込む瘴気を抜けきった。　　　　　 　 　 　 │
│代わりとばかりに吹雪が出迎えるが、ドラゴンとフォールンが舞う中に比べれば │
│ずっと安心だ、と騎士たちの愚痴る声が聞こえる。　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
└─────────────────────────────────┘


24 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/13(月) 05:30:18 ID:ZkLXA59k

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 -― ‐-
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　＿＿＿＿ 、｀　､
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,　/三三三三三三， 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　i≫ｨ^^^^＼^^^ヾハ　 　 :‘，
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　. :!/ ‘，　　　ヽ、　ヽi　　　: :i'.
　　　　　　　　　　　　　 　 　 i　. :i!―-＼　 　 i-＼. i!　 　 : :!i
　　　　　　　　　　　　　　　　 !　: : 芹拆　ヽ　/芹拆j!　　 : : !i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　: : i 沙　　 }/ 　 沙/　 . : : / !　　　本当に異常事態が起きたな。
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ‘， 人　　 ' .　　　　/　. : : : ':　　　　 華扇曰くそうではないようだが、ドラゴンの群れが
　　　　　　　　　　　　　　　　　　}､／¨ｦ≧r―=≦　. : : ／:　　‘，　アンデッドの群れに変わったとなれば
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ;/　ノ rz=’⌒¨7　. :.／: : : 　 　 ＼ 話が違うと、撤退の言い訳はつく。
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /'　 ! ,/　　　　 ;　 : /Y: : : : .　 　 　 ｀ 　 .,
　　　　　　　　　　　　　　　　 / ｉ　 |/'ｭ｡.＿＿_i　 /　| : : : : .　　　　　　　 ｀　　、　　　　今回は非常に世話をかけてもらったな。
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,.　　 |　 i j/ｱ三ﾄ､ｲjィiゝ　!: : : : : : .　　 　 　 　 　 　 ＼　　　事が落ち着いたら、十分に借りを返そう。
┌───────────────────────────────────┐
│元より 自領地も危ういというのに参加させられた きあらたち砂獣騎士団は、　　　 　 │
│当然 この戦にノリ気でもなければ、手柄を立てよう名を挙げようなんて思いはない｡　│
│帰るのに丁度良い言い訳が手に入ったと喜んで帰路につこうと華扇を誘ってきた。.　│
└───────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　／￣　＿＿｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　 -┴/´￣: : : : : :￣:｀:.ヽ
　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　／￣ ｀ヽｰ"､: : : : : : : : : : : : ､: : : : : : : : : : : ＼
　 　 /　　　　　　ヾ 〉: : : : : : : : : : : : :＼ __: : :-‐ : :＼: ＼
　　/　　　　　　　 |ﾄヽ: : : : : : : : : :ｉ､: : : :ヽ´: : :__: : : : ', ｀ヽ
　　|　　　　　　　〃　}: : : : : : : : : :|_ヽ: : : : ヽ彳､ヽ: : : l __
　　l　　　　　　　　 ﾉ: : : : :ヾ.: :／ :|　 ＼.: : :| ヾ::ヽ ､: : :ヽ ￣. .―. .､
　　丶　　　 ノﾌ　/: : : : : : : :メ: : : :!≧= ヽ: :|　 ゝ'　 ＼: : ＼: : : : : : :＼
　　　 ヽ､ﾞﾃ/┌": : : l: : : : : : : : : :ん_ハ　 ∨　 　 　 　 ', : : :ヽ￣　― ､ ',
　　　　　7/-┘丶: : :'､: : : : : : : i:||:::::::::〉　　　　　　｀　　l: : :/:|､　　　　 )'
　　　　//ﾘ: : : : : :ﾞ､: : : : : i.: : : :l: |ゝ-"　　　　　　 ,ｨ　 /レ': :l: :ヽ
　　　//　 |: : : : : : :l: : : : : |: : : :|: : ヽ　　　　　　　//　/: : : :/: : : l　　　　いえ、先に王都へ戻っていてください。
　　//　　 l: : : : : : :l: : : :i: :|: : : :|: : :ﾊ:.＼　　　　　｀　/: : : /: : : :/
　//　　　/: : : : : :/: : : /: :l: : : :l:／: :ヽ: :ヽ―――＜.: :／: : :／　　　　　私はもう少し、フォールンについて
//　　　/.: : : : : :/: : : /: :/ : : ,ｲ: : : : : ∧: :|　　　 //／_:, -'‐　､ _　　　　確認したいことがあるので森へ戻ります。
/　　　/.: :/.: : :/: : ,イ.: :/: : :/: |: : : : : :|=∨＝＝' ´::::/　　　 ￣ 　＼
　　　/.:／.: : :/:.: :/. |: /.: : :/／〉.: : : :/ヽ :::::::::::::::::::( {　 /￣ ソ⌒　　ヽ
　　 /ｲ: : :/イ:.: :/　 |/l: :／´　 l: : :／　　 ＼::::::::::::::::ヽ　}　　 )ヽ　　ヽ |
　　 　|: :/　 |: :/　　　 l/　　 ／|／　　　　　 ＼::::::::::::::l　ヾ￣　⌒/　}/...､
┌────────────────────────────────────────┐
│まだ森の中の戦いは終わっていない。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│だが、既に当初の戦争はフォールンの介入で終わったのではないだろうかと華扇は思う。　　　　 │
│フォールンとドラゴンは本来、別陣営である。それを確かめるために森で様子を探ろうというのだ。|
└────────────────────────────────────────┘


25 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/13(月) 05:30:33 ID:ZkLXA59k

┌───────────────────────────────┐
│ドラゴンに、キル穂の件がどれだけ関わっているかは知らないが　　　　　　.│
│ひょっとすると、ドラゴンにとってもフォールンは想定外かもしれない。　　　 .│
│だが、華扇はマルフォイ家がフォールンに関わっている情報を握っている。.│
└───────────────────────────────┘
.　　　　　　　 　 　 　 ／　　　　　　　　　 　 ＼
　　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　--―━ヽ＿
　　　　　　 　 　 　 ′　 　 　 ＜ニニ＞_≦三三≦⌒ ￣＼＿
　　　　　　　　　　 i　　 ＜ニﾆ＞　 ノ｢　ハ　　＼＼　 　 　 　 乂_
　　　　　　　　　　 |／ﾆﾆ＞　 r　´　Τ/ヽ　　 　 ｉヽ Y　　 　 　 　 〕
.　　　　　　　 　 　 V 　´　　／ 　 ｉ　伝斥　 ヽ　/　 !　　　　　　　 〉
　　 　 　 　 　 　 ／　 　 ／　 ｣ 　l ﾊ辻ﾘ　 　 jｲ　 人 　 　 　 　 /
.　　　 　 　 　 ／ 　 　 ｨ　　 /r|　 l′ 　 　 　 　 Y　　　　　 ＿／
　　　　　　 ／　　r ⌒/i　　人 |　　　　　　 　 　 ハ　 ＿r ⌒　　　　いつもの悪巧みか。
　 　 　 _／　r ⌒′　ｉ│ 　 　 !　' 　 　 　 ‘’／|ヾ¨￣
　　　⌒ ー　━…―┤ 、　　_｣/】≧o｡一　´ヽ│　＼　　　　　　 　 まだ森の中には王国の騎士も多い、
　 　 　 　 　 　 　 　 │　＼/⌒ヾ「￣¨〔　　　　i|　　　　　　　　　　　悪目立ちには気をつけるよう。
　　　 　 　 　 　 　 　 l　 　 l 　 　 i:　　　　ト　　|!
　　　　　　　　　　　　 　 　 |　 　 ||i　　 　 lｉ　 V′　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　　　　　　　　　　　 　 　 |　 　 |三≧o｡｣l　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　言われるまでもなく…….
　　　　　　　　　　　　　 ＼ |　 　 |_ﾆﾆ三三＼　i　　　　　　　　 　 ＼　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　では、行ってきます。
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　＼lニﾆ|⌒　|　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　　　　　　　　　　 　 　 |　　 `7 ＿＼ﾆ|　　 |
　　　　　　　　　　　　 　 　 | 　 　 `′　￣￣￣ Y　　 　 　 　 　 　 　 　 i
　　　　　　　　　 　 　 　 　人＿＿　　 -＜⌒ ｰr'　　　　　　　　　　　　　|
┌──────────────────────────────────┐
│その件でドラゴンに今回の情報を提供する代わりに、キル穂の情報を得られれば │
│今度こそ奴を仕留められないか……と華扇は目論む。　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└──────────────────────────────────┘


26 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/13(月) 05:30:50 ID:ZkLXA59k

,.,;:;:;:;:;'''""""""　　　　　　　　　...,,,;:;;:;,,,..;:.;:;;:;;::''""　　　:.　　　　......,,_,,,...;:;::''""''''".;;;;.......,,,,...;: """''''''''"''''"'''''''''''''''':;:;:'''""''''"":;:;''"''
　.,;:,.'""""'''''''::::;:;:;;,..,,.,.,:;;:'""''''''''　　.　:..　　 　 ;;;;;;;;;;;'....,,,;:;;:;,,,..;:.;:;;:;;::''""　　　　　　 　 　 　 　 .""''''''''':::::......"""''''''"""''''…
　　　　　　　　　　.　.:.　　.　.　.　　　. .. .. 　 . "';:,.__,　　""'''''''''::::.""'''''''::::;:;:;;,.., ''''… 　　　　　　.,.,;:;:;:,.,.,_
.　　.　:.　 .. .　:.:..　..　　. .　.. .,.　　　　　　　　　　　　　　.....,,,,__...,,;:;'''""''''::;;;;.　　　 　 　 　 ""'"　　　　　　　　　　　　　....,,_,,,...;:;::''"
　....,,.,;:;:;:;;:'""''''''''''''''""""　　　　:::::::::;;;;;;;;;;;''''''"""'''""""　　　　　　　　 　 ::::;;;;;;;;;,,,,..... 　...,,,;:;;:;,,,..;:.;:;;:;;::''""
…'"　　　"''':;:,.,,.,..,.,.,.,.　　__.,.,.;:'"';:,.__　 　 ....　 ...　.　　.. .　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 　 　""'''''"''''':::::;;:;;,..,,.,.,:;;:'""''''''''
;;.ii!;;::,,､"";;,,;;,゛:　　　|i!|il|!ll|　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　.|i||　　.|l||
il|!ll| Y ;;／,,""　　　 |liiil|!i!|";"゛ﾉ)|;;.;;;;;::,,､"";;(;;;;;::::゛""　　　　.|l||.　　||i|";"゛ﾉ)|;;.;;;;;::,,､"";;(;;;;;::::゛""
.|lii!|ノ ）`~...,,,,,,.....,,,　|!!ilill|!l;;　゛ヾ;;::il|!ll| Y ;;／　　　　　　　　　||i|;,゛　|il|;;　゛ヾ;;::il|!ll| Y ;;／
,!（(／（;;,,ヽ;;;...（_;;::,, |ll!i（!ll| ￣"＼）l.ii!!ノ ）`~.⌒;:.　　､"";;,,;;,゛|il|　　 |ilｌ ￣"＼）l.ii!!ノ ）`~.⌒;:.　　､"";;,,,;,゛
il|!ll|　　　　Yii!　　　.|!i!|il|ll|　　　　|,!（(／（;;,,ヽノ ;;／,,""　　　.|ilｌ 　　|!i|　　　　|,!（(／（;;,,ヽノ ;;／,,""
il|!ll|　　　　|!,ii　　　 |ill|il|!l） 　 　　|i|!ll|　　　`（~...,,,,,,.....,,,⌒)　.|!i| 　 .|ill| 　 　　|i|!ll|　　　`（~...,,,,,,.....,,,⌒)
.|lii!|　　　　|ill| 　 　 |!!iill|!li　　　　.|il|lil|　　　　（;;,,ヽ;;;...（_;;::,,　.|ill|　　|ilｌ| 　　　.|il|lil|　　　　（;;,,ヽ;;;...（_;;::,,
.|lii!|　　　　|ilｌ| 　 　（il|!llli!i| 　 　　||!li!i|　　　　　　　Yii!　　　 .|ilｌ|　　|l|!| 　 　 .|!lｌi!i|　　　　　　　Yii!
il|!ll|　　　　|l|!|　　　|!!iill|!ll|　　　　||liii!|　　　　　　　|!,ii　　　　|l|!|　　|l|!| 　　　|!lｌi!i|　　　　　　　|!,ii
|!!iil|,,,,.., ,vv|Mvv(/"从ll|ﾉ(　　　　|il|!ll|　　　　　　　|ill| 　 　 vv|Mv vv|Mv , , |!lｌi!i|..,,..,.　,　. ,,,,,.|ill| 　 　 v
!ｿ;ﾊj|W "" Vv,w,.vw,.v"ji,,Iw,,MW w,,Mv,w,.vw,.vW "" V"ji,,Iw,,MW "" w,,Mv,w,.vw,

┌───────────────────────────────────┐
│探すのは、メテオを撃った折に華扇の真上を飛んで行ったあのグレータードラゴン。. │
│Lv18のあの強さなら、ドラゴン軍の司令塔の役目を果たしている可能性が高い。　　..│
└───────────────────────────────────┘


27 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/13(月) 05:31:04 ID:ZkLXA59k
.　 　 　 l　/　　　ヽ-'　　　　　　　　ﾞｉ,　　 ﾞｉ　,　　　　,　　　,　/ 　　,/　　　′,)ﾞｉ　　　　　　　　　　　　　　/(,′
　　　　 .ﾚ′　/(,′　　　　　　　'　ﾞｉ　　ﾞｉ　　ﾞｉ ﾞｉ　　,.,,' ,,　　/ /　　/　　/　'　ﾞｉ,　　 ﾞｉ　,　　　　,　　　,　/ 　　,/
' ,,　　/ /　　/　　/　'　,,_ 　　　＼　　,　' ,　　,'　,; 　　 ;,　',　　, '　,　　／　　　 _,,　　　ﾞｉ.,' .,-` ,. ',./　　　, '　　　　　　／
` ,. ',./　　　, '　　　　　　／r　　｀　　＼　　' ,　';,_,',　　,',_,;'　, '　　／　　´　　r"　　　　　／　　 ;,　',　　, '　,　　／　　　 _,,
　 ;,　',　　, '　,　　／　　　 _,, ｀-.　 ＼　＼,(　　　　,　′　　　　),／　／ 　.-´ 　　　　_,-´_,',　　,',_,;'　, '　　／　　´　　r"　　　　　／
　,',_,;'　, '　　／　　´　　r"　　　　　／　　　　ﾞｉ 　r　　　 /　　　　　　_,."_,..)　`-"_,,.-´　　／　　-"　　),／　／ 　.-´ 　　　　_,-´
′　　　　),／　／ 　.-´ 　　　　_,-´,i| ,;,＼　　　ﾞｉﾞｉ　|ﾞ//　　　／,;, |i,:"／　 )　　_,,.-´　,_　r　　　 /　　　　　　_,."_,..)　`-"_,,.-´　　／
　゛-/　　　　　　_,."_,..)　`-"_,,.-´　　／　　-"　　ﾞｉ 　/　　　;,　　　　　';,／_,,.-´　",.- ´　　ヽ　　　　,-",;, |i,:"／　 )　　_,,.-´　,_
|ﾞ//　　　／,;, |i,:"／　 )　　_,,.-´　,_;、　　,;' 　　　　　V　　　　 ';,　　 ,.;'/　　 _,.-´ _,-"　　ﾞｉ 　/　　　;,　　　　　';,／_,,.-´　",.- ´　　ヽ
　/　　　;,　　　　　';,／_,,.-´　",.- ´　　ヽ　　　　,-"　　　　/,／`;"' ,/_,.-´　 ,.-"　,_,,._　　ノ　V　　　　 ';,　　 ,.;'/　　 _,.-´ _,-"
V　　　　 ';,　　 ,.;'/　　 _,.-´ _,-"　　゛-.,)　　　　　　,　　　　　　(,.-"　　　.-´　　　　_,._,,.-´　 　　_,.-´／`;"' ,/_,.-´　 ,.-"　,_,,._　　ノ
　　　　/,／`;"' ,/_,.-´　 ,.-"　,_,,._　　ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　,-´　_,-"_,,.-´　　_,,.. -´　　　　　(,.-"　　　.-´　　　　_,._,,.-´
,　　　　　　(,.-"　　　.-´　　　　_,._,,.-´　 　　_,.-´　∴∴　, ′　　　　(,..´_,-",::.)_,,.-_,,.-´　　　　　 .,-"　　　　　,-´　_,-"_,,.-´　　_,,..
　　　　'-.,　　　　 ,-´　_,-"_,,.-´　　_,,.. -´. -　　　　　　　　　- .　　　　　　　_,,..-´　　　　　　　,.-'　, ′　　　　(,..´_,-",::.)_,,.-_,,.-´
∴∴　, ′　　　　(,..´_,-",::.)_,,.-_,,.-´　　　　　 .,-"　　　　　`　,　 　　　-"　　　ヽ　`､　　　　　　　_,,.- "　　　　　　_,,..-´
　　　　- .　　　　　　　_,,..-´　　　　　　　,.-'　　,　　 　　　,　　　　　　　-＝―　　　　） _,,..=-　　　　　`　,　 　　　-"　　　ヽ　`､
　　　　　`　,　 　　　-"　　　ヽ　`､　　　　　　　_,,.- "" ' 　 '　　　　　　　_,..-"_,,..__、-",　　 　　　,　　　　　　　-＝―　　　　） _,,..=
┌──────────────────────────────────┐
│例え今回でフォールン化したドラゴンや、あるいはそれ以前に王国の騎士たちに.　│
│囲まれていても、既に簡単に倒されているようなことはないだろう。　　　　　　 　 　 .│
│だから、また１発２発ほどメテオを撃って、おびき寄せてみることにした。　　　　　　.│
└──────────────────────────────────┘


28 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/13(月) 05:31:16 ID:ZkLXA59k

　　.　 ＼∧_|　l_.〉|　 ',| .:',　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　_　＼　　/!　　 ./!　r ､,.､　　　　＿＿＿＿＿＿＿
　　　 　 .! .|　｀´ ∨!、.l　:∧　　　　　　　　　　　　　 l＿../| ￣　 ./:弋＿/弋弋人/￣￣,，-―――-､　　　　)＞
　　　 　 .| .l　,　　 ',| .:',.　　 :＼　　　　　　 　 　 　 ./　_　＼　　/!　　 ./!　r ､,.､　　　　＿＿＿＿＿＿＿.　￣
　　　　 くi:∧':､_/　l　:∧　_!｀ ､＼　　　　　　 　 　 |　/| ￣　 ./:弋＿/弋弋人/￣￣,，-―――-､　　　　)＞
　　　　　ヽ､ ＼!_.)/　　 :＼　､ﾉ　 ￣|:〉　　　　　　.∨　＼＿/　　　＿＿＿＿＿,，'´　　　　　　／￣￣￣
　　　　　.´｀ヽ､:∨　　 _!｀ ､＼.＿,，'´|　　　　 　 　 .∨　　 ,，'´￣ ,，― ､r=' ￣ヽ　　　 　 　 ./..　(＞
　 　 　 　 ∠二! ∨!　i!ヽ､ﾉ　 ￣|:〉　|　　　　　 　 　 !　　/　　 ／,，===个===イ　　　　　＿/_
　　　　　　,.:--┼ .＼_',＿ii＿,，'´|./!.| 　　　　　　 　 |　 /,，'´￣ 二二二二二二二二二 ＿　(＞
　 　 　 　 l/￣＼ ＿　　/-､r-､　| ∧　　　　　 　 　 ∨　　_,，＜_ヾ＿人　　ﾉ　　 ／
　　　　　　　　　　　　＼∧__＼/!.|{　　　,　　　　　　　 )　／!ー― ､｀ヽ、｀　　　／
　　　　　　　　　　　　　 ∨ .|＼∧／!／/_,，/_　　　_/＿|　',::::､　　.｀ー､＞-､/
　　　　　　 　 　 　 　 .､　＞∨__＿_.∨ー=.ｲ /_,，'´ 　 ./,'/　ノ　 ,， ´￣｀ー―｀ｰ
　　　 　 　 　 　 　 　 _|∨ l/:＿_:)＿::|＿!_ノ　 /　 ,，／,:'::!　　／
　　　　　　　 　 　 ＿＞- 〈〉《_,. -､ 　 ! ＼_.／｀ｰｲ/ ..,;':::ﾉ ／
　　　　 　 　 　 　 ＼ ヽ｀戈ｧ､_/　 ＼_!＿ノ　　　 /:, '　´ ./
　　　　　　　　 　 ／_,/ 天=-､!〉　　　｀ ､_　、　　 !､_＿ ./
　　　　 　 　 　 ./￣＼l|ﾘ ∧Y　　　　　＿)　ヽ_ , ∨)｀ヽ|
　　　　　 　 　 　 　 　 ll_/　 ﾘ　　　,，´ そｒ‐r-.､ /｀!_人l|
　　 　 　 　 　 　 　 　 ｀´　　　　 ./,，-､'　｀ヽ、 弋　 ∨ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __|　,'i∧　 　 ｀､　 て_ ∨
　　　　　　　 　 　 　 　 ,.-､._, -く 　 ヾﾉ　 ￣ヽ,　｀つ./∨
　　　　　　　 　 　 　 　 ∨_｀ヽ.ﾉ／￣　　　　　l　　 ｀!__!
　　　　　　　　　　　　/!二 .ヽ_ノ　　 　 　 　 　 l　　 /_/
　　　　　　　　　　　　ﾘ＜_ノ´　　　 　 　 　 　 / 　./_/
　　　　　　　　　　　　｀´　　　　　　　　　　　 /　_ノ_/
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　//∨
┌───────────────────────────┐
│そうして待つこと五分少し。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│空を飛んで現れる、普通の……フォールンなレッサードラゴン。 　 |
│お前じゃない、座ってろ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
└───────────────────────────┘


29 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/13(月) 05:31:28 ID:ZkLXA59k
　　　　 　 　 　 　 　 　 // 　 {　　　　 　 　 　 ／l／l／!_!≧=≦こ＞＜三＞――/　|∧.:ﾉヽ＜
　　　　　　　　　　　　 //　　 戈、　　　 　 .／!／!／／! ＞=く.,ムｲ,，'´ ￣￣￣　〉　.', ∧ヾ∧/＞
　 　 　 　 　 　 　 　 /ﾞ,'　 　 　 人　　　　/!/i∧/j/こ式≧xﾞく/／　　　　　　　　 ,＞- ';.ﾞ∧　/戈!、
　　　　　　　　　 　 /.:,'　　 　 　 .ノ　 　 /!/i/:i/i/iく三≧=:-､,'/　　　　　　 　 　 〈　 　 .∨∧.i戈人!､
　 　 　 　 　 　 　 / .,'　　　　 ／ ,，＜三:!/:!/./!/:! ＞― ､　/,，＿.　　　 　 　 　 ) 　 　 ∨∧ /!∧i|
　　　　　　　　　 / ./　　 　 ,ムイ,，　 .l∨∨!/∧/《￣｀ヽ/´／三三≧x､　　 　 /｀ヽ　　..:∨∧ ﾘ∧!
　 　 　 　 　 　 / ./　　　　 _,.ノ/././　 !:》!.:| 》'!.,ﾉ! /￣＞=-　,，―-､　 ∧　　 ∧　　 　 　 ∨∧! ,り
　　　　　　　　/ ./　　　 ／/ Y!/j/jj､,人_V∨l]///＞-.､　　　＿　　 .＼ ∧ . ∧∧　　 　 　 ∨∧|
　 　 　 　 　 / ./. 　 　 ,' ./　弋!戈ﾘｫﾂ!.,人,ﾚ':l/!./＞-.､　　　、　.:｀ヽ、:!川 ,/　∨:', . 　 　 　 ∨∧
. 　 　 　 　 / ./.:　　　.,' / 　 　 .｀Y笑≧x､i ∨!/:i´￣ ./｀ヽ　　＼ ＿.∧!;ノ´　　 ∨',　　　　　 .∨∧
　　　　　　 |　l　　 　 ,'./　　　　　.ﾘ＞込戈_人｀ヽ、.,ノ｀ヽ:戈=-.､j三＞''.＼＼　　 ∨i　　　　 　 l　 .!
　　　　　　 |　|　 　 .//　　　　 .／.,'　　｀ヾ＞､ ｀Y´:ﾊ､r＜￣｀／｀ー― - ､＼＼　..Ⅵ　　 　 　 .!　 |
　　　　　　 |　|　　 //　　　 .／,.::'´ 　 ,，-=く≧x,j:VVi/!　.:):l:(_≦＿,､　　 ∧､ﾞﾏ:∨ | !　　　 　 /　 .l
　　　　　　 |　|　　 | !　 　 ./´.　　,，.:´: :＞=＜.ヾi/i/:!∧ﾞ∧川　｀ヽ : 〉､　 .∧ .ﾏ j　!.l　 　 　 /　 ./
　　　　　　 ∨ﾏ　 .j.:!　 　/.,，イ´: ...::／　　　　∨l/:!/ﾞ!/｀Y´｀Y　　 ./　 ＼　∧ .ﾏ　| !　　　 /　 ./
.　　 　 　 　 ∨ﾏ　.!:| 　 /´ . 　 ＞'´＿ ,，､,、,､,j∧/ ./　./　 /｀　 ./　　 　 ＼∧..|　| l　　 ./　 ./
　　　 　 　 　 ∨ヾ,i ',　/. :..::.／,.ｨ!7リ'ﾊﾑイ:!彡〈..:戈_!_,， ,.イ 　 !/　　　　 　 .∨.:|　| |　　/　 ./
　　　　 　 　 　 ＼.｀!∨　.／r='イ ,＞ｧ　 ,ﾑイ￣l＞　 ∨´　　.ヽ/　　　　　　　 l　:! // .／　／
　　　　 　 　 　 　 ∨｀V/. 〈::::::l，､ﾞ｀´ﾞ.,.ィ彡,， ,ﾉ´　｀ヽ!　　　／ 　 　 　 　 　 / : i//../　／
　　　　　　 　 　 　 |/!ﾞ∧　 ｀Y´｀ヾ＞､｀＞y＜　,，イ´　　.／ 　 　 　 　 　 ／　.:// .,'／
　　　　　　 　 　 　 ∨:.i.∧　　　 ./:..:.:/.》! l.》=- 、　ヽ.,，:'´.　 　 　 　 　 ／　　 /,' ／
.　　　　　　　　 　 　 )/ヾ,:|　 　 /: :／.ｲ　.,/ ./_、.｀ヽ´ 　 　 　 　 　 　 /　　 　 i／
　　　　　 　 　 　 　 ´　　ﾘ　 　 | ,ﾑイﾑイ￣　　りヽﾉ　　　　　　　　　/_,.イr=イ
┌─────────────────────────────────────────┐
│そう思った華扇の願いが届いたのか、フォールンドラゴンは探すように居座ってしまう始末。　　　　...│
│今の私は身を隠しているので見つかっていないが、折角あのグレータードラゴンを呼び寄せるため. │
│隕石を落としたのに、こいつがいるままでは邪魔になる。　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
└─────────────────────────────────────────┘


30 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/13(月) 05:31:40 ID:ZkLXA59k
　　　　　　 |　|　 　 ..＼＼　　....／.,'　　｀ヾ＞､ ｀Y´:ﾊ､r＜￣｀／｀ー― - ､＼＼　..Ⅵ　　 　 　 .!　 |
　　　　　　 |　|　　 //　＼＼.　,.::'´ 　 ,，-=く≧x,j:VVi/!　.:):l:(_≦＿,､　　 ∧､ﾞﾏ:∨ | !　　　 　 /　 .l
　　　　　　 |　|　　 | !　 　 ＼＼　,，.:´: :＞=＜.ヾi/i/:!∧ﾞ∧川　｀ヽ : 〉､　 .∧ .ﾏ j　!.l　 　 　 /　 ./
　　　　　　 ∨ﾏ　 .j.:!　 　/.,. ＼＼...::／　　　　∨l/:!/ﾞ!/｀Y´｀Y　　 ./　 ＼　∧ .ﾏ　| !　　　 /　 ./
.　　 　 　 　 ∨ﾏ　.!:| 　 /´ .　　＼＼　 ,，､,、,､,j∧/ ./　./　 /｀　 ./　　 　 ＼∧..|　| l　　 ./　 ./
　　　 　 　 　 ∨ヾ,i ',　/. :..::.／,.ｨ!.＼＼. イ:!彡〈..:戈_!_,， ,.イ 　 !/　　　　 　 .∨.:|　| |　　/　 ./
　　　　 　 　 　 ＼.｀!∨　.／r='イ ,＞.＼＼从/...l＞　 ∨´　　.ヽ/　　　　　　　 l　:! // .／　／
　　　　 　 　 　 　 ∨｀V/. 〈::::::l，､ﾞ｀´ﾞ.そ　 　てﾉ´　｀ヽ!　　　／ 　 　 　 　 　 / : i//../　／
　　　　　　 　 　 　 |/!ﾞ∧　 ｀Y´｀ヾ＞､.ゝ,　 　 そ...イ´　　.／ 　 　 　 　 　 ／　.:// .,'／
　　　　　　 　 　 　 ∨:.i.∧　　　 ./:..:.:/.》."`/'^r .＼.ヽ.,，:'´.　 　 　 　 　 ／　　 /,' ／
.　　　　　　　　 　 　 )/ヾ,:|　 　 /: :／.ｲ　.,/ ./_、＼＼　　　　 　 　 　 ./　　 　 i／
　　　　　 　 　 　 　 ´　　ﾘ　 　 | ,ﾑイﾑイ￣　　りヽ.＼＼　　　　　　 ./_,.イr=イ　　　 __　　 　__
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 り｀´ 　ﾞﾘ　　　　 　 　 .＼＼　　　　 〈:/ . |:!　　　　....(_ ;γ ⌒ヾ,）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼＼　　　..｀　 ｀　　　　　 .ﾇ （ ﾉヽ ) )）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　―――　 (ﾍﾘ!ﾟ ヮﾟﾉi
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ―――　 (,_) i＠i )つ
┌──────────────────────────────────────┐
│少し待っても飛び立つ気配はなく、仕方ないなと不意を打って飛び出し、一気にたたっ斬る。.│
│フォールンの幾体かは「魔法的なダメージを反射する能力」を得ていることがあり、　 　 　 　 │
│どうやらこの個体も見たところ その反射能力を持つ証の、歪みの兆候が見られる。　　　　....│
└──────────────────────────────────────┘

　　　　 　 ,'　　　　　　　　　　!: : : : :ヾ: : : :ヘィ　￣　ヽ
　 　 　 　 ｉ　　 　 　 　 　 　 ﾑ: : : : : : :',: : : : :ヽ　　　　 丶
　　　　　_ﾑ　　　　　　　　／〉 : : : : : : : l: : : : : :ﾄ､　 　 　 }
　　　 　 ヽ人　　　　　　ｨ ､∧: : ｉ: : : : : :|: : : : : :|: ',　　　/
　　　　　ィ辷ﾘ斗ｲ厂てｲ :/　':,: :|: : : : :∧: : : : : |: :ｌ　　ﾑ
　　　／//: : ': : : : l: : : : :/丶　ヽ|: : : : :|: !: : : : : |: :|" rx′
　 ／ﾐ//: : :/: /: : :ﾘ: : :/ ＿ ヽ､j|: : : : :|: |: : : : : |: :ﾄ<│!ヽ
／三/ｲ: : :ｲ 7 : ／: :,ｲてアト､　ヽ : : : :|∧: : : : :∨: :|//}!|
ヾ⌒　 !: /: lﾄ|＜ニイ |!:::::::::::::∧　＼: : :|　ヽ: : : : :＼匕ｨ/
　　　　!/: :从ゝ: : : :ﾘ代辷＞´ j!`　　＼j _⌒` ┬─＜
　 　／: : :/: : : 〉.: : : :|　゛ｰ　　　　　 ｨ:て＞r､/∧: : : : ＼
　／: : :／: : : ｲ : : : : |　　　　　 　 ,　辷´　"//: : : ､: : : : :＼
/: : : ://: :／: :|: : : : /　　　　　 　 　 　 ﾞ ／´＼:＿:.＼:＿／　　　　処理完了。他に気配は
: : : : :ﾘ: /: : : 人: : : l 丶　　<⌒,　　　　人: : : : :＼ ￣　　　　　　　 今のところありませんね。
: : : : :ヾ{三三辷＼: ﾄ､　＼ _＿＿　＜:＼ ＼: : : : :Y　　　　　　　　隠れ直して様子を見ましょう。
: : : : : :∧三三三≧､　＼/／＞'弋辷⌒ヽ　 ＼: :/
┌────────────────────────────────────────┐
│だから無理に【ドロー・アウト】で持久戦してMP節約……等と考えず　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│手にした〈シャムロック・クロススピア〉の付加効果で束縛しながら、じわじわと削り、難なく倒す。.　 |
│多少断末魔が周囲に響き渡ったが、隕石の爆音が鳴り響かせた後では今更だ。　　　 　 　 　 　 .│
└────────────────────────────────────────┘


31 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/13(月) 05:31:55 ID:ZkLXA59k

┌────────────────────────────┐
│そして改めて、十分後。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│今度こそお目当ての一際大きいグレータードラゴンが飛んできた。　│
└────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　_　-‐‐====‐- ､_＿＿＿_
　　　　　　　　　　_ ≠´ 　 _,r'´　　 　｀ヽ、　　　　　`ｰｧ､
　　　　　　　 　／ } ## ／　∨　　_　≠彡ｰ‐‐‐7￣7 TN　　　　　　　 　 　ﾄ､
　　　　　_　-‐'　ノ.レ'´　　　ノ}ｒ'´　　　　｀ヽ 　/ ／} 　ｉ　 　,ｨ　/}　./}　 　∧∨ 　 ,ｒ、____,、
　 　　‐----　'´　　　　　ノ /}|　　　　　　 　ﾚ／　　| 　∨ﾌ ﾍ,ｒﾍ{ノ {　ｒ　___∧∨´＞⌒｀ヽ`ヽ、
　　　　　　　　　　 　 _ ノ ,ｲ　　　　　　　　　ｉ ヘ、　.ｉ　　ｒ'__ﾚ'　/　 　Y }´ォｖ.∧∨_　---､,､　｀二ヽ､
　　　　　　　　　ｒ‐‐´ノレ'　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ／｀ヽ￣.ト､ヽ## ヽｖ}､ﾏ∧ ∨　　　　´`´￣＼＼
　　　　　 　ｊ￣ ≫‐'´　　　　　　　　　　　　　　　／￣　ﾉ＼　_.ﾉ　ミﾄ､　_ｊ´ﾄ､` ｀ヽ ∨.　　　　　　　　 ＼＼
　　　　ｊ￣≫‐'´　　　　　　　　　　　　　　　　／-‐彡'´ {　　ﾄ､ﾏ 　≧ミ｀ｉ　ヽヽ{｀ヽ} ∨、　 　 　 　 　 　 し}
　　ｒ´≫'´　　　　　　　　　　　　　　　　 　／ ｒ‐'´ 　 　ハ 　}__フ､--イ｀ヽく￣≧`_ｔﾐ､ ヽ、 　 　 　 　 　 ､ｊｊ
.／／　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　'ｰ‐'　　　　　{ 　〉､ｊ　ｒ-ｲ__　}　　ヽ　{ﾆ〔7X7>､ .ヽ
'´　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 〈ｊ 　{　 　{ 　{　`' 　　∧ ヽ　　｀ヽ_）｀'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　ｊ､>､　ﾉ´ ｉ　　　　　　ﾍ ｀ｉ__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　ﾊ /}.| }`'　ｲ##ｉ　　　　　　　ヘ　L__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｊ　从ﾊｊ　 　!_､__}　　　　　　　　　｀ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 <}　　}>　　　ﾚﾚｒ'　　　　　　　　　　　　｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　}/
┌────────────────────────────────┐
│翼の数、眼の色、纏う雰囲気にもおかしい様子は見られず　　　　　 　 　 　 　 │
│多少 鱗に傷が入って手負いではあるものの、無事 生き延びていたようだ。.　│
└────────────────────────────────┘


32 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/13(月) 05:32:09 ID:ZkLXA59k
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`≫ ､_　　　 　//　　　　　　　ｒ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　≪　　 　`≫､,ｒ//　　　　ｉｒｉ ,ｲｉ ｉｉ/} 　_ｒｉ`ｒｒ ､　　ｒ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ｀ヽ､_　　　 　{ 　／} /.}{ // ｉ/ﾐﾚｙ' ｒ「ﾞｉ≪,,,,ヽ_ｉ.|, ‐‐-- ､_､､､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`ﾍ_ ≫､　　 　ﾆ=‐ｒ 7　/ ｲ ﾄ､　　ﾐ}' {　{ｒ┐___ｉ ｉ }`ﾏ､ﾐ` `ｰ'´ヽ‐‐､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　∨ｰ､‐‐く　　　ｉ‐､　/ ヽ} ヽ 　 ﾚ ｉ　ｉ ｉヽ､,__,‐､} ﾏ‐‐‐-､_,‐‐'¨く___
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´∨=､ 　｀ヽ　　　　} 　ｒ‐'ヽ {ヽ从/}　　　　 　}　ﾏ　　　　＞‐'´　` ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 },､｀ヽ ｉ´ﾍ　 　/Y｀ヽ ｊ ｒ‐'　ﾚ､ 　 ﾌ_从ァ‐‐} 　ﾏ￢‐‐‐‐‐'¨ ‐‐-- ､`ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　`} } ｉ 　`ｰ/ 　∨‐=ﾍ､　ｒﾍ ﾐﾞﾞﾞﾞ　}` ､ﾄ､ヽｉ } }　　　　　　　　　　　`ヽ}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ﾚ'　ﾏ　　ﾄ､　　`ヽ__‐==＜ｒ'　 　L__ }　＼ｉ} ﾍ_　　'_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　ヽ､　ヽ＼　__,ｨ_,ﾍ_￣ 三　　ｒ'´== ､ ﾄ､ 　} 　 、
　　　　　　　　　　　＿　 ＿　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 Y'ﾆ } 　 　 　 / `ヽ､ﾐ` =ﾆ￣´ ゝｚ`' 　＼
　　　　　　　　　 /　 ／: : : : ヽr― ､　　　　　　　　　 　 　 　 　 }彡ﾄ,　 　 　 ハ__/ ﾉ　　ﾉ｀≫ ､　`ｚｯ､_ .7
　　　　　　　　　人 ' : : : : : : : :〉{　　;　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｒ- /ﾆﾉ `ｰｉ　　　　 　ｉ　/ｉ ｉ レﾌ‐‐‐ヽ　=‐'´
　　 　 　 r===彡:/: : : |: : : : |: 乂 _ノ　　 ＿　　　　 　 　 　 .L ﾚ‐ﾚ‐'´¨　　　　　　ﾚ'　ｉｉ /´　　　　ﾚ'
　　　　 　 r=彡ノ:.|: : : |: : : : {: : :Y_≧=彡⌒´
　　　　　　 ＿ {:.|:.|: : :人: : : :＼: : `＜⌒
　　　　　　{乂ﾊ人|: : : : :＼: : : : : : : : : ＞
　　　　　　　Yﾆ〕ノ{Vﾍ从V´￣ ｀ー､¨´ ＿_
　　　　　　　 }}/　 {:i:i:i:i:(:i:{ ､　　　　/＜＝´
　　　　　　＿人＿厶:i:i:i:＼:､＼＿,/ <//{ト　_
　 　 　 (（ <／ノ〕ノ〕 ヽ＼:i:ヽ　　| ｀⌒ヽ{{_{ { {＞ .,,__　　　　 ＿_
　　　　　 　 Uヽ_ノ　　 }-=ミハ　 |　　　　　 }V/- _人_）- '≦ヽ<´
┌─────────────────────────┐
│問答無用とばかりに攻撃されぬよう、十分に気をつけながら.│
│着陸したドラゴンに近づいて、言葉をかける。　　　　　　　 　 .│
└─────────────────────────┘


33 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/13(月) 05:32:20 ID:ZkLXA59k

　　　　　`ヽ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /}　　　,ｨイｲ/ ｉ ｉ　　　　　　ﾏ ､
　　　　　／ .＼　　　　　　 　,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｨ 　//　　,ｨ‐ｲイ/　ｉ }　　　　　　　ﾏ ､
　　　　　＼ｉ´ 〉､ 　{',　 　 　 ｉ', 　ｒｉ　 　,　　　　　　　　　　　 　 ｉ ｉ　ﾉ } ｨイイイ /　　ｉ.ｉ　　　　　　　 　ﾏ ､
　　　　　､/`､/ ∧‐､'､　　 　{ ', .ﾉｉ　 　ｉ|　　　　　　　　,､　　ｉ', ﾉ.} /イ イ ｲ ｲ /　 　ｊ {　　　　　　　/゛ｰ'ヽ
　　　　　　`く　〉､ｒ∨ﾒﾒ＞=､ｉ .Ｖ {　　ﾉ ｉ　､､,､　　､　 　',', 　{ 〉/,ｨＸイイ }= ,ｨ/　 　ｉ ｉ　　　　_, ‐`´
　　　　　　 　＼/`Ｘ∨ミﾏミﾐﾞ`´ﾋｘ`={　} /}ﾑ.ﾏミ《 ﾄ,ｉｉｨ .',' ､/∨ィイｨ‐'´/ｨ /　　 　ｉ ｉ　　　/´
　　　　　　 　 　`' ､ /ヽ､＞ヽ‐ｚＸｔｲﾅＹＫ{ミ ﾉｒ‐＜.ｉ Ｖ゛ｉｉＶ}ｲＹ‐ｲ´　_ノ }／　　　　ｉ ｉ 　 ／
　　　　　　　　　　　＼/ `＜ヽＸ´ヽｰ=ｒ‐くﾐ}Ｙ{ {ｒ' ｒ',ｒ .ﾏ} } ﾉ|ﾚ_/_, イ }‐'　　　　　　ｉ ｉ　/
　　　　　　　　　　　 　` ＜_/`ー　ｚ__ｨﾍ_`ｉ`､{‐ くﾉﾉﾉｒ‐' ｉ从从ｨ,!=‐'´　　　　　 ____ｉ ｉ'´
　　　　　'`ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞｰ'`ｰ､,､､　　`ー'`''´ｰ'ｰｉﾆｉｨ= {　ｉ ｉ /Ｘﾉｘﾆ/}ｒ'ｒ'/ｨ 　{.ｉ　, ｒ‐'´￣　　ｉ ｉ
　　　　　　　　　　　　 　｀ー ､　　　　　/　｀ ＜_Ｖ{_{ ∧/‐' }从从ﾚｨ} {´　　　　　 　 ﾏ}
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､, ィｘ7ヽ`ー―‐く__`ﾏ彡､_}ﾞﾞ''ⅶ{ /　ｉ ,　　　　　　 　`
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｨｨｙﾍ}Ｙ}〉 ＼ 　:' ｼ::::､ﾍヾ从从ﾉ/　　ﾚ､,ｨ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　∧Ｘｒ'ｰｰｘ}＼　ヽ＞｀`ｰＸ ､{ .ヽノ .: 　ﾚ}ﾐ　　　　　　　　　このまとわりつく魔力の主は貴様か
　　　　　　　　　　　　　　　　　{从' }/ｙＹ.ﾌ＼ `'彡ｰ‐‐=､ ﾍ ヽ ∨:'　//,__
　　　　　　　　　　　 　 　,ｲヽ　∨¨ ﾚ'/ /ﾞｉ 　`ｰ ｉ ∨　‐=ﾆ､=‐,,､'; //`ｰ ﾞ　　　　　　 　 　身を潜めていても、
　　　　　　　　　　　　 　{ Ｙ∨ヽ/Ｙ7 ｲ, ｨ　}`ー'ｉヽ､ ≫从 Ｖ人Ｙ　}}´　　　　　　　　　　　 この呪いの力を隠しきれてはおらぬぞ　魔術師よ
　　　　　　　　　　　 　ｒ'´´　　　ﾚ' __{'´ {､ {､__　}　 　7 `〈ｒｉ ｉ';:ｉヽ　}‐‐ｚ____
　　　　　　　　　　　　ｉ7‐＞'ヽ___　ヽ_ 　 ｉ {､　 　'; 　《 　ヽ=Ｖ;ﾉ　ｉ.ﾉｰ≪_ '´ｰｚ__
　　　　　　　　　 　, ィ‐'´｀ヽ'´ 　`ｒ､ﾉ　　ﾚ ヽ`ー'ヽ　`　≪´ヽ､_,,,,,,,ｨｚ ､ ｀ヽ､　　`ヽｚ



　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　 lｱ─- ､
　　　　　　　　 　 　 　 <从　　　　 ､_〃: : : : : : :ヽ､
　　　　　　　　　　　　＜ __,ｲてゞ〈斗': : ｊ! : : /: : ヾ￣｀ヽ
　　　　　　　　　＿＿／イ〃⌒ー':: :i: :ハ: : !: : : : ﾄ､　　i
　　　　　　∠斗七フ⌒//: :_/ ｉ: ! : //｀ヽ∨: : : : :i :ﾊ　/
　　　　　　　　　／/: ://.:〃 Y: :|: :ｉ/心ﾐ､/: : : : 〃 : Y
　　　　　　　 ／ ,ｲ: ://.:∧ゞ〉!: l: 从辷ンj!: : ,イ: : : : :i
　　　　　　 /: : / ｌ 〈/: : : :| 　l: :|: : :i ヽ　 ヽ/　|人: : : ',
.　　　　　 /: : /　 ヽ : : : /:〉　ヾj : : ｌ　 　 　 ,心゛ﾊ＼: :ヽ､＿ノ　　　（……しまった、〈禁書〉をしまってなかった。
　　　　　 i: :〃　　│: : /: ﾄ､＼ 〉: ;ｲ 　　 　 ﾏイ: : : l　￣￣　　　　　 常に周囲へ魔法を禁じる呪縛を放っていれば
　　　　　 ヽ!　　　 人: :l: :/彡:､/X ﾘ,､　　u. ノ: |: : ｉ/　　　　　　　　　　隠れても隠れきれませんね）
　　　 　 　 i!　　　　　X::<´￣ヽ＼ヽｒ-‐＜ : : : i: : l!
　　　　　　 ヾ､__,　／　 ｀＼　　|三>!＿　 ｀ヽ 人: : ヽ
　　　　　　　　　　l　 　 　 　 　 |＞⌒Y｀ヽ　 )'　　￣｀ヽ　　　　　そこは失点。
　　　　　　　　　　ゞ＿__　　　　l|〉＜て⌒) ´　　　 　 ソ　　 　 　 ですが、それで貴方の気を引けたのなら
　　　∠二ニ＝≠K二_　ヽ._／::辷/７ゞ┤ﾄ､　　　　　　　　　　　 結果的には成功となります。
　　　　　　 　 イ/ 　 　 ヾ／.:::::::::ゝ､ｰ /_ﾑY
.　 　 　 　 ／//　　　　/ ∨:::＿＿;ｨ千ｒ'/丁


34 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/13(月) 05:32:32 ID:ZkLXA59k

　　　　　　　　　　　　　　　／￣　＿＿｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　 -┴/´￣: : : : : :￣:｀:.ヽ
　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　／￣ ｀ヽｰ"､: : : : : : : : : : : : ､: : : : : : : : : : : ＼
　 　 /　　　　　　ヾ 〉: : : : : : : : : : : : :＼ __: : :-‐ : :＼: ＼
　　/　　　　　　　 |ﾄヽ: : : : : : : : : :ｉ､: : : :ヽ´: : :__: : : : ', ｀ヽ
　　|　　　　　　　〃　}: : : : : : : : : :|_ヽ: : : : ヽ彳､ヽ: : : l __
　　l　　　　　　　　 ﾉ: : : : :ヾ.: :／ :|　 ＼.: : :| ヾ::ヽ ､: : :ヽ ￣. .―. .､
　　丶　　　 ノﾌ　/: : : : : : : :メ: : : :!≧= ヽ: :|　 ゝ'　 ＼: : ＼: : : : : : :＼
　　　 ヽ､ﾞﾃ/┌": : : l: : : : : : : : : :ん_ハ　 ∨　 　 　 　 ', : : :ヽ￣　― ､ ',
　　　　　7/-┘丶: : :'､: : : : : : : i:||:::::::::〉　　　　　　｀　　l: : :/:|､　　　　 )'　　　今のこの状況について話をしたいのですが
　　　　//ﾘ: : : : : :ﾞ､: : : : : i.: : : :l: |ゝ-"　　　　　　 ,ｨ　 /レ': :l: :ヽ　　　　　　　戦いを選ぶなら 手傷は覚悟してください。
　　　//　 |: : : : : : :l: : : : : |: : : :|: : ヽ　　　　　　　//　/: : : :/: : : l
　　//　　 l: : : : : : :l: : : :i: :|: : : :|: : :ﾊ:.＼　　　　　｀　/: : : /: : : :/　　　　　　　そこの地に開けた大穴と、その魔術の呪縛が
　//　　　/: : : : : :/: : : /: :l: : : :l:／: :ヽ: :ヽ―――＜.: :／: : :／　　　　　　　 .こちらの実力の証だてとなります。
//　　　/.: : : : : :/: : : /: :/ : : ,ｲ: : : : : ∧: :|　　　 //／_:, -'‐　､ _
/　　　/.: :/.: : :/: : ,イ.: :/: : :/: |: : : : : :|=∨＝＝' ´::::/　　　 ￣ 　＼
　　　/.:／.: : :/:.: :/. |: /.: : :/／〉.: : : :/ヽ :::::::::::::::::::( {　 /￣ ソ⌒　　ヽ
　　 /ｲ: : :/イ:.: :/　 |/l: :／´　 l: : :／　　 ＼::::::::::::::::ヽ　}　　 )ヽ　　ヽ |
　　 　|: :/　 |: :/　　　 l/　　 ／|／　　　　　 ＼::::::::::::::l　ヾ￣　⌒/　}/...､
　　　 |/　　 ∨　　 　 　 　 /　　　　　　　　　　 ＼::::::::ヽ＿　⌒ ､　／:::::::ヽ
┌────────────────────────────────┐
│華扇はなるべく慎重に……威圧せず、かといって卑屈にもならないように｡ 　 .｜
│襲われたり、逃げられたりまたは相手の自尊心を傷つけることもないようにと.│
│慎重に言葉を選びながら、グレータードラゴンに状況を語りかける。　　　　　 ..│
└────────────────────────────────┘

　　　　　　　ｒ,
　　　　ｉｒｉ ,ｲｉ ｉｉ/} 　_ｒｉ`ｒｒ ､　　ｒ,
　} /.}{ // ｉ/ﾐﾚｙ' ｒ「ﾞｉ≪,,,,ヽ_ｉ.|, ‐‐-- ､_､､､
　ｒ 7　/ ｲ ﾄ､　　ﾐ}' {　{ｒ┐___ｉ ｉ }`ﾏ､ﾐ` `ｰ'´ヽ‐‐､
　ｉ‐､　/ ヽ} ヽ 　 ﾚ ｉ　ｉ ｉヽ､,__,‐､} ﾏ‐‐‐-､_,‐‐'¨く___
　　　　　} 　ｒ‐'ヽ {ヽ从/}　　　　 　}　ﾏ　　　　＞‐'´　` ヽ､
　　 　/Y｀ヽ ｊ ｒ‐'　ﾚ､ 　 ﾌ_从ァ‐‐} 　ﾏ￢‐‐‐‐‐'¨ ‐‐-- ､`ヽ、
　`ｰ/ 　∨‐=ﾍ､　ｒﾍ ﾐﾞﾞﾞﾞ　}` ､ﾄ､ヽｉ } }　　　　　　　　　　　`ヽ}
　　　ﾄ､　　`ヽ__‐==＜ｒ'　 　L__ }　＼ｉ} ﾍ_
　､　ヽ＼　__,ｨ_,ﾍ_￣ 三　　ｒ'´== ､ ﾄ､ 　}
　. Y'ﾆ } 　 　 　 / `ヽ､ﾐ` =ﾆ￣´ ゝｚ`' 　＼　　　　　………
　　}彡ﾄ,　 　 　 ハ__/ ﾉ　　ﾉ｀≫ ､　`ｚｯ､_ .7
　-/ﾆﾉ `ｰｉ　　　　 　ｉ　/ｉ ｉ レﾌ‐‐‐ヽ　=‐'´
　.ﾚ‐ﾚ‐'´¨　　　　　　ﾚ'　ｉｉ /´　　　　ﾚ'

.


35 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/13(月) 05:32:43 ID:ZkLXA59k
┌───────────────────────────────────────┐
│交渉する前に、フォールンがドラゴンとも敵対している事実を確認出来なかったのが厳しい。　 │
│だが、そこは華扇の冊子上の知識から間違いないだろうと、半ば当てずっぽうで内容を選ぶ。 │
│きちんと はったりをカマせているかは分からないけれども……　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
└───────────────────────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　＿_　_
　　　　　　　　　　　　　　　￣￣ ｀　ミ.､
　　　　　　　　　　　　　　　 ＞　　 ￣￣　　 ､
　　　　　　　　　　　 ___ ／　　　　　　　　　　　>ー-.､
　　　　　　　　　／ 　 .}_　　　　/　 　 |　　　_」　　 　 ヽ
　　　　　　　　/　　 /.〉」　　　/'　　　 i　i　 ﾍ_! 　　　　i
.　　　　 　 　 { 　　 ,.'._l　　　./i　　　　 ', .',　　ﾊ_､_　 .,.-ﾄ
　　　　　　　　〉.__ ./　　　　.' .|　　　　　ゝ.､　 ｀!_|､._/!ノ
　　　　　　　 ／,/!　　　/!　!　.!　　　 .、 　 `　　　　ヾト､..、
　　　　　 ／"// |　　　.| ',ヘ、.ヽ、 .|',!ヘ ＞､‐　　　　ﾄヽヾ　　　（反応は無い。
　　　　　《　 i .'　|　　 i i ﾆ式.=`.-.', |　三=-i-ゞ　　　　!.|:|　゛　　　自尊心を大きく傷つけたということは、無いかな）
　　　　　 `　k.!　{　　 |!|! .弋:ﾘ゛ 　 }.!　代仂　| .!　|　　 }"
　　　　　　　　>人　　|i　,,, 　 　 　 　 　 ,,,　　ｊ./　i 　 ハ　　　　　　私は今このドラゴンが蘇ったように
　　　　　　 ／　　へ　!.!　　　　　　'　　 　 　 /　 '| 　 　 ＼　　 　　立ち上がり、そして暴れている状況の原因を知っています。
　　　　　 / .i　　　　 　 >＼　　　＿　　　 ／'　　 ヽ　　,　　 ヽ
　　　　　.' /i　　　　 　 　 ＼＞ .　-｀. , .´ /　 　 　.}　 i.　　　 }　　　それを話す代わりに、私はあなた方が
　　　 　 !/ .| 　 　 　 　 　 　 ',　,!、　.,ﾊ.　i　　　　　i　 |　　　!/　　　人族の国を攻めた理由を聞かせていただきたい。
　　　　　'　 ゝ.　＿_ヽ　　　 　}/: : :V: : :ﾍ!-{　　　 /　人　.／
　　　　　　　　　i´　｀' ＼　.. /: : : : : : : : : }::ヘ__　 ／　 |
　　　　　　　　　| 　 　 　 i.ﾝ:　 ＞-,　―　、: : :i　　　 / !
　　　　　　　　　|　　　　./',: : /　, .´￣_｀　 'ヽ:'　　　/　 l
　　　　　　　　　|　　　 /　ﾍ: -/´｀　´　　ヽ　!| 　 ／　　ﾍ


36 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/13(月) 05:32:54 ID:ZkLXA59k

　,ｨ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　, ｲ/
.{ {　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　ｨく､ /
.}_',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,,/ﾌ'　, ‐'
ﾍ .{‐､　　　　,,,,,,,､,､__　　 　 　 　 　 　 　 ｨ 　_　　　　　　　　　　　　　　　　　, ｨ彡ｨ'´¨）／
　'､'､,,,`ー='´ 　,ｨ/ 　`‐ｯ_ｲﾌﾌﾆ=‐　 　 } ｉｨ//ｨｨ, /7　　　　　　　　,ｲ,ｨｨ‐ ｨ彡‐'ヽ,,ﾉ‐'´
　　＜ゞ ,,　 　//　,.ｨ7ﾌﾞ,＞ｒト‐_ﾍ￣, ｉ゛し' ｨｨｨ ノ /く=‐　　 　 ,ｯ‐/____ く { 　}, ‐'´
　　　`ｔ､ゝ､/} '''ﾐ ≫ '´　　}`'　､ｒ',.',} }ｉ∨''}}}}/　彡//ﾐ___　_____7ﾌ/ｒ=､） }/ゝ'ヽ
　　　 　ﾚﾍｒ‐､`´　, ‐ｨ' Ｔ´ｉｊ‐ ､ﾞｰ'､ﾚ} } ∨}}}ｨ ｲ ｒ‐{ 　ヽ､`ヽｒｉ／ `ｰ' ‐'´ﾞ　`ﾆ〈ゝ
　　　　　　{ ｒ'ヽ'´`'　,く'Ｔ　　 　ｉﾏ{ヽ ｉｊ 　}从}}}ヘ　_____≫== ｒ､　/´　　　　 　〈,ｒ}
　　　　　 　`　　　　/‐ｒ' 　 　 　ヽ=､`ヽ　}/､彡三ｨ{ﾆｘ'ミﾐｭ　　`´　　　　　　,〈ヽ}
　　　　　　　　　ｒ≪､/`　　　 　彡ヽ`､,、 ∨ﾖ}`ｰ { ｒ､}Ｘ}＼ｿ　　　　　　 　,ｨ`　ｒ┘　　　ふん、取り繕ってはいても
　　　 　 　ｒ‐'`'〉‐'`´　　　　　 　{ /`ｨ}`'､　}､ノ/ ,Ｘ.ﾚ}ﾚ}`ｉ‐ﾏ　　　　　 　≪‐ｉ┌'　　　　 断れば力づくに出るのだろう？
　　　　ｒ≪∠_´　　 　 　 　 　 　ｉ/　　Ｖ `/´ 7/{ 　}/ﾍ'7'.}‐ﾍ　　　　　く´‐┌'
　　　　`ー‐'´　　　　　　　　　　　　　　/'´,ｨｒｘX {ｒﾆ 　/Y}ｒ‐ヽ　　 　く_//ｒ'　　　　　我が同胞の多くを殺めた返り血が隠しきれておらぬぞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　／´`Xﾚ'ｨ彡'`　`ｰ' 　 }___､ﾏ 　ぐ/､ｉｒ'　　　　　 .数多の竜殺しを遂げ増長するか、人族めが
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´≫´ 　／　　　　　 　ｉ} 　ヽ} 　} 　≪
　　　　　　　　　　　　　　　　　　___/´　　 /　　　　　　　　　　　　 　`} 　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ{　,､ｨ/´　　　　　　　　　　 　　/{__ｊ 　 }
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　ｲ=ｰｲﾃ‐　　　　　　　　　　　　　ヽ､___ ノ



　　　　　　　　 　 　 　　＿. . .-―-. .y.x　⌒
　　　　　　　 　 　 _. .-: :_:v／.:-:―: :に{　　　　 ヽ
　　 　 　 　 　 ⌒ヾｧ'':"¨: :　　　‐-: : :　＼　　　　 )
　　　 　　 /　　 ｨﾝ: : : : :　　 　 :.　　　 ､: : :ヾ　 _xﾝ
　 　 　 　 {　ン: : : : : : : :　　 　 ト:　　　　＼: :Yﾝ》≧x，
　　　 　　 ∨ : /: : : : : :{: : :　　　　＼: :. 　 　 ; : : :､　‘》，
　　　　　　 ; : /: :;': : i: 八: : : 　:ﾄ: : |: : : :　 　 |: : : :}　　‘》，
　　 　　　　{i:,': : ; : : |/　 ﾄ: : :　|　斗-Ⅵ: : : . |: : :人　　 ‘》，　　　（……下手に出てもなかなか乗りそうにない口調。
　　　　　　 {ﾊ|: :i: : : ⌒ヾ{　､: : :ｘぇチ刈: :ﾘ:从): : :{　 　　 ‘》，　　　挑発する方針で行ってみますか）
　　　 　 　 　 |: :i: : : 不弐ﾊ ＼{ゝ Vｒり. : :价ﾝ: :i: ﾊ
　　　　　　　 八: :､: {ト Vり　 ､　　　 ノｲ: :i|: |: : i| ;　)
　　　　　　　　 |:＼: :､　　　 　 　 　 　 八: |: |: :八{　　　　　　　　そちらこそ、この森で何体の竜が
　　_　　　　　　|: :.个:込.　 　 r- 、　. ｲ._ﾊﾙ八(　 )　　　　　　　 .何十、何百の人族を殺めたか。
　　ﾝ¨ス 　 　 ,|: : i|: : : :}:≧..　__　イ /::::::＞..
　/_／,/‐ぅ 　ﾉ{ハ乂{: :厂-…ｆﾆｴィ::::／:::::::::::＞…-ミ　 　 　 　 それを思えば、数の大小で議論を交わしても無駄でしょう。
　{ ヾ_んへ,〉__　　(　 ）ﾉ〃:::::::::ｰ}i}=‐:::::::::::::::::〃　　　　　　　　　それ以前に、私が殺めた竜の全てが竜だと思っているのなら
　 ＼｛ {yノ　 ﾑ　　／　,{::::::::::::rfてけa:::::::::::::，　　　　　　ﾄ､　　 .実に恥ずかしい間違いですね。
　 　 　 ＜　ノ　ﾄY　 　 i{::::::::::に述ぅろ:::::::::::i{ 　 　 　 　 ﾉ　）
　　　 　 　 ﾏ／ ∧　 　 ゞ‐-=x込えン＾:-=:::i{


37 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/13(月) 05:33:04 ID:ZkLXA59k

　　 Ｘ‐'｀,∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　/ﾒﾒ/ ｉ.ｉ　　　　　　　``
, ｨ'／､Ｘ‐‐'`ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　/ﾒﾒ/ 　ﾏ.､
／　　ｉ ｉ ∨ｒ‐'＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　,　 　/ﾒﾒｨｉ　　　ﾏ ､　　　　　　　/
　　　Ｍ　ヽ､/､/＼　　　　　　　　　　　　　　　　 　, 　/　ノﾒﾒ/ ｊ ｉ　　　　ヽ､　,　‐‐'¨¨´
　　 　ｉ　ｉ　 　＼ Ｘ.∧_ｉ',　 　ｉｉ　ｉ 　ｒｉ　　　　　 　 , ｉｉ　/ｨｲﾒﾒ/ 　/　　　　　_ Ｘ､
　　　ｉＶｉ　　　　＼ Ｘ ﾏﾒｚｚ‐ｉＶｉ 　ｉｉ ,　､､､､　';､ {ｿｊｨﾒﾒﾒﾒﾒ/ 　 }　 　, ｒ‐'´ 　 ﾏｒヽ､_,
ヽ　　ｉ　ｉ　　　　　　＼`ﾏｘＸﾐﾐｘｘﾐｉ ﾚｉﾐ}ヽ､ｉ∨,ヽ/ﾒﾒﾒﾒﾒイ/　　{} 　/　　　　　　` ＜{､￣
. 　',　ｉＶｉ　　　　　　　　＼`マＸ＞{ﾐ{ヽﾐ{{{{ｒ《≫ｉ彡,_ ィ'´‐'´　　　ｉ ｒ'´　　　　　　　　　　`ー
　　',ｊ　ｊ'　　,　‐‐‐‐‐‐　､ `ー‐'‐'‐=ﾆ三ｉ{{{77くﾐｉ彡ｲ　ｉ　,　‐'´¨ｉｉ
　 　ｉ　ｉ'´　　　　　　　　　｀ ヽ､　　_/｀ヽｰ‐､/ｖく///ﾚｉ ｉ´　　　　`
　　/ /　　　　　　　　　　　　 　/ＸＸヽ`ﾍ ﾌ´ ﾏＸ}}}}}}/　ｉｨ,
.　/'´　　　　　　　　　　　　 　/ＸＹＸ.{ﾐヽ‐三`ヽ { Ｙ/　/ｉ
　　　　　　　　　　　　　 　ｒｉ ､∨ﾏﾌﾉＹ`ｰ{ ∨ﾆ‐ﾆＶ　/ｨ`ﾞ　　　　　　竜の嗅覚を侮るな。
　　　　　　　　　　　　　　,{ｒ‐ `{ｒｉ_/´{{`ｰ'{`ヽ∨〉ｒﾍﾟ ｉ__　　　　　　　 貴様が殺めた２０もの竜の臭いが
　　　　　　　　　　　　 　ﾚ'`ｰ､_ ヽ_　ｉ {`_ﾑ く　ﾏＶｉ Ｖ`ヽ｀ヽ､　　　　 こびりついておるぞ。
　　　　　　　　　　 　,ィ'´＞'´ 　ﾑ' 　ﾚﾏ､_ 〉､ `ヽ `ｯｯｨ=､`｀ヽ_｀ヽ､_
　　　　　　　　　　,ィ≪／　　　　　　 　 ﾏ‐'.ﾍ　　ヽ}¨ヽ_ｉヽ}　　｀ヽ___`､



　　　　　　　　　 '　 　 !　　ﾞ．　　　 >‐､　　　　　　　　　　　　ノ⌒): : :.．
　　 　 　 　 　 /　　　 |l　 　:.､　: .　ゝ、,>､　　　　　　　　,.ィ､＿_/: : : : :.
　　　　　　　 /　! 　　 !:!　l 　:.:、: : : : （　 ﾉ/'７ﾊ-r‐､__ノ　　　}: : ヽ: : : :}
　　　　　　　　　| 　 !: |:|ヽ ﾞ．__..-: : : : :ﾞ⌒ヽ/::|_|::|　 |　Yヽ-''’: : : l:.: :　ﾄ､、
　　　　　　 ,′:.:|:.:　|,r|:r‐≦ヽ: : : : : : : :| : : | ::| |::|`"⌒’.:|: : : : :　:|:.　 ｜ヾ:､
.　　　　　　ﾊ: :.｜: :.|:. :!　 _ゝ|-､ヽ.　 　 | 　 | ::| !::!:　 : : : :　　　　　　　 | 　ﾞ.:l
　　　　　　| |!: : | 　 !:| |r''_､ｨxXア､　 　 !l　 | :,' |::|:.　　 | |　　　　　　　 l　　|.l
　　　　　　| | ､:::l 　 !:| |彡<ﾊc　ﾘ' l　　,'! l　|::l　|::|:.　　 | |　　　　　 |　 ﾄ､　 l.!
　　　　　　| |　ﾞ．､　|::|ハ　 ＼!/　 |　 :!:|　l |::|　|::|:.　　 | |　　　　　 |:　|ヽﾞ．.||
　　　　　　ヽ!　 ヽ| ﾊ:::::,'　　　‘　　|:.:.:.|:.!　|l:::|　|::|:.　　 | | 　　　　　|:　!　*:. ||　　　　２０……？
　　　　　　　 `ー‐Y |∨　　　　 　 l:.:.:,':.:|　 !:::!　l::l: 　 ,ｲ ﾊ. 　 　 　 |:. | 　 ﾞ :||
　　　　　　　　　　 |:ハ｀ヽ　　　　 ,' :.:|!:.:|　,'::,' 　!::!:　:,',' ﾊ |　　　 　ヽヽ　　 :|l　　　　いいえ、やはり
　　　　　　　　　　　　 | :|:ヽ､__　　| :.ハ:.| ,'::,' 　 |::|:. ///:.:| ﾞ． 　 　 l　ﾞ. ﾞ．　|!　　　　恥ずかしい間違いをしておりますね。
　　　　　　　　　　　　 | :||: : : lヽ. ,':.,'　|!:|,'::,'　 　!::!:///ﾞ．:!　､ 　 　 !ﾞ．!＼､/|　　　　私が「殺めた」竜の数は、１５すら超えないのですから。
　　　　　　　　　　　　 | :|ﾞ．: : |　ﾘ,':!／!ﾘ:::l　 　 |::|://:ヽヽ:ヽ.ヽ　　｜| |　 /､!
　　　　　　　　　　　　 |:ﾘ ヽ.l: :.Vハ|:.:「/j:::j　　,ｲ :!∧ヽ::＼＼:､　　 |::| |／ / `ー‐
　　　　　　　　　　　　 |'_,r─＼.||　|!:.:|'/::/　／,':/_..-ｧ＝＝-､ヽ　　|::| '
┌──────────────────────────────────────┐
│だが、挑発した甲斐あって　先に相手が恥を晒した。華扇は見逃さず、その点をつつく。 　 . │
│華扇がこの森に入って倒したドラゴンの数は、１０程度。　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│砂獣騎士団に協力して やや返り血を浴びたかもしれない数体を入れても、１５は超えない｡ .│
└──────────────────────────────────────┘


38 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/13(月) 05:33:18 ID:ZkLXA59k
┌────────────────────────────────────┐
│しかし、そこに先ほど倒したフォールン８体分を入れれば、確かに２０体に届くだろう。.　│
│……尤も、それはフォールンが生きたドラゴンである、という前提の話だ。　　 　 　 　 　 │
│相手のグレータードラゴンは、華扇が「殺めた」ドラゴンの数が２０と言った。　　 　 　 　 .│
└────────────────────────────────────┘
　　　　 　　,. -‐- ､r-､　__,,,....,,,,__　,ｒｧ'´￣｀ヽ、
　　　　　 ./　　　r＞'7´　 　　　　 ｀' く ヽ. 　　',
　　　　　 { 　,ｒ／ 　 ,|　　　　　、　　　 ＼}　　ﾉ
　　　　 　,.{ア　 ／/ | 　 　 /　ﾊ.　 |　　、ヾｲ 、
　 　 　 く_/　 ./ ./　 |　　 , | __-|‐　|　　 ',　 ＼＼
　　　 　 / 　 ,'　 |.--_'､ 　| |ｧ'7てヽ|　　　!　 　|＼>
　　　　 ,'　　 |　 ,|ｧ'7'ヽ＼|　　j＿ｒ八　　/　　八＼
　　　　 ! 　 /|　ﾊ!　j_り　 　 　 　 　 ./）ｲﾘ　 ,　　ヽ、
　　　　八 /| ∨ |　　　　　　　　 　 .,' 　 |　 /|　　　 ':,　　　やはりあなたは、あの蘇ったドラゴンたちを
　　　く_/　 /　 八　　　　 - 　 　 　| 　 .|／./　 　|　 }　　 まだ同胞か何かと思っているようだ。
　　　　　／ ,.イ　/＞,､ 　｀ 　　 ,. イ ､ 　|イ　　ﾄ､ﾉ ノ
　　　　/ ／∨　ﾄ 、/　＞-ｒｧ''"　/7:::＼|」＿_/ ／　　　　可哀想に、そのままあれが何とも分からずに
　　 　 ∨.　　＼|＼　　　_ｒト‐''"´/::::::://　　　｀ヽ,　　　　 突如 同胞に裏切られたと思いながら死んでいくのでしょうね。
　　　　　　　　　　　,＞/ｒ}（ｒ⌒ヽ）::::://　　 　 　 ﾊ
　　 ,.／） 　 　　.／　||:::人ヽンノ)::::::| |　　　　　　 |
　 //ヽ/ ´!　 　,{　 .//::::::'～ム）::::::::|/ 　　　 __」_ ｀ヽ
　 |{‐-|/ヽ|　　/　　{7::::::::::ﾉﾉ:::::::::::::::{　 ｀'ｧ'"´￣｀ヽﾉ
　 ||‐-|-- | ,ｒ〈　　八::::::::/´::::::::::::::::::|ト-く__|＼/ヽ､/}
　　､　'､　ﾊレﾍ_ｒﾍ./l:::::::ﾚ:::::::::::::::::::::||　　∧　　　 ∨
┌───────────────────────────────────┐
│フォールンは、フォールンソウルが 死んだドラゴンの死骸に入って出来るもの。　　　.│
│……つまり、むしろアンデッドに近いものなのだ、あれは。　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│実際はただ動く死体のようなものであり、元のドラゴンの魂が蘇ったわけでもない。 　 |
└───────────────────────────────────┘

　`≫ ､_　　　 　//　　　　　　　ｒ,
≪　　 　`≫､,ｒ//　　　　ｉｒｉ ,ｲｉ ｉｉ/} 　_ｒｉ`ｒｒ ､　　ｒ,
　ｉ｀ヽ､_　　　 　{ 　／} /.}{ // ｉ/ﾐﾚｙ' ｒ「ﾞｉ≪,,,,ヽ_ｉ.|, ‐‐-- ､_､､､
　`ﾍ_ ≫､　　 　ﾆ=‐ｒ 7　/ ｲ ﾄ､　　ﾐ}' {　{ｒ┐___ｉ ｉ }`ﾏ､ﾐ` `ｰ'´ヽ‐‐､
　　 　∨ｰ､‐‐く　　　ｉ‐､　/ ヽ} ヽ 　 ﾚ ｉ　ｉ ｉヽ､,__,‐､} ﾏ‐‐‐-､_,‐‐'¨く___
　　　　´∨=､ 　｀ヽ　　　　} 　ｒ‐'ヽ {ヽ从/}　　　　 　}　ﾏ　　　　＞‐'´　` ヽ､
　　　　 　 },､｀ヽ ｉ´ﾍ　 　/Y｀ヽ ｊ ｒ‐'　ﾚ､ 　 ﾌ_从ァ‐‐} 　ﾏ￢‐‐‐‐‐'¨ ‐‐-- ､`ヽ、
　　　　　　 　`} } ｉ 　`ｰ/ 　∨‐=ﾍ､　ｒﾍ ﾐﾞﾞﾞﾞ　}` ､ﾄ､ヽｉ } }　　　　　　　　　　　`ヽ}
　　　　　　 　 ﾚ'　ﾏ　　ﾄ､　　`ヽ__‐==＜ｒ'　 　L__ }　＼ｉ} ﾍ_
　　　　　　　　　 　ヽ､　ヽ＼　__,ｨ_,ﾍ_￣ 三　　ｒ'´== ､ ﾄ､ 　}
　　　　　　　　　　 　 Y'ﾆ } 　 　 　 / `ヽ､ﾐ` =ﾆ￣´ ゝｚ`' 　＼　　　　　　　……どういうことだ。
　　　　　　　　　　　 　}彡ﾄ,　 　 　 ハ__/ ﾉ　　ﾉ｀≫ ､　`ｚｯ､_ .7
　　　　　　　　　　 ｒ- /ﾆﾉ `ｰｉ　　　　 　ｉ　/ｉ ｉ レﾌ‐‐‐ヽ　=‐'´
　　　　　　　　　 　L ﾚ‐ﾚ‐'´¨　　　　　　ﾚ'　ｉｉ /´　　　　ﾚ'
┌───────────────────────────────────────┐
│嘘ではなく全くの真実であるだけに、華扇が動揺する素振りの欠片すら見せないことに 　 　 　 │
│ドラゴンは自らの失態に気づいたか、ようやくこちらの話に興味を持ったような言葉を漏らした｡ .|
└───────────────────────────────────────┘


39 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/13(月) 05:33:32 ID:ZkLXA59k
┌────────────────────────────────────┐
│しかし、そこに先ほど倒したフォールン８体分を入れれば、確かに２０体に届くだろう。.　│
│……尤も、それはフォールンが生きたドラゴンである、という前提の話だ。　　 　 　 　 　 │
│相手のグレータードラゴンは、華扇が「殺めた」ドラゴンの数が２０と言った。　　 　 　 　 .│
└────────────────────────────────────┘
　　　　 　　,. -‐- ､r-､　__,,,....,,,,__　,ｒｧ'´￣｀ヽ、
　　　　　 ./　　　r＞'7´　 　　　　 ｀' く ヽ. 　　',
　　　　　 { 　,ｒ／ 　 ,|　　　　　、　　　 ＼}　　ﾉ
　　　　 　,.{ア　 ／/ | 　 　 /　ﾊ.　 |　　、ヾｲ 、
　 　 　 く_/　 ./ ./　 |　　 , | __-|‐　|　　 ',　 ＼＼
　　　 　 / 　 ,'　 |.--_'､ 　| |ｧ'7てヽ|　　　!　 　|＼>
　　　　 ,'　　 |　 ,|ｧ'7'ヽ＼|　　j＿ｒ八　　/　　八＼
　　　　 ! 　 /|　ﾊ!　j_り　 　 　 　 　 ./）ｲﾘ　 ,　　ヽ、
　　　　八 /| ∨ |　　　　　　　　 　 .,' 　 |　 /|　　　 ':,　　　やはりあなたは、あの蘇ったドラゴンたちを
　　　く_/　 /　 八　　　　 - 　 　 　| 　 .|／./　 　|　 }　　 まだ同胞か何かと思っているようだ。
　　　　　／ ,.イ　/＞,､ 　｀ 　　 ,. イ ､ 　|イ　　ﾄ､ﾉ ノ
　　　　/ ／∨　ﾄ 、/　＞-ｒｧ''"　/7:::＼|」＿_/ ／　　　　可哀想に、そのままあれが何とも分からずに
　　 　 ∨.　　＼|＼　　　_ｒト‐''"´/::::::://　　　｀ヽ,　　　　 突如 同胞に裏切られたと思いながら死んでいくのでしょうね。
　　　　　　　　　　　,＞/ｒ}（ｒ⌒ヽ）::::://　　 　 　 ﾊ
　　 ,.／） 　 　　.／　||:::人ヽンノ)::::::| |　　　　　　 |
　 //ヽ/ ´!　 　,{　 .//::::::'～ム）::::::::|/ 　　　 __」_ ｀ヽ
　 |{‐-|/ヽ|　　/　　{7::::::::::ﾉﾉ:::::::::::::::{　 ｀'ｧ'"´￣｀ヽﾉ
　 ||‐-|-- | ,ｒ〈　　八::::::::/´::::::::::::::::::|ト-く__|＼/ヽ､/}
　　､　'､　ﾊレﾍ_ｒﾍ./l:::::::ﾚ:::::::::::::::::::::||　　∧　　　 ∨
┌───────────────────────────────────┐
│フォールンは、フォールンソウルが 死んだドラゴンの死骸に入って出来るもの。　　　.│
│……つまり、むしろアンデッドに近いものなのだ、あれは。　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│実際はただ動く死体のようなものであり、元のドラゴンの魂が蘇ったわけでもない。 　 |
└───────────────────────────────────┘

　`≫ ､_　　　 　//　　　　　　　ｒ,
≪　　 　`≫､,ｒ//　　　　ｉｒｉ ,ｲｉ ｉｉ/} 　_ｒｉ`ｒｒ ､　　ｒ,
　ｉ｀ヽ､_　　　 　{ 　／} /.}{ // ｉ/ﾐﾚｙ' ｒ「ﾞｉ≪,,,,ヽ_ｉ.|, ‐‐-- ､_､､､
　`ﾍ_ ≫､　　 　ﾆ=‐ｒ 7　/ ｲ ﾄ､　　ﾐ}' {　{ｒ┐___ｉ ｉ }`ﾏ､ﾐ` `ｰ'´ヽ‐‐､
　　 　∨ｰ､‐‐く　　　ｉ‐､　/ ヽ} ヽ 　 ﾚ ｉ　ｉ ｉヽ､,__,‐､} ﾏ‐‐‐-､_,‐‐'¨く___
　　　　´∨=､ 　｀ヽ　　　　} 　ｒ‐'ヽ {ヽ从/}　　　　 　}　ﾏ　　　　＞‐'´　` ヽ､
　　　　 　 },､｀ヽ ｉ´ﾍ　 　/Y｀ヽ ｊ ｒ‐'　ﾚ､ 　 ﾌ_从ァ‐‐} 　ﾏ￢‐‐‐‐‐'¨ ‐‐-- ､`ヽ、
　　　　　　 　`} } ｉ 　`ｰ/ 　∨‐=ﾍ､　ｒﾍ ﾐﾞﾞﾞﾞ　}` ､ﾄ､ヽｉ } }　　　　　　　　　　　`ヽ}
　　　　　　 　 ﾚ'　ﾏ　　ﾄ､　　`ヽ__‐==＜ｒ'　 　L__ }　＼ｉ} ﾍ_
　　　　　　　　　 　ヽ､　ヽ＼　__,ｨ_,ﾍ_￣ 三　　ｒ'´== ､ ﾄ､ 　}
　　　　　　　　　　 　 Y'ﾆ } 　 　 　 / `ヽ､ﾐ` =ﾆ￣´ ゝｚ`' 　＼　　　　　　　……どういうことだ。
　　　　　　　　　　　 　}彡ﾄ,　 　 　 ハ__/ ﾉ　　ﾉ｀≫ ､　`ｚｯ､_ .7
　　　　　　　　　　 ｒ- /ﾆﾉ `ｰｉ　　　　 　ｉ　/ｉ ｉ レﾌ‐‐‐ヽ　=‐'´
　　　　　　　　　 　L ﾚ‐ﾚ‐'´¨　　　　　　ﾚ'　ｉｉ /´　　　　ﾚ'
┌───────────────────────────────────────┐
│嘘ではなく全くの真実であるだけに、華扇が動揺する素振りの欠片すら見せないことに 　 　 　 │
│ドラゴンは自らの失態に気づいたか、ようやくこちらの話に興味を持ったような言葉を漏らした｡ .|
└───────────────────────────────────────┘


40 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/13(月) 05:33:43 ID:ZkLXA59k

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. '"￣｀ヽ.
　　　　　　, '"￣｀ヽ _r‐＜´￣｀Y　　　　　 ',
　　　　　./　　ｒ＞'"/　　 　 　　 ヽ┐　　　ﾉ、
　　　　　{　ｒ／　　 ' 　　　 }｀ヽ　｀ヽl＞-ｒﾍ_」
　　　　　ｒ'7 　.;' ／|　　　./_￣ﾊ　 ﾊ 　八＼`ｰ─┐
　　　　　|/ 　 |/'´_」　　 /ｧfてﾊﾄ　 |　､ 　＼＼ ￣
　　　　 .;' | 　 | ｨ'f'ﾊ､　 '　 ｊ__,ン　 八　＼　!＼」
　　 　 /{ .|　 八| j_り ＼|　　　　 |／,ﾘ「 ￣｀|
　　　く/|八ﾚ'　 |　　　 ' 　 　 　 / ´　 |　　.人　　　　それを知りたければ、
　　 　　 　 ヽ　/、　　 ｒ ､ 　 ／/ 　 /|　 ,' 　 ヽ　　　先ほどの取引を飲んでもらいましょうか。
　　　　　　 /イ　へ、　 　　/　/|　_/_ 　/　　 ;　}
　　　　　／　/　　/ ＞-rｧ'|／|:ｧ'"::::::｀ヽ.　／ﾚ'　　　あなたが「ドラゴンだと思っている何か」について話す代わりに、
　　　　,:'　／|　／|、 ./ ｆ斤:::／::::::::::::::::::ﾊ'　}　　　　 そちらが国を攻めた理由と事情を話してもらうという内容で、取引を。
　　 　 ﾚ'´　 ∨　 ﾚ∨_」ｰイ/::::::::::::::::::::::::| /
　　　　　　　　　　　r'ｱｒヽ:::/::::::::::::::::::::::::::ﾚ'
　　　　　　　 　　 /{八ンﾉ}:{::::_;:-=＝=-､/
　　　　　　　　／｀ヽ､-ｧ::'::ヽ/::::::::::::::::∧＼
　　　　　　　/ヽ _ンﾉ::::::::::::/::::::::::::::::/|__|＼|



　　　　　　　,ｨ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　, ｲ/
　　　　　　.{ {　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　ｨく､ /
　　　　　　.}_',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,,/ﾌ'　, ‐'
　　　　　　ﾍ .{‐､　　　　,,,,,,,､,､__　　 　 　 　 　 　 　 ｨ 　_　　　　　　　　　　　　　　　　　, ｨ彡ｨ'´¨）／
　　　　　　　'､'､,,,`ー='´ 　,ｨ/ 　`‐ｯ_ｲﾌﾌﾆ=‐　 　 } ｉｨ//ｨｨ, /7　　　　　　　　,ｲ,ｨｨ‐ ｨ彡‐'ヽ,,ﾉ‐'´
　　　　　　　　＜ゞ ,,　 　//　,.ｨ7ﾌﾞ,＞ｒト‐_ﾍ￣, ｉ゛し' ｨｨｨ ノ /く=‐　　 　 ,ｯ‐/____ く { 　}, ‐'´
　　　　　　　　　`ｔ､ゝ､/} '''ﾐ ≫ '´　　}`'　､ｒ',.',} }ｉ∨''}}}}/　彡//ﾐ___　_____7ﾌ/ｒ=､） }/ゝ'ヽ
　　　　　　　　　 　ﾚﾍｒ‐､`´　, ‐ｨ' Ｔ´ｉｊ‐ ､ﾞｰ'､ﾚ} } ∨}}}ｨ ｲ ｒ‐{ 　ヽ､`ヽｒｉ／ `ｰ' ‐'´ﾞ　`ﾆ〈ゝ
　　　　　　　　　　　　{ ｒ'ヽ'´`'　,く'Ｔ　　 　ｉﾏ{ヽ ｉｊ 　}从}}}ヘ　_____≫== ｒ､　/´　　　　 　〈,ｒ}
　　　　　　　　　　　 　`　　　　/‐ｒ' 　 　 　ヽ=､`ヽ　}/､彡三ｨ{ﾆｘ'ミﾐｭ　　`´　　　　　　,〈ヽ}
　　　　　　　　　　　　　　　ｒ≪､/`　　　 　彡ヽ`､,、 ∨ﾖ}`ｰ { ｒ､}Ｘ}＼ｿ　　　　　　 　,ｨ`　ｒ┘
　　　　　　　　　 　 　ｒ‐'`'〉‐'`´　　　　　 　{ /`ｨ}`'､　}､ノ/ ,Ｘ.ﾚ}ﾚ}`ｉ‐ﾏ　　　　　 　≪‐ｉ┌'
　　　　　　　　　　ｒ≪∠_´　　 　 　 　 　 　ｉ/　　Ｖ `/´ 7/{ 　}/ﾍ'7'.}‐ﾍ　　　　　く´‐┌'　　　　いいだろう。
　　　　　　　　　　`ー‐'´　　　　　　　　　　　　　　/'´,ｨｒｘX {ｒﾆ 　/Y}ｒ‐ヽ　　 　く_//ｒ'　　　　　.だが、話すのはそちらが先だ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　／´`Xﾚ'ｨ彡'`　`ｰ' 　 }___､ﾏ 　ぐ/､ｉｒ'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´≫´ 　／　　　　　 　ｉ} 　ヽ} 　} 　≪
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　___/´　　 /　　　　　　　　　　　　 　`} 　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ{　,､ｨ/´　　　　　　　　　　 　　/{__ｊ 　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　ｲ=ｰｲﾃ‐　　　　　　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /／`''　　　　　　 　 　 　 　 .|　つまり、取引を飲むんですね？　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
┌────────────────────────┐
│そうしてなんとか交渉の末に、取引を飲ませるに至った。...│
│こっからもう一苦労だが……　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
└────────────────────────┘


41 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/13(月) 05:33:56 ID:ZkLXA59k

　　　　　　　　 　　_,,..,,_　,,,..　--- ...,,_
　　　　　　　　 ., '´ 　 　｀ヾ　　　　　　｀'　 、
　　　　　　　　 {　　　 r／]／　　　　　　　　＼- ､
　　　　　　　　ｒゝ-='"￣, '　 .／´　　　ﾊ　　　 ヽﾊ
　　　　 　 　 く/ 　　　|/ 　 /_」- ／|　　|　　　　∨、
　　　　　 　 /'/ 　 　 .;'　 ./fてl!｀ヽ |　 /　|　　　 |/
　　　　　 　,|／　　　r|　　{弋_ﾘ　　 |／ト./　 |　 ﾊ＼
　　　　　／ ,　　　　.八　 |x｀　　　　　ｧr'| 　,ﾊ /l」ヽ/
　　　　/ 　;'　　　 , 　　＼| 　 　 　　, lﾘﾊ!／|イ、
　　 　 {　/| 　 .／|　 ./|　l　　　 _　　　x/　八､ ＼　　　　　それでは話しましょう。
　　　　∨ｿ 、/　人 ,ﾊ ﾚ |＼　　　　　ノイ　　）＼ ﾊ
　　　　 　 　}／こ ヽ|/-､ /　＞=ァl斤/　|　イ　 ﾘﾚ'　　　　手始めに、貴方はあの一見蘇ったかのような姿を
　　　　　　 /─- ､ｒ }-r‐|7〒ア´／::/7´￣｀ヽイ　　　　　　ドラゴンとか同胞と思っているかもしれませんが、
　　　　　 ./　 ‐-､ｿJ:::ｒん）ヽrイ:::::://　　　 　 ＼　　　　　 魂を基準に考えると あれは生前のドラゴンではありません。
　　　　 .r'　-､ ,イ:::::::{ゝ_ンノ:::::::::::::|{　 　 　　 　 .}
　　　　/＼--//:::::::::::::l/:::::::::::::::::::::|ﾄ、 　　、__」_/
┌────────────────────────────────────────┐
│だがまあ、蘇ってはいてもあれ（フォールン）がドラゴンではないと考えた華扇の事情を話しつつ.　│
│フォールンの正体について、このグレータードラゴンに解説する。　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
└────────────────────────────────────────┘



f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
|　一見蘇りこそすれど、そこにある魂はかつて生前のドラゴンのものではなく、　 |
|　“竜刃星”と呼ばれる三千年に一度訪れる箒星が撒き散らす異界の魂……、　|
|　「フォールン」のソウルが宿ったものなのです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　　　　　　　｡ 　　　:::::　　　　　　　　　　　　*　　　　　　　　　　*
　　　　　　　　　　　　　 ::::;;::::　　｡　　　　　　　o　　　｡　　　　　　　o　　ﾟ　　ﾟ
　　　　　　　　　　　　　　:::::　　　　　　　　｡　　　　　　　　　　　｡　　　　　　　　　　　｡
　　　　　　　　　　　ﾟ　　　　　　　.　　　ﾟ　　　 ::　　　　.　　　ﾟ　　　 ::　　　　　　　+
　　　　　　　　　* 　　　　　　　　　　* 　　　::;;::　　ﾟ　　　* 　　　::;;::　　ﾟ　　;　　　;
　　　　　　　　　　　:::　　　｡　　　　ﾟ　　　　　::;;;::　　　　ﾟ　　　　　::;;;::　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　*　　　　::;;;:　　　　　　o　　　　　+.　|　フォールンソウルが宿ったドラゴン……　　　　　　　 .|
　　　　　　　　　::　　, 　　 ;　　　 ;　　::::;　:::::　　　　　　　　｡　　　　 　 |　「フォールン」の特徴は、必ず死体に宿り蘇ること。...|
　　　　　　　　.　｡　　　　　　　o　　ﾟ　　　　　　　.　　　ﾟ　　　 ::　 　 　 |　それが竜種であれば六眼四翼に変化すること。　　..|
　　　　　　　　　　　　　　｡　　　　　　　.　　　　　　　* 　　　::;;::　　ﾟ 　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
　　　　　　　　　.　　　ﾟ　　　 ::　　　　　.　｡　　　　ﾟ　　　　　::;;;::　　　　 　　　　　　*　　　　::;;;:
　　　　　　　　　　　* 　　　::;;::　　ﾟ　　;　　　　　　　*　　　　::;;;:　　　　　　 ;　　　 ;　　::::;
　　　　　　　　　　ﾟ　　　　　::;;;::　　　` :.　 ;　　　 ;　　::::;　　　　　　　　 　　　o　　ﾟ
　　　　　　　　o　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 |　そして、数日かけて生命力を奪っていく瘴気を撒き散らすことや、　　.|
　　　　 　 　 　 　 　 |　フォールンやその瘴気によって殺されると、ダムドという　　　　　　　　|
　　　　 　 　 　 　 　 |　アンデッドのような何かを生み出すこと、といった点。. 　　　　　　　　　|
　　　　 　 　 　 　 　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
.


42 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/13(月) 05:34:40 ID:ZkLXA59k

　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　 lｱ─- ､
　　　　　　　　 　 　 　 <从　　　　 ､_〃: : : : : : :ヽ､
　　　　　　　　　　　　＜ __,ｲてゞ〈斗': : ｊ! : : /: : ヾ￣｀ヽ
　　　　　　　　　＿＿／イ〃⌒ー':: :i: :ハ: : !: : : : ﾄ､　　i
　　　　　　∠斗七フ⌒//: :_/ ｉ: ! : //｀ヽ∨: : : : :i :ﾊ　/
　　　　　　　　　／/: ://.:〃 Y: :|: :ｉ/心ﾐ､/: : : : 〃 : Y
　　　　　　　 ／ ,ｲ: ://.:∧ゞ〉!: l: 从辷ンj!: : ,イ: : : : :i
　　　　　　 /: : / ｌ 〈/: : : :| 　l: :|: : :i ヽ　 ヽ/　|人: : : ',
.　　　　　 /: : /　 ヽ : : : /:〉　ヾj : : ｌ　 　 　 ,心゛ﾊ＼: :ヽ､＿ノ
　　　　　 i: :〃　　│: : /: ﾄ､＼ 〉: ;ｲ 　　 　 ﾏイ: : : l　￣￣
　　　　　 ヽ!　　　 人: :l: :/彡:､/X ﾘ,､　　　 ノ: |: : ｉ/　　　　　　ああ、そして当然ですが
　　　 　 　 i!　　　　　X::<´￣ヽ＼ヽｒ-‐＜ : : : i: : l!　　　　　　 一度死んでいる以上は、フォールンを倒した所で
　　　　　　 ヾ､__,　／　 ｀＼　　|三>!＿　 ｀ヽ 人: : ヽ　　　　　 元のドラゴンが蘇ることもありません。
　　　　　　　　　　l　 　 　 　 　 |＞⌒Y｀ヽ　 )'　　￣｀ヽ　　　　また死体に戻ります。
　　　　　　　　　　ゞ＿__　　　　l|〉＜て⌒) ´　　　 　 ソ
　　　∠二ニ＝≠K二_　ヽ._／::辷/７ゞ┤ﾄ､　　　　　　　　　　 蘇生の可不可までは存じませんが、
　　　　　　 　 イ/ 　 　 ヾ／.:::::::::ゝ､ｰ /_ﾑY　　　　　　　　　　 大抵の場合は手遅れでしょう。
.　 　 　 　 ／//　　　　/ ∨:::＿＿;ｨ千ｒ'/丁
.　　　　　〈／/　　　　∧　 ￣l　/ /::三/　 !



　　　　 　 ,'　　　　　　　　　　!: : : : :ヾ: : : :ヘィ　￣　ヽ
　 　 　 　 ｉ　　 　 　 　 　 　 ﾑ: : : : : : :',: : : : :ヽ　　　　 丶
　　　　　_ﾑ　　　　　　　　／〉 : : : : : : : l: : : : : :ﾄ､　 　 　 }
　　　 　 ヽ人　　　　　　ｨ ､∧: : ｉ: : : : : :|: : : : : :|: ',　　　/
　　　　　ィ辷ﾘ斗ｲ厂てｲ :/　':,: :|: : : : :∧: : : : : |: :ｌ　　ﾑ
　　　／//: : ': : : : l: : : : :/丶　ヽ|: : : : :|: !: : : : : |: :|" rx′
　 ／ﾐ//: : :/: /: : :ﾘ: : :/ ＿ ヽ､j|: : : : :|: |: : : : : |: :ﾄ<│!ヽ
／三/ｲ: : :ｲ 7 : ／: :,ｲてアト､　ヽ : : : :|∧: : : : :∨: :|//}!|　　　　　　　それから、フォールンソウルは
ヾ⌒　 !: /: lﾄ|＜ニイ |!:::::::::::::∧　＼: : :|　ヽ: : : : :＼匕ｨ/　　　　　　　“竜刃星”から撒き散らすと言われますが、
　　　　!/: :从ゝ: : : :ﾘ代辷＞´ j!`　　＼j _⌒` ┬─＜　　　　　　　　　定命の者の基準でそれを止める術は見つかってません。
　 　／: : :/: : : 〉.: : : :|　゛ｰ　　　　　 ｨ:て＞r､/∧: : : : ＼　　　／ }
　／: : :／: : : ｲ : : : : |　　　　　 　 ,　辷´　"//: : : ､: : : : :＼／　 ﾉ　　 しかし、フォールンソウルには大きく分けて３種類あり、
/: : : ://: :／: :|: : : : /　　　　　 　 　 　 ﾞ ／´＼:＿:.＼:＿／⌒／　　　比較的知性の低い「コモン」種、生前の知識と十分な知性を残す「リーダー種」、
: : : : :ﾘ: /: : : 人: : : l 丶　　<⌒,　　　　人: : : : :＼ ￣_／へ /　　　　　そしてリーダー種以上に強く、更にフォールンソウルを生み出す能力を得た「クイーン種」。
: : : : :ヾ{三三辷＼: ﾄ､　＼ _＿＿　＜:＼ ＼: : : : :Y　 　ゝ､へ＞七ﾌ
: : : : : :∧三三三≧､　＼/／＞'弋辷⌒ヽ　 ＼: :/　ヽ/　 )　〈 　／　　これは私の見立ても入っていますが、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 この森のドラゴンの殆どがフォールン化している原因は
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 クイーン種のフォールンドラゴンがどこかにいるせいだと思われます。
.


43 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/13(月) 05:35:35 ID:ZkLXA59k

　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／/
　　　　　　　　　　　　　　　〈::〈　＿ __　　/´￣ ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　 . -‐‐' ´: : : : : : :｀　、　　　　.
.　　　　　 /´ ￣ ｀Y´. : : : : : : : : : : : : :＼: ＼ 　 　 }
　　　　　 ｌ 　 　 ／. : : : : :{ : : : : : : : : : : :.＼: ＼__ノ
　　　　　 |　　 /. : : : : : :/:!: : : ＼: : : : _: : : :.＼. ＼≦≠ ニ二フ
　　 　 　 ゝ.__/: /: /: :.ィ.升ﾄ: : : : ヽ:´＼: : : : : :)＞:＼　＼ ＼
　　　　　　　ﾉ: ﾉ!: ｌ: : :|:ｌ:|:.|:ﾉ＼: : : .!: ,ｨ≦k: : : ＼: :}: :＼　＼/
　　 　 　 ／／/ｌ: :!: : :!:l:|人　 )＼: :}´ i以ﾘハ ＼ )ﾒ、}ﾉ:.ヽ
　　　　 く／〈./人:j: :从八x==彡　)ﾉ　""".|:i: : : : ＼:＼:ﾉ: :〉
　　　　　　　　　/:＼: :.Ⅵﾊ""　　'　　　　 ﾘ:i: :＼: : :.＼ :ヌ´　　　なので、この戦場のどこかに一際 強力な
.　　　　　　 　 /: : : /)ハY入　　　/ }　 ／く: : : :l＼: : : )　　　　　フォールンドラゴンを探せば、クイーン種である可能性が高いかと。
　　　　　　　 /: :/:.//: :.:i:|: l }≧= i　|＜.┐ :): : :ﾉ ハイ　　　　　　そいつを倒し、元の死骸に戻せば
　 　 　 　 　 レ〈:.∧!: : :リ人!:Ｆ干| .j´ニ.|イ⊥く ⌒＼　　　　　　 少なくとも次から次にドラゴンの死骸がフォールン化する現象を
　　　 　 　 　 　 )／＼:.(｀Y r┤厂　∨::::::::// 　 　 　 ヽ　　　　　 止めることは出来ると思います。
　　　　　　　 　 /　　　ヽ) | j::ﾊ厂 　 |}｀ヽ:j/　　　 　 　 i
　　　　 　 　 ／ 　 　 　 Ⅵ::::{〈し'⌒ ﾘ }:〉/　　 　 　 　 .ﾄ、
　　　　　　　i 　 　 　 　 /::::::入＼___ﾒ.メ∧ 「j＿ 　 　 ノ　〉
　　　　　　 人　　　　　 {:::::::::::::::fー‐1::/＞＜　　｀ヽ　 ／



　　　　 　　,. -‐- ､r-､　__,,,....,,,,__　,ｒｧ'´￣｀ヽ、
　　　　　 ./　　　r＞'7´　 　　　　 ｀' く ヽ. 　　',
　　　　　 { 　,ｒ／ 　 ,|　　　　　、　　　 ＼}　　ﾉ
　　　　 　,.{ア　 ／/ | 　 　 /　ﾊ.　 |　　、ヾｲ 、
　 　 　 く_/　 ./ ./　 |　　 , | __-|‐　|　　 ',　 ＼＼
　　　 　 / 　 ,'　 |.--_'､ 　| |ｧ'7てヽ|　　　!　 　|＼>
　　　　 ,'　　 |　 ,|ｧ'7'ヽ＼|　　j＿ｒ八　　/　　八＼
　　　　 ! 　 /|　ﾊ!　j_り　 　 　 　 　 ./）ｲﾘ　 ,　　ヽ、
　　　　八 /| ∨ |　　　　　　　　 　 .,' 　 |　 /|　　　 ':,　　　　こちらの話は以上。
　　　く_/　 /　 八　　　　 - 　 　 　| 　 .|／./　 　|　 }
　　　　　／ ,.イ　/＞,､ 　 ｀　　　 イ ､ 　|イ　　ﾄ､ﾉ ノ　　　　次は約束の取り決め通りに、
　　　　/ ／∨　ﾄ 、/　＞-ｒｧ''"　/7:::＼|」＿_/ ／　　　　　 そちらの事情を聞かせて頂きましょうか。
　　 　 ∨.　　＼|＼　　　_ｒト‐''"´/::::::://　　　｀ヽ,
　　　　　　　　　　　,＞/ｒ}（ｒ⌒ヽ）::::://　　 　 　 ﾊ
　　　　　　 　 　 ／　||:::人ヽンノ)::::::| |　　　　　　 |
　 　 　 　 　 　 ,{　 .//::::::'～ム）::::::::|/ 　　　 __」_ ｀ヽ
┌─────────────────────────────────┐
│そういって、聞き逃げされないように追撃戦闘準備体勢も整える。　　 　 　 　 　 .│
│逃げたら即座に追いかけ、行動不能にしリャナンシーで魅了をかける構えだ。.　 |
└─────────────────────────────────┘


44 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/13(月) 05:36:43 ID:ZkLXA59k
今夜はここまで、交渉もどきのシーンから数時間かかった

スレ立てからずっとコテハン記憶が消えてたりしましたが、IDとか文体からお察しください。


45 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2016/06/13(月) 08:21:52 ID:GT5xV0mI
乙ー
久々に普通のネゴシエイトだったな。レベル上がってリャナンシー取ってからはネゴシエイト（魅了）ばかりだったしｗ


47 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2016/06/13(月) 12:30:44 ID:3xjUogVE
乙
まともな交渉は久々やな


59 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/22(水) 02:05:48 ID:JUY45Kp2
┌──────────────────────────────┐
│グレータードラゴンは2000年程の歳を食ったドラゴン。　　　　　 　 　 　 　 │
│個体によっては3000年前の竜刃星来訪を経験しているかもしれないが、. |
│このドラゴンは恐らくそれよりも若い存在。そのことを知らないのだろう。..│
└──────────────────────────────┘

`ヽ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /}　　　,ｨイｲ/ ｉ ｉ　　　　　　ﾏ ､
／ .＼　　　　　　 　,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｨ 　//　　,ｨ‐ｲイ/　ｉ }　　　　　　　ﾏ ､
＼ｉ´ 〉､ 　{',　 　 　 ｉ', 　ｒｉ　 　,　　　　　　　　　　　 　 ｉ ｉ　ﾉ } ｨイイイ /　　ｉ.ｉ　　　　　　　 　ﾏ ､
､/`､/ ∧‐､'､　　 　{ ', .ﾉｉ　 　ｉ|　　　　　　　　,､　　ｉ', ﾉ.} /イ イ ｲ ｲ /　 　ｊ {　　　　　　　/゛ｰ'ヽ
　`く　〉､ｒ∨ﾒﾒ＞=､ｉ .Ｖ {　　ﾉ ｉ　､､,､　　､　 　',', 　{ 〉/,ｨＸイイ }= ,ｨ/　 　ｉ ｉ　　　　_, ‐`´
　 　＼/`Ｘ∨ミﾏミﾐﾞ`´ﾋｘ`={　} /}ﾑ.ﾏミ《 ﾄ,ｉｉｨ .',' ､/∨ィイｨ‐'´/ｨ /　　 　ｉ ｉ　　　/´
　 　 　`' ､ /ヽ､＞ヽ‐ｚＸｔｲﾅＹＫ{ミ ﾉｒ‐＜.ｉ Ｖ゛ｉｉＶ}ｲＹ‐ｲ´　_ノ }／　　　　ｉ ｉ 　 ／
　　　　　　＼/ `＜ヽＸ´ヽｰ=ｒ‐くﾐ}Ｙ{ {ｒ' ｒ',ｒ .ﾏ} } ﾉ|ﾚ_/_, イ }‐'　　　　　　ｉ ｉ　/
　　　　　　 　` ＜_/`ー　ｚ__ｨﾍ_`ｉ`､{‐ くﾉﾉﾉｒ‐' ｉ从从ｨ,!=‐'´　　　　　 ____ｉ ｉ'´
'`ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞｰ'`ｰ､,､､　　`ー'`''´ｰ'ｰｉﾆｉｨ= {　ｉ ｉ /Ｘﾉｘﾆ/}ｒ'ｒ'/ｨ 　{.ｉ　, ｒ‐'´￣　　ｉ ｉ
　　　　　　　 　｀ー ､　　　　　/　｀ ＜_Ｖ{_{ ∧/‐' }从从ﾚｨ} {´　　　　　 　 ﾏ}
　　　　　　　　　　　　ヽ､, ィｘ7ヽ`ー―‐く__`ﾏ彡､_}ﾞﾞ''ⅶ{ /　ｉ ,　　　　　　 　`
　　　　　　　　　　　　　,ｨｨｙﾍ}Ｙ}〉 ＼ 　:' ｼ::::､ﾍヾ从从ﾉ/　　ﾚ､,ｨ
　　　　　　　　　　　 　∧Ｘｒ'ｰｰｘ}＼　ヽ＞｀`ｰＸ ､{ .ヽノ .: 　ﾚ}ﾐ
　　　　　　　　　　　　{从' }/ｙＹ.ﾌ＼ `'彡ｰ‐‐=､ ﾍ ヽ ∨:'　//,__
　　　　　　 　 　,ｲヽ　∨¨ ﾚ'/ /ﾞｉ 　`ｰ ｉ ∨　‐=ﾆ､=‐,,､'; //`ｰ ﾞ　　　　　　　　我らが攻撃するのは、
　　　　　　　 　{ Ｙ∨ヽ/Ｙ7 ｲ, ｨ　}`ー'ｉヽ､ ≫从 Ｖ人Ｙ　}}´　　　　　　　　　　 かつてあの城の者らが持ち去った
　　　　　　 　ｒ'´´　　　ﾚ' __{'´ {､ {､__　}　 　7 `〈ｒｉ ｉ';:ｉヽ　}‐‐ｚ____　　　　　　　 我らの祖先の遺骸を取り戻すためである。
　　　　　　　ｉ7‐＞'ヽ___　ヽ_ 　 ｉ {､　 　'; 　《 　ヽ=Ｖ;ﾉ　ｉ.ﾉｰ≪_ '´ｰｚ__
　　　　 　, ィ‐'´｀ヽ'´ 　`ｒ､ﾉ　　ﾚ ヽ`ー'ヽ　`　≪´ヽ､_,,,,,,,ｨｚ ､ ｀ヽ､　　`ヽｚ
　　　　,≪‐‐‐ﾚ'´　　 　''´　　　　ｉｊ､{`ー‐' 〉,　　　`ｉ=ｘ　ｲ　 　'‐ ､ 　｀ヽ=､ 　｀ヽ､
　　,∠___　／　　　　　　　　　　　　},ヽ‐‐‐'　}　　 　ヽ､{￣ヽ ';｀ヽ_} 　 　 　＼　　‐ヽ
／　 　／　　　　　　　　　　　　　　　},}ヽ､__ノ}　　　　　`　　¨ヽ'　　　　　　　　｀ー‐`
┌─────────────────────────────────┐
│華扇の言葉を受けて、しぶしぶといった様子で事情を話すグレータードラゴン。　 |
└─────────────────────────────────┘


60 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/22(水) 02:05:58 ID:JUY45Kp2
.{ {　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　ｨく､ /
.}_',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,,/ﾌ'　, ‐'
ﾍ .{‐､　　　　,,,,,,,､,､__　　 　 　 　 　 　 　 ｨ 　_　　　　　　　　　　　　　　　　　, ｨ彡ｨ'´¨）／
　'､'､,,,`ー='´ 　,ｨ/ 　`‐ｯ_ｲﾌﾌﾆ=‐　 　 } ｉｨ//ｨｨ, /7　　　　　　　　,ｲ,ｨｨ‐ ｨ彡‐'ヽ,,ﾉ‐'´
　　＜ゞ ,,　 　//　,.ｨ7ﾌﾞ,＞ｒト‐_ﾍ￣, ｉ゛し' ｨｨｨ ノ /く=‐　　 　 ,ｯ‐/____ く { 　}, ‐'´
　　　`ｔ､ゝ､/} '''ﾐ ≫ '´　　}`'　､ｒ',.',} }ｉ∨''}}}}/　彡//ﾐ___　_____7ﾌ/ｒ=､） }/ゝ'ヽ
　　　 　ﾚﾍｒ‐､`´　, ‐ｨ' Ｔ´ｉｊ‐ ､ﾞｰ'､ﾚ} } ∨}}}ｨ ｲ ｒ‐{ 　ヽ､`ヽｒｉ／ `ｰ' ‐'´ﾞ　`ﾆ〈ゝ
　　　　　　{ ｒ'ヽ'´`'　,く'Ｔ　　 　ｉﾏ{ヽ ｉｊ 　}从}}}ヘ　_____≫== ｒ､　/´　　　　 　〈,ｒ}
　　　　　 　`　　　　/‐ｒ' 　 　 　ヽ=､`ヽ　}/､彡三ｨ{ﾆｘ'ミﾐｭ　　`´　　　　　　,〈ヽ}
　　　　　　　　　ｒ≪､/`　　　 　彡ヽ`､,、 ∨ﾖ}`ｰ { ｒ､}Ｘ}＼ｿ　　　　　　 　,ｨ`　ｒ┘
　　　 　 　ｒ‐'`'〉‐'`´　　　　　 　{ /`ｨ}`'､　}､ノ/ ,Ｘ.ﾚ}ﾚ}`ｉ‐ﾏ　　　　　 　≪‐ｉ┌'　　　言うまでもなく、我ら竜の遺骸は
　　　　ｒ≪∠_´　　 　 　 　 　 　ｉ/　　Ｖ `/´ 7/{ 　}/ﾍ'7'.}‐ﾍ　　　　　く´‐┌'　　　　骨から鱗まで マナを宿す。
　　　　`ー‐'´　　　　　　　　　　　　　　/'´,ｨｒｘX {ｒﾆ 　/Y}ｒ‐ヽ　　 　く_//ｒ'
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　／´`Xﾚ'ｨ彡'`　`ｰ' 　 }___､ﾏ 　ぐ/､ｉｒ'　　　　　　剣に愛された人族には遥か魅力的に映るのだろうが、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´≫´ 　／　　　　　 　ｉ} 　ヽ} 　} 　≪ 　 　 　 　 我らの遺骸を辱められるのを好ましく思わん。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　___/´　　 /　　　　　　　　　　　　 　`} 　}　　　　　　 .特に、偉大なる祖先の遺骸を奪ったあの国のことは
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ{　,､ｨ/´　　　　　　　　　　 　　/{__ｊ 　 }　　　　　　 常に疎ましく思っていた。
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　ｲ=ｰｲﾃ‐　　　　　　　　　　　　　ヽ､___ ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /／`''
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 '´
┌──────────────────────────────────┐
│ラクシアのドラゴンは、全方位に喧嘩を売る蛮族や魔神の存在もあって　　　 　 　 .│
│比較的に人族に友好的な者が多いのだが、彼ら氷竜は元々非友好的のようだ。　│
│そうでなければ、戦争など挑みに来やしないだろうが。　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
└──────────────────────────────────┘
　　　　　　　　 　　_,,..,,_　,,,..　--- ...,,_
　　　　　　　　 ., '´ 　 　｀ヾ　　　　　　｀'　 、
　　　　　　　　 {　　　 r／]／　　　　　　　　＼- ､
　　　　　　　　ｒゝ-='"￣, '　 .／´　　　ﾊ　　　 ヽﾊ
　　　　 　 　 く/ 　　　|/ 　 /_」- ／|　　|　　　　∨、
　　　　　 　 /'/ 　 　 .;'　 ./fてl!｀ヽ |　 /　|　　　 |/
　　　　　 　,|／　　　r|　　{弋_ﾘ　　 |／ト./　 |　 ﾊ＼
　　　　　／ ,　　　　.八　 |. ｀　　　　　ｧr'| 　,ﾊ /l」ヽ/
　　　　/ 　;'　　　 , 　　＼| 　 　 　　, lﾘﾊ!／|イ、
　　 　 {　/| 　 .／|　 ./|　l　　　 _　　　 ./　八､ ＼　　　　かつて奪われた、祖先の……
　　　　∨ｿ 、/　人 ,ﾊ ﾚ |＼　　　　　ノイ　　）＼ ﾊ
　　　　 　 　}／こ ヽ|/-､ /　＞=ァl斤/　|　イ　 ﾘﾚ'　　　　_　　（グレータードラゴンが
　　　　　　 /─- ､ｒ }-r‐|7〒ア´／::/7´￣｀ヽイ　　　_r/´/ヽ　 そう呼ぶなら、相手は３０年前の。）
　　　　　 ./　 ‐-､ｿJ:::ｒん）ヽrイ:::::://　　　 　 ＼　／ ｀ヽ{_/r}
　　　　 .r'　-､ ,イ:::::::{ゝ_ンノ:::::::::::::|{　 　 　　 　 .}/::｀ヽ､__,,.ン　　ひょっとしなくとも、その遺骸とは３０年前に
　　　　/＼--//:::::::::::::l/:::::::::::::::::::::|ﾄ、 　　、__」_/＼::::::7　　　　　この国を襲ったというエルダードラゴンのことでしょうか？
　　　./ ─ヽﾑ{::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::八∨､rﾍ_/|/　　 ｀/
　　 .;'-- ､　ﾄ人:::::::::::::::l!::::::::::::::::;:ｲ 　/ ∨ 　 ;'　　　 ,'


61 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/22(水) 02:06:11 ID:JUY45Kp2
　`≫ ､_　　　 　//　　　　　　　ｒ,
≪　　 　`≫､,ｒ//　　　　ｉｒｉ ,ｲｉ ｉｉ/} 　_ｒｉ`ｒｒ ､　　ｒ,
　ｉ｀ヽ､_　　　 　{ 　／} /.}{ // ｉ/ﾐﾚｙ' ｒ「ﾞｉ≪,,,,ヽ_ｉ.|, ‐‐-- ､_､､､
　`ﾍ_ ≫､　　 　ﾆ=‐ｒ 7　/ ｲ ﾄ､　　ﾐ}' {　{ｒ┐___ｉ ｉ }`ﾏ､ﾐ` `ｰ'´ヽ‐‐､
　　 　∨ｰ､‐‐く　　　ｉ‐､　/ ヽ} ヽ 　 ﾚ ｉ　ｉ ｉヽ､,__,‐､} ﾏ‐‐‐-､_,‐‐'¨く___
　　　　´∨=､ 　｀ヽ　　　　} 　ｒ‐'ヽ {ヽ从/}　　　　 　}　ﾏ　　　　＞‐'´　` ヽ､
　　　　 　 },､｀ヽ ｉ´ﾍ　 　/Y｀ヽ ｊ ｒ‐'　ﾚ､ 　 ﾌ_从ァ‐‐} 　ﾏ￢‐‐‐‐‐'¨ ‐‐-- ､`ヽ、
　　　　　　 　`} } ｉ 　`ｰ/ 　∨‐=ﾍ､　ｒﾍ ﾐﾞﾞﾞﾞ　}` ､ﾄ､ヽｉ } }　　　　　　　　　　　`ヽ}　　　　　　　ｴﾙﾀﾞｰﾄﾞﾗｺﾞﾝ
　　　　　　 　 ﾚ'　ﾏ　　ﾄ､　　`ヽ__‐==＜ｒ'　 　L__ }　＼ｉ} ﾍ_　　　　　　　　　　　　　　そう、その　老竜　こそ我らの祖。
　　　　　　　　　 　ヽ､　ヽ＼　__,ｨ_,ﾍ_￣ 三　　ｒ'´== ､ ﾄ､ 　}
　　　　　　　　　　 　 Y'ﾆ } 　 　 　 / `ヽ､ﾐ` =ﾆ￣´ ゝｚ`' 　＼　　　　　　　　　 　 　 人族はかつて我らの遺骸から竜殺しの武器を作り、
　　　　　　　　　　　 　}彡ﾄ,　 　 　 ハ__/ ﾉ　　ﾉ｀≫ ､　`ｚｯ､_ .7　 　 　 　 　 　 　 　 それを握っては更なる竜を殺めた。
　　　　　　　　　　 ｒ- /ﾆﾉ `ｰｉ　　　　 　ｉ　/ｉ ｉ レﾌ‐‐‐ヽ　=‐'´　　　 　 　 　 　 　 　 無限に繋がる竜の殺傷を許すことは出来ぬ。
　　　　　　　　　 　L ﾚ‐ﾚ‐'´¨　　　　　　ﾚ'　ｉｉ /´　　　　ﾚ'



　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／/
　　　　　　　　　　　　　　　〈::〈　＿ __　　/´￣ ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　 . -‐‐' ´: : : : : : :｀　、　　　　.
.　　　　　 /´ ￣ ｀Y´. : : : : : : : : : : : : :＼: ＼ 　 　 }
　　　　　 ｌ 　 　 ／. : : : : :{ : : : : : : : : : : :.＼: ＼__ノ
　　　　　 |　　 /. : : : : : :/:!: : : ＼: : : : _: : : :.＼. ＼≦≠ ニ二フ
　　 　 　 ゝ.__/: /: /: :.ィ.升ﾄ: : : : ヽ:´＼: : : : : :)＞:＼　＼ ＼
　　　　　　　ﾉ: ﾉ!: ｌ: : :|:ｌ:|:.|:ﾉ＼: : : .!: ,ｨ≦k: : : ＼: :}: :＼　＼/
　　 　 　 ／／/ｌ: :!: : :!:l:|人　 )＼: :}´ i以ﾘハ ＼ )ﾒ、}ﾉ:.ヽ
　　　　 く／〈./人:j: :从八x==彡　)ﾉ　　　 |:i: : : : ＼:＼:ﾉ: :〉
　　　　　　　　　/:＼: :.Ⅵﾊ　 　　'　　　　 ﾘ:i: :＼: : :.＼ :ヌ´　　　　……事情は分かりました。
.　　　　　　 　 /: : : /)ハY入　　　/ }　 ／く: : : :l＼: : : )　　　　　　ですが、３０年後になって
　　　　　　　 /: :/:.//: :.:i:|: l }≧= i　|＜.┐ :): : :ﾉ ハイ　　　　　　 .唐突に取り返そうと思い立つには、急すぎる。
　 　 　 　 　 レ〈:.∧!: : :リ人!:Ｆ干| .j´ニ.|イ⊥く ⌒＼
　　　 　 　 　 　 )／＼:.(｀Y r┤厂　∨::::::::// 　 　 　 ヽ　　　　　　攻めるきっかけは、他にもあったのでしょう？
　　　　　　　 　 /　　　ヽ) | j::ﾊ厂 　 |}｀ヽ:j/　　　 　 　 i　　　　　　特に、この地では見慣れぬあの銀火竜を
　　　　 　 　 ／ 　 　 　 Ⅵ::::{〈し'⌒ ﾘ }:〉/　　 　 　 　 .ﾄ、　　　　 .生態系に詳しい者が見れば、何かと手を組んだのは明確。
　　　　　　　i 　 　 　 　 /::::::入＼___ﾒ.メ∧ 「j＿ 　 　 ノ　〉　　　　 それに……いえ、こちらはいいでしょう。


62 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/22(水) 02:06:21 ID:JUY45Kp2
　,ｨ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　, ｲ/
.{ {　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　ｨく､ /
.}_',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,,/ﾌ'　, ‐'
ﾍ .{‐､　　　　,,,,,,,､,､__　　 　 　 　 　 　 　 ｨ 　_　　　　　　　　　　　　　　　　　, ｨ彡ｨ'´¨）／
　'､'､,,,`ー='´ 　,ｨ/ 　`‐ｯ_ｲﾌﾌﾆ=‐　 　 } ｉｨ//ｨｨ, /7　　　　　　　　,ｲ,ｨｨ‐ ｨ彡‐'ヽ,,ﾉ‐'´
　　＜ゞ ,,　 　//　,.ｨ7ﾌﾞ,＞ｒト‐_ﾍ￣, ｉ゛し' ｨｨｨ ノ /く=‐　　 　 ,ｯ‐/____ く { 　}, ‐'´
　　　`ｔ､ゝ､/} '''ﾐ ≫ '´　　}`'　､ｒ',.',} }ｉ∨''}}}}/　彡//ﾐ___　_____7ﾌ/ｒ=､） }/ゝ'ヽ
　　　 　ﾚﾍｒ‐､`´　, ‐ｨ' Ｔ´ｉｊ‐ ､ﾞｰ'､ﾚ} } ∨}}}ｨ ｲ ｒ‐{ 　ヽ､`ヽｒｉ／ `ｰ' ‐'´ﾞ　`ﾆ〈ゝ
　　　　　　{ ｒ'ヽ'´`'　,く'Ｔ　　 　ｉﾏ{ヽ ｉｊ 　}从}}}ヘ　_____≫== ｒ､　/´　　　　 　〈,ｒ}
　　　　　 　`　　　　/‐ｒ' 　 　 　ヽ=､`ヽ　}/､彡三ｨ{ﾆｘ'ミﾐｭ　　`´　　　　　　,〈ヽ}
　　　　　　　　　ｒ≪､/`　　　 　彡ヽ`､,、 ∨ﾖ}`ｰ { ｒ､}Ｘ}＼ｿ　　　　　　 　,ｨ`　ｒ┘
　　　 　 　ｒ‐'`'〉‐'`´　　　　　 　{ /`ｨ}`'､　}､ノ/ ,Ｘ.ﾚ}ﾚ}`ｉ‐ﾏ　　　　　 　≪‐ｉ┌'
　　　　ｒ≪∠_´　　 　 　 　 　 　ｉ/　　Ｖ `/´ 7/{ 　}/ﾍ'7'.}‐ﾍ　　　　　く´‐┌'　　　……そこまで気づいているか。
　　　　`ー‐'´　　　　　　　　　　　　　　/'´,ｨｒｘX {ｒﾆ 　/Y}ｒ‐ヽ　　 　く_//ｒ'　　　　確かに、きっかけはあった。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　／´`Xﾚ'ｨ彡'`　`ｰ' 　 }___､ﾏ 　ぐ/､ｉｒ'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´≫´ 　／　　　　　 　ｉ} 　ヽ} 　} 　≪　　　　　貴様が銀火竜と呼ぶ竜を多数従えた機械文明の遺産が
　　　　　　　　　　　　　　　　　　___/´　　 /　　　　　　　　　　　　 　`} 　}　　　　　 我らの山を訪れ、今こそ攻める機会だと我らに告げたのだ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ{　,､ｨ/´　　　　　　　　　　 　　/{__ｊ 　 }
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　ｲ=ｰｲﾃ‐　　　　　　　　　　　　　ヽ､___ ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /／`''
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 '´



　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　｀ヽ　　　　　　　l　 /
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　 lｱ─- ､　　　　′／
　　　　　　　　 　 　 　 <从　　　　 ､_〃: : : : : : :ヽ､
　　　　　　　　　　　　＜ __,ｲてゞ〈斗': : ｊ! : : /: : ヾ￣｀ヽ
　　　　　　　　　＿＿／イ〃⌒ー':: :i: :ハ: : !: : : : ﾄ､　　i
　　　　　　∠斗七フ⌒//: :_/ ｉ: ! : //｀ヽ∨: : : : :i :ﾊ　/
　　　　　　　　　／/: ://.:〃 Y: :|: :ｉ/心ﾐ､/: : : : 〃 : Y
　　　　　　　 ／ ,ｲ: ://.:∧ゞ〉!: l: 从辷ンj!: : ,イ: : : : :i
　　　　　　 /: : / ｌ 〈/: : : :| 　l: :|: : :i ヽ　 ヽ/　|人: : : ',
.　　　　　 /: : /　 ヽ : : : /:〉　ヾj : : ｌ　 　 　 ,心゛ﾊ＼: :ヽ､＿ノ
　　　　　 i: :〃　　│: : /: ﾄ､＼ 〉: ;ｲ 　　 　 ﾏイ: : : l　￣￣
　　　　　 ヽ!　　　 人: :l: :/彡:､/X ﾘ,､　　　 ノ: |: : ｉ/　　　　　　　　そいつの名は？
　　　 　 　 i!　　　　　X::<´￣ヽ＼ヽｒ-‐＜ : : : i: : l!
　　　　　　 ヾ､__,　／　 ｀＼　　|三>!＿　 ｀ヽ 人: : ヽ
　　　　　　　　　　l　 　 　 　 　 |＞⌒Y｀ヽ　 )'　　￣｀ヽ
　　　　　　　　　　ゞ＿__　　　　l|〉＜て⌒) ´　　　 　 ソ
　　　∠二ニ＝≠K二_　ヽ._／::辷/７ゞ┤ﾄ､
　　　　　　 　 イ/ 　 　 ヾ／.:::::::::ゝ､ｰ /_ﾑY


63 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/22(水) 02:06:31 ID:JUY45Kp2
＼ｉ´ 〉､ 　{',　 　 　 ｉ', 　ｒｉ　 　,　　　　　　　　　　　 　 ｉ ｉ　ﾉ } ｨイイイ /　　ｉ.ｉ　　　　　　　 　ﾏ ､
､/`､/ ∧‐､'､　　 　{ ', .ﾉｉ　 　ｉ|　　　　　　　　,､　　ｉ', ﾉ.} /イ イ ｲ ｲ /　 　ｊ {　　　　　　　/゛ｰ'ヽ
　`く　〉､ｒ∨ﾒﾒ＞=､ｉ .Ｖ {　　ﾉ ｉ　､､,､　　､　 　',', 　{ 〉/,ｨＸイイ }= ,ｨ/　 　ｉ ｉ　　　　_, ‐`´
　 　＼/`Ｘ∨ミﾏミﾐﾞ`´ﾋｘ`={　} /}ﾑ.ﾏミ《 ﾄ,ｉｉｨ .',' ､/∨ィイｨ‐'´/ｨ /　　 　ｉ ｉ　　　/´
　 　 　`' ､ /ヽ､＞ヽ‐ｚＸｔｲﾅＹＫ{ミ ﾉｒ‐＜.ｉ Ｖ゛ｉｉＶ}ｲＹ‐ｲ´　_ノ }／　　　　ｉ ｉ 　 ／
　　　　　　＼/ `＜ヽＸ´ヽｰ=ｒ‐くﾐ}Ｙ{ {ｒ' ｒ',ｒ .ﾏ} } ﾉ|ﾚ_/_, イ }‐'　　　　　　ｉ ｉ　/
　　　　　　 　` ＜_/`ー　ｚ__ｨﾍ_`ｉ`､{‐ くﾉﾉﾉｒ‐' ｉ从从ｨ,!=‐'´　　　　　 ____ｉ ｉ'´
'`ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞｰ'`ｰ､,､､　　`ー'`''´ｰ'ｰｉﾆｉｨ= {　ｉ ｉ /Ｘﾉｘﾆ/}ｒ'ｒ'/ｨ 　{.ｉ　, ｒ‐'´￣　　ｉ ｉ
　　　　　　　 　｀ー ､　　　　　/　｀ ＜_Ｖ{_{ ∧/‐' }从从ﾚｨ} {´　　　　　 　 ﾏ}
　　　　　　　　　　　　ヽ､, ィｘ7ヽ`ー―‐く__`ﾏ彡､_}ﾞﾞ''ⅶ{ /　ｉ ,　　　　　　 　`
　　　　　　　　　　　　　,ｨｨｙﾍ}Ｙ}〉 ＼ 　:' ｼ::::､ﾍヾ从从ﾉ/　　ﾚ､,ｨ
　　　　　　　　　　　 　∧Ｘｒ'ｰｰｘ}＼　ヽ＞｀`ｰＸ ､{ .ヽノ .: 　ﾚ}ﾐ
　　　　　　　　　　　　{从' }/ｙＹ.ﾌ＼ `'彡ｰ‐‐=､ ﾍ ヽ ∨:'　//,__　　　　　　　　　名は知らん。
　　　　　　 　 　,ｲヽ　∨¨ ﾚ'/ /ﾞｉ 　`ｰ ｉ ∨　‐=ﾆ､=‐,,､'; //`ｰ ﾞ
　　　　　　　 　{ Ｙ∨ヽ/Ｙ7 ｲ, ｨ　}`ー'ｉヽ､ ≫从 Ｖ人Ｙ　}}´　　　　　 　 　 　 　 だが、金色の髪を垂らし
　　　　　　 　ｒ'´´　　　ﾚ' __{'´ {､ {､__　}　 　7 `〈ｒｉ ｉ';:ｉヽ　}‐‐ｚ____　　 　 　 　 　 機械の翼を着けた女のような機人だ。
　　　　　　　ｉ7‐＞'ヽ___　ヽ_ 　 ｉ {､　 　'; 　《 　ヽ=Ｖ;ﾉ　ｉ.ﾉｰ≪_ '´ｰｚ__　　　　　 そのように特徴的な人族など数はいないだろう。
　　　　 　, ィ‐'´｀ヽ'´ 　`ｒ､ﾉ　　ﾚ ヽ`ー'ヽ　`　≪´ヽ､_,,,,,,,ｨｚ ､ ｀ヽ､　　`ヽｚ
　　　　,≪‐‐‐ﾚ'´　　 　''´　　　　ｉｊ､{`ー‐' 〉,　　　`ｉ=ｘ　ｲ　 　'‐ ､ 　｀ヽ=､ 　｀ヽ､
┌───────────────────────────┐
│間違いない。キル穂はここでもドラゴンらと接触していたようだ、.　 |
│この日のために人族を同時に攻撃させるために。　　　　　　　 　 .│
└───────────────────────────┘

　　　　 　 ,'　　　　　　　　　　!: : : : :ヾ: : : :ヘィ　￣　ヽ
　 　 　 　 ｉ　　 　 　 　 　 　 ﾑ: : : : : : :',: : : : :ヽ　　　　 丶
　　　　　_ﾑ　　　　　　　　／〉 : : : : : : : l: : : : : :ﾄ､　 　 　 }
　　　 　 ヽ人　　　　　　ｨ ､∧: : ｉ: : : : : :|: : : : : :|: ',　　　/
　　　　　ィ辷ﾘ斗ｲ厂てｲ :/　':,: :|: : : : :∧: : : : : |: :ｌ　　ﾑ
　　　／//: : ': : : : l: : : : :/丶　ヽ|: : : : :|: !: : : : : |: :|" rx′
　 ／ﾐ//: : :/: /: : :ﾘ: : :/ ＿ ヽ､j|: : : : :|: |: : : : : |: :ﾄ<│!ヽ
／三/ｲ: : :ｲ 7 : ／: :,ｲてアト､　ヽ : : : :|∧: : : : :∨: :|//}!|
ヾ⌒　 !: /: lﾄ|＜ニイ |!:::::::::::::∧　＼: : :|　ヽ: : : : :＼匕ｨ/
　　　　!/: :从ゝ: : : :ﾘ代辷＞´ j!`　　＼j _⌒` ┬─＜
　 　／: : :/: : : 〉.: : : :|　゛ｰ　　　　　 ｨ:て＞r､/∧: : : : ＼　　　／ }　　 　 フォールンのことは、
　／: : :／: : : ｲ : : : : |　　　　　 　 ,　辷´　"//: : : ､: : : : :＼／　 ﾉ　　　　聞いていなかったのですか？
/: : : ://: :／: :|: : : : /　　　　　 　 　 　 ﾞ ／´＼:＿:.＼:＿／⌒／
: : : : :ﾘ: /: : : 人: : : l 丶　　<⌒,　　　　人: : : : :＼ ￣_／へ /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
: : : : :ヾ{三三辷＼: ﾄ､　＼ _＿＿　＜:＼ ＼: : : : :Y　 　ゝ､へ＞七ﾌ　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　知らん。奴はそんなこと
: : : : : :∧三三三≧､　＼/／＞'弋辷⌒ヽ　 ＼: :/　ヽ/　 )　〈 　／　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　一言も告げた覚えはない。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_


64 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/22(水) 02:06:43 ID:JUY45Kp2
.{ {　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　ｨく､ /
.}_',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,,/ﾌ'　, ‐'
ﾍ .{‐､　　　　,,,,,,,､,､__　　 　 　 　 　 　 　 ｨ 　_　　　　　　　　　　　　　　　　　, ｨ彡ｨ'´¨）／
　'､'､,,,`ー='´ 　,ｨ/ 　`‐ｯ_ｲﾌﾌﾆ=‐　 　 } ｉｨ//ｨｨ, /7　　　　　　　　,ｲ,ｨｨ‐ ｨ彡‐'ヽ,,ﾉ‐'´
　　＜ゞ ,,　 　//　,.ｨ7ﾌﾞ,＞ｒト‐_ﾍ￣, ｉ゛し' ｨｨｨ ノ /く=‐　　 　 ,ｯ‐/____ く { 　}, ‐'´
　　　`ｔ､ゝ､/} '''ﾐ ≫ '´　　}`'　､ｒ',.',} }ｉ∨''}}}}/　彡//ﾐ___　_____7ﾌ/ｒ=､） }/ゝ'ヽ
　　　 　ﾚﾍｒ‐､`´　, ‐ｨ' Ｔ´ｉｊ‐ ､ﾞｰ'､ﾚ} } ∨}}}ｨ ｲ ｒ‐{ 　ヽ､`ヽｒｉ／ `ｰ' ‐'´ﾞ　`ﾆ〈ゝ
　　　　　　{ ｒ'ヽ'´`'　,く'Ｔ　　 　ｉﾏ{ヽ ｉｊ 　}从}}}ヘ　_____≫== ｒ､　/´　　　　 　〈,ｒ}
　　　　　 　`　　　　/‐ｒ' 　 　 　ヽ=､`ヽ　}/､彡三ｨ{ﾆｘ'ミﾐｭ　　`´　　　　　　,〈ヽ}
　　　　　　　　　ｒ≪､/`　　　 　彡ヽ`､,、 ∨ﾖ}`ｰ { ｒ､}Ｘ}＼ｿ　　　　　　 　,ｨ`　ｒ┘
　　　 　 　ｒ‐'`'〉‐'`´　　　　　 　{ /`ｨ}`'､　}､ノ/ ,Ｘ.ﾚ}ﾚ}`ｉ‐ﾏ　　　　　 　≪‐ｉ┌'
　　　　ｒ≪∠_´　　 　 　 　 　 　ｉ/　　Ｖ `/´ 7/{ 　}/ﾍ'7'.}‐ﾍ　　　　　く´‐┌'　　　　約定は十分果たした。
　　　　`ー‐'´　　　　　　　　　　　　　　/'´,ｨｒｘX {ｒﾆ 　/Y}ｒ‐ヽ　　 　く_//ｒ'
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　／´`Xﾚ'ｨ彡'`　`ｰ' 　 }___､ﾏ 　ぐ/､ｉｒ'　　　　　　フォールンなる死竜には驚かされたが、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´≫´ 　／　　　　　 　ｉ} 　ヽ} 　} 　≪ 　 　 　 　 どちらにせよ新たな敵が増えたところで
　　　　　　　　　　　　　　　　　　___/´　　 /　　　　　　　　　　　　 　`} 　}　　　　　　 我ら竜はそのフォールンからも遺骸を取り返すだけ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ{　,､ｨ/´　　　　　　　　　　 　　/{__ｊ 　 }
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　ｲ=ｰｲﾃ‐　　　　　　　　　　　　　ヽ､___ ノ　　　　　　 我らの目的に変わりはない。
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /／`''
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 '´


　　　　　　　　　　　　　　　／￣　＿＿｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　 -┴/´￣: : : : : :￣:｀:.ヽ
　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　／￣ ｀ヽｰ"､: : : : : : : : : : : : ､: : : : : : : : : : : ＼
　 　 /　　　　　　ヾ 〉: : : : : : : : : : : : :＼ __: : :-‐ : :＼: ＼
　　/　　　　　　　 |ﾄヽ: : : : : : : : : :ｉ､: : : :ヽ´: : :__: : : : ', ｀ヽ
　　|　　　　　　　〃　}: : : : : : : : : :|_ヽ: : : : ヽ彳､ヽ: : : l __
　　l　　　　　　　　 ﾉ: : : : :ヾ.: :／ :|　 ＼.: : :| ヾ::ヽ ､: : :ヽ ￣. .―. .､
　　丶　　　 ノﾌ　/: : : : : : : :メ: : : :!≧= ヽ: :|　 ゝ'　 ＼: : ＼: : : : : : :＼
　　　 ヽ､ﾞﾃ/┌": : : l: : : : : : : : : :ん_ハ　 ∨　 　 　 　 ', : : :ヽ￣　― ､ ',
　　　　　7/-┘丶: : :'､: : : : : : : i:||:::::::::〉　　　　　　｀　　l: : :/:|､　　　　 )'
　　　　//ﾘ: : : : : :ﾞ､: : : : : i.: : : :l: |ゝ-"　　　　　　 ,ｨ　 /レ': :l: :ヽ　　　　　 いいえ、話はまだあります。
　　　//　 |: : : : : : :l: : : : : |: : : :|: : ヽ　　　　　　　//　/: : : :/: : : l　　　　　貴方の話を聞いて　言うことが増えました。
　　//　　 l: : : : : : :l: : : :i: :|: : : :|: : :ﾊ:.＼　　　　　｀　/: : : /: : : :/
　//　　　/: : : : : :/: : : /: :l: : : :l:／: :ヽ: :ヽ―――＜.: :／: : :／　　　　　　この際、正直に言いましょう。
//　　　/.: : : : : :/: : : /: :/ : : ,ｲ: : : : : ∧: :|　　　 //／_:, -'‐　､ _　　　　　まず一つ、私は貴方たちの祖先と呼ばれる
/　　　/.: :/.: : :/: : ,イ.: :/: : :/: |: : : : : :|=∨＝＝' ´::::/　　　 ￣ 　＼　　　老竜……エルダードラゴンの遺骸の在り処を知っています。
　　　/.:／.: : :/:.: :/. |: /.: : :/／〉.: : : :/ヽ :::::::::::::::::::( {　 /￣ ソ⌒　　ヽ　　そのことで取引を続けたい。
　　 /ｲ: : :/イ:.: :/　 |/l: :／´　 l: : :／　　 ＼::::::::::::::::ヽ　}　　 )ヽ　　ヽ |


65 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/22(水) 02:07:04 ID:JUY45Kp2

　-‐‐====‐- ､_＿＿＿_
__,r'´　　 　｀ヽ、　　　　　`ｰｧ､
　∨　　_　≠彡ｰ‐‐‐7￣7 TN　　　　　　　 　 　ﾄ､
　ノ}ｒ'´　　　　｀ヽ 　/ ／} 　ｉ　 　,ｨ　/}　./}　 　∧∨ 　 ,ｒ、____,、
ノ /}|　　　　　　 　ﾚ／　　| 　∨ﾌ ﾍ,ｒﾍ{ノ {　ｒ　___∧∨´＞⌒｀ヽ`ヽ、
ｲ　　　　　　　　　ｉ ヘ、　.ｉ　　ｒ'__ﾚ'　/　 　Y }´ォｖ.∧∨_　---､,､　｀二ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ／｀ヽ￣.ト､ヽ　　ヽｖ}､ﾏ∧ ∨　　　　´`´￣＼＼
　　　　　　　　　　　　／￣　ﾉ＼　_.ﾉ　ミﾄ､　_ｊ´ﾄ､` ｀ヽ ∨.　　　　　　　　 ＼＼
　　　　　　　　　　／-‐彡'´ {　　ﾄ､ﾏ 　≧ミ｀ｉ　ヽヽ{｀ヽ} ∨、　 　 　 　 　 　 し}
　　　　　　　 　／ ｒ‐'´ 　 　ハ 　}__フ､--イ｀ヽく￣≧`_ｔﾐ､ ヽ、 　 　 　 　 　 ､ｊｊ
　　　　　　 　 'ｰ‐'　　　　　{ 　〉､ｊ　ｒ-ｲ__　}　　ヽ　{ﾆ〔7X7>､ .ヽ
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 〈ｊ 　{　 　{ 　{　`' 　　∧ ヽ　　｀ヽ_）｀'　　　　　その話には乗れんな。
　　　　　　　　　　　　　　/ 　ｊ､>､　ﾉ´ ｉ　　　　　　ﾍ ｀ｉ__　　　　 　 　 　 竜殺しを信用する気はない。
　　　　　　　　　　　　 　ﾊ /}.| }`'　ｲ 　ｉ　　　　　　　ヘ　L__
　　　　　　　　　　　　　ｊ　从ﾊｊ　 　!_､__}　　　　　　　　　｀ヽヽ　　　　　　在り処は分かっているのだ、
　　　　　　 　 　 　 　 <}　　}>　　　ﾚﾚｒ'　　　　　　　　　　　　｀　　　　　 国ごと襲えばいずれ見つかるだろう。
　　　　　　　　　　　　　乂ノ
　　　　　　　　　　　　 　}/



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｨ=､'''＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,,,,_　　　　　　ヽ　)＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /´　　　ヽヽ＜￣｀/イ､　 .ヽ
　　　　　　　　　　,。-=ﾆﾆ=-､　　　.／'　　　　　.}　}　　　　　 .＼　ゝ､
　　　　　　　　 .､'ゞ''"´￣｀'＜.}is。 {　　　　　　 ﾉ´ﾉ　　　　　　　 ＼　}
　　　　　　　　　　＿＿＿＿　｀'＜ヽ,　　　　 ﾉ´v'　　 i　i{　　.|　　　ヾ
　　　　　　　 ＞ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧s。､ヾゝｰ=イゝ'/　　ノ' / ',　 .|ヽ　　i､ヽ
　　　　　　 .〈ﾆiゞ'´　　　　_,,,,,。≧s。イ　｀"´.ノ　／ /ｲ　 .{　/__i､　.|､ヾi
　　　　　　　.ヾ{　　　＞'´＿　　｀''ｰ-,ｨ_,,。イ/／/　｀'ｰ=ゝ|./､　,'::i 从) iﾄ
　　　　　　　　　　 .//´　　＞'´　　　　　　 /´　/.　　　　　i'　,｀,'::::iﾉﾉ_,,。､
　　　　　　　　　　 iゝ　 ／/　　_,,。s≦。イ　 ./i ､　　　 　__,,。s≦´　　 .|i.＼　　　　その祖先が敵に回るのに、
　　　　　　　　　　　　 / ./,　'´/ｨ　.／　＿,。ｲ=|　ゝ。　　´|i　　　　　　　 |i　 ＼　　 喧嘩を売り続けることが出来ますか？
　　　　　　　　　　　　　 .i´　　 /イ　／:::＞イ}is。ゝ-, |≧'' |i　　　　　　　 |i　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　f´￣￣￣ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　',　　 i　从' i::/}´＼.＼:.:.:.:ヽヽ{/ア|i　　　 _,,。s≦｀'＜.ﾄ,.}',　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　何？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｲ.∥.　 ＼.＼:.}　-‐}ｨ､乂ゞ''´　　　　 ､ゝヽ}_)ﾉ　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿乂_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　./　　　　 ＼ 乂　 }　.)ゝ_)≧s。sv''''''´ゝｲ´　　　私は先ほど説明しました、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ./　　　　　　　ヾi} ´｀ヽ_｀}(__))ﾉ):.ヽ弌ﾆﾆゝ､　　　フォールンソウルは何らかの、主には竜の死体に宿ると。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　　　　　　　　　)is。, ｱ´　 _｀ }:.:.∧ ヾﾆﾆﾉ.､　　 その死体は別に新鮮である必要はなく、
　　　　　　　　 ＞≦二二≧s。　　　 ＼,,_,ｨ　　_,,,_ ／ ∧.ﾏs。イ{ゝ':.:.:.:.:/　{{}} ､　 .＼ 例えば３０年前や、数千年前の遺骸でも条件を満たすのですよ。
　　　　　　 ＜二/　　　　　　｀''＜s。　　 〈＞''´　 .ｱ　　 } ﾉ:.:.:仆:.:.:.:.:.ノ,,。 .}}{{ .}i.､　　ヽ


66 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/22(水) 02:07:21 ID:JUY45Kp2

　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　 lｱ─- ､
　　　　　　　　 　 　 　 <从　　　　 ､_〃: : : : : : :ヽ､
　　　　　　　　　　　　＜ __,ｲてゞ〈斗': : ｊ! : : /: : ヾ￣｀ヽ
　　　　　　　　　＿＿／イ〃⌒ー':: :i: :ハ: : !: : : : ﾄ､　　i
　　　　　　∠斗七フ⌒//: :_/ ｉ: ! : //｀ヽ∨: : : : :i :ﾊ　/
　　　　　　　　　／/: ://.:〃 Y: :|: :ｉ/心ﾐ､/: : : : 〃 : Y
　　　　　　　 ／ ,ｲ: ://.:∧ゞ〉!: l: 从辷ンj!: : ,イ: : : : :i
　　　　　　 /: : / ｌ 〈/: : : :| 　l: :|: : :i ヽ　 ヽ/　|人: : : ',　　　　　　私はこの戦場に来る前、
.　　　　　 /: : /　 ヽ : : : /:〉　ヾj : : ｌ　 　 　 ,心゛ﾊ＼: :ヽ､＿ノ　　殆どの人が外のドラゴンに目を張っている隙をついて
　　　　　 i: :〃　　│: : /: ﾄ､＼ 〉: ;ｲ 　　 　 ﾏイ: : : l　￣￣　　　 この国を侵しているノスフェラトゥなどの内患を取り除いてました。
　　　　　 ヽ!　　　 人: :l: :/彡:､/X ﾘ,､　　　 ノ: |: : ｉ/
　　　 　 　 i!　　　　　X::<´￣ヽ＼ヽｒ-‐＜ : : : i: : l!　　　　　　 ですがその最中、同じ屋敷に潜む、
　　　　　　 ヾ､__,　／　 ｀＼　　|三>!＿　 ｀ヽ 人: : ヽ　　　　　 少なくとも貴方より一回り以上大きいエルダー級の
　　　　　　　　　　l　 　 　 　 　 |＞⌒Y｀ヽ　 )'　　￣｀ヽ　　　　フォールンドラゴンに襲われかけたのですよ。
　　　　　　　　　　ゞ＿__　　　　l|〉＜て⌒) ´　　　 　 ソ




　　　　　　　　　　_　　_,,-‐''": : : : : : : : <⌒ヾｰ　､
　　 　 　 　 　 ／　｀ヾ､ /: :／: :〃:.ｉ: : : :.＼　　　 ヽ
　 　 　 　 　 /　　　　 V: : : : : : : : : : : : : : : ∨　　　|
　　　　　　 rl　　　　　 |!: : : :/: : : : :|: : : : : : :丶　 ｒ"
　　　　　r┴|　　　 　 〃: : // ‐-: /! : : -/: : : :',_人
　　　　　 ヽ人　　＿ /: :!: :/: :/:／: |: : :,ｲ: :i: : : ﾄ ＼＼
　　　　　 <_ ム二ﾑｲ :/:|: : :ィﾃ示ﾐ !: :/ｨ示ﾄ: : :!:.l 　＼＼
　　　　　　　 〃: : : :|/l从: : :lV:::ﾘ　 !/　Vﾘ l : : |: !　 　 ヽ
　　　　　　 // /j: : : : ﾘ: :ヽ∧　 　　　 '　 　l : : lり　　　　　人族や人族の行いへの恨みを
　　　＿ ／/厶/: : : : : :ｉ: : : : :ヽ　　　　 　 ｲ: : 人　　　　　 私が批判することは出来ません。
. 　 / ／／＿/イヽ: : :从: :ヽ: ヽ ＞_= _イ: :!: :ﾘ　　　　　　　ですが、先祖を大事に思うならば恨みを置いて、
　 / /／:::::::::::::::: ＞‐ヾ|⌒ヽ: ＼＼ /: :从: ﾄ､/　　　　　　　 フォールンを処理するのが先ではないでしょうか。
／ ／:::::::::::::::::::/::::::::｀ヽ:::::::＼ヽ-､ｲ |/: :.∨
　/:::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::丶:::/ _ニ､ﾌ|!:::::＼::＼　　　　　　　　　　　　　個で竜より劣る人族には勝てるかもしれませんが、
./:::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::〉　┐ﾘ ||:::::::::::ヽ:::: ー´:∨::: _r┬ ､_　　　竜とさして変わらない個を持つフォールンに、竜は勝てますか？
＿＿＿__::/:::/::::::::::::::::::::__::/＜ﾆ!/! ||:::::::::::::从::::::::::::::rY /　! / i }
:::::::::::::::::::/:::/::::::／::／ﾑイ ＼_＿ｲ .||:::::::::::/::::::::::::::::::∨∧_| ﾊ//
::::::::::::::::::::::/::::::/::::/:::/　| !＼ 　イ|　||__;;／ヽ＼::::::::::::::}｀ 　 　 / .
:::::::::::::::::::::l::::::〃:::::::/＼_＞イ二二￣ イ}ﾌ::::::＼＼::::::::! 　 _. ｲ


67 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/22(水) 02:07:33 ID:JUY45Kp2
､/`､/ ∧‐､'､　　 　{ ', .ﾉｉ　 　ｉ|　　　　　　　　,､　　ｉ', ﾉ.} /イ イ ｲ ｲ /　 　ｊ {　　　　　　　/゛ｰ'ヽ
　`く　〉､ｒ∨ﾒﾒ＞=､ｉ .Ｖ {　　ﾉ ｉ　､､,､　　､　 　',', 　{ 〉/,ｨＸイイ }= ,ｨ/　 　ｉ ｉ　　　　_, ‐`´
　 　＼/`Ｘ∨ミﾏミﾐﾞ`´ﾋｘ`={　} /}ﾑ.ﾏミ《 ﾄ,ｉｉｨ .',' ､/∨ィイｨ‐'´/ｨ /　　 　ｉ ｉ　　　/´
　 　 　`' ､ /ヽ､＞ヽ‐ｚＸｔｲﾅＹＫ{ミ ﾉｒ‐＜.ｉ Ｖ゛ｉｉＶ}ｲＹ‐ｲ´　_ノ }／　　　　ｉ ｉ 　 ／
　　　　　　＼/ `＜ヽＸ´ヽｰ=ｒ‐くﾐ}Ｙ{ {ｒ' ｒ',ｒ .ﾏ} } ﾉ|ﾚ_/_, イ }‐'　　　　　　ｉ ｉ　/
　　　　　　 　` ＜_/`ー　ｚ__ｨﾍ_`ｉ`､{‐ くﾉﾉﾉｒ‐' ｉ从从ｨ,!=‐'´　　　　　 ____ｉ ｉ'´
'`ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞｰ'`ｰ､,､､　　`ー'`''´ｰ'ｰｉﾆｉｨ= {　ｉ ｉ /Ｘﾉｘﾆ/}ｒ'ｒ'/ｨ 　{.ｉ　, ｒ‐'´￣　　ｉ ｉ
　　　　　　　 　｀ー ､　　　　　/　｀ ＜_Ｖ{_{ ∧/‐' }从从ﾚｨ} {´　　　　　 　 ﾏ}
　　　　　　　　　　　　ヽ､, ィｘ7ヽ`ー―‐く__`ﾏ彡､_}ﾞﾞ''ⅶ{ /　ｉ ,　　　　　　 　`
　　　　　　　　　　　　　,ｨｨｙﾍ}Ｙ}〉 ＼ 　:' ｼ::::､ﾍヾ从从ﾉ/　　ﾚ､,ｨ
　　　　　　　　　　　 　∧Ｘｒ'ｰｰｘ}＼　ヽ＞｀`ｰＸ ､{ .ヽノ .: 　ﾚ}ﾐ
　　　　　　　　　　　　{从' }/ｙＹ.ﾌ＼ `'彡ｰ‐‐=､ ﾍ ヽ ∨:'　//,__　　　　　　　　そうは言うが、結局のところ
　　　　　　 　 　,ｲヽ　∨¨ ﾚ'/ /ﾞｉ 　`ｰ ｉ ∨　‐=ﾆ､=‐,,､'; //`ｰ ﾞ　　　　　　 　 貴様も我が祖先に宿ったそのフォールンを
　　　　　　　 　{ Ｙ∨ヽ/Ｙ7 ｲ, ｨ　}`ー'ｉヽ､ ≫从 Ｖ人Ｙ　}}´　　　　　　　　　　 倒せずにおり、都合よく利用しようというのだろう？
　　　　　　 　ｒ'´´　　　ﾚ' __{'´ {､ {､__　}　 　7 `〈ｒｉ ｉ';:ｉヽ　}‐‐ｚ____
　　　　　　　ｉ7‐＞'ヽ___　ヽ_ 　 ｉ {､　 　'; 　《 　ヽ=Ｖ;ﾉ　ｉ.ﾉｰ≪_ '´ｰｚ__
　　　　 　, ィ‐'´｀ヽ'´ 　`ｒ､ﾉ　　ﾚ ヽ`ー'ヽ　`　≪´ヽ､_,,,,,,,ｨｚ ､ ｀ヽ､　　`ヽｚ
　　　　,≪‐‐‐ﾚ'´　　 　''´　　　　ｉｊ､{`ー‐' 〉,　　　`ｉ=ｘ　ｲ　 　'‐ ､ 　｀ヽ=､ 　｀ヽ､
　　,∠___　／　　　　　　　　　　　　},ヽ‐‐‐'　}　　 　ヽ､{￣ヽ ';｀ヽ_} 　 　 　＼　　‐ヽ




　　　　 　 ,'　　　　　　　　　　!: : : : :ヾ: : : :ヘィ　￣　ヽ
　 　 　 　 ｉ　　 　 　 　 　 　 ﾑ: : : : : : :',: : : : :ヽ　　　　 丶
　　　　　_ﾑ　　　　　　　　／〉 : : : : : : : l: : : : : :ﾄ､　 　 　 }
　　　 　 ヽ人　　　　　　ｨ ､∧: : ｉ: : : : : :|: : : : : :|: ',　　　/
　　　　　ィ辷ﾘ斗ｲ厂てｲ :/　':,: :|: : : : :∧: : : : : |: :ｌ　　ﾑ
　　　／//: : ': : : : l: : : : :/丶　ヽ|: : : : :|: !: : : : : |: :|" rx′
　 ／ﾐ//: : :/: /: : :ﾘ: : :/ ＿ ヽ､j|: : : : :|: |: : : : : |: :ﾄ<│!ヽ
／三/ｲ: : :ｲ 7 : ／: :,ｲてアト､　ヽ : : : :|∧: : : : :∨: :|//}!|
ヾ⌒　 !: /: lﾄ|＜ニイ |!:::::::::::::∧　＼: : :|　ヽ: : : : :＼匕ｨ/　　　　　　　否定しません。
　　　　!/: :从ゝ: : : :ﾘ代辷＞´ j!`　　＼j _⌒` ┬─＜
　 　／: : :/: : : 〉.: : : :|　゛ｰ　　　　　 ｨ:て＞r､/∧: : : : ＼　　　／ }　　ですが、私が貴方方に協力してほしいのは
　／: : :／: : : ｲ : : : : |　　　　　 　 ,　辷´　"//: : : ､: : : : :＼／　 ﾉ　　正直王国のためとかではなく、貴方方に協力したという
/: : : ://: :／: :|: : : : /　　　　　 　 　 　 ﾞ ／´＼:＿:.＼:＿／⌒／　　　機人の居所さえ分かれば、王国などいいのですよ。
: : : : :ﾘ: /: : : 人: : : l 丶　　<⌒,　　　　人: : : : :＼ ￣_／へ /
: : : : :ヾ{三三辷＼: ﾄ､　＼ _＿＿　＜:＼ ＼: : : : :Y　 　ゝ､へ＞七ﾌ
: : : : : :∧三三三≧､　＼/／＞'弋辷⌒ヽ　 ＼: :/　ヽ/　 )　〈 　／


68 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/22(水) 02:07:51 ID:JUY45Kp2

　　　　　 ‐-ミv､,.　-――― -
.　 　 / 　　　　}__) : : |: : : : : : : : : ＼
　　　{　　　　〃):i: : : |: : : :/: : : : : : :.＼
　 　 乂＿彡Yi : |: : : :', : /＿{_ : |: : :.}:. `､
　　　 ／-|{: :八: |: : : : ∨}:／ ､:.:|: : ,__: : : .
　　 //:.:|:.||:. :. :.､:､:. :.:.斗笊㍉ V|: /_ヽ.:. :. :.
.　　Vﾉ:.:l八〉 :. :. ＼:. :.:.弋:ｿ　　 j/ｆ笊 :. :. : :.　　　　　　　　　私は、貴方がたに協力したという機人の居所を知りたい。
　　 /:. /:. :.. ､ :. 人_）:. :/ ''''　　 　 ゞ',,∧: : ﾊ!　　 　 　 　 　 .その見返りに私は、貴方の祖先の遺骸の在り処を教え、
　　,:. :/:. :.|:. : ＼{＼{:∨ 　 　 　_　 　 }__:､/＿___　　　　　 　 .フォールン化した老竜を倒すのに協力する。
　　{:. ｉ:. :.:.|:. :. :.{::::::. :.:}　　　 (::::::)　　ﾉ{__7　　 ヽ＼
　 人 |:. :.:.|＼:.:.|:::::::}ノ=-　　..,,_　 イ_､シ＿ィ__ノ ノ{ >┐　　　　この条件で取引を申し出ます。
　　　＼:.:人:. ＼:. :./＼￣ ＼　-=二ﾆ=-― ミ人i 　V ‐┐
　 　 　 ´ 　 ｀⌒)７　　 ＼　　V¨　　 　 　 　 }　}:＼　＞廴､
　　　　　　　　 　 {{ 　 /　 ＼　',　　　　　　　:|　|爻:｀`～､_/
┌─────────────────────────────────────┐
│会話と交渉の末、華扇はようやく本題に取り付けた。　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│彼らがキル穂と手を組んでいることが知れ、その在り処も少なからず握っているようだ。.　│
└─────────────────────────────────────┘



　　　　　　,ｨ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　, ｲ/
　　　　　.{ {　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　ｨく､ /
　　　　　.}_',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,,/ﾌ'　, ‐'
　　　　　ﾍ .{‐､　　　　,,,,,,,､,､__　　 　 　 　 　 　 　 ｨ 　_　　　　　　　　　　　　　　　　　, ｨ彡ｨ'´¨）／
　　　　　　'､'､,,,`ー='´ 　,ｨ/ 　`‐ｯ_ｲﾌﾌﾆ=‐　 　 } ｉｨ//ｨｨ, /7　　　　　　　　,ｲ,ｨｨ‐ ｨ彡‐'ヽ,,ﾉ‐'´
　　　　　　　＜ゞ ,,　 　//　,.ｨ7ﾌﾞ,＞ｒト‐_ﾍ￣, ｉ゛し' ｨｨｨ ノ /く=‐　　 　 ,ｯ‐/____ く { 　}, ‐'´
　　　　　　　　`ｔ､ゝ､/} '''ﾐ ≫ '´　　}`'　､ｒ',.',} }ｉ∨''}}}}/　彡//ﾐ___　_____7ﾌ/ｒ=､） }/ゝ'ヽ
　　　　　　　　　 ﾚﾍｒ‐､`´　, ‐ｨ' Ｔ´ｉｊ‐ ､ﾞｰ'､ﾚ} } ∨}}}ｨ ｲ ｒ‐{ 　ヽ､`ヽｒｉ／ `ｰ' ‐'´ﾞ　`ﾆ〈ゝ
　　　　　　　　　　　{ ｒ'ヽ'´`'　,く'Ｔ　　 　ｉﾏ{ヽ ｉｊ 　}从}}}ヘ　_____≫== ｒ､　/´　　　　 　〈,ｒ}
　　　　　　　　　　　 `　　　　/‐ｒ' 　 　 　ヽ=､`ヽ　}/､彡三ｨ{ﾆｘ'ミﾐｭ　　`´　　　　　　,〈ヽ}
　　　　　　　　　　　　　　ｒ≪､/`　　　 　彡ヽ`､,、 ∨ﾖ}`ｰ { ｒ､}Ｘ}＼ｿ　　　　　　 　,ｨ`　ｒ┘　　　条件を一つ追加する。
　　　　　　　　　 　 ｒ‐'`'〉‐'`´　　　　　 　{ /`ｨ}`'､　}､ノ/ ,Ｘ.ﾚ}ﾚ}`ｉ‐ﾏ　　　　　 　≪‐ｉ┌'
　　　　　　　　　ｒ≪∠_´　　 　 　 　 　 　ｉ/　　Ｖ `/´ 7/{ 　}/ﾍ'7'.}‐ﾍ　　　　　く´‐┌'　　　まずはこの地でフォールン化した、
　　　　　　　　　`ー‐'´　　　　　　　　　　　　　　/'´,ｨｒｘX {ｒﾆ 　/Y}ｒ‐ヽ　　 　く_//ｒ'　 　 　 我らの同胞の遺骸を取り戻すのに協力してみせよ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／´`Xﾚ'ｨ彡'`　`ｰ' 　 }___､ﾏ 　ぐ/､ｉｒ'　　　　　その後であれば信用するに値するとして取引を飲もう。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´≫´ 　／　　　　　 　ｉ} 　ヽ} 　} 　≪
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　___/´　　 /　　　　　　　　　　　　 　`} 　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ{　,､ｨ/´　　　　　　　　　　 　　/{__ｊ 　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｲ=ｰｲﾃ‐　　　　　　　　　　　　　ヽ､___ ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /／`''
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 '´


69 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/22(水) 02:08:02 ID:JUY45Kp2

　　　　　　　　　　　＿　 ＿
　　　　　　　　　 /　 ／: : : : ヽr― ､
　　　　　　　　　人 ' : : : : : : : :〉{　　;
　　 　 　 r===彡:/: : : |: : : : |: 乂 _ノ　　 ＿
　　　　 　 r=彡ノ:.|: : : |: : : : {: : :Y_≧=彡⌒´
　　　　　　 ＿ {:.|:.|: : :人: : : :＼: : `＜⌒
　　　　　　{乂ﾊ人|: : : : :＼: : : : : : : : : ＞　　　　　　それなら……まあ、いいでしょう。
　　　　　　　Yﾆ〕ノ{Vﾍ从V´￣ ｀ー､¨´ ＿_　　　　 （MPの余裕はないけれど、レッサードラゴンくらいなら倒せるか）
　　　　　　　 }}/　 {:i:i:i:i:(:i:{ ､　　　　/＜＝´
　　　　　　＿人＿厶:i:i:i:＼:､＼＿,/ <//{ト　_　　　　　　　　　　　　　しかし貴方の同胞というと氷竜なのでしょうが、
　　　　　　<／ノ〕ノ〕 ヽ＼:i:ヽ　　| ｀⌒ヽ{{_{ { {＞ .,,__　　　　 ＿_　　 共に来襲した銀火竜についてはどうすれば？
　　　　 　 　Uヽ_ノ　　 }-=ミハ　 |　　　　　 }V/- _人_）- '≦ヽ<´
　　　　　　　　 --==ミ〈:i:i:i:i:i:i:i廴_）　　　　　し'　　　　｀⌒¨¨´
　　　　　　　　　　　 ／:i:i:i:i:i:i:/￣ ＼＝＝ミ､
　　　　　　　　　__／:i:i:i:i:i:i:／　＿　　＞～ｧ
　　　　　＿ ＜:i:i:i:i＞～～～´⌒ー彡-＜
　 r＜_-_-_-_-_-_-_-_-／_/_-_-|_-_-_-_-｀`～､、_
　 }_-_＼_-_-_-_-_-_／_-,/z_-_-|_-_-_-_-_-_-_-/_ハ



　　　　　　　　　　　　　　　　_　-‐‐====‐- ､_＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　_ ≠´ 　 _,r'´　　 　｀ヽ、　　　　　`ｰｧ､
　　　　　　　　　　 ／ }　 　／　∨　　_　≠彡ｰ‐‐‐7￣7 TN　　　　　　　 　 　ﾄ､
　　　　　　　_　-‐'　ノ.レ'´　　　ノ}ｒ'´　　　　｀ヽ 　/ ／} 　ｉ　 　,ｨ　/}　./}　 　∧∨ 　 ,ｒ、____,、
　　　　　 ‐----　'´　　　　　ノ /}|　　　　　　 　ﾚ／　　| 　∨ﾌ ﾍ,ｒﾍ{ノ {　ｒ　___∧∨´＞⌒｀ヽ`ヽ、
　　　　　　　　　　　　 　 _ ノ ,ｲ　　　　　　　　　ｉ ヘ、　.ｉ　　ｒ'__ﾚ'　/　 　Y }´ォｖ.∧∨_　---､,､　｀二ヽ､
　　　　　　　　　　　ｒ‐‐´ノレ'　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ／｀ヽ￣.ト､ヽ　　ヽｖ}､ﾏ∧ ∨　　　　´`´￣＼＼
　　　　　　　　 ｊ￣ ≫‐'´　　　　　　　　　　　　　　　／￣　ﾉ＼　_.ﾉ　ミﾄ､　_ｊ´ﾄ､` ｀ヽ ∨.　　　　　　　　 ＼＼
　　　　　　ｊ￣≫‐'´　　　　　　　　　　　　　　　　／-‐彡'´ {　　ﾄ､ﾏ 　≧ミ｀ｉ　ヽヽ{｀ヽ} ∨、　 　 　 　 　 　 し}
　　　　ｒ´≫'´　　　　　　　　　　　　　　　　 　／ ｒ‐'´ 　 　ハ 　}__フ､--イ｀ヽく￣≧`_ｔﾐ､ ヽ、 　 　 　 　 　 ､ｊｊ
　　.／／　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　'ｰ‐'　　　　　{ 　〉､ｊ　ｒ-ｲ__　}　　ヽ　{ﾆ〔7X7>､ .ヽ
　　'´　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 〈ｊ 　{　 　{ 　{　`' 　　∧ ヽ　　｀ヽ_）｀'　　　アレは所詮、怪しげな機人が
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　ｊ､>､　ﾉ´ ｉ　　　　　　ﾍ ｀ｉ__　　　　　　　どこからともなく引き連れた余所者。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾊ /}.| }`'　ｲ 　ｉ　　　　　　　ヘ　L__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｊ　从ﾊｊ　 　!_､__}　　　　　　　　　｀ヽヽ　　　　例え骨を持ち帰ろうが、その処分は問わぬ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 <}　　}>　　　ﾚﾚｒ'　　　　　　　　　　　　｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }/
┌─────────────────────────────────────┐
│交渉を持ちかけたこちらの方が手間は多くなったが、取引を飲んでもらえることになった。. |
│当初の目的は果たしたと言える。次は、実際に取引した内容を果たさねばなるまい。　　　│
└─────────────────────────────────────┘


70 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/22(水) 02:08:14 ID:JUY45Kp2

　　　　　　　　　　　　　 　 _,,..　-─-　..,,_
　　　　　 　　.,. '"´｀ヽｧ '" 　./ 　　　　 　 ｀'＜￣｀ヽ、
　　　　　　　/　　r／　　　　,|　　　　、　 　　　＼ヽ　',
　　　　　　　'､　ｒ/　　 ／　,' !　　　　　',　　 |　、　∨ﾉ
　　　　　　　　ｒ7　　 /　　/　{　　 ﾄ.、　!　　ﾊ　 ', 　',｝
　　　 　 　 ｒ‐ｧ,' 　 .,'　 |/メ､ '､ 　.|　＼_メ 　 |　 | 　ト､.,＿
　　　 　 　 ／,|　　 |　.X´7´心 ＼|.　ｧ7´心｀'x.　! 　!＼＿/
　　　　　 く／ |　/＼ヽ!､ j___ｒﾘ　　　　j＿ｒﾘ ﾊ　 |　 |＼」
　　　　　　 　 .∨}　(|ヽ|　 　 　 　 .　　　　　 ,'!　 | 　 、　　　　　ではその方針で。
　　 　 　 　 ／ /　./| ,ﾊ　　　　,.＝= ､ 　　 ,ﾊ|　 | 　　ヽ
　　　 　　,.'　　,{／ ./　人　 　 { 　 　 }　 ,.ｲ 　 ,　!　　　,ﾊ　　　 遺骸の回収は、流石にこちらは手が足りないので
　　 　 　 {r､／ 　 /　　 _| ,＞ ､..,,__,,.. イ　 |　 /　ﾊ　イ　 }　　　まず手当たり次第にフォールンドラゴンを撃破します。
　　　　　　（r'7｀ヽ{.|,　'´ヽ}´￣|ﾄ､.,_,. ｲ|￣ﾉイ￣｀ヽ ノ 　ﾉ
　　　　　　　 ﾚ ´／　　 |}::::::::::{|ｧ‐ｧ-､|}::::::/{|　　　 ＼イ　　　　霧が晴れるか、戦闘の気配が薄まってきた頃に
　　　　　　 　 ／　　　､/:::::::::::}7（ｒン）}::::::::::::',　　　　　＼　　　 そちらで遺骸を回収してください。
　　　　　　 rｧ{　　　　,ｲ:::::::::://ゝ--‐':::::::::::::::∨　　　　　 }‐ｧ
　　　　 　 ,く　＞､　　八::::::::{ {:::::::::::::::::::::::::::::::八　　　_,. ｲ_,＞
┌───────────────────────────────┐
│銀火竜の遺骸については処分を問わないとのことなので、　　　　　　　　　　│
│消費した魔晶石やポーション類の元はついでに取れそうだ。　　　　　　　 　 │
│それに、フォールン化した氷竜はレベルが上がっており、経験点にもなる｡ .│
└───────────────────────────────┘

.,.,.,,;:::|;l;::l|;;::::::;;;ﾉ ヽ ;;::::::;;;;:ゞ;;;::::: ;;::;;; /;; ゞ ;;; ::|;ll;:lｿ;;:;;;ヾ;:::|;l;::l|;;:::::;;ﾉゞヾ: : : f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
.,.,.,:;::;|;;;:ll|;;;::;;ﾊヾ;;::::ｿ;;::/ヽ;;:ヾ ;;;;::::::;;ｿ　::; ; ; ;;.|::;ll;l|ヾ ヾ;;::;|;;;:ll|;;;::;;ﾊ;:　 　 ゞ.|　ここに約定は成った。.
ヾ,:,;:.;|,,;::l| 　 　 　 ;;:::|;;::ll|..__　　__ヾ;;;::　|;l;::l|f´￣￣￣￣￣ ヽl|.;l;::ヾ 　　　 :|.|　裏切るなよ、人間。.　　　　　　 __　　 00　　 　 　 　 _ｎ_ｎ__
.: 　ゞ|;;;:ll|　 　 　 　 :|::;;:l.(, ´￣(__)､:l;|　|;l;::l||　そちらこそ｡　.|.|.;:;;::ﾉ: :.　..:;.:.|.ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_　　.| |　ｒ､　　　 [][]「l　└i_n┌''
　　　|;l;::l|　　　　　　|;;::l.ｲ　　 ヌ )) :ll|　|;l;::l.乂＿＿＿＿＿ノ.:l|: ;.:; :;:;: ;. ;:;:;:|,,;::l|.;.;|;;;:ll|　　　|;l;::l|　　　　 　 　 　 .|_|　＼>　　　 くノ　 　 く丿
　　 .:|;;;:ll| ::;;; ;; ;;::: ;;.|::;;:(ﾍ　　 ﾘ!ﾉ..:::l;| ;:|;l;::l|;;:::|::;ll;l|;.:';''"";ﾉ;.;;:ll,l;::;;;;;;;;;;;　　 :|;;;:ll|.;.;|;l;::l|　　;; |;;;:ll|::::;;;　　　 __　　 00　　 　 　 　 _ｎ_ｎ__
　 . .;;|::;;ll|;;; ::::　;;:　:ｿ;;::.ll..( i:::i (,_,)..::!l|;;;:|;l;::l|:::;ﾉ ::;;lll;;:: ;; ;:::::;;::::,.;;''""" ;;;::::.. :|;l;::l| ﾉ ﾊ: 　　; .|::;;ll|;;; ::::　　....| |　ｒ､　　　 [][]「l　└i_n┌''
　" ;;'''"""　::;;　　 　 　 .</::/　ヾゝ. :ヾ;;;'''ﾞﾞﾞ":::::: ;;;　;;'''　　::::;;;:::;;;::;;;　;""　,ﾉ ﾊ:ヾ 　　 　" ;;'''"""　::;;　 　 |_|　＼>　　　 くノ　 　 く丿
;,.:;:`"`"'';;,.:'';;,.:;:`"`"''.;'..(_ﾅ`~ﾋﾅ~　: ;. :.. ;':;' :;.;' : ;. :.. ;':;' :;.;' : ;. :.. ;':;' :;`"'';;.　　;;,.:;,.:;:`"`"'';;,.:;:`"`"'';;,
":;.;'":;..　;'"'":;"':;.;'":;. :.. ;::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;.;' :;. :.. ;' ' :;.;' :;. :.. ;' ' :;.;' :;. :.. ;' ' :;;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::'':::''::.;' :;. :.. ;'
┌──────────────────────────────┐
│一見 取引は損したように見えても、意外と華扇に得はある内容なのだ｡ .│
└──────────────────────────────┘


71 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/22(水) 02:08:29 ID:JUY45Kp2

''''"""'''"""".""""""""'''''""""""　　　　　　" "'''''''''''''''':;:;:'''""''''"":;:;''"'';:;,.,.,　　　　"":::::::::. .""
　　　　.....,,,,,;:;'''"'''"　　　　　　　　　　　　　....,,_,,,...;:;::''""''''"　　 　 .,,,......,,,,,;:;''"''':::...,,...;:;:;;:''""'''"";:;.:;;''　　　　　::.....;;;:.; "''"''';:;:;;,,.._
,.,;:;:;:;:;'''""""""　　.／´￣"｀ヽ-,..,,,;:;;:;,,,..;:.;:;;:;;::''""　　　:.　　　　......,,_,,,...;:;::''""''''".;;;;.......,,,,...;: """''''''''"''''"'''''''''''''''':;:;:'''""''''"":;:;''"''
　.,;:,.'""""'''''''::::;:;.r'　　　　　　!ζ‐-_.､_,, -.､. 　;;;;;;;;;;;'....,,,;:;;:;,,,..;:.;:;;:;;::''""　　　　　　 　 　 　 　 .""''''''''':::::......"""''''''"""''''…
　　　　　　　　　 ,i　　 　 　 ／､｝"´.:.｀"=- ､_ヽ,.,.__,　　""'''''''''::::.""'''''''::::;:;:;;,.., ''''… 　　　　　　.,.,;:;:;:,.,.,_
.　　.　:.　 .. .　:.:...ﾞ､ゝ,,--‐´､_r"/:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ, i　　　........,,,,__...,,;:;'''""''''::;;;;.　　　 　 　 　 ""'"　　　　　　　　　　　　　....,,_,,,...;:;::''"
　....,,.,;:;:;:;;:'""'''''''''.!´,'i:i｀.‐ﾞ´:.:.:/:.:.:.ﾊ:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.ヾ,.'''""""　　　　　　　　 　 ::::;;;;;;;;;,,,,..... 　...,,,;:;;:;,,,..;:.;:;;:;;::''""
…'"　　　"''':;:,.,,.,..|/i:i:::!.:.:.:.:.:i/‐‐-､ .',:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.!　　　　r､=､　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ""'''''"''''':::::;;:;;,..,,.,.,:;;:'""''''''''
:.:..,;:'"""""""".／:./:|.:.i.　　 |茨ﾃ'､　ヾ,:.:.:__:.i.:.| 　　 ,, ﾞi//ﾞ,｀ヽ,. 　.: ..
...;:,.,.,.,...._.., -‐´,:.:.:.｀ヽ-'.:.:.:.:.:i弋'ノ　 　,_=､,'｀',:|/ , -", -´iﾞ/∧.　',
　　　　／γ´_,-,":.:|.:.:.i,:.:､:.:.､　 　　,　.ﾘjﾞ/:.:/, -´, -"　　　!｀i_',　 i
　　　　´（/￣_./.:.:.:.!.:.:.|ヽ,:i.:.:.ヽ, r- 、　./, ‐", ‐´._　 ＿　 | iゝ､＿|
　　　　　　　´i, ‐'"i.:.:.:∧:|ヽ,:.:.:.:ヽ-=, ‐´, ‐",､｀ヽ:.￣.:く,　! i'::::::::::,'
　　　　　　　　　　 |_;,/-､‐‐.ヽ;; -"´,‐"´｝-ﾞr,､ヽ-=,´￣｀/./＼__/　　　　さて、あとは手当たり次第に
　　　 __　　 　 　 /　 　 .ヽ,‐´, -"<ゝ(_(rｿY､.:.ヽ'i　　　　v､!　　,'　　　　 .倒していくとして……
　 ,r/´/　　 　 　 ',　, -", -",:.:.:.:.:.:.:～ミ彡ｲ.:.:.:.:.|, --.､ ./　　 /
　// iﾞr,｀-､.　　 , -´, -"/　 ヾ;:.:.:.:.:.:.:.:.:.;'.:'.;:.:.:.:.:/　　　｀ヽ､　,'　　　　　　フォールンレッサードラゴンは、さして脅威ではない。
　ヾ, iﾞ !､, ‐‐ヽ´, -,´　　　___《.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':.:.:.:.:'.:.:.:.i　　　　　ヽヽ,　　　　　　問題はフォールンソウルの元を放出している、マルフォイ家か。
　　ヾ､＿__i_　彡ヽ,｀ヽ,r‐"　　ヾ,:/.:.:.:.´.:.:.:.:.ﾘ.:.:.:.i　 　 　 　 ヽ,ヽ､
　　　　　　 ヽ-"´/i ヽ,/r.､_,/｀´､.:.",:.:.:.:=:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ　　　　　　｀,　i｀"‐､_
　　 　 　 　 　 ヾノ　/ | ＼ ==､|ヽ,.:.i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾐ:.:.:.ﾞi､　　　　　　ヽヽ,ﾞヽ　ヽ､_
　　　　　　　　　　ヽ,/V　, ヽ,　=',　i;∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| ヽ,　　　　　 ',　｀ﾞ､-､ヽ ｀ﾞー‐--､
　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ､ i　　　ノﾞi |ヽ‐i.:.:.:.:.:.:彡.:.:.:.i.　 ヾ,､　　　　 i.　　ヽ ﾞヽ ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　｀"‐‐--' ヾ,/|.:.:.:.:.:.'.:.:.:.:.:.:.|　 = ヾ,､.　　 　',　　 ﾞi　 ｀-､　　､


72 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/22(水) 02:08:42 ID:JUY45Kp2

　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　 lｱ─- ､
　　　　　　　　 　 　 　 <从　　　　 ､_〃: : : : : : :ヽ､
　　　　　　　　　　　　＜ __,ｲてゞ〈斗': : ｊ! : : /: : ヾ￣｀ヽ
　　　　　　　　　＿＿／イ〃⌒ー':: :i: :ハ: : !: : : : ﾄ､　　i
　　　　　　∠斗七フ⌒//: :_/ ｉ: ! : //｀ヽ∨: : : : :i :ﾊ　/
　　　　　　　　　／/: ://.:〃 Y: :|: :ｉ/心ﾐ､/: : : : 〃 : Y
　　　　　　　 ／ ,ｲ: ://.:∧ゞ〉!: l: 从辷ンj!: : ,イ: : : : :i　　　　　　　フォールンドラゴンを倒しつつ
　　　　　　 /: : / ｌ 〈/: : : :| 　l: :|: : :i ヽ　 ヽ/　|人: : : ',　　　 　 　 .どこかで適当な騎士を捕まえ、話を伺って
.　　　　　 /: : /　 ヽ : : : /:〉　ヾj : : ｌ　 　 　 ,心゛ﾊ＼: :ヽ､＿ノ　 　マルフォイ家の居場所を調査。
　　　　　 i: :〃　　│: : /: ﾄ､＼ 〉: ;ｲ 　　 　 ﾏイ: : : l　￣￣
　　　　　 ヽ!　　　 人: :l: :/彡:､/X ﾘ,､　　　 ノ: |: : ｉ/　　　　　　　　しかるのち森のその方面へ向かって
　　　 　 　 i!　　　　　X::<´￣ヽ＼ヽｒ-‐＜ : : : i: : l!　　 　 　 　 　 .元であるマルフォイ家の何かしらを撃破、でいいか。
　　　　　　 ヾ､__,　／　 ｀＼　　|三>!＿　 ｀ヽ 人: : ヽ
　　　　　　　　　　l　 　 　 　 　 |＞⌒Y｀ヽ　 )'　　￣｀ヽ　　　エルダードラゴン未満のフォールンなら、
　　　　　　　　　　ゞ＿__　　　　l|〉＜て⌒) ´　　　 　 ソ　　　.ノーブルドラゴンであっても倒せないレベルではない。
　　　∠二ニ＝≠K二_　ヽ._／::辷/７ゞ┤ﾄ､　　　　　　　　　余裕余裕。
┌──────────────────────────┐
│以後､ 時間がかかるだけで特に何があったわけでもないので　│
│詳細を省略して内容を述べる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
└──────────────────────────┘


73 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/22(水) 02:08:54 ID:JUY45Kp2

　　　　, ゞ:.ﾐ　　　　　　,":;.:,:;.,:;,`ﾞゞ:.ﾐ,":;.::;,'ﾐ:.ﾐ,":;.::;, :;.:　　　　, ゞ:.ﾐ,":;.:,:;.,:;:.ﾐ,　　　　　　　　　　:;.::;, :;.:
::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,'　　　　,:;.,:;.:::;.:".:;.:'"ﾞ:
":;;;:　: ;: ;: ;:　　; ::;　: ;:; :; :　 :: :; "＋;.:;;;:　: ;: ;: ;:　　; ::;　: ;:; :; :　 :: :;,:;、,"'.:.:;, 　　　ゞ:.ﾐ,":;.:,:;.,:;,`ﾞゞ:.ﾐ,":;.::;
;: ;: ;:　　; ::;　: ;:;＊ :; :　 ,:;、,"'.:.:;, ゞ:.ﾐ,":;.:,:;.,:;,`ﾞゞ:.ﾐ,":;.　　::;,'ﾐ:.ﾐ,":;.::;, : :; 　　　　":;;;:　: ;: ;: ;:,:;、,"'.:.:;, ゞ:.ﾐ,"
:;.:,:;.,:;,`ﾞゞ:.ﾐ,":;.::;,'ﾐ:,:;、,"'.:.:;, ゞ　:.ﾐ,":;.:,:;.,:;,`ﾞゞ:.ﾐ,",:;、,"'.:.:;　　　　, ゞ:.ﾐ,":;.:,:;.,:;,`ﾞゞ:.ﾐ,":;.::;,'ﾐ:.ﾐ,":;.::;, :;.::;,'
::;...;;.;;::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,,:;、,"'.:.:;, ゞ　　:.ﾐ,":;.　.,:;,`ﾞゞ:.ﾐ,":;.::;,'ﾐ:.ﾐ,":　　　　　;.::;, :;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:::;.,":;.::;, ".:;.:'"ﾞ:.
:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,　,:;.　　　:::＋　'.:.:;, ゞ:.ﾐ,":;.:,:;.,:;,`ﾞゞ:.ﾐ,"　＋　　　　:;.::;,'ﾐ:.ﾐ,":;.::;, :'"ﾞ:.:ﾞ,:;、
,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:::;.:,:;　"　　　ヽ　　'　;,`ﾞゞ／:.　　ﾐ,":;.::;,'/ﾐ:.ﾐ,":;.::;, "　　　　　　　　　.:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,",:;、,"'.:.:;, ゞ:.
,:;、,"'.:.:;, ゞ:.ﾐ,..／／:;.:,　　　　　＋;|:;|.::;,'ﾐ:.ﾐ,":;., ,＼":;.／;, ".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,　　　　　　　　　　　　　",:;、,",":;.::;, ".:;.:'"
:;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;／,／:.:;,　　　　　　　`:|'"|ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;|':,:;.,.:::;.:".:;.:'"ﾞ＼:.:ﾞ,|:;、　　　　　　　　　　　,　　"'.:.:;,`:;,':,
":;;;:　: ;:. ／;:／　; 　　　　　　　　::|":;|;;:　: ;: ;: ;:　　|;|::;　: ;:; :; :　 :: :;,＼＼;　　　　　　　　　　　　　　　　　　、,"　　　'.:.:;,
;: ;: .;: ／ ; ／::;　　　　　　　　　　 | i;;ii:.ﾐ,":;.:,:;.,:;,`ﾞ | .|ゞ:.ﾐ,":;.::;,'ﾐ:.ﾐ,":;.::丶＼: :; 　　　　　　　　　　　　　　　　　":
:;.: ／,: ;.,／:;,`ﾞ　　　　　　　　　　　 ;;ii|:.ﾐ,":;.:,:;.,:;,`ﾞ|ゞ:|.ﾐ,",:;、,"'.:.:;, ゞ:.ﾐ,"＼:;＼;.,　...+ .. .. 　　. ...　...　　　　..::　　　. .. .　..
／ ::;. ／..;;.;;::;.: ... .. .. 　　. ...　...　|i;;ii:i;|":;.:,:;.,:;,`ﾞゞ|:.i;;,|":;.::;,'ﾐ:.ﾐ,":;.::;, :;、,"'.:＼.;,＼:;,':
:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"... .. .. 　　. ...　... ;.,:;|::;..;;..|:.:;, ゞ:.ﾐ,":.|:,:;.,:;|,`ﾞゞ:.ﾐ,":;.::;,'ﾐ:.ﾐ,":;.::;, :丶"ﾞ::＼:;、
,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:::;.:,:;、,"'.:.:;, ゞ:.ﾐ,":;.|:,i;;ii:i;;|`ﾞゞ:.ﾐ,":;.|:;,i;;ii:i,":;.::;, ".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,",:、,"＼'.:.;, 　. .. .. 　　. ...　...　　　　..
,:;、,"'.:.:;, ゞ:.ﾐ,":;.:,:;.,:;,`ﾞゞ:.ﾐ,":;.::;,|i;;ii:i;;i:i;:.|ﾐ,":;.::;, |i;;ii:i;;":;:,:;.,:;,`ﾞゞ:.,":;.::;,'ﾐ:.ﾐ,":;.,:;.,:;＼,`ﾞ:.＼ﾐ,":;.
:;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:::;.:".:|;.:'i;;ii:i;;i:|;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,': ,.,:;＼.:::;.:;＼.:'"ﾞ:.:
┌────────────────────────────────────────────┐
│まず、フォールンドラゴンの発見はこの森の中で適当に空を飛んでいればまず見つかるので苦労しない。　│
│むしろ向こうからこちらを発見して襲い掛かってくるケースが多々ある。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└────────────────────────────────────────────┘


74 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/22(水) 02:09:04 ID:JUY45Kp2
ゝ>=i}｀}'ヽ:.:.､　/::. :. :. :. :. 〃:.:.:./: : : :i:.}: : : :i:::.:. /: : : : : : i
ゞ}､ェ_ﾉ;:.:.ヽ:.:.:.:〉::.:. :. :.／/:::.:./ : : : : '´: : : i:.:.:/ i: : : : : ／
;;} Y ＝/:; :;}:.;,;〃:. :.ィ: : /:.:.:./ : : : : : : : : : i}::.:.:}:.:i: : .／
{;::.:.:.:.:.:i}:.:.:.:i/ : : : : : : /:.:.:.:/‐- .._: : : : : : :i}:.:.:.:.:.:.i／
≧;ヽ､::::.:.:.:}: : : : : : : /:.:.:.:/ : ﾍヽ､ ｀''ヽ､__{i::.:.:.:.:/
ヾ:.:.:.:｀ヽ､: : ,､: : : : /:.:.:.:/: : : :}ゝ: ｀ヽ､ﾍ:ヽ}::::::/
:::｀ヾ､:V｀ヾｙ:::i ,..､ {iヽ､:}: : : : :ヽ: : : : : ゝ} : ｀ヽ､　､
:::::::::::::ヽ}:::::::ヽ､ﾄ､=:}::::::ヽ: : ､-:.:ゝ{｀､{ヾ{ヽ､ﾊ‐､ゝ{:.ヽ､
｀≧､_:::::i:::::::::::::_二ﾆﾎ､:::::{円ゞk｀ー{‐;,:;.ｺ｀≧-､::.:.;;.:.､ヽ,、
/ヾﾉヽ;:.i｀ヽ,､＝=:.:.:.::::::≦"ﾞ‐‐-､｀ヽ､:.:.:.＞､ﾆｪ:::::,=､ｧ/:.:.:｀ヽ､
ヽ:::}_:.::{⌒{::.:::{'｀:.〃＞/｀>､ｨ､: : : ゝ:.:.:y;;-':.:.￣:.:.:.`":.:ヽ:.:.:.:.:.:.:ヽ
VyVyVyVyVyVyVyVyV/ ﾞ｀＜_:;'=''≧､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ヽ::::::::::,'
.}:.}:.}:.}i:.}:.}:.}/:.}':.}:.}':.}:.＞´　　_,,-'''/:::::::　 ｀ｰゝv-v-､,､,､,､,､ヽ/
'-'-'/ゞ､:./:.:':.:.＞'''´　_...ィ''´／. /:. :.:: :.ヽ　/:::::::::::::::::/
／_..＜´'ｲ＞ﾏ 　 /'´/´ ／i ィ:::ｲ: : ::.:. :.ﾍ i:::::i　i::::::i:}　｡　･ﾟ･＼｡･ﾟ･｡
‐''i /ヽ､ }　　 ',　 i ./ ヽ､i｀￣￣V::.:.:.:.:ヽ: :i::::::i　i:::::ﾉi　　　　　｡　･ﾟ･＼｡･ﾟ･｡
ゝ}:}:.:.:/｀　　　 i　i {　　　　　　　 ｀ヽ､_:.:.:.:.:ﾌ:::i　i::::〉:..ミ_＊ 　ｏ　0＼。ﾟ･｡＼｡　･ﾟ･＼｡･ﾟ･｡
: : ,':.:{　　　　　 ｀ ｀　　　　　　　　　　 ヽ:.:.:.:.:フ､ {::/､ヽ　 . ＊ 　ｏ　0 。　ﾟ.･｡･ﾟ＼･ﾟ･｡･ﾟo ＼。･ﾟ･｡.
-‐':::::＼　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ:.:.:.:.:ゝｰﾌ　　　　　 .。　　＼o　　　　　＼　。　　　。＼　ミ_　　o　　　　･ﾟ･｡
;;:;;:;;:;;:;;:;;:＼　 /´{｀ヽ､-､　　　　　　　　　　}:;:.:.:.:.:ﾌ:＞　　　　　･ﾟ･｡･ﾟ･｡　･ﾟ･｡･ﾟ･｡･ﾟ･｡･ﾟ･･ﾟ･｡･ﾟ･｡　･ﾟ･｡･･｡･
;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:>ゝ､:.ゝ_:: }__ }　　　　　　　　　 ⌒}‐-/　　　　　　 .ミ_｡　･＊＼ｏ　0 ･｡＊ 　ミ_ｏ　0 。　＼. .　･｡･ﾟ･｡
ヾ;:;:;;:;;:;;:／:.{::.､ ヽ'´ y´ ｀'　　　　　　　　　 　 i／　　　　 　 　 ･ﾟ･｡　･ﾟ･｡　･ﾟ･｡･ﾟ･｡｡　･ﾟ･｡･ﾟ･｡･ﾟ･｡･ﾟ･｡　･ﾟ･｡･ﾟ･｡･｡･
　ヾ::;:;/::::: : : : :ヽ}ゝ}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　･ﾟ･｡　･ﾟ･｡　･ﾟ･｡･ﾟ･｡｡　･ﾟ･｡･ﾟ･｡･ﾟ･｡･ﾟ･｡　･ﾟ･｡･ﾟ･｡･｡･
　　 ヾ{:::::::::..: : :/／　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ･＊＼ｏ　0 ･｡＊ 　ミ_ｏ　0 。　＼. .　･｡･ﾟ･　＼ｏ　0 ･｡＊
┌────────────────────────────────────────────┐
│攻撃の大半は、鎧や抵抗で軽減・無効化されるので事故死するほどの大ダメージにはならない。　　　　　　│
│例え傷を負ったところで、【ドロー・アウト】で消費MP分ごと吸収するので時折りむしろプラスになるくらい。.　│
└────────────────────────────────────────────┘


75 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/22(水) 02:09:14 ID:JUY45Kp2

┌────────────────────────────────────────────┐
│当初は逆に【ドロー・アウト】され返されMPを削られるのを警戒して<イェルグンムの禁書>を握っていたが、.│
│よくよく考えればあの呪文は単体呪文。つまり〈シャムロック・クロススピア〉を握っていれば、　　　　 　 　 　 │
│むしろ反射してMPを吸収しかえすチャンスであることに気づいた後は、より殲滅速度が早まった。　　　　　..│
└────────────────────────────────────────────┘
.　　　　　　 　 　 ＼:... 　＼　　　　　　　　　 ＼:＜__|＼∧
　　 　 　 　 　 　 　 ＼::＞':＼∧　　　　　　　　＼ :/: : ⌒二ニ=-　.. _
　　　　　 　 　 　 　 　 `く　:.::::::::＼‐-　　_　　　　八: ＼{く￣¨　 -=ミヽ二ﾆ=-
　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼::::::::::::::＞‐=ｧ　二エ＞ ＼: ＼＼　　 　 冫 ⌒　--　.、　.
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ∨{_／: : : /＿＿/　 　 　 丶 丶　 {乂__{ /⌒ヽ i⌒ヽ〉　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　_ノ: : : : : :_: : : ∠（＿　　　　　 : : :.　｀二^八＿_ﾉﾉ　　　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　/┴v＜~(iiii)/:': :ｘく＞く＿　　　　 : : ::.ヽ-ミヽー＜`ーｧ　-―-　＜＼
　　　　　　　 　 　 　 　 /:::::::└t(iiii): : : : {У: : : :＜＿　 　 |: : ::. {乂」:ト､　 ￣／　　　　　 　 `＼
　　　　 ∧　　　　　　 八::ｘr‐r≠⌒>､ : : :.＼: ': : : ＜__　　j: : : | `Y/⌒ｿ: .　 i
　　　　 | :|　　　　　　　　　ｘ:父=ﾆ´___｝: : :}　 ヽ: : : :..　.|　 /　,.:|　 ＼　　　＼|
　　 　 ｜:|　　　　　　　　/／´￣　　　): : ハ　　:.＼__ノし/／ ､.　　　/-―＜:＼
　　　　 |__|　/}　　　　　　　　　　　 __厶イ¨∧.＿＿)/⌒ヽ(＿ ',　　　　　　　　　`＼
　　_＿/ : ∨/　　　　　　　　　　　 ＞　 . :/　　...￣)ヽ__ノ（￣￣￣../
.　⌒ヽ: : : : :' --‐ｧ　　　　　　 　 〈r:.､ . : :{　　.....／⌒|「⌒＼　 ｜/
-=ﾆ二l: : : : }ﾆ二　　　　　　　　　/^x:_: :八　　　　　 ..|　 /　,　　l/
　　 ／>､i:∨/⌒　　　　　 　 　 八厶ｲУ＾＼.　＼__ノし/／ ､
　　 ￣　 V:ヽ　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿＿)/⌒ヽ(＿ ',
.　　　 　 　 : :＼　　　　　　　　　 　 　 ＿ 　 ':..￣)ヽ__ノ（￣￣￣
.　　　　　　 ＼: :`: .　　　　　　　　　／＞､ヽ乂／⌒|「⌒＼.
　　 　 　 　 　 ＼: : :`: : . _　　　　.厶ｲ　 」_: : :.＼:_ : : イ/
┌──────────────────────────────────────┐
│フォールン以外の、生きたドラゴンには殆ど出くわさなかった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│あのグレータードラゴンが避難するよう指示したのか、それとも自主的に避難したのか｡　　　│
│まあどちらにせよ、正面切って生きているドラゴンと殴りあうケースは無かったので安心だ。. │
└──────────────────────────────────────┘


76 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/22(水) 02:09:35 ID:JUY45Kp2
┌─────────────────────────┐
│そうやってフォールンドラゴンを倒し、森を飛び渡っていると　│
│時折り、生存している王国の騎士たちと出くわすこともある。.│
└─────────────────────────┘
.,_:.　　　　　　　　　　　　　　　　　:.　.... .. 　　　　　　　　　　　　　　 　..
'"　　　　　　　　　　　　　 　 ..　　 .. . ...　　　 :. 　.:.:.:
...'''"'''''''''''''''':;:;:'''""''''"":;:;''"'';:;,.,.,　　　　"":::::::::.　　　 ....
　　　　　　　　　　,.,;:;:;:;:;'''"..,.;:.,..,;:;:;:,.,._,　...,,,...,,,,,,,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,...;:;:;;:'''""'''';:;;:,.,.,...
　　　　　　　.,;:,.'"" 　 .,,_,,,...;:;::''""''''"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 .,,,,__...,,;:;'''""''''::;;;;.......,,,,...;:;:;;''''"　　　　　　　　　..,:
　　　...........,,,;:;;:;,,,..;:.;:;;:;;::''"".';:;:;,.,＿,.　　　　　　　　　 　 :::::::::;;;;;;;;;;;''''''"""'''""""　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ::;
　　　　　.,,.,;:;:;:;;:'""''""'''''''::::;:;:;;,..,,.,.,＿.:::::::::;;;;;;;;;;;'' 　 　 　 　 　 ""''''''''':::::......"""''''''"""''''…　　　　　　　　　　　...::::::'''
':.,　　…'"　 ...,,,,__...,,;:;''..,.,.,.,.　　__.,.,.;:'..Ж__,　　""''''''''':::::......"""''''''"""''''…　　　　　　　　　　　...::::::'''　　.:::::::. .""
''''"""'''"""".""""""""'''''""""../lヽ ￥　　..." "'''''''''''''''':;:;:'''""''''"":;:;''"'';:;,.,.,　　　　"":::::::::. .""
　　　　....／ヽ＿＿　　　　　　　/_|_,ヽ\　　....,,_,,,...;:;::''""''''"　　 　 .,,,......,,,,,;:;''"''':::...,,...;:;:;;:''""'''"";:;.:;;''　　　　　::.....;;;:.; "''"''';:;:;;,,.._
　　　　　ヽ√ヽ　　＼　　　　 /＿|＿|
　　　　　　　＼＼　　|／|　／、＿|＿,＼
　　　　　　　　 ＼＼ﾉ／ ＜____＿,、＿__＞
　　　　　　　　 ／ ／＼r、　| |`゜'ﾊ`゜'| |
　　　　　　　／_／＼　 ＼‐' (　-―-　) L_rt＿
　　　　　　　￣ 、‐く＼／＼-`ー-─'-'__//　　￣ﾉ、　　　ご助命 感謝する！
　　　　　　　　　 /XXヽ＼／＼￣l￣￣　ヽ――'xxヽ　　　この恩を忘れぬために、
　　　　　　　　　/XXXyxx＼_メ＼|　　　r===|XXxXXヽ　　貴女のお名前をお伺いしたいのですが……
　　　　　　　　 /XXXXyt　　＼　 ＼＿_||＿_|XytXXX＼_
　　　　　　　　__/＿/ 　〕二》￣＼　 ＼《＿_〔　　「ー――'l
　　　　　　　〈二二二>/ー、＿___ ＼_　＼_,‐'ヽ、〕三三三〉
　　　　　　　 〈三三三l ヽ＿゜_゜/￣ |゜￣゜＿ ＼〉゜　 ゜ 〉
　　　　　　　 く　゜　　゜〉　　゜　゜|　_　|￣゜ 　゜￣l　　　 〈
┌───────────────────────────────────────────────┐
│名前を尋ねられることも多いが、名前と身元は伏せて、雇われ冒険者とだけ告げ　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│マルフォイ家の居所を訪ねては王国近辺に【ディメンジョン・ゲート】や【テレポート】 すっ飛ばす、を繰り返す。　　　.│
│MPはフォールンから吸った分や、どうしても足りない時は了承を取ってMPを吸収させてもらったので問題はない。.│
└───────────────────────────────────────────────┘


77 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/22(水) 02:09:47 ID:JUY45Kp2
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, -￢=､　 |　 / /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /ｰ-､　 　 |/　/ /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/l　　 ｀ー-､.|　l /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 //　､..__　　　 |: l/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／｀　､..＿　　　 }Y
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 〃｀ Tー-　､..＿＿ ..､txx‐ト
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 〃:::::::|_ヽ イr:｡t　　 |xxxxxxl、
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｀`^ヽlLﾟ1　 ｀ ´　　　|xxxx;::-‐ ' ￣｀ ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l. ヾ=　 　 _　　 .|;　'´　　　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__ 　 L -―‐'´　l ／　_.　-‐ '' ´ ￣｀ ｰ ､ i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.イ |l　|　|　　　 __..／ ,.　´　　　　　　 　 　 　 ＼
　　　　　,. ‐ ' ´ ￣ ､｀ ｰ ､　 ,ｨ ´　,.-''ﾆヽ⊥- '二／／　　　　　 _.. -‐''て二￣_｀ヽ
　　rv '´　　　　　、　＼ 　 ＼ レ'´／　 ヽ＼／イ／　　　　 , イ（ =ﾃﾆヾ弌⌒ヽヾ）
,／　　　　　|　　　l:、 　 i　　　l r'´　○　ﾉ 丿￣ ｀ヽ､ 　 ／! {＾Yにﾆ=;く'^Y＼ｰ､）}
　　　 　 i　　|.i　　 |:i　　 |l　　 | ＼　 ／／ ＼　　　　 ｀´　八∨rこY_ノハVｒﾍVﾊ）
　　 　 　 l　　H　　 l::l　　 |l. 　 |.　 |´／　　　 ＼　　　　　,{ rﾃ-ト-‐^L__ノバYﾍり
　　　　　 ,l　　| l　　 l::l　　 |l __⊥ィ^ー――^ー'1　　　r '´ﾘ⌒'´　　　　　 ＼ミ|/
　　　　 ／ l.　 }└‐'´ └‐'　 　 　 |　　　　　ｎ　 | ＼｢ト､ィ　　　＿　　　　　 |ﾐ/
　　　／　　 ｀´　　　　　　　　　　　|　 　 　 　 　 |￣`l |ー'⌒Y´　　＼　　　/'´
┌──────────────────────────────────────┐
│ただ、数カ月前に指名手配されたこともあって中には私の名前を知っている人もいた。　　.....│
│そういう人には助けてやったと無理やり恩を着せて、言わないよう口を閉ざしてもらったり｡　 │
└──────────────────────────────────────┘


78 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/22(水) 02:10:11 ID:JUY45Kp2
　 ,:;;;:;ヾ ゞゞ'ヾ ゞ:;ヾ ゞゞ';':,;j:;, ;,i;:,i!:;,'ﾐ:.ﾐ,",:'';ﾞ`;;:y;';;;:ゞﾐ;''ｿ:;ゞ;';:;;:ﾞ､`､;';:;";;;:;ヾ ゞゞ'　ヾ ゞゞ'ヾ ゞ:;ヾ:;ゞ;;';:":;ヾ ゞ;
　"'`',:'':;;:,'ﾐヾ:,;:ゞ'ゞ.;;:';;ゞ;:!; l .;,;::. :l.:;r"ｿ;;:';;ゞﾐ:;.;;ゞ;:;ゞ,:;i''`ヾ;ﾐ:;;:,ゞ:;ゞﾐ,:;:'':;:;:;ゞ;ゞゞ;ゞ;:'':;;:,'ﾐヾ:,;:ゞ'ゞ';;ゞ;;'ゞ;;:'ゞ';;:.:;
　.,.;;'ン:;.;ヾ ゞ:.;;ﾐ;:;ゞ':;ヾ;:;|;; | :;;;.;::.| ;|;;`;,'ﾐ:;ﾐ,"ゞ;", |; ｉ　:|!:.::.:.:.`;;:ｿ:;:ﾐゝ,:;:'':;:;;.::;,'ﾐ:.ﾐ,"'ﾞｿ:;,:;.;ヾ ゞ:.;;ﾐ;:;ゞ':;ヾ:;':;;ヾ;:"
　,;";:ヾゞ ゞ';:;:;ヾ:'':;:;,'ヾゞ|;;:.;;;:.,;;l:;;l.:;|;:;ゞ;;,':;.ﾐ,,:;:;'' :;|: l:　 ;|:. :. :. l .:ｉ|;`::;,'ﾐ;r''ｿ:;;ﾞ､＼ﾍ;;:ﾐ:';'i:l;j;:ｌ;,i:;;'ゞ;:ヾ;;:':;ゞ;ゞ';:ゞ;ヽ
.:;;;:;ヾ ゞゞ';::;;ヾ;;ヾ;ゞ:;;ゞ;|:';:.;;,;:.:;| ;;,:;|;:;ゞ;ゞゞ;ゞ,:;;ﾐ:;|;;:|:. .::;|:. :. :.;| .;:|;;:;ヾ:;ﾐ;:ﾞ:, ,;.,. ,.:;ヽ:;ゞ!:;j:iｌ:;j:,j,:r;ｿ;:ゝﾐ;ゞ;ゞ:;;ヾ:'ﾞ､
;";;;:;ヾ ゞゞ'::､:;;:ゞﾐ;'';;.,;ﾐ|;;:j ;;,;,: :;;.,;;:|ﾞ､`:;,:;:'':;:;ゞ';:;"|:;.;. .:!:　.: l　;l.;:i:|,:;:'';;:;";;:ヾ:.ゞゞ';;:`;ゞl;i;:l;j:j:;,j;|;;:;:ヾ:;ゞゞ':;ヾ;ﾞ､`､;
ヾ;ゞ:;,;;ヾﾉｿ;;ヾ;:;ヾ;:,ﾐゞ;|,;,:|.:;;;.::;;;:ｌ:;;:|;;:'':;:;ゞ;ゞ';:;:ゞ;;|;: ｌ .;|: 　 ;|　;|　;|ﾞ;;`､,.;::;,'ﾐ:.ﾐ,"::'';,::ﾐ,`ｌ;;j:;ｉ:;j:,j,ｌ;;:;ヾ ゞ'::､:;;:ゞﾐ;';:,;.
　`';:;ヾ;ゞゞゞ;':j.ij;j,!;,:,　|;;::|:;,;,::.,;;:|:;;;|;:;ゞ;,:;:'':;:;'";ヾ;;|; . ;rj:　i :,　 :|　,|;:;":;ヾ;;ヾ;ゞ:;;'':;ﾐ,",;.:;|:,j:i:;j:;,l:,l;ヾ;ゞ:;,;ヾﾉｿ;:;ヾ;:ゞ
. 　 ,.;;:ﾞ:､,;"'`!;j;ｌ;j,j|;:;ゞ,|;: ;;:.,;:.::;;;.|:;;ﾞ|`;ヾ:;;ゞ;:ヾゞ:;ﾐ| i; {ﾘ 　l :| 　:|　:|::;;ヾ;;ﾞ;:;";;:;ヾ ゞゞ' :,:;|;:;j;;l;,:ij;:|`':;;:ゞ;ゞ';;:ゞゞi;:.'i:;
.;,;ﾉ,;:;ヾ ゞゞ'|j.i:,j:,j|ﾐヾj:ｌ:;;:|.,;;;:..:,;;.,;;:|ゞ;';i;r`､;:;ゞ;:';:;| ｌ;　;:　　.;|: 　 : .;|:; ;ゞﾍ;'i: ;ｌ.:ｉ;;:ﾐ;:;ゞ;:";|;:ij;:l;,i.;j;|:'`'::;,ｌ:';i:|:.　　:|::';l:,
　ｿゝゞ,:;ﾞ;''`|,:j;;l;,:i|"ﾞ`| l:; | ::;;;, ::. :;;|　|i;li|;':;ヾゞ;ヾ;|;: 　:ｌ: 　 .:|　 :r　:|;;:ﾐ:;ﾐ;| '; ｉ; ﾄ､;:ヾ:;ﾞ';;:'|;l:j:;|;,:ij;:| 〈;:;..|;';:;|　 　 |;;':;.
;ヾﾞ;:ゞ;;:ﾐヾ:;|.:ij;:ｌ;,i|. 　|;. .;;':;;, ::;;:|.:;;;|　|lij;|,;';,:'ゞ;, :ﾐ|;.|: :;|:.　　.:　.:;|;　;|.,.;;'ゞ'|:|; |:.;|"'`' ;:; .;, |;j:,i,l:;ij;j;|　ゞ;.|;';ｉ:|　 　 |:i;:l;
ﾉj;i:;i:l;ｉ⌒ゞ|:l:j;,l;:i;|. 　|;; ,;| ;; ::;;;:| :; |　|li|l|"ﾞ'＾!;ｌｉﾞ'`|;:|: :,| ;ｉ. 　:|　.:l;　.;|:'ﾞ　';:|,ｌ :i|:.|!,:;:':ﾞ;;ﾐ ゞ|;j;,ｉ,.;j;j:;:|.　　.|;ﾞ;ｌ;|　 　 |:';:;i
.:|:;i:;,l;|:. 　 |;j;.i,;j.l;|:.　|;,: ,;i ;; :;;;,:l ;;',|; .|ｌi;ｌ|;:;;､;|vl.　|;.|:. 　:;|: 　:| .;ｉ　:| :| 　 . |;| .:| ﾘ;;ﾞ;:;";;ゞ;;.|;.j:|;;j,;j,:;|:,　　|;';i;:|　 　 |;'l;:;
:|;i;l;:l;|;. 　 |,.j;l:j,;j,|;,　|;, y' : ,-､:; ;; ;|ヾ|ｌ;ｉl|:;:;ﾐ;!;li}　|;:|:.　 ;;|:.　.:}:..;|: .;|:.;| 　;;;:| |: i :;|:;;ﾞヾ:.ゞゞ|;:j;ｉ:j:,;ｉj,;|;:　　|;';i;:|　 　 |:;'i;;
|;lj:;i;i|:. 　 |;.j;i:j,;j,|ヾ;;|, ;' ;;;: !r:}.;;;:.; |　|lil;i|;ｒﾞ"| ;i｝ |:;,:　.;;N:. : ,j;. .;　 l :.|　`:;;|.; :;| ;i|'`':;;ｌi;!;:ﾞ`|j.;,j:ｉ::j:,ｉ;|:　　.|;'ｌ;;i|　 　 |;:'l;:
;i;l.;;l;|;. 　 |.j:;j,;j.j;|;;ゞ| ;;!:;;, ';`ｲ:;;;: :;|　ｌli;l!| 　 | il}. |:|: ;. .;|　.:i,: 　:|;: .;|.:.;|　　ﾞ|:i :;l |:|　　|li　　|:i,;j:;j;,lj;:i| 　ﾉ:|;'ｉ;ｌ:|　 　 |;i:;;.
┌─────────────────────────────────────────┐
│そうやってフォールンを倒しながらマルフォイ家の情報を集めているが、　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│これといった確定情報は入ってこなかった。指揮権を持つ身分の高い騎士は既に戦場を離脱して、.│
│残っている多くは指揮から外れて孤立した騎士ばかりだったのもあるだろう。　　　　　　　 　 　 　 　 .│
└─────────────────────────────────────────┘


79 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/22(水) 02:10:25 ID:JUY45Kp2

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 .,,,,__...,,;:;'''""''''::;;;;.......,,,,...;:;:;;''''"
　　　　 　 :::::::::;;;;;;;;;;;''''''"""'''""""
;;;;;;;'' 　 　 　 　 　 ""''''''''':::::......"""''''''"""''''…　　　　　　　　　　　...::::::'''
　""''''''''':::::......"""''''''"""''''…　　　　　　　　　　　...::::::'''　　.:::::::. .""
" "'''''''''''''''':;:;:'''""''''"":;:;''〃／　　　　.."":::::::::. .""
,,_,,,...;:;::''""''''". __　＿_　 _　　⌒. 　::...,,...;:;:;;:''""'''"";:;.:;;''　　　　　::.....;;;:.; "''
::''""　　　:. 　 (__}} : : : ｀ヽ)　　 　 （うん？　　　　　　　　　　　　 　 ;:;:'''""''
　 ;;;;;;;;;;;'....,,,;:;;:;,l : /人ﾊヽ}.　　　　　あの鎧、見覚えがある……） '''"""'''
"';:,.__,　　""''''.〈;ﾊj ﾟ_ｰ_ﾟﾉ;〉;:;:;;,.., ''''
　　　　　　.....,,,,_.,<´i:＠l'>、.:;;;;.　　　 　 　 　 ""'"　　　　　　　　　　　　　...
'"""'''""""　 . 〈ｼ'_l:.:.:.:lヽj.　.::::;;;;;;;;;,,,,..... 　...,,,;:;;:;,,,..;:.;:;;:;;::''""
　...　.　　.. .　　..｀¨'T」7¨´　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ""'''''"''''':::::;;:;;,..,,.,.,
　　　　　　　　 　 　 .: ..
┌─────────────────────┐
│しかしそんな中で、華扇の知るある人物と出会う。 │
└─────────────────────┘


　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＞..:´: : : : : : ＼: : : : : : ヽ: : : : :ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　,.ｲ: : : : : : : : : : :_: :＼: : : : : } : : : : : }
　　　　　　　　　　　　　　 　,}': :/: :／: : : ＞´ 　 ｀　　_:}: }:/: :/:.ノヽ
　　　　　　　　　　　 　 　 ,.ｲ: :/／,.:彡´}' 　 　 　 　 Y{´¨ﾍ´　｀Ⅶ:.}
　　　　　　　　　　　　 　 .{彡´: , :彡´:ノ .:}　 　 　 　 {:{　　}'　 　.}: :}
　　　　　 　 　 　 　 　 　 {:,: : : : : : : }'　 /　　　　　 ｀寸　　　　 .{:ﾐ:.、　　　　　＼∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧／
　　　　　　　　　　 　 　_／: : : 彡´:ﾀ　　´￣｀ヽ.、　　 }　　　　___寸ﾉ　　　　　.＜　 退くな！ドラゴン相手に退いても、　　　　 　＞
　　　　　　　 　 　 　 /:.:.彡´:/｀寸:} 　 　 　.<　fj｀ﾏｰ< }　_ ,.<´　/:}'　　　　　 .＜　 ブレスの餌食になる、むしろ押し込め！　　＞
. 　 　 　 　　　　　　 {': : : : :.:{　　{:,'　　　　　 ｀ー≦: : :.　{>.- '　.{'ﾀ　　　　 　 .／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
　　　　　　　　　　Y´/: : : : : {　〈　　{、　　　　　〈: : : : :.　', 　 　 }'
. 　__＿r.,____＿r.,..j:/: : :彡´: :ヽ　|　 ヽ　　 　 　 {: , -: :.{__j　　,ｲ,　　　　 　 　 　.＼∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧／
　 : : : ::} }:: : : :::} }:寸_: : : : : : : :}-|　　 }　　　 　 　 ｰ　 /´　　.:'} } ＞r.,　 　 　 　＜　 生き延びるためには戦うのみだ！　 　＞
　 : : : ::} }:: : : :::} }:: : ｀ヽ}/: ::ル’.℡、　　　　 {　r―－ .、　　/:} } : : :} } ＞r.、　.／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
　 : : : ::} }:: : : :::} }:: : : : :}'´{:{＼寸℡＼ 　 　 　 {_:=≦Ⅳ 　 /: :} } : : :} } : : :} } ＞ r.、
　 : : : ::} }:: : : :::} }:: : : : : : :{:{　 }、寸℡＼　　　　 ｰzzz　　/: : :} } : : :} } : : :} } : : : } } ＞ r.,
　 : : : ::} }:: : : :::} }::: : : : : ∧∨ . 　　寸℡＼　　　　　　　}':::: : :} } : : :} } : : :} } : : : } } : : ::} }ﾕ、
┌───────────────────────────────────────┐
│そう、ビッテンフェルト将軍である。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│将軍なのに何故こんな前線に、と思ったがどうも聞くに華扇の件で　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│王国への忠誠を改めて示さなければならず、今回の作戦で前線に立つ必要があったようだ。　│
└───────────────────────────────────────┘


80 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/22(水) 02:10:37 ID:JUY45Kp2

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／l／: : : :〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿ノ(iii) : : : : : ＞─z
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| ´　　　 √}ー　､: : : 〉､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｷﾞｬｰ　　..＾Y⌒´　 Y 　 　 ￣＼ ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣＼} 　 Ⅵ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／＼　／Υ＼__厂: :　|　 /　,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌　: : : : :V: : : :ノW/＼__ノし/／ ､. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚメ : : : (ルﾍ): /.＿＿)/⌒ヽ(＿ ',.: : : ＼ノ∨|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　くノ: : ): : : : : : :{: : l.￣)ヽ__ノ（￣￣￣ : :乂: : L
　　　　　　　　　　　　　　　　＿_　_　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /／: :l: :/: : : :V/:.／⌒|「⌒＼.:！　Vl: : : :＼{_
　　　　　　　　　　　　　　　￣￣ ｀　ミ.､　　　　　　　　　　　　 　 　 |: :／ﾚ⌒＼: : ＼: : : ∨⌒X: : : :〉 　:|: ﾊ: : : : |
　　　　　　　　　　　　　　　 ＞　　 ￣￣　　 ､
　　　　　　　　　　　 ___ ／　　　　　　　　　　　>ー-.､
　　　　　　　　　／ 　 .}_　　　　/　 　 |　　　_」　　 　 ヽ
　　　　　　　　/　　 /.〉」　　　/'　　　 i　i　 ﾍ_! 　　　　i
　　　　 　 　 .{ 　　 ,.'._l　　　./i　　　　 ', .',　　ﾊ_､_　 .,.-ﾄ
　　　　　　　　〉.__ ./　　　　.' .|　　　　　ゝ.､　 ｀!_|､._/!ノ
　　　　　　　 ／,/!　　　/!　!　.!　　　 .、 　 `　　　　ヾト､..、
　　　　　 ／"// |　　　.| ',ヘ、.ヽ、 .|',!ヘ ＞､‐　　　　ﾄヽヾ
　　　　　《　 i .'　|　　 i i ﾆ式.=`.-.', |　三=-i-ゞ　　　　!.|:|　゛
　　　　　 `　k.!　{　　 |!|! .弋:ﾘ゛ 　 }.!　代仂　| .!　|　　 }"　　　　大丈夫でしょうか、将軍閣下。
　　　　　　　　>人　　|i　,,, 　 　 　 　 　 ,,,　　ｊ./　i 　 ハ
　　　　　　 ／　　へ　!.!　　　　　　'　　　　 u;/　 '| 　 　 ＼　　　以前の件は、申し訳ない。
　　　　　 / .i　　　　 　 >＼　　　＿　　　 ／'　　 ヽ　　,　　 ヽ　 知らずに迷惑をかけてしまいました。
　　　　　.' /i　　　　 　 　 ＼＞ .　_ ｀. , .´ /　 　 　.}　 i.　　　 }
　　　 　 !/ .| 　 　 　 　 　 　 ',　,!、　.,ﾊ.　i　　　　　i　 |　　　!/
　　　　　'　 ゝ.　＿_ヽ　　　 　}/: : :V: : :ﾍ!-{　　　 /　人　.／
　　　　　　　　　i´　｀' ＼　.. /: : : : : : : : : }::ヘ__　 ／　 |
┌──────────────────────────────────┐
│迷わず介入し、戦っていたフォールンドラゴンをサクッと撃墜。　　　　　　 　 　 　 　 │
│それからこちらの事情と、ドラゴンと交わした会話をする。　　　　　　　　　　　　　 　 │
│簡単にだが、フォールンドラゴンについての説明、それからダムドの説明もする。　│
└──────────────────────────────────┘


81 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/22(水) 02:10:52 ID:JUY45Kp2
　　　　　　　　　　　　　　　　. .　＞-. . . ＜
　　　　　　　　　　　　　＞'´: : : : ::ヽ: : : : l: :ヽ、
　　　　　　　　　　　,.:'´: : ::＞-: : 、: :ﾐ : : |: : :}:｀ﾐ、
　　　　　　　　　　,:'　三彡´ ＞-　 : ::_Ⅵ.{: :ノ: : :ﾉ
　　　　　　 　 　 ,'彡´ : :_,r'´　　　　　7¨｀ヽ「 .｀ｆミ:}
　　　　　　　　,ノ ,: :-彡´ﾉ　　　　　　{　　　}'　 .|ミ}'
　　　　　　　/: :,:': :彡´ ﾉ　　 　 　 　 ヽ　　　　 |ミ｝
　　 　 　 　 {: : i.Y'´}　「　 ｀ヽ、　　　　 ｀　　　 lミ;}
　　　　　　　',: :ﾚ{　 Ⅳ,　 ,_ｾ_≧..、j 　 _＿＞-{ﾐ:}
　　　　　　　 }: : ﾍ 　 {　　 　 　 　 ｀r ´ ｔｧ- 　/,ﾘ'
　　　　　　{ハ＞'’L_l ヽ　　 　 　 　.l　　￣　 l'
　　 　 　 Y'´ ,: : : ::}..|　 `　　　　　　|　　　　/
　　　　　{ﾙ /: : : :/.∧　　　　　 -=ｒ'　　 ./ハ　　　　　構わん、あれはあれで多くの政敵が見えた。
　　　　　 {ﾊﾉ: : :{'　　∧　　に￣＿} 　 ./ : : }　　　　　俺をただの脳筋と思っている相手に
　　　　　　 { {{: :九゛'' .∧　　 ー -　　 /i: :{ ﾘ　　　　　手痛いダメージを与えてやった。
　　　　　　人{乂{.ニニ゛'..,　 　 　 　 ,/ル:.ﾚ'　　　　　 死中に活を、背水の陣でこそ本領を発揮するのが
　 　 　 ＜{ /ニニニニニニ＞―‐＜ニ}ﾚ'　　　　　　 ビッテンフェルト家の流儀！




　　　　　　　　　　　　　　r'ﾞ ,' ,i !ﾞ　,/ ,r'´/, ／　｀`ヽ,
　　　　　　　　　　　　　,ｲ､_(, （ !j k､〃fﾞ ,r' ｨ;　｀ゝ､ ﾞヽ
　　　　　　　　　 　 　 /ﾞゞ'´￣｀ｧf''"ﾞﾞ´￣ ｀ヾ,　｀ゞ､ ヽﾞi
　　　　　　　 　 　 　,ﾉゞ! 　 　 （(｀j　　　　 　 ﾞi　 ､　＼ j
　　　　　　　 　 　　 iﾞj ,!　　　　　　　　　 　 　 ﾄ,　 ｀ヽミj
　　　　　　　　　　　 ゞﾉ-=;､,,_,　,'　_,,.､z＝=-' ｀ﾄ､､ ｀ミゞ|
　　　　　　　　　　　　ゝ　,ｨﾓﾗ冫' ＜ｨぞﾃゝ､　 .V ,｀ゞﾄN
　　　　　　　　　　　　 ﾞl　 　 ｲ′　　｀ 　｀`　　　 l/^ヽ｀, 〉
　　　　　　　 　 　 　 　|　　 /　　　　　　　　　　;　ｶ 〉! k,l
　　　　　　　　　　 　 　ﾄ　　ヾr=‐､,　 　 　 　 , ' ' ﾉ_,ﾉﾄﾄ;j
　　　　　　　 　 　 　 　 !　　　　　　　　　　 , ´　「,イヾ ヽ〉　　　　それより、そのフォールンとやらの話。
　　　　　　　　　　　　　 }　　 ´￣￣｀` 　 　 　 ,! ( ik､`　j
　　　　　　　　　　　　　j;:!､　　´￣ ｀　 　 　 　/　,ゞ､V 〈　　　　　マルフォイ家が関わっているというのは事実か？
　　　　　　　　　　　　　｀ゞﾄ,　　' '　 　 　 ,． '´,ィ´　 ﾞi　 j　　　　　であれば、この戦乱の最中に
　　　　　　　　　　　　　　ｲk>､､＿_＿,,ィ´-‐''´　 　,ｲｶﾉ'　　　　　 奴を裏切った臣下として仕留めてやる格好の機会だな！
　　　　　　　　　　　　　　ヾjゝ=､ r‐'"´-､,ｭ　　 ,r'´　,;i|ｰ-､､_
　　　　　　　　　　　　　 _, ｲﾄ､ ,!,!lゝ'⌒ゝ(　_,ィ´ , ィ´　,ｲ,ｲ　｀ﾌ''ｰ
　　　　　　　　_,, ､ｨ‐r''´ﾌ｀＞､ﾉ,!l　　 ,ﾉXゝ　,ィ´￣｀`'ｰ'- ､､/　/


　　 ／￣ヾｽ-―‐-､r' ⌒ヽ
　　{　　 ,／´:::::::::::::::::::`ヽ、 l
　　ヾ_ィr'::::/::::,:iヽ/i::::,::::::､:ｽ
　 　 //::::l::l::,ハl　　l/l/i　l .|
　　/∧::::|::ﾚ -‐‐　 ‐- l .ﾊ/
　 〈/l::::トi::::{" 　 r┐　 }/＼>　　　いえ将軍閣下。
　　　∨ｉｲﾍ|ゝ､__　_.,イﾚ
　　　 　　 ／`,:`ｉｒ‐':.｀ヽ、　　　 　 これは私にやらせてください、
　　　　　〈ヘ/ 〉/::＠:::）､〉　　　　 .並の騎士には危険だというのもありますが
　　　　　 辷|〉}::{|:::＿ﾑ__|　　　 　 そもそも私一人が独断でドラゴンと交した条件なので。
　　　　　ﾑミ|/辷::::::::::.}　|ゝ


82 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/22(水) 02:11:04 ID:JUY45Kp2

　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　 lｱ─- ､
　　　　　　　　 　 　 　 <从　　　　 ､_〃: : : : : : :ヽ､
　　　　　　　　　　　　＜ __,ｲてゞ〈斗': : ｊ! : : /: : ヾ￣｀ヽ
　　　　　　　　　＿＿／イ〃⌒ー':: :i: :ハ: : !: : : : ﾄ､　　i
　　　　　　∠斗七フ⌒//: :_/ ｉ: ! : //｀ヽ∨: : : : :i :ﾊ　/
　　　　　　　　　／/: ://.:〃 Y: :|: :ｉ/心ﾐ､/: : : : 〃 : Y
　　　　　　　 ／ ,ｲ: ://.:∧ゞ〉!: l: 从辷ンj!: : ,イ: : : : :i
　　　　　　 /: : / ｌ 〈/: : : :| 　l: :|: : :i ヽ　 ヽ/　|人: : : ',
.　　　　　 /: : /　 ヽ : : : /:〉　ヾj : : ｌ　 　 　 ,心゛ﾊ＼: :ヽ､＿ノ
　　　　　 i: :〃　　│: : /: ﾄ､＼ 〉: ;ｲ 　　 　 ﾏイ: : : l　￣￣
　　　　　 ヽ!　　　 人: :l: :/彡:､/X ﾘ,､　　　 ノ: |: : ｉ/　　　　 　 それに王国騎士団と違って利益あっての行為ですから。
　　　 　 　 i!　　　　　X::<´￣ヽ＼ヽｒ-‐＜ : : : i: : l!　　　　　　 忠義や献身と思われると後でこちらが困るのです。
　　　　　　 ヾ､__,　／　 ｀＼　　|三>!＿　 ｀ヽ 人: : ヽ
　　　　　　　　　　l　 　 　 　 　 |＞⌒Y｀ヽ　 )'　　￣｀ヽ　　　　ですから、とりあえずマルフォイ家の縁者か関係者が
　　　　　　　　　　ゞ＿__　　　　l|〉＜て⌒) ´　　　 　 ソ　　　　布陣していた方面を教えてください。
　　　∠二ニ＝≠K二_　ヽ._／::辷/７ゞ┤ﾄ､　　　　　　　　　　あとはだいたい、こちらで勝手に片付けます。
　　　　　　 　 イ/ 　 　 ヾ／.:::::::::ゝ､ｰ /_ﾑY
.　 　 　 　 ／//　　　　/ ∨:::＿＿;ｨ千ｒ'/丁
┌───────────────────────────────────┐
│親切なご厚意を断り、あくまで単独で乗り込むつもりの華扇。　　　　　　　　　　　 　 　 │
│これが終わっても､ あのエルダーフォールンドラゴンのような強敵が残っているため　│
│今この場で出来る限り経験点を稼ぎ、後の決戦に備えたいのだ。　　　　　 　 　 　 　 .│
│そのため彼らがフォールンを討伐してしまうと困る､というのを別の言葉でごまかした｡｜
└───────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　_,,::=-ー──-=:,,,
　　　　　　　　　　　　　 r''"　 　,〃〃　　　 　 ｀ﾞヽ､
　　　　　　　　　　　　　i{　rt-';L{_Lﾆﾆ二,,_ミ　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　{ミj　　〃　ヾ,　　　 `!ﾐ　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　{ﾐ/　　《、　 ' __,,....　　:}ミ　　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　iﾑ二ｰ-,,　,' "__,,,,ﾆ,,_　{ミ,,,､　 ヾi
　　　　　　　　　　　　　 }>ﾞ''iｮ｀ﾞ} :|ｰ''~.iﾃ''ﾌ　　;{ l , ﾞi　　}
　　　　　　　　　　　　　 {_ 　''´ l　;::　ヽ 　　　 i'{_l├ﾉl　;{
　　　　　　　　　　　　　　:}　　 〔 _,,!、,　　　 r'　,, r'",'　 }
　　　　　　　　　　　　　　 l:　　 ＿___　　　　'　j （ r' ├i　　　　　　それは残念だ。しかし、
　　　　　　　　　　　　　　　|:　 ´二　｀　　　 ,/　liﾐイ {ﾐi　　　　　　ダムドというアンデッド化を憂慮するなら
　　　　　　　　　　　　　　　,}ヽ、 　　　　 ,,／ ト |k,,__,,}i'　　　　　　こちらはその始末に動かねばならないか……
　　　　　　　　　　　　　-=彡r^ヽ　　 _,,::''　　,ﾉ-''へﾐ､
　　　　　　　　　　　　　　　 lﾐ=-;三三彡＝" "~ 　ﾉﾍヽ、　　_　　　　　　それは、死体を霧の中から出せば問題無いのだな？
　　　　　　　　　　　_,,,;::-ー||r'^ﾐﾞl:||ｧ-うﾞ}r=　　　〃　〉ﾃ＝ｧ/;;--::;,っ＿
　　　　　;;=＝ｧ''"~li　　7/ ゝﾐヽ_ |||　,ﾉノ!ﾞミ=＝"∠二＿,〃　　,〃￣''''
　　　　　　　ﾑ,,::-┴'''"~~~￣ﾞﾐヾ:||レノ;;-=≡''"~￣￣~^''''＝==ぐ-::;,,__　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　　　　　〃~ 　 　 　 　_,;;:-ｰｦ'''^'''＝-::;,,_　　　　　　　　　　　　~^''''ー　 |　ええ、死体を運ぶよりも　|
　　　　　　　　　　_,,::=ﾆ"~ コ| l　,,ﾞi |Ｌ~^'''-,~^''ｰﾆ::,,,_　　　　　 　 　 　 　 .|　焼く方が楽でしょうが。. 　|
　　　　　　　　　(て,,,..八,,＿入,＿,ノゝ､__,.ノ__L..,,_フ ,＞　　　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ


83 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/22(水) 02:11:14 ID:JUY45Kp2

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -─-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 , ｨ爪(（/／∠ﾆ=ｰ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 { Y　7¨ヽ¨¨｀ヾﾆ=ｰﾐ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 !/　 j　ﾉ　　　　ミﾆ=ﾐ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 〈ｰtｧY　ｰｪﾃ｀　}ミ=㍉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　 |ﾚﾍ ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 （ 　 `　　　　 ﾉ ﾘ .)）ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| -ﾆﾆﾆz　　　j　r爪{(
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ﾊ　 ￣　　　／ { l 小　　　　　　　それが分かれば良い。
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｲｨﾑ　　 　 ／ 　 从乂　　　　　　　マルフォイ家は、やや南東寄りから
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾘf=≧=≦====T )ｿ　　　　　　　　森の内側を通り潜伏する手はずだ。
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |( lYl )　し'⌒)|廴
　　　　　　　　　　 　 　 __.,,｡r ≦ {{　{{≧山≦＞＜　jj　≧jl ー-　　＿　　　　　　先に入ってゴーレムを作成し、動かすと聞いているが
　　　　　　　　　　仏　乂 //ﾆﾆﾆﾆ＞　⌒　＜ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧==//　 /￣¨¨7Y　それを見た覚えは欠片もないな。
　 　 　 　 　 　 .//　/　 //ﾆﾆ＞( つ （::） r:::::）　＜ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.//　 /　 　 /∧
　　　 　 　 　 ,ｲ/ ／　 //ﾆｲ　)）≦ﾆﾆVﾆﾆ≧ し　 ヽﾆﾆﾆﾆﾆ//　 /　 　 //=∧
　　　　　　　/ﾆj　ヽ.　//ﾆ/AVﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆフ /ﾆﾆﾆ==//　　＼.　 //====､
　　　　 　／ﾆr::Y⌒Y./ﾆ//ﾆ Vﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ//||ﾆﾆﾆﾆﾆ{ {　 　 ／ .//ﾆﾆﾆﾆ=
　　 　 ／ﾆ==|::::| 　.j/ﾆ { {ﾆﾆ〉〉=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=//=||ﾆﾆﾆﾆﾆ| |ー＜　　} }ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ




　　　 　-―- マ―- )ノ―　 （￣￣　ヽ
　　／　　　 　 .}〉　//　 　　 　＼
.　 ′　　　　　 }〉　　　　 　　　 　 ＼　)
　 {　　　　　　,ｲ}.　　.;　　 ＼　.　 　　＼
　ム　　　　 ィノ ﾊ　 .＼　　　＼ヽ　 　 .＼
／ﾉ芥艾升ノ ; 八 .＼　＼　　　　＼ 　　　ヽ
／ノ　　./.　 　 |　＼く＼.. ミ二二＝― ! 　　.}
／ ./　/　　　 |ヤ厂＼　　　 ,ｨ≠ﾐ .＼ﾉ｝　 ﾉ
.|　/ 乂　　!　 |,ｨﾊ亦ミ.　　　〈力 ﾉ/＼＼乂＿_
八　 .八＼　 ハ戈刀　　　　 `¨　厶ｲ ）人―――ミ　　　　　　　　　南東ですね。
　乂/　　　＼ 　＼　　　　　'　　 人　　　　＼　　　 ）＼） .イ
　　/　　　　　-=-ミx　 `　‐'　／　 ＼-―-、 ＼＞'≠　7　　　　　　ありがとうございます、それでは
　 /ﾊ　 ,ｘ＜　　　 ＞-=≧―彡　　　 .＼　　）ノ　　 (　　ヽ　　　　　後のご無事をお祈りします。
　(　 ＞{　　　　　　　　　　`―＜＞―＜7　　(　　　　ヽ ／
　　　　ﾊ　　　　　　 〃-<厂 フ / /　　 〈　　　ヽ　　,,＜
　　　　 ﾊ　　ﾉ｝__≠{{　　 ＼《　{　{　　　 ＼　　,,＜
.　 　　　　＞≪　　ﾉﾉ大ニ≠＜三三ニ＝ミ＜
　　　　／　　 Vﾊ／　　　￣　 }　}《 （ りノﾑ )
┌───────────────────────────────────────┐
│少なからぬ借りのある相手だが、今は返す余裕のある時ではない。　　　　　　　　　　　　　　　　│
│ようやく必要な情報を貰い受けると、すぐさま華扇は取って返し森の南東へと向かった。　　　　.│
│広い森で濃霧も出ており探すのは困難だが、フォールンドラゴンの多いところが目印になる。.　 |
└───────────────────────────────────────┘


84 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/22(水) 02:11:24 ID:JUY45Kp2
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : , '´　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　; : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :, '´　 . ....　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,' : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :, '´,,,,,　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,'´. : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :; '´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:´."' : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :,'　　　 　 　 　 .:::::::::;;;;;;;;;;;''''''"""'''".,:'´. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :, '´.:::::;;;;;;;;;;;'' 　 　 　 　 　 ""''''''''':::::..:´. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :｀,:,.__,　　""''''''''':::::......"""''''''"""''''.　,' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :｀;　　 " "'''''''''''''''':;:;:'''""''''"":;:;'., '´. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
:.:.:.:.:.;´' : : : : ,:::': : : : : : : : : : : : : : : : : : ;.　.....,,_,,,...;:;::''""''''"　　 　 .,,,.....,' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
,:.:,ノ"/: : : :,:::' : : : : : : : : : : : : : : : : : :;'".;:.;:;;:;;::''""　　　:.　　　　.....,:'´". : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
'"　 / : : : :' : : : : : : : : : : : : : : : : : :;'" :..　　 　 ;;;;;;;;;;;'....,,,;:;;:;,,,..;:.;.,'´. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　i　|: : : : : : : : : : ,´ : : : : : : : : : : : :｀' ､,,..　.. "';:,.__,　　""'''''''''., '´ . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
.. l　|: : : : : : : :,,､': : : ,: '´: : : : : : : : : . . . . . . ｀': .､,.　　　,. '´ . . . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　l　|: : : : :,､ｨ,:'/,:':: : : : : : : : . . . . . . .　　　　　　　　 　 　 　 　 　 . . . . . . . . . . . . .: : : : ,,:,:,;: : ,:::':.::.:.,､ｨ,:'/,:'
　l　|,:':.':.:.:.|l　; /:.: . . . . . .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 . . . . . . . :,､ｨ'r'ﾞ:::.::.::.::.::.::.:|l　; /:.:.
:.:.l　|:.:.:.:.:.:.|ｌ　 |: . . . .　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 . . . . .|　!|.::.::.::.::.::.::.::::|ｌ　 |.:.:
....l　|.:.:.:.:.:.:|　l｜. .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 . . |　!|:.::.::.::.::.:::.::.::|　ｌ |.:.:
　l　|:.:.:.:.:.:.|　ｌ |. .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 . .|　!|:.::.::.::.::.::.::.:::|　ｌ |.:.:
　l　l ""''''""''''""''""''' ''" '' ' ' ' ' '' ' ' '　' ' '　'　'　'　 '　'　' '　' '　' '' ' '' ' ' '' ' '' '"'' ' ''''"""''''""''"""'''"""''
　|　ヽ　　　　　　　　　　　　　　"'''"　　　　　　　　　　　　　　　　　　'"'"
　|ヾ 　＼ ,　　'"''　　　　　　　　　　　　　　　　　　'　""'''　　　　　　　　　　　　　　''　　　　　　　""'''
┌───────────────────────────────┐
│華扇は南東に飛行すると、暫くして竜の群れに迎撃される。　　　 　 　 　 　 │
│これまでは２、３体だったのに、５体と非常に多い｡ 向こうから出てきたか？｜
└───────────────────────────────┘


85 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/22(水) 02:11:37 ID:JUY45Kp2

　　　　　　_入＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _/三三三三三三三三三三／
　　　　　<二:::::::::｀ゞ'"v=z　　　　　　　　　　 　 　 , ′三三三三三三三三三／
　　　　　-=ﾆ≧:::L∠ﾆ=-　　　　　　　　　　　 　 /j=ﾆ二三三三三三三三／
　　　　　　　｀ヽ::::::::::::::} 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /三三三三三三三彡ﾍ;／
　　　　　　　　　',::::::: Y　　 　 　 　 　 　 　　 　/三三三三三三三リ
　　＼　　　　　　!:::::::::| 　 　 　 　 　 　 　 　　/:三三三三三三三/
　　三＼ 　　　　|:::::::: !　　　　　　　　　 　 　/三三三三三三∧:/
　　三三＼　　　|:::::ﾒ∧　 　 　 　 　 　 　　/三三三三三三/　ﾘ
　　三三三｀ー=zz､弋ｦ､　　 ,ｨヘ ＿＿ ／::∧ﾆ三三三三,」
　　三三三三三:::/¨＼ﾆ＞'"三三三三∨Ⅵ∧ﾆ三三三:/
　　三三三三三:/__人_＼ﾆ三三三三三∨:/::::}三三三 /
　　=三三三三:/ /_人_〉:::＼ﾆ三|＼＿三∨,ｨ'"ﾚ､／｀∨　　　　　　　　　　　　　 ＿_
.　 ＼ﾆ三三三{:V＼_,ノ人＿≫爪:::::::::ｿ从从ﾙﾙL_　　　　 　 　 　 　 　 　 ／l／: : : :〉
.　 　 ＼三三三〉 ∨∨::::::∨ゞ､≧z､:::::廴O＞从二>　　　　　　 　 　 .＿ノ:ｨ: : : : : : ＞─z
.　　　　 ＼三三!三三三三三＞=ー-x〈＿＿_:::::::｀ヽ　　　　　　　 　 .| ´　　　 √}ー　､: : : 〉､
.　　　　　　＼ソ´入三三三三!ﾆ三三r'V∨∨`ゞ::::::;〉　　　　 　 　 　 .＾Y⌒´　 Y 　 　 ￣＼ ﾊ
　　　　　 　／ﾆ三∧=三三三{三三{V￣｀ヽ:::∨_,／　　　　　 　 　 　 　 .￣￣￣￣￣＼} 　 Ⅵ
　　　 　 ／三三三:∧三三三:',ﾆ三|V::::::::::::.∨＼　　　　　　　 　 ／＼　／Υ＼__厂: :ソ　　　l廴
　　　　ム三三三三 ∧=三三∧三:Ⅳ ::::::::∨ﾆ三〉　　　　　 ┌　: : : : :V: : : :ノW/: : /　_,ハ　 ゝ ＼
　 　 ∠´三三三三三=＼jﾆ三∧三jⅣ::::::∨ﾆ三j　　 　 　 　 ﾚメ : : : (ルﾍ): /:⌒＼{　　　　 　 }: : : ＼ノ∨|
　　　 ∧三三三三;／｀ー--一"乂ﾆ乂__,ノ三三/.　　　　　　..くノ: : ): : : : : : :{: : l＼: V⌒　 ⌒Vl＼: : :乂: : L
.　 　/三＼__ﾆ三イ　　　　　　　　八ﾆ三/三三〈　　　　　 　 　 ./／: :l: :/: : : :V/: : : : ＼　　／:！　Vl: : : :＼{_
　　/ﾆ三三<九´ 　　　　　　　　　　ﾚ!:::/{ﾆ三三:＼　　　　　　　 |: :／ﾚ⌒＼: : ＼: : : ∨⌒X: : : :〉 　:|: ﾊ: : : : |
　　7三三{｀ゞ　　　　　　　　　　　　　∨/三三三三ヾ-､.　　　　..l:/　　　　　 ￣「: :/: :/　 ｢: :＼:/　　 l/　}/ : /
　　廴∧ノ　　　　　　　　　　　　　　　　|:::/￣｀v''¨ヽ::: /　　　 　 　 　 　 　 　 　 ７ : /_　ノ: : : 〕iト．_　　　　V
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　|∧/￣∧:: /∨　　　　　　　　　　　　　／: : : ﾊ〉l/⌒＼: :＼/}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 ´　＼,/　∨　　　　　　　 　 　 　 　 　 {/l∧:/　　　　 　 ￣￣
┌────────────────────────────────────┐
│フォールンのレッサードラゴン氷竜に加え、同じくフォールン化した銀火竜のセットだ｡ 　. |
│氷と炎の相反する属性のブレスが一斉に華扇に向かって吐き出されるが､ それでも　　│
│HPは半分も削られない。むしろこの場合、単純に殴られた方が手傷を負うくらいだ。 　 │
└────────────────────────────────────┘


86 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/22(水) 02:11:49 ID:JUY45Kp2
┌─────────────────────────────────────┐
│勿論、だからと大人しくそう好きにさせてやることもない。　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│ブレスのためにと迂闊に近づいたフォールンらを片っ端から【ドロー・アウト】で吸い殺す。..│
└─────────────────────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｨ=､'''＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,,,,_　　　　　　ヽ　)＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /´　　　ヽヽ＜￣｀/イ､　 .ヽ
　　　　　　　　　　,。-=ﾆﾆ=-､　　　.／'　　　　　.}　}　　　　　 .＼　ゝ､
　　　　　　　　 .､'ゞ''"´￣｀'＜.}is。 {　　　　　　 ﾉ´ﾉ　　　　　　　 ＼　}
　　　　　　　　　　＿＿＿＿　｀'＜ヽ,　　　　 ﾉ´v'　　 i　i{　　.|　　　ヾ
　　　　　　　 ＞ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧s。､ヾゝｰ=イゝ'/　　ノ' / ',　 .|ヽ　　i､ヽ
　　　　　　 .〈ﾆiゞ'´　　　　_,,,,,。≧s。イ　｀"´.ノ　／ /ｲ　 .{　/__i､　.|､ヾi
　　　　　　　.ヾ{　　　＞'´＿　　｀''ｰ-,ｨ_,,。イ/／/　｀'ｰ=ゝ|./､　,'::i 从) iﾄ
　　　　　　　　　　 .//´　　＞'´　　　　　　 /´　/.　　　　　i'　,｀,'::::iﾉﾉ_,,。､
　　　　　　　　　　 iゝ　 ／/　　_,,。s≦。イ　 ./i ､　　　､　 _,,。s≦´　　 .|i.＼　　　　　数が多いと、相手が面倒ですね。
　　　　　　　　　　　　 / ./,　'´/ｨ　.／　＿,。ｲ=|　ゝ。　　´|i　　　　　　　 |i　 ＼　　　 思わず手札を切ってしまいましたが、
　　　　　　　　　　　　　 .i´　　 /イ　／:::＞イ}is。ゝ-, |≧'' |i　　　　　　　 |i　　　ヽ　　連戦になる前に片付ければ良いだけ。
　　　　　　　　　　　　　　',　　 i　从' i::/}´＼.＼:.:.:.:ヽヽ{/ア|i　　　 _,,。s≦｀'＜.ﾄ,.}',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｲ.∥.　 ＼.＼:.}　-‐}ｨ､乂ゞ''´　　　　 ､ゝヽ}_)ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　./　　　　 ＼ 乂　 }　.)ゝ_)≧s。sv''''''´ゝｲ´
　　　　　　　　　　　　　　ﾊﾟｷﾝ＞　　./　　　　　　　ヾi} ´｀ヽ_｀}(__))ﾉ):.ヽ弌ﾆﾆゝ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　　　　　　　　　)is。, ｱ´　 _｀ }:.:.∧ ヾﾆﾆﾉ.､
　　　　　　　　 ＞≦二二≧s。　　　 ＼,,_,ｨ　　_,,,_ ／ ∧.ﾏs。イ{ゝ':.:.:.:.:/　{{}} ､　 .＼
　　　　　　 ＜二/　　　　　　｀''＜s。　　 〈＞''´　 .ｱ　　 } ﾉ:.:.:仆:.:.:.:.:.ノ,,。 .}}{{ .}i.､　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　 ＿_,,。s≦ﾆ=-ミ彡ﾏ　　　 |　　.//:.:.:.:.仆:.:.:.:./´/'´ {{}} .i ≧s。,_ﾉ
　　　　　　　　　 ＞≦ゞ''"´　　　　 ｀"""´　}　　　 |　 / {:.:.:.:.:.:.仆:.:.{ゞ'´　　}}{{ i',　.i .',　i
┌───────────────────────────────────────┐
│かろうじてフォールン化した銀火竜だけ、元がネームド個体故の耐久力で持ち堪えるが　　　　　|
│そこには、むしろ魔法を放つ前よりMPを回復した華扇の姿。　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│消耗したのは、【リピートアクション】の生贄に捧げた背中のマギスフィア(大)くらい｡予備もある｡..|
└───────────────────────────────────────┘
┌───────────────────────────────┐
│瀕死のところを弱い魔法で追撃され、増援が来る間もなく撃ち落とされる。..│
└───────────────────────────────┘


87 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/22(水) 02:12:00 ID:JUY45Kp2
┌─────────────────────────────────┐
│次の事が起きる前にマギスフィアを装備しなおした華扇だが、　　　　　　　　　　　│
│向こうからうって出てくる気配はない。しかしながら、相手が逃げた気配もない。..│
│どうやら霧の向こうで連中は待ち構えているようだ。　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
└─────────────────────────────────┘
　　　 .:.，:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　 ﾞ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ｒ'"⌒
　　　　　 "::､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,''''"ﾞ"' :
　　　　　　　　.ﾞ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.''''''''
　　　　　　　　 .ﾞ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,´:
　　 .:::::::,,　　　 .　.,　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.,,,.､,,,　::::::_,,_　　　　　　　 .,,,,,:,,,,,.
　　　　 ..;;　　　　　 .ﾞ''､:,.　　,　:::__　::::::::::_,_:::::　　 .:ﾞ　''ﾞ゛ ｀.｀　　 　　 ..:
　　　　　.;;:,,.　　　　　 .″　　.｀ 　｀ﾞ'-.:"　　　　　,　　　　　 .,
　　　　　 . .::;;　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 .′　　　　　:"
　　　　　　　.:;; 　 ,.,.＿　 ＿,.;:.,..,;:;:;:,.,._,　...,,,...,,,,,,,
　　　　　　　,,;:,.'../　 ／: : : : ヽr― ､.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 .,,,,__...,,;:;'''""''''::;;;;.......
　　　　　　,,,;:;;:;,,人 ' : : : : : : : :〉{　　;　　　　　　　 　 　 :::::::::;;;;;;;;;;;''''''"""'''""""
　　　　　..r===彡:/: : : |: : : : |: 乂 _ノ　　 ＿;;;;;;;;;''　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
':.,　　…'".r=彡ノ:.|: : : |: : : : {: : :Y_≧=彡⌒´ ""'''''''.|　逃げないか。　 　 　 　 　 　 　 　 　 |....::::::'''
''''"""'''""".＿ {:.|:.|: : :人: : : :＼: : `＜⌒　 . " "''''''''|　ここで決着をつけられるかしら？　 |."
　　 　 　 ,,.{乂ﾊ人|: : : : :＼: : : : : : : : : ＞ ....,,_,,,...;:;::.乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ.";:;.:;;''
,.,;:;:;:;:;'''""""Yﾆ〕ノ{Vﾍ从V´￣ ｀ー､¨´ ＿_.;;::''""　　　:.　　　　......,,_,,,...;:;::''""''''".;;;;.......,,,,...;: """''''''''"
.　,;:,.'""""''''''}}/　 {:i:i:i:i:(:i:{ ､　　　　/＜＝´. 　;;;;;;;;;;;'....,,,;:;;:;,,,..;:.;:;;:;;::''""　　　　　　 　 　 　 　 .""''''''''
　　　　　　＿人＿厶:i:i:i:＼:､＼＿,/ <//{ト　_.';:,.__,　　""'''''''''::::.""'''''''::::;:;:;;,.., ''''… 　　　　　　.,.,;:;:;:,.,
　　　..:.　 ..<／ノ〕ノ〕 ヽ＼:i:ヽ　　| ｀⌒ヽ{{_{ { {＞ .,,__　　　　 ＿_;
　　,,.,;:;:;:;;:'".Uヽ_ノ　　 }-=ミハ　 |　　　　　 }V/- _人_）- '≦ヽ<´　　（テレポートが怖いですね。
…'"　　　"''':;:,..--==ミ〈:i:i:i:i:i:i:i廴_）　　　　　し'　　　　｀⌒¨¨´　　　　 万が一の逃走に備え、呪文対策に
:.:..,;:'"""""""""　　 ／:i:i:i:i:i:i:/￣ ＼＝＝ミ､　　　　　 　 　 　 　 .: ..　禁書を取り出しておくか……）
...;:,.,.,.,...._　　 　 .__／:i:i:i:i:i:i:／　＿　　＞～ｧ
　　　　　＿ ＜:i:i:i:i＞～～～´⌒ー彡-＜
　 r＜_-_-_-_-_-_-_-_-／_/_-_-|_-_-_-_-｀`～､、_
　 }_-_＼_-_-_-_-_-_／_-,/z_-_-|_-_-_-_-_-_-_-/_ハ


88 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2016/06/22(水) 02:12:58 ID:JUY45Kp2
とりあえずここまで。

経験点はとりあえずフォールンレサドラLv14×１８体ほど束ねて撃破したものとする。


92 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2016/06/22(水) 03:08:07 ID:ucBAtNeY
乙乙
さらっと１８体ドラゴン殺したとか。ドラゴンがゴブリンみたいだ・・・
もういい加減どうどうとドラゴンスレイヤー名乗ってもいいんじゃないかな？


93 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2016/06/22(水) 10:50:37 ID:jAKkYaeI
乙ー
ビッテン将軍久々に見たなぁ元気そうでよかった


95 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで ： 2016/06/22(水) 12:27:58 ID:YjfGdCB6
乙でしたー

>>92
どっかで竜殺しの少女って噂になった時（まとめ172～174話）、
エルダードラゴンもまだ倒してないのに竜殺し何て名乗れないって言ってた
華扇ちゃんストイック


コメント
次の話へ

剣と魔法と邪道プレイ　第208話・第209話

　　　　　　　.,;:,.'"" 　 .,,_,,,...;:;::''""''''"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 .,,,,__...,,;:;'''""''''::;;;;.......,,,,...;:;:;;''''"　　　　　　　　　..,: 　　　...........,,,;:;;:;,,,..;:..／´￣"｀ヽ-,　 ,.　　　　　　　　　 　 :::::::::;;;;;;;;;;;''''''"""'''""""　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ::; 　　　　　.,,.,;:;:;:;;:'..r'　　　　　　!ζ‐-_.､_,, -.､.;;;;;;;;;'' 　 　 　 　 　 ""''''''''':::::......"""''''''"""''''…　　　　　　　　　　　...::::::''' ':.,　　…'"　 ...,,,,_.,i　　 　 　 ／､｝"´.:.｀"=- ､_ヽ,."''''''''':::::......"""''''''"""''''…　　　　　　　　　　　...::::::'''　　.:::::::. ."" ''''"""'''""""."""ﾞ､ゝ,,--‐´､_r"/:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ, i'''''''''''''''':;:;:'''""''''"":;:;''"'';:;,.,.,　　　　"":::::::::. ."" 　　　　.....,,,,,;:;'''"'''.!´,'i:i｀.‐ﾞ´:.:.:/:.:.:.ﾊ:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.ヾ,..;:;::''""''''"　　 　 .,,,......,,,,,;:;''"''':::...,,...;:;:;;:''""'''"";:;.:;;''　　　　　::.....;;;:.; "''"''';:;:;;,,.._ ,.,;:;:;:;:;'''""""""　 |/i:i:::!.:.:.:.:.:i/‐‐-､ .',:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.!　　　　r､=､.　......,,_,,,...;:;::''""''''".;;;;.......,,,,...;: """''''''''"''''"'''''''''''''''':;:;:'''""''''"":;:;''"'' 　.,;:,.'""""'''''''::.／:./:|.:.i.　　 |茨ﾃ'､　ヾ,:.:.:__:.i.:.| 　　 ,, ﾞi//ﾞ,｀ヽ,.;:;;:;;::''""　　　　　　 　 　 　 　 .""''''''''':::::......"""''''''"""''''… 　　　　　 , -‐´,:.:.:.｀ヽ-'.:.:.:.:.:i弋'ノ　 　,_=､,'｀',:|/ , -", -´iﾞ/∧.　',."'''''''::::;:;:;;,.., ''''… 　　　　　　.,.,;:;:;:,.,.,_ .　　.　:.／γ´_,-,":.:|.:.:.i,:.:､:.:.､""　　,　.ﾘjﾞ/:.:/, -´, -"　　　!｀i_',　 i.'""''''::;;;;. 　　　　´（/￣_./.:.:.:.!.:.:.|ヽ,:i.:.:.ヽ,　- 　 "/, ‐", ‐´._　 ＿　 | iゝ､＿| 　　　　　　　´i, ‐'"i.:.:.:∧:|ヽ,:.:.:.:ヽ-=, ‐´, ‐",､｀ヽ:.￣.:く,　! i'::::::::::,'　　　　　　　　　　ﾊﾞ ﾌ 　　　　　　　　　　 |_;,/-､‐‐.ヽ;; -"´,‐"´｝-ﾞr,､ヽ-=,´￣｀/./＼__/　　　　　（先に 強化魔法 をかける？ 　　　 __　　 　 　 /　 　 .ヽ,‐´, -"<ゝ(_(rｿY､.:.ヽ'i　　　　v､!　　,'　　　　　　 いえ、この距離だと相手にこちらの詠唱が聞こえてバレる。 　 ,r/´/　　 　 　 ',　, -", -",:.:.:.:.:.:.:～ミ彡ｲ.:.:.:.:.|, --.､ ./　　 /　　　　　　　それに向こうにも強化魔法をかける暇を与えてしまうと厄介だ） 　// iﾞr,｀-､.　　 , -´, -"/　 ヾ;:.:.:.:.:.:.:.:.:.;'.:'.;:.:.:.:.:/　　　｀ヽ､　,' 　ヾ, iﾞ !､, ‐‐ヽ´, -,´　　　___《.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':.:.:.:.:'.:.:.:.i　　　　　ヽヽ, 　　ヾ､＿__i_　彡ヽ,｀ヽ,r‐"　　ヾ,:/.:.:.:.´.:.:.:.:.ﾘ.:.:.:.i　 　 　 　 ヽ,ヽ､ 　　　　　　 ヽ-"´/i ヽ,/r.､_,/｀´､.:.",:.:.:.:=:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ　　　　　　｀,　i｀"‐､_ 　　 　 　 　 　 ヾノ　/ | ＼ ==､|ヽ,.:.i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾐ:.:.:.ﾞi､　　　　　　ヽヽ,ﾞヽ　ヽ､_ 　　　　　　　　　　ヽ,/V　, ヽ,　=',　i;∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| ヽ,　　　　　 ',　｀ﾞ､-､ヽ ｀ﾞー‐--､ ┌───────────────────────────────────────────┐ │片手に〈イェルグンムの禁書〉、もう片手は素手で敵を見てから対応を決められるように。　　　　　　　 　 .│ │火力が必要か持久戦になるかは相手の展開次第によるが、質・量 共に高水準ということはないだろう｡ .│ └───────────────────────────────────────────┘